JP2012181012A - 不活性ガス消火設備の抜圧装置 - Google Patents

不活性ガス消火設備の抜圧装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 ダクト内を流れる気流に対する風圧の影響を回避して、建物への構造的悪影響を防ぎ、確実に不活性ガスを排出させることができる不活性ガス消火設備の抜圧装置を提供する。
【解決手段】 不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトに、不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるダンパが設けられ、ダンパは、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間から排出される気流のダンパの開口における流速が、屋外空間から吹き付ける風の流速よりも高くなるようにダンパの開口の流路断面積を設定できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダクト内を流れる気流に対する風圧の影響対する風圧の影響を抑制して、屋内空間における不活性ガス発生時の圧力上昇による建物への構造的悪影響を防ぎ、確実に屋内空間の空気を排出することができる不活性ガス消火設備の抜圧装置に関する。
不活性ガス消火設備においては、消火対象区画内のO濃度を低下させることによって消火を行うため、大量の不活性ガスを消火剤として消火対象区画内へ放出しなければならない。しかし、大量の不活性ガスを1分間という短時間で放出すると、消火対象区画内の圧力、すなわち内圧が上昇し、消火対象区画が破壊するおそれがある。そのため、内圧を逃がすための避圧口の設置が消防法によって義務付けられている。また、避圧口からのガスは、安全な領域で放出する必要があるため、建物には消火対象区画内のガスを建物外の開放された空間へ導くためのダクトが設置されている。
特許文献1の従来技術では、ガス系消火設備の作動を検知し、所定時間排気ダクトの閉鎖用ダンパを開放状態に維持した後、該ダンパを閉鎖する装置が提案されている。この従来技術の排気ダクトには、不活性ガスである消火剤ガスが消火対象区画内に放出されると、放出された消火剤ガスの量に見合った消火対象区画内の空気を排気ダクトから排出するために、起動信号をタイマーを介してソレノイドに伝達する。閉鎖用ダンパは、たとえば消火剤ガスの放出開始後30〜60秒後に閉鎖される。
またこの特許文献1には、他の従来技術として、エアシリンダーを用いて閉鎖用ダンパの動作を行う構成が提案されている。消火剤貯蔵容器から送出される消火剤ガスの一部をエアシリンダーに導入する。消火剤ガスの放出中は、消火剤ガスの圧力によって閉鎖用ダンパは開放状態に維持され、消火剤ガスの放出が完了するとシリンダー内の圧力の低下に伴って閉鎖用ダンパは閉鎖される。
さらに他の従来技術として特許文献2には、空気搬送ダクト内の消火装置が提案されている。可燃性物質を空気搬送するダクト内で火災が発生した場合に、搬送中の可燃性物質はダクトから分岐した消火室に導入される。消火室に導入された可燃性物質は、消火室の上流側と下流側とを仕切るように設けられたフィルタによって捕捉される。このとき、下流側にある消火室とダクトとの合流部に配設された流路切り替えダンパを消火室側に切り替える。フィルタより下流側の可燃性物質は、フィルタを通過した搬送用空気によって搬送される。
特開平9−287805号公報 特開平7−328139号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示される各従来技術のいずれにおいても、前記排気ダクトが開放状態にあるときに、屋外空間に臨んで開口する開口から放出される気流に対して、その気流の流速よりも高い流速で風が吹き付けると、その気流は屋外空間から屋内空間へ押し戻されてしまい、消火剤ガス発生設備が起動されて消火剤ガスが発生されたとき、その消火剤ガス発生設備が設置される屋内空間において消火剤ガスの発生によって上昇しようとする圧力を前記排気ダクトを介して外部へ開放すること、すなわち抜圧することができないので、屋内空間を規定する内壁に対して不所望に高い圧力が作用して建物に構造的悪影響を与えてしまうおそれがあり、あるいは建物に構造的悪影響を与えないまでも、消火ガスを最後まで確実に発生させることができないという問題がある。
特許文献2に開示される、空気搬送ダクト内の消火装置においても、搬送用空気よりも高い流速で風が吹き付けると、可燃性物質搬送用空気が押し戻されてしまい、可燃性物質を確実に搬出することができないという問題を生じる。
本発明の目的は、ダクト内を流れる気流に対する風圧の影響を抑制して、建物への構造的悪影響を防ぎ、確実に不活性ガスを排出させることができる不活性ガス消火設備の抜圧装置を提供することである。
本発明は、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトに、前記不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるダンパが設けられ、
前記ダンパは、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間から排出される気流のダンパの開口における流速が、屋外空間から吹き付ける風の流速よりも高くなるようにダンパの開口の流路断面積を設定できることを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置である。
また本発明は、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトの屋外空間に臨む開口に、前記不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるガラリが設けられ、
前記ガラリは、前記開口の流路断面積を減少可能なことを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置である。
本発明によれば、不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトに、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の流速よりも高い流速で屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるダンパが設けられるので、ダクト内を流れる気流に対する風圧の影響を抑制して、建物への構造的悪影響を防ぎ、確実に不活性ガスを発生させることができる。
また、ダクトに流路断面積を調整可能なダンパが設けられるので、ダクト内に屋外の外風圧の強度に応じた流路断面積の開口を形成して、不活性ガス発生時の屋内空間の圧力上昇を確実に防止し、不活性ガスを確実に所定時間にわたって放出することができ、また屋内空間の過大な圧力上昇を抑制して建物の破壊を防ぐことができる。
また本発明によれば、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトの屋外空間に臨む開口にガラリが設けられるので、開口の流路断面積を減少させ、排気される気流の流速を高くすることができる。
本発明の実施の第1の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1の全体構成を模式的に示す断面図である。 抜圧装置1のダクト3の一部を示す拡大断面図である。 風速に対する区画内圧力の変化を示すグラフである。 本発明の実施の第2の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1aのダンパ12の設置部位付近を示す拡大断面図である。 本発明の実施の第3の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1bの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の第4の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1cの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の第5の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1dの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の第6の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1eの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の第7の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1fの全体構成を示す断面図である。
図1は、本発明の実施の第1の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1の全体構成を模式的に示す断面図である。屋内空間である消火対象区画2は、コンクリート構造の建物9内のたとえば屋内駐車場であって、建物9を構成するスラブ10a,10bや内壁11a,11bなどによって仕切られている。消火対象区画2と屋外空間8とはダクト3によって連通される。屋外空間8に臨むダクト3の開口4は、建物9の外壁12に固定される。
消火対象区画2において、火災が発生した場合には、1分間の間、消火対象区画2の区画内容積Vの約50%の容積に安全率である1.5を乗じた容積である0.75Vに相当する不活性ガスである窒素ガスが消火対象区画2内に放出される。このように大量の窒素ガスが短時間に放出されると消火対象区画2内の圧力が上昇し破壊するおそれがある。消火対象区画2内の圧力上昇を防止するために、避圧口であるダクト3の設置が必要になる。
図2は、抜圧装置1のダクト3の一部を示す拡大断面図である。ダクト3は、消火対象区画2から屋外空間8へのガスの流れ方向Aに垂直な断面形状が長方形または円形である2つの直管部7a,7b間に、各直管部7a,7bよりも流路断面積を減少させた絞り部5が屋外空間8から屋内空間である消火対象区画2へ向かう気流の風圧に抗して消火対象区画2から屋外空間8に向けて気流を発生させる抗風圧部として設けられる。絞り部5の流れ方向前後で各直管部7a,7bとの間には、絞り部5と各直管部7a,7bとを繋ぐ流路抵抗低減部である拡大部6a,6bとが設けられる。
屋外空間8に臨んで開口する開口4に、この開口4から排出される気流よりも高い流速で屋外空間8から風が吹き付けると、消火対象区画2から排出される気流は、屋外空間8から消火対象区画2へ押し戻されてしまう。そのために、消火対象区画2から排出される気流の流速は、屋外空間8から吹き付ける風の流速よりも高い部分が必要となる。屋外空間8から吹き付ける風の流速は、不活性ガス消火設備1が設置される地域の過去10年間程度の最大風速が考慮される。
絞り部5における消火対象区画2から排出される気流の流速が、屋外空間8から吹き付ける風の流速の絶対値よりも大きくなるように、絞り部5の形状が決定される。一方の拡大部6aは、一方の直管部7から絞り部5へ流路断面積が徐々に減少し、また他方の拡大部6bは絞り部5から他方の直管部7bへと流路断面形状が徐々に増加する断面変化によって、消火対象区画2から屋外空間8へ流れるガスの圧力損失を抑制し、流路抵抗を低減するためのものである。
このような拡大部6a,6b間に絞り部5を介在させることによって、絞り部5から他方の拡大部6bを介して屋外側の直管部7b内へ放出されるガスの流速を、前記屋外側の直管部7b内を消火化対象区画2に向けて流入しようとする風の流速の絶対値よりも大きくして、突風などの外風圧によって他方の直管部7b内を前記消火対象区画2に向けて流入しようとする流れに抗して、消火対象区画2から排出される気流が屋外空間8から消火対象区画2へ押し戻されてしまうことを防止し、火災時に消火対象区画2内で不活性ガスである窒素ガスが放出されても、消火対象区画2内のガスを突風などの外風圧にかかわらず、ダクト3によって屋外空間8へ放出することができる。
参考までに前記ダクト3の絞り部5、各拡大部6a,6bおよび各直管部7a,7bの寸法について述べると、絞り部5は、縦幅500mm、横幅1000mm、長さ1000mmであり、消火対象区画2側の一方の直管部7aは、縦幅1000mm、横幅1000mm、長さ40mであり、屋外空間8側の他方の直管部7bは、縦幅1000mmm横幅1000mm、長さ20mであり、各拡大部6a,6bは、上下各5度の傾斜で各直管部7a,7bと絞り部5の管軸方向両端部とを接続する四角錘台の筒体であって、管軸方向の長さはそれぞれ約2860mmである。
図3は、風速に対する区画内圧力の変化を示すグラフである。横軸は風速(m/s)を示し、縦軸は区画内圧力(Pa)を示す。ラインL1は、屋外空間8から吹き付ける風の風速に対する圧力を示し、ラインL2〜L4は区画強度を示す。区画内圧力とは、消火対象区画2の区画強度を示し、具体的には建物の壁およびスラブなどの強度に相当する。たとえば、区画内圧力が600(Pa)の場合に、風速が15(m/s)であれば、ダクト3の設計可能な流路抵抗はP=464(Pa)であるが、風速が25(m/s)であれば、設計可能な流路抵抗はP=222(Pa)となる。風速が高くなると設計可能な流路抵抗の範囲は減少し、区画内圧力が低いものほど設計可能な流路抵抗の範囲が狭くなることを示す。
図4は、本発明の実施の第2の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1aのダンパ12の設置部位付近を示す拡大断面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態の不活性ガス消火設備の抜圧装置1aのダクト11には、流路断面積を調整可能なダンパ12が設けられる。ダンパ12を調節することによってダンパ12の開口13の流路断面積を減少させることができる。消火対象区画2から排出される気流のダンパ12の開口13における流速が、屋外空間8から吹き付ける風の流速よりも高くなるようにダンパ12の開口13の流路断面積を設定することによって、消火対象区画2から排出される気流が屋外空間8から消火対象区画2へ押し戻されてしまうことを防止することができる。
図5は、本発明の実施の第3の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1bの全体構成を示す断面図である。ダクト配管上の制約によって、単管のダクトで消火対象区画22と屋外空間8とを連通させることができない場合にはダクト23を分岐して外部空間に臨む開口を複数個設けることができる。消火対象区画22からダクト23に流入した気流は途中で2方向に分岐する。気流の一部は、ダクト23の流れ方向を維持してダクト24に流入し建物の外壁に設けられた開口26から排気される。残余の気流は、ダクト23の流れ方向と垂直方向に向きを変えてダクト25に流入し、図示しない建物の屋上に設けられた開口から排気される。このようにダクト23を分岐することによってダクトの有効開口部を確保することができる。開口26にはガラリ27が備えられるので、開口部26の流路断面積が減少し、排気される気流の流速を高くすることができる。
図6は、本発明の実施の第4の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1cの全体構成を示す断面図である。消火対象区画32からダクト33に流入した気流は、途中で3方向に分岐する。気流の一部は、ダクト33の流れ方向を維持してダクト34に流入し建物の外壁に設けられた開口36から外部空間に排気される。残余の気流は、ダクト34と並列に配置されるダクト35aおよび35bに流入し開口37aおよび37bから排気される。ダクト配管上の制約がある場合に、このようにダクト33を分岐することによってもダクトの有効開口部を確保することができる。
図7は、本発明の実施の第5の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1dの全体構成を示す断面図である。消火対象区画42を仕切り壁で仕切って、たとえば床下の空間42bと天井裏の空間42cを設ける場合には、消火対象とされる空間は空間42aに空間42bと空間42cとを加えた3箇所となる。不活性ガスは、各々3箇所の空間に放出されるので、各々の空間から気流を排気させる必要がある。
消火対象とされる各々の空間には、気流を排気するためのダクト43a、ダクト43bおよびダクト43cの開口が同一方向に設けられる。ダクト43a、ダクト43bおよびダクト43cは、並列に配置される。ダクト43cの下流側でダクト43cに集合し、ダクト43cの流れ方向を維持して単管のダクト44に接続される。複数の空間に不活性ガスが放出される場合には、各々の空間から排気させるダクトを単管のダクト44に集合させて排気させることができるので、狭いスペースにおいてもダクトを設置することができる。
図8は、本発明の実施の第6の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1eの全体構成を示す断面図である。消火対象区画52内の流体を排気するためにダクト53とダクト54とが設置され、ダクト53とダクト54とは、消火対象区画52から互いに逆方向あるいは、風の吹いていない他方向に設置される。これらのダクト53,54は、風の流れに対向する側に開口する一方のダクトに対して、他方のダクトは風の流れに対して下流側に臨んで開口するように設置されていればよい。ダクト53の開口55が設けられる外壁と、ダクト54の開口56が設けられる外壁とは建物の表裏の関係にある。排気ダクト53,54をこのように配置することによって、開口55および開口56の双方からダクト内に屋外空間8から風が吹き付けることを低減することができる。
図9は、本発明の実施の第7の形態である不活性ガス消火設備の抜圧装置1fの全体構成を示す断面図である。消火対象区画62内の流体を排気するために設置されるダクト63は、消火対象区画62のスラブ66から鉛直に立ち上がり建物の屋上65に開口64を有する。開口64は屋上65と同一平面上に設けられず、屋上65から突出して設置される。屋上65から突出して設置される開口64の周囲を覆うように防風壁67が屋上65に設置される。防風壁67の高さは、開口64よりも高くなるように設置される。開口64の周囲は防風壁67によって囲まれているので、開口64からダクト63内に風が吹き付けることを低減することができる。
このように、消火対象区画2の不活性ガス発生時に、消火対象区画2が設置される屋内空間と屋外空間8とを連通するダクト3に、屋外空間8から屋内空間へ向かう気流の流速よりも高い流速で屋内空間から屋外空間8に向けて気流を発生させる絞り部5が設けられるので、ダクト内を流れる気流に対する風圧の影響を抑制して、建物への構造的悪影響を防ぎ、確実に不活性ガスを発生時にダクトを介して消火対象区画2内の圧力を抜くことができる。
さらに、ダクト3内に拡大部6a,6bが設けられるので、屋内空間から屋外空間8までのダクト3による経路が長い場合であっても、排出されるガスに対する流路抵抗を可及的に少なくして、確実に屋内側のガスを屋外空間8へ導き、不活性ガス放出時の屋内空間内の圧力上昇を抑制し、屋内空間を規定する建物9の破壊を防止することができる。
さらに、ダクト11に絞り部5として流路断面積を調整可能なダンパ12が設けられるので、ダクト11内に屋外の外風圧の強度に応じた流路断面積の開口13を形成して、不活性ガス発生時の屋内空間の圧力上昇を確実に防止し、不活性ガスを確実に所定時間にわたって放出することができ、また屋内空間の過大な圧力上昇を抑制して建物9の破壊を防ぐことができる。
本発明は次の実施形態が可能である。
(1)不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトに、前記不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させる抗風圧部が設けられることを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置。
抗風圧部によってダクト内を屋内空間から屋外空間へ向かって流れる気流の排出口に、突風などによって高い風圧が作用しても、この風圧に抗して前記ダクト内を屋内空間から屋外空間へ向かって気流を生じさせ、確実に排気することができる。
(2)前記ダクトには、屋内空間から屋外空間へ排出される気流の圧力損失を低減するための流路抵抗低減部が設けられることを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置。
ダクトに流路抵抗低減部が設けられるので、屋内空間から屋外空間へ排出される気流の抗風圧部による圧力損失の増大を抑制し、ダクトの排出経路長が長い場合であっても、屋内空間から屋外空間までの間にガスの排出圧力が低下してしまうことが防がれ、より大きな外風圧に抗して確実に屋内側のガスを屋外へ排出することができる。
(3)前記抗風圧部は、前記ダクトに設けられ、前記ダクト内の流路断面積を調整可能なダンパから成ることを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置。
ダクトにダンパが抗風圧部として設けられるので、ダクト内の流路断面積をダクトの屋外空間への開口部における外風圧の強度に応じた流路断面積に調整することができ、これによって外風圧の強度に応じて確実に屋内側からのガスを屋外側へ導いて排出することができる抗風圧部を実現することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f 抜圧装置
2,22,32,42,52,62 消火対象区画
3,11,23,24,25, ダクト
4,13,26,36,37a,37b,55,56,64 開口
5 絞り部
6a,6b 拡大部
7a,7b 直管部
11,23,24,25,33,34,35a,35b,43a,43b,43c,44,53,54,63 ダクト
12 ダンパ
27 ガラリ
42a 空間
42b 床下の空間
42c 天井裏の空間
65 屋上
66 スラブ
67 防風壁

Claims (2)

  1. 不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトに、前記不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるダンパが設けられ、
    前記ダンパは、不活性ガス消火設備が設置される屋内空間から排出される気流のダンパの開口における流速が、屋外空間から吹き付ける風の流速よりも高くなるようにダンパの開口の流路断面積を設定できることを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置。
  2. 不活性ガス消火設備が設置される屋内空間と屋外空間とを連通するダクトの屋外空間に臨む開口に、前記不活性ガス消火設備の消火ガス発生時に、前記屋外空間から屋内空間へ向かう気流の風圧に抗して屋内空間から屋外空間に向けて気流を発生させるガラリが設けられ、
    前記ガラリは、前記開口の流路断面積を減少可能なことを特徴とする不活性ガス消火設備の抜圧装置。
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