JP2012179815A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドのノズル面が垂直方向に配置されている場合、吸引キャップの下端部に廃液が残留してノズル面に再付着し、あるいは、吸引キャップから装置内に垂れ落ちる。
【解決手段】吸引キャップ91は、ノズル列242全体を囲んでノズル面240に当接する第1ニップ部291aを有し、ノズル面240との間で第1室301を形成する第1キャップ部291と、第1キャップ部291の周囲のノズル240が形成されていない領域を囲んでノズル面240に当接する第2ニップ部292aを有し、第1キャップ部291の外周面及びノズル面240との間で第2室302を形成する第2キャップ部292とを有し、第2ニップ部292aは、ノズル面240に対して第1ニップ部291aよりもノズル面240方向に突出して形成され、第1室301には吸引ポンプ96が、第2室302には加圧ポンプ99が接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は画像形成装置に関し、液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体、樹脂などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
ところで、液体吐出方式の画像形成装置において、記録ヘッドのノズルの吐出安定性を維持し、ノズル内のインク乾燥、ノズル内への埃混入防止のため、記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、記録ヘッドのノズル面を払拭して清浄化するワイパ部材(ワイパブレード、ワイピングブレード、ブレードなどとも称される。)などを含む維持回復機構を備え、例えばノズルから増粘インクをキャップ内に排出した後、ノズル面をワイパ部材で払拭してノズルメニスカスを形成する回復動作などを行なう。
従来の維持回復機構として、垂直方向に配設された記録ヘッドのノズル面をキャッピングし、上端部に大気開放口が設けられ、下方側部に吸引口が設けられた吸引キャップを備えるものが知られている(特許文献1、2)。
また、ノズル開口列をそれぞれ独立に封止する部屋を備えたキャップ部材により封止し、各部屋にそれぞれ負圧を供給し、各部屋の負圧が一定値に到達後、任意の部屋のみに独立に負圧を供給するインク吸引方法も知られている(特許文献3)。
特許第4186557号公報 特開平09−254401号公報 特許第3632201号公報
ところで、上述したように記録ヘッドのノズル面を垂直に配設して吸引キャップを水平方向から移動させてノズル面をキャッピングする場合、液体垂れを防止するために、キャッピング→ヘッド吸引→キャップ内大気開放→デキャップ、の順で吸引動作を行なう。
しかしながら、吸引キャップ内に排出された廃液を吸引手段で吸引しても吸引キャップ内には廃液が残るため、デキャップ時に残留廃液が下方に垂れ落ちて装置を汚したり、あるいは、吸引キャップを保持するキャップホルダに付着して、吸引キャップの作動不良を生じる。また、吸引キャップから垂れ落ちない場合でも、吸引キャップのニップ部に付着している廃液が次のキャッピング時にノズル面に転移したり、増粘した廃液によりノズル面の密閉状態が不完全になってノズルの乾燥や液体の増粘を引き起こしたり、ノズル回復のための吸引性能が低下したりするという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、吸引キャップのニップ部の残留廃液を低減し、特にノズル面が上下方向に配設された記録ヘッドを備える場合でもデキャップ時に吸引キャップからの残留廃液の垂れ落ちを防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、を備え、
前記吸引キャップは、
前記ノズル列全体を囲んで前記ノズル面に当接し、前記ノズル面との間で第1室を形成する第1キャップ部と、
前記第1キャップ部の周囲の前記ノズルが形成されていない領域を囲んで前記ノズル面に当接し、前記第1キャップ部外周面及び前記ノズル面との間で第2室を形成する第2キャップ部と、を有し、
前記第2キャップ部の前記ノズル面に当接する第2ニップ部は、前記ノズル面に対して前記第1キャップ部の前記ノズル面に当接する第1ニップ部よりも突出して形成され、
前記吸引キャップには、
前記第1室を吸引する吸引手段と、前記第2室を加圧する加圧手段とが接続されている
構成とした。
ここで、前記記録ヘッドは前記ノズル面が上下方向に沿う方向にして配置されている構成とできる。
また、前記第1室に前記ノズルから液体を吸引排出された廃液を前記吸引手段で排出した後前記加圧手段で前記第2室を加圧した状態で、前記吸引キャップを後退移動させて前記第1キャップ部を前記ノズル面から離間させる構成とできる。
また、前記吸引キャップには前記第2室を吸引する吸引手段が接続されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するノズル面が上下方向に配置された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、を備え、
前記吸引キャップは、
前記ノズル面に当接する第2ニップ部を有する周縁部と、
前記周縁部の内側で、前記ノズル面に当接する第1ニップ部を有し、前記周縁部内を前記ノズル列に沿う方向で、前記ノズル列全体を囲む第1室と、前記ノズル列より下方側で前記ノズルが形成されていない領域を囲む第2室とに分ける仕切り壁部と、を有し、
前記仕切り壁部の前記第1ニップ部は、前記ノズル面に対して前記第2ニップ部よりも後退して形成され、
前記吸引キャップには、
前記第1室を吸引する吸引手段と、前記第2室を加圧する加圧手段とが接続されている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、吸引キャップは、ノズル列全体を囲んでノズル面に当接し、ノズル面との間で第1室を形成する第1キャップ部と、第1キャップ部の周囲のノズルが形成されていない領域を囲んでノズル面に当接し、第1キャップ部外周面及びノズル面との間で第2室を形成する第2キャップ部と、を有し、第2キャップ部のノズル面に当接する第2ニップ部は、ノズル面に対して第1キャップ部のノズル面に当接する第1ニップ部よりも突出して形成され、吸引キャップには、第1室を吸引する吸引手段と、第2室を加圧する加圧手段とが接続されている構成としたので、第1室内に吸引排出された廃液を外部に吸引排出後第2室を加圧して第1キャップ部をノズル面から離間することで、第2室から第1室への圧の流れによって第1キャップ部のニップ部に付着している廃液が第1室側に引き込まれ、吸引キャップのニップ部の残留廃液が低減し、特にノズル面が上下方向に配設された記録ヘッドを備える場合でもデキャップ時に吸引キャップからの残留廃液の垂れ落ちを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、吸引キャップは、ノズル面に当接する第2ニップ部を有する周縁部と、周縁部の内側で、ノズル面に当接する第1ニップ部を有し、周縁部内をノズル列に沿う方向で、ノズル列全体を囲む第1室と、ノズル列より下方側でノズルが形成されていない領域を囲む第2室とに分ける仕切り壁部と、を有し、仕切り壁部の第1ニップ部は、ノズル面に対して第2ニップ部よりも後退して形成され、吸引キャップには、第1室を吸引する吸引手段と、第2室を加圧する加圧手段とが接続されている構成としたので、第1室内に吸引排出された廃液を外部に吸引排出後第2室を加圧して第1ニップ部をノズル面から離間することで、第2室から第1室への圧の流れによって第1ニップ部に付着している廃液が第1室側に引き込まれ、吸引キャップのニップ部の残留廃液が低減し、特にノズル面が上下方向に配設された記録ヘッドを備える場合でもデキャップ時に吸引キャップからの残留廃液の垂れ落ちを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の側面説明図である。 図1を矢示A方向から見た説明図である。 本発明の第1実施形態における維持回復機構の側面説明図である。 同維持回復機構の吸引キャップの正面説明図である。 同維持回復機構のキャッピング状態の側面説明図である。 図5のA−A線に沿う断面説明図である。 同維持回復機構の吸引キャップのキャッピング状態の説明に供する側面説明図である。 同実施形態におけるクリーニング動作の説明に供するフロー図である。 同じく吸引動作の説明に供する側面説明図である。 比較例の維持回復機構の吸引動作の説明に供する側面説明図である。 本発明の第2実施形態における維持回復機構の側面説明図である。 同維持回復機構の吸引キャップの正面説明図である。 本発明の第3実施形態における維持回復機構の側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の側面説明図、図2は図1を矢示A方向から見た説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体の内部に画像形成部2、搬送機構部5等を有し、装置本体の下方側に被記録媒体である用紙10を積載可能な給紙トレイ(給紙カセットを含み、給紙部の意味で使用する。)4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙10を取り込み、搬送機構5によって用紙10を垂直方向(鉛直方向に沿う方向)に間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって水平方向に液滴を吐出させて所要の画像を記録した後、排紙部6を通じて画像が形成された用紙10を更に上方向に搬送して、装置本体の上方側に設けられた排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
また、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、排紙部6から反転部8内に用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を逆方向(下方向)に搬送しながら反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構部5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
ここで、画像形成部2は、左右の側板101L、101R間に横架した主ガイド部材21及び従ガイド部材22で、記録ヘッド24を搭載したキャリッジ23を摺動自在に保持し、図示しないキャリッジ移動機構の主走査モータによって駆動プーリと従動プーリ間に架け渡したタイミングベルトを介して主走査方向に移動走査する。
キャリッジ23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド24a、24b(区別しないときは「記録ヘッド24」という。)を、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を水平方向に向けて装着している。つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向に配置され、水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッド24を備える水平打ち方式を採用している。
記録ヘッド24は、それぞれ複数の液滴を吐出するノズルが列設された2つのノズル列を有し、記録ヘッド24aの一方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、他方のノズル列はマゼンタ(Y)の液滴を、記録ヘッド24bの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ23には、記録ヘッド24の各ノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク29が搭載され、このヘッドタンク29には、装置本体に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)からインクが供給される。
給紙トレイ4の用紙10は、給紙コロ(半月コロ)43と分離パッド44によって1枚ずつ分離されて装置本体内に給紙され、搬送ガイド部材45に沿って、搬送機構部5の搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込まれ、搬送ベルト51に吸着されて搬送される。
搬送機構部5は、駆動ローラである搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト51と、この搬送ベルト51を帯電させるための帯電ローラ54と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト51の平面性を維持するプラテン部材55となどを有している。なお、搬送ベルト51は、図示しない副走査駆動機構の副走査モータによってタイミングベルト及びタイミングプーリを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向、用紙搬送方向)に周回移動する。
排紙部6は、排紙ガイド部材61と、排紙搬送ローラ62及び拍車63と、排紙ローラ64及び拍車65とが配置され、画像が形成された用紙10を排紙ローラ64及び拍車65間から排紙トレイ7上にフェイスダウンで排紙する。
また、反転部8は、排紙トレイ7に一部を排出した用紙10をスイッチバック方式で反転して搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込むため、排紙経路と反転経路を切り替える切替爪81と、反転ガイド部材82と、反転ローラ83及び反転コロである拍車84と、従動ローラ53に対向する従動補助ローラ85と、搬送ベルト51の逆送部分51bと、搬送ベルト51の逆送部分51bから分離された用紙10を、帯電ローラ54を迂回させて、搬送ベルト51と押えコロ48との間に案内する迂回ガイド部材86などを備えている。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズル124bの状態を維持し、回復するための維持回復機構9を配置している。この維持回復機構9のフレーム90には、記録ヘッド24の各ノズル面124(図1参照)をキャピングするための吸引キャップ91及び保湿キャップ92と、ノズル面124をワイピング(払拭)するワイパ部材(ワイパブレード)94などが保持されている。吸引キャップ91はキャップホルダ93に保持されている。また、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる予備吐出(空吐出)を行うときの液滴を受ける空吐出受け95を備えている。
吸引キャップ91には吸引手段としての吸引ポンプ96を有する吸引経路である吸引排出経路97が接続され、吸引排出経路97は廃液タンク98に通じている。また、吸引キャップ91には加圧経路100を介して加圧手段である加圧ポンプ99が接続されている。
なお、維持回復機構9のフレーム90には、キャッピング機構用ステッピングモータ106が配設され、キャッピング機構用ステッピングモータ106を正転回転すると、ギア108を通じてラック105に駆動が伝達され、ラック105の移動によって図示しないカムを通じて、キャップホルダ93とともに吸引キャップ91が、図示しないキャップホルダとともに保湿キャップ92が、それぞれキャッピングとデキャップ動作を行う。また、キャッピング機構用ステッピングモータを逆転回転することで吸引ポンプ96が駆動される。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ4から用紙10が1枚ずつ分離給紙され、帯電された搬送ベルト51に用紙10が静電吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙10が垂直方向に搬送される。そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行い、記録が終了した用紙10を排紙トレイ7に排紙する。
そして、記録ヘッド24のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ23をホーム位置である維持回復機構9に対向する位置に移動して、吸引キャップ91によるキャッピングを行ってノズルからの吸引排出を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
また、両面印刷を行う場合には、第1面印刷は上述したとおりの動作を行い、用紙10の後端が反転部分岐(切替爪81)を通過すると、排紙ローラ64が反転駆動されて用紙10がスイッチバックされ、反転ガイド部材82側に案内され、反転ローラ83と拍車84の間で搬送され、搬送ベルト51の逆搬送部分51bと搬送補助ローラ85との間へと用紙10が送り込まれる。
これにより、用紙10は搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって搬送され、搬送ローラ52側で搬送ベルト51から分離されて、迂回ガイド部材86で案内され(迂回パスを経由し)、再度搬送ベルト51の正搬送部分51aと押圧コロ48との間に送り込まれて搬送ベルト51に吸着され、再度記録ヘッド24による画像形成領域に吸着搬送されることで第2面印刷が行われた後、排紙トレイ7に排紙される。
次に、本発明の第1実施形態における維持回復機構について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同維持回復機構の側面説明図、図4は同維持回復機構の吸引キャップの正面説明図、図5は同維持回復機構のキャッピング状態の側面説明図、図6は図5のA−A線に沿う断面説明図、図7は同維持回復機構によるキャッピング動作の説明に供する側面説明図である。
記録ヘッド24は、液滴を吐出する複数のノズル241が配列されたノズル列242がノズル面240に設けられ、ノズル面240は前述したように上下方向(ここでは、前述したように垂直方向)に配置されている。
吸引キャップ91は、ノズル列242全体を囲んでノズル面240に当接する第1ニップ部291aを有し、ノズル面240との間で第1室301を形成する第1キャップ部291と、第1キャップ部291の周囲のノズル240が形成されていない領域を囲んでノズル面240に当接する第2ニップ部292aを有し、第1キャップ部291の外周面及びノズル面240との間で第2室302を形成する第2キャップ部292とを有している。つまり、この吸引キャップ91は二重の形成された周縁部を有することで、内側の室を第1室301とし、外側の室を第2室302とする形状に形成されている。
ここで、第2キャップ部292のノズル面に当接する第2ニップ部292aは、ノズル面240に対して第1キャップ部291のノズル面240に当接する第1ニップ部291aよりもノズル面240方向(キャッピング方向)に突出して形成されている。
そして、この吸引キャップ91には、第1室301に通じる吸引排出経路97が接続され、この吸引排出経路97には第1室301内を吸引する吸引手段である吸引ポンプ96が設けられている。また、第2室302に通じる加圧経路100が接続され、この加圧経路100には第2室302を加圧する加圧手段である加圧ポンプ99が設けられている。
また、第1室301内には液体を吸収する吸収部材303が配設され、また、第1室301に通じる大気開放経路305が接続され、この大気開放経路305を開閉する大気開放弁306が設けられている。
このように構成したので、図7(a)に示す退避位置から吸引キャップ91を記録ヘッド24に向けて進出移動させることで、同図(b)に示すように、まず第2キャップ部292の第2ニップ部292aがノズル面240に当接する。この状態から更に吸引キャップ91を記録ヘッド24に向けて進出移動させることで、同図(c)に示すように、第2キャップ部292の第2ニップ部292aが外側に広がり、同図(d)に示すように、第1キャップ部291の第1ニップ部291がノズル面240に当接した状態になる。
次に、本実施形態におけるクリーニング動作について図8のフロー図を参照して説明する。
まず、記録ヘッド24のノズル面240に吸引キャップ91の第1ニップ部291a、第2ニップ部292aが当接してキャッピングが完了したことを確認した後、吸引ポンプ96を駆動して第1室301を吸引して負圧にすることにより、記録ヘッド24のノズル241から廃液となるインク(液体)が第1室301内に吸引排出される(キャップ内吸引)。
そして、吸引を停止した後、大気開放弁306を開いて、第1室301を大気開放する。その後、吸引ポンプ96を駆動することにより、第1室301内に排出された廃液が吸引排出経路97を通じて廃液タンク98に排出される。
一方、加圧ポンプ99を駆動して第2室302内を加圧状態にして加圧を停止することで、第2室302内を第1室301内よりも圧力を高くする。
その後、吸引キャップ91を後退移動させて、第1ニップ部291aがノズル面240から離間し、第2ニップ部292aがノズル面240に当接している位置までノズル面240に対して後退させる(第1キャップデキャップ)。このとき、第2室302の圧力が第1室301の圧力より高いので、圧の流れによって第1ニップ部291aに残留している廃液が第1室301側に引き込まれて除去される。
この状態で、吸引ポンプ96の駆動を停止した後、吸引キャップ91を退避位置まで後退移動させて、第2ニップ部292aもノズル面240から離間させる(第2キャップでキャップ)。
その後、記録ヘッド24をワイピング位置まで移動させ、ワイパ部材94によってノズル面240を払拭し、記録ヘッド24を空吐出受け95の位置まで移動させて空吐出を行う。また、第2キャップ部292をノズル面240から離間させた後に、吸引ポンプ96にて吸引キャップ91内を吸引して第1室301からの廃液の排出を行う。更に記録ヘッド24をキャッピング位置まで移動して吸引キャップ91及び保湿キャップ92による記録ヘッド24のキャッピングを行う。
ここで、吸引動作について図9の側面説明図を参照して具体的に説明する。
まず、図9(a)に示すように、吸引キャップ91の第1室301内に吸引排出されたインクの廃液501を、大気開放弁306を開き吸引ポンプ96を駆動して廃液タンク98側へ排出することで、同図(b)に示すように、第1室301内の廃液501の殆どを排出できるが、吸引キャップ91が垂直に配置されているため、第1ニップ部291aの下端部分に廃液501の引き残しが生じる。
ここで、図9(c)に示すように、加圧ポンプ99によって第2室302を加圧状態にし、同図(d)に示すように、吸引キャップ91を第1ニップ部291aがノズル面240から離間する位置まで後退移動させることにより、加圧された第2室302と大気状態にある第1室301との圧力差によって、第1ニップ部291aの下端部に残留していた廃液501が第1室301に引き込まれる。その後、図示しないが吸引ポンプ96を駆動して第1室301に引き込まれた廃液501を排出する。
これにより、第1ニップ部291aに残留する廃液501の量が低減し、また、吸引キャップ91を退避位置まで退避させるときに廃液501が吸引キャップ91から垂れ落ちることがなくなる。
これに対して、図10に示す比較例の維持回復機構のように、第1キャップ部291のみを有し、第2キャップ部292を持たない吸引キャップ91にあっては、同図(a)に示すように吸引キャップ91内にノズル240から吸引を行い、同図(b)に示すように大気解放後吸引キャップ91内の廃液501を吸引排出しても、前述したように吸引キャップ91内の下端部には廃液501が残留し、同図(c)に示すように、デキャップを行うと、廃液501が下方に垂れ落ちることになる。
そのため、垂れ落ちた廃液501によって装置が汚れ、あるいは、垂れ落ちない場合でも、吸引キャップのニップ部に付着している廃液が次のキャッピング時にノズル面に転移したり、増粘した廃液によりノズル面の密閉状態が不完全になってノズルの乾燥や液体の増粘を引き起こしたり、ノズル回復のための吸引性能が低下したりするという不都合が生じる。
これに対して、上記実施形態のように、二重キャップとし、かつ、加圧を行うことによって、残留廃液を第1室側に引き込めるので、廃液の垂れ落ちや第1ニップ部に残留する廃液を低減することができて、上記の比較例のような不都合を生じない。
このように、吸引キャップは、ノズル列全体を囲んでノズル面に当接し、ノズル面との間で第1室を形成する第1キャップ部と、第1キャップ部の周囲のノズルが形成されていない領域を囲んでノズル面に当接し、第1キャップ部外周面及びノズル面との間で第2室を形成する第2キャップ部と、を有し、第2キャップ部のノズル面に当接する第2ニップ部は、ノズル面に対して第1キャップ部のノズル面に当接する第1ニップ部よりも突出して形成され、吸引キャップには、第1室を吸引する吸引手段と、第2室を加圧する加圧手段とが接続されている構成とし、第1室内に吸引排出された廃液を外部に吸引排出後第2室を加圧して第1キャップ部をノズル面から離間することで、第2室から第1室への圧の流れによって第1キャップ部のニップ部に付着している廃液が第1室側に引き込まれ、吸引キャップのニップ部の残留廃液が低減し、特にノズル面が上下方向に配設された記録ヘッドを備える場合でもデキャップ時に吸引キャップからの残留廃液の垂れ落ちを防止することができ、また、次のキャッピング時にノズル面に廃液が再付着することを防止できるる。
なお、本実施形態では記録ヘッドのノズル面が上下方向に配置される構成で説明しているが、二重キャップは記録ヘッドのノズル面が水平方向に配置される構成の装置にも適用することができる。
次に、本発明の第2実施形態における維持回復機構について図11及び図12を参照して説明する。なお、図11は同維持回復機構の側面説明図、図13は同維持回復機構の吸引キャップの正面説明図である。
ここでは、吸引キャップ91は、記録ヘッド24のノズル面240に当接する第2ニップ部392aを有する周縁部392と、周縁部392の内側で、ノズル面240に当接する第1ニップ部291aを有し、周縁部292内をノズル列に沿う方向で、ノズル列全体を囲む第1室301と、ノズル列242より下方側でノズル240が形成されていない領域を囲む第2室302とに分ける仕切り壁部391とを有している。
ここで、仕切り壁部391の第1ニップ部391aは、ノズル面240に対して第2ニップ部392aよりも後退して形成されている。
そして、この吸引キャップ91には、第1室301に通じる吸引排出経路97が接続され、この吸引排出経路97には第1室301内を吸引する吸引手段である吸引ポンプ96が設けられている。また、第2室302に通じる加圧経路100が接続され、この加圧経路100には第2室302を加圧する加圧手段である加圧ポンプ99が設けられている。
また、第1室301内には液体を吸収する吸収部材303が配設され、また、第1室301に通じる大気開放経路305が接続され、この大気開放経路305を開閉する大気開放弁306が設けられている。
このように構成したので、前記第1実施形態と同様に、吸引キャップ91の第1室301内に吸引排出されたインクの廃液を、大気開放弁306を開き吸引ポンプ96を駆動して廃液タンク98側へ排出することで、第1室301内の廃液501の殆どを排出できるが、吸引キャップ91が垂直に配置されているため、第1ニップ部291aの下端部分に廃液の引き残しが生じる。
ここで、加圧ポンプ99によって第2室302を加圧状態にし、吸引キャップ91を第1ニップ部391aがノズル面240から離間する位置まで後退移動させることにより、加圧された第2室302と大気状態にある第1室301との圧力差によって、第1ニップ部391aの下端部に残留していた廃液が第1室301に引き込まれる。その後、吸引ポンプ96を駆動して第1室301に引き込まれた廃液を排出する。
これにより、第1ニップ部391aに残留する廃液の量が低減し、また、吸引キャップ91を退避位置まで退避させるときに廃液が吸引キャップ91から垂れ落ちることがなくなる。
このように、吸引キャップは、ノズル面に当接する第2ニップ部を有する周縁部と、周縁部の内側で、ノズル面に当接する第1ニップ部を有し、周縁部内をノズル列に沿う方向で、ノズル列全体を囲む第1室と、ノズル列より下方側でノズルが形成されていない領域を囲む第2室とに分ける仕切り壁部と、を有し、仕切り壁部の第1ニップ部は、ノズル面に対して第2ニップ部よりも後退して形成され、吸引キャップには、第1室を吸引する吸引手段と、第2室を加圧する加圧手段とが接続されている構成とし、第1室内に吸引排出された廃液を外部に吸引排出後第2室を加圧して第1ニップ部をノズル面から離間することで、第2室から第1室への圧の流れによって第1ニップ部に付着している廃液が第1室側に引き込まれ、吸引キャップのニップ部の残留廃液が低減し、特にノズル面が上下方向に配設された記録ヘッドを備える場合でもデキャップ時に吸引キャップからの残留廃液の垂れ落ちを防止することができ、また、次のキャッピング時にノズル面に廃液が再付着することを防止できる。
また、前記第1実施形態よりも吸引キャップの大きさを小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態における維持回復機構について図13を参照して説明する。なお、図13は同維持回復機構の側面説明図である。
ここでは、前記第1実施形態において、吸引排出経路97を、第1室301に通じる吸引排出経路97Aと、第2室302に通じる吸引排出経路97Bとに分岐し、分岐部に吸引排出経路97A、97Bを切り替える切替弁350を設けている。
これにより、第2室302からの吸引も行うことができるようになり、第1室301から第2室302に廃液が回り込んだときでも、第2室302から廃液を吸引排出することができるようになり、第2室302に廃液が溜まることを防止できる。
なお、上記実施形態では、シリアル型画像形成装置で説明しているが、ライン型画像形成装置にも同様に適用できる。
2 画像形成部
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
51 搬送ベルト
91 吸引キャップ
93 キャップホルダ
96 吸引ポンプ
97、97A、97B 吸引排出経路
98 廃液タンク
99 加圧ポンプ
100 加圧経路
291a、391a 第1ニップ部
292a、392a 第2ニップ部
391 仕切り壁部
392 周縁部
301 第1室
302 第2室

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、を備え、
    前記吸引キャップは、
    前記ノズル列全体を囲んで前記ノズル面に当接し、前記ノズル面との間で第1室を形成する第1キャップ部と、
    前記第1キャップ部の周囲の前記ノズルが形成されていない領域を囲んで前記ノズル面に当接し、前記第1キャップ部外周面及び前記ノズル面との間で第2室を形成する第2キャップ部と、を有し、
    前記第2キャップ部の前記ノズル面に当接する第2ニップ部は、前記ノズル面に対して前記第1キャップ部の前記ノズル面に当接する第1ニップ部よりも突出して形成され、
    前記吸引キャップには、
    前記第1室を吸引する吸引手段と、前記第2室を加圧する加圧手段とが接続されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録ヘッドは前記ノズル面が上下方向に沿う方向にして配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1室に前記ノズルから液体を吸引排出された廃液を前記吸引手段で排出した後前記加圧手段で前記第2室を加圧した状態で、前記吸引キャップを後退移動させて前記第1キャップ部を前記ノズル面から離間させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記吸引キャップには前記第2室を吸引する吸引手段が接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有するノズル面が上下方向に配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングする吸引キャップと、を備え、
    前記吸引キャップは、
    前記ノズル面に当接する第2ニップ部を有する周縁部と、
    前記周縁部の内側で、前記ノズル面に当接する第1ニップ部を有し、前記周縁部内を前記ノズル列に沿う方向で、前記ノズル列全体を囲む第1室と、前記ノズル列より下方側で前記ノズルが形成されていない領域を囲む第2室とに分ける仕切り壁部と、を有し、
    前記仕切り壁部の前記第1ニップ部は、前記ノズル面に対して前記第2ニップ部よりも後退して形成され、
    前記吸引キャップには、
    前記第1室を吸引する吸引手段と、前記第2室を加圧する加圧手段とが接続されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017001298A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社リコー 液体を吐出する装置

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