JP2012215059A - 漆喰壁の施工方法 - Google Patents

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昌彦 山本
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Abstract

【課題】本発明の目的は、漆喰壁を効率良く形成することができ、且つ漆喰が本来有している調湿機能を損なうことなく、更に、耐火性および耐震性を備えた漆喰壁の施工方法を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る漆喰壁の施工方法は、無機質耐力面材を下地材として用い、該下地材の漆喰施工表面に溶剤型またはエマルション型下地処理剤の1種または2種以上を塗布して乾燥して下地処理剤層を形成し、該下地処理剤層表面に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種を1〜5mmの厚さで施工することにより下地調整モルタル層を形成し、該下地調整モルタル層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成するか、若しくは該下地調整モルタル層表面に、砂漆喰を3〜6mmの厚さで施工して中塗り漆喰層を形成し、該中塗り漆喰層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物、特に、寺社仏閣等の伝統建築物に適した、靭性に優れた漆喰壁を効率良く形成するための施工方法に関し、特に、リフォーム用に適した漆喰壁の施工方法に関する。
漆喰は、消石灰、すさ、のりを原料とし、空気中の二酸化炭素によって硬化する気硬性の材料であり、白く美しい壁を形成することができ、調湿機能を有し、長期耐久性もあることから、建築物、特に、寺社仏閣等の伝統建築物の壁には漆喰壁が広く使用されている。一方、漆喰は、収縮率が大きく、乾燥によりクラックが発生するので、漆喰壁を形成するには漆喰を何回にもわたり重ね塗りする必要がある。壁に使用される場合の漆喰の厚さは、通常で3〜5mm程度、モルタルなどへの施工の場合には10数mm程度を要求されるが、漆喰は二酸化炭素によって硬化するので、施工条件にもよるが仕上げが完了するまでに数ヶ月を要し、工期が長くなり、施工費用が高くなるという問題がある。
そこで、漆喰壁を効率良く形成するために、様々な材料の下地材を用いた漆喰壁が提案されている。例えば、特許文献1には、コンクリート、石膏ボード等を下地材として使用した漆喰壁が提案されている。しかしながら、このような漆喰壁は耐震性が充分ではないという問題がある。また、靭性を有する下地材として合板を使用する場合もあるが、合板を下地材として使用すると漆喰壁の耐火性が低下するという問題を生ずる。即ち、単に漆喰壁を効率良く形成するだけでなく、漆喰が本来有している調湿性能を損なうことなく、更に耐火性及び耐震性を備えた漆喰壁を効率良く形成できる施工方法が望まれている。
また、本出願人らは、高い靭性と調湿性を有する無機質板として、予め水熱合成したけい酸カルシウム水和物を原料として使用する技術を提案している。例えば、特許文献2には、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム系軽量水熱合成物5〜50質量%、補強繊維3〜18質量%および充填材0〜60質量%からなる配合物を湿式成形して得られ、かさ比重0.5〜1.2、曲げ強度10〜30N/mmおよび壁倍率2.5以上であることを特徴とする無機質耐力面材(請求項1);セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム系軽量水熱合成物5〜50質量%、補強繊維3〜18質量%および充填材0〜60質量%からなる配合物を湿式成形して得られ、1種または2種以上のグリーンシートを複数層積層してなり、かさ比重0.5〜1.2、曲げ強度10〜30N/mmおよび壁倍率2.5以上であることを特徴とする無機質耐力面材(請求項2)が開示されている。
特開平10−245255号公報 特開2001−48630号公報
従って、本発明の目的は、漆喰壁を効率良く形成することができ、且つ漆喰が本来有している調湿機能を損なうことなく、更に、耐火性および耐震性を備えた漆喰壁の施工方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、特許文献2に開示された無機質抄造板の技術を応用することにより、前記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、無機質耐力面材を下地材として用い、該下地材の漆喰施工表面に溶剤型またはエマルション型下地処理剤の1種または2種以上を塗布して乾燥して下地処理剤層を形成し、該下地処理剤層表面に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種を1〜5mmの厚さで施工することにより下地調整モルタル層を形成し、該下地調整モルタル層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成するか、若しくは該下地調整モルタル層表面に、砂漆喰を3〜6mmの厚さで施工して中塗り漆喰層を形成し、該中塗り漆喰層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成することを特徴とする。
また、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、無機質耐力面材が、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られた、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するものであることを特徴とする。
更に、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、無機質耐力面材が、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られる1種または2種以上のグリーンシートを2層以上積層してなる、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、下地材どうしが接合する目地部の下地処理剤層上または弾性下地調整モルタル層中にガラス繊維ネット層を布設することを特徴とする。
更に、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、下地調整モルタル層の表面に漆喰を施工する場合、下地調整モルタル層中または下地調整モルタル層上にガラスネット層を布設することを特徴とする。
また、本発明に係る漆喰壁の施工方法は、中塗り漆喰層の表面に漆喰を施工する場合、中塗り漆喰層中または中塗り漆喰層上にガラス繊維ネット層を布設することを特徴とする。
本発明によれば、漆喰壁を効率良く施工することができ、また、本発明の施工方法により形成された漆喰壁は、漆喰壁が本来有している調湿性などの性能に加え、耐震性にも優れている。
本発明の漆喰壁の施工方法の1実施態様を示す図である。 本発明の漆喰壁の施工方法の他の実施態様を示す図である。
本発明に係る漆喰壁の施工方法は、無機質耐力面材を下地材として用い、該下地材の漆喰施工表面に溶剤型またはエマルション型下地処理剤の1種または2種以上を塗布して乾燥して下地処理剤層を形成し、該下地処理剤層表面に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種を1〜5mmの厚さで施工することにより下地調整モルタル層を形成し、該下地調整モルタル層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成するか、若しくは該下地調整モルタル層表面に、砂漆喰を3〜6mmの厚さで施工して中塗り漆喰層を形成し、該中塗り漆喰層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成することを特徴とするものである。
ここで、本発明の漆喰壁の施工方法に下地材として用いられる無機質耐力面材は、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られた、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するもの、またはセメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られる1種または2種以上のグリーンシートを2層以上積層してなる、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するものである。
無機質耐力面材において、セメントの配合量は20〜60質量%、好ましくは25〜55質量%である。ここで、セメントの配合量が20質量%未満であると、材料強度が十分に発現されず、耐力面材としての機能が得られないため好ましくなく、また、60質量%を超えると、材料が過度に硬くなり、耐力面材として必要とする壁倍率を発現させるための靭性が得られないため好ましくない。
次に、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物は、スラリー状であり、その配合量は、スラリー中に含まれる固形分量として10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%である。ここで、けい酸カルシウム水和物の配合量が10質量%未満であると、無機質耐力面材の軽量化及び良好な釘打ち性を確保することができないため好ましくなく、また、50質量%を超えると、無機質耐力面材としての必要な強度及び釘の保持力を確保することができないため好ましくない。ここで、けい酸カルシウム水和物は、予め石灰質原料とシリカ質原料を用い、シリカに対する酸化カルシウムのモル比が0.55〜1.10である濃度5〜15%のスラリーを攪拌式オートクレーブを用いて150〜230℃で水熱合成してなるトバモライト系及び/またはゾノトライト系のものである。
また、補強繊維の配合量は、3.5〜12質量%、好ましくは5〜10質量%である。ここで、補強繊維の配合量が3.5質量%未満であると、十分な材料強度が得られないことや、釘打ち加工性が劣ることがあるため好ましくなく、また、12質量%を超えると、長さ変化率が大きくなり、耐久性に劣ることがあるため好ましくない。なお、補強繊維としては、例えば、パルプ、ポリビニルアルコール繊維、ポリノジック繊維、アラミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、レーヨン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、麻繊維、ガラス繊維、炭素繊維等からなる群から選択される1種または2種以上を使用することができる。
更に、充填材の配合量は、1〜50質量%、好ましくは10〜50質量%である。ここで、充填材の配合量が1質量%未満であると、材料が硬くなり、必要な靭性が得られなくなるために好ましくなく、また、50質量%を超えると、バインダー量が不足し(セメントの含有量が低下し)、十分な材料強度を発現できなくなるため好ましくない。なお、充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、マイカ、ウォラストナイト、石膏等を使用することができ、これらの2種以上を併用してもよい。
また、無機質耐力面材は、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、好ましくは0.7〜1.0g/cm、曲げ強度10〜30N/mm、好ましくは15〜30N/mm、及び壁倍率2.5以上、好ましくは3.0以上を有するものである。ここで、見掛け密度が0.5g/cm未満であると、実使用において材料にかかる荷重、例えば曲げ破壊荷重の許容値が低くなり、耐力面材として機能しなくなるため好ましくなく、また、見掛け密度が1.2g/cmを超えると、材料が過度に硬くなり、必要となる靭性が得られなくなるため好ましくない。また、曲げ強度が10N/mm未満であると、前記と同様に耐荷重が低くなるため好ましくなく、また、30N/mmを超えると、靭性が失われるため好ましくない。また、壁倍率が2.5未満であると、ある一定以上の面内せん断応力に耐えることができず、結果として耐震性を損なうことになるため好ましくない。
上述のような無機質耐力面材は、例えば、所定量のセメント、けい酸カルシウム水熱合成物、補強繊維及び充填材よりなる配合物を湿式成形してなる単層または複層のグリーンシートを、1〜20N/mmのプレス圧で加圧成形した後、養生することにより得ることができる。更に詳細には、前記配合物をスラリー状にして丸網式抄造機、長網式抄造機、フローオン式抄造機等の連続抄造法または脱水プレス法等のバッチ式成形法によりグリーンシートを作製することができる。
なお、前記無機質耐力面材の厚さは、壁構造の耐震性、施工性及びコストを考慮すれば6〜12mmが好ましく、更に好ましくは8〜10mmである。
本発明の漆喰壁の施工方法においては、前記無機質耐力面材を下地材として使用する。下地材の柱、梁、桁等への留め付け施工法は特に限定されるものではないが、例えば、柱、土台、梁、桁、胴差:105×105mm以上、間柱:30×105mm以上(一般部)、45×105mm以上(継手位置)、横桟:45×105mm以上(つなぎ横桟ありの場合に必要)、柱間隔:(モジュール)910〜1000mmの軸組仕様並びに釘:N50鉄丸釘、CN50太め鉄丸釘(JIS A 5508)、釘ピッチ:外周部150mm以下、中央部200mm以下、釘の縁端距離:12mm以上(下地材の四隅の4本は上下端より鉛直方向20mm以上)の留め付け仕様に従って行うことが好ましい。
次に、下地材の漆喰壁施工面側に、溶剤型またはエマルション型下地処理剤の1種または2種以上を塗布して乾燥して下地処理剤層を形成する。溶剤型またはエマルション型下地処理剤としては、例えば、アクリルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等からなるものを使用することができる。
更に、該下地処理剤層表面に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種を1〜5mm、好ましくは2〜3mmの厚さで施工することにより下地調整モルタル層を形成する。ここで、下地調整モルタル層の厚さが1mm未満であると、下地の不陸調整が十分にできないばかりでなく、下地材の動きを中塗り漆喰層に伝え難くする緩衝効果が損なわれるため好ましくない。また、下地調整モルタル層の厚さが5mmを上回ると、硬化に長時間を要するため、本発明の趣旨にはそぐわない。
なお、樹脂含有弾性下地調整モルタルは、セメント17〜52質量%、好ましくは22〜37.5質量%、無機質骨材30〜60質量%、好ましくは40〜60質量%、短繊維0.18〜0.3質量%、好ましくは0.18〜0.22質量%、有機質混和剤2.7〜7.3質量%、好ましくは3.0〜6.0質量%及び樹脂8.5〜22質量%を含有してなるものである。なお、セメントとしては普通ポルトランドセメント等の各種セメントを使用することができる。また、無機質骨材としては、各種骨材を使用することができ、例えば、珪砂、石灰石、シラスバルーン等を挙げることができる。短繊維としては、例えば繊維集束型アクリル樹脂、ポリオレフィン系補強繊維、耐アルカリガラス繊維、カーボン繊維、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維等からなる群から選択される1種または2種以上を用いることができる。有機混和剤としては減水剤、増粘剤、収縮低減剤、空気連行剤、硬化遅延剤等を用いることができ、具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、エチレンヒドロキシエチルセルロース等の水溶性増粘剤;ナフタリンスルホン酸縮合塩、スルホン化メラミン縮合塩等の高性能減水剤;ポリオキシアルキレン化合物、低級アルコールのアルキレンオキシド付加物等の収縮低減剤;ステアリン酸アルミニウムのような脂肪酸金属塩等の防水剤及び分散剤を挙げることができる。また、樹脂としては、エマルション型、溶液型等を用いることができ、例えば酢酸ビニル−べオバ、エチレン酢酸ビニル、アクリル樹脂等の再乳化形樹脂粉末を用いることができる。
また、水硬性セメント質下地調整モルタルは、水硬性セメントとして例えば普通ポルトランドセメント17〜52質量%、好ましくは22〜37.5質量%、無機質骨材30〜60質量%、好ましくは40〜60質量%、短繊維0.18〜0.3質量%、好ましくは0.18〜0.22質量%を含有してなるものである。
更に、気硬性セメント質下地調整モルタルは、気硬性セメントとして例えばJIS A 6904に規定された石膏ブラスターを使用したものである。
上述の水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルは、漆喰壁を屋内装壁(内装壁)として施工する場合に使用することが好ましく、気硬性セメント質下地調整モルタルを使用することが特に好ましい。
なお、本発明の漆喰壁の施工方法においては、下地処理剤層上または下地調整モルタル層中に、下地材どうしの接合面(目地部)の下地処理剤層上または下地調整モルタル層中に、ガラス繊維ネットを布設することもできる。ここで、ガラス繊維ネットの幅は、10〜30mm、好ましくは15〜25mm程度である。ガラス繊維ネットの設置方法は、特に限定されるものではないが、下地調整モルタルを塗布した後に、塗布面に埋め込むことにより布設することができる。
次に、該下地調整モルタル層表面に、砂漆喰を3〜6mm、好ましくは4〜6mmの厚さで施工して中塗り漆喰層を形成する。ここで、中塗り漆喰層の厚さが3mm未満であると、弾性下地調整モルタル層の動きを仕上げ漆喰層に伝え難くする緩衝効果が損なわれるため好ましくなく、また、中塗り漆喰層の厚さが6mmを上回ると、硬化に長時間を要するため、本発明の趣旨にはそぐわない。なお、砂漆喰は、消石灰、すさ、のり等を原料とする漆喰に川砂を60質量%、好ましくは70質量%程度混合したものである。
なお、漆喰壁を屋内装壁(内装壁)として施工する場合において、下地調整モルタル層として石膏プラスターを含有してなる気硬性セメント質下地調整モルタルを使用すると、下地調整モルタル層と、後述の仕上げ漆喰層の動きが略均衡するため、外装壁の施工とは異なり、上記中塗り漆喰層を省略することもできる。
なお、本発明の漆喰壁の施工方法において、下地調整モルタル層の表面に漆喰を施工して仕上げ漆喰層を形成する場合には、下地調整モルタル層中または下地調整モルタル層上にガラス繊維ネット層を布設することもできる。ガラス繊維ネット層は、漆喰壁施工面全体に布設することが好ましい。ガラス繊維ネット層の設置方法は、特に限定されるものではないが、下地調整モルタル層を塗布した後に、塗布面に埋め込むことにより布設することができる。
また、本発明の漆喰壁の施工方法においては、中塗り漆喰層の表面に漆喰を施工して仕上げ漆喰層を形成する場合には、中塗り漆喰層中または中塗り漆喰層上に、ガラス繊維ネット層を布設することもできる。ガラス繊維ネット層は、漆喰壁施工面全体に布設することが好ましい。ガラス繊維ネット層の設置方法は、特に限定されるものではないが、中塗り漆喰層を塗布した後に、塗布面に埋め込むことにより布設することができる。
最後に、該下地調整モルタル層または中塗り漆喰層の表面に漆喰を1〜3mm、好ましくは1〜2mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成する。ここで、仕上げ漆喰層の厚さが1mm未満であると、漆喰壁としての外観が不十分となるため好ましくなく、また、仕上げ漆喰層の厚さが3mmを上回ると、硬化に長時間を要するため、本発明の趣旨にはそぐわない。
次に、本発明の漆喰壁の施工方法の1実施態様を図を用いて説明する。
図1は、柱(1)へ取り付けた下地材(無機質耐力面材)(2)への漆喰の施工例である。下地材(2)は柱(1)に釘(3)により留め付けられている。まず、下地材(2)には、下地処理剤層(5)が塗布されている。
次に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種より構成される下地調整モルタル層(7)が設けられている。なお、下地調整モルタル層(7)中、下地材(2)の目地部(4)には、ガラス繊維ネット(6)が設けられている。下地調整モルタル層(7)上には、砂漆喰より構成される中塗り漆喰層(8)が設けられている。なお、中塗り漆喰層(8)上には、ガラス繊維ネット層(9)が設けられており、ガラス繊維ネット層(9)に仕上げ漆喰層(10)が設けられた構成となっている。
次に、本発明の漆喰壁の施工方法の他の実施態様[屋内装壁(内装壁)として施工する場合]を図を用いて説明する。
図2は、柱(1)へ取り付けた下地材(無機質耐力面材)(2)への漆喰の施工例である。下地材(2)は柱(1)に釘(3)により留め付けられている。まず、下地材(2)には、下地処理剤層(5)が塗布されている。
次に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種より構成される下地調整モルタル層(7)が設けられている。なお、下地調整モルタル層(7)中、下地材(2)の目地部(4)には、ガラス繊維ネット(6)が設けられている。更に、下地調整モルタル層(7)上には、ガラス繊維ネット層(9)が設けられており、ガラス繊維ネット層(9)に仕上げ漆喰層(10)が設けられた構成となっている。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
下地材として、セメント45質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるスラリー状のけい酸カルシウム水和物20質量%(スラリー中に含まれる固形分量として)、パルプ6質量%、ポリビニルアルコール繊維3質量%及び炭酸カルシウム26質量%からなる配合物を湿式成形して得られた、見掛け密度0.95g/cm、曲げ強度20N/mm及び壁倍率3.5を有する無機質耐力面材(幅910mm×長さ1820mm×厚さ9mm)を使用し、図1に記載する構成にて漆喰壁を施工した。
なお、下地材の柱への留め付けにはN50の釘を使用した。
また、下地処理剤としてモルタル接着増強剤[富士川建材工業(株)製、商品名シーレックスAP:カチオン性アクリル系高浸透型エマルション]の3倍希釈液を150g/mの割合で塗布した。
更に、樹脂含有弾性下地調整モルタル[富士川建材工業(株)製、商品名弾性下地調整モルタル:超弾性再乳化形粉末アクリル樹脂含有]を使用して厚さ3mmの下地調整モルタル層を形成した。
なお、目地部の下地調整モルタル層中には、幅160mmのガラス繊維ネット[富士川建材工業(株)製、商品名アリスグラスファイバーネット]を布設した。
次に、川砂を60質量%含有する砂漆喰を使用して厚さ4mmの中塗り漆喰層を形成した。
中塗り漆喰層上には全面にわたりガラス繊維ネット[富士川建材工業(株)製、商品名アリスグラスファイバーネット]を布設し、その上に漆喰を使用して厚さ2mmの仕上げ漆喰層を形成した。
このようにして施工した漆喰壁は、下地材の施工から仕上げ漆喰層の硬化までを1ヶ月で完了することができ、施工後3ヶ月が経過しても良好な状態を維持していた。
実施例2
下地材として、セメント45質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるスラリー状のけい酸カルシウム水和物20質量%(スラリー中に含まれる固形分量として)、パルプ6質量%、ポリビニルアルコール繊維3質量%及び炭酸カルシウム26質量%からなる配合物を湿式成形して得られるグリーンシートを6層積層してなる、見掛け密度0.93g/cm、曲げ強度20N/mm及び壁倍率2.5を有する無機質耐力面材(幅910mm×長さ1820mm×厚さ9mm)を使用した以外は、実施例1と同様にして漆喰壁を施工した。
このようにして施工した漆喰壁は、下地材の施工から仕上げ漆喰層の硬化までを1ヶ月で完了することができ、施工後3ヶ月が経過しても良好な状態を維持していた。
実施例3
下地材として、セメント45質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるスラリー状のけい酸カルシウム水和物20質量%(スラリー中に含まれる固形分量として)、パルプ6質量%、ポリビニルアルコール繊維3質量%及び炭酸カルシウム26質量%からなる配合物を湿式成形して得られた、見掛け密度0.95g/cm、曲げ強度20N/mm及び壁倍率3.5を有する無機質耐力面材(幅910mm×長さ1820mm×厚さ9mm)を使用し、図2に記載する構成にて内装漆喰壁を施工した。
なお、下地材の柱への留め付けにはN50の釘を使用した。
また、下地処理剤としてモルタル接着増強剤[富士川建材工業(株)製、商品名シーレックスAP:カチオン性アクリル系高浸透型エマルション]の3倍希釈液を150g/mの割合で塗布した。
更に、気硬性セメント質下地調整モルタルとして石膏プラスター[富士川建材工業(株)製、商品名SSプラスター:JIS A 6904の品質規格に適合した現場調合プラスター]を使用して厚さ3mmの下地調整モルタル層を形成した。
なお、目地部の下地調整モルタル層中には、幅160mmのガラス繊維ネット[富士川建材工業(株)、商品名アリスグラスファイバーネット]を布設した。
下地調整モルタル層上には全面にわたりガラス繊維ネット[富士川建材工業(株)、商品名アリスグラスファイバーネット]を布設し、その上に漆喰を使用して厚さ2mmの仕上げ漆喰層を形成した。
このようにして施工した内装漆喰壁は、非常に効率良く形成することができ、施工後3ヶ月が経過しても良好な状態を維持していた。
比較例1
弾性下地調整モルタルを0.5mmの厚さで施工した以外は、実施例1と同様にして漆喰壁を施工した。
このようにして施工した漆喰壁は、下地材の不陸調整が十分にできず、また、施工3ヶ月経過後において、下地材の目地上に施工された仕上げ漆喰層に亀裂が確認された。
比較例2
中塗り漆喰層を2mmの厚さで施工した以外は、実施例1と同様にして漆喰壁を施工した。
このようにして施工した漆喰壁は、施工3ヶ月経過後において、下地材の目地上に施工された仕上げ漆喰層の一部に亀裂が確認された。
比較例3
仕上げ漆喰層を0.5mmの厚さで施工した以外は、実施例1と同様にして漆喰壁を施工した。
このようにして施工した漆喰壁は、漆喰壁としての十分な外観を得ることができなかった。
本発明の漆喰壁の施工方法は、建築物、特に、寺社仏閣等の伝統建築物の耐震リフォームなどに好適に適用することができる。
1:柱 2:下地材 3:釘 4:目地部 5:下地処理剤層 6:ガラス繊維ネット 7:下地調整モルタル層 8:中塗り漆喰層 9:ガラス繊維ネット層 10:仕上げ漆喰層。

Claims (6)

  1. 無機質耐力面材を下地材として用い、該下地材の漆喰施工表面に溶剤型またはエマルション型下地処理剤の1種または2種以上を塗布して乾燥して下地処理剤層を形成し、該下地処理剤層表面に、樹脂含有弾性下地調整モルタル、水硬性セメント質下地調整モルタル及び気硬性セメント質下地調整モルタルからなる群から選択される少なくとも1種を1〜5mmの厚さで施工することにより下地調整モルタル層を形成し、該下地調整モルタル層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成するか、若しくは該下地調整モルタル層表面に、砂漆喰を3〜6mmの厚さで施工して中塗り漆喰層を形成し、該中塗り漆喰層の表面に漆喰を1〜3mmの厚さで施工して仕上げ漆喰層を形成することを特徴とする漆喰壁の施工方法。
  2. 無機質耐力面材が、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られた、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するものである、請求項1記載の漆喰壁の施工方法。
  3. 無機質耐力面材が、セメント20〜60質量%、予め石灰質原料とシリカ質原料を水熱合成してなるけい酸カルシウム水和物10〜50質量%、補強繊維3.5〜12質量%及び充填材1〜50質量%からなる配合物を湿式成形して得られる1種または2種以上のグリーンシートを2層以上積層してなる、見掛け密度0.5〜1.2g/cm、曲げ強度10〜30N/mm及び壁倍率2.5以上を有するものである、請求項1記載の漆喰壁の施工方法。
  4. 下地材どうしが接合する目地部の下地処理剤層上または下地調整モルタル層中にガラス繊維ネット層を布設する、請求項1ないし3のいずれか1項記載の漆喰壁の施工方法。
  5. 下地調整モルタル層の表面に漆喰を施工する場合、下地調整モルタル層中または下地調整モルタル層上にガラスネット層を布設する、請求項1ないし4のいずれか1項記載の漆喰壁の施工方法。
  6. 中塗り漆喰層の表面に漆喰を施工する場合、中塗り漆喰層中または中塗り漆喰層上にガラス繊維ネット層を布設する、請求項1ないし4のいずれか1項記載の漆喰壁の施工方法。
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