JP2012193039A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートを搬送する搬送ローラー223,273と、搬送ローラー223,273を回転駆動するローラー回転駆動機構30であって、駆動モーター31と、駆動モーター31の回転駆動力を搬送ローラー223,273の回転軸350A,350B,373Bに減速させながら伝達する減速用歯車列群32と、を有するローラー回転駆動機構30と、ローラー回転駆動機構30とは別に設けられるジャム処理用回転操作部材51と、ジャム処理用回転操作部材51の回転力を搬送ローラー223,273の回転軸350A,350B,373Bに伝達するジャム処理用歯車列群52と、を備える。ジャム処理用歯車列群52は、ジャム処理用回転操作部材51に連結される太陽歯車と、この太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車に噛み合う内歯歯車と、を有する。
【選択図】図11
Description
ローラー回転駆動機構は、モーターと、モーターの回転駆動力を一対の搬送ローラーの回転軸に伝達する歯車列群と、を有する。ここで、ローラー回転駆動機構の歯車列群は、モーターの回転速度を徐々に減速してローラーの回転力(トルク)を大きく確保するような減速歯車配列に構成される。
また、ジャム処理機構を装置本体の内部に組み入れる場合は、装置本体の内部にジャム処理作業用のスペースも含めて大きなスペースを確保しなければならない。また、ジャム処理機構を装置本体の外部に設ける場合は、ジャム処理機構が装置本体の外部に大きく突出し、画像形成装置の使用者の歩行の邪魔になるなどの不都合を招きやすい。
また、本発明は、前記シート搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明によれば、前記シート搬送装置を備える画像形成装置を提供することができる。
搬入部60は、複合機本体101の本体排出部102から排出されたシートTが搬入される部位である。
第1搬送路L1は、搬入部60から搬入されたシートTをメイン排出部61に搬送する。メイン排出部61から排出されたシートTは、メイン排出トレイ91に排出される。
第2搬送路L2は、第1搬送路L1から第1分岐部P1において分岐する。第2搬送路L2は、第1分岐部P1を搬送されるシートTをサブ排出部62に搬送する。サブ排出部62から排出されたシートTは、サブ排出トレイ92に排出される。
第4搬送路L4は、第3搬送路L3から第3分岐部P3において分岐し、退避ドラム71の周りに沿って湾曲し、第1合流部Q1において第1搬送路L1に合流する。第1合流部Q1は、第1搬送路L1における第1分岐部P1と第2分岐部P2との間に位置する。
第2切り換え爪73は、第2分岐部P2に設けられ、第1搬送路L1を搬送するシートTの搬送先を、そのまま第1搬送路L1とするか、あるいは、第3搬送路L3とするかを切り換える。
メイン排出トレイ91は、主としてステープル処理部3においてステープル処理が行われた後、メイン排出部61から排出されるシートTの束を受け止める。メイン排出トレイ91は、排出されたシートTの束の部数の増加に従って、最上位の位置から順次下降されるようになっている。そして、メイン排出トレイ91は、シートTの束がメイン排出トレイ91から取り除かれると上昇し、基準位置に戻るようになっている。
なお、シート後処理装置1において特に後処理が施されずに排出されるシートTや、パンチ処理だけが施されたシートTを、メイン排出トレイ91で受け止めるようにすることもできる。
図2及び図3に示すように、本実施形態に係るシート折り処理部2においては、シート折り処理部2の筐体21は、シート後処理装置1の筐体11の最下部に配されている。シート折り処理部2は、第3搬送路L3の下流側に設けられ、例えば、1枚のシートTや、ステープル処理が行われたシートTの束が導入される。従って、シート折り処理部2は、シートTに折り処理を行う。そして、ユーザにより折り処理が選択されると、シートTに対し、2つ折り、3つ折り等の折り処理を行い、折り処理が行われたシートTを、シート後処理装置1の筐体11の一側面の下部に設けられた下部排出トレイ224に排出する。
第1折りローラー対223は、クランク機構及びブレード部材222の上方に配置される。第1折りローラー対223を構成する共通ローラー223A及び第1ローラー223Bは、いずれも、ローラー回転駆動機構30を介して回転駆動されるようになっている。
ローラー回転駆動機構30の詳細については後述する。
排出部230は、第1排出搬送路240を搬送されたシートT及び第2排出搬送路290を搬送されたシートTを、シート折り処理部2の内部から排出するためのものである。
なお、第2排出搬送路290は、後述するように、第2折り部270から排出部230に向けてシートTを搬送するための搬送路である。
シート導入口272Bは、待避ガイド部271にシートTが導入される部位である。シート導入口272Bは、搬送先切り換え部材280(後述)の下方に位置する共に、第2折りローラー対273の第2ニップN2におけるニップ平面N21(図6参照)よりも上方に位置する。
ニップ平面N21とは、第2ニップN2の接線方向の平面をいう。つまり、第2ニップN2におけるニップ平面N21とは、共通ローラー223A及び第2ローラー273Bそれぞれにおける中心軸を通る平面に直交し且つ第2ニップN2を通る面である。
第1排出搬送路240を搬送される第1の折り目T1のみが形成されたシートT、及び第2排出搬送路290を搬送される第1の折り目T1及び第2の折り目T2が形成されたシートTは、いずれも排出部230からシート後処理装置1の外部に排出される。
第1折りモードは、第1折り部220を作動させ且つ搬送先切り換え部材280によりシートTの搬送先を排出部230へ切り換えることにより、シートTに第1の折り目T1を形成し且つ第2の折り目T2を形成しないモードである。第2折りモードは、第1折り部220を作動させ且つ搬送先切り換え部材280によりシートTの搬送先を第2折り部270へ切り換えて更に第2折り部270を作動させることにより、シートTに第1の折り目T1及び第2の折り目T2を形成するモードである。
図3に示すように、ブレード部材222は、クランク機構(不図示)により、上流側シート載置部材201A及び下流側シート載置部材201Bのシート載置面よりも下方に位置するように待機する。2つ折りモードの場合には、搬送先切り換え部材280は、第1折り部220により第1の折り目T1が形成されたシートTの搬送先を第1排出搬送路240へ向けている。そして、シートTは、シート折り処理部2に搬入され、上流側シート載置部材201A及び下流側シート載置部材201Bの上に載置され、更に整合部210でシートTの位置が整合される。
図10は、ローラー回転駆動機構30及びジャム処理機構50を収容する歯車伝動ケース22を、シート折り処理部2の外側から視た斜視図である。図11は、歯車伝動ケース22を取り除いた状態のローラー回転駆動機構30及びジャム処理機構50を示す斜視図である。図12は、ローラー回転駆動機構30及びジャム処理機構50を収容する歯車伝動ケース22を、シート折り処理部2の内側から視た斜視図である。図13は、ジャム処理機構50におけるジャム処理用回転操作部材51近傍の歯車構造を示す分解斜視図である。図14は、ジャム処理機構50におけるジャム処理用回転操作部材51の近傍の歯車構造を示す分解斜視図である。図15は、図14における歯車構造の組立状態の断面図である。
まず、ローラー回転駆動機構30について説明する。
ローラー回転駆動機構30は、前述の通り、第1折りローラー対223(共通ローラー223A及び第1ローラー223B)、第2折りローラー対273(共通ローラー223A及び第2ローラー273B)、補助ローラー274、及び下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233を回転駆動する。
第4中間ギア329は、第1共通折り用ギア325Aに噛み合う。第3段付きギア330は、第4中間ギア329に噛み合う小径ギア部330Aと、大径ギア部330Bと、を有する。排出用ギア331は、下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233の回転軸351の一端部に固着されており、第3段付きギア330の大径ギア部330Bに噛み合う。第4段付きギア332は、排出用ギア331に噛み合う小径ギア部332Aと、大径ギア部332Bと、を有する。補助用ギア333は、補助ローラー274の回転軸352の一端部に固着されており、第4段付きギア332の大径ギア部332Bに噛み合う。
図10に示すように、ジャム処理機構50は、ジャム処理用回転操作部材51と、ジャム処理用歯車列群52と、を備える。ジャム処理用回転操作部材51は、ローラー回転駆動機構30とは別に設けられる。ジャム処理用歯車列群52は、ジャム処理用回転操作部材51の回転力を、第1折りローラー対223、第2折りローラー対273、補助ローラー274、及び下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233それぞれに伝達する。ジャム処理用回転操作部材51の回転力は、駆動モーター31の所定方向のみの回転駆動力の回転方向である。
軸部526及び突出補強部527を含めた遊星歯車支持部材525の全体は、樹脂の一体成形品からなる。
ローラー回転駆動機構30の駆動モーター31が所定方向に回転駆動されると、その回転駆動力は、減速用歯車列群32を経て、第1折りローラー対223、第2折りローラー対273、補助ローラー274、及び下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233それぞれに、減速されながら伝達される。
これにより、第1折りローラー対223の第1ローラー223Bと共通ローラー223Aとは、図4及び図5に示す矢印方向に相対的に回転して、第1ニップN1を通過するシートTに対して、第1の折り目T1を形成する。
これにより、下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233と第1下部排出ローラー232とは相対的に回転して、折り処理が行われたシートTは、シート折り処理部2から排出部230に排出される。また、補助ローラー274は、回転することにより、第1の折り目T1及び第2の折り目T2が形成されたシートTを排出部230に排出する作用を補助する役目を果たす。
ジャムが発生した場合、ユーザが手指を使ってジャム処理用回転操作部材51を、駆動モーター31の所定方向の回転駆動力の回転方向に回転して操作する。
詳しくは、図10、図11、図12、図14及び図15に示すように、ジャム処理用回転操作部材51の回転力は、太陽歯車521、遊星歯車522、及び内歯歯車523を経て、第4段付きギア332に伝達される。続いて、第4段付きギア332の回転力は、第4段付きギア332の大径ギア部332B及び補助用ギア333を経て、補助ローラー274の回転軸352に伝達されて、補助ローラー274は逆方向に回転される。
第3段付きギア330の回転力は、第3段付きギア330の大径ギア部330B及び排出用ギア331を経て、下部排出ローラー対231の第2下部排出ローラー233の回転軸351に伝達されて、第2下部排出ローラー233は回転される。
これにより、第1折りローラー対223の第1ローラー223Bと共通ローラー223Aとは、図4及び図5に示す矢印方向とは逆方向に相対的に回転される。その結果、第1ニップN1の通過時に詰まったシートTは、第1ニップN1への進入方向とは逆方向へ引き戻されて、ジャムは解消する。
本実施形態のシート後処理装置1におけるシート折り処理部2(シート搬送装置)は、シートTを載置するシート載置部材201と、シート載置部材201から送り込まれてくるシートTを、その表裏両面から挟み込んだ状態で相対的に回転することにより、シートTを所定の搬送方向に搬送する一対の搬送ローラーとしての第1折りローラー対223及び第2折りローラー対273と、それら第1折りローラー対223、第2折りローラー対273を回転駆動するローラー回転駆動機構であって、駆動モーター31と、駆動モーター31の所定方向のみの回転駆動力を第1折りローラー対223及び第2折りローラー対273の回転軸に減速させながら伝達する減速用歯車列群32と、を有するローラー回転駆動機構30と、ローラー回転駆動機構30とは別に設けられるジャム処理用回転操作部材51と、ジャム処理用回転操作部材51の回転力を第1折りローラー対223及び第2折りローラー対273の回転軸に伝達するジャム処理用歯車列群52と、を備え、ジャム処理用歯車列群52は、ジャム処理用回転操作部材51に連結される太陽歯車521と、この太陽歯車521に噛み合う遊星歯車522と、この遊星歯車522に噛み合う内歯歯車523と、を有する。
そのため、ジャム発生時に、ジャム処理用回転操作部材51の露出部分に手を掛けて回転操作するだけで、ジャム処理を容易に且つ迅速に行なうことができる。
更に、ジャム処理機構50が画像形成装置本体の内部に組み入れていないので、画像形成装置本体の内部にジャム処理作業用のスペースも含めて大きなスペースを確保する必要もなく、装置全体の小型化も図ることができる。
そのため、駆動モーター31の所定方向のみの回転駆動力の回転方向にジャム処理用回転操作部材51を回転操作してジャム処理を行なう際に、駆動モーター31がジャム処理用回転操作部材51の回転操作力の操作抵抗となることを避けることが可能である。従って、ジャム処理を一層軽い操作で行なうことができる。
そのため、遊星歯車支持部材525を、製造コストのかからない樹脂の成形品とした場合でも、遊星歯車支持部材525を十分に補強すると共に、太陽歯車521と遊星歯車522と遊星歯車支持部材525との間の位置決めをすることができる。
例えば、本実施形態においては、本発明の画像形成装置を、複合機本体101と、シート後処理装置1と、を備える複合機100に適用した場合について説明したが、これに限定されない。本発明の画像形成装置を、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等に適用することができる。
シートとしては、用紙が一般的であるが、これに限らず、フィルム状のシートであってもよい。
Claims (7)
- シートを載置するシート載置部と、
前記シート載置部から送り込まれてくるシートを、その表裏両面から挟み込んだ状態で相対的に回転することにより、シートを所定の搬送方向に搬送する少なくとも一対の搬送ローラーと、
前記少なくとも一対の搬送ローラーを回転駆動するローラー回転駆動機構であって、駆動モーターと、前記駆動モーターの所定方向のみの回転駆動力を前記一対の搬送ローラーの回転軸に減速させながら伝達する減速用歯車列群と、を有するローラー回転駆動機構と、
前記ローラー回転駆動機構とは別に設けられるジャム処理用回転操作部材と、
前記ジャム処理用回転操作部材の回転力を前記一対の搬送ローラーの回転軸に伝達するジャム処理用歯車列群と、を備え、
前記ジャム処理用歯車列群は、前記ジャム処理用回転操作部材に連結される太陽歯車と、この太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車に噛み合う内歯歯車と、を有する
シート搬送装置。 - 前記内歯歯車は、前記ジャム処理用回転操作部材と同軸上に配置され且つ外周部に外歯歯車を有する歯車部材に形成されている
請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記ジャム処理用回転操作部材の回転力の回転方向は、前記駆動モーターの所定方向のみの回転駆動力の回転方向であり、
前記ローラー回転駆動機構は、前記減速用歯車列群のうちの前記駆動モーターに最も近い歯車に、前記所定方向のみに回転駆動力を伝達する一方向回転クラッチを組み込んでいる
請求項1又は2に記載のシート搬送装置。 - 前記遊星歯車を回転自在に支持する遊星歯車支持部材を更に備え、
遊星歯車支持部材は、前記内歯歯車の内側の空間であって前記遊星歯車及び前記太陽歯車の外側の空間に突出する突出補強部を有する
請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 前記突出補強部は、前記遊星歯車の外周及び前記太陽歯車の外周に沿う形状の内周面を有する
請求項4に記載のシート搬送装置。 - シートを搬送方向において複数に折り処理可能なシート処理装置の内部に配置される
請求項1から5のいずれかに記載のシート搬送装置。 - シートに画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置本体と、
請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置と、を備える
画像形成装置。
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JP2011060232A JP5526063B2 (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
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JP2009029625A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Toshiba Corp | 用紙処理装置 |
JP2009263017A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Kyocera Mita Corp | 用紙搬送装置及びそれを備えた画像形成装置及び後処理装置 |
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