JP2012179239A - シリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスケットが外筒の底部に当接した状態の維持およびその解除が簡単な操作で行うことができるシリンジを提供すること。
【解決手段】シリンジ1は、先端部に液体を吸引または排出する口部を有し、基端部が開放した有底筒状の外筒2と、外筒2内に挿入されたガスケットと、ガスケットを外筒2の軸方向に沿って移動操作する押し子3と、外筒2に設けられた1対の貫通孔24、25と、押し子3に設けられ、1対の貫通孔24、25に係合する1対の突起35、36とを有し、ガスケットが外筒2の底部に当接したときに、1対の突起35、36が外筒2の径方向に変位して、1対の貫通孔24、25と1対の突起35、36とが係合することにより、押し子3が外筒2の軸方向に移動するのを規制するロック手段7とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、シリンジに関するものである。
例えば患者へ薬液等の液体を投与するのに用いるシリンジは、一般に、先端部に突出形成された口部を有する外筒と、外筒の基端部に形成されたフランジ(指当て部)と、外筒内に挿入されたガスケットと、ガスケットを外筒の軸方向に沿って移動操作する押し子とを備える。
従来、このようなシリンジとしては、ガスケットが外筒の所定位置よりも基端側へ移動しないように、押し子が外筒の軸方向に移動する範囲を制限するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載のシリンジは、ガスケットが外筒の軸方向での途中に位置する状態で、外筒側に設けられた係合部と、押し子に設けられた係合部とが係合することにより、その位置よりも基端方向に押し子が移動するのを防止する。
このような特許文献1に係るシリンジは、ガスケットが外筒の底部に当接する状態で押し子の移動を規制することができない。そのため、例えば、バイアル瓶内にシリンジ内の液体を注入する際に、バイアル瓶内の圧力が高まることによって、押し子が勝手に戻されてしまうという問題があった。
また、特許文献1の図2等には、押し子の基端側への移動の規制およびその解除の双方が可能な構成のシリンジが開示されているが、かかる構成のシリンジでは、押し子をその軸線回りに回転させるという操作を要し、操作性が悪いという問題がある。
特開2003−265607号公報
本発明の目的は、ガスケットが外筒の底部に当接した状態の維持およびその解除が簡単な操作で行うことができるシリンジを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 先端部に液体を吸引または排出する口部を有し、基端部が開放した有底筒状の外筒と、
前記外筒内に挿入されたガスケットと、
前記ガスケットを前記外筒の軸方向に沿って移動操作する押し子と、
前記外筒に設けられた第1の係合部と、前記押し子に設けられ、前記第1の係合部に係合する第2の係合部とを有し、前記ガスケットが前記外筒の底部に当接したときに、前記第1の係合部および前記第2の係合部のうちの一方の係合部が前記外筒の径方向に変位して、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合することにより、前記押し子が前記外筒の軸方向に移動するのを規制するロック手段とを備えることを特徴とするシリンジ。
(2) 前記ロック手段は、前記外筒の径方向に押圧操作されることにより、前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合を解除し得るように構成されている上記(1)に記載のシリンジ。
(3) 前記第1の係合部は、前記外筒の内側に臨むように設けられ、前記第2の係合部は、前記外筒の内側から前記第1の係合部に係合する上記(1)または(2)に記載のシリンジ。
(4) 前記第1の係合部は、前記外筒に形成された孔または凹部で構成され、前記第2の係合部は、前記押し子の中心軸側から外側へ突出する突起で構成されている上記(3)に記載のシリンジ。
(5) 前記押し子には、前記外筒の径方向に弾性変形可能に設けられた弾性部材が設けられ、
前記突起は、前記弾性部材に支持されている上記(4)に記載のシリンジ。
(6) 前記押し子を前記外筒に対して軸線回りに回転するのを防止する回転防止手段を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のシリンジ。
(7) 前記回転防止手段は、前記押し子の軸方向に沿って形成されたリブと、前記リブを挟むように前記外筒の内側に突出した1対の突起とを有する上記(6)に記載のシリンジ。
(8)前記回転防止手段は、前記押し子が前記外筒から外れるのを防止する機能をも有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のシリンジ。
本発明によれば、ガスケットが外筒の底部に当接したときに、第1の係合部と第2の係合部とが係合することにより、押し子が外筒の軸方向に移動するのを規制する。そのため、ガスケットが外筒の底部に当接した状態を維持することができる。
また、第1の係合部および第2の係合部のうちの一方の係合部が外筒の径方向に変位して、第1の係合部と第2の係合部とが係合する。そのため、押し子を回転操作することなく、押し子を押し込むだけの簡単な操作で、ガスケットが外筒の底部に当接した状態を維持することができる。
さらに、第1の係合部および第2の係合部のうちの一方の係合部を外筒の径方向に変位させることにより、第1の係合部と第2の係合部との係合を解除することができる。そのため、ガスケットが外筒の底部に当接した状態を維持したロック状態の解除を簡単な操作で行うことができる。
本発明のシリンジの実施形態を示す斜視図である。 図1に示すシリンジの押し子固定具近傍を示す横断面図である。 図1に示すシリンジの押し子固定具近傍を示す縦断面図である。 図1に示すシリンジのロック状態を示す縦断面図である。
以下、本発明のシリンジを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のシリンジの実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すシリンジの押し子固定具近傍を示す横断面図、図3は、図1に示すシリンジの押し子固定具近傍を示す縦断面図、図4は、図1に示すシリンジのロック状態を示す縦断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1、図2および図4中の右側を「先端」、左側を「基端(後端)」として説明を行う。
図1に示すように、シリンジ1は、外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケット6と、ガスケット6を外筒2の軸方向に沿って移動操作する押し子3と、押し子3が外筒2内で回転するのを防止する回転防止部材5とを備えている。ガスケット6は、押し子3の先端に連結されている。
また、シリンジ1は、ガスケット6が外筒2の底部に当接したときに、押し子3が外筒2の軸方向に移動するのを規制するロック手段7を備えている(図2〜4参照)。
以下、シリンジ1を構成する各部を順次説明する。
外筒2は、有底筒状の部材で構成され、その先端部、すなわち、先端側底部の中央部には、外筒2の胴部に対し縮径した口部22が一体的に突出形成されている。この口部22からは、薬液等の液体が吸引または排出される。また、口部22には、図示しない穿刺針の基端部に設けられているハブが着脱自在に接続されるようになっている。
外筒2の基端部は、開放しており、外筒2の基端部、すなわち、外筒2の基端外周には、指当て部4が一体的に形成されている。なお、指当て部4は、外筒2とは別体として設けられていてもよい。また、指当て部4に対して、指当て部として機能し得る部位を拡張する部材をさらに装着することもできる。
指当て部4は、外筒2の中心軸を介して互いに反対方向に突出した1対の板状部で構成されている。本実施形態では、外筒2の軸方向から見たとき、図2に示すように、指当て部4は、長方形の各辺をそれぞれ外側が凸となるように湾曲させた形状をなしている。これにより、シリンジ1を包装体に包装したときにかさばらず、全体を小さくすることができる。
使用者は、シリンジ1を使用する際は、指当て部4の突出方向の部位に手指を掛けて使用する。
なお、指当て部4の形状は、板状をなし、外筒2の中心軸を介して互いに反対方向に突出していれば、図示の形状には限定されず、この他、例えば、楕円形、長方形の角部を丸めた形状等が挙げられる。
また、図2および図3に示すように、外筒2の胴部には、径方向に内外に貫通する1対の貫通孔24、25が形成されている。この1対の貫通孔24、25は、後述する押し子3の突起35、36を係合させるためのものであり、後述するロック手段7の一部を構成する。なお、1対の貫通孔24、25については、ロック手段7の説明とともに、後に詳述する。
さらに、図示しないが、外筒2の胴部には、後述する回転防止部材5の突起52、53が挿通される貫通孔も形成されている。なお、この貫通孔は、貫通孔24、25と連続して形成されていてもよい。
また、外筒2の外周面には、後述する回転防止部材5と係合する突起23が形成されている。この突起23は、回転防止部材5が外筒2の外周面に沿って回転するのを防止する機能を有する。
また、外筒2の外周面には、液量を示す図示しない目盛りが付されている。
このような外筒2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であり、かつ水蒸気透過性が低い点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルのような樹脂が好ましい。なお、外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
このような外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット6が挿入されている。ガスケット6の外周部には、複数(本実施形態では2つ)のリング状の突部が全周に亘って形成されており、これらの突部が外筒2の内周面に密着しつつ摺動することで、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
また、ガスケット6には、その基端面に開放する中空部が形成されている。この中空部は、後述する押し子3のヘッド部が嵌入される。ガスケット6の中空部の内面には、凹凸が形成されている。
ガスケット6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
押し子3は、棒状の本体部31を有している。
この本体部31は、横断面が十文字状をなしている。すなわち、本体部31は、周方向に等角度間隔で設けられ、径方向に突出するとともに押し子3の軸方向に沿って形成された4本のリブが形成されている。
本体部31の先端側には、ガスケット6の中空部内に挿入され、ガスケット6と連結されるヘッド部が形成されている。ヘッド部の外周には、ガスケット6の中空部の内面の凹凸と嵌合し得る凹凸が形成されている。この嵌合により、ガスケット6と押し子3とが連結される。なお、ガスケット6と押し子3は、凹凸嵌合による連結に限らず、例えば螺合等により連結された構成、接着、融着等により固着された構成、一体成形された構成であってもよい。
また、本体部31の基端側には、円盤状のフランジ32が形成されている。
このフランジ32の先端側の面には、先端方向に突出する長尺状の1対の弾性部材33、34が設けられている。この弾性部材33の先端部、すなわち、自由端部には、外側に向けて突出する突起35が形成されている。同様に、弾性部材34の先端部には、外側に向けて突出する突起36が形成されている。これら1対の弾性部材33、34および1対の突起35、36は、後述するロック手段7の一部を構成する。なお、弾性部材33、34および突起35、36については、後述するロック手段7の説明とともに、後に詳述する。
また、押し子3の構成材料としては、特に限定されず、前述した外筒2の構成材料として例示したものと同様のものを用いることができる。
また、外筒2には、回転防止部材5が設けられている。
この回転防止部材5は、筒状の周方向での一部を欠いた形状をなす本体部を有する。すなわち、図2に示すように、回転防止部材5の本体部の横断面は、欠損部51を有するC字状をなしている。このような形状をなす本体部を有することにより、外筒2の外周面に対する回転防止部材5の装着を容易なものとするとともに、前述した突起23と欠損部51との係合により回転防止部材5が外筒2から外れ難くすることができる。なお、回転防止部材5の本体部の形状は、図示のものに限定されず、例えば、筒状をなしていてもよい。この場合、例えば、回転防止部材5を分割可能な二部材で構成すれば、外筒2に対して回転防止部材5を装着することができる。
そして、回転防止部材5には、その内側に突出する1対の突起52および1対の突起53が形成されている。
これらの突起52、53は、それぞれ、外筒2の胴部に形成された貫通孔(図示せず)を介して、外筒2の内側へ突出している。そして、1対の突起52は、前述した押し子3の本体部31の4つのリブのうち、1つのリブの外側端部を挟んでいる。同様に、1対の突起53は、前述した押し子3の本体部31の4つのリブのうち、1対の突起52により挟まれるリブとは反対側の1つのリブの外側端部を挟んでいる。
このような1対の突起52および1対の突起53は、押し子3を軸方向に沿って案内する機能を有する。言い換えると、1対の突起52および1対の突起53は、押し子3が軸線回りに回転するのを防止する回転防止手段を構成する。このような回転防止手段により、後に詳述する1対の突起35、36と1対の貫通孔24、25との係合を確実なものとすることができる。
特に、本実施形態では、1対の突起52および1対の突起53は、前述した外筒2の貫通孔24、25に対して基端側に位置している。そして、図2に示すように、外筒2の軸方向からみたときに、1対の突起52が貫通孔24を挟み、また、1対の突起53が貫通孔25を挟んでいる。このように1対の突起52および1対の突起53が貫通孔24、25に対して配置されていることにより、押し子3を先端側に押し込んだときに、1対の突起52により後述する突起35が貫通孔24内に案内されるとともに、1対の突起53により後述する突起36が貫通孔25内に案内される。そのため、突起35と貫通孔24との係合、および、突起36と貫通孔25との係合がそれぞれより確実に行われる。
また、1対の突起52および1対の突起53は、押し子3のヘッド部との当接により、押し子3が外筒2から外れるのを防止する回転防止手段としての機能をも有する。これにより、押し子3を基端側へ移動させる際に、操作者が押し子3の移動量を気にしなくて済むので、操作性を高めることができる。
なお、1対の突起52および1対の突起53のうちの一部の突起を省略してもよい。例えば、押し子3が軸線回りに回転するのを防止するには、1対の突起52または1対の突起53が設けられているか、または、1対の突起52のうちの一方の突起52と、1対の突起53のうち当該一方の突起52と同じ側の突起53とが設けられていればよい。また、押し子3が外筒2から抜けてしまうのを防止するには、1対の突起52および1対の突起53のうち、少なくとも1つの突起が設けられていればよい。
また、回転防止部材5の内側の面、すなわち、外筒2の外周面に対向する側の面には、前述した外筒2の1対の貫通孔24、25に対応する位置に、1対の凹部54、55が形成されている。この1対の凹部54、55は、後述するように外筒2の貫通孔24、25に押し子3の突起35、36が係合したとき、突起35、36が回転防止部材5に接触するのを防止する逃げ部を構成する。このような逃げ部を設けることにより、貫通孔24、25に対する突起35、36の進入量を大きくし、後述するロック手段7によるロック状態の維持をより確実なものとすることができる。
また、回転防止部材5の構成材料としては、特に限定されず、前述した外筒2の構成材料として例示したものと同様のものを用いることができる。
ここで、ロック手段7について詳述する。
ロック手段7は、ガスケット6が外筒2の先端側底部に当接するまで押し子3を移動させたときに押し子3の軸方向での位置をロックし、そのロックを所望時に解除し得るものである。
このようなロック手段7は、前述した外筒2に設けられた1対の貫通孔24、25(第1の係合部)と、前述した押し子3に設けられた1対の弾性部材33、34および1対の突起35、36(第2の係合部)とを有する。
突起35は、片持ち支持された弾性部材33の自由端部に設けられ、同様に、突起36は、片持ち支持された弾性部材34の自由端部に設けられている。
弾性部材33、34は、それぞれ、長尺状をなし、押し子3の長手方向に沿って設けられている。
また、本体部31の中心軸を介して互いに対向する2対のリブのうちの1対のリブの基端部側の一部が欠損しており、その欠損部に、1対の弾性部材33、34が設けられている。
また、弾性部材33、34は、それぞれ、押し子3の中心軸に接近離間する方向に弾性変形し得るように構成されている。すなわち、1対の弾性部材33、34は、それぞれ、外筒2の径方向に弾性変形可能に設けられている。これにより、弾性部材33に支持された突起35、および、弾性部材34に支持された突起36を外筒2の径方向に変位させることができる。そのため、1対の突起35、36と1対の貫通孔24、25との係合およびその解除を簡単化することができる。
この1対の弾性部材33、34は、押し子3の軸に対して対称となるように設けられ、外力が付与されていない自然状態において、突起35の先端と突起36の先端との間の距離が外筒2の内径よりも大きくなるように構成されている。
また、この1対の弾性部材33、34は、外力が付与されていない自然状態において、突起35の基端と突起36の基端との間の距離が外筒2の内径と同等またはそれよりも若干小さくなるように構成されている。
このような1対の弾性部材33、34は、押し子3の軸線側へ外力を付与することにより、突起35の先端と突起36の先端との間の距離を外筒2の内径よりも小さくすることができる。そのため、図3の二点鎖線で示すように、1対の弾性部材33、34を弾性変形させた状態で、外筒2内に1対の突起35、36を進入させることができる。
突起35の先端側には、傾斜面351が形成され、同様に、突起36の先端側には、傾斜面361が形成されている。これにより、外筒2内に1対の突起35、36を円滑に進入させることができる。
突起35は、押し子3の中心軸側から外側へ突出し、ガスケット6が外筒2の底部に当接したときに、外筒2の径方向に変位して、貫通孔24と係合するものである。より具体的には、突起35は、ガスケット6が外筒2の先端側底部に当接するまで押し子3を移動させたときに、図4に示すように、弾性部材33の弾性力により貫通孔24内に進入して、貫通孔24と係合するものである。
同様に、突起36は、押し子3の中心軸側から外側へ突出し、ガスケット6が外筒2の底部に当接したときに、外筒2の径方向に変位して、貫通孔25と係合するものである。
このような突起35と貫通孔24との係合、および、突起36と貫通孔25との係合により、押し子3が外筒2の軸方向に移動するのを規制する。すなわち、ガスケット6が外筒2の先端側底部に当接するまで押し子3を移動させたときに、突起35と貫通孔24との係合、および、突起36と貫通孔25との係合により、押し子3の軸方向での位置をロックすることができる。
このようなロック状態は、各弾性部材33、34に対して押し子3の中心軸側へ外力を付与することにより解除することができる。より具体的には、ロック状態において、各弾性部材33、34の少なくとも一部が外筒2の基端部から露出している。そのため、操作者が1対の弾性部材33、34を互いに接近させるように力を加えて摘まんだ状態で、押し子3を基端部側へ引くことにより、突起35と貫通孔24との係合、および、突起36と貫通孔25との係合をそれぞれ解除することができる。
このように、1対の突起35、36と1対の貫通孔24、25との係合を、外筒2の径方向での押圧操作により解除することができる。これにより、簡単な操作で、1対の突起35、36と1対の貫通孔24、25との係合を解除することができる。また、1対の突起35、36と1対の貫通孔24、25との係合を解除することにより、上述した操作を繰り返し行うことができる。ここで、1対の弾性部材33、34は、突起35と貫通孔24との係合、および、突起36と貫通孔25との係合を解除する操作を行うための操作部を構成するとも言える。
このようなロック状態の解除の際、押し子3を基端部側へ引き続けようとしても、前述したように、回転防止部材5の1対の突起52および1対の突起53が押し子3のヘッド部と当接するので、押し子3が外筒2から抜けるのを防止することができる。
以上説明したようなシリンジ1によれば、ガスケットが外筒の底部に当接したとき、1対の貫通孔24、25と1対の突起35、36とが係合することにより、押し子3が外筒2の軸方向に移動するのを規制する。そのため、ガスケット6が外筒2の底部に当接した状態を維持することができる。すなわち、押し子3を外筒2の先端側へ押し切ったときに、その状態をロックすることができる。
また、1対の突起35、36が外筒2の径方向に変位して、1対の貫通孔24、25と1対の突起35、36とが係合する。そのため、押し子3を回転操作することなく、押し子3を押し込むだけの簡単な操作で、ガスケット6が外筒2の底部に当接した状態を維持することができる。
さらに、1対の突起35、36を外筒2の径方向に変位させることにより、1対の貫通孔24、25と1対の突起35、36との係合を解除することができる。そのため、上記ロック状態の解除も、1対の弾性部材33、34を摘まみながら押し子3を基端側へ移動させるという簡単な操作で行うことができる。
また、1対の貫通孔24、25が外筒2の内側に臨むように設けられ、1対の突起35、36が外筒2の内側から1対の貫通孔24、25に係合するので、外筒2内の空間を有効利用して、ロック手段7を構成することができる。そのため、シリンジ1が大型化するのを防止することができる。
以上、本発明のシリンジを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、前述した実施形態では、第1の係合部が外筒2の内側に臨むように設けられ、第2の係合部が外筒2の内側から第1の係合部に係合する場合を例に説明したが、第1の係合部が外筒2の外側に臨むように設けられ、第2の係合部が外筒2の外側から第1の係合部に係合するように構成してもよい。
また、前述した実施形態では、第1の係合部を外筒2に形成された貫通孔で構成し、第2の係合部を押し子3に設けた突起で構成した場合を例に説明したが、第1の係合部を外筒2に設けた突起で構成し、第2の係合部を押し子3に形成した孔で構成してもよい。また、第1の係合部または第2の係合部は、凹部で構成されていてもよい。ただし、本実施形態のように、第1の係合部が外筒2の内側に臨むように設けられ、第2の係合部が外筒2の内側から第1の係合部に係合する場合、第1の係合部を外筒2に形成された貫通孔で構成し、第2の係合部を押し子3に設けた突起で構成することにより、シリンジ1の組み立てを簡単化しつつ、ロック手段7を実現することができる。
また、本発明のシリンジは、例えば、予め外筒とガスケットとで囲まれた空間(貯液空間)に、薬液等が収納されたプレフィルドシリンジと、通常のシリンジとのそれぞれに適用することができる。
1 シリンジ
2 外筒
3 押し子
4 指当て部
5 回転防止部材
6 ガスケット
7 ロック手段
22 口部
23 突起
24 貫通孔
25 貫通孔
31 本体部
32 フランジ
33 弾性部材
34 弾性部材
35 突起
36 突起
51 欠損部
52 突起
53 突起
54 凹部
55 凹部
351 傾斜面
361 傾斜面

Claims (8)

  1. 先端部に液体を吸引または排出する口部を有し、基端部が開放した有底筒状の外筒と、
    前記外筒内に挿入されたガスケットと、
    前記ガスケットを前記外筒の軸方向に沿って移動操作する押し子と、
    前記外筒に設けられた第1の係合部と、前記押し子に設けられ、前記第1の係合部に係合する第2の係合部とを有し、前記ガスケットが前記外筒の底部に当接したときに、前記第2の係合部が前記外筒の径方向に変位して、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合することにより、前記押し子が前記外筒の軸方向に移動するのを規制するロック手段とを備え、
    前記ロック手段は、前記外筒の径方向に押圧操作されることにより、前記第1の係合部と前記第2の係合部との係合を解除し得るように構成されていることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記押し子を前記外筒に対してその中心軸まわりに回転させない状態で、前記ガスケットが前記外筒の底部に当接するまで前記押し子を前記外筒の先端部側に移動させることにより、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合する請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記第1の係合部は、前記外筒の内側に臨むように設けられ、前記第2の係合部は、前記外筒の内側から前記第1の係合部に係合する請求項1または2に記載のシリンジ。
  4. 前記第1の係合部は、前記外筒に形成された孔または凹部で構成され、前記第2の係合部は、前記押し子の中心軸側から外側へ突出する突起で構成されている請求項3に記載のシリンジ。
  5. 前記押し子には、前記外筒の径方向に弾性変形可能に設けられた弾性部材が設けられ、
    前記突起は、前記弾性部材に支持されている請求項4に記載のシリンジ。
  6. 前記押し子を前記外筒に対して軸線回りに回転するのを防止する回転防止手段を有する請求項1ないし5のいずれかに記載のシリンジ。
  7. 前記回転防止手段は、前記押し子の軸方向に沿って形成されたリブと、前記リブを挟むように前記外筒の内側に突出した1対の突起とを有する請求項6に記載のシリンジ。
  8. 前記回転防止手段は、前記押し子が前記外筒から外れるのを防止する機能をも有する請求項6または7に記載のシリンジ。
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