JP2012194874A - 検査治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検出電極102を有する静電容量センサーシート100の検査をするために検出電極102に接続される検査装置に適用される検査治具10であって、静電容量センサーシート100との間に空気層を生じさせる凹部13を有し静電容量センサーシート100が載置される載置台11と、凹部13内に設けられ、載置台11に載置された静電容量センサーシート100の厚さ方向からみたときに検出電極102と重なる位置で静電容量センサーシート100を支持する柱状部15と、検査装置と電気的に接続され柱状部15との間に検出電極102が挟まれるように静電容量センサーシート100に押し当てられる押し子17と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
しかしながら、特許文献1に記載の検査装置では、検査されるセンサーシートが、平坦な台やベルトコンベア上に載置されるようになっており、厚さ方向の一方の面が空気に触れる状態とは異なる状態で検査が行われる。このため、センサーシートが実際に使用される条件とは異なる条件下での検査となり、検査結果の信頼性が低下するおそれがある。
本発明の検査治具は、検出電極を有する静電容量センサーシートの検査をするために前記検出電極に接続される検査装置に適用される検査治具であって、前記静電容量センサーシートとの間に空気層を生じさせる凹部を有し前記静電容量センサーシートが載置される載置台と、前記凹部内に設けられ、前記載置台に載置された前記静電容量センサーシートの厚さ方向からみたときに前記検出電極と重なる位置で前記静電容量センサーシートを支持する柱状部と、前記検査装置と電気的に接続され前記柱状部との間に前記検出電極が挟まれるように前記静電容量センサーシートに押し当てられる押し子と、を備えることを特徴とする検査治具である。
図1に示すように、検査装置1は、静電容量の変化を検出するための静電容量センサーシート100(以下、単に「センサーシート100」と称する。)を検査する装置である。本実施形態で検査装置1によって検査されるセンサーシート100は、板状、シート状、あるいはフィルム状に形成された絶縁体からなる基板101と、基板101上に形成された検出電極102と、検出電極102に一端が接続された配線103とを有している。配線103の他端は、基板101の周縁部に配置されており、静電容量を検出する検出回路に接続するための端子となっている。
検査装置1は、センサーシート100を保持する検査治具10と、センサーシート100の端子に接続される検査回路30と、検査回路30による検査結果を表示する表示部40とを備える。
図2、図3、および図4に示すように、検査治具10は、載置台11と、柱状部15と、押し子17と、ガイド部材20とを備える。
図3および図4に示すように、載置台11は、センサーシート100が載置される台であり、センサーシート100が載置される載置面12を有する略直方体形状に形成されている。
図4および図5に示すように、載置台11には、平面視でセンサーシート100の周縁より僅かに内側に輪郭が位置する凹部13と、載置面12に直交する方向へ載置面12から突出した凸部14とが形成されている。
柱状部15の中心軸線方向における柱状部側密着面16の位置は、載置面12と面一となっている。これにより、柱状部15は、載置面12上に載置されたセンサーシート100を載置面12に沿って支持することができる。
押し子17における押し子側密着面18と反対側の端面には、検査装置1の検査回路30と電気的に接続するためのコードが取り付けられている。本実施形態では、押し子17は、検査装置1の検査回路30におけるグランドに接続される。
図3に示すように、ガイド部材20は、載置台11の凸部14によって、載置台11の載置面12との間に隙間が空けられた状態で支持される。
検査治具10は、静電容量の変化を検出する検査回路30を備えた検査装置1とともに使用される。なお、以下では、検査装置1が自己容量方式のセンサーシート100の検査を行う場合を例にして説明する。
図5に示すように、センサーシート100の外縁は、載置面12によって支持される。さらに、センサーシート100の検出電極102は、柱状部15の柱状部側密着面16によって支持される。センサーシート100の一方の表面100aは、凹部13によって生じる空気層と接している。
センサーシート100の1つの検出電極102のみを検査するときには、押し子17を貫通孔21に1つだけ挿入する。また、センサーシート100の複数の検出電極102を検査するときには、検査する部位に対応する貫通孔21に押し子17をそれぞれ挿入する。さらに、1つの検出電極102の複数の位置への同時入力を検査する場合には、検査対象となる位置に対応する貫通孔21にそれぞれ押し子17を挿入する。
検査が終了したら、押し子17およびガイド部材20を取り外し、センサーシート100を載置台11および検査回路30から取り外して一連の作業を終了する。
次に、上述の実施形態で説明した検査治具10の変形例について説明する。図7は、本変形例の検査治具を示す部分断面図である。
本変形例の検査治具10Aは、押し子17に代えて押し子17Aを備え、ガイド部材20に代えてガイド部材20Aを備える点で上述の検査治具10と構成が異なっている。
押し子本体17A1は、円柱形状に形成された軸部と、軸部の直径よりも細くガイド部材20Aの貫通孔21Aに挿入される円柱形状の挿入部とを備える。押し子本体17A1の挿入部の端面は、上述の押し子側密着面18と同様の押し子側密着面18が形成されている。
さらに、スペーサ19には、押し子本体17A1の押し子側密着面18と密着するスペーサ内密着面19cと、センサーシート100の他方の表面100bの形状に倣って形成された押し子側第二密着面19dとが形成されている。
貫通孔21Aは、スペーサ19を係止するための係止部22を有する。係止部22は、ガイド部材20Aの上面側においてフランジ19bの外寸より大きく、ガイド部材20Aの下面側においてフランジ19bの外寸より小さくなるように貫通孔21Aの内面に形成された段差からなる。
係止部22にスペーサ19が係止された状態では、押し子側第二密着面19dは、柱状部側密着面16と接触可能な程度までガイド部材20Aの下面よりも突出する。これにより、スペーサ19が押し子17に取り付けられた状態ではスペーサ19がガイド部材20Aと載置台11との間に落ち込むことなく押し子側第二密着面19dをセンサーシート100に押し付けることができる。
次に、上述の実施形態の他の変形例について説明する。図8は、本変形例の検査治具を図2のA−A線と同様の断面で示す断面図である。
本変形例の検査治具10Bは、載置面12上に、センサーシート100を位置決めするための位置決め部材11Bが設けられている点が上述の検査治具10と異なっている。
位置決め部材11Bは、たとえば載置台11に形成された凹部13の開口の周囲に沿って所定の間隔を開けて複数設けられた突起状に形成されている。位置決め部材11Bによって囲まれる領域内にセンサーシート100を入れ込むことにより、載置面12上でセンサーシート100を位置決めすることができる。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。図9は、本変形例の検査治具を図2のA−A線と同様の断面で示す断面図である。
図9に示すように、本変形例の検査治具10Cは、センサーシート100の位置決めをすることができるとともに凹部13の底部とセンサーシート100との距離を調整できる点が上述の検査治具10と異なっている。
本変形例では、凹部13は、センサーシート100を内部に収容できる形状に開口されている。また、柱状部15に加えて、センサーシート100の外縁を支持する支持部材11Cをさらに備える。
また、柱状部15と支持部材11Cとは、載置台11に対して着脱自在であり、中心軸線方向の長さが異なる複数種類が用意されている。
本変形例では、中心軸線方向の長さが異なる柱状部15および支持部材11Cから1種類を選択して載置台11に取り付ける。これにより、柱状部15の上端は一平面上に揃い、センサーシート100を支持するための載置面12Aが生じる。また、支持部材11Cによって、センサーシート100における検出電極102の位置は位置決めされる。載置面12Aにセンサーシート100を載置することによって、上述の実施形態および変形例と同様にセンサーシート100の検出電極102に対する検査を行うことができる。
たとえば、上述の変形例では、スペーサ内密着面および押し子側第二密着面が平坦な平面である例を示したが、スペーサ内密着面および押し子側第二密着面を、センサーシートの形状に倣う立体形状とすることもできる。これにより、立体的に成形されたセンサーシートにおいても精度よく検査を行うことができる。
また、上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
10、10A、10B、10C 検査治具
11 載置台
12、12A 載置面
13 凹部
14 凸部
15 柱状部
16 柱状部側密着面
17、17A 押し子
17A1 押し子本体
18 押し子側密着面
19 スペーサ
19d 押し子側第二密着面
20、20A ガイド部材
21、21A 貫通孔
22 係止部
30 検査回路
40 表示部
100 センサーシート(静電容量センサーシート)
100a 一方の表面
100b 他方の表面
102 検出電極
Claims (6)
- 検出電極を有する静電容量センサーシートの検査をするために前記検出電極に接続される検査装置に適用される検査治具であって、
前記静電容量センサーシートとの間に空気層を生じさせる凹部を有し前記静電容量センサーシートが載置される載置台と、
前記凹部内に設けられ、前記載置台に載置された前記静電容量センサーシートの厚さ方向からみたときに前記検出電極と重なる位置で前記静電容量センサーシートを支持する柱状部と、
前記検査装置と電気的に接続され前記柱状部との間に前記検出電極が挟まれるように前記静電容量センサーシートに押し当てられる押し子と、
を備えることを特徴とする検査治具。 - 請求項1に記載の検査治具であって、
前記柱状部は、前記静電容量センサーシートの厚さ方向の一方の表面に密着するように前記一方の表面の形状に倣って形成された柱状部側密着面を有することを特徴とする検査治具。 - 請求項1または2に記載の検査治具であって、前記押し子は、前記静電容量センサーシートの厚さ方向の一方の表面に対する他方の表面に密着するように前記他方の表面の形状に倣って形成された押し子側密着面を有することを特徴とする検査治具。
- 請求項3に記載の検査治具であって、
前記押し子側密着面は直径が5mm以上20mm以下の円形に形成され、
前記柱状部側密着面は前記押し子側密着面の直径よりも大きい直径を有する円形に形成されている
ことを特徴とする検査治具。 - 請求項4に記載の検査治具であって、
前記載置台に着脱可能に取り付けられ前記押し子を前記柱状部へ向けて案内するガイド部材を有し、
前記ガイド部材には、前記柱状部の中心軸と同軸状に前記ガイド部材を貫通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔の内寸は、前記押し子が進退自在に挿通されるとともに前記押し子の中心軸が前記柱状部の中心軸と略同軸となるように前記押し子を支持可能な内寸であり、
前記柱状部側密着面の外寸は、前記貫通孔の内寸と略等しい
ことを特徴とする検査治具。 - 請求項3から5のいずれか一項に記載の検査治具であって、
前記押し子は、
前記検査装置と電気的に接続され前記押し子側密着面が形成された押し子本体と、
前記押し子本体に対して着脱可能であり前記他方の表面の形状に倣って形成された押し子側第二密着面を有し押し子側密着面と前記静電容量センサーシートとの間に所定の隙間を生じさせるスペーサと、
を有し、
前記スペーサの誘電率は、前記静電容量センサーシートの使用時に前記静電容量センサーシートの厚さ方向に重ねられるパネルの誘電率と略同じであり、
前記所定の隙間の大きさは、前記パネルの厚さと略等しい
ことを特徴とする検査治具。
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