JP2012180973A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換部2において生じる冷気CAを自然降下させる空調装置において、熱交換部2の下方に位置する下側器体部分3Aに内装した流下凝縮水受入用のドレンパン13の外面などに結露水が発生することを防止する。
【解決手段】熱交換部2から自然降下する冷気CAの一部を下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させる構成にする。
【選択図】図5

Description

本発明は空調装置に関し、詳しくは、管内に低温熱媒を通過させる伝熱管を並列配置して熱交換部を形成し、この熱交換部を縦姿勢で空調対象域に露出させる状態に配置して器体に装備することで、熱交換部において生じる冷気を空調対象域の低層部へ自然降下させる構成にし、器体のうち熱交換部の下方に位置する下側器体部分に、前記熱交換部から流下する凝縮水を受け入れるドレンパンを内装した空調装置に関する。
この種の空調装置として、例えば図8に示す如くドレンパン13を下側器体部分3Aの上端部に埋め込み状態に内装する空調装置が考えられる。
しかし、図8に示す空調装置では、ドレンパン13が受け入れる熱交換部2からの低温凝縮水に原因して下側器体部分3Aの内部においてドレンパン13の外面(換言すれば、ドレンパン13の裏面)で結露水が発生し、また、下側器体部分3Aの外面が熱交換部2からの降下冷気CAに晒されることに原因して下側器体部分3Aの内面でも結露水が発生し、これら結露水の発生が漏水などのトラブルの原因となる虞があった。
また、ドレンパン13の外面や下側器体部分3Aの内面に断熱材を貼設することで、上記の如き結露水の発生を防止することも考えられるが、この場合には、断熱材の貼設のために装置コストが嵩むとともに装置の製作能率が低下することになる。
そして、これらの問題は、低温熱媒として冷水を伝熱管7に通過させる場合に比べ、冷凍回路における蒸発過程の冷媒(即ち、気化熱奪取により冷却作用する冷媒)を低温熱媒として伝熱管7に通過させることで、熱交換部2での冷気発生効率を高めるようにした場合に、熱交換部2での発生冷気や発生凝縮水の温度がより低温になることで特に顕著になる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な装置構造を採ることにより上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は空調装置に係り、その特徴は、
管内に低温熱媒を通過させる伝熱管を並列配置して熱交換部を形成し、
この熱交換部を縦姿勢で空調対象域に露出させる状態に配置して器体に装備することで、前記熱交換部において生じる冷気を空調対象域の低層部へ自然降下させる構成にし、
前記器体のうち前記熱交換部の下方に位置する下側器体部分に、前記熱交換部から流下する凝縮水を受け入れるドレンパンを内装した空調装置であって、
前記熱交換部から自然降下する冷気の一部を前記下側器体部分の内部における前記ドレンパンの外周囲に流入させる構成にしてある点にある。
つまり、この構成では基本的に、伝熱管に低温熱媒を通過させて伝熱管を冷却することで、伝熱管を並列配置した熱交換部において冷気を生じさせ、この冷気を熱交換部から空調対象域の低層部に自然降下させることで、その冷気を空調対象域の低層部から中層部に掛けて溜め置く形態での冷房を空調対象域に施す。
また、熱交換部において空気中の水分が冷却されることで生じる凝縮水(熱交換部で発生した霜の融解水なども含む)が熱交換部から流下することに対し、その流下凝縮水を下側器体部分に内装したドレンパンに受け入れて、このドレンパンから適当箇所へ排水する。
そして、上記構成では、下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲に熱交換部からの降下冷気の一部を流入させることで、下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲を露点温度がドレンパン外面の温度より低い雰囲気(詳述すれば、熱交換部での空気中水分の冷却凝縮で低温低湿となった空気が充満する低湿雰囲気)にすることができる。
即ち、このことにより、低温凝縮水の受け入れに原因するドレンパンの外面での結露水の発生を防止できるとともに、外面が熱交換部からの降下冷気に晒されることに原因する下側器体部分の内面での結露水の発生も効果的に防止することができ、それら結露水の発生に原因する漏水などのトラブルを効果的に防止することができる。
従って、低温熱媒として冷凍回路における蒸発過程の冷媒を伝熱管に通過させる装置構成にして、冷媒の気化熱奪取による冷却作用により熱交換部において冷気を効率良く発生させる場合において特に好適な構成となる。
また、ドレンパンの外面や下側器体部分の内面に対する結露防止用断熱材の貼設も不要にする、ないしは、貼設するにしても軽微にすることができて、装置コストの低減や装置製作能率の向上も可能になる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記熱交換部からの流下凝縮水を通過させる上部開口を前記下側器体部分の上端部に形成し、
前記下側器体部分を形成する器体壁のうち前記上部開口の口縁に位置する口縁壁部分と前記ドレンパンとの間に前記上部開口と連通する冷気流入路としての隙間を設け、
前記口縁壁部分の先端部を前記熱交換部からの冷気降下経路の経路内に配置してある点にある。
つまり、この構成によれば(図5参照)、熱交換部2から自然降下する冷気CAをその降下経路Df内に先端部を配置した口縁壁部分18a,18bにより二流に分流する形態で、降下冷気CAの一部(即ち、二流に分流した降下冷気CAの一方側の分流冷気)を、流下凝縮水通過用の上部開口17から口縁壁部分18a、18bとドレンパン13との間の冷気流入路としての隙間Sfを通じて、下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に確実かつ安定的に流入させることができ、これにより、ドレンパン13の外面や下側器体部分3Aの内面での結露水の発生を一層効果的かつ確実に防止することができる。
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記口縁壁部分の先端部に、前記熱交換部からの降下冷気の一部を前記上部開口に集合させる状態に案内する傾斜案内部を設けてある点にある。
つまり、この構成によれば(図6参照)、熱交換部2から自然降下する冷気CAの一部(即ち、前述の如く二流に分流する降下冷気CAの一方側の分流冷気)を上記傾斜案内部18cにより流下凝縮水通過用の上部開口17に集合させて、その集合冷気を上部開口17から口縁壁部分18a,18bとドレンパン13との間の冷気流入路としての隙間Sfを通じて、下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させることができる。
従って、下側器体部分3Aの上端部に形成する流下凝縮水通過用の上部開口17を小さな開口寸法のものにして装置の外観を良好にしながら、また、下側器体部分3Aの内部への上部開口17を通じた他物の入り込みを防止しながらも、十分な量の冷気CAを一層確実に下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させることができ、これにより、ドレンパン13の外面や下側器体部分3Aの内面での結露水の発生を一層効果的に防止することができる。
本発明の第4特徴構成は、第2又は第3特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記口縁壁部分を、その下端側ほど前記熱交換部が対向する空調対象域の側に寄る傾斜姿勢にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、熱交換部から自然降下する冷気のうち、下側器体部分の内部へ流入させない方の冷気(即ち、前述の如く二流に分流する降下冷気の他方側の分流冷気)を上記口縁壁部分の傾斜姿勢により案内して、熱交換部が対向する空調対象域の低層部へ円滑かつ安定的に導くことができ、これにより、熱交換部から自然降下する冷気を空調対象域の低層部から中層部に掛けて溜め置く形態での冷房を一層効果的かつ良好に実現することができる。
本発明の第5特徴構成は、第2〜第4実施形態のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記口縁壁部分を移動操作可能な状態で前記下側器体部分に装備して、その移動操作により前記口縁壁部分の先端部の位置を前記冷気降下経路の経路厚み方向において変更する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、上記口縁壁部分の移動操作により、その口縁壁部分の先端部の位置を冷気降下経路の経路厚み方向において変更することで、熱交換部からの降下冷気のうち、下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲に流入させる冷気の量と、空調対象域の低層部に導く冷気の量との比(略言すれば、降下冷気の分流比)を調整することができる。
従って、下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲に流入させる冷気の量を、状況に応じて、過不足のない適正量に調整することができ、これにより、空調対象域の低層部に供給する冷気の量を極力大きく確保して冷房効果を高く確保しながら、ドレンパンの外面や下側器体部分の内面での結露水の発生を確実に防止することができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記下側器体部分の内部における前記ドレンパンの外周囲への冷気の流入に伴い前記下側器体部分の内部空気を前記下側器体部分の外部へ排出する排気用開口部を、前記下側器体部分に設けてある点にある。
つまり、この構成によれば、熱交換部から自然降下する冷気の一部を下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲に流入させることにおいて、その冷気流入に伴い下側器体部分の内部空気を排気用開口部から下側器体部分の外部へ排出することで、下側器体部分の内部への冷気流入を円滑にすることができ、これにより、ドレンパンの外面や下側器体部分の内面での結露水の発生を更に一層効果的に防止することができる。
本発明の第7特徴構成は、第6特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記排気用開口部を、前記熱交換部が対向する空調対象域に向けて前記下側器体部分の内部空気を排出する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、下側器体部分の内部におけるドレンパンの外周囲へ流入させて結露水の発生防止に寄与させた冷気を上記排気用開口部から空調対象域に向け排出させて、その排出冷気を、下側器体部分の内部に流入させずに空調対象域の低層部に導く降下冷気とともに、熱交換部が対向する空調対象域に対してさらに冷房作用させることができる。
従って、熱交換部での発生冷気を結露水の発生防止に利用しながらも効率良く空調対象域の冷房に寄与させることができて、冷房性能を高く確保することができる。
室内機の外観斜視図 室内機の内部構造及び室外機の構成を示す正面図 図2におけるIII−III線断面図 伝熱エレメントの横断面図及び斜視図 室内機における下側器体部分の側面視断面図 別実施形態を示す下側器体部分の側面視断面図 他の別実施形態を示す下側器体部分の側面視断面図 従来の空調装置における下側器体部分の側面視断面図
図1は、本発明による空調装置の室内機を示し、この室内機1には、冷房運転において冷気を生じさせ、また、暖房運転において熱輻射を生じさせる熱交換部2を備えさせてあり、この熱交換部2は縦姿勢で室内に露出させる状態に配置して室内機1の器体3に装備してある。
また、この室内機1は、図2に示す如く、冷媒往還用の2本の渡り冷媒管4により屋外設置の室外機5と接続してあり、これら室内機2と室外機5とにより空調装置が構成される。
図2に示すように、室外機5には、冷凍回路6を構成する圧縮機6a,室外側熱交換器6b,膨張弁6cを内装するとともに、冷凍回路6における冷媒経路の切り換えを行なう四方弁6dを内装してある。
室内機1の器体3に装備する熱交換部2は、図2,図3に示すように、銅製の伝熱管7を縦管姿勢で横一列に並列配置して形成してあり、これら伝熱管7の上端を接続した横管姿勢の上部冷媒管8aは内部冷媒管8bを介して一方の渡り冷媒管4に接続し、また、各伝熱管7の下端を接続した横管姿勢の下部冷媒管8cは他方の渡り冷媒管4に接続してある。
また、熱交換部2を形成する並列配置の伝熱管7は、冷媒往還用の2本の渡り冷媒管4に対し、器体3内の各冷媒管8a〜8cを介して所謂リバースリターン方式で接続してある。
室外機5に装備した四方弁6dは、冷凍回路6における冷媒経路の切り換えにより冷房運転と暖房運転との切り換えを行なうものであり、具体的には、冷房運転では、各伝熱管7の管内を冷凍回路6における冷媒Rの蒸発部として機能させ、かつ、室外機5の室外側熱交換器6bを冷凍回路6における冷媒Rの凝縮部とし機能させる状態に、冷凍回路6の冷媒経路を切り換える。
また、暖房運転では、逆に、各伝熱管7の管内を冷凍回路6における冷媒Rの凝縮部として機能させ、かつ、室外機5の室外側熱交換器6bを冷凍回路6における冷媒Rの蒸発部として機能させる状態に、冷凍回路6の冷媒経路を切り換える。
即ち、冷房運転では、冷凍回路6における膨張弁6cを通過した後の蒸発過程にある低圧冷媒R(換言すれば、湿り蒸気状態の低圧冷媒)を各伝熱管7に通過させて、その通過冷媒Rの蒸発に伴う気化熱奪取により各伝熱管7を冷却することで、熱交換部2において冷気CAを発生させ、この発生冷気CAを熱交換部2から室内の低層部へ自然降下させることで、その冷気CAを室内の低層部から中層部に掛けて溜め置く形態での冷房を空調対象域としての室内に施す。
また、暖房運転では、冷凍回路6における圧縮機6aから吐出された後の凝縮過程にある高圧冷媒R(換言すれば、湿り蒸気状態の高圧冷媒)を各伝熱管7に通過させて、その通過冷媒Rの凝縮に伴う凝縮熱放出により各伝熱管7を加熱することで、熱交換部2において室内に向う熱輻射HRを発生させて、空調対象域としての室内に対し熱輻射HRによる暖房を施す。
上記の如く冷房運転と暖房運転との切り換えを行なうにあたり、冷房運転では、下部冷媒管8cから各伝熱管7に膨張弁6cを通過した後の低圧冷媒Rを供給して、その低圧冷媒Rを各伝熱管7の管内における上向き通過過程で蒸発させ、一方、暖房運転では逆に、上部冷媒管8aから各伝熱管7に圧縮機6aから吐出された後の高圧冷媒Rを供給して、その高圧冷媒Rを各伝熱管7の管内における下向き通過過程で凝縮させるようにしてある。
つまり、冷房運転では、蒸発前の液相側の冷媒Rが縦管姿勢の伝熱管7の下端部側に位置するようにし、また、暖房運転でも、凝縮後の液相側の冷媒Rが縦管姿勢の伝熱管7の下端部側に位置するようにし、そのことで、蒸発過程や凝縮過程にある湿り蒸気状態の冷媒Rが伝熱管7の管内を円滑に通過できるようにして、圧縮機6aの負担軽減により消費電力を低減するとともに、冷媒Rの管内通過に伴う熱交換部2での発生音を抑止する。
そしてまた、伝熱管7を縦管姿勢で並列配置して熱交換部2を形成することにより、伝熱管7の管周方向の全周にわたって伝熱管7の内面に蒸発過程又は凝縮過程にある湿り蒸気状態の冷媒Rが接する状態となる領域を伝熱管7の長手方向において大きく確保できるようにし、このことで、熱交換部2での冷気CAや熱輻射HRの発生を均一化して冷気降下による冷房や熱輻射による暖房の均一性を高める。
なお、冷房運転では、蒸発過程にある湿り蒸気状態の冷媒Rの存在域が伝熱管7の長さ範囲を上限範囲として極力大きく確保されるように、また、暖房運転でも、凝縮過程にある湿り蒸気状態の冷媒Rの存在域が伝熱管7の長さ範囲を上限範囲として極力大きく確保されるように冷凍回路6の諸元を予め設定してある。
即ち、この設定により、冷房運転では、冷気発生の必要がない上部伝熱管8aや下部伝熱管8cの不必要な冷却を抑制して、それら上部伝熱管8aや下部伝熱管8cでの凝縮水(換言すれば結露水)の発生を抑制しながら、熱交換部2の全体において均一に冷気CAを発生させ、また、暖房運転では、熱輻射発生の必要がない上部伝熱管8aや下部伝熱管8cの不必要な加熱を抑制しながら、熱交換部2の全体において均一に熱輻射HRを発生させる。
熱交換部2を形成する各伝熱管7の外周には、熱良導材製(本例ではアルミ製)の伝熱エレメント9を伝熱管長手方向のほぼ全長にわたらせて装着してあり、この伝熱エレメント9には、図4に示す如く、その横断面視において、伝熱管7の外周に取り付ける基部9a、及び、伝熱管7の並び方向において間隔を空けた並列配置で基部9aから熱交換部2の対向先側に向かって延びる複数の伝熱板9b(換言すれば、吸放熱用のフィン)を設けてある。
また、この伝熱エレメント9は、それぞれ複数の伝熱板9bを備える2つの分割部9A,9Bからなる二分割構造にしてあり、これら分割部9A,9Bの基部形成部分どうしの間に伝熱管7を嵌合状態に挟み込んで伝熱管7の外周に装着する構造にしてある。
即ち、この伝熱エレメント9を各伝熱管7の外周に装着することにより、熱交換部2の実質的な伝熱面積を大きく確保して、熱交換部2での冷気CAや熱輻射HRの発生効率を高めるようにしてある。
また、冷房運転では、熱交換部2での発生冷気CAを縦板姿勢の伝熱板9bによる案内により伝熱板9bどうしの間の間隔を通じて下方へ整流化した状態で円滑に自然降下させるようにしてある。
さらにまた、伝熱エレメント9を、熱交換部2の表側の対向先方に向かって延びる伝熱板9bを備える表側の分割部9Aと、熱交換部2の裏側の対向先方に向かって延びる伝熱板9bを備える裏側の分割部9Bとを備えるものにすることで、熱交換部2の表側の対向先方に一方の室内部分が位置しかつ熱交換部2の裏側の対向先方に他方の室内部分が位置する状態に1つの室内機1を設置すれば、それら一方の室内部分と他方の室内部分との両方に対して同時に、冷気CAの自然降下による冷房ないし熱輻射HRによる暖房を施すことができるようにしてある。
室内機1の器体3は、熱交換部2の下方に位置させる下側器体部分3Aと、熱交換部2の上方に位置させる上側器体部分3Bと、熱交換部2の両側方夫々に位置させて下側器体部分3Aと上側器体部分3Bとにわたらせる横側器体部分3Cとからなり、上側器体部分3Bの内部には、伝熱管7の熱膨張や熱収縮による管長さの変化を許容するように各伝熱管7の上端部を融通のある状態で貫通させるスリット状又は複数の丸孔状の管挿通口10aを形成した上部側の横フレーム10と、横管姿勢の上部冷媒管8aとを収納してある。
また、下側器体部分3Aには、各伝熱管7の下端部を融通のある状態で貫通させる上部側と同様のスリット状又は複数の丸孔状の管挿通口11aを形成した下部側の横フレーム11と、最下部に配置した横姿勢の底フレーム12と、内部冷媒管8bの下側部分と、横管姿勢の下部冷媒管8cとを収納するとともに、下部冷媒管8cの下方に位置させてドレンパン13を内装してある。
そしてまた、横側器体部分3Cの夫々には上部側の横フレーム10の横端部と下部側の横フレーム11の横端部と底フレーム12の横端部とにわたって、それらフレーム10〜12の横端部を連結する縦フレーム14を収容し、一方の横側フレーム3Cには、内部冷媒管8bの縦管部分を収容してある。
各伝熱管7の上端部及び下端部はいずれも伝熱エレメント9から突出させた状態で上部側及び下部側の横フレーム10,11夫々の管挿通口10a,11aに貫通させてあり、また、各伝熱管7に装着した伝熱エレメント9の上端部と上部側横フレーム10との間、及び、各伝熱管7に装着した伝熱エレメント9の下端部と下部側横フレーム11との間には夫々、間隙Eを設け、これにより、伝熱エレメント9の熱膨張により伝熱エレメント9の上端部や下端部が上部側横フレーム10や下部側横フレーム11に当接することを防止して、その当接による異音発生を防止するようにしてある。
なお、上記間隙Eには、クッション性を有するスペーサを介装するようにしてもよい。
下側器体部分3Aに内装したドレンパン13は、冷房運転において熱交換部2での空気中水分の冷却により生じた凝縮水(即ち、結露水)が伝熱エレメント9及び各伝熱管7の下端部をつたう状態で下部側横フレーム11の管挿通口11aを通じて熱交換部2から流下することに対し、この熱交換部2からの流下凝縮水、及び、下部冷媒管8cで発生して滴下する凝縮水を受け入れるものであり、このドレンパン13に受け入れた凝縮水は下側器体部分3Aに内装した排水ポンプ15によりドレン排水管16を通じて外部の適当な排水箇所に排出する。
図5に示すように、下側器体部分3Aの上端部には、各伝熱管7に装着した伝熱エレメント9の下端部を下側器体部分3Aの内部に臨ませる上部開口17(換言すれば、熱交換部2からの流下凝縮水を通過させる上部開口)を形成してあり、下側器体部分3Aを形成する表側の器体壁18A及び裏側の器体壁18Bのうち上部開口17の口縁に位置する口縁壁部分18a,18bと下部側横フレーム11との間、及び、それら口縁壁部分18a,18bとドレンパン13との間には、上部開口17に連通する冷気流入路としての一連の隙間Sfを設けてある。
そして、各口縁壁部分18a,18bの先端部は、熱交換部2からの冷気降下経路Dfの経路内に配置し、これら口縁壁部分18a,18bにより、冷房運転において熱交換部2の表側及び裏側の夫々で、熱交換部2からの降下冷気CAが直接に室内の低層部に向うものと上部開口17を通じて下側器体部分3Aの内部に流入するものとの二流に分流するようにしてある。
つまり、この冷気分流により、熱交換部2から自然降下する冷気CAの一部を上部開口17及びそれに連通する冷気流入路としての一連の隙間Sfを通じ下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させて、下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲を露点温度がドレンパン13の外面の温度より低い雰囲気(詳述すれば、熱交換部2での空気中水分の冷却凝縮で低温低湿となった空気CAが充満する低湿雰囲気)にするようにしてある。
即ち、このことにより、熱交換部2や下部冷媒管8cからの低温凝縮水をドレンパン13に受け入れることによるドレンパン13の外面(換言すれば裏面)での結露水の発生、並びに、表側及び裏側の器体壁18A,18Bの外面が熱交換部2からの降下冷気CAに晒されることによる器体壁18A,18Bの内面での結露水の発生を防止するとともに、下側器体部分3Aの内部における冷媒管(特に下部側冷媒管8c)での結露水の発生も抑止する。
表側及び裏側の器体壁18A,18Bにおける上記口縁壁部分18a,18bは、下端側ほど熱交換部2の表側及び裏側の対向先方に寄る傾斜姿勢にしてあり、この傾斜姿勢の口縁壁部分18a,18bによる案内により、上記の如き冷気分流において直接に室内の低層部に向わせる方の分流冷気CAを円滑かつ安定的に室内低層部に導くことで、その冷気CAを室内の低層部から中層部に掛けて溜め置く形態での冷房を一層効果的かつ良好に実現する。
19は空調装置の運転制御を司る制御器であり、この制御器19は、使用者による付与指令に従って又は検出室内温度などに基づいて、四方弁6dを切り換え操作することで冷房運転ないし暖房運転を選択的に実行し、また、冷房運転及び暖房運転の夫々においてインバータ制御により圧縮機6aの出力を調整して伝熱管7の表面温度を調整することで冷房強度又は暖房強度を使用者による設定強度に調整する冷暖房強度制御を実行する。
また、この制御器19は、暖房運転では運転停止や室外側熱交換器6bに対する高圧冷媒Rの供給などにより室外側熱交換器6bでの発生霜を融解させる室外側除霜運転を室外側熱交換器6に対する着霜状態検出に基づいて又は定期的に実行し、冷房運転では、運転停止や各伝熱管7に対する高圧冷媒Rの供給などにより熱交換部2での発生霜を融解させるないしは熱交換部2への着霜を防止する室内側除霜運転を熱交換部2に対する着霜状態検出に基づいて又は定期的に実行する。
そしてまた、この制御器19は、冷房運転において排水ポンプ15の運転によりドレンパン13内の凝縮水を排出する排水運転をドレンパン13内の水位検出に基づいて又は定期的に実行する。
〔別実施形態〕
次に本発明の別の実施形態を列記する。
前述の実施形態では、熱交換部2からの流下凝縮水を通過させる上部開口17を通じて熱交換部2からの降下冷気CAの一部を下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲へ流入させる例を示したが、熱交換部2からの降下冷気CAの一部を流下凝縮水通過用の上部開口17以外の開口部や風路などを通じて下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲へ流入させるようにしてもよく、熱交換部2から自然降下する冷気CAの一部を下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲へ流入させるための具体構成は種々の構成変更が可能である。
前述の実施形態では、冷気降下経路Dfの経路内に位置させる口縁壁部分18a,18bの先端部を単純な板縁構造にする例を示したが、これに代え、図6に示す如く口縁壁部分18a,18bの先端部に熱交換部2からの降下冷気CAの一部を上部開口17に集合させる状態に案内する傾斜案内部18cを設け、これにより、上部開口17の開口寸法を小さくして装置の外観を良好にしながら、また、上部開口17を通じた他物の入り込みを防止しながら、十分な量の冷気CAを確実に下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させるようにしてもよい。
また、同図6に示す如く、下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲への冷気CAの流入に伴い下側器体部分3Aの内部空気(即ち、流入冷気CA)を熱交換部2が対向する空調対象域に向けて排出する排気用開口部20を下側器体部分3Aの下部に設け、これにより、下側器体部分3Aの内部への冷気流入を円滑にするとともに、結露水の発生防止に寄与させた流入冷気CAを空調対象域の冷房にも寄与させようにしてもよい。
また、図7に示す如く、口縁壁部分18a,18bを移動操作可能な状態で下側器体部分3Aに装備し、その移動操作により口縁壁部分18a,18bの先端部の位置を冷気降下経路Dfの経路厚み方向において変更することで、下側器体部分3Aの内部におけるドレンパン13の外周囲に流入させる冷気CAの量を状況に応じて調整することができるようにしてもよい。
なお、図6において、21は上部開口17を通じて下側器体部分3Aの内部に流入させる冷気CAに含まれる塵埃等の異物、及び、熱交換部2からの流下凝縮水に含まれる塵埃等の異物を捕集する網材又は多孔材からなる捕集具であり、この捕集具21は捕集塵埃を除去する清掃メンテナンスを容易に行えるように着脱が可能な状態で上部開口17の近傍に装備してある。
そしてまた、この捕集具21を設けることにより、子供などが故意または不注意で上部開口17に投入した異物なども捕捉することができる。
また、図6において、22はドレンパン13に受け入れた凝縮水に含まれる塵埃等の異物を排水過程で捕集する耐水性フェルト材や積層網材などからなる排水用捕集具であり、この排出用捕集具22も着脱が可能な状態でドレンパン13の排水口部分に装備してある。
前述の実施形態では、冷房運転と暖房運転を選択的に実施できる空調装置を示したが、冷房運転専用の空調装置にしてもよい。
また、冷房運転において伝熱管7に通過させる低温熱媒や暖房運転において伝熱管7に通過させる高温熱媒も、冷凍回路6における蒸発過程や凝縮過程の冷媒に限られるものではなく、冷温水などであってもよい。
本発明の空調装置により冷房や暖房を施す空調対象域は一般居室に限らず、製造室、工場、医療用室、保冷庫、保温庫あるいは野菜等の栽培に用いる屋内空間など、どのような用途のものであってもよい。
本発明による空調装置は各種分野における種々の用途の空調対象域に対して使用することができる。
R 熱媒
7 伝熱管
2 熱交換部
3 器体
CA 冷気
3A 下側器体部分
13 ドレンパン
17 上部開口
18A,18B 器体壁
18a,18b 口縁壁部分
Sf 隙間(冷気流入路)
Df 冷気降下経路
18c 傾斜案内部
20 排気用開口部

Claims (7)

  1. 管内に低温熱媒を通過させる伝熱管を並列配置して熱交換部を形成し、
    この熱交換部を縦姿勢で空調対象域に露出させる状態に配置して器体に装備することで、前記熱交換部において生じる冷気を空調対象域の低層部へ自然降下させる構成にし、
    前記器体のうち前記熱交換部の下方に位置する下側器体部分に、前記熱交換部から流下する凝縮水を受け入れるドレンパンを内装した空調装置であって、
    前記熱交換部から自然降下する冷気の一部を前記下側器体部分の内部における前記ドレンパンの外周囲に流入させる構成にしてある空調装置。
  2. 前記熱交換部からの流下凝縮水を通過させる上部開口を前記下側器体部分の上端部に形成し、
    前記下側器体部分を形成する器体壁のうち前記上部開口の口縁に位置する口縁壁部分と前記ドレンパンとの間に前記上部開口と連通する冷気流入路としての隙間を設け、
    前記口縁壁部分の先端部を前記熱交換部からの冷気降下経路の経路内に配置してある請求項1記載の空調装置。
  3. 前記口縁壁部分の先端部に、前記熱交換部からの降下冷気の一部を前記上部開口に集合させる状態に案内する傾斜案内部を設けてある請求項2記載の空調装置。
  4. 前記口縁壁部分を、その下端側ほど前記熱交換部が対向する空調対象域の側に寄る傾斜姿勢にしてある請求項2又は3記載の空調装置。
  5. 前記口縁壁部分を移動操作可能な状態で前記下側器体部分に装備して、その移動操作により前記口縁壁部分の先端部の位置を前記冷気降下経路の経路厚み方向において変更する構成にしてある請求項2〜4のいずれか1項に記載の空調装置。
  6. 前記下側器体部分の内部における前記ドレンパンの外周囲への冷気の流入に伴い前記下側器体部分の内部空気を前記下側器体部分の外部へ排出する排気用開口部を、前記下側器体部分に設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調装置。
  7. 前記排気用開口部を、前記熱交換部が対向する空調対象域に向けて前記下側器体部分の内部空気を排出する構成にしてある請求項6記載の空調装置。
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