JP2012182352A - フィルムコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】メタリコン電極と金属膜との接触不良対策。
【解決手段】それぞれの少なくとも片側の表面に金属膜(12)が形成された第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)を重畳して構成される金属化フィルム(13)を備え、金属化フィルム(13)が巻回されて形成され、且つ巻回された金属化フィルム(13)の幅方向の両端のそれぞれにメタリコン電極(17,17)が接続されたものを対象としている。少なくとも第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して幅方向に突出するように配置され、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって減少させる一方、一の第1フィルム(21)の左端(21a)を積層方向の奥側で隣り合う他の第1フィルム(21)の左端(21b)から幅方向に突出させて金属膜(12)が露出するように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィルムコンデンサに関し、特に、電極部材との接触不良対策に係るものである。
従来より、図10に示すように、フィルムコンデンサ(a)が知られている。このフィルムコンデンサ(a)は、図11に示すように、2枚のフィルム(b,b)の表面にアルミニウム又は亜鉛等の金属膜(c)を蒸着して形成した金属化フィルム(d)を巻回して形成されている。このフィルム(b,b)は、互いを幅方向にずらして配置されている。そしてフィルムコンデンサ(a)は、ずらした端部に金属(e)を溶射(メタリコン)することで端子電極を形成している。
特開昭54−98957号公報
ところで、近年では、フィルムコンデンサの小型化の要請から、フィルムの厚みを薄くすることが検討されている。しかしながら、図12に示すように、単純にフィルム(b)の厚みを薄くすると、フィルム(b,b)をずらした端部の間に十分にメタリコン金属(e)が侵入できず、金属膜(c)と端子電極であるメタリコン金属(e)との接触面積が減少してしまう。このため、メタリコン金属(e)と金属膜(c)との電気的、又は機械的な接触不良が発生するという問題があった。また、特にメタリコン金属(e)と金属膜(c)との間での接触不良に起因したメタリコン金属(e)と金属膜(c)との接触部分の電気抵抗の増加によって該接触部分が発熱するという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、メタリコンと金属膜との電気的、又は機械的な接触不良を防止することを目的とする。
第1の発明は、それぞれの少なくとも片側の表面に金属膜(12)が形成された第1のフィルム部材(21)及び第2のフィルム部材(22)を重畳して構成される金属化フィルム(13)を備え、該金属化フィルム(13)が巻回されて形成され、且つ巻回された金属化フィルム(13)の幅方向の両端のそれぞれに電極部材(17,17)が接続されたフィルムコンデンサであって、少なくとも上記第1のフィルム部材(21)は、上記第2のフィルム部材(22)に対して幅方向に突出するように配置され、上記第1のフィルム部材(21)は、上記第2のフィルム部材(22)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって変化させる一方、一の上記第1のフィルム部材(21)の突出端(21a)を積層方向で隣り合う他の該第1のフィルム部材(21)の突出端(21b)から幅方向に突出させて金属膜(12)が露出するように配置されている。
上記第1の発明では、少なくとも片側の表面に金属膜(12)が形成された第1のフィルム部材(21)と、同じく少なくとも片側の表面に金属膜(12)が形成された第2のフィルム部材(22)を重畳して金属化フィルム(13)を構成している。この金属化フィルム(13)を巻回し、幅方向の両端のそれぞれに電極部材(17,17)を接続することでフィルムコンデンサを形成している。
ここで、少なくとも第1のフィルム部材(21)は、第2のフィルム部材(22)に対して幅方向に突出して配置している。そして、第1のフィルム部材(21)は、第2のフィルム部材(22)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって増加、又は減少させるように配置する。第1のフィルム部材(21)は、一の突出端(21a)が積層方向で隣り合う他の突出端(21b)よりも幅方向に突出するように配置することで第1のフィルム部材(21)の該突出部分の金属膜(12)を露出させている。メタリコン電極(17)は露出した金属膜(12)と接続される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第2のフィルム部材(22)は、上記第1のフィルム部材(21)に対して幅方向に突出するように配置され、上記第2のフィルム部材(22)は、上記第1のフィルム部材(21)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって変化させる一方、一の上記第2のフィルム部材(22)の突出端(22a)を積層方向で隣り合う他の該第2のフィルム部材(22)の突出端(22b)から幅方向に突出させて金属膜(12)が露出するように配置されている。
上記第2の発明では、第2のフィルム部材(22)は、第1のフィルム部材(21)に対して幅方向に突出して配置している。そして、第2のフィルム部材(22)は、第1のフィルム部材(21)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって増加、又は減少させるように配置する。第2のフィルム部材(22)は、一の突出端(22a)が積層方向で隣り合う他の突出端(22b)よりも幅方向に突出するように配置することで第2のフィルム部材(22)の該突出部分の金属膜(12)を露出させている。メタリコン電極(17)は露出した金属膜(12)と接続される。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記金属化フィルム(13)は、上記第1のフィルム部材(21)又は上記第2のフィルム部材(22)の片面に金属膜(12)が形成されて構成されている。
上記第3の発明では、第1のフィルム部材(21)又は第2のフィルム部材(22)の片面に金属膜(12)を形成することで金属化フィルム(13)が構成されている。
第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記金属化フィルム(13)は、上記第1のフィルム部材(21)又は上記第2のフィルム部材(22)の両面に金属膜(12)が形成されて構成されている。
上記第4の発明では、第1のフィルム部材(21)又は第2のフィルム部材(22)の両面に金属膜(12)を形成することで金属化フィルム(13)が構成されている。
上記第1の発明によれば、第1のフィルム部材(21)の一の突出端(21a)を積層方向に隣り合う他の突出端(21b)から突出させて金属膜(12)を露出させるようにしたため、第1のフィルム部材(21)の端部と電極部材(17)との接触面積を増加させることができる。これにより、電極部材(17)と金属膜(12)との電気的、又は機械的な接触不良を防止することができる。特に、電極部材(17)と金属膜(12)との接触部分の発熱を確実に防止することができる。
また、第1のフィルム部材(21)の一の突出端(21a)の金属膜(12)を露出させて電極部材(17)と金属膜(12)との接触面積を増加させたため、第1のフィルム部材(21)及び第2のフィルム部材(22)を薄くしても、電極部材(17)と金属膜(12)との接続代を十分に確保することができる。
上記第2の発明によれば、第2のフィルム部材(22)の一の突出端(22a)を積層方向に隣り合う他の突出端(22b)から突出させて金属膜(12)を露出させるようにしたため、第2のフィルム部材(22)の端部と電極部材(17)との接触面積を増加させることができる。これにより、電極部材(17)と金属膜(12)との電気的、又は機械的な接触不良を防止することができる。特に、電極部材(17)と金属膜(12)との接触部分の発熱を確実に防止することができる。
また、電極部材(17)と金属膜(12)との接触面積を増加させたため、第2のフィルム部材(22)を薄くしても、電極部材(17)と金属膜(12)との接続代を十分に確保することができる。
上記第3の発明によれば、第1のフィルム部材(21)の片面に金属膜(12)を形成したため、第1のフィルム部材(21)の一の突出端(21a)を積層方向に隣り合う他の突出端(21b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。また、第2のフィルム部材(22)の片面に金属膜(12)を形成したため、第2のフィルム部材(22)の一の突出端(22a)を積層方向に隣り合う他の突出端(22b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。
上記第4の発明によれば、第1のフィルム部材(21)の両面に金属膜(12)を形成したため、第1のフィルム部材(21)の一の突出端(21a)を積層方向に隣り合う他の突出端(21b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。また、第2のフィルム部材(22)の両面に金属膜(12)を形成したため、第2のフィルム部材(22)の一の突出端(22a)を積層方向に隣り合う他の突出端(22b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。
本実施形態1に係るフィルムコンデンサの外部構造を示す図である。 本実施形態1に係るフィルムコンデンサの内部構造を示す図である。 本実施形態1に係るフィルムコンデンサの端部を拡大した断面図である。 本実施形態に係る、ずらし量と接触面積の増加率との関係を示すグラフである。 本実施形態1の変形例2に係るフィルムコンデンサの端部を拡大した断面図である。 本実施形態2に係るフィルムコンデンサの外部構造を示す図である。 本実施形態2に係るフィルムコンデンサの内部構造を示す図である。 本実施形態3に係るフィルムコンデンサの内部構造を示す図である。 本実施形態4に係るフィルムコンデンサの内部構造を示す図である。 従来例に係るフィルムコンデンサの外観を示す図である。 従来例に係る厚いフィルムを用いたフィルムコンデンサの端部を拡大した断面図である。 従来例に係る薄いフィルムを用いたフィルムコンデンサの端部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈発明の実施形態1〉
本発明の実施形態1について説明する。図1〜図3に本実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)を示す。このフィルムコンデンサ(10)は、金属化フィルム(13)と、メタリコン電極(17)と、巻芯(11)とで構成されている。
具体的には、フィルムコンデンサ(10)の形成では、まず、一対のフィルム(21,22)のそれぞれの片面に金属膜(12)を蒸着させ、それらを上下2枚重ねにして金属化フィルム(13)を形成する。
次に、金属化フィルム(13)を巻芯(11)に巻回し、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向(図2の上下方向)の両端にメタリコン電極(17,17)を接続して形成している。このフィルムコンデンサ(10)は、インバータ回路とコンバータ回路との間の平滑コンデンサ等に用いられる。尚、本実施形態1では、説明の便宜上、図1及び2におけるフィルム(21,22)の幅方向(図1及び図2の上下方向)を左右方向として説明し、第1及び第2フィルム(21,22)の積層方向(図1及び図2の左右方向)を上下方向として説明する。
上記金属化フィルム(13)は、一対のフィルム(21,22)を上下に重ね合わせることで形成されている。
上記一対のフィルム(21,22)は、両方とも同じフィルムによって構成されており、下側に配置される第1フィルム(21)と、上側に配置される第2フィルム(22)とを重畳させて構成されている。尚、第1フィルム(21)は、本発明に係る第1のフィルム部材を構成すると共に、第2フィルム(22)は、本発明に係る第2のフィルム部材を構成している。各フィルム(21,22)は、そのフィルム材質がPET(ポリエチレンテレフタラート、又はポリエチレンテレフタレート)で構成され、厚さ4μmに形成された帯状のフィルムである。尚、各フィルム(21,22)の材質は、例示であって、これに限られない。また、フィルム(21,22)の厚みは、例示であって、3〜10μm程度に形成することができる。
上記第1フィルム(21)は、その上側面にアルミニウム(Al)の金属膜(12)が蒸着形成される一方、該上側面の他端側にサイドマージン(23)が形成されている。特に、後述するように、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対し、積層方向に向かって右にずらしながら巻回するため、図2におけるフィルム上側面に金属膜(12)が形成されている。こうすることで、第1フィルム(21)の一の突出端(21a)の金属膜(12)を、該一の突出端(21a)の積層方向に隣り合う第1フィルム(21)の他の一の突出端(21b)から露出させることができる。
上記第2フィルム(22)は、その上側面にアルミニウム(Al)の金属膜(12)が蒸着形成される一方、該上側面の一端側にサイドマージン(23)が形成されている。
上記サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の表面のうち、金属膜(12)がコーティングされていない領域である。このサイドマージン(23)は、後述するメタリコン電極(17,17)と金属膜(12)との間に設けられて両部材を電気的に絶縁するものである。サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の片面の幅方向の一方の端部から他方の端部に向かって約0.5mm程度の幅をもって形成されている。
上記金属膜(12)は、その膜厚が50Å〜400Å程度に形成されている。尚、本実施形態1では、金属膜(12)としてアルミニウムを材料としたが、金属膜(12)の材料は、これに限られず、亜鉛等の金属材料を用いることができる。
上記両フィルム(21,22)は、互いを左右方向に最大で1.0mm程度、ずらした状態で重ねられている。つまり、図2における第2フィルム(22)は、第1フィルム(21)に対して右方向に1.0mm幅の突出部分(15)を有する一方、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して左方向に1.0mm幅の突出部分(15)を有している。
そして、図3に示すように、金属化フィルム(13)は、第1フィルム(21)が、第2フィルム(22)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向であり、図2では巻芯(11)から上又は下方向)に向かって突出部分(15)の左右幅を段階的に減少して配置するように巻回されている。尚、突出部分(15)の左右幅は、本発明に係るずらし幅を構成している。このため、第1フィルム(21)は、例えば一の左端(21a)が積層方向で隣り合う他の左端(21b)に対して左方向に突出して配置されている。こうすることで、第1フィルム(21)において上記一の左端(21a)のうち、他の左端(21b)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。尚、上記一の左端(21a)は、本発明に係る一の突出端を構成し、他の左端(21b)は、本発明に係る他の突出端を構成している。さらに、第1フィルム(21)は、他の左端(21b)が積層方向で隣り合う他の一の左端(21c)に対して左方向に突出して配置されている。こうすることで、第1フィルム(21)において上記他の左端(21b)のうち、他の一の左端(21c)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極(17)が接続されている。
上記メタリコン電極(17,17)は、フィルムコンデンサ(10)の電極を構成するものであって、本発明に係る電極部材を構成するものである。メタリコン電極(17,17)は、上記金属膜(12)と電気的に接続されると共に、外部へ延びる接続端子となるものである。このメタリコン電極(17,17)は、巻回させた両フィルム(21,22)の端部に、亜鉛(Zn)等の金属を溶融噴射することで形成されている。具体的には、両フィルム(21,22)は、その幅方向の突出部分(15,15)が、吹き付けられたメタリコン電極(17,17)の内部に埋没することでメタリコン電極(17,17)に固定支持されている。つまり、メタリコン電極(17,17)が各フィルム(21,22)の突出部分(15,15)を上下方向から挟み込むことで、メタリコン電極(17,17)と金属膜(12)との電気的な接触性を確保すると共に、該フィルム(21,22)を安定して固定支持している。
また、図3に示すように、第1フィルム(21)では、例えば一の左端(21a)が積層方向で隣り合う他の左端(21b)に対して左方向に突出して配置されている。このため、第1フィルム(21)における上記一の左端(21a)の他の左端(21b)から突出した部分の金属膜(12)の露出部分に対してメタリコン電極(17)が接続される。
−フィルムコンデンサの製造工程−
次に、本実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)の製造工程について説明する。
本製造工程では、まず、塗工法によって製造された600mm幅の広幅長尺のロールフィルム原反の片面にアルミニウム(Al)を蒸着して金属膜(12)を形成する。
次に、ロールフィルム原反に30mm幅に形成されたスリット部分をカットすることで約10mの長さの第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)が完成する。この第1フィルム(21)と第2フィルム(22)を互いに左右方向(幅方向)に1.0mmずらした状態で重ねて巻回機にかける。
この際、巻回機では、第1フィルム(21)の左右方向(幅方向)の位置を第2フィルム(22)と重なる方向(図2では右方向)に段階的にずらしながら両フィルム(21,22)を巻芯(11)に巻回する。ずらし幅の変化量(ずらし量)が1.0mmに近付くと、図2に示すような金属化フィルム(13)が完成する。最後に、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向の両端に亜鉛等の金属を溶射してメタリコン電極(17,17)を形成すればフィルムコンデンサ(10)が完成する。
−実施形態1の効果−
上記本実施形態1によれば、第1フィルム(21)の一の左端(21a)を積層方向に隣り合う他の左端(21b)から突出させて金属膜(12)を露出させるようにしたため、第1フィルム(21)の端部(21a〜21c)とメタリコン電極(17)との接触面積を増加させることができる。これにより、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との電気的、又は機械的な接触不良を防止することができる。特に、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との接触部分の発熱を確実に防止することができる。
また、第1フィルム(21)の左端(21a〜21c)の金属膜(12)を露出させてメタリコン電極(17)と金属膜(12)との接触面積を増加させたため、第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)を薄くしても、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との接続代を十分に確保することができる。
また、本実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)では、第1フィルム(21)のみをずらしており、且つずらし幅の変化量(ずらし量)が1.0mmであるため、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との接触面積の増加率は、図4のB点になる。本実施形態1によれば、図4に示すように、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との接触面積を増加させることができる。
さらに、第1フィルム(21)の片面に金属膜(12)を形成したため、第1フィルム(21)の一の左端(21a)を積層方向の奥側に隣り合う他の左端(21b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。
−実施形態1の変形例1−
次に、本実施形態1の変形例1について説明する。本変形例1に係るフィルムコンデンサ(10)は、上記実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)では、第1フィルム(21)と第2フィルム(22)との左右方向(幅方向)のずらし幅の最大幅を1.0mmとしたのに代えて、ずらし幅の最大幅を0.5mmにしたものである。
本変形例1によれば、本変形例1に係るフィルムコンデンサ(10)では、第1フィルム(21)のみをずらしており、且つずらし幅の変化量(ずらし量)が0.5mmであるため、メタリコン電極と金属膜(12)との接触面積の増加率は、図4のA点になる。本変形例1によれば、図4に示すように、メタリコン電極(17)と金属膜(12)との接触面積を増加させることができる。その他の構成、作用・効果は実施形態1と同様である。
−実施形態1の変形例2−
次に、本実施形態1の変形例2について説明する。図5に示すように、本変形例2に係るフィルムコンデンサ(10)は、上記実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)とは、第1フィルム(21)のずらし方向が異なっているものである。
具体的には、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して左にずらしながら巻回するため、図5における下側面に金属膜(12)を形成している。これにより、第1フィルム(21)を第2フィルム(22)に対して積層方向に向かって左にずらした場合に、第1フィルム(21)の一の左端(21a)の金属膜(12)を、積層方向で手前に隣り合う該第1フィルム(21)の他の左端(21b)から露出させることができる。尚、図5に示すように、第2フィルム(22)も下側面に金属膜(12)を形成している。
上記両フィルム(21,22)は、上下方向に重畳されている。そして、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向、図5では中心から上方向)に向かって突出部分の左右幅を段階的に増加させるように配置されている。このため、第1フィルム(21)は、例えば一の左端(21a)が積層方向の手前で隣り合う他の左端(21b)に対して左方向に突出して配置されている。こうすることで、第1フィルム(21)において上記一の左端(21a)のうち、他の左端(21b)からの突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極(17)が接続されている。
−フィルムコンデンサの製造工程−
次に、本実施形態1の変形例2に係るフィルムコンデンサ(10)の製造工程について説明する。
本製造工程では、まず、塗工法によって製造された600mm幅の広幅長尺のロールフィルム原反の片面にアルミニウム(Al)を蒸着して金属膜(12)を形成する。
次に、ロールフィルム原反に30mm幅に形成されたスリット部分をカットすることで約10mの長さの第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)が完成する。この第1フィルム(21)と第2フィルム(22)を互いに重ねて巻回機にかける。
この際、巻回機では、第1フィルム(21)の左右方向(幅方向)の位置を第2フィルム(22)と離れる方向(図5では左方向)に段階的にずらしながら両フィルム(21,22)を巻芯(11)に巻回する。ずらし幅の変化量(ずらし量)が1.0mmに達すれば、金属化フィルム(13)が完成する。最後に、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向の両端に亜鉛等の金属を溶射してメタリコン電極(17,17)を形成すればフィルムコンデンサ(10)が完成する。その他の構成、作用・効果は上記実施形態1と同様である。
〈発明の実施形態2〉
次に、本発明の実施形態2について説明する。図6及び図7に示すように、本実施形態2に係るフィルムコンデンサ(10)は、上記実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)とは、第1フィルム(21)と第2フィルム(22)の左右方向(幅方向)の配置が異なっている。尚、第1フィルム(21)は、本発明に係る第1のフィルム部材を構成する一方、第2フィルム(22)は、本発明に係る第2のフィルム部材を構成している。
具体的に、本実施形態2では、両フィルム(21,22)は、互いを左右方向に最大で2.0mm程度、ずらした状態で重ねられている。つまり、図7における第2フィルム(22)は、第1フィルム(21)に対して右方向に2.0mm幅の突出部分(15)を有する一方、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して左方向に2.0mm幅の突出部分(15)を有している。
そして、金属化フィルム(13)は、第1フィルム(21)が、第2フィルム(22)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向であり、図7では巻芯(11)から上又は下方向)に向かって突出部分(15)の左右幅を段階的に減少して配置するように巻回されている。尚、突出部分(15)の左右幅は、本発明に係るずらし幅を構成している。このため、第1フィルム(21)は、例えば一の左端(21a)が積層方向で隣り合う他の左端(21b)に対して左方向に突出して配置されている。こうすることで、第1フィルム(21)における上記一の左端(21a)のうち、他の左端(21b)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極(図示なし)が接続されている。尚、上記一の左端(21a)は、本発明に係る第1のフィルム部材の一の突出端を構成し、他の左端(21b)は、本発明に係る第1のフィルム部材の他の突出端を構成している。
また、金属化フィルム(13)は、第2フィルム(22)が、第1フィルム(21)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向であり、図7では巻芯(11)から上又は下方向)に向かって突出部分(15)の左右幅を段階的に減少して配置するように巻回されている。尚、突出部分(15)の左右幅は、本発明に係るずらし幅を構成している。このため、第2フィルム(22)は、例えば一の右端(22a)が積層方向で隣り合う他の右端(22b)に対して右方向に突出して配置されている。こうすることで、第2フィルム(22)において上記一の右端(22a)のうち、他の右端(22b)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極が接続されている。尚、上記一の右端(22a)は、本発明に係る第2のフィルム部材の一の突出端を構成し、他の突出端(22b)は、本発明に係る第2のフィルム部材の他の突出端を構成している。
−フィルムコンデンサの製造工程−
次に、本実施形態2に係るフィルムコンデンサ(10)の製造工程について説明する。
本製造工程では、まず、塗工法によって製造された600mm幅の広幅長尺のロールフィルム原反の片面にアルミニウム(Al)を蒸着して金属膜(12)を形成する。
次に、ロールフィルム原反に30mm幅に形成されたスリット部分をカットすることで約10mの長さの第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)が完成する。この第1フィルム(21)と第2フィルム(22)を互いに左右方向(幅方向)に2.0mmずらした状態で重ねて巻回機にかける。
この際、巻回機では、第1フィルム(21)の左右方向(幅方向)の位置を第2フィルム(22)と重なる方向(図7では右方向)に段階的にずらすと同時に、第2フィルム(22)の左右方向(幅方向)の位置を第1フィルム(21)と重なる方向(図7では左方向)に段階的にずらしながら両フィルム(21,22)を巻芯(11)に巻回する。互いのずらし幅の変化量(ずらし量)がそれぞれ1.0mmに達すると、図7のような金属化フィルム(13)が完成する。最後に、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向の両端に亜鉛等の金属を溶射してメタリコン電極を形成すればフィルムコンデンサ(10)が完成する。その他の構成、作用・効果は実施形態1と同様である。
−実施形態2の効果−
上記実施形態2によれば、第2フィルム(22)の一の右端(22a)を積層方向に隣り合う他の右端(22b)から突出させて金属膜(12)を露出させるようにしたため、第2フィルム(22)の端部とメタリコン電極との接触面積を増加させることができる。これにより、メタリコン電極と金属膜(12)との電気的、又は機械的な接触不良を防止することができる。特に、メタリコン電極と金属膜(12)との接触部分の発熱を確実に防止することができる。
また、第2フィルム(22)の右端(22a)の金属膜(12)を露出させてメタリコン電極と金属膜(12)との接触面積を増加させたため、第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)を薄くしても、メタリコン電極と金属膜(12)との接続代を十分に確保することができる。
また、本実施形態2に係るフィルムコンデンサ(10)では、第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)を両方ずらしており、且つずらし幅の変化量(ずらし量)がそれぞれ1.0mmであるため、メタリコン電極と金属膜(12)との接触面積の増加率は、図4のD点になる。本実施形態2によれば、図4に示すように、メタリコン電極と金属膜(12)との接触面積を最も広げることができる。
さらに、第2フィルム(22)の片面に金属膜(12)を形成したため、第2フィルム(22)の一の右端(22a)を積層方向で隣り合う他の右端(22b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。
〈発明の実施形態3〉
次に、本発明の実施形態3について説明する。図8に示すように、本実施形態3に係るフィルムコンデンサ(10)は、上記実施形態1に係るフィルムコンデンサ(10)が各フィルム(21,22)の片面に金属膜(12)を形成するようにしたのに代えて、各フィルム(21,22)の両面に金属膜(12)を形成するようにしたものである。尚、本実施形態3では、上記実施形態1と異なる部分のみ説明する。また、本実施形態3では、説明の便宜上、図8におけるフィルム(21,22)の幅方向を左右方向として説明し、第1及び第2フィルム(21,22)の積層方向を上下方向として説明する。
具体的には、このフィルムコンデンサ(10)は、金属化フィルム(13)と、メタリコン電極(図示なし)と、巻芯(11)とで構成されている。フィルムコンデンサ(10)の形成では、まず、一対のフィルム(21,22)のそれぞれの両面に金属膜(12)が蒸着され、それらを上下2枚重ねて金属化フィルム(13)が形成される。次に、金属化フィルム(13)を巻芯(11)に巻回し、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向(図8の左右方向)の両端にメタリコン電極が接続されて形成されている。
上記金属化フィルム(13)は、一対のフィルム(21,22)を上下に重ね合わせることで形成されている。
上記一対のフィルム(21,22)は、両方とも同じフィルムによって構成されており、下側に配置される第1フィルム(21)と、上側に配置される第2フィルム(22)とを重畳させて構成されている。両フィルム(21,22)は、そのフィルム材質がPET(ポリエチレンテレフタラート、又はポリエチレンテレフタレート)で構成され、厚さ4μmに形成された帯状のフィルムである。尚、各フィルム(21,22)の材質は、例示であって、これに限られるものではない。また、両フィルム(21,22)の厚みは、例示であって、3〜10μm程度に形成することができる。
上記第1フィルム(21)は、その上側面に金属膜(12)が形成される一方、該上側面の右端にはサイドマージン(23)が形成されている。また、第1フィルム(21)は、その下側面に金属膜(12)が形成される一方、該下側面の左端にはサイドマージン(23)が形成されている。
上記サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の表面のうち、金属膜(12)がコーティングされていない領域である。このサイドマージン(23)は、両端のメタリコン電極と金属膜(12)との間に設けられて両部材を電気的に絶縁するものである。サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の片面の幅方向の一方の端部から他方の端部に向かって約1.5〜2.0mm程度の幅をもって形成される一方、反対面の幅方向の一方の端部から他方の端部に向かって約1.5〜2.0mm程度の幅をもって形成されている。
上記第2フィルム(22)は、その上側面に金属膜(12)が形成される一方、該上側面の左端にはサイドマージン(23)が形成されている。また、第2フィルム(22)は、その下側面に金属膜(12)が形成される一方、該下側面の右端にはサイドマージン(23)が形成されている。
上記本実施形態3によれば、第1フィルム(21)の両面に金属膜(12)を形成したため、第1フィルム(21)の一の左端(21a)を積層方向に隣り合う他の左端(21b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。その他の構成、作用・効果は実施形態1と同様である。
〈発明の実施形態4〉
次に、本発明の実施形態4について説明する。図9に示すように、本実施形態4に係るフィルムコンデンサ(10)は、上記実施形態2に係るフィルムコンデンサ(10)が各フィルム(21,22)の片面に金属膜(12)を形成するようにしたのに代えて、各フィルム(21,22)の両面に金属膜(12)を形成するようにしたものである。尚、本実施形態4では、上記実施形態2と異なる部分のみ説明する。また、本実施形態4では、説明の便宜上、図9におけるフィルム(21,22)の幅方向を左右方向として説明し、第1及び第2フィルム(21,22)の積層方向を上下方向として説明する。
具体的に、本実施形態4では、フィルムコンデンサ(10)は、金属化フィルム(13)と、メタリコン電極(図示なし)と、巻芯(11)とで構成されている。フィルムコンデンサ(10)の形成では、まず、一対のフィルム(21,22)のそれぞれの両面に金属膜(12)が蒸着され、それらを上下2枚重ねて金属化フィルム(13)が形成される。次に、金属化フィルム(13)を巻芯(11)に巻回し、巻回した金属化フィルム(13)の幅方向(図9の左右方向)の両端にメタリコン電極が接続されて形成されている。
上記金属化フィルム(13)は、一対のフィルム(21,22)を上下に重ね合わせることで形成されている。
上記一対のフィルム(21,22)は、両方とも同じフィルムによって構成されており、下側に配置される第1フィルム(21)と、上側に配置される第2フィルム(22)とを重畳させて構成されている。両フィルム(21,22)は、そのフィルム材質がPET(ポリエチレンテレフタラート、又はポリエチレンテレフタレート)で構成され、厚さ4μmに形成された帯状のフィルムである。尚、各フィルム(21,22)の材質は、例示であって、これに限られるものではない。また、両フィルム(21,22)の厚みは、例示であって、3〜10μm程度に形成することができる。
上記第1フィルム(21)は、その上側面に金属膜(12)が形成される一方、該上側面の右端にはサイドマージン(23)が形成されている。また、第1フィルム(21)は、その下側面に金属膜(12)が形成される一方、該下側面の左端にはサイドマージン(23)が形成されている。
上記サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の表面のうち、金属膜(12)がコーティングされていない領域である。このサイドマージン(23)は、両端のメタリコン電極と金属膜(12)との間に設けられて両部材を電気的に絶縁するものである。サイドマージン(23)は、各フィルム(21,22)の片面の幅方向の一方の端部から他方の端部に向かって約1.5〜2.0mm程度の幅をもって形成される一方、反対面の幅方向の一方の端部から他方の端部に向かって約1.5〜2.0mm程度の幅をもって形成されている。
上記第2フィルム(22)は、その上側面に金属膜(12)が形成される一方、該上側面の左端にはサイドマージン(23)が形成されている。また、第2フィルム(22)は、その下側面に金属膜(12)が形成される一方、該下側面の右端にはサイドマージン(23)が形成されている。
両フィルム(21,22)は、互いを左右方向に最大で2.0mm程度、ずらした状態で重ねられている。つまり、図9における第2フィルム(22)は、第1フィルム(21)に対して右方向に2.0mm幅の突出部分(15)を有する一方、第1フィルム(21)は、第2フィルム(22)に対して左方向に2.0mm幅の突出部分を有している。
そして、金属化フィルム(13)は、第1フィルム(21)が、第2フィルム(22)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向であり、図9では巻芯(11)から上又は下方向)に向かって突出部分(15)の左右幅を段階的に減少して配置するように巻回されている。このため、第1フィルム(21)は、例えば一の左端(21a)が積層方向で隣り合う他の左端(21b)に対して左方向に突出して配置されている。こうすることで、第1フィルム(21)における上記一の左端(21a)のうち、他の左端(21b)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極が接続されている。
また、金属化フィルム(13)は、第2フィルム(22)が、第1フィルム(21)に対して積層方向(フィルムコンデンサ(10)の外周方向であり、図9では巻芯(11)から上又は下方向)に向かって突出部分(15)の左右幅を段階的に減少して配置するように巻回されている。このため、第2フィルム(22)は、例えば一の右端(22a)が積層方向で隣り合う他の右端(22b)に対して右方向に突出して配置されている。こうすることで、第2フィルム(22)において上記一の右端(22a)のうち、他の右端(22b)から突出した部分では金属膜(12)が露出することになる。この金属膜(12)の露出部分にメタリコン電極が接続されている。
上記本実施形態4によれば、第2フィルム(22)の両面に金属膜(12)を形成したため、第2フィルム(22)の一の突出端(22a)を積層方向に隣り合う他の突出端(22b)から突出させることで金属膜(12)を露出させることができる。その他の構成、作用・効果は実施形態2と同様である。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上記実施形態2について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態2では、第1フィルム(21)及び第2フィルム(22)のずらし幅の変化量(ずらし量)をそれぞれ1.0mmにしたが、本発明は、これに限られず、図4のC点に示すように、ずらし幅の変化量(ずらし量)をそれぞれ0.5mmとしてもメタリコン電極と金属膜(12)との接触面積を増加させることができる。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、フィルムコンデンサについて有用である。
12 金属膜
13 金属化フィルム
17 メタリコン電極
21 第1フィルム
21a (第1フィルムの)一の左端
21b (第1フィルムの)他の左端
22 第2フィルム
22a (第2フィルムの)一の右端
22b (第2フィルムの)他の右端

Claims (4)

  1. それぞれの少なくとも片側の表面に金属膜(12)が形成された第1のフィルム部材(21)及び第2のフィルム部材(22)を重畳して構成される金属化フィルム(13)を備え、該金属化フィルム(13)が巻回されて形成され、且つ巻回された金属化フィルム(13)の幅方向の両端のそれぞれに電極部材(17,17)が接続されたフィルムコンデンサであって、
    少なくとも上記第1のフィルム部材(21)は、上記第2のフィルム部材(22)に対して幅方向に突出するように配置され、
    上記第1のフィルム部材(21)は、上記第2のフィルム部材(22)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって変化させる一方、一の上記第1のフィルム部材(21)の突出端(21a)を積層方向で隣り合う他の該第1のフィルム部材(21)の突出端(21b)から幅方向に突出させて金属膜(12)が露出するように配置されている
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  2. 請求項1において、
    上記第2のフィルム部材(22)は、上記第1のフィルム部材(21)に対して幅方向に突出するように配置され、
    上記第2のフィルム部材(22)は、上記第1のフィルム部材(21)に対する幅方向のずらし幅を積層方向に向かって変化させる一方、一の上記第2のフィルム部材(22)の突出端(22a)を積層方向で隣り合う他の該第2のフィルム部材(22)の突出端(22b)から幅方向に突出させて金属膜(12)が露出するように配置されている
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  3. 請求項1又は2において、
    上記金属化フィルム(13)は、上記第1のフィルム部材(21)又は上記第2のフィルム部材(22)の片面に金属膜(12)が形成されて構成されている
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  4. 請求項1又は2において、
    上記金属化フィルム(13)は、上記第1のフィルム部材(21)又は上記第2のフィルム部材(22)の両面に金属膜(12)が形成されて構成されている
    ことを特徴とするフィルムコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023282077A1 (ja) * 2021-07-09 2023-01-12 株式会社村田製作所 フィルムコンデンサ

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