JP2012200148A - ブラシ付モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各ティース9は、順方向に集中巻方式にて巻装された第一コイル33U〜33Wと、逆方向に集中巻方式にて巻装された第二コイル34U〜34Wとを備え、セグメント14を回転軸を中心にして互いに点対称位置に存在する2つのセグメント群41,42で構成し、各セグメント群41,42の同電位となるセグメント14同士を接続線25a,25bで短絡し、ティース9を回転軸を中心にして互いに点対称位置に存在する2つのティース群46,47で構成した。
【選択図】図3
Description
図1に示すように、図1に示すように、ブラシ付モータ1は、例えば、自動車のパワーウインドウモータ、ワイパモータ、およびファンモータ等に用いられる車両搭載用の直流モータであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置している。ヨーク2の内周面には周回り方向にセグメント型の永久磁石4が磁極を順番に変えながら8個固定されている。
ブラシホルダ19には、それぞれブラシ21がスプリング29を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部は、スプリング29によって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源がブラシ21を介してコンミテータ13に供給されるようになっている。
まず、第一閉回路H1において、巻線12は、例えばその巻き始め端61が1番セグメント14より巻き始められた場合、まず、1番セグメント14のライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14の近傍に存在する1−12番ティース9の間のスロット11に引き込む。そして、各ティース9に巻線12をそれぞれn(nは1以上の自然数)回巻装するものとした場合、1番ティース9にn/2回順方向に巻装して順巻きコイル33aを形成する。
続いて、3−4番ティース9の間のスロット11から巻線12を引き出し、1−2番ティース9の間のスロット11に引き込む。そして、1番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻きコイル34aを形成する。
このように、U相に相当する1番ティース9、および4番ティース9には、巻線12が順方向にn/2回巻装されたU相の第一コイル33Uと巻線12が逆方向にn/2回巻装された「−U」相の第二コイル34とを備えたn回巻きのアーマチュアコイル7が形成される。
そして、これを各相に対応するセグメント14間で順次行うことにより、アーマチュアコア6には3相(U,V,W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
このような巻装方法とすることで、第一閉回路H1において、各相の第一コイル33U〜33Wの巻き始め端61が接続されているセグメント14と各相の第二コイル34U〜34Wの巻き始め端61が接続されているセグメント14との相対位置が1組のブラシ51a,51b同士の相対位置と等しくすることができる。
これに加え、同極側同士のブラシ21(陽極側ブラシ51a,52a、または陰極側ブラシ51b,52b)が機械角で180°、異極側同士のブラシ21が電気角で180°(機械角で45°)間隔に配置されている。このため、1つの閉回路に並列回路数が2回路となり、アーマチュア3には、集中巻方式であっても並列回路数が4回路構成されることになる。
まず、図4に示すように、例えば、陽極側ブラシ51a,52aがそれぞれ1−2番セグメント14,14間、13−14番セグメント14,14間に存在し、陰極側ブラシ51b,52bがそれぞれ4−5番セグメント14,14間、16−17番セグメント14,14間に存在している場合、つまり、各閉回路H1,H2上に各々1組のブラシ51a,51b,52a,52bがそれぞれ存在している場合であって、これら全てを通電させた状態について説明する。
一方、第二閉回路H2にあっては、第二セグメント群42に存在している陰極側ブラシ52bが通電されていないので、第二閉回路H2の各相のコイル33U〜34Wには電流が流れない。したがって、4つのブラシ51a〜52bの全てを通電させた場合(図4参照)と比較して、電流の流れるコイルが半分になる。
このため、4つのブラシ51a〜52bの全てを通電させたときには、例えば、V相のコイル33V,34V、およびW相のコイル33W,34Wに電流が流れる(図4参照)。一方、4つのブラシ51a〜52bのうち、3つのブラシを通電させた場合、4つのブラシ51a〜52bの全てを通電させた場合と比較して、電流の流れるコイルが半分になる(図5参照)。このため、3ブラシ通電時のトルクを4ブラシ通電時の半分のトルクとすることができる。
具体的には、U相のコイル33U,34Uが形成されている1−2番セグメント14,14で考えた場合、1番セグメント14と2番セグメント14との間のスリット27を整流の中心とすることができる(図3参照)。このため、このスリット27と、相の中心である永久磁石4の中心、およびブラシ21(図3においては陽極側ブラシ51a)の中心とを容易に合致させることができる。このようにすることで、進角と遅角との整流の差異をなくす(整流を改善する)ことができ、モータの性能を向上させることができる。
この第二実施形態において、ブラシ付モータ1は8極12スロット24セグメントの3相に構成されたものである点、コンミテータ13に摺接する4つのブラシ51a,51b,52a,52bは同極側同士が機械角で180°、異極側同士が電気角で180°間隔をあけて配置されている点、セグメント14は、回転軸5を中心にして互いに点対称位置に存在する第一セグメント群41と第二セグメント群42との2つのセグメント群41,42で構成され、各々セグメント群41,42には、同電位となるセグメント14同士を短絡する接続線25a,25bが接続されている点、ティース9も隣接する各セグメント群41,42に対応するように回転軸5を中心にして互いに点対称位置に存在する第一ティース群46と第二ティース群47との2つのティース群46,47で構成されている点、これらセグメント群41,42とティース群46,47は、それぞれ対を成して2つの閉回路H1,H2を形成している点等の基本的構成は前記第一実施形態と同様である。
続いて、巻線12は1−2番ティース9の間のスロット11から引き出され、1番セグメント14に隣接する2番セグメント14のライザ15に掛け回される。そして、2番セグメント14に巻き終わり端62が接続される。これにより、1−2番セグメント14,14間には、1番ティース9に順方向に巻装されたU相の第一コイル33Uが形成される。
続いて、巻線12は1−12番ティース9の間のスロット11から引き出され、4番セグメント14に隣接する5番セグメント14のライザ15に掛け回される。そして、5番セグメント14に巻き終わり端62が接続される。これにより、4−5番セグメント14,14間には、1番ティース9に逆方向に巻装された「−U」相の第二コイル34Uが形成される。
そして、これを各相に対応するセグメント14間で順次行うことにより、アーマチュアコア6には3相(U,V,W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
したがって、上述の第二実施形態によれば、前述した第一実施形態と同様の効果に加え、並列回路数を増やすことができるので、巻線12の線径を細くすることが可能になる。
また、上述の実施形態では、第一セグメント群41と第一ティース群46とで第一閉回路H1を構成し、第一ティース群46の各ティース9に巻装されている巻線12は、全て第一セグメント群41の各セグメント14に接続されている一方、第二セグメント群42と第二ティース群47とで第二閉回路H2を構成し、第二ティース群47の各ティース9に巻装されている巻線12は、全て第二セグメント群42の各セグメント14に接続されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第一セグメント群41と第二ティース群47とで閉回路を構成する一方、第二セグメント群42と第一ティース群46とで閉回路を構成してもよい。この場合、各閉回路内で巻線12の巻き始め端61、および巻き終わり端62をそれぞれ対応するセグメント14に接続するようにすればよい。
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル
9 ティース
11 スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14 セグメント
21 ブラシ
25a,25b 接続線(短絡部材)
33U,33V,33W 第一コイル
34U,34V,34W 第二コイル
41 第一セグメント群(セグメント群)
42 第二セグメント群(セグメント群)
46 第一ティース群(ティース群)
47 第二ティース群(ティース群)
51a,52a 陽極側ブラシ
51b,52b 陰極側ブラシ
61 巻き始め端
62 巻き終わり端
H1 第一閉回路
H2 第二閉回路
Claims (1)
- 磁極を8極有するヨークと、
前記ヨークの内側に回転自在に設けられる回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延びる12個のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる12個のスロットとを有するアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ24枚のセグメントを周回り方向に配置したコンミテータと、
前記セグメントに摺接し、給電を行うための4つのブラシとから成り、
各セグメントは、互いにスリットを介して配置され、
前記4つのブラシは、陽極側ブラシと陰極側ブラシとの組みを2つ備えて構成され、
同極側同士のブラシは、前記回転軸を中心にして対向配置されると共に、異極側同士のブラシは、これら異極側同士のブラシ間に2つ又は3つのスリットが配置されるように間隔をあけて配置され、
各ティースは、互いに隣接するセグメント間に電気的に接続され順方向に集中巻方式にて巻装された第一コイルと、互いに隣接する他のセグメント間に電気的に接続され逆方向に集中巻方式にて巻装された第二コイルとを備え、
前記第一コイルの巻き始め端が接続されているセグメントと前記第二コイルの巻き始め端が接続されているセグメントとの間には、2つの隣接したセグメントが配置されるように設定されているブラシ付モータであって、
前記セグメントを前記回転軸を中心にして互いに点対称位置に存在する12個ずつの2つのセグメント群で構成し、各セグメント群の同電位となるセグメント同士を短絡部材で短絡し、
前記ティースを前記回転軸を中心にして互いに点対称位置に存在する6つずつの2つのティース群で構成したことを特徴とするブラシ付モータ。
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