JP2012207123A - 廃プラスチックからの分解油回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】臭素を含む廃プラスチックを熱分解する熱分解槽と、前記熱分解で発生するガス状の生成物を冷却して分解油を生成する冷却槽と、前記熱分解槽と前記冷却槽とを接続する配管と、を有し、前記熱分解槽の内部には、前記臭素を含む化合物を付着させる臭素付着部を有しており、前記臭素付着部の温度は、前記廃プラスチックが熱分解される際には、前記臭素を含む化合物の融点または、沸点以下であることを特徴とする分解油回収装置を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図2
Description
次に、本実施の形態における分解油回収装置について説明する。本実施の形態における分解油回収装置は、熱分解槽110、加熱部120、第1の配管140、第1の冷却槽150、第2の配管160、第2の冷却槽170及び制御部200を有しており、熱分解槽110の内部には、臭素付着部111が設けられている。
比較例1について説明する。ABS−FR(17)と識別表示されている廃プラスチックは、臭素系難燃剤を含むABS樹脂であり、一般には、臭素系難燃剤が25wt%以下含まれている。この廃プラスチックにおける臭素含有量を分析したところ約8wt%であった。この廃プラスチックを図1に示されるようなバッチ式の熱分解槽10に6kg投入し、密閉した後、熱分解槽10、第1の配管40、第1の冷却槽50、第2の配管60及び第2の冷却槽70の内部を窒素置換した。この後、加熱部20となるバーナーにより、熱分解槽10が450℃になるまで約5℃/分で加熱し、450℃に到達した後は、450℃で一定温度となるように制御されている。尚、この温度は熱分解槽10の外側の温度である。熱分解槽10の内部の温度が約300℃を超えると、第1の配管40の内部に付着物が付着し始め、温度が上昇するとともに、付着物の量も増加する。熱分解槽10の内部の温度が約370℃になると、第1の冷却槽50のタンク部51に分解油80が生成され始めるが、その後、第1の配管40に付着している付着物により第1の配管40の内部が塞がれてしまい、この処理を中止した。尚、熱分解槽10の内部の温度は熱電対により測定した温度である。
実施例1について説明する。ABS−FR(17)と識別表示されている廃プラスチックを図2に示されるようなバッチ式の熱分解槽110に6kg投入し、密閉した後、熱分解槽110、第1の配管140、第1の冷却槽150、第2の配管160及び第2の冷却槽170の内部を窒素置換した。尚、臭素付着部111は、メッシュ板112とグラスウール113からなるものであり、熱分解槽110の蓋の内側部分に、5mmメッシュ状の金属からなるメッシュ板112を設置し、メッシュ板112と蓋との間にグラスウール113を敷き詰めたものである。
次に、実施例2について説明する。ABS−FR(17)と識別表示されている廃プラスチックを図3に示されるようなバッチ式の熱分解槽110に6kg投入し、密閉した後、熱分解槽110、第1の配管140、第1の冷却槽150、第2の配管160及び第2の冷却槽170の内部を窒素置換した。尚、臭素付着部111は、メッシュ板112とグラスウール113からなるものであり、熱分解槽110の蓋の内側部分に、5mmメッシュ状の金属からなるメッシュ板112を設置し、メッシュ板112と蓋との間にグラスウール113を敷き詰めたものである。また、第1の冷却槽150のタンク部151の内部には、臭素除去材料153として300gの炭酸カリウムが入れられており、タンク部151の温度が250℃となるように、加熱部154により加熱されている。タンク部151内には不図示の攪拌装置があり、分解油の回収処理を行なっている間は、臭素除去材料153は攪拌されている。
(付記1)
臭素を含む廃プラスチックを熱分解する熱分解槽と、
前記熱分解で発生するガス状の生成物を冷却して分解油を生成する冷却槽と、
前記熱分解槽と前記冷却槽とを接続する配管と、
を有し、前記熱分解槽の内部には、前記臭素を含む化合物を付着させる臭素付着部を有しており、
前記臭素付着部の温度は、前記廃プラスチックが熱分解される際には、前記臭素を含む化合物の融点または、沸点以下であることを特徴とする分解油回収装置。
(付記2)
前記臭素付着部の温度は、250℃以上、350℃以下であることを特徴とする付記1に記載の分解油回収装置。
(付記3)
前記熱分解槽は加熱部により加熱されるものであって、
前記加熱部は、前記熱分解槽において前記廃プラスチックが熱分解され、かつ、前記臭素付着部の温度が、前記臭素を含む化合物の融点または、沸点以下となるように制御する制御部を有するものであることを特徴とする付記1または2に記載の分解油回収装置。
(付記4)
前記臭素付着部は、金属、ガラス又はセラミックスの材料により形成される網目状、板或いは塊に開口部を有する形状又は繊維の集合体となるもののうち、1または2以上のものにより形成されていることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の分解油回収装置。
(付記5)
前記臭素付着部は、グラスウールまたは多孔質セラミックスを含むものであることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の分解油回収装置。
(付記6)
前記冷却槽は第1の冷却槽であって、
前記配管は第1の配管であって、
第2の冷却槽と、
前記第2の冷却槽と前記第1の冷却槽とを接続する第2の配管と、
を有することを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の分解油回収装置。
(付記7)
前記第1の冷却槽の内部には、金属水酸化物または金属炭酸化物を含む臭素除去材料が入れられており、
前記第1の冷却槽を所定の温度に加熱する加熱部を有していることを特徴とする付記6に記載の分解油回収装置。
111 臭素付着部
112 メッシュ板
113 グラスウール
120 加熱部
130 廃プラスチック
140 第1の配管
150 第1の冷却槽
151 タンク部
160 第2の配管
170 第2の冷却槽
171 タンク部
172 排気口
180 分解油(重質)
181 沈殿物
190 分解油(軽質)
200 制御部
Claims (6)
- 臭素を含む廃プラスチックを熱分解する熱分解槽と、
前記熱分解で発生するガス状の生成物を冷却して分解油を生成する冷却槽と、
前記熱分解槽と前記冷却槽とを接続する配管と、
を有し、前記熱分解槽の内部には、前記臭素を含む化合物を付着させる臭素付着部を有しており、
前記臭素付着部の温度は、前記廃プラスチックが熱分解される際には、前記臭素を含む化合物の融点または、沸点以下であることを特徴とする分解油回収装置。 - 前記臭素付着部の温度は、250℃以上、350℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の分解油回収装置。
- 前記熱分解槽は加熱部により加熱されるものであって、
前記加熱部は、前記熱分解槽において前記廃プラスチックが熱分解され、かつ、前記臭素付着部の温度が、前記臭素を含む化合物の融点または、沸点以下となるように制御する制御部を有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の分解油回収装置。 - 前記臭素付着部は、金属、ガラス又はセラミックスの材料により形成される網目状、板或いは塊に開口部を有する形状又は繊維の集合体となるもののうち、1または2以上のものにより形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分解油回収装置。
- 前記冷却槽は第1の冷却槽であって、
前記配管は第1の配管であって、
第2の冷却槽と、
前記第2の冷却槽と前記第1の冷却槽とを接続する第2の配管と、
を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の分解油回収装置。 - 前記第1の冷却槽の内部には、金属水酸化物または金属炭酸化物を含む臭素除去材料が入れられており、
前記第1の冷却槽を所定の温度に加熱する加熱部を有していることを特徴とする請求項5に記載の分解油回収装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011073676A JP2012207123A (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 廃プラスチックからの分解油回収装置 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-03-29 JP JP2011073676A patent/JP2012207123A/ja active Pending
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