JP2012192569A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像に対して目立たないように、吐出性能の回復用に液体を吐出する。
【解決手段】画像ドット81が連続して形成されない期間である画像不形成期間が所定時間T以上となる場合に、その画像不形成期間内に1回の予備吐出により非画像ドット82を形成する。非画像ドット82の形成は、画像不形成期間の開始時点である第1時点からある程度時間を置いた第3時点から、画像不形成期間の終了時点である第2時点までのいずれかになされる。複数の吐出口108に関して形成された非画像ドットが、副走査方向に関して分散している。
【選択図】図7

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1は、圧縮された画像データを解析し、画像が形成されない領域を示す白データ領域が規定サイズ以上であると判定した場合には、その領域を吐出性能の回復のための予備吐出を行う領域とするインクジェット記録装置に関する。
特開2009−255480号公報
特許文献1では、画像が形成されない領域を設定してその領域内に予備吐出をするとしているのみであり、その領域内に具体的にどのように予備吐出するかは指定していない。一方、画像の形成に関わらないドットは、どの位置にどのように形成するかを適切に調整しない場合、画像のシャープさを損なうことになり、画像記録の品質を劣化させるおそれがある。
本発明の目的は、吐出性能の回復用に液体を吐出することを、画像のシャープさを損なわないように実行する液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点による液体吐出装置は、液体を吐出する複数の吐出口が一方向に関して等間隔に配置された液体吐出ヘッドと、前記一方向に交差する搬送方向に沿って記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して相対的に搬送する搬送手段と、前記搬送方向に関する記録の解像度に対応する単位距離を前記記録媒体が搬送されるのに要する時間ごとに前記搬送手段によって搬送される記録媒体に向けて前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させて、画像の画素を構成する画像ドットを形成するように、画像データに基づいて前記液体吐出ヘッドを制御する画像ドット形成制御手段と、前記吐出口について、前記画像ドット形成制御手段の制御に基づいて前記画像ドットが形成された第1吐出時点から、次の画像ドットが形成される第2吐出時点までの画像ドット不形成期間が所定時間以上となるか否かを、前記吐出口ごとに順次判定する判定手段と、前記所定時間以上となる前記画像ドット不形成期間内であって前記第1吐出時点より後の時点から前記第2吐出時点までの期間である非画像ドット形成期間内に、当該吐出口から記録媒体に向けて液体を1回吐出させて前記画像データに基づかない非画像ドットを形成すると共に、前記複数の吐出口に係る複数の前記非画像ドットが前記搬送方向に関して分散するように、前記液体吐出ヘッドを制御する非画像ドット形成制御手段とを備えている。
画像ドットを形成する位置の直後にドットを形成すると、画像ドットが作る境界がぼやけてしまうおそれがある。本発明によれば、画像ドットが形成されない画像ドット不形成期間の途中から、ドットを形成する。このため、画像形成に関わらないドットが必ず画像ドットの形成位置から離れた位置に形成されるので、画像形成に関わらないドットにより画像のシャープさが損なわれない。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すヘッド本体の平面図である。 図2に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図3に示すIV−IV線に沿った部分断面図である。 図4に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図6の制御装置による制御に基づいて複数の吐出口に関して用紙上に形成された画像ドット及び予備吐出による非画像ドットの一例を示した図である。 1つの吐出口に関して用紙上に形成される画像ドットとこれに対応する画像データとの関係を示す図であり、図6の制御装置の処理によって画像データが変更され、これに伴って非画像ドットが挿入される状況を示す図でもある。 図6の制御装置による処理の一連の流れを示すフローチャートである。 図6の制御装置において用いられる各種設定を取得する際に使用されるテスト画像等を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ101は、用紙Pを収納・供給する給紙部、用紙Pを搬送する搬送部、用紙Pに画像を形成する画像形成部、及び、画像形成後の用紙Pを収容する排紙部が用紙搬送経路に沿って配置されている。このうち、搬送部は、図1に示すように、主に搬送ユニット20から構成される。画像形成部は、4つのインクジェットヘッド1(以下、ヘッド1と称する)、1つのプレコートヘッド2(以下、ヘッド2と称する)及び制御装置16を含む。画像形成を行う際、搬送ユニット20により搬送される用紙Pに、ヘッド1及び2からインク及び透明なプレコート液がそれぞれ吐出される。
プレコート液用成分としては、顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるものが使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるものが使用される。プレコート液は、水を主溶媒とし、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドポリマー、ジアリルメチルアンモニウム塩ポリマー等のカチオン系高分子に加え、マグネシウム塩、カルシウム塩等の多価金属塩を適宜に選択して調整される。かかるプレコート液があらかじめ塗布された用紙Pの領域にインクが着弾すると、多価金属塩等がインクの着色剤である染料又は顔料に作用して、不溶性又は難溶性の金属複合体等が形成(凝集又は析出)される。その結果、付着した着色剤の用紙P内への浸透度が低下し、着色剤を用紙P上に定着させやすくなる。
搬送ユニット20は、図1に示すように、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータからの駆動力で回転する。ベルトローラ7が回転すると、搬送ベルト8が走行する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、搬送ベルト8の走行に伴って回転する。搬送ベルト8の表面8aに載置された用紙Pは、図1中上方から下方へと搬送される。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20による用紙Pの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向と直交する方向であって、水平面に沿った方向である。
4つのヘッド1は、それぞれ主走査方向を長手方向とするライン式のヘッドであり、用紙Pにブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインク滴をそれぞれ吐出する。各ヘッド1は、ヘッド本体1aを有している(図2参照)。ヘッド本体1aの下面は、複数の吐出口108が開口する吐出面1sである(図4参照)。ヘッド2は、ヘッド1と同様の構成を有している。ヘッド2は、用紙Pの搬送方向に関して、4つのヘッド1より上流側に配置されている。また、これらヘッド1、2は、互いに平行且つ副走査方向に隣接配置されている。
次に、制御装置16について説明する。制御装置16は、プリンタ101各部の動作を制御して、プリンタ101全体の動作を司る。制御装置16は、例えば、外部装置(プリンタ101と接続されたPC等)から供給された画像データに基づいて、画像形成動作を制御する。具体的には、制御装置16は、用紙Pの搬送動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作、ヘッド1、2の吐出特性の回復動作(例えば、予備吐出動作)等を制御する。予備吐出動作のより詳細については、後述する。
制御装置16には、プリンタ101内に設置された温度センサ31及び湿度センサ33(検出手段)からの検出結果が入力される。これらの検出結果は、後述の判定部155による判定条件である所定時間Tの長さを調整するために用いられる。
制御装置16は、外部装置から受信した記録指令に基づいて、給紙ユニット(不図示)、搬送ユニット20、及び、排紙ユニット(不図示)の各動作を制御する。給紙ユニットは、給紙部から用紙Pを搬送ユニット20に送り出す。搬送ユニット20は、用紙Pを副走査方向(用紙Pの搬送方向)に搬送する。用紙Pが各ヘッド1及び2の真下を通過する際に、制御装置16の制御により、これらヘッドの各吐出面からプレコート液とインクが順次吐出され、用紙P上にカラー画像が形成される。このとき、先に用紙Pに着弾するプレコート液滴の着弾位置は、次に着弾するインク滴の着弾位置と一致するように調整されている。用紙Pにインク滴が着弾した際、先に着弾したプレコート液滴によって顔料の凝集が生じる。その結果、顔料が用紙Pの表面近傍に留まり、用紙P上に形成される画像の品質が向上する。インクの吐出動作は、用紙Pの幅を検出する用紙幅センサ32からの検出信号に基づいて行われる。用紙幅センサ32は、ヘッド2よりも搬送方向の上流に設けられており、用紙Pの先端が下方を通過したこととその用紙Pの幅とを検出する。そして、画像が形成された用紙Pは、排紙ユニットによって排紙部に排出される。
次に、図2〜図5を参照しつつヘッド1のヘッド本体1aについて詳細に説明する。なお、ヘッド2のヘッド本体は、ヘッド本体1aと同様の構成を有しているため、以下においてその説明を省略する。図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体1aは、図2に示すように、流路ユニット9の上面に4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のユニモルフ型のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する。なお、図示はしないが、ヘッド1は、流路ユニット9に供給されるインクを貯留するリザーバユニット、アクチュエータユニット21に駆動信号を供給するフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)、FPCに実装されたドライバICを制御する制御基板等を含んでいる。
流路ユニット9は、図4に示すように、ステンレス製の9枚の金属プレート122〜130を積層した積層体である。流路ユニット9の上面には、図2に示すように、リザーバユニットに連通する計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の内部には、図2〜図4に示すように、インク供給口105bを一端とするマニホールド流路105、及び、マニホールド流路105から分岐した複数の副マニホールド流路105aが形成されている。さらに、流路ユニット9の内部には、各副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出面1sの吐出口108に至る複数の個別インク流路132が形成されている。吐出面1sに形成された多数の吐出口108は、マトリクス状に配置されており、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図2〜図4に示すように、リザーバユニットからインク供給口105bに供給されたインクは、マニホールド流路105(副マニホールド流路105a)に流入する。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路132に分配され、アパーチャ112及び圧力室110を経て吐出口108に至る。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図2に示すように、4つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に千鳥状に配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は主走査方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の副走査方向に関して互いにオーバーラップしている。
図5に示すように、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックス製の3枚の圧電層141〜143から構成されたピエゾ式アクチュエータである。最上層の圧電層141は、その厚み方向に分極されている。また、圧電層141の上面には、複数の個別電極135が形成されている。個別電極135は、圧力室110と対向している。個別電極135の先端には、個別ランド136が設けられている。圧電層141とその下側の圧電層142との間には、シート全面に形成された共通電極134が介在している。なお、共通電極134には、すべての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位が付与されている。一方、個別電極135には、個別ランド136を介して駆動信号が選択的に供給される。
個別電極135を共通電極134と異なる電位にすると、個別電極135と圧力室110とで挟まれた部分が、圧力室110に対して変形する。このように個別電極135に対応した部分が、個別のアクチュエータとして働く。つまり、アクチュエータユニット21には、圧力室110の数に対応した複数のアクチュエータが作り込まれている。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット21は、圧力室110から離れた上側1枚の圧電層141を駆動活性部が含まれる層とし、且つ圧力室110に近い下側2枚の圧電層142、143を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプのアクチュエータである。例えば、分極方向と電界の印加方向とが同じであれば、駆動活性部(両電極134、135に挟まれた部分)は、分極方向に直交する方向(平面方向)に縮む。このとき、電界印加部分(駆動活性部)と下方の圧電層142、143との間では、平面方向への歪みに差が生じるので、圧電層141〜143全体(個別のアクチュエータ)が圧力室110側へ凸に変形(ユニモルフ変形)する。これにより圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、吐出口108からインク滴が吐出される。
なお、本実施形態においては、予め個別電極135に所定の電位を付与しておき、吐出要求があるごとに一旦個別電極135をグランド電位にした後、所定のタイミングで再び個別電極135に所定の電位を付与するような駆動信号が供給される。個別電極135がグランド電位となるタイミングでは、圧電層141〜143が元の状態に戻り、圧力室110の容積が初期状態(予め電圧が印加された状態)と比較して増加するので、副マニホールド流路105aから個別インク流路132へとインクが吸い込まれる。また、再び個別電極135に所定の電位が付与されたタイミングでは、圧電層141〜143において電界印加部分と対向する部分が圧力室110側に凸となるように変形し、圧力室110の容積が低下(インクの圧力が上昇)するので、吐出口108からインク滴が吐出される。
次に、図6を参照しつつ、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図6に示すように、制御装置16は、搬送制御部161と、画像データ記憶部162と、データ書込部163と、ヘッド制御部164と、予備吐出データ作成部150と、判定部155とを有している。
搬送制御部161は、用紙Pが搬送方向に沿って所定の速度で搬送されるように、給紙ユニット、搬送ユニット20、及び、排紙ユニットの各動作を制御する。
ヘッド制御部164は、各ヘッド1のアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータの駆動を制御する。ヘッド制御部164は、書き込まれたデータをアクチュエータの駆動データとして記憶する駆動データ記憶部165と、アクチュエータを駆動する駆動信号を各アクチュエータに出力する駆動部166とを有している。駆動部166には、駆動データに基づいて増幅された駆動信号を生成するドライバICが含まれる。ヘッド制御部164は、用紙幅センサ32の出力に基づいて、用紙Pの搬送と同期したタイミングで駆動信号を出力する。
画像データ記憶部162は、外部装置から転送された画像データを記憶する。画像データは、各吐出口108について、色毎のドットサイズ(ゼロ、小、中、大の4段階のいずれか)やドット形成位置等を複数の印字周期にわたって示すものである。なお、1印字周期は、ヘッド1と用紙Pとが用紙の搬送方向における印刷の解像度に対応した単位距離だけ相対移動するのに要する時間である。また、本実施形態では、ドットサイズの大、中、小は、吐出総量15pl(ピコリットル)、10pl、5plのインクでそれぞれ形成される。
データ書込部163は、画像データ記憶部162に記憶された画像データを、ヘッド制御部164の駆動データ記憶部165に書き込む。これにより、ヘッド制御部164は、画像データに基づいて、各アクチュエータの駆動を選択的に制御可能となる。すなわち、ヘッド制御部164及びデータ書込部163は、用紙Pに画像80(図7参照)の画素を構成する各画像ドット81(図7参照)を形成する画像ドット形成制御手段を構成している。
判定部155は、画像データ記憶部162に記憶された画像データに基づいて、連続して搬送方向に画像ドット81が形成されない期間である画像ドット不形成期間が、所定時間T以上となるか否かを、吐出口108ごとに判定する。判定部155は、温度条件、湿度条件などの条件に関連付けて設定された所定時間Tの大きさを記憶している。所定時間Tは、予備吐出を行う頻度に対応しており、インクの増粘によって吐出口108の吐出性能が劣化する実態に応じてあらかじめ設定されている。所定時間Tの具体的な設定方法については、後述する。判定部155は、温度センサ31及び湿度センサ33からの検出結果に基づき、これらの環境条件に応じた所定時間Tの大きさを取得し、その所定時間Tに基づいて上記の判定を実行する。所定時間Tが、ヘッド1やヘッド2ごとに異なって設定されていてもよい。判定部155は、カウント加算部156(加算手段)を有している。カウント加算部156は、画像ドット不形成期間が所定時間T以上となるか否かを判定するために、画像ドットが形成されない画素数をカウント加算する。カウント加算部156の詳細については後述する。
予備吐出データ作成部150は、画像ドット不形成期間が所定時間T以上であると判定された各吐出口108に関して、当該画像ドット不形成期間の開始時点である第1時点(第1吐出時点)からちょうど所定時間経過した第2時点(第2吐出時点)までの期間内に用紙Pに向けて1回の予備吐出を行う予備吐出データを生成し、ヘッド制御部164の駆動データ記憶部165に出力する。ここでいう1回の予備吐出とは、1印字周期中に行われる予備吐出をいい、例えば、1印字周期中に複数滴のインクが連続して吐出口108から吐出されるものも含む。1回の予備吐出で、約3plのインク滴又はプレコート液滴が吐出され、1つの非画像ドット82が用紙P上に形成される。図7の二点鎖線の範囲は、第1時点から第2時点までに対応する画素の範囲を吐出口108ごとに示した一例である。
予備吐出データ作成部150は、非画像ドット形成期間設定部151と、乱数生成部152と、非画像ドット形成時点決定部153とを有しており、これら各部151〜153によって予備吐出データが生成される。非画像ドット形成期間設定部151は、1回の予備吐出で画像データに基づかないドットである1つの非画像ドット82を形成する期間である非画像ドット形成期間を設定する(図8参照)。非画像ドット形成期間は、第1時点より後の第3時点から第2時点までの期間に設定される。第3時点を第1時点から第2時点の間のどの時点にするかを設定する設定方法については後述する。
乱数生成部152は、非画像ドット形成期間内のいずれの時点で非画像ドットを形成するかを示す乱数を生成する。非画像ドット形成時点決定部153は、乱数生成部152が生成した乱数に基づいて、非画像ドットを形成するタイミングを決定する。予備吐出データ作成部150は、非画像ドット形成時点決定部153が決定したタイミングで予備吐出を行う予備吐出データを生成し、ヘッド制御部164の駆動データ記憶部165に出力する。
このとき、予備吐出データ作成部150は、乱数に基づいて一旦決定した予備吐出データを、以下の2つの観点で調整する。1つ目は、プレコート液による非画像ドットとインクによる非画像ドットが重ならないようにして、非画像ドットが目立たないようにする観点である。このため、予備吐出データ作成部150は、予備吐出のタイミング及び吐出口108の位置をヘッド1及びヘッド2の間で互いに比較し、ヘッド1による非画像ドットの形成位置とヘッド2による非画像ドットの形成位置とが重なる場合には、これらが重ならないように予備吐出データを調整する。例えば、ヘッド1及び2のいずれかの予備吐出のタイミングをずらすか、いずれかの予備吐出をキャンセルする。
2つ目は、用紙Pの幅を超えた領域に予備吐出しないようにして、搬送ベルト8やプリンタ101内を汚さないようにする観点である。このため、予備吐出データ作成部150は、用紙幅センサ32からの検出結果に基づき、用紙Pの幅を超えた位置に対応する吐出口108からの予備吐出をキャンセルするよう、予備吐出データを調整する。予備吐出をキャンセルした吐出口108においては、液体が吐出しない範囲でメニスカスを微小に振動させることによって、吐出性能を回復させてもよい。
以上により、ヘッド制御部144は、予備吐出データに基づいて、各アクチュエータの駆動を制御可能となる。すなわち、ヘッド制御部164及び予備吐出データ作成部150は、協働して非画像ドット作成制御手段を構成し、用紙Pに画像ドット81とは異なる非画像ドット82を形成する。また、吐出口108ごとに、画像ドット不形成期間が所定時間T以上となる場合に、当該画像ドット不形成期間内に1回の予備吐出による非画像ドットが形成される。非画像ドットの形成位置は上記のとおり乱数に従うため、複数の吐出口108に関して形成された非画像ドットが、図7に示すように、搬送方向に関して分散する。
例えば仮に、画像ドット81に対して一定の離隔距離で非画像ドット82が形成されたとすると、図7において、3つの画像ドット81が主走査方向に並んだ画像ドット群81gに対して形成される非画像ドットが、主走査方向に沿って一直線に並んでしまう。この場合、非画像ドットが目立ち、視認されるおそれが高くなる。一方、本実施形態によると、画像ドット群81gに対して形成される非画像ドット82が、非画像ドット群82gのように分散して配置される。このため、非画像ドット82が目立たない。
以下、判定部155及び予備吐出データ作成部150が実行する処理のより具体的な流れについて、図9を参照しつつ説明する。まず、判定部155のカウント加算部156は、判定のためのカウントをリセットする(S1)。次に、判定部155は、画像ドットを形成すべき画像データが画像データ記憶部162にまだ残っているか否かを判定する(S2)。残っていないと判定した場合(S2、No)には、一連の処理が終了する。
画像データがまだあると判定部155が判定した場合(S2、Yes)には、吐出口108ごとに画像データを搬送方向に順に照会し、画像データが画像ドットの形成を示しているか否かを判定する(S3)。そうでない場合(S3、No)には、判定部155のカウント加算部156は、画像データを順に照会しながら、画像ドットが不形成となる画素数をカウントする(S4)。そして、判定部155は、カウント数が所定時間Tに対応する所定数n(n:2以上の自然数)に達したか否かを判定する(S5;図8参照)。ここで、カウントが所定数nとなることは、画像ドット不形成期間が所定時間Tに達することに相当する。所定数nに達していないと判定した場合(S5、No)、S2に戻る。なお、用紙の搬送速度が互いに異なる複数のモードをプリンタ101が有している場合は、モードに応じて所定時間Tに対応する所定数nが異なる。この場合、判定部155は、現在のモードに対応した所定数nを適切に算出する。
カウント数が所定数に到達したと判定部155が判定した場合(S5、Yes)、非画像ドット形成期間設定部151が、画像ドット不形成期間内に非画像ドット形成期間を設定する(S6)。具体的には、カウントがちょうどnになったデータからm−1個(m:nより小さい自然数)だけ遡った、n−m+1となるデータに対応する時点を第3時点に設定する(図8参照)。そして、第3時点から第2時点までを非画像ドット形成期間に設定する。
次に、非画像ドット形成時点決定部153が、乱数生成部152が生成した乱数に従って、非画像ドット形成のタイミングを決定する(S7)。次に、予備吐出データ作成部150が、そのタイミングで非画像ドットを形成するように指示する予備吐出データを生成し(S8)、駆動データ記憶部165に出力する。そして、判定部155は、次に画像データの照会を開始する位置を、非画像ドット形成位置の直後の位置に更新する(S9)。これにより、例えば、予備吐出を実行した直後の時点から画像ドットが形成されない場合には、その時点から適切にカウントが再開される。そして、カウント加算部156は、カウントをリセットする(S1)と共に、S2からの処理を実行する。
以上の処理の流れを、図8の画像データに関して適用した場合について説明する。図8の例では、最も左のデータと左から18番目(以下、”左から”を省略し、単に”18番目”などと記載する)のデータが「2」であり、これは画像ドットの形成を示すデータである。それ以外のデータ「0」は、画像ドットの不形成を示すデータである。判定部155は、最も左のデータから照会を開始する。最も左のデータは画像ドット形成を示すため、カウント加算部156は、カウントをリセットする(S3、Yes→S1)。2個目のデータからは画像ドット不形成を示す「0」であり、ここからは、カウント加算部156がカウントを加算し続ける(S2、Yes→S3、No→S4→S5、No→S2)。そして、15番目の「0」をカウントした時点で、カウントが所定数n(図8の例では、n=14)に到達する(S5、Yes)。ここで、2番目のデータが第1時点に、15番目のデータが第2時点に対応する。
そして、非画像ドット形成期間設定部151が、15番目のデータからm−1(図8の例では、m=10)だけ遡った6番目のデータを第3時点に設定する。つまり、6〜15番目のデータに対応する期間を非画像ドット形成期間に設定する(S6)。さらに、非画像ドット形成時点決定部153が非画像ドットの形成タイミングを、乱数により、6〜15番目のデータのうち10番目のデータに対応するタイミングに決定する(S7)。そして、予備吐出データ作成部150が予備吐出データを生成し(S8)、駆動データ記憶部165に出力することにより、駆動データ記憶部165に記憶される画像データの10番目のデータが、画像ドットの不形成を示す「0」から、非画像ドットの形成を示す「1」に変更される。これにより、このデータに相当するタイミングで、非画像ドット82を形成するために予備吐出が実行される。このように、予備吐出データ作成部150は、非画像ドットを形成するように画像データを変更するデータ変更手段を構成している。
次に、カウント加算部156は、カウントをリセットすると共に、「1」に変更した10番目のデータ直後の11番目のデータから加算を再開する(S9,S1〜S5)。その後、データの照会は、カウントがnに至る前に18,19番目のデータに到達し、それぞれにおいて、カウントがリセットされる(S3、Yes→S1)。そして、20番目のデータから再び、カウント加算部156がカウント加算を開始する。
以下、判定部155による判定条件である所定時間Tの設定方法について、図10を参照しつつ説明する。所定時間Tは、所定の環境条件下で用紙Pにインクやプレコート液を予備吐出してテスト画像を形成し、そのテスト画像を評価することにより設定される。このようなテスト画像の一例であるテスト画像Iは、図10に示すように、用紙Pの副走査方向にほぼ全域に亘って延びる複数のベタ画像a1を含んでいる。また、ベタ画像a1の間には、副走査方向に関して等間隔で配列された、主走査方向に沿った複数のラインからなるライン列b1〜b4が形成される。ライン列b1〜b4は、それぞれ4〜7本のラインを含んでいる。
そして、このようなベタ画像a1、ライン列b1〜b4を形成した後、さらにそれらの搬送方向に関して下流に、画像ドットからなるラインn1〜n7を同じ位置に形成する。図10に示すように、ベタ画像a1の下流に位置するラインn2、n4、n6においてはラインが正常に形成されているが、ライン列b1〜b3の下流に位置するラインn1、n3、n5においては、ラインを構成する各ドットに着弾位置の搬送方向下流へのずれが生じている。これは、ベタ画像a1と比べて吐出回数の少ないライン列b1〜b3の場合、吐出口108においてインク等の増粘による吐出性能の低下が生じているためである。
一方、ライン列b4の下流に位置するラインn7においてはラインが正常に形成されている。このことから、用紙Pの長さに対し7回の予備吐出を行えば、増粘による吐出性能の低下を抑制できることが把握される。以上に基づき、この試験を行った環境条件下での適切な所定時間Tを、用紙Pの長さの1/7を搬送するのに要する時間に設定する。一例として用紙Pの長さに対応するのが7000ドットであるとすれば、1000ドットに対応する長さを搬送するのに要する時間が適切な所定時間Tとなる。
温度や湿度からなる環境条件、ヘッドの違いなどの条件に応じて予備吐出の必要頻度が異なるが、上記のような試験を変更して実施することにより、適切な所定時間Tを設定できる。所定時間Tは予備吐出の頻度に対応しているため、これにより、条件に応じた適切な頻度が設定される。一般的には、温度が高いほどインク等の粘度が低いため、予備吐出の頻度が低くてもよく、所定時間Tが大きく設定される。同様に、湿度が高いほどインク等が乾燥しにくいため、所定時間Tも大きく設定される。また、ヘッド1やヘッド2が吐出するインクやプレコート液の種類に応じて異なる所定時間Tが設定される場合もある。
次に、第3時点を第1時点から第2時点の間のどの時点にするかを設定する設定方法について、図10を参照しつつ説明する。以下の設定方法は、主にヘッド1の判定条件を決定する際に使用される。ヘッド2の判定条件については、ヘッド1と同じ条件に設定されてもよいし、ヘッド1より短い又は長い所定時間Tに設定されてもよい。透明なプレコート液による非画像ドットはもともと視認されにくいので、予備吐出の頻度が高くても非画像ドットが目立ちにくい。したがって、この観点からは、ヘッド1の所定時間Tよりもヘッド2の所定時間Tが短く設定されてよい。
上記のとおり、適切な所定時間Tに対応するのはライン列b4であるため、ライン列b4の2本のラインに挟まれた範囲に様々に第3時点を設定し、第3時点から第2時点までの間に非画像ドットを形成してその結果を評価する。例えば、候補1は、第1時点と第2時点とのちょうど中間に第3時点を設定する場合を示し、候補2は、第1時点から第2時点までの長さ(所定時間T)の20%だけ第1時点より後に第3時点を設定する場合を示し、候補3は、第1時点と同じ時点に第3時点を設定する場合を示している。そして、各候補に関して、第3時点から第2時点の間に各吐出口108につき1つの非画像ドットを、搬送方向に関して分散するように形成した結果を評価する。
ある実施例によると、候補1の場合、非画像ドットを分散させる範囲が狭いため、非画像ドットの密度が大きくなり、候補2と比べて目立ってしまった。また、候補3の場合、第1時点の直後に形成された非画像ドットが、第1時点の画像ドットが作る像の境界をぼやけたものとしてしまった。これは、候補3の場合、第1時点の直後、つまり、ライン列b4を形成するためにインクを吐出した直後に予備吐出するためであると考えられる。すなわち、インク吐出の直後は、吐出口108内が、乾燥がそれほど進んでおらず、インクが吐出されやすい状態のままであるため、画像データに基づく画像のシャープさを損ないやすい。以上に基づき、本実施形態の第3時点は、少なくとも第1時点より後のいずれかの時点に設定される。そして、より好ましくは、候補2に応じて、所定時間Tの20%ほど第1時点より後に第3時点が設定される。
なお、非画像ドットが目立っているか否かを判定する方法として、色差を使ってもよい。例えば、用紙上の白紙部分と非画像ドットを分散形成した部分との色差ΔEを測色機により測定し、人間が色差として認知できるとされるΔE=1.4以下を非画像ドットが目立たない基準とする。
以上説明した本実施形態によると、画像ドットが形成された直後のタイミングである第1時点より後に第3時点が設定されている。したがって、予備吐出が、画像ドットが形成された直後でなく、ある程度時間を置いてからなされる。このため、上記の通り、予備吐出により形成される非画像ドットが、画像ドットが構成する画像のシャープさを損なうことがない。また、予備吐出の頻度に対応する所定時間Tが、温度や湿度などの各条件に応じて、吐出性能が回復するのに適切な長さに設定されている。このため、条件に応じた適切な頻度の予備吐出が実行される。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
上述の実施形態では、画像データにおいて画像ドットの不形成を1画素ずつカウントする場合が想定されているが、カウントの方法は様々に変更されてよい。例えば、画像データが圧縮されている場合など、1単位のデータに複数の画素に関する情報が含まれている場合には、1度に複数をカウントに加算してもよい。
また、上述の実施形態では、非画像ドットを形成するタイミングを決定した後、判定部155が、そのタイミングの直後に対応するデータから照会を再開する。しかし、非画像ドットを形成するタイミングから第2時点までのいずれかの時点に対応するデータであれば、どのデータから照会を再開してもよい。
また、上述の実施形態では、乱数生成部152が生成する乱数に従って搬送方向に関して非画像ドットを分散させている。しかし、非画像ドットの分散は、これによって非画像ドットが目立たなくなればよく、乱数を使用する以外の方法によりなされてもよい。例えば、位置に規則性があっても目立たなくなるのであればよく、何らかの数式に従って非画像ドットの位置が算出されてもよい。また、予備吐出データ作成部150が、非画像ドットの形成位置を第1時点から一定の時間だけ離隔した位置に仮設定し、複数の吐出口108に関して形成位置が横一線に並ぶ場合には、いずれかの吐出口108における形成位置をずらすように設定し直してもよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等の液体吐出装置に適用可能である。また、液体吐出装置に適用される液体吐出ヘッドの数は4に限定されず、1以上であればよい。液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式でもよい。さらに、本発明に係る液体吐出ヘッドは、インク以外の液体を吐出してもよい。
1 インクジェットヘッド(ヘッド)
2 プレコートヘッド(ヘッド)
16 制御装置
81 画像ドット
82 非画像ドット
101 インクジェットプリンタ(プリンタ)
108 吐出口
150 予備吐出データ作成部
151 非画像ドット形成期間設定部
152 乱数生成部
153 非画像ドット形成時点決定部
155 判定部
156 カウント加算部
T 所定時間

Claims (12)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口が一方向に関して等間隔に配置された液体吐出ヘッドと、
    前記一方向に交差する搬送方向に沿って記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して相対的に搬送する搬送手段と、
    前記搬送方向に関する記録の解像度に対応する単位距離を前記記録媒体が搬送されるのに要する時間ごとに前記搬送手段によって搬送される記録媒体に向けて前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させて、画像の画素を構成する画像ドットを形成するように、画像データに基づいて前記液体吐出ヘッドを制御する画像ドット形成制御手段と、
    前記吐出口について、前記画像ドット形成制御手段の制御に基づいて前記画像ドットが形成される第1吐出時点から、次の画像ドットが形成される第2吐出時点までの画像ドット不形成期間が所定時間以上となるか否かを、前記吐出口ごとに順次判定する判定手段と、
    前記所定時間以上となる前記画像ドット不形成期間内であって前記第1吐出時点より後の時点から前記第2吐出時点までの期間である非画像ドット形成期間内に、当該吐出口から記録媒体に向けて液体を1回吐出させて前記画像データに基づかない非画像ドットを形成すると共に、前記複数の吐出口に係る複数の前記非画像ドットが前記搬送方向に関して分散するように、前記液体吐出ヘッドを制御する非画像ドット形成制御手段とを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記判定手段が、
    前記画像データを前記搬送方向に対応する方向に沿って順に照会しつつ、前記画像ドットが形成されない前記画素の数をカウントに加算すると共に、前記画像ドットを形成する場合にカウントをリセットする加算手段を有しており、前記カウントがn(n:2以上の自然数)となった場合に前記画像ドット不形成期間が前記所定時間以上となると判定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記非画像ドット形成制御手段が、
    前記画像ドット不形成期間が所定時間以上となると前記判定手段が判定した場合に、前記カウントがnとなる時点に対応する前記画像ドット不形成期間中の時点から前記カウントがn−m+1(m:nより小さい自然数)となる時点に対応する前記画像ドット不形成期間中の時点までの期間を前記非画像ドット形成期間に設定することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記加算手段が、
    前記カウントがnとなった場合に、前記カウントをリセットすると共に、前記画像データにおいて、前記非画像ドット形成期間内であって前記非画像ドットを形成する時点以降に対応するデータのいずれかから前記画像データの照会を開始することを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記画像データにおいて前記非画像ドットを形成する時点に対応するデータを、前記非画像ドット形成制御手段に前記非画像ドットを形成させることを示すデータに変更するデータ変更手段をさらに有しており、
    前記非画像ドット形成制御手段が、前記画像データに基づいて前記非画像ドットを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 乱数生成手段をさらに有しており、
    前記非画像ドット形成制御手段が、前記乱数生成手段が生成する乱数に基づいて前記非画像ドットを形成する時点を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 温度及び湿度の少なくともいずれかを検出する検出手段をさらに備えており、
    前記非画像ドット形成制御手段が、前記検出手段の検出結果に応じて前記非画像ドット形成期間の長さを設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記非画像ドット形成制御手段が、液体の種類に応じて前記所定期間の長さを設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記液体吐出ヘッドが、
    第1液体を吐出する第1吐出ヘッドと、前記搬送方向に関して前記第1吐出ヘッドの上流側に配置され、前記第1液体によって凝集又は析出する成分を含有する第2液体を吐出する第2吐出ヘッドとを含んでおり、
    前記非画像ドット形成制御手段が、
    前記第1吐出ヘッドに係る前記非画像ドットと前記第2吐出ヘッドに係る前記非画像ドットとが記録媒体上の異なる位置に形成されるように、前記液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記液体吐出ヘッドが、
    第1液体を吐出する第1吐出ヘッドと、前記搬送方向に関して前記第1吐出ヘッドの上流側に配置され、前記第1液体によって凝集又は析出する成分を含有する透明な第2液体を吐出する第2吐出ヘッドとを含んでおり、
    前記非画像ドット形成制御手段が、
    前記第2吐出ヘッドに係る前記非画像ドット形成期間が前記第1吐出ヘッドに係る前記非画像ドット形成期間より短くなるように前記非画像ドット形成期間の長さを設定することを特徴とする請求項1〜9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記液体吐出ヘッドが、複数種類の大きさの液滴を吐出するように構成されており、
    前記非画像ドット形成制御手段が、最も小さい液滴により前記非画像ドットを形成するように前記液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記液体吐出ヘッドが、互いに異なる複数の液体を吐出する複数の吐出ヘッドを有しており、
    前記所定時間及び前記非画像ドット形成期間の長さの少なくともいずれかが前記吐出ヘッドごとに異なることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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