JP2012213517A - 脱血管、および、補助人工心臓 - Google Patents

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Abstract

【課題】wedge thrombusの形成を抑制し、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図るとともに、血栓の成長による脱血管の閉塞の抑制、心内膜等の自己組織の成長による脱血管の閉塞の抑制、術後の出血低減、ICU滞在期間の低減、感染症のリスク低減を図ることができる脱血管、および、補助人工心臓を提供する。
【解決手段】筒状に形成され内部を血液が流れる管本体21と、管本体21の端部であって、生体H1の壁部H4に形成された貫通孔H3に挿入される挿入部23と、挿入部23の外周面に配置された生体H1の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含む接合部24と、挿入部23の端部における外周面全周にわたって配置され、接合部24と比較して、生体H1の組織との親和性が低い先端部25と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、脱血管、および、補助人工心臓に関する。
一般に、末期的な重症の心不全に対して、心臓の働きの一部を助ける補助人工心臓を適用することにより、全身が必要とする有効な循環血漿量の維持を図ることが行われている。この場合、左心室の働きの一部を助ける左心補助人工心臓が適用される場合が多い(例えば、特許文献1参照。)。
このように、補助人工心臓によって、上述の必要な循環血漿量の維持を補うことにより、自己の心臓にかかる負荷を低減するとともに、循環血漿量の低減による全身への悪影響を防ぎつつ、自己の心機能の回復を図ることができる。あるいは、心臓移植を行うまでの間、上述の必要な循環血漿量の維持を補う、つなぎとして補助人工心臓を使用することができる。
さらに、補助人工心臓を上述のように一時的に使用する方法のほかに、永久的に使用する方法も行われている。
上述の補助人工心臓には、血液を心臓からポンプ部に導くインフローコンディット(以下、「脱血管」と表記する。)が設けられている。脱血管は、血栓や細胞の付着を防ぐために、医療用チタン、または、ポリウレタン樹脂などの材料から形成されている。
脱血管は、左心室心尖部におけるコアリングされた(貫通孔を形成された)部分に挿入され、カフや、糸等を用いて心臓に固定されている。左心室内の血液は、固定された脱血管を通って補助人工心臓のポンプ部に流入し、ポンプ部から大動脈に送血される。このようにして、上述の必要な循環血漿量の維持が図られる。
特公平6−36821号公報
しかしながら、脱血管における挿入部と、左心室における左心室壁との間には、血液の流れが滞る鬱滞領域が形成されるとともに、脱血管まわりに血栓(以下、「wedge thrombus」と表記する。)が形成され、血栓塞栓症の原因になるおそれがあるという問題があった。
また、この血栓が成長することにより脱血管が閉塞するおそれがあるという問題があった。さらに、心内膜等の自己組織が成長することにより脱血管が閉塞するおそれがあるという問題もあった。
この問題に伴い、補助人工心臓を取り付ける手術の術後における出血の低減や、ICU(集中治療室)滞在期間の低減や、感染症のリスクの低減などを図ることが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、wedge thrombusの形成を抑制し、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図るとともに、血栓の成長による脱血管の閉塞の抑制、心内膜等の自己組織の成長による脱血管の閉塞の抑制、術後の出血低減、ICU滞在期間の低減、感染症のリスク低減を図ることができる脱血管、および、補助人工心臓を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の脱血管は、筒状に形成され内部を血液が流れる管本体と、該管本体の端部であって、生体の壁部に形成された貫通孔に挿入される挿入部と、該挿入部の外周面に配置された前記生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含む接合部と、前記挿入部の端部における外周面全周にわたって配置され、前記接合部と比較して、前記生体の組織との親和性が低い先端部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、接合部に含まれる生分解性物質は、脱血管が生体に取り付けられてから2週間から4週間の期間をかけて徐々に溶出する。生分解性物質が溶出する間に、生体の自己細胞組織は、接合部を足場(Scaffold)として生分解性物質と徐々に入れ替わりながら成長し、生体の壁部と接合部とが細胞レベルで結合される。
そのため、挿入部の周囲には、自己細胞組織からなる自己組織が形成される。言い換えると、接合部が設けられていない従来の脱血管を使用した際に形成される血液の鬱滞領域に、自己細胞組織からなる自己組織が形成される。
さらに、接合部に生分解性物質を含ませることにより、生分解性物質を含ませていない場合と比較して、生体の壁部と接合部とを細胞レベルで容易に結合させることができる。そのため、生体が接合部に安定して結合するまでに繰り返される自己細胞の成長、脱落、血栓形成、遊離の繰り返しが減少する。
その一方で、挿入部の端部に、接合部と比較して親和性の低い先端部が設けられているため、生体の壁部が成長して挿入部の内部、つまり、管本体の内部に侵入することが抑制される。
上記発明においては、前記接合部は、ポリエステル樹脂から形成された繊維の不織布に、前記生分解性物質を含ませたものであることが望ましい。
本発明によれば、接合部は、容易に変形するポリエステル樹脂からなる不織布であるため、当該不織布を挿入部の外周面に巻きつけることができ、容易に挿入部に接合部を配置させることができる。
さらに、不織布の内部には多くの空間が存在するため、生体の細胞が当該空間に進入して成長することにより、生体の壁部と、接合部とが細胞レベルで結合される。
上記発明においては、前記挿入部の長手方向の長さは、前記挿入部を前記貫通孔に挿通した際に、前記先端部が前記生体の壁部の表面から所定量だけ突出可能な長さとされ、当該突出する所定量は、前記先端部の周囲に鬱滞領域が形成されないと共に、前記生体の成長による挿入部内部への侵入を阻止できるデータに基づいて決定された範囲内のものであることが望ましい。
本発明によれば、先端部が前記生体の壁部の表面から突出する所定量は、前記先端部の周囲に鬱滞領域が形成されないと共に、前記生体の成長による挿入部の内部への侵入を阻止できるデータに基づいて決定された範囲内のものであるため、血液の鬱滞領域の形成が抑制されると共に、生体の壁部が成長して先端部を乗り越え、挿入部の内部に侵入することが抑制される。
上記発明においては、前記生体の壁部に前記管本体を固定するための不織布がさらに設けられ、当該不織布は、前記生体の壁部の外表面に結合可能とされ、前記生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含むことが望ましい。
本発明によれば、上記不織布は前記生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含むため、不織布と生体の壁部の外表面とが細胞レベルで結合される。
本発明の補助人工心臓は、心臓と接続され、前記心臓内の血液が流入する上記本発明に記載の脱血管と、前記心臓から前記脱血管を介して前記血液が流入するポンプ部と、該ポンプ部から送り出された前記血液が流入する送血管と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明の脱血管を備えるため、wedge thrombusの形成を抑制し、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図るとともに、術後の出血低減、ICU滞在期間の低減、感染症のリスク低減を図ることができる。
本発明の脱血管、および、補助人工心臓によれば、挿入部の外周面に生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含む接合部を配置するとともに、挿入部の端部における外周面全周にわたって、接合部と比較して生体の組織との親和性が低い先端部を配置することにより、wedge thrombusの形成を抑制し、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図るとともに、血栓の成長による脱血管の閉塞の抑制、心内膜等の自己組織の成長による脱血管の閉塞の抑制、術後の出血低減、ICU滞在期間の低減、感染症のリスク低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る補助人工心臓の構成を説明する模式図である。 図1の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。 図2の接合部の構成を説明する模式図である。 図3の接合部における別の実施例を説明する模式図である。 図3の接合部におけるさらに別の実施例を説明する模式図である。 図3の先端部の構成を説明する模式図である。 図3の先端部における長手方向の寸法が長い実施形態について説明する模式図である。 図3の先端部における長手方向の寸法が短い実施形態について説明する模式図である。 心臓にカフが取り付けられた状態を説明する模式図である。 心臓に貫通孔が形成された状態を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助人工心臓の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。 心臓に貫通孔が形成された状態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る補助人工心臓の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る補助人工心臓について図1から図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る補助人工心臓の構成を説明する模式図である。
補助人工心臓1は、図1に示すように、心臓(生体)H1の働きの一部を助け、全身が必要とする有効な循環血漿量の維持に用いられるものである。本実施形態では、補助人工心臓1を、左心室の働きの一部を助ける左心補助人工心臓に適用して説明する。
補助人工心臓1には、脱血管2と、ポンプ部3と、送血管4と、制御部5と、バッテリ部6と、が設けられている。
図2は、図1の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。
脱血管2は、心臓H1の左心室(生体)H2から血液をポンプ部3に導くものであり、一方の端部が左心室H2に取り付けられ、他方の端部がポンプ部3と接続されたものである。
脱血管2には、図1および図2に示すように、管本体21と、鍔部22と、挿入部23と、接合部24と、先端部25と、カフ26と、が設けられている。
管本体21は、ポンプ部3と左心室H2との間を繋ぐ管路であって、内部を血液が流れるものである。管本体21における左心室H2側の端部には、鍔部22や、挿入部23などが設けられている。
管本体21の構成としては公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
鍔部22は、カフ26とともに脱血管2を心臓H1に固定する際に用いられるものである。鍔部22は、管本体21と挿入部23との間から径方向外側に延びるリング板状のものである。
挿入部23は、管本体21における心臓H1側の端部であって、心臓H1に形成された貫通孔H3に挿入される部分である。
挿入部23の外周面には、鍔部22から端部に向って順に、接合部24および先端部25が設けられている。
図3は、図2の接合部の構成を説明する模式図である。
接合部24は挿入部23の周囲に配置され、心臓H1と細胞レベルで結合されるものである。接合部24は、ポリエステル樹脂から形成された繊維の不織布(心血管系のものが好ましい)に、ゼラチンや、コラーゲンや、合成ポリマーなどの生分解性物質を浸潤させたものである。
接合部24は、図3に示すように、その外周面が、隣接する先端部25の外周面と連続するように構成されている。言い換えると、接合部24の外周面における径と、先端部25における外周面における径とが同一になるように形成されている。
図4は、図3の接合部における別の実施例を説明する模式図である。図5は、図3の接合部におけるさらに別の実施例を説明する模式図である。
なお、接合部24の外周面における径は、上述のように、先端部25の外周面における径と同一であってもよいし、図4に示すように、先端部25の外周面における径よりも大きくてもよいし、図5に示すように、先端部25の外周面における径よりも小さくてもよく、特に限定するものではない。
図6は、図3の先端部の構成を説明する模式図である。
先端部25は、挿入部23の端部における外周面全周にわたって配置された部分であって、接合部と比較して、心臓H1の組織との親和性が低い部分である。
先端部25は、壁部H4の表面から所定量突出するようになっている。先端部25が壁部H4の表面から突出する所定量は、先端部25の周囲に鬱滞領域Rが形成されないと共に、壁部H4の成長による挿入部23の内部への侵入を阻止できるデータに基づいて決定された範囲内のものである。上記突出する所定量の範囲は、具体的には、心臓H1の壁部H4における厚さを基準としてその約0.2倍から約1.5倍の長さであることが好ましい。
ここで、先端部25としては、医療用チタンや、ポリウレタン樹脂などを用いて、心臓H1の組織をはじく性質をもつ形状に形成されたものを例示することができる。
図7は、図3の先端部における長手方向の寸法が長い実施形態について説明する模式図である。図8は、図3の先端部における長手方向の寸法が短い実施形態について説明する模式図である。
先端部25における長手方向の寸法が上述の範囲よりも長い場合には、図7に示すように、先端部25の周囲に、血液の流れが滞る鬱滞領域Rが形成される。
その一方で、先端部25における長手方向の寸法が上述の範囲よりも短い場合には、図8に示すように、心臓H1の壁部H4が成長して先端部25を乗り越え、挿入部23の内部に侵入する。
カフ26は、鍔部22とともに脱血管2を心臓H1に固定する際に用いられるものである。
カフ26は筒状に形成された布状の部材であり、一方の端部が糸S1を用いて心臓H1に固定されるものである。カフ26の内部には、脱血管2における挿入部23側の端部が挿入され、カフ26の上から、鍔部22を挟んで挿入部23に対応する部分と、管本体21に対応する部分が糸S2を用いて縛られる。
ポンプ部3は、脱血管2を介して左心室H2から流入した血液を、送血管4を介して大動脈H5に送り出すものであり、全身が必要とする有効な循環血漿量を維持するものである。
ポンプ部3には、図1に示すように、脱血管2および送血管4が、血液の流通が可能に接続されている。さらに、ポンプ部3は、制御部5からの制御信号が入力可能に構成されているとともに、バッテリ部6から電力が供給可能に構成されている。
なお、ポンプ部3の構成としては公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
送血管4は、ポンプ部3により送り出された血液を大動脈H5に導くものであり、一方の端部は大動脈H5に取り付けられ、他方の端部がポンプ部3と接続されたものである。
なお、送血管4の構成としては公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
制御部5はポンプ部3の駆動、つまり、ポンプ部3を介して左心室H2から大動脈H5に送られる血液の流量を制御するものである。
制御部5は、図1に示すように、バッテリ部6から電力が供給可能に構成されている。さらに、制御部5からポンプ部3の駆動を制御する制御信号が入力可能に構成されているとともに、バッテリ部6から、制御部5を介して、ポンプ部3に電力が供給可能に構成されている。
バッテリ部6は、ポンプ部3および制御部5の駆動に用いられる電力を供給するものである。
バッテリ部6は、図1に示すように、制御部5に電力が供給可能に構成されているとともに、制御部5を介して、ポンプ部3に電力が供給可能に構成されている。
なお、バッテリ部6としては公知のバッテリを用いることができ、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる補助人工心臓1における働きについて説明する。
図1および図2に示すように、制御部5によりポンプ部3が駆動されると、心臓H1における左心室H2の血液は、脱血管2の内部を流れてポンプ部3に流入する。ポンプ部3に流入した血液は、ポンプ部3により送血管4に向けて送り出される。送血管4に送り出された血液は、送血管4の内部を流れて大動脈H5に流入する。
次に、心臓H1の心尖部、つまり左心室H2への脱血管2の取り付けについて説明する。
図9は、心臓にカフが取り付けられた状態を説明する模式図である。
脱血管2を心臓H1に取り付ける場合には、最初に、心臓H1の心尖部、つまり左心室H2を構成する壁部H4にカフ26が取り付けられる。具体的には、糸S1を用いてカフ26が左心室H2の壁部H4に縫い付けられる。
図10は、心臓に貫通孔が形成された状態を説明する模式図である。
その後、図10に示すように、パンチャPを用いて左心室H2の壁部H4に貫通孔H3が形成される。貫通孔H3は、壁部H4であって周囲がカフ26で囲まれた部分に形成されている。
貫通孔H3が形成されると、図2に示すように、脱血管2における挿入部23および鍔部22がカフ26の内部に挿入され、さらに、貫通孔H3に挿入部23が差し込まれる。
そして、鍔部22を挟んで、カフ26の上から挿入部23に対応する部分と、管本体21に対応する部分とが、糸S2によって縛られる。これにより、脱血管2が、カフ26を介して心臓H1に固定され、左心室H2への脱血管2の取付けが終了する。
上記の構成によれば、接合部24に含まれる生分解性物質は、脱血管2が心臓H1に取り付けられてから2週間から4週間の期間をかけて徐々に溶出する。生分解性物質が溶出する間に、心臓H1の自己細胞組織は、接合部24の不織布を足場(Scaffold)として生分解性物質と徐々に入れ替わりながら成長し、心臓H1の壁部H4と、接合部24とが細胞レベルで結合される。
そのため、挿入部23の周囲には、自己細胞組織からなる自己組織が形成される。言い換えると、接合部24が設けられていない従来の脱血管を使用した際に形成される血液の鬱滞領域に、自己細胞組織からなる自己組織が形成される。その結果、wedge thrombusの形成を抑制することができ、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図ることができる。これに伴い、心臓H1に脱血管2を取り付ける手術後における出血の低減や、ICU滞在期間の低減や、感染症のリスク低減を図ることができる。
さらに、接合部24に生分解性物質を含ませる、例えば浸潤させることにより、生分解性物質を浸潤させていない場合と比較して、心臓H1の壁部H4と、接合部24とを細胞レベルで容易に結合させることができる。そのため、心臓H1が接合部24に安定して結合するまでに繰り返される自己細胞の成長、脱落、血栓形成、遊離の繰り返しが減少することから、wedge thrombusの形成を抑制することができ、かつ、血栓塞栓症の発症低減を図ることができる。
その一方で、挿入部23の端部に、接合部24と比較して親和性の低い先端部25が設けられているため、心臓H1の壁部H4が成長して挿入部23の内部、つまり、管本体21の内部に侵入することを抑制することができる。
接合部24は、容易に変形するポリエステル樹脂からなる不織布を用いて構成されるため、当該不織布を挿入部23の外周面に巻きつけることができ、容易に挿入部23に接合部24を配置させることができる。
さらに、不織布の内部には多くの空間が存在するため、心臓H1の細胞が当該空間に進入して成長することにより、心臓H1の壁部H4と、接合部24とを細胞レベルで結合させることができる。
先端部25が壁部H4の表面から突出する所定量は、先端部25の周囲に鬱滞領域Rが形成されないと共に、壁部H4の成長による挿入部23の内部への侵入を阻止できるデータに基づいて決定された範囲内のものであるため、先端部25における長手方向の長さを、壁部H4における厚さを基準として約1.0倍の長さよりも短くしているため、先端部25が壁部H4から突出する長さが短くなり、血液の鬱滞領域Rの形成を抑制することができると共に、心臓H1の壁部H4が成長して先端部25を乗り越え、挿入部23の内部に侵入することを抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。
本実施形態に係る補助人工心臓の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、脱血管の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図11および図12を用いて脱血管についてのみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本変形例に係る補助人工心臓の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の補助人工心臓101の脱血管102には、図11に示すように、管本体21と、鍔部22と、挿入部23と、接合部24と、先端部25と、カフ126と、が設けられている。
カフ126は、鍔部22とともに脱血管102を心臓H1に固定する際に用いられるものである。カフ126は、中心に挿入部23が配置される貫通孔が設けられた略円状に形成された布状の部材であり、鍔部22や挿入部23などに固定されたものである。
カフ126は、その外周部が糸S1を用いて心臓H1に縫い付けられ、固定されるものである。
次に、心臓H1の心尖部、つまり左心室H2への脱血管102の取り付けについて説明する。
なお、補助人工心臓101における働きについては、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図12は、心臓に貫通孔が形成された状態を説明する模式図である。
脱血管102を心臓H1に取り付ける場合には、第1の実施形態とは異なり、最初にパンチャPを用いて左心室H2の壁部H4に貫通孔H3が形成される(図12参照。)。
貫通孔H3は、心臓H1の心尖部、つまり左心室H2を構成する壁部H4に形成されている。
貫通孔H3が形成されると、図11に示すように、脱血管102における挿入部23が貫通孔H3に差し込まれる。その後、カフ126の外周部が糸S1を用いて心臓H1に縫い付けられ、脱血管102が心臓H1に固定される。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図13を参照して説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る補助人工心臓の脱血管の構成を説明する部分拡大図である。
本実施形態に係る補助人工心臓の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、脱血管の構成が異なっている。よって、本形態においては、図13を用いて脱血管についてのみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の補助人工心臓201の脱血管202には、図13に示すように、管本体210と、鍔部22と、鍔部22´と、挿入部23と、接合部24と、先端部25と、カフ226と、が設けられている。管本体210は、鍔部22´を別途有する点で、第1(または第2)の実施形態における管本体21と異なる。
鍔部22´は、鍔部22の下方に鍔部22と所定間隔をあけて設けられたリング板状のものであり、鍔部22と同軸かつ同径の構成とされる。鍔部22と鍔部22´との間には、谷部221が形成されている。
カフ226は、脱血管202を心臓H1に固定する際に用いられるものである。カフ226は筒状に形成された布状の部材であり、一方の端部が糸S1を用いて心臓H1に固定されるものである。カフ226の内部には、脱血管202における挿入部23側の端部が挿入され、カフ226の上から、鍔部22と鍔部22´を挟んで谷部221に対応する部分が糸S3を用いて縛られる。カフ226は、心臓H1に結合される部分(図13で破線で囲まれた部分)に、生分解性物質を浸潤させてある。また、この部分は親水性とされている。つまり、接合部24とほぼ同様の処理がなされている。
これにより、カフ226と心臓H1の外壁とは、接合部24の場合と同様に、細胞レベルで容易且つ迅速に結合させることができる。これに伴い、炎症や感染症のリスク低減を図ることができる。さらに、心外膜が心室へ成長していくのを抑制することができる。
なお、カフ226は、医療用の不織布であるが、この不織布は、接合部24の場合とは異なり心血管系のものに限定されず、組織補修法(癒着)系のものであればよい。その理由は次のとおりである。
すなわち、カフ226における被結合面は、心室外部分であり血液接触面ではないため、細胞への接合、癒着を得ることができれば足りるからである。言い換えれば、心室内のような血流変動が無いため、自己細胞の成長、脱落、血栓形成、遊離の繰り返しがないからである。
1,101 補助人工心臓
2,102 脱血管
3 ポンプ部
4 送血管
21 管本体
23 挿入部
24 接合部
25 先端部
226 カフ(不織布)
H1 心臓(生体)
H2 左心室(生体)
H3 貫通孔

Claims (5)

  1. 筒状に形成され内部を血液が流れる管本体と、
    該管本体の端部であって、生体の壁部に形成された貫通孔に挿入される挿入部と、
    該挿入部の外周面に配置された前記生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含む接合部と、
    前記挿入部の端部における外周面全周にわたって配置され、前記接合部と比較して、前記生体の組織との親和性が低い先端部と、
    が設けられていることを特徴とする脱血管。
  2. 前記接合部は、ポリエステル樹脂から形成された繊維の不織布に、前記生分解性物質を含ませたものであることを特徴とする請求項1記載の脱血管。
  3. 前記挿入部の長手方向の長さは、前記挿入部を前記貫通孔に挿通した際に、前記先端部が前記生体の壁部の表面から所定量だけ突出可能な長さとされ、
    当該突出する所定量は、前記先端部の周囲に鬱滞領域が形成されないと共に、前記生体の成長による挿入部内部への侵入を阻止できるデータに基づいて決定された範囲内のものであることを特徴とする請求項1または2に記載の脱血管。
  4. 前記生体の壁部に前記管本体を固定するための不織布がさらに設けられ、
    当該不織布は、前記生体の壁部の外表面に結合可能とされ、前記生体の組織と親和性を有するとともに生分解性物質を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の脱血管。
  5. 心臓と接続され、前記心臓内の血液が流入する請求項1から請求項4のいずれかに記載の脱血管と、
    前記心臓から前記脱血管を介して前記血液が流入するポンプ部と、
    該ポンプ部から送り出された前記血液が流入する送血管と、
    が設けられていることを特徴とする補助人工心臓。
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