JP2012200812A - 打込機 - Google Patents

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Masashi Nishida
昌史 西田
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Abstract

【課題】蓄圧室の圧力、釘の種類、被打込み材の硬さが変化しても安定して止具を打込むことができる打込機を提供する。
【解決手段】止具24を打込むピストン20及びドライバブレード25と、ピストン20が下死点まで移動した際の余剰エネルギーを吸収するバンパー50と、ドライバブレード25を貫通させシリンダ110の下端部を閉鎖する接続部材32と、接続部材32の貫通孔に嵌挿されドライバブレード25を打込み方向にガイドする可動ノーズ30を有する打込機1において、可動ノーズ30を接続部材32に対して打込み方向にスライド可能なように保持するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気やバネ力等により駆動されるピストンによってドライバブレードを移動させ、釘やステープル等の止具を被打込み材に打込む打込機に関し、特に、被打込み材の材質に関わらずに打込み深さを一定に保つことができる打込み深さ調整機構付きの打込機に関する。
木材などの被打込み材にステープルや釘等の止具を打込むための工具として打込機が広く用いられている。打込機では動力源として圧縮空気やバネ力等を用いてドライバブレードを高速で移動させて、ドライバブレードの先端に位置づけられた止具を瞬間的に木材等の被打込み材に打込む工具である。ここで、特許文献1に開示されるような従来の打込機1の構造を図6を用いて説明する。打込機101は、止具である釘を打込む工具であり、その動力として圧縮空気が用いられる。
図6に示すように、打込機101は、本体部(ハウジング)100と、ピストン120の摺動方向に対して略垂直方向に延びるハンドル部200と、打込み時に被打込み材(図示せず)に対して略垂直方向に位置するノーズ部300と、釘の搬送を行うマガジン部500から主に構成される。なお、本明細書では図中に方向を示すように、ピストン120の摺動方向であって本体部100からノーズ部300に向かう方向を下方向、その反対方向を上方向と呼ぶ。また釘の搬送方向とほぼ同じ方向を前側、その逆方向を後側と呼ぶ。
打込機1は圧縮空気によって作動されるものであり、図示しない外部の圧縮機からの圧縮空気を蓄積するために、打込機101のハンドル部200及び本体部100の内部に蓄圧室400が形成される。ハンドル部200の後端にはエアプラグ260が設けられ、エアプラグ260に外部の圧縮機から延びる図示しないエアホースが接続され、蓄圧室400に圧縮空気が吸入される。
本体部100は、内部に円筒状のシリンダ110と、シリンダ110内で上下に摺動(往復動)可能なピストン120と、ピストン120に取り付けられるドライバブレード125を有する。シリンダ110は、内面でピストン120を摺動可能に支持する。シリンダ110の外周側には、ピストン120を上死点に復帰させるための圧縮空気を貯める戻り空気室140が形成される。シリンダ110の軸方向中央付近には逆止弁111が設けられ、シリンダ110内からシリンダ110外の戻り空気室140への一方向にのみ圧縮空気の流入が許容される。シリンダ110の下方には、戻り空気室140に常時開放される空気通路112が形成される。
シリンダ110の下端部であって、ピストン120の下死点付近には、ゴム等の可撓性材料から形成されるピストンバンパ150が設けられる。ピストンバンパ150は、圧縮空気により下降するピストン120及びドライバブレード125が有する打込みエネルギーから釘の打込みにより消費されたエネルギーを差し引いたエネルギー(余剰エネルギー)を吸収する。ピストンバンパ150にはドライバブレード125が挿通される貫通孔150bが設けられる。貫通孔150bはシリンダ110の中心軸に沿って上下方向に形成される。
ハンドル部200は、作業者により把持される部分である。ハンドル部200の本体部100との接続部分には、作業者によって操作されるトリガ210と、トリガ210に回動可能に装着されたアームプレート220と、ノーズ部300の下端から突き出してアームプレート220近傍まで延びるプッシュレバー上端部230aと、メインバルブ160に連通して圧縮空気を送排気する切替弁であるトリガバルブ部240と、アームプレート220の動作をトリガバルブ部240に伝えるプランジャ250が設けられる。プッシュレバー上端部230aと一体に形成されるプッシュレバー230は、本体部100からノーズ部300側に延びて、ノーズ部300に沿って反打込み方向に移動可能である。
シリンダ110の上側外周には、メインバルブ160と、メインバルブ160を収容するメインバルブ室161と、メインバルブ160を下死点側に付勢するメインバルブスプリング162と、シリンダ110のピストン上室の圧縮空気を排気するための空気通路164をメインバルブ160との当接によって遮断するエキゾーストラバー163が設けられる。
ノーズ部300は、ピストン120の摺動方向に沿って延出したノーズ310と、複数のボルト330によりノーズ310を本体部100に接続するための接続部材320が一体に構成される。
ノーズ310は、釘が複数本束ねられて連結された釘の束を内蔵するマガジン部500から供給される釘が射出方向(下方向)に一本ずつ打込まれるように、ドライバブレード125及び釘24を案内するものである。ノーズ310の下方向先端部には、釘が射出される射出口311が形成される。接続部材320は、本体部100の下方開口部を覆うように位置し、円周方向に均等に配置される4本のボルト330により本体部100と接続される。接続部材320の上面側であってシリンダ110の内部には、ピストンバンパ150が保持される。
釘24をマガジン部500に装填し、図示していないエアホースをエアプラグ260につなぐと、蓄圧室400内に蓄積された圧縮空気の一部は、空気通路を介してトリガバルブ部240内に流入し、さらにメインバルブ室161へ流入する。メインバルブ室161へ送られた圧縮空気はメインバルブ160とシリンダ110をさらに密着させ、圧縮空気のシリンダ110内への流入を防ぐ。トリガ210の引き操作およびプッシュレバー230の木材への押し当て操作の両方を行うと、トリガバルブ部240内のプランジャ250が押し上げられ、メインバルブ室161内の圧縮空気が空気通路164を介して、大気に排出される。メインバルブ室161内の圧縮空気が排気されると、蓄圧室400からの圧縮空気の圧力でメインバルブ160が押し上げられ、シリンダ110が開口すると共にシリンダ110内のピストン120の上側と大気が遮断され、蓄圧室400の圧縮空気がシリンダ110内のピストン120上側に流入する。その結果、ピストン120は急激に下死点側に移動する。トリガバルブ部240においては、プッシュレバー230の被打込み材への押し当て操作とトリガ210の引き操作の両方が同時に行われた時に、アームプレート220とトリガ210のリンク機構によってトリガバルブ部240のプランジャ250が押し上げられるように構成される。
以上のように蓄圧室400内部の空気が一気にシリンダ110の内部に流入することによりピストン20が下死点方向に移動し、釘24を被打込み材に打ち込む。ピストン120の下側の空気は空気通路112を介して戻り空気室140に流入し、ピストン120が空気室140方向へのみ流入する逆止弁111を通過すると、ピストン120の上側の圧縮空気の一部が逆止弁111を介して空気室140に流入する。
ピストン120がシリンダ110内を急激に下死点方向に移動すると、ピストン120の下部に取付けられたドライバブレード125も下方に移動するため、その下端部によって釘が打込まれる。釘を打込んだ後のドライバブレード125の余剰エネルギーは、ピストン120がピストンバンパ150をたわませることにより吸収される。トリガ210を戻すか、または、プッシュレバー230の被打込み材への押し当て操作を解除すると、プランジャ250が戻り、トリガバルブ部240内に圧縮空気が流入し、空気通路を介してメインバルブ室161へも圧縮空気が流入し、メインバルブ160が下死点に移動し、蓄圧室400とシリンダ110内のピストン20上側が遮断され、エキゾーストラバー163によって、シリンダ110内のピストン20上側と大気が連通する。戻り空気室140に蓄積された圧縮空気によってピストン120の下側が押圧され、ピストン120は上死点側に移動する。ピストン120上側の圧縮空気は、空気通路164を介して大気に放出され、初期状態に戻り、マガジン部500のフィードピストン(図示せず)によって、次の釘24が射出口311の上方に給送される。上述した工程を繰り返すことにより、連結されている釘24が順次木材等の被打ち込み材に打ち込まれる。
従来の打込機101における打込み動作時には、圧縮空気の作用によりピストン120と一体に結合されたドライバブレード125がシリンダ110内を急激に下死点方向に移動するため、その反作用として、打込機1本体が上方向に動く。この打込機本体の反動を小さくするためにピストン120を比重の小さい軽金属製で形成し、ドライバブレード125は釘を打撃するため鉄等の高強度材料製とするのが一般的である。それらの寸法は使用される釘24のうち、最大のものを打撃できるように適宜設定される。
一般的に打込機1は、太さ、長さが異なる数種類の釘等が使用可能で、木材は軟質から硬質まで各種ある。そこで、打込機1は、それぞれの仕様で最も打込みエネルギーが必要な組み合わせでも、木材に釘頭まで打込める出力に設定されている。また、最大エネルギー以下で釘24が打込まれた場合、余剰エネルギーは、ピストン120下死点付近に配置してある可とう性材料からなるピストンバンパ150にて衝撃エネルギーを吸収する。しかしながら、特に軟らかい木材に釘24を打込んだとき、または釘24を打たずにピストン120を駆動させる空打を行ったときには、打込機101の打込みエネルギーの大部分がピストンバンパ150で吸収されるため、ピストンバンパ150は強度、疲労、熱的に非常に過酷な状況におかれることになる。
特開2010−115774号公報
一般に、釘は木材表面に対して、同一高さ、または若干釘頭が沈む高さが望ましい。それを実現するために打込機には、プッシュレバー230のドライバブレード下死点時の位置を変更して釘打込み深さを調整する方式や、蓄圧室400の圧力を減圧弁等で変更する方式、メインバルブ160のシリンダとの開口面積を変更する方式等が提案されている。しかしながら、これらはいずれも作業者による手動調整であり、試し打ちにより木材等の被打込み材の硬さに合わせた設定が必要である。また、釘の種類を変更したとき、木材を変更したときには再調整が必要である。さらに、節等で木材の硬さが変化したときは対応できずに釘頭が木材表面から突出してしまう恐れがある。
また、各調整を不要にするためにピストンバンパ150を十分硬くすることも考えられる。しかしながらその場合は、余剰エネルギーがピストンバンパ150で良好に吸収できずに、打込機101の寿命が低下したり、把持している手に伝わる振動が大きくなるという問題があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、蓄圧室圧力、釘の種類、被打込み材の硬さが変化しても安定して釘を打込むことができ、操作性が良い打込機を提供することにある。
本発明の他の目的は、ピストンバンパで想定される吸収エネルギーを越える打ち込み力が生じた場合に、被打込み材を用いて効果的に受け止めることができるように構成した打込機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高いエネルギーで止具を打込んだり、相手部材が部分的に軟らかい状態であって高余剰エネルギーが発生した場合であっても、相手部材への負担を抑えることができる打込機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、止具を打込むドライバブレードと、ドライバブレードに接続されシリンダの内部で摺動する作動部材と、作動部材がシリンダ内で下死点まで移動した際の余剰エネルギーを吸収するバンパーと、ドライバブレードを貫通させる貫通孔を有しシリンダの下端部を閉鎖する接続部材と、接続部材の貫通孔に嵌挿されドライバブレードを打込み方向にガイドするノーズ部材と、を有する打込機であって、ノーズ部材が接続部材に対して打込み方向にスライド可能に設置され、止具の打込み時にドライバブレードとノーズ部材が当接することによって作動部材とノーズ部材が一体となって打込み方向に移動するように構成した。
本発明の他の特徴によれば、作動部材はシリンダ内に供給される圧縮空気の力で摺動するピストンであり、バンパーはピストンと当接する。ノーズ部材は止具を貫通させる管状の部材であって、ノーズ部材の射出口に管状の部材の射出方向と垂直な断面積よりも広い面積を有する押し当て面が形成される。止具は例えば釘であり、ノーズ部材は円管状の部材であり、押し当て面は円環状に所定の面積を有するように形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、ドライバブレードには段差部が形成され、止具の打込み時に段差部がノーズ部材と当接する。ドライバブレードの段差部がノーズ部材と当接する直前に、ピストンがバンパーと当接する。接続部材にはノーズ部材を所定方向(例えば打込み方向)に付勢する付勢手段を設けるようにすると好ましい。付勢手段は接続部材に形成された凹凸部と、ノーズ部材に形成され凹凸部の範囲内で移動可能なリブと、リブと凹凸部の間に配置されるスプリングで構成できる。
請求項1の発明によれば、ノーズ部材が接続部材に対して打込み方向にスライド可能に設置され、止具の打込み時にドライバブレードとノーズ部材が当接することによって作動部材とノーズ部材が一体となって打込み方向に移動するので、ドライバブレードの出っ張り量は常に一定となる。またこの時、ノーズ先端部が相手部材に接触するため、ピストンバンパで吸収しきれない余剰エネルギーは相手部材で受けることになる。
請求項2の発明によれば、作動部材はシリンダ内に供給される圧縮空気の力で摺動するピストンであり、バンパーはピストンと当接するので圧縮空気を用いた打込機において高エネルギーで打込んだり、相手部材が部分的に軟らかい状態で高余剰エネルギーが発生した場合であってもバンパーへの負担を抑えることができる。
請求項3の発明によれば、ノーズ部材は止具を貫通させる管状の部材であって、ノーズ部材の射出口に管状の部材の射出方向と垂直な断面積よりも広い面積を有する押し当て面を形成して相手部材との接触面積を大きくすることで、相手部材の損傷を効果的に防止できる。
請求項4の発明によれば、止具は釘であって、ノーズ部材は円管状の部材で、押し当て面は円環状であるので、釘の打込み深さを一定に保つことができ、きれいな仕上げ面を実現できる。
請求項5の発明によれば、ドライバブレードには段差部が形成され、止具の打込み時に段差部がノーズ部材と当接するので、ドライバブレードの余剰エネルギーをノーズ部材に伝えることができ、ノーズ部材の先端の押し当て面で相手部材によって効果的に余剰エネルギーを吸収させることができる。この結果、ピストン用のバンパーの耐久性を大幅に向上させることができる。
請求項6の発明によれば、ドライバブレードの段差部がノーズ部材と当接する直前に、ピストンがバンパーと当接するので、ピストン用のバンパーで吸収しきれない余剰エネルギー分だけをノーズ部材に押し当てるので、必要以上に強くノーズ部材を打撃することがなく、ドライバブレードの耐久性低下を防ぐことができる。
請求項7の発明によれば、接続部材にノーズ部材を所定方向に付勢する付勢手段を設けたので、止具の打込みが終了した後にはノーズ部材を所定の位置まで自動的に復帰させることができ、使い勝手の良い打込機を実現できる。
請求項8の発明によれば、付勢手段は接続部材に形成された凹凸部と、凹凸部の範囲内で移動可能であってノーズ部材に形成されたリブと、リブと凹凸部の間に配置されるスプリングであるので、簡単な構造で確実に動作する付勢手段を実現できる。また、この機構の実現に要するコストを低く抑えることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る打込機1の側面の部分断面図である。 本発明の実施例に係る打込機1の側面の部分断面図であり、打込み時の状態を示す図である。 図1の可動ノーズ30の底面図である。 本発明の第2の実施例に係る打込機51の側面の部分断面図である。 本発明の第2の実施例に係る打込機51の側面の部分断面図であり、打込み時の状態を示す図である。 従来の打込機101の全体構成を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において図6で示した従来例と同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。尚、図1、2、4、5においては、本実施例による改良点の理解を容易にするために、ハンドル部200やマガジン部500の図示は省略してあるが、本実施例の打込機1においてもハンドル部200やマガジン部500が設けられるものである。
図1において、従来の打込機101と異なる主な部分は、ピストン20、ドライバブレード25、接続部材32、可動ノーズ(ノーズ部材)30である。図6の打込機101においては接続部材320とノーズ310が一体に製造されていたが、本実施例においては接続部材32、可動ノーズ30が別体部品で構成され、しかも上下方向(射出方向)に相対的に移動可能となるように構成される。接続部材32は、ボディー部10に固定されているフランジ部32aと、打込み方向にスライド可能にフランジ部32aに挿入されている可動ノーズガイド部32bによって構成される。可動ノーズガイド部32bには、下端部付近の一部分の径を大きくして外径側に突出する凸部32cを形成した。可動ノーズガイド部32bの内周側の形状は凸部32c付近を除き円筒形状であり、この内周側にて可動ノーズ30の外周壁を保持する。
可動ノーズ30は、マガジン部500によって1本ずつ給送される釘24を下方向に射出するための射出通路を形成する管路であり、射出方向に垂直な内周側断面が射出される止具の外径に沿った形とされる。頭部の外径が丸い釘24を射出する場合は、可動ノーズ30を円筒形とすると良い。可動ノーズ30は、可動ノーズガイド部32bによって上下方向に相対的に移動可能なように保持され、可動ノーズガイド部32bの凸部32cの内側に突出するリブ30aを形成した。凸部32cの内側に突出する可動ノーズ30のリブ30aと、凸部32cの内壁下端との間にはスプリング34が介在され、非作業時には可動ノーズ30が本体部100の方向(反射出方向、又は、上方向)に位置するように付勢する。このように本実施例では、ノーズ部分を可動式にすると共に、リブ30a、凸部32c、スプリング34による付勢手段を設けた。打ち込み作業の終了後には、上方に移動した可動ノーズ30が付勢手段によって元の位置に戻るために、次の打ち込み作業に直ちに移行することができる。
なお付勢手段は、図示したリブ30aと凸部32cとスプリング34によって形成される構成だけでなくその他の構成であっても良い。例えば、可動ノーズガイド部32bに何らかの凹凸部分を形成し、凹凸部の範囲内で移動可能なリブを可動ノーズ30に設け、リブと凹凸部の間にスプリングを配置して互いを離反または接近するように構成しても良い。また凹凸部の代わりに可動ノーズガイド部32bに溝部を形成し、可動ノーズ30のリブを可動ノーズガイド部32bの内側から外側に突出させて、突出させた部分とスプリングを接続部材32の外側に設けるように構成しても良い。さらに付勢手段は、打ち込み動作を行っていない時であってプッシュレバー36が被打ち込み材に押しつけられていないときに接続部材32と可動ノーズ30を所定の位置に保持できるものであれば、その他の任意の付勢機構であっても良い。
ドライバブレード25は上端部付近に軸径の太い円管部25aが形成され、円管部25aの上端がピストン20に固定される。円管部25aの下側付近には軸径の細い円柱部25cが形成される。円管部25aと円柱部25cの接続点は段差部25bが形成される。ドライバブレード25は、ピストンバンパ50に形成された貫通孔50bを貫通して可動ノーズ30の内部にまで延びるように配置される。打撃を行う前の状況では、ピストン20は図1に示す位置(上死点)にあり、ドライバブレード25の先端部(下端部)25dは給送された釘24よりも上の位置にある。本実施例の打込機1においては、軸方向と垂直な断面が丸い釘24を用いている。従って、ドライバブレード25の形状も釘24の形状に対応して軸方向と垂直な断面が円形とされる。可動ノーズ30の先端付近には、径方向の肉厚が厚くなった肉厚部30bが形成され、打込機1を被打込み材90に押し当てた際に可動ノーズ30から被打ち込み材に加わる面圧を分散させるために所定以上の接触面積を有する押し当て面30cが形成される。押し当て面30cの中央には射出口30dが形成される。
可動ノーズ30の側方には、プッシュレバー36がバネ37によって下方に付勢されながら可動ノーズ30と略平行に設けられる。プッシュレバー36の先端部(下端部)を被打込み材90に押しつけないとトリガ210(図6参照)を引いてもプランジャ250が押し上げられないように構成される点は図6で示した従来例の構成と同様である。
図2はピストン20が下死点まで移動した状態であって、釘24の被打込み材90への打込みが完了した状態を示す部分断面図である。ピストン20は、釘24の打込み後にピストンバンパ50の上面50aに接触し、ピストンバンパ50は初期的にピストン20の余剰エネルギーを吸収する。ピストンバンパ50が一定量だけ変形した後に、ドライバブレード25の段差部25bが可動ノーズ30の上端部に当接(又は衝突)する。そのピストン20と可動ノーズ30が一体となって打込み方向に移動するか、又は、可動ノーズ30に対して本体部100が反打込み方向(上方向)に微小距離だけ移動する。このようにピストン20と可動ノーズ30が、本体部100に対して一体となって相対移動するため、押し当て面30cからのドライバブレード25の先端部25dの出っ張り量は常に一定の状態を維持する。
図2の状態において被打ち込み材が柔らかい場合は、可動ノーズ30の押し当て面30cが被打込み材90に対してほんの僅かながら陥没するかもしれない。これはピストンバンパ50によって吸収しきれなかったピストン20の余剰エネルギーを被打込み材90によって吸収させたためである。しかしながら、この状態であってもドライバブレード25の先端部25dは被打込み材90の被打ち込み面の高さと同じ高さを維持することができるので、打ち込み面を良好な状態に保つことが可能となる。
図3は、図2のようにピストン20が下死点にある際の押し当て面30cを下から見た底面図である。本実施例の可動ノーズ30の下端部の形状は、径方向の肉厚が厚くなった肉厚部30bが形成されると共に、被打込み材90に押し立てられた際に面圧を分散させるために押し当て面30cの面積(相手部材との接触面積)を大きくしている。図3から理解できるように押し当て面30cは、ドライバブレード25の円柱部25cの先端部25cの周囲を囲む円環状の面である。押し当て面30cにおいて面圧の分散効果を得るためには、押し当て面30cの面積を先端部25dの面積の1.0倍以上とするのが望ましい。さらに好ましくは、押し当て面30cの面積は先端部25dの面積に比べて十分大きくなるように形成する。本実施例ではR2はR1の2倍程度の大きさとしており、面積比において押し当て面30cの面積が先端部25dの面積の3倍以上の大きさとなるように構成した。押し当て面30cと円柱部25cの間には、これらの相対的な移動を可能とするための必要な間隔40を有するように配置される。図3では、説明の理解のために間隔40を大きめに図示しているが、ドライバブレード25がスムーズに動く必要最小限の隙間とすれば良い。
次に図4及び図5を用いて本発明の第2の実施例に係る打込機51を説明する。第2の実施例で第1の実施例と異なるところは、可動ノーズ30を所定方向に付勢する付勢手段の有無である。図4に示す打込機51では、図1の打込機1に比べてスプリング34(図1参照)を用いないことである。この場合、接続部材82と可動ノーズ80とは射出方向に固定されずに、付勢手段で制限される範囲内で自由に相対移動できることになる。接続部材82は、ボディー部10に固定されているフランジ部82aと、打込み方向にスライド可能にフランジ部82aに挿入されている可動ノーズガイド部82bによって構成される。可動ノーズガイド部82bには、下端部付近の一部分の径を大きくして外径側に突出する凸部82cを形成した。可動ノーズガイド部82bの内周側の形状は凸部82c付近を除き円筒形状であり、この内周側にて可動ノーズ80の外周壁を保持する。可動ノーズ80には、可動ノーズガイド部82bの凸部82cの内側に突出するリブ80aを形成し、凸部82cの内側空間内にリブ80aを留めることによって、可動ノーズ80の射出方向及び反射出方向の移動範囲(上下方向又は軸方向の移動方向)を制限するようにした。
図4のようにプッシュレバー86を被打込み材に押しつけた際には、可動ノーズ80の上端部80eはフランジ部82aよりもやや下の位置にくる。このような状態でシリンダ110に圧縮空気を送ることによってピストン20は下死点まで移動し、図5の状態になる。この際、ドライバブレード25の段差部25bが可動ノーズ80の上端部80eに当接(又は衝突)する。そのため、ピストンバンパ50の過剰な圧縮や変形を防止できる。この際、打込時の反動により可動ノーズ30に対して本体部10が反打込み方向(上方向)に微小距離だけ移動する。このようにピストン20と可動ノーズ80が、本体部10に対して一体となって相対移動するため、肉厚部80bの下端に設けられた押し当て面80cからのドライバブレード25の先端部25dの出っ張り量は常に一定の状態を維持する。このように構成することにより、釘24の打込み時には可動ノーズ80の押し当て面80cが確実に被打込み材90に押し当てられるので、釘24を安定して打込むことが可能となる上に、釘24の打込み深さを一定に保つことができ、仕上げ面をきれいに保つことができる。
以上説明したように、本発明によると釘を打撃するピストンと一体連結されたドライバブレードと、ピストンを案内するシリンダと、ピストン摺動下死点に釘打撃後の余剰エネルギーを吸収するピストンバンパと、ドライバブレードを打込み方向にガイドするガイド部材を備えた打込機において、ガイド部材が打込み方向にスライド可能に設置され、打込み時にピストンとガイド部材が当接し、一体となって打込み方向に移動するので、ドライバブレードのガイド部材からの出張り量は常に一定となる。また、この際にガイド部材の先端が相手部材たる被打込み材に接触するため、ピストンバンパで吸収しきれない余剰エネルギーは相手部材で効果的に受けることが可能となる。そのため、高エネルギーで打込んだり、相手部材が部分的に軟らかくなり、高余剰エネルギーが発生した場合には、より相手部材への負担が大きくなるが、ガイド部材の先端の相手部材との接触面積を大きくすることで、相手部材の損傷を小さくすることができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、動力源としては圧縮空気だけでなく電動式など、異なる種類の打込機(釘打機)にも同様に適用可能である。
1 打込機 10 ボディー部 20 ピストン 24 釘
25 ドライバブレード 25a 円管部 25b 段差部
25c 円柱部 25d 先端部 30 可動ノーズ
30a リブ 30b 肉厚部 30c 押し当て面
30d 射出口 32 接続部材 32a フランジ部
32b 可動ノーズガイド部 32c 凸部 34 スプリング
36 プッシュレバー 37 バネ 40 間隔
50 ピストンバンパ 50a 上面 50b 貫通孔
51 打込機
80 可動ノーズ 80a リブ 80b 肉厚部
80c 押し当て面 80e 上端部 82 接続部材
82a フランジ部 82b 可動ノーズガイド部 82c 凸部
86 プッシュレバー 90 被打込み材 100 本体部
101 打込機 110 シリンダ 111 逆止弁
112 空気通路 120 ピストン 125 ドライバブレード
140 空気室 150 ピストンバンパ 150b 貫通孔
160 メインバルブ 161 メインバルブ室
162 メインバルブスプリング 163 エキゾーストラバー
164 空気通路 200 ハンドル部 210 トリガ
220 アームプレート 230 プッシュレバー
230a プッシュレバー上端部 240 トリガバルブ部
250 プランジャ 260 エアプラグ 300 ノーズ部
310 ノーズ 311 射出口 320 接続部材
330 ボルト 400 蓄圧室 500 マガジン部

Claims (8)

  1. 止具を打込むドライバブレードと、
    前記ドライバブレードに接続されシリンダの内部で摺動する作動部材と、
    前記作動部材が前記シリンダ内で下死点まで移動した際の余剰エネルギーを吸収するバンパーと、
    前記ドライバブレードを貫通させる貫通孔を有し前記シリンダの下端部を閉鎖する接続部材と、
    前記接続部材の前記貫通孔に嵌挿され前記ドライバブレードを打込み方向にガイドするノーズ部材と、を有する打込機であって、
    前記ノーズ部材が前記接続部材に対して打込み方向にスライド可能に設置され、前記止具の打込み時に前記ドライバブレードと前記ノーズ部材が当接することによって前記作動部材と前記ノーズ部材が打込み方向に移動することを特徴とする打込機。
  2. 前記作動部材は前記シリンダ内に供給される圧縮空気の力で摺動するピストンであり、
    前記バンパーはピストンと当接することを特徴とする請求項1に記載の打込機。
  3. 前記ノーズ部材は前記止具を貫通させる管状の部材であって、前記ノーズ部材の射出口に前記ドライバブレードの射出方向と垂直な断面積よりも広い面積を有する押し当て面が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の打込機。
  4. 前記止具は釘であり、
    前記ノーズ部材は円管状の部材であり、
    前記押し当て面は円環状であることを特徴とする請求項3に記載の打込機。
  5. 前記ドライバブレードには段差部が形成され、
    前記止具の打込み時に前記段差部が前記ノーズ部材と当接することを特徴とする請求項4に記載の打込機。
  6. 前記ドライバブレードの前記段差部が前記ノーズ部材と当接する前に、前記ピストンが前記バンパーと当接することを特徴とする請求項5に記載の打込機。
  7. 前記接続部材に前記ノーズ部材を所定方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の打込機。
  8. 前記付勢手段は前記接続部材に形成された凹凸部と、前記ノーズ部材に形成され前記凹凸部の範囲内で移動可能なリブと、前記リブと前記凹凸部の間に配置されるスプリングであることを特徴とする請求項7に記載の打込機。
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