JP2014168908A - 画像形成装置、画像形成装置におけるヘッドメンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ内空吐出におけるミストの拡散をより効果的に低減できる画像形成装置の提供。
【解決手段】吸収部材90と吸引キャップ82aの内底部との間には弾性部材としてのばね204が設けられて、吸収部材90は吸引キャップ82aのニップ部側に向けて勢いが付けられた状態で移動可能に配置され、吸収部材90のノズル面134aに対向する側の面には、キャッピング時にノズル面134aのノズルと干渉しない位置に突起部208が設けられ、空吐出動作を行うときには、吸収部材90は吸引キャップ82aのニップ部付近に位置し、クリーニング動作を行うときには、吸収部材90が吸引キャップ82a内に押し込まれニップ部から離れる。
【選択図】図12

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成装置におけるヘッドメンテナンス方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてのインクジェット記録装置が知られている。
このような画像形成装置においては、記録ヘッドのノズルの吐出安定性を維持するため、ノズル面を吸引手段が接続された吸引キャップでキャッピングしてノズルからい液体を吸引排出させ、あるいは、吸引キャップに対して、画像形成に寄与しない液滴(空吐出滴)を吐出させるなどのメンテナンス動作(維持回復動作)を行うようにしている。
そして、従来、空吐出に伴って発生するミストが装置内に拡散、浮遊することを低減するため、空吐出動作時にノズルと空吐出受けとの間に形成される空間を遮蔽する遮蔽手段を備えるものが知られている(特許文献1)。
特開2011−1180840号公報
しかしながら、吸引キャップ内に空吐出を実施する場合に特許文献1の構成を適用することは難しく、キャップ内空吐出におけるミストの拡散を有効に低減できるようにすることが求められている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャップ内空吐出におけるミストの拡散をより効果的に低減できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、
前記キャップ内に配置された吸収部材と、を備え、
前記吸収部材は、前記キャップに対し、滴吐出方向に移動可能に設けられている
構成とした。
本発明によれば、キャップ内空吐出におけるミストの拡散をより効果的に低減できる。
本発明に係る画像形成装置の一例の機構部を説明する側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。 本発明における吸引キャップ内の吸収部材の位置とクリーニング動作時の状態を説明する説明図である。 同じく空吐出動作時の状態を説明する説明図である。 クリーニング動作時に吸収部材を空吐出動作時と同じ位置にした場合の問題点の説明に供する説明図である。 空吐出動作における空吐出滴と気流の影響の説明に供する説明図である。 空吐出動作時に吸収部材をクリーニング動作時と同じ位置にした場合の問題点の説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供する模式的正面説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供する模式的正面説明図である。 同じく模式的平面説明図である。 本発明の第3実施形態の説明に供する模式的正面説明図である。 同じく模式的側面説明図である。 同じく平面説明図である。 本発明の第4実施形態の説明に供する模式的正面説明図である。 同じく模式的側面説明図である。 同じく平面説明図である。 同じくワイピングとの関係の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置である。装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、後述する主走査モータによってタイミングベルトを介してキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を搭載している。記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ液滴を吐出する複数のノズルを配列した2つのノズル列を有する。
記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を吐出するモノクロ用ノズル列であり、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出するカラー用ノズル列である。
また、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を吐出するカラー用ノズル列であり、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出するカラー用ノズル列である。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。
このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のメインタンクであるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向する分離パッド44を備えている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えている。さらに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、後述する副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするための吸引及び保湿を兼ねる吸引キャップ82aと保湿キャップ82b(区別しないときは「キャップ82」という。)を備えている。
また、維持回復機構81は、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83を備えている。さらに、維持回復機構81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などを備えている。
ここで、吸引キャップ82a内には排出された液体の廃液を吸収する吸収部材(吸収体)90が配置されている。また、吸引キャップ82aには、図示しない吸引ポンプなどの吸引手段が接続されている。
また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置している。この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。さらに、用紙42は先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動する。
ここで、吸引キャップ82aによるノズル面のキャッピングを行ってノズルからインクを吸引排出するノズル吸引(吸引排出動作、以下「クリーニング動作」ともいう。)、吸引キャップ82a内に向けて画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、本発明における吸引キャップ内の吸収部材の位置と維持回復動作の関係について図3及び図4を参照して説明する。図3はクリーニング動作時の状態を説明する説明図、図4は空吐出動作時の状態を説明する説明図である。なお、吸収部材を分かり易くするため吸引キャップは透明状態で図示する(以下の図でも同じ)。
まず、クリーニング動作を行うときには、図3(a)に示すように、吸引キャップ82a内の吸収部材90は、吸引キャップ82aの開口(ノズル面に当たるニップ部182a)から相対的に離れた位置にある。なお、相対的とは、空吐出動作を行うときの位置との比較である。
そして、クリーニング動作では、図3(b)に示すように、吸引キャップ82aで記録ヘッド34のノズル面134aをキャッピングして、図示しない吸引手段(吸引ポンプなど)を駆動して吸引を行い、吸引キャップ82a内にインク300を吸引排出させる。吸引されたインク300は、ノズル面134aと吸収部材90によって形成される空間に保持され、保持できない分は吸引キャップ82a下部の排出口から排出される。
吸引動作が停止した後、図3(c)に示すように、吸引キャップ82aをノズル面134aから離間させると、ノズル面134aには排出したインク300の一部が残留した状態となる。
この後、図3(d)に示すように、ワイパ部材83によってノズル面134aをワイピングして清掃する。このとき、ノズル面134aに残留したインク300が、ノズル面134aとワイパ部材83の摩擦力を低下することによって、円滑にワイピングが実施される。
ここで、図5(a)に示すように、吸引キャップ82a内の吸収部材90が、吸引キャップ82aの開口(ノズル面に当たるニップ部182a)に近い位置にあると、キャッピング時にノズル面134aと吸収部材90によって形成される空間が小さくなる。
このように、キャッピング時にノズル面134aと吸収部材90によって形成される空間が小さい場合、図5(b)に示すように、吸引キャップ82aをノズル面134aから離間した後にノズル面134aに残存するインクの量は少なくなる。この状態で、図5(c)に示すように、ワイピングを実施すると、ノズル面134aとワイパ部材83の摩擦力が大きくなり、ノズル面134aを擦傷したり、ノズル面134aに形成された撥水膜などを削り、結果的にヘッドの寿命が低下してしまう。
そのため、通常は、吸引キャップ82a内の吸収部材90は、キャッピング時にノズル面134aから2mm程度の離れた位置になるように配置される。
次に、空吐出動作を行うときには、図4(a)に示すように、吸引キャップ82a内の吸収部材90は、吸引キャップ82aの開口(ノズル面に当たるニップ部182a)に相対的に近い位置にある。
そして、空吐出動作では、図4(b)に示すように、記録ヘッド34から画像形成に寄与しない空吐出滴301を吸引キャップ82a内に向けて吐出する。なお、ノズル面134aに吸引キャップ82aを押し当てていてもよいが、ここでは、吸引キャップ82aの進退動を伴わないで、ノズル面134aと吸引キャップ82aを離間した状態で空吐出を実施している。
このとき、ノズルから吐出した空吐出滴301の移動によって気流302が発生する。
ここで、吐出した空吐出滴301の気流302による影響と吸収部材90に着弾するまでの距離との関係について図6及び図7を参照して説明する。
図6(a)に示すように記録ヘッド34から吐出された空吐出滴301は、ノズル面134aから離れるに従って飛翔速度が低下する。ここで、図6(b)に示すように、横から気流を与えた場合、飛翔速度の低下した空吐出滴ほど気流による飛翔方向からの変化が大きくなる。
そのため、図7に示すように、クリーニング動作時と同様に、吸収部材90から吸引キャップ82aのニップ部までの距離を2mmとし、空吐出時の吸引キャップ82aとノズル面134aとの間隔を2mmとすると、ノズル面134aから吸引部材90までの距離は4mmとなる。また、吐出した空吐出滴301の影響で気流302が発生している。
そのため、吸引キャップ82a内の吸収部材90に向かって飛翔する空吐出滴301の多くは、飛翔速度が低下した吸収部材90付近で気流302の影響を受け、吸収部材90に着弾せずに、吸引キャップ82aの外部に飛散する。特に、吐出する空吐出滴301がサテライト滴を含む場合は、気流302の影響をより強く受け、吸引キャップ82aの外部に飛散する空吐出滴301が飛躍的に多くなり、ミストによる装置内の汚染の問題を引き起こしやすくなる。
これに対し、例えば、吸引キャップ82aのニップ部近傍に吸収部材90を位置させると、ノズル面134aから吸収部材90までの距離は約2mmとなり、吐出された空吐出滴301の飛翔速度が低下する前に、空吐出滴301は吸収部材90に着弾する。これにより、気流302の影響を受けて吸引キャップ82a外部に飛散する量が極めて少なくなる。
そこで、本発明では、吸引キャップ82a内に配した吸収部材90を吸引キャップ82aに対して相対的に移動できるようにして、回復動作に応じて、吸収部材90の位置を適切に変更できるようにしている。
これにより、吸引キャップ82a内に空吐出を行うときには、吸収部材90を吸引キャップ82aの開口部近くまで相対的に移動させることができ、吸引キャップ82a内に空吐出を行うときのミストの拡散をより効果的に低減できる。
なお、クリーニング動作(吸引動作)を行うときの吸収部材90とノズル面134aとの距離が1.5mm以上になるようにし、空吐出動作を行うときの吸収部材90とノズル面134aとの距離が3.0mm以下になるように、吸収部材90を吸引キャップ82aに対して相対的に移動させることが好ましい。
このような距離にすることで、上述したようにクリーニング動作におけるワイピング時のヘッドの損傷を防止し、キャップ内空吐出によるミストの発生をより効果的に低減することができる。
まず、本発明の第1実施形態について図8を参照して説明する。図8は同実施形態の説明に供する模式的正面説明図である。
本実施形態において、吸収部材90は、吸引キャップ82aの底部を貫通して吸引キャップ82aの外側に通じる接続柱部材201に連結されている。接続柱部材201は、吸引キャップ82aに対して相対的に移動可能であり、外部では固定部である固定板202に固定されている。
また、接続柱部材201は、伸縮可能な部材、例えば蛇腹部材203によって覆われて、キャッピング時には吸引キャップ82a内を外部と遮断できるようにしている。
吸引キャップ82aは、図示しないキャップ進退動機構によって、記録ヘッド34のノズル面に対して進退動(ここでは、昇降動)を行うようにしている。
このように構成したので、まず、クリーニング動作を行うときには、図8(b)に示すように、吸引キャップ82aを図示しないノズル面をキャッピングするために上昇させる。このとき、吸引キャップ82a内に配置された吸収部材90は、外部の固定板202に固定されているため、吸引キャップ82aが上昇すると、相対的に吸収部材82aは下降し、ニップ部182aから離れた位置になる。
これに対し、空吐出動作を行うときには、図8(a)に示すように、吸引キャップ82aを下降させた位置(あるいは、ノズル面と所要の距離を保った位置)にする。このとき、吸引キャップ82a内に配置された吸収部材90は、外部の固定板202に固定されているため、吸引キャップ82aが下降すると、相対的に吸収部材82aは上昇し、ニップ部182aに近い位置になる。
これにより、上述したように吸引キャップ内に空吐出を行うときのミストの拡散をより効果的に低減できる、
次に、本発明の第2実施形態について図9及び図10を参照して説明する。図9は同実施形態の説明に供する模式的正面説明図、図10は同じく模式的平面説明図である。
本実施形態では、吸収部材90と吸引キャップ82aの内底部との間には弾性部材としてのばね204が設けられている。これにより、吸収部材90は吸引キャップ82aの開口側(ニップ部182a側)に向けて勢いが付けられている。
また、吸収部材90には、吸収部材90の移動方向と直交する方向であって、この例では長手方向の一辺が、支持部材である支持ロッド205に連結されている。
支持ロッド205は、吸引キャップ82aの長手方向側面から外部に突出し、吸引キャップ82aに対して移動可能に設けられている。なお、図示しないが、支持ロッド205と吸引キャップ82aとの間は密閉状態で支持ロッド205が移動できるようにする。
そして、吸引キャップ82aの側部外側には、支持ロッド205を係り止める鍵部材206が回転可能に設けられている。ここでは、この鍵部材206の軸206aにカム207を設けて、カム207が回転することで鍵部材206が回転しながら上下方向に移動させるようにしている。
これにより、鍵部材206は、図9(a)及び図10(a)に示す支持ロッド205を係り止める位置と、図9(b)及び図10(b)に示す支持ロッド205から離間する位置との間で変位する。なお、鍵部材206の移動は吸引キャップ82aの昇降(進退動)に連動するようにすることもできる。
このように構成したので、図9(a)及び図10(a)に示すように、鍵部材206が支持ロッド205を係り止めていないときには、吸収部材90はばね204によって押し上げられて吸引キャップ82aの開口部(ニップ部182a)近くに位置する。
これに対し、図9(b)及び図10(b)に示すように、鍵部材206で支持ロッド205を引っ掛けることによって、吸収部材90が押し下げられ、吸引キャップ82aの下方に位置する。
したがって、クリーニング動作を行うときには、吸収部材90を図9(b)に示す位置にし、空吐出動作を行うときには、吸収部材90を図9(a)に示す位置にする。
これにより、上述したように吸引キャップ内に空吐出を行うときのミストの拡散をより効果的に低減できる、
次に、本発明の第3実施形態について図11ないし図13を参照して説明する。図11は同実施形態の説明に供する模式的正面説明図、図11は同じく模式的側面説明図、図12は同じく平面説明図である。
本実施形態では、吸収部材90と吸引キャップ82aの内底部との間には弾性部材としてのばね204が設けられている。これにより、吸収部材90は吸引キャップ82aの開口側(ニップ部182a側)に向けて勢いが付けられている。
そして、吸収部材90の前面(ノズル面134aに対向する側の面)には、キャッピング時にノズル面134aのノズルと干渉しない位置に、ノズル面134aに突き当て可能な突起部208が設けられている。ここでは、突起部208は、吸収部材90の長手方向両端部であって、短手方向両端部にそれぞれ合計4個設けられている。
このように構成したので、空吐出動作を行うときには、図11(a)及び図12(a)に示すように、吸引キャップ82aがノズル面134aから離間した位置にすることで、吸収部材90は吸引キャップ82aのニップ部182a付近に位置する。
また、クリーニング動作を行うときには、図11(b)及び図12(b)に示すように、吸引キャップ82aがノズル面134aをキャッピングする位置まで移動させることにより、突起部208がノズル面134aに当る。したがって、吸収部材90が吸引キャップ82a内に押し込まれ、ニップ部182aから離れる。
これにより、簡単な構成で、吸引キャップ内に空吐出を行うときのミストの拡散をより効果的に低減できる、
次に、本発明の第4実施形態について図14ないし図16を参照して説明する。図14は同実施形態の説明に供する模式的正面説明図、図15は同じく模式的側面説明図、図16は同じく平面説明図である。
本実施形態では、前記第3実施形態の突起部208を、吸収部材90の短手方向の一端部側に設けている。吸収部材90の短手方向の他端部は吸引キャップ82aに保持されている。
このように構成したので、空吐出動作を行うときには、図14(a)及び図15(a)に示すように、吸引キャップ82aがノズル面134aから離間した位置にすることで、吸収部材90は吸引キャップ82aのニップ部182a付近に位置する。
また、クリーニング動作を行うときには、図14(b)及び図15(b)に示すように、吸引キャップ82aがノズル面134aをキャッピングする位置まで移動させることにより、突起部208がノズル面134aに当る。したがって、吸収部材90の短手方向の一端部側が吸引キャップ82a内に押し込まれ、吸収部材90は短手方向で傾いてノズル面134aとの間に空間を形成する。
これにより、第3実施形態よりも簡単な構成で、吸引キャップ内に空吐出を行うときのミストの拡散をより効果的に低減できる
この第4実施形態において、突起部208で吸収部材90を押し下げる側は、ワイピング時の上流側とすることが好ましい。
すなわち、図17(a)に示すようにクリーニング動作で吸引キャップ82a内にインク300を吸引排出し、同図(b)に示すように吸引キャップ82aを離間させる。このとき、インク300の粘度にもよるが、同図(c)に示すように、ノズル面134aで偏ってインク300が残留することがある。
ここで、同図(d)に示すように、ワイパ部材83でワイピングするとき、インク300が多く付着する側をワイピング方向の上流側としてワイピングを開始することで、払拭性を上げることができる。
したがって、クリーニング動作を行うときに吸引キャップ82a内でノズル面134aと吸収部材90との間で形成される空間は、ワイピング方向の上流側にインク300が偏って残留する形状になるように、吸収部材90が傾けることが好ましい。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
10 インクカートリッジ(メインタンク)
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35 ヘッドタンク
81 維持回復機構
82a キャップ(吸引用)
83 ワイパ部材
90 吸収部材
134a ノズル面
182a ニップ部
204 ばね
205 支持ロッド
206 鍵部材
208 突起部

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、
    前記キャップ内に配置された吸収部材と、を備え、
    前記吸収部材は、前記キャップに対し、滴吐出方向に移動可能に設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記キャップで前記ノズル面をキャッピングした状態で前記ノズルから液体を吸引排出させる吸引動作を行うときと、前記記録ヘッドから前記キャップ内に向けて画像形成に寄与しない空吐出滴を吐出させる空吐出動作を行うときとで、
    前記吸収部材の位置を変更する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記空吐出動作を行うときには、前記吸引動作を行うときよりも、前記吸収部材を前記キャップの開口側に位置させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記吸収部材は、前記キャップの外側に通じる支持部材に連結され、
    前記支持部材が固定された状態で、前記キャップが前記記録ヘッドに対して進退することで、前記吸収部材と前記キャップとが相対的に移動する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記吸収部材は、前記キャップ内に設けた弾性部材によって支持され、
    前記吸収部材のノズル面と対向する側には、前記記録ヘッドのノズル面に突き当て可能な突起部が設けられ、
    前記キャップが前記記録ヘッドのノズル面に対して進退することで、前記吸収部材と前記キャップとが相対的に移動する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記吸引動作を行うときの前記吸収部材と前記ノズル面との距離が1.5mm以上であり、
    前記空吐出動作を行うときの前記吸収部材と前記ノズル面との距離が3.0mm以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 液滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、
    前記キャップ内に移動可能に配置された吸収部材と、を備え、
    前記吸収部材は、前記キャップに対し、滴吐出方向に移動可能に設けられている
    画像形成装置におけるヘッドメンテナンス方法であって、
    前記キャップでノズル面をキャッピングした状態で、前記ノズルから液体を吸引する吸引動作を行うとき、前記吸収部材と前記ノズル面との距離を1.5mm以上とし、
    前記キャップをノズル面から離間させた状態で、前記キャップ内に画像形成に寄与しない空吐出滴を吐出させるとき、前記吸収部材と前記ノズル面との距離を3.0mm以下とする
    ことを特徴とする画像形成装置におけるヘッドメンテナンス方法。
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CN111332021A (zh) * 2016-03-08 2020-06-26 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

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