JP2012200991A - インクリボンカートリッジおよびプリンター - Google Patents
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Abstract
【課題】装着されるプリンターの内部に配置されるフレキシブルケーブルの断線や摩耗を抑制しつつ、装着されるプリンターを小型化することが可能なインクリボンカートリッジを提案する。
【解決手段】インクリボンカートリッジ7は、インパクトドットヘッド5が搭載されるキャリッジ9と、一端側がキャリッジ9に固定されるフレキシブルケーブル11とを有するプリンター1に装着される。プリンター1では、フレキシブルケーブル11は、その他端側が固定されるフレーム12と、インクリボンカートリッジ7のリボン格納部7aとに挟まれるように折り返されて配置されている。インクリボンカートリッジ7では、キャリッジ9とともに移動するフレキシブルケーブル11の湾曲部11aが接触するリボン格納部7aの接触範囲に、インクリボン2が架け渡されるインクリボンカートリッジ7の腕部よりもフレーム12から離れる方向へ窪む凹部7kが形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】インクリボンカートリッジ7は、インパクトドットヘッド5が搭載されるキャリッジ9と、一端側がキャリッジ9に固定されるフレキシブルケーブル11とを有するプリンター1に装着される。プリンター1では、フレキシブルケーブル11は、その他端側が固定されるフレーム12と、インクリボンカートリッジ7のリボン格納部7aとに挟まれるように折り返されて配置されている。インクリボンカートリッジ7では、キャリッジ9とともに移動するフレキシブルケーブル11の湾曲部11aが接触するリボン格納部7aの接触範囲に、インクリボン2が架け渡されるインクリボンカートリッジ7の腕部よりもフレーム12から離れる方向へ窪む凹部7kが形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクリボンカートリッジおよびインクリボンカートリッジが装着されるプリンターに関する。
従来、インクリボンを介して印字ワイヤーを記録用紙に打ち付けて印刷を行うドットインパクトプリンターが知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。特許文献1および2に記載のドットインパクトプリンターは、印字ワイヤーを有するインパクトドットヘッドと、インパクトドットヘッドが搭載されるキャリッジと、インパクトドットヘッドに接続されるフレキシブルケーブルとを備えている。このドットインパクトプリンターでは、フレキシブルケーブルの一端側は、キャリッジに固定され、フレキシブルケーブルの他端側は、ドットインパクトプリンターの底面部分を構成するベースフレームにケーブルホルダーを介して固定されている。また、フレキシブルケーブルは、インクリボンカートリッジとベースフレームとの間に折り返された状態で配置されており、フレキシブルケーブルの折り返し部分の上面は、インクリボンカートリッジの下面に接触している。
近年、ドットインパクトプリンターの小型化の要求が高まっている。ここで、特許文献1および2に記載のドットインパクトプリンターの場合、インパクトドットヘッドとベースフレームとの距離を近づければ、ドットインパクトプリンターを薄型化することが可能である。しかしながら、インパクトドットヘッドとベースフレームとの距離を近づけると、インパクトドットヘッドと記録用紙との間に配置されるインクリボンとベースフレームとの距離も近くなる。すなわち、インパクトドットヘッドとベースフレームとの距離を近づけると、インクリボンを供給するインクリボンカートリッジとベースフレームとの距離も近くなる。また、フレキシブルケーブルの折り返し部分の上面は、インクリボンカートリッジの下面に接触している。
そのため、特許文献1および2に記載のドットインパクトプリンターでは、インパクトドットヘッドとベースフレームとの距離を近づけると、インクリボンカートリッジとベースフレームとの間に配置されるフレキシブルケーブルの折り返し部分の曲率が大きくなる。フレキシブルケーブルの折り返し部分の曲率が大きくなると、キャリッジとともに繰り返しで移動するフレキシブルケーブルの折り返し部分に疲労による断線が生じるおそれがある。また、フレキシブルケーブルの折り返し部分の曲率が大きくなると、フレキシブルケーブルが有する弾性の影響で、インクリボンカートリッジの下面へのフレキシブルケーブルの折り返し部分の接触圧が高くなるため、フレキシブルケーブルが摩耗しやすくなる。
そこで、本発明の課題は、装着されるプリンターの内部に配置されるフレキシブルケーブルの断線や摩耗を抑制しつつ、装着されるプリンターを小型化することが可能なインクリボンカートリッジを提案することにある。また、本発明の課題は、内部に配置されるフレキシブルケーブルの断線や摩耗を抑制しつつ、小型化が可能なプリンターを提案することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のインクリボンカートリッジは、移動可能なインパクトドットヘッドに接続されたフレキシブルケーブルが内部に折り返されて配置されるプリンターに装着可能なインクリボンカートリッジであって、インクリボンが格納されるリボン格納部と、前記リボン格納部から突出するように形成され、前記プリンターへの装着時に前記インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置される前記インクリボンが架け渡される2本の腕部と、を有し、前記プリンターへの装着時に前記インパクトドットヘッドとともに移動する前記フレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触する前記リボン格納部の接触範囲に、前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記湾曲部の曲率が小さくなる方向へ前記腕部よりも窪む凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明のインクリボンカートリッジでは、プリンターへの装着時にインパクトドットヘッドとともに移動するフレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触するリボン格納部の接触範囲に、腕部の間に架け渡されるインクリボンの厚さ方向から見たときに湾曲部の曲率が小さくなる方向へ腕部よりも窪む凹部が形成されている。そのため、インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置されるインクリボンが架け渡される2本の腕部と、フレキシブルケーブルの端部が固定されるフレームとの距離を近づけても、凹部を利用して、フレキシブルケーブルの湾曲部の曲率を小さくすることができる。すなわち、インパクトドットヘッドをフレームに近づけても、凹部を利用して、湾曲部の曲率を小さくすることができる。したがって、本発明では、インクリボンカートリッジが装着されるプリンターの内部に配置されるフレキシブルケーブルの断線や摩耗を抑制しつつ、フレームとリボン格納部とが対向する方向で、インクリボンカートリッジが装着されるプリンターを小型化することが可能になる。
本発明において、前記腕部は、一方の前記腕部から他方の前記腕部へ送られる前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の両端側のそれぞれから突出しており、前記インクリボンの送り方向における前記凹部の両端側は、前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記腕部に近づく方向へ傾斜する傾斜部となっていることが好ましい。このように構成すると、リボン格納部に凹部が形成されていても、リボン格納部内でインクリボンをスムーズに移動させることが可能になる。
本発明において、前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の一端側は、前記リボン格納部内から一方の前記腕部に向かって前記インクリボンが繰り出されるリボン繰出部となっており、前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の他端側は、他方の前記腕部から前記インク格納部内に向かって前記インクリボンが引き込まれるリボン引込部となっており、前記リボン繰出部は、一方の前記傾斜部である第1傾斜部に繋がっており、前記リボン引込部は、他方の前記傾斜部である第2傾斜部に繋がっていることが好ましい。この場合には、リボン格納部に凹部が形成されていても、第1傾斜部を利用して、凹部内からリボン繰出部へインクリボンをスムーズに移動させることが可能になる。また、リボン格納部に凹部が形成されていても、第2傾斜部を利用して、リボン引込部から凹部内へインクリボンをスムーズに移動させることが可能になる。
本発明において、インクリボンカートリッジは、前記凹部が上方向へ窪むように前記プリンターに装着され、水平方向に対する前記第2傾斜部の傾斜角度は、水平方向に対する前記第1傾斜部の傾斜角度よりも小さくなっていることが好ましい。このように構成すると、第2傾斜部の傾斜角度を緩やかにすることが可能になるため、プリンターへの装着時に、凹部よりも下側に配置されるリボン引込部から凹部内へインクリボンをスムーズに移動させることが可能になる。
本発明において、インクリボンカートリッジは、前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンを前記リボン格納部内へ送るリボン送り用のつまみを有し、一方の前記腕部から他方の前記腕部へ送られる前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の他端側は、他方の前記腕部から前記インク格納部内に向かって前記インクリボンが引き込まれるリボン引込部となっており、前記インクリボンの幅方向において、前記凹部の一方の面は、前記リボン引込部の一方の面よりも窪むとともに、前記凹部の他方の面は、前記リボン引込部の他方の面よりも突出しており、前記つまみは、前記リボン引込部の他方の面から突出するように前記リボン引込部に取り付けられ、前記リボン引込部の他方の面に対する前記つまみの突出量は、前記リボン引込部の他方の面に対する前記凹部の他方の面の突出量以下となっていることが好ましい。このように構成すると、インクリボンカートリッジの梱包時および梱包後に、梱包用の部材が過剰な力でつまみに接触するのを凹部の他方の面によって防止することが可能になる。したがって、インクリボンカートリッジの梱包時および梱包後のつまみの損傷を防止するための保護用部材を別途、インクリボンカートリッジに設ける必要がなくなる。そのため、インクリボンカートリッジの構成を簡素化することが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明のプリンターは、インパクトドットヘッドと、前記インパクトドットヘッドが搭載されるキャリッジと、前記インパクトドットヘッドに接続され前記キャリッジにその一端側が固定されるフレキシブルケーブルと、前記フレキシブルケーブルの他端側が固定されるフレームと、前記インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置されるインクリボンを備えるインクリボンカートリッジと、を有し、前記インクリボンカートリッジは、前記インクリボンが格納されるリボン格納部と、前記リボン格納部から突出するように形成され、前記インパクトドットヘッドと前記記録媒体との間に配置される前記インクリボンが架け渡される2本の腕部と、を有し、前記フレキシブルケーブルは、折り返されて配置されるとともに、前記フレームと前記リボン格納部とに挟まれるように配置され、前記キャリッジとともに移動する前記フレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触する前記リボン格納部の接触範囲に、前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記腕部よりも前記フレームから離れる方向へ窪む凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明のプリンターでは、キャリッジとともに移動するフレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触するリボン格納部の接触範囲に、腕部の間に架け渡されるインクリボンの厚さ方向から見たときに腕部よりもフレームから離れる方向へ窪む凹部が形成されている。そのため、インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置されるインクリボンが架け渡される2本の腕部とフレームとの距離を近づけても、凹部を利用して、フレキシブルケーブルの湾曲部の曲率を小さくすることができる。すなわち、インパクトドットヘッドをフレームに近づけても、凹部を利用して、湾曲部の曲率を小さくすることができる。したがって、本発明では、プリンターの内部に配置されるフレキシブルケーブルの断線や摩耗を抑制しつつ、フレームとリボン格納部とが対向する方向で、プリンターを小型化することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用したインクリボンカートリッジおよびプリンターを説明する。
(プリンターの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンター1の内部構造を示す斜視図である。図2は、図1に示すプリンター1の正面図である。図3は、インパクトドットヘッド5とインクリボンカートリッジ7との配置関係を説明するための概略平面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンター1の内部構造を示す斜視図である。図2は、図1に示すプリンター1の正面図である。図3は、インパクトドットヘッド5とインクリボンカートリッジ7との配置関係を説明するための概略平面図である。
プリンター1は、インクリボン2を介して印字ワイヤーを記録用紙(記録媒体)4に打ち付けて印刷を行うドットインパクトプリンターである。このプリンター1は、印字ワイヤーを有するインパクトドットヘッド5と、記録用紙4を挟んでインパクトドットヘッド5に対向配置されるプラテン6とを備えている。図3に示すように、インパクトドットヘッド5とプラテン6とは、プリンター1の装置前後方向で対向配置されている。プラテン6は、円筒状に形成されており、記録用紙4は、プラテン6の外周面に沿って湾曲している。また、プリンター1には、インクリボン2を備えるインクリボンカートリッジ7が装着されている。
インパクトドットヘッド5は、記録用紙4の紙幅方向となるプリンター1の装置左右方向へ移動可能なキャリッジ9に搭載されている。キャリッジ9には、ガイド軸10が係合しており、キャリッジ9は、ガイド軸10によって装置左右方向へ案内されている。また、インパクトドットヘッド5には、印字ワイヤーの駆動電流を供給するフレキシブルケーブル11が接続されている。フレキシブルケーブル11の一端側は、インパクトドットヘッド5から引き出された後、キャリッジ9の上面に固定されている。フレキシブルケーブル11の他端側は、プリンター1の底面部分を構成するベースフレーム(フレーム)12の上面に固定されている。具体的には、装置左右方向におけるベースフレーム12の略中心位置にフレキシブルケーブル11の他端側が固定されている。
キャリッジ9の、フレキシブルケーブル11の一端側が固定された部分は、インクリボンカートリッジ7とベースフレーム12との間に配置されている。また、フレキシブルケーブル11は、インクリボンカートリッジ7とベースフレーム12との間に折り返された状態で配置されている。
(インクリボンカートリッジの構成)
図4は、インクリボンカートリッジ7、キャリッジ9およびベースフレーム12等を抜き出して示す正面図である。
図4は、インクリボンカートリッジ7、キャリッジ9およびベースフレーム12等を抜き出して示す正面図である。
インクリボンカートリッジ7は、インクリボン2が格納されるリボン格納部7aと、リボン格納部7aから同方向へ突出する2本の腕部7b、7cとを備えている。2本の腕部7b、7cには、ループ状に形成されるインクリボン2の一部分が架け渡され、腕部7b、7cに架け渡された一部分を除くインクリボン2の他の部分は、リボン格納部7aの中に詰め込まれている。リボン格納部7aの形状は、扁平な直方体の中間部分を一方向へ窪ませたような形状となっており、その扁平方向から見たときのリボン格納部7aの形状は、図3に示すように、長方形状となっている。インクリボンカートリッジ7は、リボン格納部7aの扁平方向が装置上下方向と一致し、扁平方向から見たときのリボン格納部7aの短手方向がプリンター1の装置前後方向と一致し、かつ、扁平方向から見たときのリボン格納部7aの長手方向がプリンター1の装置左右方向と一致するように、プリンター1に装着されている。
2本の腕部7b、7cは、装置左右方向におけるリボン格納部7aの両端側のそれぞれから装置後方へ突出するように形成されている。腕部7b、7cは、装置左右方向におけるリボン格納部7aの両端面のそれぞれに沿って平行に突出している。装置前後方向において、2本の腕部7b、7cに架け渡されるインクリボン2とリボン格納部7aとの間には、インパクトドットヘッド5が配置されている。すなわち、装置前後方向において、記録用紙4とインパクトドットヘッド5との間には、腕部7b、7cに架け渡されるインクリボン2が配置されている。
腕部7b、7cに架け渡されたインクリボン2は、リボン送り機構によって、一方の腕部7bから他方の腕部7cに向かって送られる。すなわち、本形態では、装置左右方向は、腕部7b、7cに架け渡されたインクリボン2の送り方向である。また、本形態では、装置前後方向は、腕部7b、7cに架け渡されたインクリボン2の厚さ方向であり、装置上下方向は、腕部7b、7cに架け渡されたインクリボン2の幅方向である。
装置左右方向におけるリボン格納部7aの一端側は、リボン格納部7a内から腕部7bに向かってインクリボン2が繰り出されるリボン繰出部7dとなっている。装置左右方向におけるリボン格納部7aの他端側は、腕部7cからインク格納部7a内に向かってインクリボン2が引き込まれるリボン引込部7eとなっている。リボン繰出部7dおよびリボン引込部7eは、その上面7f、7gが腕部7b、7cの上面と同一平面状に配置され、その下面7h、7jが腕部7b、7cの下面と同一平面状に配置されるように形成されている。上述のように、インクリボン2はループ状に形成されており、リボン格納部7aに格納されたインクリボン2は、リボン引込部7eからリボン繰出部7dに向かって移動する。
リボン繰出部7dとリボン引込部7eとの間は、リボン繰出部7dおよびリボン引込部7eよりも上方向へ窪む凹部7kとなっており、リボン繰出部7dの下面7hおよびリボン引込部7eの下面7jよりも凹部7kの下面7mは、上方向へ窪んでいる。すなわち、リボン繰出部7dとリボン引込部7eとの間は、装置前後方向から見たときに腕部7b、7cよりもベースフレーム12から離れる方向へ窪む凹部7kとなっている。リボン繰出部7d、リボン引込部7eおよび凹部7kの厚さ(上下方向の厚さ)は、格納されるインクリボン2の幅に応じて略一定になっている。そのため、リボン繰出部7dの上面7fおよびリボン引込部7eの上面7gよりも凹部7kの上面7nは、上方向へ突出している。
凹部7kは、水平方向に平行な平行部7pと、装置左右方向における凹部7kの一端側を形成する第1傾斜部(傾斜部)7qと、装置左右方向における凹部7kの他端側を形成する第2傾斜部(傾斜部)7rとによって構成されている。第1傾斜部7qは、装置左右方向における平行部7pの一端からリボン繰出部7dに向かって傾斜しており、リボン繰出部7dと平行部7pとを繋いでいる。第2傾斜部7rは、装置左右方向における平行部7pの他端からリボン引込部7eに向かって傾斜しており、リボン引込部7eと平行部7pとを繋いでいる。装置左右方向における第2傾斜部7rの幅は、第1傾斜部7qの幅よりも広くなっており、水平方向に対する第2傾斜部7rの傾斜角度θ2は、水平方向に対する第1傾斜部7qの傾斜角度θ1よりも小さくなっている。すなわち、第2傾斜部7rは、第1傾斜部7qよりも緩やかに傾斜している。
また、インクリボンカートリッジ7は、腕部7b、7cに架け渡されるインクリボン2をリボン格納部7a内へ送るリボン送り用のつまみ15を備えている。つまみ15は、リボン引込部7eに取り付けられている。また、つまみ15は、リボン引込部7eの上面7gから突出するようにリボン引込部7eに取り付けられている。つまみ15の下面には、リボン送り用のローラ16が固定されている。ローラ16は、リボン引込部7eの内部に配置されている。図4に示すように、リボン引込部7eの上面7gに対するつまみ15の突出量P1は、リボン引込部7eの上面7gに対する凹部7kの上面7nの突出量P2以下となっている。本形態では、突出量P1は、突出量P2とほぼ等しくなっている。
上述のように、キャリッジ9のフレキシブルケーブル11の一端側が固定された部分は、インクリボンカートリッジ7とベースフレーム12との間に配置されている。具体的には、キャリッジ9のフレキシブルケーブル11の一端側が固定された部分は、リボン格納部7aとベースフレーム12との間に配置されている。また、上述のように、フレキシブルケーブル11は、インクリボンカートリッジ7とベースフレーム12との間に折り返された状態で配置されている。具体的には、フレキシブルケーブル11は、装置上下方向において、リボン格納部7aとベースフレーム12とに挟まれた状態で折り返されて配置されている。
フレキシブルケーブル11の一端側は、キャリッジ9に固定され、フレキシブルケーブル11の他端側は、ベースフレーム12に固定されているため、フレキシブルケーブル11の折り返し部分に形成される湾曲部11aは、インパクトドットヘッド5およびキャリッジ9とともに装置左右方向へ移動する。本形態では、キャリッジ9が装置左右方向へ移動しても、フレキシブルケーブル11の湾曲部11aの上面が凹部7kの下面7mに接触しているように凹部7kが形成されている。すなわち、インパクトドットヘッド5等とともに移動する湾曲部11aの移動範囲に応じてリボン格納部7aに凹部7kが形成されている。具体的には、インパクトドットヘッド5等とともに移動する湾曲部11aの上面が接触するリボン格納部7aの接触範囲に凹部7kが形成されている。
(本実施の形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、装置左右方向へ移動するフレキシブルケーブル11の湾曲部11aの上面が接触するリボン格納部7aの接触範囲に、リボン繰出部7dおよびリボン引込部7eよりも上方向へ窪む凹部7kが形成されており、凹部7kは、湾曲部11aの曲率が小さくなる方向へ窪んでいる。そのため、インパクトドットヘッド5と記録用紙4との間に配置されるインクリボン2が架け渡された腕部7b、7cとベースフレーム12との距離を近づけても、凹部7kを利用して、湾曲部11aの曲率を小さくすることができる。すなわち、インパクトドットヘッド5をベースフレーム12に近づけても、凹部7kを利用して、湾曲部11aの曲率を小さくすることができる。したがって、本形態では、フレキシブルケーブル11の断線や摩耗を抑制しつつ、プリンター1を薄型化することが可能になる。
以上説明したように、本形態では、装置左右方向へ移動するフレキシブルケーブル11の湾曲部11aの上面が接触するリボン格納部7aの接触範囲に、リボン繰出部7dおよびリボン引込部7eよりも上方向へ窪む凹部7kが形成されており、凹部7kは、湾曲部11aの曲率が小さくなる方向へ窪んでいる。そのため、インパクトドットヘッド5と記録用紙4との間に配置されるインクリボン2が架け渡された腕部7b、7cとベースフレーム12との距離を近づけても、凹部7kを利用して、湾曲部11aの曲率を小さくすることができる。すなわち、インパクトドットヘッド5をベースフレーム12に近づけても、凹部7kを利用して、湾曲部11aの曲率を小さくすることができる。したがって、本形態では、フレキシブルケーブル11の断線や摩耗を抑制しつつ、プリンター1を薄型化することが可能になる。
本形態では、装置左右方向における平行部7pの一端からリボン繰出部7dに向かって傾斜する第1傾斜部7qによって、リボン繰出部7dと平行部7pとが繋がれている。そのため、リボン格納部7aに凹部7kが形成されていても、第1傾斜部7qを利用して、平行部7pからリボン繰出部7dへ向かってインクリボン2をスムーズに移動させることが可能になる。また、本形態では、装置左右方向における平行部7pの他端からリボン引込部7eに向かって傾斜する第2傾斜部7rによって、リボン引込部7eと平行部7pとが繋がれている。そのため、第2傾斜部7rを利用して、リボン引込部7eから平行部7pへ向かってインクリボン2をスムーズに移動させることが可能になる。特に本形態では、第2傾斜部7rは、第1傾斜部7qよりも緩やかに傾斜しているため、平行部7pよりも下側に配置されるリボン引込部7eから平行部7pに向かってインクリボン2をスムーズに移動させることが可能になる。
本形態では、リボン引込部7eの上面7gに対するつまみ15の突出量P1は、リボン引込部7eの上面7gに対する凹部7kの上面7nの突出量P2以下となっている。そのため、インクリボンカートリッジ7の梱包時および梱包後に、梱包用の部材20(図4参照)が過剰な力でつまみ15の上面に接触するのを凹部7kの上面7nによって防止することが可能になる。したがって、インクリボンカートリッジ7の梱包時および梱包後につまみ15を保護するための部材を別途、インクリボンカートリッジ7に設ける必要がなくなり、インクリボンカートリッジ7の構成を簡素化することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、リボン格納部7aの扁平方向が装置上下方向と一致するように構成されたプリンター1にインクリボンカートリッジ7が装着されているが、リボン格納部7aの扁平方向が装置前後方向と一致するように構成されたプリンターにインクリボンカートリッジ7が装着されても良い。この場合には、装置前後方向に直交するプリンターのフレームとリボン格納部7aとに挟まれるようにフレキシブルケーブル11が折り返されて配置される。また、この場合には、たとえば、インパクトドットヘッド5に対向配置されるプラテンは平板状に形成されており、記録用紙は、プラテン上をまっすぐ伸びた状態で通過する。この場合には、フレキシブルケーブル11の断線や摩耗を抑制しつつ、装置前後方向でこのプリンターを小型化することが可能になる。また、装置前後方向に対して所定の角度傾斜する方向とリボン格納部7aの扁平方向とが一致するように構成されたプリンターにインクリボンカートリッジ7が装着されても良い。
上述した形態では、リボン格納部7aの扁平方向が装置上下方向と一致するように構成されたプリンター1にインクリボンカートリッジ7が装着されているが、リボン格納部7aの扁平方向が装置前後方向と一致するように構成されたプリンターにインクリボンカートリッジ7が装着されても良い。この場合には、装置前後方向に直交するプリンターのフレームとリボン格納部7aとに挟まれるようにフレキシブルケーブル11が折り返されて配置される。また、この場合には、たとえば、インパクトドットヘッド5に対向配置されるプラテンは平板状に形成されており、記録用紙は、プラテン上をまっすぐ伸びた状態で通過する。この場合には、フレキシブルケーブル11の断線や摩耗を抑制しつつ、装置前後方向でこのプリンターを小型化することが可能になる。また、装置前後方向に対して所定の角度傾斜する方向とリボン格納部7aの扁平方向とが一致するように構成されたプリンターにインクリボンカートリッジ7が装着されても良い。
上述した形態では、水平方向に対する第2傾斜部7rの傾斜角度θ2は、水平方向に対する第1傾斜部7qの傾斜角度θ1よりも小さくなっているが、傾斜角度θ2は、傾斜角度θ1より大きくても良いし、傾斜角度θ1と等しくても良い。
1・・・プリンター、2・・・インクリボン、4・・・記録用紙(記録媒体)、5・・・インパクトドットヘッド、7・・・インクリボンカートリッジ、7a・・・リボン格納部、7b・・・腕部、7c・・・腕部、7d・・・リボン繰出部、7e・・・リボン引込部、7g・・・上面(リボン引込部の他方の面)、7j・・・下面(リボン引込部の一方の面)、7k・・・凹部、7m・・・下面(凹部の一方の面)、7n・・・上面(凹部の他方の面)、7q・・・第1傾斜部(傾斜部)、7r・・・第2傾斜部(傾斜部)、9・・・キャリッジ、11・・・フレキシブルケーブル、11a・・・湾曲部、12・・・ベースフレーム(フレーム)、15・・・つまみ、P1・・・つまみの突出量、P2・・・凹部の上面の突出量(凹部の他方の面の突出量)、θ1・・・第1傾斜部の傾斜角度、θ2・・・第2傾斜部の傾斜角度
Claims (6)
- 移動可能なインパクトドットヘッドに接続されたフレキシブルケーブルが内部に折り返されて配置されるプリンターに装着可能なインクリボンカートリッジであって、
インクリボンが格納されるリボン格納部と、前記リボン格納部から突出するように形成され、前記プリンターへの装着時に前記インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置される前記インクリボンが架け渡される2本の腕部と、を有し、
前記プリンターへの装着時に前記インパクトドットヘッドとともに移動する前記フレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触する前記リボン格納部の接触範囲に、前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記湾曲部の曲率が小さくなる方向へ前記腕部よりも窪む凹部が形成されていることを特徴とするインクリボンカートリッジ。 - 前記腕部は、一方の前記腕部から他方の前記腕部へ送られる前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の両端側のそれぞれから突出しており、
前記インクリボンの送り方向における前記凹部の両端側は、前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記腕部に近づく方向へ傾斜する傾斜部となっていることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンカートリッジ。 - 前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の一端側は、前記リボン格納部内から一方の前記腕部に向かって前記インクリボンが繰り出されるリボン繰出部となっており、
前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の他端側は、他方の前記腕部から前記インク格納部内に向かって前記インクリボンが引き込まれるリボン引込部となっており、
前記リボン繰出部は、一方の前記傾斜部である第1傾斜部に繋がっており、前記リボン引込部は、他方の前記傾斜部である第2傾斜部に繋がっていることを特徴とする請求項2に記載のインクリボンカートリッジ。 - 前記凹部が上方向へ窪むように前記プリンターに装着され、
水平方向に対する前記第2傾斜部の傾斜角度は、水平方向に対する前記第1傾斜部の傾斜角度よりも小さくなっていることを特徴とする請求項3に記載のインクリボンカートリッジ。 - 前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンを前記リボン格納部内へ送るリボン送り用のつまみを有し、
一方の前記腕部から他方の前記腕部へ送られる前記インクリボンの送り方向における前記リボン格納部の他端側は、他方の前記腕部から前記インク格納部内に向かって前記インクリボンが引き込まれるリボン引込部となっており、
前記インクリボンの幅方向において、前記凹部の一方の面は、前記リボン引込部の一方の面よりも窪むとともに、前記凹部の他方の面は、前記リボン引込部の他方の面よりも突出しており、
前記つまみは、前記リボン引込部の他方の面から突出するように前記リボン引込部に取り付けられ、
前記リボン引込部の他方の面に対する前記つまみの突出量は、前記リボン引込部の他方の面に対する前記凹部の他方の面の突出量以下となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクリボンカートリッジ。 - インパクトドットヘッドと、前記インパクトドットヘッドが搭載されるキャリッジと、前記インパクトドットヘッドに接続され前記キャリッジにその一端側が固定されるフレキシブルケーブルと、前記フレキシブルケーブルの他端側が固定されるフレームと、前記インパクトドットヘッドと記録媒体との間に配置されるインクリボンを備えるインクリボンカートリッジと、を有し、
前記インクリボンカートリッジは、前記インクリボンが格納されるリボン格納部と、前記リボン格納部から突出するように形成され、前記インパクトドットヘッドと前記記録媒体との間に配置される前記インクリボンが架け渡される2本の腕部と、を有し、
前記フレキシブルケーブルは、折り返されて配置されるとともに、前記フレームと前記リボン格納部とに挟まれるように配置され、
前記キャリッジとともに移動する前記フレキシブルケーブルの折り返し部分の湾曲部が接触する前記リボン格納部の接触範囲に、前記腕部の間に架け渡される前記インクリボンの厚さ方向から見たときに前記腕部よりも前記フレームから離れる方向へ窪む凹部が形成されていることを特徴とするプリンター。
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