JP2012190123A - 表示制御方法、表示装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示された時間が長いページを容易に確認できるようにすること。
【解決手段】表示制御方法は、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、複数ページを有する文書について取得するステップと、複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付けるステップと、複数のページの各々について、そのページが選択ページとして選択されていた時間を計測するステップと、計測された時間を用いて、選択ページと選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出するステップと、複数のサムネイル画像を、算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させるステップとを有する。
【選択図】図7
【解決手段】表示制御方法は、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、複数ページを有する文書について取得するステップと、複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付けるステップと、複数のページの各々について、そのページが選択ページとして選択されていた時間を計測するステップと、計測された時間を用いて、選択ページと選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出するステップと、複数のサムネイル画像を、算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させるステップとを有する。
【選択図】図7
Description
本発明は、サムネイル画像の表示制御方法、表示装置および電子機器に関する。
複数のページで構成される文書を表示する技術が知られている(例えば特許文献1および2)。特許文献1において、電子書籍表示装置は、一つの画面内に5つのページのサムネイルを階段状に配置する。この電子書籍表示装置は、中央に位置するページを、他のページより大きく表示する。また、この電子書籍表示装置は、例えば、1ページ目から5ページ目までが表示され、中央に3ページ目が表示されている場合、上方向指示キーが操作されると、サムネイルを一段階上へスクロールさせ、1ページ目の表示を消去し、新たに6ページ目を表示する。また特許文献2に開示された画像処理装置は、画面内にマトリクス状にページのサムネイル画像を表示し、画面内に全てのページを表示しきれない場合には画面をスクロールさせることにより表示しきれなかったページのサムネイル画像を表示する。そしてユーザーがページの一覧からページを指定すると、指定されたページのみを拡大して表示する。
特許文献1および2に記載された技術によっても、表示された時間が長いページがあっても、その痕跡を残すことはできなかった。
これに対し本発明は、表示された時間が長いページを容易に確認できる技術を提供する。
これに対し本発明は、表示された時間が長いページを容易に確認できる技術を提供する。
本発明は、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、前記複数ページを有する文書について取得するステップと、前記複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付けるステップと、前記複数のページの各々について、当該ページが前記選択ページとして選択されていた時間を計測するステップと、前記計測された時間を用いて、前記選択ページと前記選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出するステップと、前記複数のサムネイル画像を、前記算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させるステップとを有する表示制御方法を提供する。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
好ましい態様において、前記複数ページのうち前記選択ページとして選択されていた時間がより短い第1ページおよび前記選択ページとして選択されていた時間がより長い第2ページについて、前記第1ページと前記第1ページに隣接するページとの間の第1間隔が、前記第2ページと前記第2ページに隣接するページとの間の第2間隔より短くてもよい。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間が長いページのサムネイル画像を容易に確認することができる。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間が長いページのサムネイル画像を容易に確認することができる。
別の好ましい態様において、前記複数のサムネイル画像の各々は、前記複数ページの各々が縮小された基準状態から仮想回転軸を中心に回転をされ、前記基準状態からの回転角は、対応するページが前記選択ページとして選択されていた時間に応じて決定されてもよい。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の回転角を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
この表示制御方法によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の回転角を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
さらに別の好ましい態様において、前記複数のサムネイル画像は、ある視点から俯瞰したように加工されてもよい。
この表示制御方法によれば、ある視点から俯瞰しない構成と比較して、サムネイル画像群全体の見通しをよくすることができる。
この表示制御方法によれば、ある視点から俯瞰しない構成と比較して、サムネイル画像群全体の見通しをよくすることができる。
さらに別の好ましい態様において、前記表示装置は、複数の画素を有し、前記画素へ電圧を複数回印加する書き込み動作により前記画素の階調を変更し、前記表示装置に新たに表示する画像を表す画像データと、進行中の前記書き込み動作によって当該表示装置に表示される予定の画像を示す予定画像データとを比較し、前記複数の画素において階調を変更する画素を判断するステップと、前記階調を変更する画素と判断された画素が前記書き込み動作中ではない場合には、前記画像データの定める階調となるように当該画素に対して前記書き込み動作を開始し、前記階調を変更する画素と判断された画素が前記書き込み動作中である場合には、進行中の書き込み動作が終了した後、前記画像データの定める階調となるように当該画素に対して前記書き込み動作を開始するステップとを有してもよい。
この表示制御方法によれば、ユーザーの体感的な表示速度を向上させることができる。
この表示制御方法によれば、ユーザーの体感的な表示速度を向上させることができる。
また、本発明は、画像を表示する表示手段と、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、前記複数ページを有する文書について取得する取得手段と、前記複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付ける受付手段と、前記複数のページの各々について、当該ページが前記選択ページとして選択されていた時間を計測する計測手段と、前記計測された時間を用いて、前記選択ページと前記選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出する算出手段と、前記複数のサムネイル画像を、前記算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させる表示制御手段とを有する表示装置を提供する。
この表示装置によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
この表示装置によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
さらに、本発明は、上記の表示装置を有する電子機器を提供する。
この電子機器によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
この電子機器によれば、選択ページとして選択された時間に応じてサムネイル画像の間隔を変化させない構成と比較して、選択ページとして選択された時間の長短を容易に確認することができる。
1.構成
図1は、一実施形態に係る電子機器1000の外観を示した図である。電子機器1000は、画像を表示する表示装置である。この例で、電子機器1000は、電子書籍(文書の一例)を閲覧するための装置、いわゆる電子ブックリーダーである。電子書籍は複数ページの画像を含むデータである。電子機器1000は、電子書籍をある単位(例えば1ページずつ)で表示部1に表示する。電子書籍に含まれる複数ページのうち、表示の対象となる一のページを、「選択ページ」という。選択ページは、ユーザーによるボタン9A〜9Fの操作に応じて変更される。すなわち、ユーザーは、ボタン9A〜9Fの操作により、電子書籍のページをめくること(ページ送りまたはページ戻し)ができる。本実施形態において、電子機器1000は、選択ページの画像に加え、ページを縮小した画像(以下「サムネイル画像」という)を表示することができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器1000の外観を示した図である。電子機器1000は、画像を表示する表示装置である。この例で、電子機器1000は、電子書籍(文書の一例)を閲覧するための装置、いわゆる電子ブックリーダーである。電子書籍は複数ページの画像を含むデータである。電子機器1000は、電子書籍をある単位(例えば1ページずつ)で表示部1に表示する。電子書籍に含まれる複数ページのうち、表示の対象となる一のページを、「選択ページ」という。選択ページは、ユーザーによるボタン9A〜9Fの操作に応じて変更される。すなわち、ユーザーは、ボタン9A〜9Fの操作により、電子書籍のページをめくること(ページ送りまたはページ戻し)ができる。本実施形態において、電子機器1000は、選択ページの画像に加え、ページを縮小した画像(以下「サムネイル画像」という)を表示することができる。
図2は、電子機器1000のハードウェア構成を示すブロック図である。電子機器1000は、表示部1と、コントローラー2と、制御部3と、VRAM(Video Random Access Memory)4と、RAM(Random Access Memory)5と、記憶部8と、操作部9と、バスBUSとを有する。表示部1は、画像を表示する表示素子を含むディスプレイパネルを有する。この例で、表示素子は、電圧の印加等によりエネルギーを与えなくても表示を保持するメモリー性の表示素子として、電気泳動粒子を用いた表示素子を有する。この表示素子により、表示部1は、モノクロ複数階調(この例では白黒2階調)の像を表示する。コントローラー2は、表示部1を制御する。制御部3は、電子機器1000の各部を制御する装置、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAMを有するマイクロコンピュータである。CPUは、RAMをワークエリアとして、ROMまたは記憶部8に記憶されたプログラムを実行する。VRAM4は、表示部1に表示させる画像を示す画像データを記憶するメモリーである。RAM5は、データを記憶するメモリーであり、この例では特に、書込データを記憶する書込データ記憶領域6および予定画像データを記憶する予定画像データ記憶領域7を有する。書込データおよび予定画像データの詳細は後述する。記憶部8は、電子書籍のデータ(書籍データ)を記憶する不揮発性のメモリーである。記憶部8は、複数の電子書籍のデータを記憶することができる。操作部9は、ユーザーの指示を入力するための入力装置であり、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、またはボタンを含む。図1に示したボタン9A〜9Fは、操作部9の具体例の一つである。バスBUSは、構成要素間でデータまたは信号を伝送する伝送路である。
図3は、表示部1の断面構造を示す模式図である。表示部1は、第1基板10と、電気泳動層20と、第2基板30とを有する。第1基板10および第2基板30は、電気泳動層20を挟持するための基板である。
第1基板10は、基板11と、接着層11aと、回路層12とを有する。基板11は、絶縁性及び可撓性を有する材料、例えばポリカーボネートで形成されている。基板11は、軽量性、可撓性、弾性及び絶縁性を有するものであれば、ポリカーボネート以外の樹脂材料により形成されてもよい。別の例で、基板11は、可撓性を有しないガラスにより形成されていてもよい。接着層11aは、基板11と回路層12とを接着する層である。回路層12は、電気泳動層20を駆動するための回路を有する層である。回路層12は、画素電極13aを有する。
電気泳動層20は、バインダー22と、マイクロカプセル21とを有する。マイクロカプセル21は、バインダー22によって固定されている。バインダー22としては、マイクロカプセル21との親和性が良好で電極との密着性が優れ、かつ絶縁性を有する材料が用いられる。マイクロカプセル21は、内部に分散媒および電気泳動粒子が格納されたカプセルである。マイクロカプセル21は、柔軟性を有する材料、例えばアラビアゴム・ゼラチン系の化合物またはウレタン系の化合物等が用いられる。なお、マイクロカプセル21と画素電極13aとの間には、接着剤により形成された接着層が設けられてもよい。
分散媒は、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、またはカルボン酸塩である。別の例で、分散媒は、その他の油類であってもよい。また、分散媒は、これらの物質が混合されたものでもよい。さらに別の例で、分散媒には、界面活性剤などが配合されてもよい。
電気泳動粒子は、分散媒中で電界によって移動する性質を有する粒子(高分子またはコロイド)である。本実施形態においては白の電気泳動粒子と黒の電気泳動粒子がマイクロカプセル21内に格納されている。黒の電気泳動粒子は、例えば、アニリンブラックやカーボンブラック等の黒色顔料を含む粒子であり、本実施形態では正に帯電されている。白の電気泳動粒子は、例えば、二酸化チタンや酸化アルミニウム等の白色顔料を含む粒子であり、本実施形態では負に帯電されている。
第2基板30は、フィルム31と、透明電極32とを有する。フィルム31は、電気泳動層20の封止および保護をするものである。フィルム31は、透明で絶縁性を有する材料、例えばポリエチレンテレフタレートにより形成される。透明電極32は、透明で導電性を有する材料、例えば酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide、ITO)により形成される。
図4は、表示部1の回路の構成を示す図である。表示部1は、m本の走査線64と、n本のデータ線65と、m×n個の画素62と、走査線駆動回路53と、データ線駆動回路54とを有する。走査線駆動回路53およびデータ線駆動回路54は、コントローラー2により制御される。走査線64は、行方向(x方向)に沿って配置されており、走査信号を伝達する。走査信号は、m本の走査線64の中から一の走査線64を順次排他的に選択する信号である。データ線65は、列方向(y方向)に沿って配置されており、データ信号を伝達する。データ信号は、各画素の階調を示す信号である。走査線64とデータ線65とは絶縁されている。画素62は、走査線64およびデータ線65の交差に対応して設けられており、データ信号に応じた階調を示す。なお、複数の走査線64のうち一の走査線64を他と区別する必要があるときは、第1行、第2行、・・・、第m行の走査線64という。データ線65についても同様である。
図5は画素62の等価回路を示す図である。画素62は、トランジスター61と、保持容量63と、画素電極13aと、電気泳動層20と、透明電極32とを有する。トランジスター61は、画素電極13aへのデータの書き込みを制御するスイッチング素子、例えばnチャネルのTFT(Thin Film Transistor)である。トランジスター61のゲート、ソース、およびドレインはそれぞれ、走査線64、データ線65、および画素電極13aに接続されている。L(Low)レベルの走査信号(非選択信号)がゲートに入力されているとき、トランジスター61のソースとドレインは絶縁する。H(High)レベルの走査信号(選択信号)がゲートに入力されると、トランジスター61のソースとドレインは導通し、画素電極13aにデータ電圧(データ信号が示す電圧)が書き込まれる。また、トランジスター61のドレインには保持容量63も接続されている。保持容量63は、データ電圧に応じた電荷を保持する。画素電極13aは、画素62に一つずつ設けられており、透明電極32と対向している。透明電極32は、すべての画素62に共通であり、電位Vcomが与えられる。画素電極13aと透明電極32との間には電気泳動層20が挟まれている。電気泳動層20には、画素電極13aと透明電極32との電位差に相当する電圧が印加される。マイクロカプセル21において、電気泳動層20に印加されている電圧に応じて電気泳動粒子が移動し、階調表現をする。透明電極32の電位Vcomに対して画素電極13aの電位が正(例えば+15V)である場合、負に帯電している白の電気泳動粒子が画素電極13a側に移動し、正に帯電している黒の電気泳動粒子が透明電極32側に移動する。このとき第2基板30側から表示部1を見ると、画素が黒に見える。透明電極32の電位Vcomに対して画素電極13aの電位が負(例えば−15V)である場合、正に帯電している黒の電気泳動粒子が画素電極13a側に移動し、負に帯電している白の電気泳動粒子が透明電極32側に移動する。このとき、画素が白に見える。
なお、以下の説明においては、走査線駆動回路53が第1行の走査線を選択してから第m行の走査線の選択が終了するまでの期間を「フレーム期間」または単に「フレーム」という。各走査線64は、1フレームに一回づつ選択され、各画素62には1フレームに一回づつデータ信号が供給される。
図6は、電子機器1000の機能構成を示す図である。電子機器1000は、表示手段1101と、サムネイル生成手段1102と、サムネイル取得手段1103と、受付手段1104と、計測手段1105と、算出手段1106と、表示画像生成手段1107と、表示制御手段1108とを有する。表示手段1101は、画像を表示する。サムネイル生成手段1102は、複数ページを有する文書について、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を生成する。サムネイル取得手段1103は、サムネイル生成手段1102からサムネイル画像を取得する。受付手段1104は、複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付ける。計測手段1105は、複数のページの各々について、そのページが選択ページとして選択されていた時間を計測する。算出手段1106は、計測された時間を用いて、選択ページと選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出する。表示画像生成手段1107は、複数のサムネイル画像を、算出された間隔で合成したサムネイル画像群を生成する。表示制御手段1108は、生成されたサムネイル画像群を表示手段1101に表示させる。
図6の機能は、サムネイル画像を表示させるためのプログラムを制御部3が実行することにより実装される。このプログラムを実行している制御部3により制御されている表示部1は、表示手段1101の一例である。このプログラムを実行している制御部3は、サムネイル生成手段1102、サムネイル取得手段1103、受付手段1104、計測手段1105、算出手段1106、および表示画像生成手段1107の一例である。このプログラムを実行している制御部3により制御されているコントローラー2は、表示制御手段1108の一例である。
2.動作
2−1.選択ページの表示
図7は、電子機器1000における選択ページ表示処理を示すフローチャートである。図7のフローは、例えば電子機器1000の電源が投入されたことを契機として開始される。ステップS100において、制御部3は、処理の対象となる電子書籍を特定する。電子書籍は、ユーザーの指示に応じて特定される。ユーザーの指示は、操作部9を介して入力される。
2−1.選択ページの表示
図7は、電子機器1000における選択ページ表示処理を示すフローチャートである。図7のフローは、例えば電子機器1000の電源が投入されたことを契機として開始される。ステップS100において、制御部3は、処理の対象となる電子書籍を特定する。電子書籍は、ユーザーの指示に応じて特定される。ユーザーの指示は、操作部9を介して入力される。
ステップS110において、制御部3は、被選択時間を示すデータ(以下、単に「時間データ」という)を取得する。「被選択時間」とは、対象となるページが選択ページとして選択されていた時間(累積時間)をいう。すなわち、「被選択時間」は、対象となるページが閲覧された時間の累計を示す。時間データは、ページの識別子iと、第iページの被選択時間tiとを含む。この例で、時間データは、書籍データと対応して記憶部8に記憶されている。制御部3は、ステップS100で取得された書籍データと対応する時間データを記憶部8から読み出し、読み出した時間データをRAM5に書き込む。
ステップS120において、制御部3は、選択ページを特定するパラメーターSP1を取得する。パラメーターSP1は、RAM5に記憶されている。制御部3は、RAM5からパラメーターSP1を読み出す。初期状態において、パラメーターSP1は、例えば、前回この電子書籍にアクセスしたとき最後に開いていたページを示している。別の例で、初期状態のパラメーターSP1はある決まったページ(例えば第1ページ)を示していてもよい。
ステップS130において、制御部3は、対象となる電子書籍の書籍データから、選択ページの画像を取得する。ステップS140において、制御部3は、表示部1に選択ページの画像を表示させるように、コントローラー2を制御する。
ステップS150において、制御部3は、いま選択ページとして選択されているページについて、被選択時間のカウントを開始する。例えば第1ページが選択ページである場合、制御部3は、RAM5に記憶されている時間データから、第1ページの被選択時間t1を一定の周期で読み出し、その値に単位時間(例えば1)を加算してRAM5に書き込む。制御部3は、カウントが停止されるまで、この処理を周期的に繰り返す。
ステップS160において、制御部3は、選択ページを変更する指示が入力されたか判断する。選択ページを変更する指示は、操作部9(ボタン9A〜9D等)を介して入力される。選択ページを変更する指示が入力されていないと判断された場合(ステップS160:NO)、制御部3は、指示が入力されるまで待機する。この間も、時間のカウントは継続されている。選択ページを変更する指示が入力されたと判断された場合(ステップS160:YES)、制御部3は、処理をステップS170に以降する。
ステップS170において、制御部3は、現在選択ページとして選択されているページについて、時間のカウントを停止する。ステップS180において、制御部3は、パラメーターSP1の値を書き換える。パラメーターSP1は、選択ページを変更する指示に応じて書き換えられる。例えば、第1ページが選択されている状態で、選択ページを変更する指示としてページ送りの指示が入力された場合、パラメーターSP1の値は、第2ページを示すものに書き換えられる。
その後、制御部3は、処理を再びステップS120に移行する。ステップS120において、制御部3は、パラメーターSP1の値を読み出す。先ほどの例では、パラメーターSP1は、第2ページが選択されていることを示している。ステップS130およびS140の処理の後、ステップS150において、制御部3は、この時点の選択ページ(第2ページ)について、被選択時間時間t2のカウントを開始する。以下、選択ページを変更する指示が入力されるまで、カウントは継続する。
2−2.サムネイル画像の表示
図8は、電子機器1000におけるサムネイル表示処理を示すフローチャートである。図8のフローは、所定のイベント、例えば、選択ページの画像を表示している状態で、サムネイル表示を行う指示をユーザーが入力したことを契機として開始される。ステップS200において、制御部3は、対象となる電子書籍の書籍データについて、サムネイル画像の変形(生成)および表示画像の生成に用いられるパラメーターを取得する。このパラメーターは、RAM5に記憶されている。制御部3は、RAM5からこのパラメーターを読み出す。このパラメーターは、選択ページを特定するパラメーターSP1を含む。例えば、SP1=10の場合、電子書籍の第10ページが選択されていることが示される。
図8は、電子機器1000におけるサムネイル表示処理を示すフローチャートである。図8のフローは、所定のイベント、例えば、選択ページの画像を表示している状態で、サムネイル表示を行う指示をユーザーが入力したことを契機として開始される。ステップS200において、制御部3は、対象となる電子書籍の書籍データについて、サムネイル画像の変形(生成)および表示画像の生成に用いられるパラメーターを取得する。このパラメーターは、RAM5に記憶されている。制御部3は、RAM5からこのパラメーターを読み出す。このパラメーターは、選択ページを特定するパラメーターSP1を含む。例えば、SP1=10の場合、電子書籍の第10ページが選択されていることが示される。
ステップS210において、制御部3は、サムネイル画像を生成する。より詳細には、制御部3は、書籍データに含まれる各ページのデータをある縮小率で縮小し、サムネイル画像を生成する。制御部3は、生成したサムネイル画像をRAM5に記憶する。ステップS220において、制御部3は、サムネイル画像を変形する。
図9は、サムネイル画像の変形処理を説明する図である。ステップS210において生成されたサムネイル画像は、ページを平面視した画像である。以下この状態を、「基準状態」という。サムネイル画像は、基準状態から、ある視点から俯瞰し、かつ、ある回転軸を中心に回転された状態に変形される。図9(a)は、変形後のサムネイル画像を例示する図である。変形後のサムネイル画像は、ページ(サムネイル画像)を仮想空間内の水平面Nに立て、仮想回転軸M(この例では、ページの左辺)を中心にして、基準状態から回転角θで回転させた画像である。水平面Nの角度(図中において破線で示した楕円の、正円からのずれ)は、仮想空間内においてページの上辺より上の視点からページを見た時の俯角φに依存している。例えば、ページの上辺の真上から見ると、破線で示した楕円は正円になり、そこから視点が下がるにつれて楕円は段々と扁平になる。
サムネイル画像の変形は、具体的には例えば以下のように行われる。図8(b)は、基準状態のサムネイル画像を示す図である。基準状態のサムネイル画像は、縦方向の長さL、横方向の長さSの四角形である。基準状態のサムネイル画像において、縦方向の辺は表示領域の縦方向と平行であり、横方向の辺は表示領域の横方向と平行である。制御部3は、基準状態のサムネイル画像に対して、横幅を維持したまま縦方向の変形を加え、右辺を左辺に対してS・sinθ・tanφだけずらす(図8(c))。次に、制御部3は、サムネイル画像をcosθの倍率で横方向に縮小する(図8(d))。最後に、制御部3は、サムネイル画像をcosθの倍率で縦方向に縮小する(図8(e))。変形後のサムネイル画像は、高さL・cosθ、幅S・cosθの平行四辺形であり、その右辺と左辺とはS・sinθ・sinφずれている。
この例で、サムネイル画像の変形は、回転角θおよび俯角φという2つのパラメーターにより特徴付けられる。ここではまず、説明を簡単にするため、回転角θおよび俯角φが一定の場合を例として説明する。
再び図8を参照する。ステップS230において、制御部3は、サムネイル画像群を生成する。サムネイル画像群は、複数のサムネイル画像を合成した画像である。サムネイル画像群において、複数のサムネイル画像は、これら複数のサムネイル画像のうち少なくとも2つのサムネイル画像が部分的に重なっている。この例で、複数のサムネイル画像は、1本の水平な直線上に下端が乗るように配置される。複数のサムネイル画像は、ページ番号の順番に従って、例えば、右端が第1ページで左端が最終ページであるように配置される。ここで、第iページのサムネイル画像と第(i+1)ページのサムネイル画像との間の間隔を、d(i)と表す。例えば、d(SP1)は、選択ページのサムネイル画像とその次のページのサムネイル画像との間隔を表している。
図10は、間隔d(i)が均一の場合におけるサムネイル画像群を例示する図である。図10の例では、電子書籍は30ページである。第1ページから第30ページまで、つまり最初のページから最終ページまでの間隔Wは、表示領域の幅に対して一定の値を有する。間隔d(p)がすべてのページについて均一の場合(例えば、電子書籍がまだ閲覧されていない初期状態)、間隔d(i)は、d(i)=W/(pall−1)により決定される。ここで、パラメーターpallは総ページ数を示す(図10の例ではpall=30)。
図11は、本実施形態に係るサムネイル画像群を例示する図である。本実施形態において、間隔d(i)は、第iページの被選択時間に応じて決められる。より具体的には、被選択時間が長いページほど、間隔dが長くなる。図11は、ユーザーが第7ページ、第16ページ、および第23ページを閲覧した例を示している。被選択時間は、t16>t7>t23である。被選択時間の大小関係に応じて、間隔dは、d(16)>d(7)>d(23)となっている。
より具体的に、制御部3は、例えば次式(1)に従って第iページの間隔d(i)を決定する。
ここで、f(ti)は被選択時間tiの関数を示す。f(ti)としては、例えば、次式(2)〜(4)のいずれかが用いられる。なお、kは係数である。
図11においては、説明を簡単にするため、間隔d(i)が被選択時間tiのみに応じて決められる例を説明した。本実施形態において、間隔d(i)は、被選択時間tiだけではなく、パラメーターSP1に応じて(すなわち選択ページに応じて)決められる。さらに、サムネイル画像を変形する際の回転角θも一定ではなく、パラメーターSP1に応じて決められる。
図12は、間隔dおよび回転角θが選択ページに応じて決められる例を示す図である。図12は、説明を簡単にするため、間隔d(i)および回転角θ(i)がパラメーターSP1のみに応じて決められる例を示している。この例で、俯角φはあらかじめ決められている。この例で、間隔d(p)は以下の条件を満たす。図12には、例としてd(10)およびd(11)が示されている。
(1)選択ページを基準としたある範囲においては、選択ページとその次のページの間隔が最大である。例えば、選択ページ以前のkページおよび選択ページの次のページ以後のkページをこの範囲とすると、(SP1−k+1)≦p≦(SP1+k)の範囲において、d(SP1)が最大である。
(2)(1)の範囲において、選択ページから離れるにつれて間隔d(p)は狭くなる(または等しい)。すなわち、(SP1−k+1)≦p≦SP1の範囲において、d(SP1)≦d(p)であり、(SP1+1)≦p≦(SP1+k)の範囲において、d(p+1)≦d(p)である。
(3)(1)の範囲を超えると、間隔d(p)は一定となる。すなわち、p<(SP1−k+1)および(SP1+k)<pの範囲において、d(p)は一定である。
(4)(1)の範囲の境界の外の間隔は、境界の中の間隔以下である。すなわち、d(SP1−k)≦d(SP1−k+1)であり、d(SP1+k)≦d(SP1+k+1)である。
(1)選択ページを基準としたある範囲においては、選択ページとその次のページの間隔が最大である。例えば、選択ページ以前のkページおよび選択ページの次のページ以後のkページをこの範囲とすると、(SP1−k+1)≦p≦(SP1+k)の範囲において、d(SP1)が最大である。
(2)(1)の範囲において、選択ページから離れるにつれて間隔d(p)は狭くなる(または等しい)。すなわち、(SP1−k+1)≦p≦SP1の範囲において、d(SP1)≦d(p)であり、(SP1+1)≦p≦(SP1+k)の範囲において、d(p+1)≦d(p)である。
(3)(1)の範囲を超えると、間隔d(p)は一定となる。すなわち、p<(SP1−k+1)および(SP1+k)<pの範囲において、d(p)は一定である。
(4)(1)の範囲の境界の外の間隔は、境界の中の間隔以下である。すなわち、d(SP1−k)≦d(SP1−k+1)であり、d(SP1+k)≦d(SP1+k+1)である。
また、図12の例では、回転角θは以下の条件を満たす。括弧内に、「SP1=10」の場合の具体例を示す。
(1)選択ページ以前のページ群と、選択ページの次のページ以降のページ群とでは、回転角θの符号が異なる。具体的には、選択ページ以前のページ群においてはθ>0であり、選択ページの次のページ以降のページ群においてはθ<0である(例:第10ページにおいてはθ>0であり、第11ページ以降においてはθ<0である。なお、ここでは、図9(a)において反時計回りが正方向である)。換言すると、選択ページのサムネイル画像における仮想回転軸を中心とした回転の向きと、選択ページの前または後のページのサムネイル画像における仮想回転軸を中心とした回転の向きとが逆である。
(2)選択ページと、選択ページの次のページとでは、回転角θの符号が異なるが大きさは同じである(例:第10ページにおいてはθ=30°であり、第11ページにおいてはθ=−30°である)。
(3)原則として、隣接する2つのページについて、選択ページに近いページの回転角の大きさは、遠いページの回転角の大きさ以下である(例:第11ページにおいてはθ=−30°であり、第12ページにおいてはθ=−35°である)。
(4)回転角の大きさは90°未満である。すなわち、0≦|θ|<90°である。
(1)選択ページ以前のページ群と、選択ページの次のページ以降のページ群とでは、回転角θの符号が異なる。具体的には、選択ページ以前のページ群においてはθ>0であり、選択ページの次のページ以降のページ群においてはθ<0である(例:第10ページにおいてはθ>0であり、第11ページ以降においてはθ<0である。なお、ここでは、図9(a)において反時計回りが正方向である)。換言すると、選択ページのサムネイル画像における仮想回転軸を中心とした回転の向きと、選択ページの前または後のページのサムネイル画像における仮想回転軸を中心とした回転の向きとが逆である。
(2)選択ページと、選択ページの次のページとでは、回転角θの符号が異なるが大きさは同じである(例:第10ページにおいてはθ=30°であり、第11ページにおいてはθ=−30°である)。
(3)原則として、隣接する2つのページについて、選択ページに近いページの回転角の大きさは、遠いページの回転角の大きさ以下である(例:第11ページにおいてはθ=−30°であり、第12ページにおいてはθ=−35°である)。
(4)回転角の大きさは90°未満である。すなわち、0≦|θ|<90°である。
本実施形態において、間隔d(i)は、選択ページおよび被選択時間の2つの要素により決められる。例えば、制御部3は、図12に例示したように選択ページに基づいて間隔d(i)を算出し、さらに、その値に式(1)で得られる間隔d(i)を係数として乗算し、得られた値を最後に正規化することにより、間隔d(i)を決定する。
間隔dが決められると、複数のサムネイル画像は合成される。サムネイル画像の合成は、以下の条件に従う。
(1)選択ページ以前のページにおいては、ページ番号が後のページが上に重ねられる(例:第8ページの上には第9ページが、第9ページの上には第10ページが重ねられる)。
(2)選択ページの次のページ以後のページにおいては、ページ番号が後のページが下に重ねられる(例:第11ページの下には第12ページが、第12ページの下には第13ページが重ねられる)。
すなわち、サムネイル画像群において、選択ページのサムネイル画像が最前面に位置するように、複数のサムネイル画像が合成される。
(1)選択ページ以前のページにおいては、ページ番号が後のページが上に重ねられる(例:第8ページの上には第9ページが、第9ページの上には第10ページが重ねられる)。
(2)選択ページの次のページ以後のページにおいては、ページ番号が後のページが下に重ねられる(例:第11ページの下には第12ページが、第12ページの下には第13ページが重ねられる)。
すなわち、サムネイル画像群において、選択ページのサムネイル画像が最前面に位置するように、複数のサムネイル画像が合成される。
図12は、SP1=10かつk=10の場合を例示している。第10ページと第11ページの間隔が最大であり、その前後10ページの範囲では、間隔が徐々に狭くなっている。この範囲を超えると、間隔は一定である。
再び図8を参照する。ステップS240において、制御部3は、表示画像を生成する。表示画像は、選択ページの画像と、サムネイル画像群とを含む。選択ページの画像は、縮小されていない大きい画像である。より詳細には、表示画像は、選択ページの画像の上にサムネイル画像群を重ねた画像である。ステップS250において、制御部3は、表示画像を表示部1に表示させる。より詳細には、制御部3は、表示画像のデータをVRAM4に書き込む。さらに、制御部3は、コントローラー2に対し、表示部1における画像の書き換えを指示する。コントローラー2は、表示部1を制御して画像を書き換える(詳細は後述する)。
まとめると、本実施形態の表示制御方法は、複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、複数ページを有する文書について取得するステップ(S210)と、複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付けるステップ(ステップS120)と、複数のページの各々について、そのページが選択ページとして選択されていた時間を計測するステップ(ステップS150)と、計測された時間を用いて、選択ページと選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出するステップ(ステップS230)と、複数のサムネイル画像を、算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させるステップ(ステップS250)とを有する。ここで、他の条件が同一であれば、選択ページとして選択されていた時間がより長いページほど、隣接するページとの間隔が長くなる。すなわち、例えば、複数ページのうち選択ページとして選択されていた時間がより短い第1ページおよび前記選択ページとして選択されていた時間がより長い第2ページについて、第1ページと第1ページに隣接するページとの間の第1間隔が、第2ページと第2ページに隣接するページとの間の第2間隔より短い。また、複数のサムネイル画像は、ある視点から俯瞰したように加工されている。
図13は、表示画像を例示する図である。ここでは、第10ページが選択されている場合すなわちSP1=10である場合の例を示している。図10においては、図面が繁雑になるのを防ぐため、画像中の各ページに記述されている文字を「・」で表している。この例では、(縮小されていない)選択ページの画像Pの下部に重なるように、サムネイル画像群SIが表示されている。表示画面において、サムネイル画像群の面積は、選択ページの面積よりも小さい。この例によれば、ユーザーは、選択ページについては大きな画像で内容を確認でき、さらに、選択ページが電子書籍全体の中でどこに位置しているのか、サムネイル画像群により確認することができる。さらに付け加えて、累積の閲覧時間が長いページをサムネイル画像群により確認することができる。これは、例えば、現実の書籍において頻繁に閲覧するページにはクセがついて、外からそれが確認できることに相当する。
2−3.表示書き換え
次に、ステップS140およびS250等における画像の書き換え処理の詳細を説明する。電子機器1000において、白(低濃度または低階調)から黒(高濃度または高階調)または黒から白への、画素の表示状態は、複数フレームに渡る電圧の印加(電荷の蓄積)により変化する。すなわち、1フレームだけの電圧の印加では、画素は所望の表示状態にはならない。
次に、ステップS140およびS250等における画像の書き換え処理の詳細を説明する。電子機器1000において、白(低濃度または低階調)から黒(高濃度または高階調)または黒から白への、画素の表示状態は、複数フレームに渡る電圧の印加(電荷の蓄積)により変化する。すなわち、1フレームだけの電圧の印加では、画素は所望の表示状態にはならない。
図14は、コントローラー2の機能構成を示すブロック図である。コントローラー2は、書き換え判断部201と、書込状態判断部202と、書込制御部203と、データ更新部204と、予定画像更新部205とを有する。これらの機能は、ハードウェアにより実現される。別の例で、コントローラー2にプロセッサーを設け、このプロセッサーがプログラムを実行することにより各ブロックが実現されてもよい。
書き換え判断部201は、VRAM4に記憶されている画像データと、予定画像データ記憶領域7に記憶されている画像データとを比較し、両者が異なるか否か判断する。書込状態判断部202は、書込データ記憶領域6に記憶されているデータを参照し、画素を黒から白または白から黒へ変化させるための書き換え動作が進行中か否か判断する。書込データ記憶領域6は、各画素について黒から白へ表示状態を変更する動作が進行中であるか否かを示すデータ(第1書込データ)を記憶する白書込データ記憶領域6Aと、各画素について白から黒へ表示状態を変更する動作が進行中であるか否かを示すデータ(第2書込データ)を記憶する黒書込データ記憶領域6Bとを有する。
書込制御部203は、所望の画素の画素電極13aに対してデータ信号が供給されるように走査線駆動回路53とデータ線駆動回路54を制御する。データ更新部204は、白書込データ記憶領域6Aと黒書込データ記憶領域6Bにデータを書き込む。予定画像更新部205は、予定画像データ記憶領域7に記憶されている画像データをVRAM4に記憶されている画像データで上書きする。
図15は、コントローラー2による表示部1の駆動処理を示すフローチャートである。以下において、表示部1における第i行第j列の画素を、画素Pijという。VRAM4において、画素Pijの階調を示すデータを記憶する領域を、記憶領域Aijという。この例で、記憶領域Aijに記憶されるデータは、0(黒)または7(白)の2値である。予定画像データ記憶領域7において、画素Pijの予定画像データを記憶する領域を、記憶領域Bijという。予定画像データとは、進行中の書き込み処理が終了したときの表示部1の状態を示すデータをいう。この例で、記憶領域Bijに記憶されるデータは、0(黒)または7(白)の2値である。書込データ記憶領域6は、白書込データ記憶領域6Aおよび黒書込データ記憶領域6Bとを有する。白書込データ記憶領域6Aは、第1書込データとして階調を黒から白に書き換える画素における残り電圧印加回数を記憶する。黒書込データ記憶領域6Bは、第2書込データとして階調を白から黒に書き換える画素における残り電圧印加回数を記憶する。白書込データ記憶領域6Aにおいて、画素Pijの残り電圧印加回数を示すデータを記憶する領域を、記憶領域Cijという。黒書込データ記憶領域6Bにおいて、画素Pijの残り電圧印加回数を示すデータを記憶する領域を、記憶領域Dijという。
ステップS11およびS12において、書込状態判断部202は、変数iおよびjの値を初期化する。この例では、変数iおよびjは、i=1およびj=1に初期化される。ステップS13において、書込状態判断部202は、変数iおよびjで特定される画素Pijを選択する。例えば、変数iの値が1であり、変数jの値が1である場合、画素P11が選択される。
ステップS14において、書込状態判断部202は、記憶領域Cijに記憶されている第1書込データと、記憶領域Dijに記憶されている第2書込データの両方が0であるか判断する。すなわち、書込状態判断部202は、画素Pijについて書き込み処理が継続中ではないか判断する。画素Pijについて第1書込データと第2書込データの両方が0である場合(ステップS14:YES)、書込状態判断部202は、処理をステップS16に移行する。画素Pijについて第1書込データおよび第2書込データの一方が0でない場合(ステップS14:NO)、書込状態判断部202は、処理をステップS15に移行する。
ステップS15において、データ更新部204は、第1書込データおよび第2書込データのうち、値が0以外のデータから1を減算する。なお、第1書込データおよび第2書込データのうち、値が0のデータについては、データ更新部204は、1を減算しない。ステップS19において、データ更新部204は、変数jの値がデータ線の本数nと同じであるか否か判断する。変数jの値がnでない場合(ステップS19:NO)、データ更新部204は、変数jの値に1を加える(ステップS20)。変数jの値に1を加えると、データ更新部204は、処理をステップS13に移行する。変数jの値がnである場合(ステップS19:YES)、データ更新部204は、処理をステップS21に移行する。ステップS21において、データ更新部204は、変数iの値が走査線の本数mと同じであるか判断する。変数iの値がmでない場合(ステップS21:NO)、データ更新部204は、変数iの値に1を加える(ステップS22)。変数iの値に1を加えると、データ更新部204は、処理をステップS12へ移行する。変数iの値がmである場合(ステップS21:YES)、データ更新部204は、処理をステップS23に移行する。ステップS23において、書込制御部203は、走査線駆動回路53とデータ線駆動回路54とを制御して画素駆動回路を駆動する。
ステップS16(判断工程)において、書き換え判断部201は、記憶領域Aijに記憶されているデータと、記憶領域Bijに記憶されているデータとが同じであるか判断する。これらのデータが異なっている場合(ステップS16:NO)、書き換え判断部201は、処理をステップS17に移行する。
ステップS17(データ更新工程)において、データ更新部204は、画素Pijの階調を記憶領域Aijの階調に変更するまでに必要な画素への電圧の印加回数を書込データ記憶領域6に書き込む。ステップS18において、予定画像更新部205は、記憶領域Bijの内容を記憶領域Aijに記憶されている内容で上書きする。
図16は、メモリーに記憶されているデータを例示する図である。ここでは、表示部1の一部である4行4列の画素P11〜P44を例として説明する。この例では、画素の階調は0〜7の8段階で表される。階調7は白に、階調0は黒にそれぞれ対応している。図面を見やすくするため画素に数値が記載されているが、この数字が表示されているわけではない。図16の例では、画素P11、P12、P21、およびP22は黒であり、それ以外の画素は白である。書き込みが進行中の画素はなく、すべての画素について書き込みは完了した状態である。
図17は、VRAM4の書き換えが行われた状態を例示する図である。この例では、画素P33、P34、P43、およびP44が黒であり、それ以外の画素は白である。VRAM4の書き換え、すなわち、VRAM4へのデータの書き込み(データ書き込み工程)は、制御部3により行われる。いま、図17の状態でステップS13において画素P11が選択された場合を例として説明する。この場合、記憶領域C11およびD11に記憶されているデータは共に0なので、ステップS14における判断結果はYESである。次に、記憶領域A11のデータと記憶領域B11のデータとは同じでないので、ステップS16における判断結果はNOである。ステップS17において、記憶領域C11に、記憶領域B11のデータが書き込まれる。ステップS18において、記憶領域B11に記憶領域A11のデータが書き込まれる。
図18は、記憶領域B11のデータが書き換えられた状態を例示する図である。次に、対象となる画素が画素P12に更新される。記憶領域C12およびD12に記憶されているデータは共に0なので、ステップS14における判断結果はYESである。次に、記憶領域A12のデータと記憶領域B12のデータとは同じでないので、ステップS16における判断結果はNOである。ステップS17において、記憶領域C12に、電圧印加回数(この例では7回)を示すデータが書き込まれる。ステップS18において、記憶領域B12に記憶領域A12のデータが書き込まれる。
図19は、記憶領域B12のデータが書き換えられた状態を例示する図である。同様にして処理が画素P44まで進むと、予定画像データ記憶領域7に記憶されているデータはVRAM4に記憶されているデータと同じになる。
図20は、すべての画素についてデータが書き換えられた状態を例示する図である。黒から白に階調を書き換える画素については、記憶領域Cij(C11、C12、C21、およびC22)に記憶されているデータが「7」になっている。白から黒に階調を書き換える画素については、記憶領域Dij(D33、D34、D43、およびD44)に記憶されているデータが「7」になっている。記憶領域CijおよびDijにおいて、それ以外の画素についてのデータは「0」になっている。
データの書き換えが終わると、書込制御部203は表示部1を駆動する。第i行の走査線が選択されたときに、記憶領域Cijのデータが0以外である画素については、透明電極32の電位Vcomを基準として画素電極13aの電位が低くなる電圧を印加させる制御を、書込制御部203が行う。記憶領域Dijのデータが0以外である画素については、透明電極32の電位Vcomを基準として画素電極13aの電位(以下、透明電極32の電位Vcomを基準とした、画素電極13aと透明電極32と電位差を単に「画素の電圧」という)が高くなる電圧を印加させる制御を、書込制御部203が行う。例えば、画素P11については、記憶領域C11に記憶されているデータが0ではない。したがって、第1行の走査線が選択されたとき、第1列のデータ線には画素の電圧を−15Vとする電圧が印加される。別の例で、画素P33については、記憶領域D33に記憶されているデータが0ではない。したがって、第3行の走査線が選択されたとき、第3列のデータ線には画素の電圧を+15Vとする電圧が印加される。さらに、記憶領域Cijのデータも記憶領域Dijのデータも0である画素Pijに対しては、画素の電圧を0Vとする電圧が第j行のデータ線に印加される。
図21は、図20の状態から1フレームの電圧印加後の状態を例示する図である。表示部1の画素において、荷電粒子が移動したことにより階調が変化している。この例では、画素P11、P12、P21、およびP22が黒から1フレームの電圧印加分明るい階調になり、画素P33、P34、P43、およびP44が白から1フレームの電圧印加分暗い階調になっている。
1フレームの電圧印加が修了すると、コントローラー2における処理は、再びステップS11から繰り返される。図21の状態でステップS13において画素P11が選択された場合、記憶領域C11に記憶されているデータは0ではないので、ステップS14における判断結果はNOである。ステップS15において、記憶領域C11に記憶されているデータ(0ではないデータ)から1が減算され、記憶領域C11のデータは6になる。同様にして、すべての画素について記憶領域のデータが書き換えられる。
図22は、すべての画素について書込データ記憶領域のデータの書き換えが終了した状態を例示する図である。図21の状態と比較すると、記憶領域C11、C12、C21、およびC22のデータ、並びに記憶領域D33、D34、D43、およびD44のデータが6になっている点が異なっている。
図23は、図22に示した状態から2回目のステップS23の処理が行われた直後の状態を示した図である。図22の状態と比較すると、記憶領域C11、C12、C21、およびC22のデータ、並びに記憶領域D33、D34、D43、およびD44のデータが5になっている点が異なっている。さらに、表示部1における画素P11、P12、P21、およびP22の階調が3になっており、画素P33、P34、P43、およびP44の階調が4になっている点が図22の状態と異なっている。ここで、図23の状態のとき(2回目のステップS23の処理が行われた直後)にVRAM4のデータが書き換えられた場合の動作を考える。
図24は、VRAM4のデータが書き換えられた状態を例示する図である。この例では、第1行および第4行の画素がすべて白に、第2行および第3行の画素がすべて黒である。この状態で、コントローラー2は、ステップS11からの処理を実行する。例えば、ステップS13において画素P21が選択された場合、ステップS14における判断結果はNOである。ステップS15において、記憶領域C21のデータは1が減算されて4になる。別の例で、ステップS13において画素P23が選択された場合、ステップS14における判断結果はYESである。さらに、ステップS16における判断結果葉NOである。したがって、処理はステップS17に進む。ステップS17において、記憶領域D23のデータとして7が書き込まれる。ステップS18において、記憶領域B23のデータとして、記憶領域A23のデータが書き込まれる。このように、VRAM4のデータが書き換えられても、書き換え処理が進行中の画素(図24の例では、画素P11、P12、P21、P22、P33、P34、P43、およびP44)については、進行中の書き換え処理(書き換えられる前のVRAM4のデータに基づく画素の書き換え処理)がそのまま進められる。一方、書き換え処理が進行中でない画素(画素P13、P14、P23、P24、P31、P32、P41、およびP42)については、書き換えられたVRAM4のデータに基づく画素の書き換え処理が行われる。
図25は、図24の状態からすべての画素についてデータの書き換えが終了した状態を例示する図である。図24の状態と比較すると、記憶領域B23、B24、B31、およびB32のデータが0に書き換えられている点が異なっている。また、記憶領域C11、C12、C21、C22、D33、D34、D43、およびD44のデータが4に書き換えられている点が異なっている。さらに、記憶領域D23、D24、D31、およびD32のデータが7に書き換えられている点が異なっている。
図26は、図25の状態からステップS23の処理が行われた状態を例示する図である。VRAM4のデータの書き換え前から既に書き換え処理が進行中であった画素(画素P11、P12、P21、P22、P33、P34、P43、およびP44)については、書き換え後のVRAM4のデータによらず、従前の書き換え処理が継続される。VRAM4のデータの書き換え後に書き換えが必要になった画素のうち、VRAM4のデータの書き換え前には書き換え処理が行われていなかった画素(画素P13、P14、P31、およびP32)については、書き換え後のVRAM4のデータに基づく画素の書き換えが開始される。
図27は、図26からさらに書き換え処理が進められ、VRAM4のデータの書き換え前から既に書き換え処理が進行中であった画素(画素P11、P12、P21、P22、P33、P34、P43、およびP44)について、所定回数の電圧の印加が終了した状態を例示する図である。この状態では、書込データ記憶領域6においては、記憶領域D23、D24、D31、およびD32のデータは3であり、これ以外の記憶領域のデータは0である。表示部1において、画素P23、P24、P31、およびP32の階調は2である。画素P33、P34、P43、およびP44の階調は0である。それ以外の画素の階調は7である。この状態で、ステップS13において画素P21が選択された場合を例として考える。この場合、ステップS14における判断結果はYESである。さらに、ステップS16における判断結果はNOである。ステップS17において、記憶領域D21のデータとして7が書き込まれる。ステップS18において、記憶領域B21に記憶領域A21のデータと同じ0がデータとして書き込まれる。
図28は、すべての画素についてデータの書き換えが完了した状態を例示する図である。図27と比較すると、記憶領域B21およびB22の値が7になっており、記憶領域B43およびB44のデータが0になっている点が異なっている。また、記憶領域C43、C44、D21、およびD22のデータが7になっている点が異なっている。さらに、記憶領域D23、D24、D31、およびD32のデータが2になっている点が異なっている。
図29は、図28の状態から画素の書き換えが行われた状態を例示する図である。図28の状態と比較すると、画素P23、P24、P31、およびP32の階調が1になっている点が異なっている。また、画素P21およびP22の階調が6になっており、画素P43およびP44の階調が1になっている点が異なっている。
図30は、図29の状態から処理が1フレーム進んだ状態を例示する図である。図29の状態と比較すると、画素P23、P24、P31、およびP32の階調が0になっている点が異なっている。また、画素P21およびP22の階調が5になっており、画素P43およびP44の階調が2になっている点が異なっている。さらに、記憶領域C43、C44、D21、およびD22のデータが6になっている点が異なっている。さらに、記憶領域D23、D24、D31、およびD32のデータが1になっている点が異なっている。
図31は、図30の状態から処理が進められた状態を例示する図である。この状態では、VRAM4のデータと表示部1の階調とが一致している。また、書込データ記憶領域に記憶されているデータはすべて0であり、すべての画素について書き込み処理が終了していることが示されている。
まとめると、表示書き換え処理において、表示部1は、複数の画素を有し、画素へ電圧を複数回印加する書き込み動作により前記画素の階調が変更される。この表示書き換え処理は、表示部1に新たに表示する画像を表す画像データと、進行中の書き込み動作によって表示部1に表示される予定の画像を示す予定画像データとを比較し、複数の画素において階調を変更する画素を判断するステップ(ステップS16)と、階調を変更する画素と判断された画素が書き込み動作中ではない場合には、画像データの定める階調となるようにその画素に対して前記書き込み動作を開始し、判断工程において階調を変更する画素と判断された画素が前記書き込み動作中である場合には、進行中の書き込み動作が終了した後、画像データの定める階調となるようにその画素に対して書き込み動作を開始するステップ(ステップS23)とを有する。
本実施形態によれば、先に書き換えが開始された領域と新たに書き換えを行う領域とが部分的に重なった場合でも、新たに書き換えを開始する時に書き換えが進行中でなかった部分については、書き換えが直ぐに開始される。したがって、ユーザーには表示速度が早く感じられる。また、本実施形態によれば、単一のフレーム内において、正電圧が印加される画素と負電圧が印加される画素を共存させることができる(このように、単一のフレームで正電圧と負電圧の両方を選択できる駆動を、「両極駆動」という)。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち、2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち、2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
3−1.変形例1
被選択時間tiに応じて変化するパラメーターは、間隔d(i)だけに限定されない。回転角θ(i)等、他のパラメーターが被選択時間tiの関数であってもよい。この場合でも、実施形態で説明した式(1)と同様の思想で、回転角θ(i)等のパラメーターが決定される。
被選択時間tiに応じて変化するパラメーターは、間隔d(i)だけに限定されない。回転角θ(i)等、他のパラメーターが被選択時間tiの関数であってもよい。この場合でも、実施形態で説明した式(1)と同様の思想で、回転角θ(i)等のパラメーターが決定される。
3−2.変形例2
関数f(ti)は、式(2)〜(4)で例示したものに限定されない。任意の次数の多項式、指数関数、対数関数、またはこれらの組み合わせが用いられてもよい。また、実施形態ではf(ti)がtiの増加関数である例を説明した。これは、被選択時間tiが長いほど間隔d(i)が広くなると、結果として第iページのサムネイル画像の表示面積がより大きくなり視認性が高くなるからである。しかし、f(ti)はtiの減少関数であってもよい。この場合でも、間隔d(i)の変化によって閲覧時間の長いページを容易に確認できることに変わりはない。
関数f(ti)は、式(2)〜(4)で例示したものに限定されない。任意の次数の多項式、指数関数、対数関数、またはこれらの組み合わせが用いられてもよい。また、実施形態ではf(ti)がtiの増加関数である例を説明した。これは、被選択時間tiが長いほど間隔d(i)が広くなると、結果として第iページのサムネイル画像の表示面積がより大きくなり視認性が高くなるからである。しかし、f(ti)はtiの減少関数であってもよい。この場合でも、間隔d(i)の変化によって閲覧時間の長いページを容易に確認できることに変わりはない。
また、間隔d(i)には下限値が設定されていてもよい。例えば、式(1)により算出された間隔d(i)がこの下限値を下回っていた場合、d(i)の値は下限値に決定されてもよい。別の例で、被選択時間tiの、全選択時間Σtiに対する割合がしきい値を下回るページについては、間隔d(i)の値を下限値に設定してもよい。
また、間隔d(i)を決定する際に、最近の被選択時間tiの重み付けを大きくし、過去に遡るにつれて被選択時間tiの重み付けを小さくしてもよい。より詳しくは、すべてのページの被選択時間tiに、最終閲覧時刻(最新の被選択時刻)から現在の時刻までの経過時間に応じた0以上1以下の係数を掛けてもよい。係数の設定の一例としては、最終閲覧時刻から現在の時刻までの経過時間が1日以内であれば係数1、1日より大きく2日以内であれば係数0.9、2日より大きく5日以内であれば係数0.7、といった具合に経過時間が大きくなるほど係数を小さくすることができる。なお、経過時間と係数との組み合わせはこれに限られない。例えば1時間単位で係数を変えてもよいし、週単位又は月単位で係数を変えてもよい。この例によれば、最近開いていたページの痕跡が大きく残り、時間の経過とともに痕跡が小さくなっていくような視覚効果を得ることができる。これは、ページを開いた痕跡を有する本を閉じて放置しておくと、次第に痕跡が分かりにくくなる現象に対応する。
上記において、最終閲覧時刻からの経過時間が所定の値より大きい場合に係数を0としてもよい。これにより、最終閲覧時刻から所定の時間が経過したページにおける閲覧履歴を間隔d(i)に反映させないことが可能となる。また、被選択時間tiに係数を掛けることに代えて、次のような方法を採用してもよい。すなわち、間隔d(i)の計算式における関数f(ti)を、被選択時間tiに、最終閲覧時刻からの経過時間に反比例する値を乗算するものとしてもよい。なお、被選択時間(閲覧時間)が所定の時間より短い場合に、その閲覧は最終閲覧時刻に反映させないこととすることもできる。ここで、所定の時間は例えば10秒とすることができる。このようにすれば、目的のページを探すために単に通過しただけのような閲覧に基づいて被選択時間tiの重み付けが大きくなる不具合を抑制し、現実の書籍における閲覧の痕跡に近い視覚効果を得ることができる。
3−3.変形例3
図32は、変形例3に係る表示画像を例示する図である。サムネイル画像群は、その全体が表示されず一部だけが表示されてもよい。図32の例では、サムネイル画像群については、ページの上端から予め定められた範囲である上部のみが表示され、この上部より下の下部は表示されない。
図32は、変形例3に係る表示画像を例示する図である。サムネイル画像群は、その全体が表示されず一部だけが表示されてもよい。図32の例では、サムネイル画像群については、ページの上端から予め定められた範囲である上部のみが表示され、この上部より下の下部は表示されない。
3−4.変形例4
図33は、変形例4に係るサムネイル画像の配置を例示する図である。サムネイル画像群におけるサムネイル画像の配置は、実施形態で説明したものに限定されない。サムネイル画像は、表示領域の右から左方向へページ番号の降順に配置されてもよい。また、隣接する2つのサムネイル画像は、上辺または下辺の位置が一致していなくてもよい。図33の例では、選択ページのサムネイル画像より左側に表示されるサムネイル画像は、選択ページから離れるにつれて上方向にずれている。選択ページの1ページ前のサムネイル画像より右側に表示されるサムネイル画像は、選択ページの1ページ前のサムネイル画像から離れるにつれて上方向にずれている。
図33は、変形例4に係るサムネイル画像の配置を例示する図である。サムネイル画像群におけるサムネイル画像の配置は、実施形態で説明したものに限定されない。サムネイル画像は、表示領域の右から左方向へページ番号の降順に配置されてもよい。また、隣接する2つのサムネイル画像は、上辺または下辺の位置が一致していなくてもよい。図33の例では、選択ページのサムネイル画像より左側に表示されるサムネイル画像は、選択ページから離れるにつれて上方向にずれている。選択ページの1ページ前のサムネイル画像より右側に表示されるサムネイル画像は、選択ページの1ページ前のサムネイル画像から離れるにつれて上方向にずれている。
3−5.変形例5
サムネイル画像の大きさは、実施形態で説明したものに限定されない。サムネイル画像の大きさは、予め定められていてもよい。別の例で、サムネイル画像の大きさは、ユーザーの指示入力に応じて変更されてもよい。さらに別の例で、サムネイル画像の大きさは、表示部1の解像度に応じて変更されてもよい。この構成は、例えば、電子機器1000がパーソナルコンピューターである場合など、ディスプレイ装置を交換可能な装置に対して有効である。また、サムネイル画像の大きさは、すべてのページについて同一でなくてもよい。具体的には、選択ページのサムネイル画像を、選択ページ以外のページのサムネイル画像より大きくしてもよい。また、第2選択ページのサムネイル画像を、第2選択ページの前後のページのサムネイル画像より大きくしてもよい。さらに別の例で、選択ページのサムネイル画像が最も大きく、選択ページから離れたページになるにつれてサムネイル画像が小さくなってもよい。さらに別の例で、選択ページから予め定められた範囲内のページのサムネイル画像は、選択ページと同じ大きさであり、この範囲外のページのサムネイル画像は、選択ページのサムネイル画像より小さくてもよい。
サムネイル画像の大きさは、実施形態で説明したものに限定されない。サムネイル画像の大きさは、予め定められていてもよい。別の例で、サムネイル画像の大きさは、ユーザーの指示入力に応じて変更されてもよい。さらに別の例で、サムネイル画像の大きさは、表示部1の解像度に応じて変更されてもよい。この構成は、例えば、電子機器1000がパーソナルコンピューターである場合など、ディスプレイ装置を交換可能な装置に対して有効である。また、サムネイル画像の大きさは、すべてのページについて同一でなくてもよい。具体的には、選択ページのサムネイル画像を、選択ページ以外のページのサムネイル画像より大きくしてもよい。また、第2選択ページのサムネイル画像を、第2選択ページの前後のページのサムネイル画像より大きくしてもよい。さらに別の例で、選択ページのサムネイル画像が最も大きく、選択ページから離れたページになるにつれてサムネイル画像が小さくなってもよい。さらに別の例で、選択ページから予め定められた範囲内のページのサムネイル画像は、選択ページと同じ大きさであり、この範囲外のページのサムネイル画像は、選択ページのサムネイル画像より小さくてもよい。
3−6.変形例6
サムネイル画像群を生成する際のパラメーターの設定は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、第2選択ページが選択ページより後の場合、第2選択ページの前のページとの間隔を広げ、第2選択ページの後のページとの間隔を広げなくてもよい。あるいは、第2選択ページが選択ページより前の場合、第2選択ページの後のページとの間隔を広げ、第2選択ページの前のページとの間隔を広げなくてもよい。また、サムネイル画像間の間隔dは、選択ページのサムネイル画像P2から離れるにつれて、ページ間の間隔が狭くなるように設定されてもよい。別の例で、選択ページから予め定められた範囲のページのサムネイル画像については、サムネイル画像が互いに重ならない程度に広い間隔dが採用されてもよい。
サムネイル画像群を生成する際のパラメーターの設定は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、第2選択ページが選択ページより後の場合、第2選択ページの前のページとの間隔を広げ、第2選択ページの後のページとの間隔を広げなくてもよい。あるいは、第2選択ページが選択ページより前の場合、第2選択ページの後のページとの間隔を広げ、第2選択ページの前のページとの間隔を広げなくてもよい。また、サムネイル画像間の間隔dは、選択ページのサムネイル画像P2から離れるにつれて、ページ間の間隔が狭くなるように設定されてもよい。別の例で、選択ページから予め定められた範囲のページのサムネイル画像については、サムネイル画像が互いに重ならない程度に広い間隔dが採用されてもよい。
図34は、変形例6に係るサムネイル画像群を例示する図である。第2選択ページのサムネイル画像は、第2選択ページの前後のページサムネイル画像と比較して回転角度を小さくてもよい。また、上述した実施形態においては、選択ページより前のページのサムネイル画像は、回転軸Mを中心に回転させる時の回転方向が選択ページのサムネイル画像を回転させる時の回転方向と反対方向となっているが、本発明においては、選択ページより前のページのサムネイル画像についても選択ページのサムネイル画像を回転させる時の回転方向と同じとしてもよい。また、本発明においては、選択ページの回転角度θ1を0°としてもよい。また、本発明においては、各サムネイル画像の回転角度を全て同じ角度にしてもよい。また、本発明においては、選択ページから予め定められた範囲内にあるページのサムネイル画像については、選択ページのサムネイル画像と回転角度を同じとし、選択ページから予め定められた範囲外のサムネイル画像については、選択ページのサムネイル画像より回転角度を大きくしてもよい。
また、サムネイル画像の変形は実施形態で説明したものに限定されない。例えば、回転角θは選択ページによらず一定であってもよい。また、俯角φはゼロ(俯瞰しない)であってもよいし、マイナス(下から見上げる)であってもよい。
3−7.変形例7
図35は、変形例7に係るサムネイル画像群を例示する図である。サムネイル画像群と選択ページとの位置関係は実施形態で説明したものに限定されない。図35では、サムネイル画像群と選択ページとが重ならないように表示される。別の例で、第1選択画像Pを表示せずにサムネイル画像群P11だけを表示するようにしてもよい。なお、サムネイル画像群P11だけを表示する場合、第1選択画像Pと共に表示する場合と比較して各サムネイル画像のサイズを大きくしてもよい。
図35は、変形例7に係るサムネイル画像群を例示する図である。サムネイル画像群と選択ページとの位置関係は実施形態で説明したものに限定されない。図35では、サムネイル画像群と選択ページとが重ならないように表示される。別の例で、第1選択画像Pを表示せずにサムネイル画像群P11だけを表示するようにしてもよい。なお、サムネイル画像群P11だけを表示する場合、第1選択画像Pと共に表示する場合と比較して各サムネイル画像のサイズを大きくしてもよい。
3−8.変形例8
電子機器1000は、サムネイル画像の表示および非表示を切り換えられる構成を有していてもよい。表示および非表示の切り換えは、例えば、操作部9を介した指示入力に応じて切り換えられる。具体的には、ボタン9Bが押下されると表示されているサムネイル画像が消去され、サムネイル画像が表示されていない状態においてボタン9Aが押下されるとサムネイル画像が表示されてもよい。サムネイル画像を消去する場合には、サムネイル画像を下方向へスクロールさせて消去してもよい。サムネイル画像を表示する場合には、サムネイル画像を表示領域の下端から上方向へスクロールさせて表示してもよい。
電子機器1000は、サムネイル画像の表示および非表示を切り換えられる構成を有していてもよい。表示および非表示の切り換えは、例えば、操作部9を介した指示入力に応じて切り換えられる。具体的には、ボタン9Bが押下されると表示されているサムネイル画像が消去され、サムネイル画像が表示されていない状態においてボタン9Aが押下されるとサムネイル画像が表示されてもよい。サムネイル画像を消去する場合には、サムネイル画像を下方向へスクロールさせて消去してもよい。サムネイル画像を表示する場合には、サムネイル画像を表示領域の下端から上方向へスクロールさせて表示してもよい。
3−9.変形例9
操作部9の構成は実施形態で説明したものに限定されない。操作部9は、表示部1においてスタイラスペンで触れられた位置の情報を取得する位置入力装置を有していてもよい。電子機器1000は、この位置入力装置で得た位置情報によりスタイラスペンの位置や移動軌跡を取得し、取得した位置や移動軌跡に応じて電子機器1000の各部を制御してもよい。
操作部9の構成は実施形態で説明したものに限定されない。操作部9は、表示部1においてスタイラスペンで触れられた位置の情報を取得する位置入力装置を有していてもよい。電子機器1000は、この位置入力装置で得た位置情報によりスタイラスペンの位置や移動軌跡を取得し、取得した位置や移動軌跡に応じて電子機器1000の各部を制御してもよい。
3−10.他の変形例
電子機器1000は、電子ブックリーダーに限定されない。電子機器1000は、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、または携帯ゲーム機であってもよい。これらの電子機器において、図6に示される機能は、制御部3がプログラムを実行することにより実現されてもよい。このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどのコンピューター読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。別の例で、このプログラムは、通信回線を介して電子機器1000にダウンロードされてもよい。こうして取得されたプログラムは、電子機器1000にインストールされて使用される。
電子機器1000は、電子ブックリーダーに限定されない。電子機器1000は、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、または携帯ゲーム機であってもよい。これらの電子機器において、図6に示される機能は、制御部3がプログラムを実行することにより実現されてもよい。このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどのコンピューター読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。別の例で、このプログラムは、通信回線を介して電子機器1000にダウンロードされてもよい。こうして取得されたプログラムは、電子機器1000にインストールされて使用される。
画素の等価回路は、実施形態で説明されたものに限定されない。画素電極13aと透明電極32との間に制御された電圧を印加できる構成であれば、スイッチング素子および容量素子はどのように組み合わせられてもよい。また、この画素を駆動する方法は、実施形態で説明した両極駆動に限定されない。単一のフレームにおいては単一の極性の電圧が画素に印加される、片極駆動が行われてもよい。
画素の構造は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、荷電粒子の極性は実施形態で説明したものに限定されない。黒の電気泳動粒子が負に帯電し、白の電気泳動粒子が正に帯電していてもよい。この場合は、画素に印加する電圧の極性は実施形態で説明したものと逆になる。また、表示素子は、マイクロカプセルを用いた電気泳動方式の表示素子に限定されない。液晶素子または有機EL(Electro Luminescence)素子など、他の表示素子が用いられてもよい。実施形態において、表示部1はモノクロ2階調表示の機能を有していたが、モノクロ3階調以上またはカラー表示の機能を有していてもよい。
図6に示した電子機器1000機能の一部、または、図7等のフローチャートで説明した処理の一部は、省略されてもよい。例えば、実施形態では、制御部3が書籍データからサムネイル画像を生成する例を説明したが、制御部3はサムネイル画像を生成しなくてもよい。この場合、例えば書籍データにサムネイル画像が含まれている。制御部3は、書籍データからサムネイル画像を取得する。
表示部1に表示される画像は、電子書籍の画像に限定されない。表示部1に表示される画像は、論文、報告書、資料、図表、写真などであってもよい。また、実施形態では時間データが書籍データに対応して記憶部8に記憶されている例を説明したが、時間データは書籍データとは異なる記憶装置に記憶されていてもよい。
1…表示部、2…コントローラー、3…制御部、4…VRAM、5…RAM、6…書込データ記憶領域、7…予定画像データ記憶領域、8…記憶部、9…操作部、10…第1基板、11…基板、12…回路層、20…電気泳動層、21…マイクロカプセル、22…バインダー、30…第2基板、31…フィルム、32…透明電極、53…走査線駆動回路、54…データ線駆動回路、61…トランジスター、62…画素、63…保持容量、64…走査線、65…データ線、201…書き換え判断部、202…書込状態判断部、203…書込制御部、204…データ更新部、205…予定画像更新部、1000…電子機器、1101…表示手段、1102…サムネイル生成手段、1103…サムネイル取得手段、1104…受付手段、1105…計測手段、1106…算出手段、1107…表示画像生成手段、1108…表示制御手段
Claims (7)
- 複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、前記複数ページを有する文書について取得するステップと、
前記複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付けるステップと、
前記複数のページの各々について、当該ページが前記選択ページとして選択されていた時間を計測するステップと、
前記計測された時間を用いて、前記選択ページと前記選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出するステップと、
前記複数のサムネイル画像を、前記算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させるステップと
を有する表示制御方法。 - 前記複数ページのうち前記選択ページとして選択されていた時間がより短い第1ページおよび前記選択ページとして選択されていた時間がより長い第2ページについて、前記第1ページと前記第1ページに隣接するページとの間の第1間隔が、前記第2ページと前記第2ページに隣接するページとの間の第2間隔より短い
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御方法。 - 前記複数のサムネイル画像の各々は、前記複数ページの各々が縮小された基準状態から仮想回転軸を中心に回転をされ、
前記基準状態からの回転角は、対応するページが前記選択ページとして選択されていた時間に応じて決定される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御方法。 - 前記複数のサムネイル画像は、ある視点から俯瞰したように加工される
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の表示制御方法。 - 前記表示装置は、複数の画素を有し、前記画素へ電圧を複数回印加する書き込み動作により前記画素の階調を変更し、
前記表示装置に新たに表示する画像を表す画像データと、進行中の前記書き込み動作によって当該表示装置に表示される予定の画像を示す予定画像データとを比較し、前記複数の画素において階調を変更する画素を判断するステップと、
前記階調を変更する画素と判断された画素が前記書き込み動作中ではない場合には、前記画像データの定める階調となるように当該画素に対して前記書き込み動作を開始し、前記階調を変更する画素と判断された画素が前記書き込み動作中である場合には、進行中の書き込み動作が終了した後、前記画像データの定める階調となるように当該画素に対して前記書き込み動作を開始するステップと
を有する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の表示制御方法。 - 画像を表示する表示手段と、
複数ページの各々が縮小された複数のサムネイル画像を、前記複数ページを有する文書について取得する取得手段と、
前記複数のページの中から表示するページとして選択された選択ページの選択を受け付ける受付手段と、
前記複数のページの各々について、当該ページが前記選択ページとして選択されていた時間を計測する計測手段と、
前記計測された時間を用いて、前記選択ページと前記選択ページに隣接するページとの間の間隔を算出する算出手段と、
前記複数のサムネイル画像を、前記算出された間隔で合成したサムネイル画像群を表示装置に表示させる表示制御手段と
を有する表示装置。 - 請求項6に記載の表示装置を有する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011051408A JP2012190123A (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 表示制御方法、表示装置および電子機器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019067259A (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-25 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、制御方法及びプログラム |
JP2020123010A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | セイコーエプソン株式会社 | 表示方法及び表示装置 |
-
2011
- 2011-03-09 JP JP2011051408A patent/JP2012190123A/ja not_active Withdrawn
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