JP2012195913A - 通信制御装置及び通信制御方法並びに無線基地局 - Google Patents

通信制御装置及び通信制御方法並びに無線基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】 リンクの両端の装置におけるフレームの制御フィールドの送信順序番号の整合を図る。
【解決手段】 第1及び第2の装置2、3間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置1であって、第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御部111と、(i)第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御部112とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、CPRIリンク(Common Public Radio Interface)における通信を制御する通信制御装置及び方法、並びに該CPRIリンクを内部の通信に採用する無線基地局の技術分野に関する。
無線通信ネットワークを構成する無線基地局では、REC(無線制御部:Radio Equipment Controller)とRE(無線部:Radio Equipment)とが物理的に離隔して設置される一方で、RECとREとの間を有線接続する形態が知られている。RECとREとを接続する構成として、例えば、CPRIリンクが知られている。
このような無線基地局の中には、デジタル信号やアナログ無線の送受信機能を有する複数のREを有する無線基地局がある。他方で、3G(3rd Generation)システムやLTE(Long Term Evolution)システム等、種々の無線通信方式に応じた複数のRECを有する無線基地局も存在する。
このような無線基地局では、RECとREとの間のCPRIリンクの接続のために、複数のCPRIリンクを多重して1つのCPRIリンクに接続する、又は、1つのCPRIリンクを複数のCPRIリンクに分割するCPRIリンク装置が用いられる。CPRIリンク装置では、CPRIリンクの管理のために、一例として、LAPB(Link Access Procedure, Balanced:平衡型リンクアクセス手順)等の通信プロトコルを用いるHDLC(High-Level Data Link Control) を使用している。
例えば、3GシステムのRECと、LTEシステムのRECとを有する無線基地局では、これら2つのRECを1台のREに接続する際に、CPRIリンク装置内でLAPBプロトコルをCPRIリンク毎に終端して通信を行っている。
ところで、REC及びRE間をLAPBを用いるCPRIリンク装置で接続している無線基地局において、CPRIリンク装置内でHDLC及びLAPBを終端せず、HDLCを直結することで伝送速度の向上を図ることが出来る。これは、CPRIリンク装置内でLAPBを一度終端した上で、再度パケット形成を行う等の手順を省略することが可能となり、遅延を抑制することが出来るためである。
例えば、上述したような2つのRECを1台のREに接続する無線基地局において、いずれかのRECの機能を停止する際に、CPRIリンク装置によるフロー制御又は再送制御等の管理が不要となり、使用する1台のRECとREとの間でHDLCを直結することで伝送速度の向上を図ることが出来る。
このようにCPRIリンクにおけるLAPBの態様を変更する際には、従来、CPRIリンクを一時的に停止する手法が採られていた。
LAPBでは、CPRIリンクの両端のREC又はREにおいて、送受信フレームに夫々シーケンス番号を付して、送受信のフロー制御又は再送制御等が行われる。このため、CPRIリンクを一時的に停止し、CPRIリンクを再開する際に、シーケンス番号のリセットを行うことで、両端の装置間でシーケンス番号の整合を図る手法が従来採られていた。以下に示す先行技術文献には、送信側と受信側でのシーケンス番号の整合を調整する技術等が説明されている。
特開平7−143174号公報 特開昭60−114049号公報
しかしながら、CPRIリンクのHDLC及びLAPBを終端せず、HDLCを直結するよう変更する際に、一時的にCPRIリンクを停止することで、伝送の一時的な遅延や送信される情報フレームの欠落が生じるという技術的な問題が解決されていない。
本発明は、上述した技術的な問題点に鑑みてなされたものであり、HDLCを用いるCPRIリンクにおいて、HDLCを終端せず直結するよう変更する際に、通信の停止を回避し、データの欠落等が生じることを好適に防止可能な通信制御装置及び通信制御方法並びに無線基地局を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、開示の通信制御装置は、第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置であって、終端制御部とプロトコル制御部とを備える。終端制御部は、第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する。プロトコル制御部は、(i)第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知する。
開示の通信制御装置によれば、CPRIリンクを停止することなく、CPRIリンク両端の装置において送受信フレームのフロー制御のためのシーケンス番号を好適に整合することが出来る。
無線基地局の構成例を示すブロック図である。 CPRIリンク装置の構成例を示すブロック図である。 HDLC直結の態様を示す概念図である。 無線基地局の変形例を示すブロック図である。 CPRIリンク装置の変形例を示すブロック図である。 第1動作例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 第1動作例におけるフレーム送信の流れを示すシーケンス図である。 変形動作例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 変形動作例におけるフレーム送信の流れを示すシーケンス図である。 実施例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 実施例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 実施例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 実施例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。 実施例におけるフレーム送信の流れを示すシーケンス図である。
以下に、発明を実施するための実施形態について説明する。
(1)構成例
図を参照して、開示の通信制御装置の実施形態の構成例について説明する。図1は、開示の通信制御装置の一実施形態であるCPRIリンク装置1を備える無線基地局10の構成について示すブロック図である。図1に示されるように、無線基地局10は、無線制御部(REC)2と、無線部(RE)3とを備える。REC2とRE3との間は、CPRIリンク装置1を用いて接続されている。REC2とRE3との間は、CPRIリンク装置1を介してCPRIリンク#1により接続されている。
図2を参照して、CPRIリンク装置1の構成例について説明する。図2は、CPRIリンク装置1の構成例を示すブロック図である。
図2に示されるように、CPRIリンク装置1は、HDLC終端部110と、IQデータ制御部120と、REC2側のCPRI終端部130と、RE3側のCPRI終端部140とを備える。CPRIリンク装置1に搭載されるHDLC終端部110、IQデータ制御部120、CPRI終端部130、CPRI終端部140が有する機能は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)によって実現される。
HDLC終端部110は、終端制御部111と、LAPB制御部112とを備える。終端制御部111は、CPRIリンク装置1においてREC2とRE3との間のCPRIリンク#1のHDLCを終端する場合に、HDLCの情報フレームをCPRIリンク毎に終端して通信する。LAPB制御部112は、REC2及びRE3に対して、情報フレームのシーケンス番号の整合を指示するLAPBコマンドであるシーケンス番号整合コマンドを送信する。
HDLCで伝送されるLAPBの情報フレームは、シーケンス番号を格納する制御フィールドを有する。シーケンス番号は、フロー制御や再送制御を行うために装置間で送受信される情報フレームの順序を識別するための連続した番号である。CPRIリンク毎の個別のLAPBプロトコルでは、シーケンス番号として、送信シーケンス番号NSと受信シーケンス番号NRとを設定する。
送信シーケンス番号NSは、CPRIリンクの両端の装置間で、送信される情報フレームの順序を示す番号である。受信シーケンス番号NRは、CPRIリンクの両端の装置間で、次に受信すると期待される情報フレームの送信シーケンス番号NSを示す。尚、受信シーケンス番号NRは、適切に情報フレームを受信する度に、1ずつインクリメントされ、基本的には、受信した情報フレームの送信シーケンス番号NSの最大値+1が受信シーケンス番号NRとなる。
REC2及びRE3では、送信した情報フレームについて設定した送信シーケンス番号NS及び受信シーケンス番号NR、並びに受信した情報フレームに設定される送信シーケンス番号NS及び受信シーケンス番号NRを適宜保持する。
シーケンス番号整合コマンドは、送信先の装置におけるLAPBの情報フレームの送受信シーケンス番号を指定値に変更する(言い換えれば、再設定する)コマンドである。
IQデータ制御部120は、CPRIリンク#1におけるREC2とRE3との間のベースバンド信号をIQデータとして送受信制御する。
REC2側のCPRI終端部130は、CPRIリンク#1におけるREC2側のインタフェースであって、HDLC制御部131と、IQデータ終端部132とを備える。HDLC制御部131は、受信したHDLCフレームを終端するか、直結するかの選択を行うセレクタである。HDLC制御部131は、CPRI終端部131及びRE3側のCPRI終端部140が備えるHDLC制御部141と接続され、HDLCの終端又は直結の態様に合わせて送受信先を選択する。
図3を参照して、HDLCの終端及び直結について説明する。
図3(a)は、CPRIリンク装置1がREC2及びRE3の間のCPRIリンク#1においてHDLCの終端をしている際の通信の態様を占めす概念図である。CPRIリンク装置1の終端制御部111は、REC2又はRE3から送信される情報フレームを終端処理し、フロー制御や再送制御等を行う。
図3(b)は、CPRIリンク装置1がREC2及びRE3の間のCPRIリンク#1においてHDLC及びLAPBプロトコルを終端せず、CPRIリンク#1が直結している際の通信の態様を占めす概念図である。尚、「直結」とは、REC2及びRE3の間で送受信されるHDLCの電気信号をCPRIリンク装置1内のHDLC終端部110において終端(言い換えれば、中継)せず、REC2及びRE3間で直接通信する態様を示す。
図3(c)は、CPRIリンク#1において、REC2とRE3との間でHDLCレートが異なる場合の通信の態様を占めす概念図である。HDLCの通信レートが異なるため、CPRIリンク装置1が一方から送信される情報フレームを終端処理し、他方のHDLCレートに合わせてフレームを中継する。このため、REC2とRE3との間でHDLCレートが異なる場合には、HDLCを直結する際には、一方のHDLCレートを他方のHDLCレートに調整する。
図2に戻って説明を続ける。IQデータ終端部132は、IQデータ制御部120を介して入力されるIQデータを終端する。
RE3側のCPRI終端部140は、CPRIリンク#1におけるRE3側のインタフェースであって、REC2側のCPRI終端部130と同様の機能を有するHDLC制御部141と、IQデータ終端部142とを備える。
無線基地局10の変形例である無線基地局10’の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4に示されるように、無線基地局10’は、2つのREC2a及び2bを有し、REC2a及び2bと、RE3との間を、CPRIリンク装置1’を用いて接続している。REC2aとRE3との間を接続するCPRIリンクをCPRIリンク#1、REC2bとRE3との間を接続するCPRIリンクをCPRIリンク#2と夫々定義して区別する。
図5は、CPRIリンク装置1’の構成を示すブロック図である。尚、図2に示したものと同等の構成については同一の番号を付しており、特記しない点については、図2に示されるものと同様の構成であってよい。
図5に示されるように、CPRIリンク装置1’は、HDLC終端部110’と、IQデータ制御部120と、REC2a側のCPRI終端部130aと、REC2b側のCPRI終端部130bと、RE3側のCPRI終端部140とを備える。
HDLC制御部110’は、終端制御部111と、LAPB制御部112と、スイッチ113とを備え、CPRIリンク#1及び#2を終端処理する。また、HDLC制御部110’は、REC2a及び2bと、RE3との間で信号の多重化処理を行うMUX(Multiplexer)及びDEMUX(Demultiplexer)としての機能を有する。スイッチ113は、CPRIリンク#1においてREC2aとRE3との間でHDLCを直結する接続線、及びCPRIリンク#2においてREC2bとRE3との間でHDLCを直結する接続線とを接続するスイッチである。
IQデータ処理部120は、上述した処理に加えて、REC2a及び2bと、RE3との間でベースバンド信号の多重化処理を行うMUX及びDEMUXとしての機能を有する。
CPRI終端部130a及び130bは、夫々REC2a及びREC2b側のCPRIリンクの終端処理を行う。
このように、複数のREC2a及び2bを備え、REC2a及び2bが1台のRE3に接続される無線基地局10’では、CPRIリンク#1又は#2のHDLCを直結する際には、直結しない方のREC2a又は2bについて動作を停止することになる。スイッチ113は、RE3と直結するREC2a又は2bについてのCPRIリンクのHDLCを直結するよう接続を切り替える。
(2)第1動作例
図6及び図7を参照して、無線基地局10のCPRIリンク装置1による、REC2とRE3との間のHDLCを直結する第1動作例の流れについて説明する。図6は、CPRIリンク装置1によるREC2とRE3との間のHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。図7は、該HDLC直結手順における装置間のフレーム送信の流れを示すシーケンス図である。尚、図6及び図7に示す第1動作例においては、REC2側のHDLCレートと、RE3側のHDLCレートとは、略同一であって、直結時にレート変更の必要はないものとする。
図7に示されるように、CPRIリンク装置1は、REC2側の処理と、RE3側の処理とを並行して実施する。
LAPB制御部112は、REC2とRE3との間のLAPB通信プロトコルを逐次終端する形式から、HDLCを直結する形式に変更する際に、REC2に対して情報フレームの再送処理を要求中であるか否かを判定する(ステップS101)。同様に、RE3に対しても、情報フレームの再送処理を要求中であるか否かを判定する(ステップS201)。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対して、LAPBのRNR(Receiver Not Ready)コマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信を一時停止する(ステップS102)。同様に、RE3に対してもLAPBのRNRコマンド(Final=1)を送信する(ステップS202)。RNRコマンドは、情報フレームの受信に対する応答であって、該情報フレームが適切に受信されたことを示す一方で、次の情報フレームを受信することが出来ない旨を通知するコマンドである。尚、Final=1であるため、該RNRコマンドに対する応答を要求しない。
尚、LAPB制御部112は、RNRコマンドの送信の際の、コマンドフレームの送信シーケンス番号NSを受信側における受信シーケンス番号NRとし、受信シーケンス番号NRを受信側における送信シーケンス番号NSとする。
図7に示される例では、REC2は、最後に送信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=A、受信シーケンス番号NR=Bであり、最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=B、受信シーケンス番号NR=Aである。同様に、RE3は、最後に送信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=C、受信シーケンス番号NR=Dであり、最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=D、受信シーケンス番号NR=Cである。
以降、LAPB制御部112は、REC2及びRE3から送信されるLAPBコマンドについては、HDLCの直結処理が完了するまで破棄するよう、終端制御部111におけるLAPBプロトコルを制御する。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対する再送用情報フレームバッファがEmptyであるか否かを判定する(ステップS103)。同様に、RE3に対する再送用情報フレームバッファがEmptyであるか否かを判定する(ステップS203)。尚、このとき、各装置に対して再送処理が不要である場合、LAPB制御部112は、対応する再送用情報フレームバッファをクリアしてもよい。
REC2の再送用情報フレームバッファが空である場合(ステップS103:Yes)、LAPB制御部112は、REC2の受信シーケンス番号NRを、RE3側の送信シーケンス番号NSに応じて調整するシーケンス番号整合コマンドを送信する(ステップS104)。このとき、RE3側の送信シーケンス番号NS=Cである場合、LAPB制御部112は、REC2側の受信シーケンス番号NRを「C」に設定するシーケンス番号整合コマンドを送信する。
同様に、RE3の再送用情報フレームバッファが空である場合(ステップS203:Yes)、LAPB制御部112は、RE3の受信シーケンス番号NRを、REC2側の送信シーケンス番号NSに応じて調整するシーケンス番号整合コマンドを送信する(ステップS204)。このとき、REC2側の送信シーケンス番号NS=Aである場合、LAPB制御部112は、RE3側の受信シーケンス番号NRを「A」に設定するシーケンス番号整合コマンドを送信する。
続いて、LAPB制御部112は、REC2に対して、RR(Receiver Ready)コマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信停止を解除する(ステップS106)。同時に、LAPB制御部112は、RE3に対して、RRコマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信停止を解除する(ステップS206)。
REC2及びRE3に対してRRコマンドを送信した直後に、LAPB制御部112は、REC2との間のHDLCと、RE3との間のHDLCとを直結する(ステップS107)。
以上、説明したように、第1動作例では、CPRIリンクにおける情報フレームの送信をRNRコマンドによって一時的に遅延させているものの、CPRIリンクを切断することなく、HDLCを直結することが出来る。このため、REC2とRE3との間で、携帯電話の通話等のリアルタイムのデータの送受信が行われている場合において、データの送受信を停止することなくHDLCの直結が可能となる。このため、従来問題とされてきた、情報フレームの欠落が生じることも好適に防止出来る。
尚、上述した第1動作例には、HDLCを直結する場合以外にも、何らかの要因によってREC2側とRE3側とで送信シーケンス番号NS及び受信シーケンス番号NRが整合しなくなった場合に、データ検索を行わずに両者のシーケンス番号を整合出来るという利点がある。このため、例えば、デバッグ等を行う際の作業量又は処理量を好適に低減することが出来る。
(3)第2動作例
CPRIリンク装置1による、REC2とRE3との間のHDLCを直結する第2動作例について説明する。第2動作例では、CPRIリンク装置1及びREC2の間と、CPRIリンク装置1及びRE3の間では、HDLCレートが異なっている場合の処理について説明する。
CPRIリンク装置1及びREC2の間と、CPRIリンク装置1及びRE3の間でHDLCレートが異なる場合、CPRIリンク装置1の終端制御部111は、一方の装置からのLAPBを終端した上で、他方のHDLCレートに一致させた上でフレームの送信を行っている。
しかしながら、このような中継処理を行うよりも、一方のHDLCレートを他方に合わせて変更した後に、HDLCを直結することでLAPBの伝送遅延を軽減出来、実効的な通信速度の向上に繋がる場合もある。
従来、HDLCレートが異なるHDLCを直結する際には、一度CPRIリンクを停止した上で、CPRIリンクの両端の装置のうち少なくとも一方のHDLCレートを他方に合わせて変更した上で、HDLCを直結する処理が行われている。
第2動作例では、CPRIリンク装置1は、REC2及びRE3のうち、HDLCレートを他方に合わせて調整する装置を選択する。そして、LAPB制御部112は、第1動作例で示した処理の内、REC2及びRE3に対する、RNRコマンドの送信(図6、ステップS102又はステップS202)、シーケンス番号整合コマンドの送信(図6、ステップS104又はステップS204)、及びRRコマンドの送信(図6、ステップS106又はステップS206)については、選択された装置に対しては実行しない。言い換えれば、LAPB制御部112は、HDLCレートを変更しない装置に対して、RNRコマンド、シーケンス番号整合コマンド及びRRコマンドを送信する。
このとき、LAPB制御部112は、HDLCレートを変更しない装置に対してRNRコマンドを送信した後には、該装置から送信されるLAPBコマンドについては、HDLCの直結処理が完了するまで破棄するよう、終端制御部111におけるLAPBプロトコルを制御する。
また、終端制御部111は、RNRコマンド、シーケンス番号整合コマンド及びRRコマンドを送信する間に、HDLCレートを変更する装置について、CPRIリンクにおけるHDLCレートの変更を指示する。このとき終端制御部111は、HDLCレートを変更する装置について、CPRIリンクを停止させた上で、HDLCレートの変更を行う。その後、LAPB制御部112は、HDLCレートを変更する装置について、HDLCのシーケンス番号を所定の値(例えば、送信シーケンス番号NS=0、受信シーケンス番号NR=0)に設定する。
LAPB制御部112は、設定後のHDLCレートを変更する装置における送受信シーケンス番号NS及びNRを参照して、HDLCレートを変更しない装置に対して送信するシーケンス番号整合コマンドを生成する。例えば、HDLCレートを変更する装置について、送信シーケンス番号NS=0として設定した場合、LAPB制御部112は、HDLCレートを変更しない装置に対して受信シーケンス番号NR=0とするシーケンス番号整合コマンドを送信する。
CPRIリンク装置1の第2動作例によれば、HDLCレートを変更しない装置におけるCPRIリンクを停止することなく、HDLCレートが異なる装置間のHDLCを直結することが可能となる。このため、CPRIリンクの一時的な停止によりデータの欠落が生じる機会を好適に抑制することが出来る。
(4)変形動作例
図8及び図9を参照して、CPRIリンク装置1の変形動作例について説明する。図8は、CPRIリンク装置1の変形動作例におけるHDLCを直結する際の動作の流れを示すフローチャートである。図9は、変形動作例におけるHDLCを直結する際の装置間の信号送信に係るシーケンス図である。尚、図8及び図9では、夫々図6又は図7と同様の構成については、同一の番号を付している。このような構成については、特に記載のない限りは、夫々図6又は図7と同様の構成であってよいものとする
図8に示されるように、LAPB制御部112は、HDLCを直結する作業時に、再送処理中以外のタイミングにおいて(ステップS101、ステップS201:Yes)、RNR(Final=1)コマンドを送信する(ステップS102、ステップS202)。その後、REC2との間の再送用情報フレームバッファが空であるか否かを判定する(ステップS103、ステップS203)。
REC2及びRE3の再送用情報フレームバッファが空である場合(ステップS103、ステップS203:Yes)、LAPB制御部112は、REC2及びRE3の夫々における送受信シーケンス番号NS及びNRを確認し、確認した値に応じて、ダミーフレームを送信する(ステップS111、ステップS112)。
ここに、ダミーフレームとは、例えばデータ長0の情報フレームであって、好適には、送信先のREC2又はRE3において、受信シーケンス番号NRのインクリメント以外の何らの処理も行わせない情報フレームである。従って、このようなダミーフレームを受信したREC2又はRE3においては、受信したダミーフレーム数に応じて受信シーケンス番号NRがインクリメントされる。
LAPB制御部112は、REC2に対してダミーフレームを送信する際に、「RE3a側の送信シーケンス番号NS(図9ではC)」−「REC2が最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS(図9ではB)」の値を算出する。算出された値が、REC2に対して送信するダミーフレーム数「C−B」となる。言い換えれば、LAPB制御部112は、REC2が最後に受信する情報フレーム(つまり、ダミーフレーム)の受信シーケンス番号NR=Cとなるまで、ダミーフレームの送信を繰り返す(ステップS111、ステップS112)。
同様に、LAPB制御部112は、RE3に対して、「REC2側の送信シーケンス番号NS(図9ではA)」−「RE3が最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS(図9ではD)」回、ダミーフレームを送信する。言い換えれば、LAPB制御部112は、RE3が最後に受信する情報フレームの受信シーケンス番号NR=Aとなるまで、ダミーフレームの送信を繰り返す(ステップS211、ステップS212)。
その後、LAPB制御部112は、RE3における受信シーケンス番号NRがAとなったか否かを判定し(ステップS113)、RE3における受信シーケンス番号NRがAであれば、REC2に対してRRコマンド(Final=1)を送信する(ステップS106)。同様に、LAPB制御部112は、REC2における受信シーケンス番号NRがCとなったか否かを判定し(ステップS213)、REC2における受信シーケンス番号NRがCであれば、RE3に対してRRコマンド(Final=1)を送信する(ステップS206)。尚、LAPB制御部112は、ステップS113及びステップS213の一方の条件が満たされた後、他方の条件が満たされるまで待機し、同時にステップS106及びステップS206の処理を実行する。
REC2及びRE3に対してRRコマンドを送信した直後に、終端制御部111は、REC2との間のHDLCと、RE3との間のHDLCとを直結する(ステップS107)。
以上、説明した変形動作例によれば、第1動作例及び第2動作例において説明したシーケンス番号整合コマンドに対応していない(言い換えれば、コマンドに応じた命令を実行出来ない)装置に対しても、第1動作例と同様にシーケンス番号の整合を図ることが出来る。このため、REC2及びRE3の少なくとも一方において、シーケンス番号整合コマンドに応じた命令を実行出来ない場合であっても、第1動作例と同様の効果を得ることが出来る。
尚、変形動作例は、第2動作例と同様に、HDLCの直結に際して、いずれかの装置におけるHDLCレートを変更する場合にも適用可能である。このとき、LAPB制御部112は、RRコマンド、ダミーフレーム及びRNRコマンドを、HDLCレートを変更しない装置に対して送信する一方で、HDLCレートを変更する装置については、CPRIリンクを停止させ、HDLCレートの変更を行う。このとき、HDLCレートを変更する装置では、送受信シーケンス番号NS及びNRの再設定が行われる。このため、LAPB制御部112は、HDLCレートを変更しない装置に対しては、最後に受信した送信シーケンス番号NSが再設定された後の送信シーケンス番号NSとなるよう、所定の回数のダミーフレームを送信すればよい。
(5)実施例
上述した第1動作例及び第2動作例、並びに変形動作例を踏まえた、CPRIリンク装置1の実施例における動作の流れについて、図を参照して説明する。図10から図13は、実施例におけるHDLC直結手順の流れを示すフローチャートである。図14は、実施例におけるフレーム送信の流れを示すシーケンス図である。
CPRIリンク装置1は、実施例では、REC2及びRE3の夫々について、シーケンス番号整合コマンドに対応しているか否か、及びダミーフレームを受信することで受信シーケンス番号NRをインクリメント出来るか否かを判定し、好適な方法でシーケンス番号の整合を図る。
図10に示されるように、LAPB制御部112は、REC2とRE3との間のLAPB通信プロトコルを逐次終端する形式から、HDLCを直結する形式に変更する際に、REC2に対して情報フレームの再送処理を要求中であるか否かを判定する(ステップS301)。同様に、RE3に対しても、情報フレームの再送処理を要求中であるか否かを判定する(ステップS401)。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対して、LAPBのRNR(Receiver Not Ready)コマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信を一時停止する(ステップS302)。同様に、RE3に対してもLAPBのRNRコマンド(Final=1)を送信する(ステップS402)。
例えば、REC2は、最後に送信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=A、受信シーケンス番号NR=Bであり、最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=B、受信シーケンス番号NR=Aであるとする。同様に、RE3は、最後に送信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=C、受信シーケンス番号NR=Dであり、最後に受信した情報フレームの送信シーケンス番号NS=D、受信シーケンス番号NR=Cであるとする。
以降、LAPB制御部112は、REC2及びRE3から送信されるLAPBコマンドについては、HDLCの直結処理が完了するまで破棄するよう、終端制御部111におけるLAPBプロトコルを制御する。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対する再送用情報フレームバッファがEmptyであるか否かを判定する(ステップS303)。同様に、RE3に対する再送用情報フレームバッファがEmptyであるか否かを判定する(ステップS403)。尚、このとき、各装置に対して再送処理が不要である場合、LAPB制御部112は、対応する再送用情報フレームバッファをクリアしてもよい。
REC2の再送用情報フレームバッファが空である場合(ステップS303:Yes)、LAPB制御部112は、REC2の受信シーケンス番号NRを、RE3側の送信シーケンス番号NSに応じて調整するシーケンス番号整合コマンドを送信する(ステップS304)。このとき、RE3側の送信シーケンス番号NS=Cである場合、LAPB制御部112は、REC2側の受信シーケンス番号NRを「C」に設定するシーケンス番号整合コマンドを送信する。
同様に、RE3の再送用情報フレームバッファが空である場合(ステップS403:Yes)、LAPB制御部112は、RE3の受信シーケンス番号NRを、REC2側の送信シーケンス番号NSに応じて調整するシーケンス番号整合コマンドを送信する(ステップS404)。このとき、REC2側の送信シーケンス番号NS=Aである場合、LAPB制御部112は、RE3側の受信シーケンス番号NRを「A」に設定するシーケンス番号整合コマンドを送信する。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対して、RRコマンド(Poll=1)を送信する(ステップS305)。同様に、LAPB制御部112は、RE3に対して、RRコマンド(Poll=1)を送信する(ステップS405)。
送信したRRコマンドには、Poll=1が設定されているため、受信したREC2及びRE3は、RR又はRNRを送信することで応答する。LAPB制御部112は、REC2及びRE3の双方からの応答を受信したか否かを判定する(ステップS306、ステップS406)。
REC2及びRE3の双方からの応答を受信したことを確認したLAPB制御部112は、該応答において、REC2及びRE3から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NRが、各装置に送信したシーケンス番号整合コマンドで指示したものと一致するか否かを判定する(ステップS307)。
具体的には、LAPB制御部112は、REC2から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NR=Cであるか否かを判定する。また、LAPB制御部112は、RE3から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NR=Aであるか否かを判定する。
REC2及びRE3の双方から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NRが、いずれも条件を満たす場合(ステップS307:Yes)、LAPB制御部112は、各装置においてシーケンス番号が整合していると判断し、HDLC直結処理(ステップS308)に移行する。
他方で、REC2又はRE3において受信シーケンス番号NRが条件を満たしていない場合、LAPB制御部112は、いずれかの装置がシーケンス番号整合コマンドに対応していないものと判断し、ダミーフレームの送信によりシーケンス番号の整合を図るダミーフレーム送信処理に移行する(ステップS309)。
図11を参照して、ダミーフレーム送信処理について説明する。図11に示されるように、LAPB制御部112は、REC2及びRE3の夫々におけるHDLCの送受信シーケンス番号NS及びNRの確認を行う。その後、確認した送受信シーケンス番号NS及びNRに応じて、ダミーフレームを送信する(ステップS311、ステップS411)。
LAPB制御部112は、REC2に対して、REC2が最後に受信する情報フレームの送信シーケンス番号NS=Cとなるまで、ダミーフレームの送信を繰り返す(ステップS311、ステップS312)。
同様に、LAPB制御部112は、RE3に対して、RE3が最後に受信する情報フレームの送信シーケンス番号NS=Aとなるまで、ダミーフレームの送信を繰り返す(ステップS411、ステップS412)。
次に、LAPB制御部112は、REC2に対して、RRコマンド(Poll=1)を送信する(ステップS313)。同様に、LAPB制御部112は、RE3に対して、RRコマンド(Poll=1)を送信する(ステップS413)。LAPB制御部112は、REC2及びRE3の双方からの応答を受信した後(ステップS314:Yes、且つステップS414:Yes)、REC2及びRE3から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NRが、所望の値であるか否かを判定する(ステップS315)。
ここに、所望の値とは、各装置に送信したダミーフレームによりインクリメントされた受信シーケンス番号NRであって、REC2においては、RE3の送信シーケンス番号NSであり、RE3においては、REC2の送信シーケンス番号NSである。具体的には、LAPB制御部112は、REC2から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NR=Cであるか否かを判定する。また、LAPB制御部112は、RE3から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NR=Aであるか否かを判定する。
REC2及びRE3の双方から送信される情報フレームの受信シーケンス番号NRが、いずれも条件を満たす場合(ステップS315:Yes)、LAPB制御部112は、各装置においてシーケンス番号が整合していると判断し、HDLC直結処理(ステップS308)に移行する。
他方で、REC2又はRE3において受信シーケンス番号NRが条件を満たしていない場合、LAPB制御部112は、いずれかの装置がダミーフレームの送信による受信シーケンス番号NRのインクリメントに対応していないものと判断し、CPRIリンクを停止した上でHDLCを直結するCPRIリンク停止処理に移行する(ステップS316)。
図12を参照して、CPRIリンク停止処理について説明する。CPRIリンク停止処理では、従来実施されるHDLCの直結手順の一例である。終端制御部111は、図11に示されるように、先ず、REC2及びRE3と終端制御部111との間のCPRIリンクを一時的に停止する(ステップS321)。CPRIリンクの停止期間中に終端制御部111は、REC2及びRE3の間でHDLCを直結する(ステップS322)。HDLCの直結が完了した後に、終端制御部111は、CPRIリンクを再開する(ステップS323)。
図13を参照して、HDLC直結処理について説明する。図13に示されるように、HDLC直結処理では、LAPB制御部112は、REC2に対して、RR(Receiver Ready)コマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信停止を解除する(ステップS331)。同時に、LAPB制御部112は、RE3に対して、RRコマンド(Final=1)を送信して、情報フレームの送信停止を解除する(ステップS431)。
REC2及びRE3に対してRRコマンドを送信した直後に、終端制御部111は、REC2との間のHDLCと、RE3との間のHDLCとを直結する(ステップS332)。
以上、説明した実施例によれば、REC2及びRE3がシーケンス番号整合コマンドに対応しているか否か、ダミーフレーム送信処理による受信シーケンス番号NRのインクリメントに対応しているか否か、を判断した上で好適な手法でシーケンス番号の整合を図ることが出来る。このため、第1動作例及び変形動作例と同様の各種効果を比較的簡単に実現可能となる。尚、上述した各動作例に加えて、第2動作例において説明した態様を採用してもよい。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う通信制御装置及び方法並びに無線基地局等もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
以上、本明細書で説明した実施形態について、以下の付記を更に記載する。
(付記1)
第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置であって、
前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御部と、
(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御部と
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(付記2)
前記プロトコル制御部は、前記第1の装置に対して、前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更するコマンドを送信することを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記3)
前記プロトコル制御部は、前記第1の装置に対して、次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号が前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じた値となるようにダミーフレームを所定の回数送信することを特徴とする付記1又は2に記載の通信制御装置。
(付記4)
前記ダミーフレームは、データ長0のフレームであることを特徴とする付記3に記載の通信制御装置。
(付記5)
前記終端制御部は、相互に移行可能な、前記第1及び第2の装置の一方から入力されるフレームに格納されるデータを終端すると共に、前記第1及び第2の装置の他方に対してフレームとして出力する第1の態様と、前記第1及び第2の装置の一方から入力されるフレームを終端せずに前記第1及び第2の装置の他方に対して出力する第2の態様とのいずれかで前記装置間でのフレームの送受信を中継し、
前記プロトコル制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知することを特徴とする付記1から4のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(付記6)
前記第1及び第2の装置は、互いにHDLCのデータレートが異なり、
前記終端制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、前記第2の装置における前記データレートを前記第1の装置の前記データレートに合わせて調整し、
前記プロトコル制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知することを特徴とする付記5に記載の通信制御装置。
(付記7)
第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御方法であって、
前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御工程と、
(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御工程と
を備えることを特徴とする通信制御方法。
(付記8)
第1及び第2の装置と、該第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置とを備える無線基地局であって、
前記通信制御装置は、
前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御部と、
(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御部と
を備えることを特徴とする無線基地局。
1 CPRIリンク装置1、
2 REC、
3 RE、
10 無線基地局、
110 HDLC終端部、
111 終端制御部、
112 LAPB制御部、
120 IQデータ終端部、
130 (REC側)CPRI終端部、
140 (RE側)CPRI終端部。

Claims (7)

  1. 第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置であって、
    前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御部と、
    (i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御部と
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記プロトコル制御部は、前記第1の装置に対して、前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更するコマンドを送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記プロトコル制御部は、前記第1の装置に対して、次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号が前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じた値となるようにダミーフレームを所定の回数送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御装置。
  4. 前記終端制御部は、相互に移行可能な、前記第1及び第2の装置の一方から入力されるフレームに格納されるデータを終端すると共に、前記第1及び第2の装置の他方に対してフレームとして出力する第1の態様と、前記第1及び第2の装置の一方から入力されるフレームを終端せずに前記第1及び第2の装置の他方に対して出力する第2の態様とのいずれかで前記装置間でのフレームの送受信を中継し、
    前記プロトコル制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通信制御装置。
  5. 前記第1及び第2の装置は、互いにHDLCのデータレートが異なり、
    前記終端制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、前記第2の装置における前記データレートを前記第1の装置の前記データレートに合わせて調整し、
    前記プロトコル制御部は、前記第1の態様から前記第2の態様に移行する前に、(i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知することを特徴とする請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御方法であって、
    前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御工程と、
    (i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御工程と
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
  7. 第1及び第2の装置と、該第1及び第2の装置間におけるデータの送受信を制御する通信制御装置とを備える無線基地局であって、
    前記通信制御装置は、
    前記第1及び第2の装置間でのフレームの送受信を中継する終端制御部と、
    (i)前記第1の装置に対してフレームの受信の停止を通知し、(ii)前記第2の装置から受信したフレームの制御フィールドの送信順序番号の値に応じて、前記第1の装置における次に受信するフレームの制御フィールドの送信順序番号を変更した後に、(iii)前記第1の装置に対してフレーム受信の再開を通知するプロトコル制御部と
    を備えることを特徴とする無線基地局。
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