JP2012197101A - 製袋包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】包材の両端縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる製袋包装機を提供する。
【解決手段】製袋包装機は、筒状部と、セーラ部と、調整部とを備える。セーラ部は、シート状の包材を筒状部に巻き付けるように包材を案内する。調整部は、包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離を調整可能である。その結果、包材の両端縁の位置合わせをするために、セーラ部をねじったり、傾けたり等、セーラ部の取り付けを調整する作業を省略し得る。従って、包材の両端縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる。
【選択図】図9B

Description

本発明は、シート状の包材を筒状に成形する製袋包装機に関する。
従来、筒状部と、シート状の包材を筒状部に巻き付けるように包材を案内するセーラ部とを備える製袋包装機が周知である。筒状部およびセーラ部は、シート状の包材を筒状に成形する成形機構としての役割を果たす。そして、成形機構によりシート状の包材が筒状に成形される際には、包材の両端縁の印刷柄がずれないことが重要である。従来、包材の両端縁の印刷柄がずれる現象に対しては、セーラ部をねじったり、傾けたり等、セーラ部の取り付けを調整している。その結果、シート状の包材が筒状に成形されるまでの経路が変更される。
特許文献1(特公平4−62926号公報)には、成形ガイドを傾けることにより、包材の両端縁の印刷柄を合わせる技術が開示されている。成形ガイドは、シート状の包材が筒状に成形されるように包材を案内する部材である。
しかし、従来のように、セーラ部の取り付けを調整することは、使用者に大がかりな作業を要求する。
本発明の課題は、包材の両端縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる製袋包装機を提供することにある。
第1観点に係る製袋包装機は、筒状部と、セーラ部と、調整部とを備える。セーラ部は、シート状の包材を筒状部に巻き付けるように包材を案内する。調整部は、包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離を調整可能である。
ここでは、調整部により、包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離を調整することができる。その結果、包材の両端縁の位置合わせをするために、セーラ部をねじったり、傾けたり等、セーラ部の取り付けを調整する作業を省略し得る。従って、包材の両端縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる。
第2観点に係る製袋包装機は、第1観点に係る製袋包装機であって、縦シール部をさらに備える。縦シール部は、互いに重なり合う包材の両端縁を縦方向に熱シールする。調整部は、縦シール部よりも包材が搬送される方向に沿って上流側に配置される。
ここでは、包材の縦シール部位の印刷柄のズレを容易に修正することができる。
第3観点に係る製袋包装機は、第1観点又は第2観点に係る製袋包装機であって、調整部は、セーラ部に配置されている。
ここでは、シート状の包材が筒状に成形される直前に、包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離が調整される。従って、包材の両端縁を精度よく位置合わせすることができる。
第4観点に係る製袋包装機は、第3観点に係る製袋包装機であって、調整部は、分離部材を有する。分離部材は、包材が搬送される間、包材とセーラ部とに挟まれる位置に配置される。分離部材は、包材が搬送される間、包材を少なくとも部分的にセーラ部から離す。
ここでは、セーラ部上の分離部材により、包材とセーラ部との距離を少なくとも部分的に変更することができる。従って、包材の両端縁を容易に位置合わせすることができる。
第5観点に係る製袋包装機は、第4観点に係る製袋包装機であって、分離部材は、セーラ部に対して移動可能である。
ここでは、分離部材をセーラ部上で移動させることにより、包材とセーラ部との距離を少なくとも部分的に変更することができる。従って、包材の両端縁をより容易に位置合わせすることができる。
第6観点に係る製袋包装機は、第4観点又は第5観点に係る製袋包装機であって、分離部材は、セーラ部に対し傾斜している傾斜面を有する。なお、ここでいう「傾斜面」には、直線的に傾斜している態様、湾曲しつつ傾斜している態様、階段状に傾斜している態様など、様々な態様の傾斜面が含まれる。
ここでは、分離部材は、場所々々でセーラ部からの距離が変化する面(傾斜面)を有する。従って、包材と傾斜面との位置関係を調整することにより、包材の両端縁をより容易に位置合わせすることができる。
第7観点に係る製袋包装機は、第4観点から第6観点のいずれかに係る製袋包装機であって、分離部材は、包材が搬送される間、包材の両端縁の少なくとも一方と接触する位置に配置される。
ここでは、包材の両端縁の少なくとも一方を分離部材に接触させることにより、包材とセーラ部との距離を少なくとも部分的に変更することができる。従って、包材の両端縁を精度よく位置合わせすることができる。
第8観点に係る製袋包装機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る製袋包装機であって、調整部は、第1調整部材および第2調整部材を有する。第1調整部材および第2調整部材は、包材の両端縁が通過する距離をそれぞれ調整する。
ここでは、2つの調整部材により、包材の両端縁が通過する距離を調整することができる。従って、包材の両端縁の印刷柄のズレをより容易に修正することができる。
ところで、包材の両端縁の印刷柄のズレが生じる原因としては、少なくとも以下の2つが考えられる。すなわち、
原因1:包材の両端縁が異なる速度で引っ張られる。このような状況は、包材に伝わる搬送力が両端縁で異なる場合等に生じ得る。
原因2:調整部による調整を行わない場合に、包材の両端縁が通過する距離が不均一になっている。このような状況は、調整部以外の他の部品(筒状部およびセーラ部を含む。)の形状(成形誤差)や、取り付け具合等によって生じ得る。
第9観点に係る製袋包装機は、第1観点から第8観点のいずれかに係る製袋包装機であって、調整部は、包材の両端縁の一方が通過する距離が他方が通過する距離よりも長くなるように調整可能である。
ここでは、少なくとも上記原因1による包材の両端縁の印刷柄のズレを修正することができる。
第10観点に係る製袋包装機は、第1観点から第9観点のいずれかに係る製袋包装機であって、調整部は、包材の両端縁が通過する距離が互いに略等しくなるように調整可能である。
ここでは、少なくとも上記原因2による包材の両端縁の印刷柄のズレを修正することができる。
本発明によれば、調整部により、包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離を調整することができる。その結果、包材の両端縁の位置合わせをするために、セーラ部をねじったり、傾けたり等、セーラ部の取り付けを調整する作業を省略し得る。従って、包材の両端縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる。
第1実施形態に係る製袋包装機の斜視図。 製袋包装機の右側面図。 製袋包装ユニットの斜視図。 製袋包装機の制御系統のブロック図。 ピロー型の袋の外観図。 チューブおよびセーラ部の連結部分を右斜め後ろから見た図。 成形機構の正面図。 右側の板部材の斜視図。 右側のズレ調整機構の斜視図。 右側のズレ調整機構、セーラ部およびフィルムとの位置関係を示す図。 右側のズレ調整機構、セーラ部およびフィルムとの位置関係を示す別の図。 右側のズレ調整機構、セーラ部およびフィルムとの位置関係を示す別の図。 ヒータブロック付近の右側面図。 変形例に係るヒータブロック付近の右側面図。 第1実施形態に係るヒータブロック付近の平面図。 変形例に係るヒータブロック付近の平面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る製袋包装機1について説明する。なお、製袋包装機1の説明における「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」、「右」は、図3のとおり定義する。「上流」、「下流」は、フィルムFの搬送方向を基準とする。
(1)全体構成
製袋包装機1は、スナック菓子等の内容物Cを袋詰めした商品を製造する機械である。図1〜図4に示すように、製袋包装機1は、内容物Cの袋詰めを行う製袋包装ユニット5と、製袋包装ユニット5に対し商品の袋部分の素材となるフィルムFを供給するフィルム供給ユニット6と、製袋包装機1全体の動作を制御する制御ユニット7とを有する。製袋包装ユニット5で袋詰めされる内容物Cは、製袋包装ユニット5の上方に配置された組合せ計量機2で計量される。製袋包装ユニット5は、組合せ計量機2から内容物Cが供給されるタイミングに合わせて、内容物Cの袋詰めを行う。
製袋包装ユニット5の前面には、右側を向いた操作パネル8が配置されている。操作パネル8は、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイを覆うタッチパネルとを有する。操作パネル8は、操作者に対し製袋包装機1の動作の状態を示す情報を表示したり、製袋包装機1に対する様々な設定の入力を受け付けたりする。
製袋包装機1は、図5に示すピロー型の袋B1(以下、ピロー袋B1)を製造する。ピロー袋B1には、縦方向に延びる1箇所の縦シール部位V1と、横方向に延びる2箇所の横シール部位H1,H2とが形成されている。
(2)詳細構成
(2−1)フィルム供給ユニット
フィルム供給ユニット6は、ピロー袋B1の素材となるシート状のフィルムFを製袋包装ユニット5に供給する。フィルム供給ユニット6は、シート状のフィルムFが巻かれたフィルムロール6aを有する。制御ユニット7は、製袋包装ユニット5の動作と同期させつつ、フィルムロール6aからフィルムFを繰り出させる。
フィルムロール6aの回転軸は、図示されないモータにより駆動される。また、フィルムFには、後述するプルダウンベルト機構40,40により搬送力が加えられる。フィルムロール6aおよびプルダウンベルト機構40,40の駆動速度は、制御ユニット7により制御される。
(2−2)製袋包装ユニット
製袋包装ユニット5は、成形機構13と、搬送機構14と、縦シール機構15と、横シール機構16とを有する。成形機構13は、フィルムロール6aから搬送されてくるシート状のフィルムFを円筒状に成形する。搬送機構14は、成形機構13により円筒状に成形されたフィルムF(以下、筒状フィルムFcという。)を下方へと搬送する。縦シール機構15は、筒状フィルムFcの重なり合う部分を縦方向(上下方向)に熱シールし、縦シール部位V1を形成する。横シール機構16は、筒状フィルムFcの所定の部分を横方向(左右方向)に熱シールし、横シール部位H1,H2を形成する。
(2−2−1)成形機構
図7に示すように、成形機構13は、チューブ31と、セーラ部32と、左右一対のズレ調整機構50,50とを有する。
チューブ31は、上下方向に延びる略円筒状の部材であり、上下端に開口を有する。チューブ31の上部は、漏斗形状になっている。組合せ計量機2(図1参照)から所定量ずつ落下してくる内容物Cは、図3に示すように、チューブ31の上端の開口から投入され、チューブ31の内部を通過して落下する。なお、組合せ計量機2は、フィーダ、プールホッパ、軽量ホッパおよび集合排出シュートを有する。
セーラ部32は、チューブ31を取り囲むように配置されている。セーラ部32は、図示しないブラケットを介してチューブ31に対し固定されている。セーラ部32は、シート状のフィルムFをチューブ31に巻き付けるように、フィルムFを案内する。セーラ部32は、斜面32aを有する。フィルムロール6aから繰り出されたシート状のフィルムFは、セーラ部32に達すると、斜面32aに接触しつつ、斜面32aに沿って斜め上方に搬送される。
図6に示すように、チューブ31の外表面とセーラ部32との間には、狭小の隙間S1が形成されている。隙間S1は、チューブ31の全周に沿って存在する。斜面32aを登り切ったフィルムFは、隙間S1に挿入される。フィルムFは、隙間S1を通り抜ける間に、円筒状のチューブ31の外表面に巻き付けられる。その結果、フィルムFは、シート状から円筒状に成形される。その後、筒状フィルムFcは、チューブ31を包み込むような態様で、チューブ31の外表面に沿って下方に搬送される。
シート状のフィルムFが円筒状に成形されると、フィルムFの左の縁と右の縁とが重なり合う。このとき、フィルムFの左の縁の印刷柄と、右の縁の印刷柄とが、上下方向にずれる可能性がある。従って、最終的にピロー袋B1の縦シール部位V1付近の印刷柄を適正に保つためには、フィルムFの左の縁と右の縁とが重なり合う部分を熱シールする前に、両者を位置合わせする必要がある。
ズレ調整機構50,50は、フィルムFの左の縁と右の縁とを位置合わせすることにより、両者の印刷柄の上下方向のズレを修正するための機構である。図7に示すように、ズレ調整機構50,50は、セーラ部32に配置される。より詳細には、ズレ調整機構50,50は、セーラ部32の正面付近かつセーラ部32の左右の縁付近に、チューブ31に対し略左右対称に配置される。右側のズレ調整機構50は、フィルムFの右の縁が通過する距離を調整する。左側のズレ調整機構50は、フィルムFの左の縁が通過する距離を調整する。以下では、特に明示しない限り、右側のズレ調整機構50について説明する。ただし、左右のズレ調整機構50,50は、同一の形状を有する。従って、左側のズレ調整機構50についても同様とする。
図8Aから図9Cに示すように、ズレ調整機構50は、板部材51と、ボルト52,52と、ワッシャ53,53とを有する。
板部材51は、セーラ部32上に配置される。板部材51は、斜面51aと、頂上面51bとを有する。斜面51aは、セーラ部32に対し傾斜している。より詳細には、斜面51aは、チューブ31(又は隙間S1)からの距離が遠くなるに従って、セーラ部32からの距離が遠くなるように直線状に傾斜している。頂上面51bは、斜面51aに連続し、斜面51aに対しチューブ31と反対側に位置する。頂上面51bには、2つの長穴51c,51cが形成されている。長穴51c,51cは、平面視において概ねチューブ31を中心として放射状に、互いに平行に延びている。
ボルト52,52は、それぞれ長穴51c,51cと、セーラ部32に形成されている穴とに挿入される。ワッシャ53,53は、それぞれボルト52,52と、板部材51とに挟まれる。使用者は、長穴51c,51c内のボルト52,52の相対位置を調整することにより、板部材51を、平面視において概ねチューブ31を中心として放射状に延びる仮想線に沿って移動させることができる。従って、板部材51は、セーラ部32に対して移動可能となる。
図9Aは、板部材51が最もチューブ31(又は隙間S1)から離れた位置にある時の様子を示しており、図9Cは、板部材51が最もチューブ31(又は隙間S1)に近い位置にある時の様子を示しており、図9Bは、板部材51がその中間の位置にある時の様子を示している。図9Aから図9Cに示すように、フィルムFは、板部材51(より正確には、斜面51a)上を通過し得る。言い換えると、板部材51(より正確には、斜面51a)は、フィルムFが搬送される間、フィルムFとセーラ部32とに少なくとも部分的に挟まれる位置に配置可能である。従って、板部材51(より正確には、斜面51a)は、フィルムFが搬送される間、フィルムFを少なくとも部分的にセーラ部32から離す役割を果たし得る。
図9Aに示すように、板部材51が最もチューブ31から離れた位置にある時、フィルムFが搬送される間、フィルムFの右の縁は、セーラ部32に接触する。一方、図9Cに示すように、板部材51が最もチューブ31に近い位置にある時、フィルムFが搬送される間、フィルムFの右の縁は、板部材51の斜面51aの上端付近に接触する。その結果、板部材51をチューブ31に近づけるほど、フィルムFの右の縁がセーラ部32から離れた位置を通過する。つまり、板部材51をチューブ31に近づけるほど、フィルムFの右の縁は、セーラ部32に達した後、より大周りの軌跡を描いて隙間S1に挿入される。従って、板部材51をチューブ31に近い位置に固定するほど、フィルムFの右の縁が通過する距離が長くなる。
従って、試験的に製造したピロー袋B1の縦シール部位V1付近の右側が左側よりも下方にずれている場合には、右側の板部材51をチューブ31に近づけるように移動させる。その結果、フィルムFの右の縁が通過する距離が長くなり、縦シール部位V1付近の右側が左側に対し上方にずれる。従って、ピロー袋B1の縦シール部位V1付近の印刷柄のズレが解消される。あるいは、左側の板部材51をチューブ31から遠ざけるように移動させてもよい。その場合には、フィルムFの左の縁が通過する距離が短くなり、縦シール部位V1付近の左側が右側に対し下方にずれる。従って、ピロー袋B1の縦シール部位V1付近の印刷柄のズレが解消される。
反対に、試験的に製造したピロー袋B1の縦シール部位V1付近の右側が左側よりも上方にずれている場合には、右側の板部材51をチューブ31から遠ざけるように移動させる。その結果、フィルムFの右の縁が通過する距離が短くなり、縦シール部位V1付近の右側が左側に対し下方にずれる。従って、ピロー袋B1の縦シール部位V1付近の印刷柄のズレが解消される。あるいは、左側の板部材51をチューブ31に近づけるように移動させてもよい。その場合には、フィルムFの左の縁が通過する距離が長くなり、縦シール部位V1付近の左側が右側に対し上方にずれる。従って、ピロー袋B1の縦シール部位V1付近の印刷柄のズレが解消される。
本実施形態では、フィルムFの左右の縁を斜面51a,51aの様々な高さ位置(セーラ部32からの高さ位置)に接触させることができる。その結果、フィルムFの左右の縁が通過する距離を細かく調整することができる。また、左右の板部材51,51の位置を独立して調整可能である。従って、印刷柄のズレの微調整が容易である。
ところで、フィルムFの左右の縁の印刷柄のズレが生じる原因としては、少なくとも以下の2つが考えられる。すなわち、
原因1:フィルムFの左右の縁が異なる速度で引っ張られる。このような状況は、プルダウンベルト機構40,40からフィルムFの左右の縁に伝わる搬送力が異なる場合等に生じ得る。
原因2:ズレ調整機構50,50による調整を行わない場合に、フィルムFの左右の縁が通過する距離が不均一になっている。このような状況は、ズレ調整機構50,50以外の他の部品(チューブ31およびセーラ部32を含む。)の形状(成形誤差)や、取り付け具合等によって生じ得る。
上記原因1による印刷柄のズレが生じた場合には、使用者は、ズレ調整機構50,50により、例えば、左右の縁の一方(より高速度で引っ張られている方)の通過する距離が他方(より低速度で引っ張られている方)の通過する距離よりも長くなるように調整する。一方、上記原因2による印刷柄のズレが生じた場合には、使用者は、ズレ調整機構50,50により、例えば、左右の縁が通過する距離が互いに略等しくなるように調整する。
(2−2−2)搬送機構
搬送機構14は、左右一対のプルダウンベルト機構40,40を有する。図3に示すように、プルダウンベルト機構40,40は、チューブ31を挟んで左右対称に配置される。プルダウンベルト機構40,40は、それぞれチューブ31に沿って上下方向に延びている。
プルダウンベルト機構40,40は、それぞれ駆動ローラ40b,40bと、従動ローラ40c,40cと、ベルト40a,40aとを有する。駆動ローラ40b,40bは、図示されないモータにより駆動される。従動ローラ40c,40cは、それぞれ駆動ローラ40b,40bの回転に応じて回転する。ベルト40a,40aは、筒状フィルムFcを吸着する。その結果、プルダウンベルト機構40,40は、筒状フィルムFcを吸着しながら、チューブ31の外表面に沿って下方に搬送する。
(2−2−3)縦シール機構
図3に示すように、縦シール機構15は、ヒータブロック15aと、ヒータブロック15aを駆動する駆動装置(図示されない)とを有する。ヒータブロック15aは、チューブ31の正面側に配置される。ヒータブロック15aは、チューブ31に沿って上下方向に延びている。
ヒータブロック15aは、チューブ31に対し近づいたり離れたりするように水平面内を前後方向に往復運動する。ヒータブロック15aは、チューブ31に最も近づいた時に、チューブ31に巻き付けられた筒状フィルムFcの左の縁と右の縁とが重なり合う部分を、一定の加圧力でチューブ31に押しつけながら加熱し、上下方向に熱シールする。その結果、筒状フィルムFcの正面中央に縦シール部位V1が形成される。
図10に示すように、ヒータブロック15aは、上部70aと、上部70aの下端に連続する中央部70bと、中央部70bの下端に連続する下部70cとを有する。図10中、上部70a、中央部70bおよび下部70cは、破線により区別されているが、実際には一体的に形成されているものとする。
ヒータブロック15aの筒状フィルムFc側の面をシール面と呼ぶ。ヒータブロック15aのシール面は、セレーション加工が施されている。より詳細には、中央部70bのシール面は、筒状フィルムFcに対し略並行に、略上下方向に延びている。しかし、上部70aのシール面は、上部70aのシール面の方が中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様で、中央部70bのシール面に対し直線状に傾斜している。同様に、下部70cのシール面は、下部70cのシール面の方が中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様で、中央部70bのシール面に対し直線状に傾斜している。
ところで、図10の状態からヒータブロック15aが筒状フィルムFcをチューブ31に押し付ける熱シール動作を行うと、筒状フィルムFcのうち、J4で示す部分が熱シールされる。しかし、J4で示す部分のうち、J1で示す部分は、前回の熱シール動作により既に熱シールされている。また、J4で示す部分のうち、J3で示す部分は、次回の熱シール動作により再度熱シールされる。従って、筒状フィルムFcのうち、J1,J3で示す部分は、ヒータブロック15aによりチューブに対し二度押しされる二度押し部分(二度熱シールされる部分)である。一方、筒状フィルムFcのうち、J2で示す部分は、ヒータブロック15aによりチューブに対し一度しか押されない一度押し部分(一度しか熱シールされない部分)である。
二度押し部分J1,J3はどちらも、上部70aおよび下部70cのシール面により一度ずつ、計二度、チューブ31に押し付けられる。一方、一度押し部分J2は、中央部70bのシール面により一度だけ、チューブ31に押し付けられる。上記のとおり、上部70aおよび下部70cのシール面は、中央部70bのシール面よりも、チューブ31との距離が遠い。従って、上部70a又は下部70cのシール面とチューブ31とに1回だけ挟み込まれた部分J1,J3は、中央部70bのシール面とチューブ31とに挟み込まれた部分J2よりも、熱シール性が弱い。その結果、J1,J3で示す部分は、二度熱シールされるものの、過熱されることはない。よって、ピロー袋B1の縦シール部位V1の縮れ等の損傷を防ぐことができる。その結果、ピロー袋B1の縦シール部位V1の熱シール性が全体に概ね均一となる。
(2−2−4)横シール機構
図3に示すように、横シール機構16は、前後一対のシールジョー60,60と、シールジョー60,60を駆動する駆動装置(図示されない)とを有する。シールジョー60,60は、筒状フィルムFcを挟んで前後対称に配置される。シールジョー60,60は、それぞれ左右方向に延びている。
シールジョー60,60は、互いに近づいたり離れたりするように水平面内を前後方向に往復運動する。シールジョー60,60は、互いに最も近づいた時に、筒状フィルムFcを一定の圧力で挟み込む。シールジョー60,60には、それぞれヒータが内蔵される。筒状フィルムFcの、シールジョー60,60に挟み込まれた部分は、ヒータからの熱により、左右方向に熱シールされる。一回の挟み込み動作により、連続して製造される2つのピロー袋B1,B1のうち、先に製造されるピロー袋B1の上部の横シール部位H1と、その次に製造されるピロー袋B1の下部の横シール部位H2とが形成される。一方のシールジョー60には、カッターが内蔵される。カッターは、シールジョー60,60が筒状フィルムFcを挟み込んでいる間に、筒状フィルムFcの熱シールされた部分の中央を左右方向に切断する。その結果、ピロー袋B1が切り離される。
(3)制御ユニット
制御ユニット7は、CPU、ROM、RAMおよびフラッシュメモリを有する。制御ユニット7は、フラッシュメモリ内のプログラムを読み出して実行することにより、製袋包装機1の各部の動作を制御する。図4に示すように、制御ユニット7は、フィルム供給ユニット6と、搬送機構14と、縦シール機構15と、横シール機構16と、操作パネル8とに接続されている。制御ユニット7は、組合せ計量機2にも接続されている。
(4)製袋包装機の動作
搬送機構14およびフィルムロール6aが駆動されると、シート状のフィルムFがフィルムロール6aから繰り出される。フィルムロール6aから繰り出されたシート状のフィルムFは、成形機構13に達する。成形機構13は、シート状のフィルムFを筒状フィルムFcへと成形する。このとき、シート状のフィルムFの左右の縁が上下方向に重なり合った状態となる。
続いて、上下方向に重なり合った部分を有する筒状フィルムFcは、チューブ31に沿って縦シール機構15へと降りていく。縦シール機構15は、筒状フィルムFcの上下方向に重なり合った部分を熱シールすることにより、縦シール部位V1を形成する。
続いて、縦シール部位V1を有する筒状フィルムFcは、チューブ31を抜けて横シール機構16へと降りていく。このタイミングで、筒状フィルムFcの内部へと、組合せ計量機2からチューブ31の内部を通って内容物Cが落下してくる。なお、制御ユニット7は、適当なタイミングで、組合せ計量機2の制御部(図示されない)に内容物Cの落下を命じる。横シール機構16は、筒状フィルムFc内に内容物Cが充填されている状態で、筒状フィルムFcの所定の位置を左右方向に熱シールする。同時に、横シール機構16は、筒状フィルムFcの熱シールされた所定の位置の中央を左右方向に切断する。その結果、筒状フィルムFcからピロー袋B1が切り離される。
(5)特徴
(5−1)
上記実施形態では、左右一対のズレ調整機構50,50により、それぞれフィルムFの左右の縁が通過する距離を調整することができる。その結果、フィルムFの左右の縁の位置合わせをするために、セーラ部32をねじったり、傾けたり等、セーラ部32の取り付けを調整する作業を省略し得る。従って、フィルムFの左右の縁の印刷柄のズレを容易に修正することができる。
(5−2)
上記実施形態では、ズレ調整機構50,50は、セーラ部に配置される。つまり、シート状のフィルムFが円筒状に成形される直前に、フィルムFの左右の縁が通過する距離が調整される。従って、フィルムFの左右の縁を精度よく位置合わせすることができる。
(5−3)
上記実施形態では、板部材51,51の斜面51a,51aは、場所々々でセーラ部32からの距離が変化する。従って、フィルムFと斜面51a,51aとの位置関係を調整することにより、フィルムFの左右の縁を容易に位置合わせすることができる。
(6)変形例
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が考えられる。
(6−1)
上記実施形態では、一対のズレ調整機構50,50が用いられた。しかし、一対のズレ調整機構50,50の一方を省略してもよい。
(6−2)
上記実施形態では、板部材51の斜面51aは、直線状に傾斜していた。しかし、板部材51の斜面51aは、湾曲しつつ傾斜していてもよいし、階段状に傾斜していてもよい。また、板部材51から斜面51aを省略してもよい。
(6−3)
ズレ調整機構50,50は、セーラ部32上の他の場所に配置されていてもよいし、セーラ部32以外の場所に配置されていてもよい。ただし、縦シール部位V1の印刷柄のズレを精度よく修正可能とするためには、ズレ調整機構50,50は、縦シール機構15のヒータブロック15aよりフィルムFの搬送方向に沿って上流側に配置されることが好ましい。
(6−4)
上記実施形態では、図9Aから図9Cに示すように、フィルムFとセーラ部32との間には、空隙が空くようになっている。しかし、ズレ調整機構50,50は、フィルムFとセーラ部32との間に空隙が生じないような滑らかな曲線を有するスペーサであってもよい。
(6−5)
ズレ調整機構50,50に代えて又は加えて、フィルムFの左右の縁の少なくとも一方が通過する距離を調整するための機構として、セーラ部32自体を変形させる変形機構を取り付けてもよい。
(6−6)
上記実施形態では、ヒータブロック15aの上部70aおよび下部70cのシール面は、中央部70bのシール面に対し直線状に傾斜していた。しかし、上部70aおよび下部70cのシール面は、上部70aおよび下部70cのシール面の方が中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様で、中央部70bのシール面に対し湾曲しつつ傾斜していてもよいし、階段状に傾斜していてもよい。あるいは、上部70aおよび下部70cのシール面は、上部70aおよび下部70cのシール面の方が中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様であれば、例えば、図11に示すように、中央部70bのシール面に対し傾斜していなくてもよい。
(6−7)
上記実施形態では、ヒータブロック15aは、チューブ31に対し近づいたり離れたりするように水平面内を前後方向に往復運動した。しかし、ヒータブロック15aは、右側面視において矩形状の軌跡を描くように制御されてもよい。ヒータブロック15aが右側面視において矩形状の軌跡を描く場合にも、筒状フィルムFcの縦シール部位V1に二度押しされる部分と、一度押しされる部分とが発生し得る。筒状フィルムFcにセレーション加工を施すことは、縦シール部位V1に二度押しされる部分と、一度押しされる部分とが発生する場合、言い換えると、間欠的に筒状フィルムFcが熱シールされるような場合に有用である。
(6−8)
上記実施形態では、図12Aに示すように、ヒータブロック15aが筒状フィルムFcをチューブ31に押し付けることにより、縦シール部位V1が形成された。しかし、図12Bに示すように、一対のヒータブロック115a,115aに挟み込まれる(ピンチ式)態様で、縦シール部位V1が形成されてもよい。
ヒータブロック115a,115aは、縦シール部位V1を挟んで左右対称に往復運動する。そのような場合にも、縦シール部位V1に二度押しされる部分と、一度押しされる部分とが発生する。そこで、ヒータブロック115a,115aの少なくとも一方に、ヒータブロック15aと同様のセレーション加工を施すことにより、二度押しされる部分の過熱による損傷を防ぐことができる。
(6−9)
上記実施形態では、ヒータブロック15aは、上部70aおよび下部70cのシール面の方が中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様であった。しかし、上部70aおよび下部70cの一方のシール面のみが、中央部70bのシール面よりも筒状フィルムFcから遠くなるような態様であってもよい。
1 製袋包装機
13 成形機構
15 縦シール機構(縦シール部)
31 チューブ(筒状部)
32 セーラ部
50 ズレ調整機構(調整部)
51 板部材(分離部材)
51a 斜面
51c 長穴
52 ボルト
53 ワッシャ
F フィルム(包材)
Fc 筒状フィルム
特公平4−62926号公報

Claims (10)

  1. 筒状部と、
    シート状の包材を前記筒状部に巻き付けるように前記包材を案内するセーラ部と、
    前記包材の両端縁の少なくとも一方が通過する距離を調整可能な調整部と、
    を備える、製袋包装機。
  2. 互いに重なり合う前記包材の両端縁を縦方向に熱シールする縦シール部、
    をさらに備え、
    前記調整部は、前記縦シール部よりも前記包材が搬送される方向に沿って上流側に配置される、
    請求項1に記載の製袋包装機。
  3. 前記調整部は、前記セーラ部に配置されている、
    請求項1又は2に記載の製袋包装機。
  4. 前記調整部は、前記包材が搬送される間、前記包材と前記セーラ部とに挟まれる位置に配置され、前記包材を少なくとも部分的に前記セーラ部から離す分離部材を有する、
    請求項3に記載の製袋包装機。
  5. 前記分離部材は、前記セーラ部に対して移動可能である、
    請求項4に記載の製袋包装機。
  6. 前記分離部材は、前記セーラ部に対し傾斜している傾斜面を有する、
    請求項4又は5に記載の製袋包装機。
  7. 前記分離部材は、前記包材が搬送される間、前記包材の両端縁の前記少なくとも一方と接触する位置に配置される、
    請求項4から6のいずれかに記載の製袋包装機。
  8. 前記調整部は、前記包材の両端縁が通過する距離をそれぞれ調整する第1調整部材および第2調整部材を有する、
    請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装機。
  9. 前記調整部は、前記包材の両端縁の一方が通過する距離が他方が通過する距離よりも長くなるように調整可能である、
    請求項1から8のいずれかに記載の製袋包装機。
  10. 前記調整部は、前記包材の両端縁が通過する距離が互いに略等しくなるように調整可能である、
    請求項1から9のいずれかに記載の製袋包装機。
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