JP2012191613A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アンテナ素子が、複数の上面F側導体セル22F、42Fとスルーホール52と複数の下面S側導体セル22S、42Sとを断面クランク状に配置して成るため、上面のみにアンテナ素子を配置するのと比較して小型化できる。また、アンテナ素子を断面クランク状に配置することで、広帯域性を実現できる。
【選択図】 図1
Description
前記基板の第1面に形成される第1面側の導体層と、
前記基板の第2面に形成される第2面側の導体層と、
前記第1面側の導体層と前記第2面側の導体層とを接続するスルーホールとを有するアンテナ装置であって、
前記第1面側の導体層と、前記スルーホールと、前記第2面側の導体層とが、縦方向、又は、横方向に断面クランク状に配置されていることを技術的特徴とする。
第1面側の導体層と、第2面側の導体層とはどちらも面状導体であって、各導体層には複数のスルーホールにより接続されることができる。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図1(A)は第1実施形態のアンテナ装置の平面図であり、図1(B)は図1(A)のb−b断面図であり、図1(C)は、図1(A)のc−c断面図である。図2は、アンテナ装置のアンテナ素子の斜視図である。
アンテナ装置は、プリント配線基板12にアンテナ素子が形成されてなる。アンテナ素子は、縦放射エレメント30と横放射エレメント20と、接地エレメント40とを備える。縦放射エレメント30と横放射エレメント20とは、給電点50の一方に接続され、接地エレメント40は、給電点50の他方に接続されている。給電点までは、図示しない50オームのコプレーナ線路で給電が行われる。ここで、コプレーナ線路の代わりにマイクロストリップラインを用いることもできる。
即ち、折り曲げ構造を備えないようにスルーホールクランク分を展開して横方向に大型化した平面状アンテナ素子と比較して、インピーダンス特性及びVSWR特性の計算、測定を行った。計算結果、測定結果はほぼ一致して、折り曲げ構造に対して、クランク状に折り曲げた第1実施形態のアンテナ素子では、3.5GHzから10.6GHzに渡ってVSWRがほぼ2以下になることを確認できた。この結果から、クランク状の折り曲げ構造を用いることで、VSWR特性が改善され、広帯域性が実現できることが明らかになった。
第1実施形態のアンテナ装置では、横放射エレメント20の上面F側と下面S側とに連続的に設けられる各導体セル22F、22S、22Fの側辺を曲線20L上に位置するように配置する。同様に、接地エレメント40の上面F側と下面S側とに連続的に設けられる各導体セル42F、42S、42Fの側辺を曲線40L上に位置するように配置する。そして、横放射エレメント20の導体セルを結ぶ曲線20Lと、接地エレメント40の導体セルを結ぶ曲線40Lとが、給電点から離れるに従い距離が離れるようにする。
図4を参照して本発明の第1実施形態の第1改変例に係るアンテナ装置について説明する。
図4(A)は第1実施形態の第1改変例に係るアンテナ装置の平面図であり、図4(B)は図4(A)のb1−b1断面図であり、図4(C)は、図4(B)中の楕円c1部の拡大図である。
第1実施形態の第1改変例に係るアンテナ装置は、第1実施形態と同様に、アンテナ素子は、縦放射エレメント30と横放射エレメント20と、接地エレメント40とを備える。但し、第1実施形態の第1改変例では、接地エレメント40を構成する導体セル42S、導体セル42Fは、スルーホール52を超えて、隣接する導体セル側へ延在させることで、隣接する導体層との間でコンダクタンス分を持たせる。同様に、横放射エレメント20の導体セル22S、22Fが形成されている。このコンダクタンス分をトリーミング等により導体セルの延在部分をカットすることで調整できるため、アンテナ装置単体毎のアンテナの特性調整が容易である。第1実施形態の第1改変例では、この延在した導体(ランド)によって導体のエッジ部分までのスペースが広くなり、スルーホールの形成が容易になる。
図5を参照して第1実施形態の第2改変例について説明する。
図5(A)は第1実施形態の第2改変例に係るアンテナ装置の平面図であり、図5(B)は図5(A)のb3−b3断面図である。
第1実施形態の第2改変例では、接地エレメント40を構成する略矩形導体セル42S、導体セル42Fの長辺、及び、横放射エレメント20の略台形導体セル22S、22Fの上底、下底からスルーホールのランド部分53が側方へ突出している。第1実施形態の第2改変例は、ランド部分が突出することで、スルーホールの形成が容易である。縦方向放射エレメント30に対しても同様なことが言える。
図6を参照して第1実施形態の第3改変例について説明する。
図6は第1実施形態の第3改変例に係るアンテナ装置の平面図である。
第1実施形態の第2改変例では、接地エレメントの縦放射エレメント30と対応する部位は、縦方向にクランク状に略矩形導体セル42S、導体セル42Fが配置されている。
図7を参照して本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
第2実施形態のアンテナ素子は、ヘリカル状放射エレメント60と、接地エレメント40とを備える。接地エレメント40は、第1実施形態と同様に略矩形形状に形成され、ヘリカル状放射エレメント60は、接地エレメント40の略矩形長辺に対して垂直方向に配置されている。
図8を参照して本発明の第2実施形態の改変例に係るアンテナ装置について説明する。
第2実施形態の改変例に係るアンテナ素子は、第2実施形態と同様に、ヘリカル状放射エレメント60と、接地エレメント40とを備える。接地エレメント40は、第1実施形態と同様に略矩形形状に形成され、ヘリカル状放射エレメント60は、接地エレメント40の略矩形長辺に対して垂直方向に配置されている。
図9を参照して本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
第3実施形態のアンテナ素子は、第2実施形態と同様のヘリカル状放射エレメント60と、第1実施形態と同様の横放射エレメント20及び接地エレメント40とを備える。
図10を参照して本発明の第3実施形態の改変例に係るアンテナ装置について説明する。
図10(A)は第3実施形態の改変例に係るアンテナ装置の平面図であり、図10(B)は図10(A)のb4−b4断面図である。
第3実施形態の改変例では、第1実施形態の第1改変例と同様に接地エレメント40を構成する導体セル42S、導体セル42Fは、スルーホール52を超えて、隣接する導体セル側へ延在させることで、隣接する導体層との間でコンダクタンス分を持たせる。同様に、横放射エレメント20の導体セル22S、22Fが形成されている。このコンダクタンス分をトリーミング等により導体セルの延在部分をカットすることで調整できるため、アンテナ装置単体毎のアンテナの特性調整が容易である。第3実施形態の改変例では、この延在した導体(ランド)によって導体のエッジ部分までのスペースが広くなり、スルーホールの形成が容易になる。
図11を参照して第4実施形態について説明する。
図11は、アンテナ装置の断面図を示している。アンテナ装置は、5層の樹脂製の絶縁層112、114、116、118、119を積層して成る積層プリント配線基板に形成されている。中央部の第1絶縁層116の上面F側に第2絶縁層118が積層され、第1絶縁層116の下面S側に第3絶縁層114が積層され、第2絶縁層118の上面側に第4絶縁層119が積層され、第3絶縁層114の下面側に第5絶縁層112が積層されている。
図12を参照して第4実施形態の改変例に係るアンテナ装置について説明する。
図12は、第4実施形態の改変例に係るアンテナ装置のアンテナ素子の配置を模式的に示している。第4実施形態の改変例では、第4実施形態のスパイラル状アンテナ素子110を、図11を参照して上述した積層プリント配線基板内に3個連結して複合素子アンテナを構成している。
アンテナ装置10を構成するプリント配線基板12はポリイミド、テフロン(登録商標)等から成るフレキシブル基板であり、該アンテナ装置10がエポキシ等から成るリッジド基板210の側方に配置され、該リッジド基板210に接続されている。該アンテナ装置10の一端が、リッジド基板210の側方から内部に入り込んでおり、該リッジド基板210の配線と、該アンテナ装置の配線とは電磁的に結合されている。
アンテナ装置10は、フレックスリジッド基板12であり、相対的に高い周波数の電波を放射する高域アンテナ部10Aと、相対的に高い周波数の電波を放射する低域アンテナ部10Bとを備える。高域アンテナ部10Aは、リッジド基板210上に配置され、低域アンテナ部10Bは、フレックスリジッド基板12に形成されている。
20 横放射エレメント
22F、22S 導体セル(導体層)
30 横放射エレメント
32F、32S 導体セル(導体層)
40 接地エレメント
42F、42S 導体セル(導体層)
50 給電点
52 スルーホール
60 ヘリカル状放射エレメント
62F、62S 導線部
Claims (14)
- 第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有する基板と、
前記基板の第1面に形成される第1面側の導体層と、
前記基板の第2面に形成される第2面側の導体層と、
前記第1面側の導体層と前記第2面側の導体層とを接続するスルーホールとを有するアンテナ装置であって、
前記第1面側の導体層と、前記スルーホールと、前記第2面側の導体層とが、縦方向、又は、横方向に断面クランク状に配置されている。 - 請求項1のアンテナ装置であって、
前記第1面側の導体層と、前記スルーホールと、前記第2面側の導体層とが、縦方向、および、横方向に断面クランク状に配置されている。 - 第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有する基板と、
前記基板の第1面に形成される第1面側の導線部と、
前記基板の第2面に形成される第2面側の導線部と、
前記第1面側の導線部と前記第2面側の導線部とを接続するスルーホールとを有するアンテナ装置であって、
複数の前記第1面側の導線部と複数の前記第2面側の導線部とが、スルーホールによりヘリカル状に接続されている。 - 請求項3のアンテナ装置であって、
さらに、前記基板の第1面に形成される第1面側の導体層と、
前記基板の第2面に形成される第2面側の導体層と、
前記第1面側の導体層と前記第2面側の導体層とを接続するスルーホールとを有し、
前記第1面側の導体層と、前記スルーホールと、前記第2面側の導体層とが、前記ヘリカルの中心軸とは垂直方向に断面クランク状に配置されている。 - 請求項1又は請求項2又は請求項4のアンテナ装置であって、
給電点と、
該給電点の一方側に接続される放射エレメントと、
該給電点の他方側に接続される接地エレメントと、を有し、
前記放射エレメント及び前記接地エレメントは、それぞれ第1面側と第2面側に複数の導体層を含み、
同一面にある前記放射エレメントに含まれる各導体層の前記接地エレメント側の側辺を結ぶ線と、該同一面にある前記接地エレメントに含まれる各導体層の前記放射エレメント側の側辺を結ぶ線とは、前記給電点から離れるに従い距離が離れる。 - 請求項3又は請求項4のアンテナ装置であって:
前記ヘリカル状に配置された部分において、
主エレメントと、該主エレメントのショートポイントを接続点とする折り返しエレメントとを備える。 - 請求項6のアンテナ装置であって、
除去可能なショートポイントを複数備える。 - 請求項1又は請求項2又は請求項4のアンテナ装置であって、
前記第1面側の導体層および前記第2面側の導体層が、同一面にある隣接する導体層側へ前記スルーホールを超えて延在している。 - 第1面と該第1面とは反対側の第2面とを備える内層の第1絶縁層と、
該第1絶縁層の第1面側に積層された第2絶縁層と、
該第1絶縁層の第2面側に積層された第3絶縁層と、
前記第1絶縁層の第1面側に配置された第1導体層と、
前記第1絶縁層の第2面側に配置された第2導体層と、
前記第2絶縁層の前記第1絶縁層側反対面に配置された第3導体層と、
前記第3絶縁層の前記第1絶縁層側反対面に配置された第4導体層と、
前記第1導体層と前記第2導体層とを接続する第1絶縁層のビア導体と、
前記第2導体層と前記第3導体層とを接続する第1絶縁層のビア導体及び第2絶縁層のビア導体と、
前記第3導体層と前記第4導体層とを接続する前記第2絶縁層のビア導体、前記第1絶縁層のビア導体及び前記第3絶縁層のビア導体とを有するアンテナ装置であって、
前記第1導体層、前記第2導体層、前記第3導体層、前記第4導体層、及び、前記ビア導体がスパイラル状に配置されている。 - 請求項9のアンテナ装置であって
複数の前記スパイラル状に配置された部分が互いに連結されている。 - 請求項1乃至10のアンテナ装置であって、
前記基板はフレキシブル配線基板であり、
リジッド配線基板の側方に配置され、該リジッド配線基板に接続されている。 - 請求項11のアンテナ装置であって、
その一端が、前記リジッド配線基板の内部に入り込んでいる。 - 請求項11のアンテナ装置であって、
前記フレキシブル配線基板の配線と前記リジッド配線基板の配線とは電磁的に結合されている。 - 請求項1乃至10のアンテナ装置であって、
前記基板はフレックスリジッド配線基板であり、
前記フレキシブル配線基板にあるアンテナ装置が相対的に低い周波数帯域の電波に対応し、前記リジッド配線基板にあるアンテナ装置が相対的に高い周波数帯域の電波に対応している。
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