JP2012198353A - 光学素子構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 立体画像表示装置に用いられる光学素子板と当該光学素子板と表示装置とを貼り合せるための粘着剤、および当該粘着剤に離型フィルムの離型層面が貼り合わされた構造体であり、前記離型フィルムが、配向主軸の向きが12度以下であり、クロスニコルにおけるISC−S値が75以下であり、かつ写像性値が90%以上である二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層を有することを特徴とする光学素子構造体。
【選択図】 なし
Description
ン、酸化チタンおよび特公昭59−5216号公報に記載されているような架橋高分子微粉体等を挙げることができる。これらの粒子は、単独あるいは2成分以上を同時に使用してもよい。これら粒子の配合量は、フィルムを構成するポリエステルに対し、通常1重量%以下、好ましくは0.01〜1重量%、さらに好ましくは0.02〜0.6重量%の範囲である。粒子の含有量が少ない場合には、フィルム表面を適度な粗面にすることができず、フィルム製造工程において、表面のキズが発生しやすかったり、巻き特性が劣ったりする傾向がある。また、粒子の含有量が1重量%を超える場合には、フィルム表面の粗面化の度合いが大きくなりすぎて透明性が損なわれることがある。
また、上述のとおり、離型層中にアミノ基を有するシラン化合物を添加することもある。
レンを原料とした粘着剤を室温で架橋可能な架橋剤として、ポリイソシアネート類が使用される。ブチルゴムおよび天然ゴムなどの架橋剤に耐熱性と非汚染性の特色がある架橋剤として、ポリアルキルフェノール樹脂類が使用される。ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴムおよび天然ゴムを原料とした粘着剤の架橋に有機過酸化物、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイドなどがあり、非汚染性の粘着剤が得られる。架橋助剤として、多官能メタクリルエステル類を使用する。その他紫外線架橋、電子線架橋などの架橋による粘着剤の形成がある。
粘着剤層または離型層の塗膜の乾燥および/または硬化(熱硬化、電離放射線硬化等)は、それぞれ個別または同時に行うことができる。同時に行う場合には、80℃以上の温度で行うことが好ましい。乾燥および硬化の条件としては、80℃以上で10秒以上が好ましい。乾燥温度が80℃未満または硬化時間が10秒未満では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜が脱落しやすくなるため好ましくない。
ポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。離型層の反対面の固有粘度を測定する場合は、ポリエステルフィルムの表面から測定用サンプルを採取し、測定を行った。サンプルの採取においては、ダイプラウィンテス社製SAICAS(Surface and Interface Cutting Analysis System)装置を用いた。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置(SA−CP3型)を用いて測定した等価球
形分布における積算体積分率50%の粒径を平均粒径d50とした。また、大粒子側から
積算して重量分率25%の点の直径と重量分率75%の点の直径の比d25/d75値を
粒度分布値とした。
カールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向がポリエステルフィルムの幅方向に対して何度傾いているかを測定し配向角とした。この測定を得られたフィルムの中央部と両端の計3カ所について実施し、3カ所の内で最も大きい配向角の値を最大配向角とした。
JIS−K6714に準じ、日本電色工業社製分球式濁度計NDH−20Dによりフィルムの濁度を測定した。
電通産業株式会社製HF−SL−A312LCを光源として用い、単体透過率42%、直交透過率0.009%の偏光板を用い、株式会社アイ・システム製のEyeScale−3Wを用いて測定を実施した。直交させた偏光板の間に、輝度値が200cd/m2となるような角度でサンプルを挟み測定を行った。サンプルの測定面積は150mm角とし、全製品幅について150mm間隔での測定を実施し、最も大きい値を求めた。
アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルム面内の屈折率の最大値nγ、それに直角の方向の屈折率nβを測定し、次式より吹く屈折率を測定した。なお、屈折率の測定は、ナトリウムD線を用い、23℃で行った。
△n=nγ−nβ
JIS−K7105に準じ、スガ試験機(株)製写像性測定機 ICM−1により、透
過法にてフィルムの写像性値を測定した。なお、値は、光学くし0.125mmのものを
読みとる。
小坂研究所社製表面粗さ測定機 SE3500型を用いて、JIS B0601−19
94に準じて測定した。なお測定長は2.5mmとした。
試料フィルムの離型層表面に両面粘着テープ(日東電工製「No.502」)の片面を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットした後、室温にて1時間放置後の剥離力を測定する。剥離力は、引張試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」)を使用し、引張速度300mm/分の条件下、180°剥離を行った。
<クロスニコル下での目視検査性>
二軸配向ポリエステルフィルム上に離型剤を塗布し乾燥/硬化させた後、得られた離型フィルムの離型層の上にアクリル系粘着剤を塗布し乾燥/硬化させる。この積層体をフィルム幅方向が、光学素子板の右目用画像光、および左目用画像光を出射するそれぞれの配向膜と平行または直交するように、粘着剤を介して離型フィルムと光学素子板を密着させ積層体を得る。当該積層体の光学素子板の配向膜と平行になるように設置した偏光板と、それに直交するように設置した偏光板とを準備する。その偏光板の間に当該積層体が挟まれるように重ね合わせ、片方の偏光板側より白色光を照射し、クロスニコル下での目視検査を実施した。目視検査における検査性を下記基準に従い評価した。
「判定基準」
○:光干渉性なく検査可能であり、右目画像光用、左目画像光用の配向膜の配列状態が明瞭に見える
△:光干渉はあるが検査可能であり、右目画像光用、左目画像光用の配向膜の配列状態
がある程度見える
×:光干渉があり検査不能であり、右目画像光用、左目画像光用の配向膜の配列状態が見えないところがある
○および△のものが実使用上問題のないレベルである。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム四水塩を加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェートを添加した後、重縮合槽に移し、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、固有粘度0.60に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ポリエステルのチップ(A)を得た。この、ポリエステルの固有粘度は0.60であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェートを添加後、平均粒子径0.7μmの合成炭酸カルシウム粒子のエチレングリコールスラリーを粒子のポリエステルに対する含有量が2重量%となるように添加した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(B)を得た。得られたポリエステル(B)は極限粘度0.60であった。
ポリエステル(B)の製造方法において、添加粒子を、平均粒子径1.5μmの合成炭酸カルシウム粒子に、ポリエステルに対する含有量を、1重量%にした以外は、ポリエステル(B)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(C)を得た。得られたポリエステル(C)は極限粘度0.60であった。
ポリエステル(B)の製造方法において、添加粒子を、平均粒子径3.2μmのシリカ粒子に、ポリエステルに対する含有量を、0.6重量%にした以外は、ポリエステル(B)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(D)を得た。得られたポリエステル(D)は極限粘度0.60であった。
表層の原料としてポリエステル(A)80重量%と、ポリエステル(B)20重量%を混合し、中間層の原料として、ポリエステル(A)97重量%とポリエステル(B)3重量%を混合し、2台の押出機に各々供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。次いで、95℃にて縦方向に2.9倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て130℃で5.4倍の横延伸を施した後、212℃で10秒間の熱処理を行い、その後180℃で幅方向に6.8%の弛緩を加え、幅4000mmのマスターロールを得た。このマスターロールの端から1400mmの位置よりスリットを行い、コアに1000m巻き取りし、ポリエステルフィルム−1を得た。得られたフィルムの全厚みは38μm、それぞれの層厚みは3μm/32μm/3μmであった。
ポリエステルフィルム−1において、原料配合を表1に示す原料配合―ロに変更したこと以外は、ポリエステルフィルム−1と同様にしてポリエステルフィルム−2を得た。
ポリエステルフィルム−1において、原料配合を表1に示す原料配合−ロに変更し、縦延伸倍率を2.95倍に、熱固定温度を220℃に変更した以外は、ポリエステルフィルム−1と同様にしてポリエステルフィルム−3を得た。
ポリエステルフィルム−1において、原料配合を表1に示す原料配合−ハに変更したこと以外は、ポリエステルフィルム−1と同様にしてポリエステルフィルム−4を得た。
ポリエステルフィルム−1において、原料配合を表1に示す原料配合−ロに変更し、縦倍率を3.0倍に、横倍率を4.5倍に、熱固定温度を232℃に、弛緩率を3.5%に変更したこと以外は、ポリエステルフィルム−1と同様にしてポリエステルフィルム−5を得た。
ポリエステルフィルム−1において、原料配合を表1に示す原料配合−ロに変更し、縦倍率を2.5倍に、熱固定温度を200℃に変更したこと以外は、ポリエステルフィルム−1と同様にしてポリエステルフィルム−6を得た。
ポリエステルフィルム−1に、下記に示す離型剤組成からなる離型剤を塗布量(乾燥後)が0.1g/m2になるようにリバースグラビアコート方式により塗布し、ドライヤー温度120℃、ライン速度30m/分の条件でロール状の離型フィルムを得た。
<離型剤組成>
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部
硬化剤(PL−50T:信越化学製) 1部
MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部
次にロール状の離型フィルムから、ポリエステルフィルム製膜時のマスターロールの端位置に相当するフィルム端より、20インチのテレビジョン画面と同サイズのシートを切り出す。このシートの離型層面に下記組成の粘着剤が20μmとなるように簡易的なドクターブレード方式により塗布し、温度120℃のオーブン内にて2分間、乾燥、硬化を行い、粘着剤層を得た。
<粘着剤組成>
アクリル系粘着剤(n−ブチルアクリレートとアクリル酸との共重合体) 100部
ウレタンアクリレート系オリゴマー(分子量3000〜10000) 100部
ジイソシアネート硬化剤 25部
p−クロロベンゾフェノン 10部
次に粘着剤層面に光学素子板(株式会社有沢製作所製の「XPol」)を配向膜の方向と離型フィルムの幅方向が合致するように貼り合せ、光学素子構造体を得た。
実施例1において、ポリエステルフィルム−1をポリエステルフィルム−2に変更したこと以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
実施例1において、ポリエステルフィルム−1をポリエステルフィルム−3に変更したこと以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
実施例1において、ポリエステルフィルム−1をポリエステルフィルム−4に変更したこと以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
実施例1において、ポリエステルフィルム−1をポリエステルフィルム−5に変更したこと以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
実施例1において、ポリエステルフィルム−1をポリエステルフィルム−6に変更したこと以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
Claims (2)
- 立体画像表示装置に用いられる光学素子板と当該光学素子板と表示装置とを貼り合せるための粘着剤、および当該粘着剤に離型フィルムの離型層面が貼り合わされた構造体であり、前記離型フィルムが、配向主軸の向きが12度以下であり、クロスニコルにおけるISC−S値が75以下であり、かつ写像性値が90%以上である二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層を有することを特徴とする光学素子構造体。
- 二軸配向ポリエステルフィルムの主配向軸とそれに直交する配向軸との屈折率の差である複屈折率△nが0.05以上である請求項1に記載の構造体。
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