JP2012179090A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作線付き遊技球による不正行為を抑制することが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の弾球遊技機10に備えた発射球供給装置42は、発射球供給孔44Gの開口縁に、1対の刃部(エッジ部55E,56E)を略V字形に対向配置してなる切込部54を設け、不正用の操作線付き遊技球B1の操作線L1が発射球供給孔44Gに通された状態で、その操作線付き遊技球B1が発射装置61にて発射された場合に、操作線L1が切込部54の奥部に向かって進入し、1対の刃部(エッジ部55E,56E)にて切断されるか又は、1対の刃部(エッジ部55E,56E)に食い込まれて捕捉されるようにした。
【選択図】図20

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機として、発射装置によって遊技領域に打ち込まれた遊技球の一部が遊技領域を流下する途中で入賞口に入賞することで遊技者に利益を付与するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−89902号公報(段落[0042]〜[0050])
ところで近年、遊技球に糸やピアノ線等の操作線を取り付けた操作線付き遊技球を、正規の遊技球と同様に発射装置によって遊技領域に打ち込んで、遊技機の外側から遊技領域内の操作線付き遊技球を操って不正に利益を獲得するという不正行為が頻発している。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、操作線付き遊技球による不正行為を抑制することが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、発射球貯留部に貯留された遊技球を、発射装置にて遊技領域に発射して遊技を行う遊技機に組み付けられ、遊技球が1球ずつ通過可能な発射球供給孔を有し、発射球貯留部から取り込んだ遊技球を、発射装置が遊技球を発射する度に発射球供給孔を通して1つずつ発射装置に供給する発射球供給装置を備えた弾球遊技機であって、発射球供給孔の内面又は開口縁に、不正用の操作線付き遊技球の操作線が発射球供給孔に通された状態で、その操作線付き遊技球が発射装置にて発射された場合に、操作線が奥部に向かって進入し、その操作線を切断可能又は、操作線に食い込んで捕捉可能或いは、操作線を切断可能及び捕捉可能にするための刃部を備えた略V字形の切込部を設けたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、複数の切込部材を重ねて備え、それら複数の切込部材のエッジ部を刃部として略V字形に配置し、切込部としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、正規の遊技球の通過を許容し、正規の遊技球より大きな遊技球の通過を規制する検査孔を貫通形成して備えた切込部材が、検査孔と発射球供給孔とを重ねた状態にして取り付けられ、検査孔付きの切込部材に別の切込部材を重ねると共に、検査孔付きの切込部材における検査孔の内縁部に切れ込みを形成し、その切れ込みのエッジ部と別の切込部材のエッジ部とを刃部として略V字形に配置して切込部を構成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の弾球遊技機において、エッジ部を備えた複数の切込部材には、発射球供給孔の内面を構成する孔構成面が切込部の両側に形成され、それら孔構成面と切込部の内面との交差部分に湾曲した湾曲導入面を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、第1の切込部材の外縁部に第2の切込部材を突き合わせて、それら第1と第2の切込部材のエッジ部を刃部として略V字形に配置し、切込部としたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の弾球遊技機において、第1の切込部材は、発射球供給孔の排出口の開口面と略平行にされて、発射球供給孔の排出口の側方に配置され、第2の切込部材から延設されて、発射球供給孔の内部まで延び、操作線を切込部に導入する延長導入片を備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、発射球貯留部から弾球遊技機の発射球供給孔に至る遊技球の移動方向と、発射装置による遊技球の発射方向とが逆向きになるように発射球供給装置を配置したところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、発射装置は、遊技球を打ち出すための打撃槌と打撃槌から上方に向かって延びた発射レールとを有し、遊技球は発射レールに沿ってその下端部から上方に向けて発射され、切込部は発射レールの下端位置と上端位置との中間に配置されたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、切込部は、遊技球の発射方向の前方に向かうに従って徐々に幅狭になるように略V字形に形成されているところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明によれば、操作線付き遊技球が発射球供給孔を通って発射装置に供給され、発射装置によって発射された場合に、操作線を発射球供給孔の内面又は開口縁に設けた切込部に進入させて、その切込部における刃部にて操作線を切断したり捕捉したりすることができる。これにより、操作線付き遊技球によって不正に利益を獲得するという不正行為を抑制することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、複数の切込部材のエッジ部を略V字形に配置することで切込部を形成することができ、比較的開き角度の小さい切込部を容易に形成することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、操作線付き遊技球による不正行為を抑制すると共に、正規の遊技球より大きい遊技球の通過を規制することができる。これにより、不正に大きい遊技球を入賞部に詰まらせて不正に利益を獲得するといった不正行為を抑制することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、操作線を切込部にスムーズに進入させることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、第1の切込部材の外縁部に第2の切込部材を突き合わせて、それら第1と第2の切込部材のエッジ部を略V字形に配置することで切込部を形成することができ、比較的開き角度の小さい切込部を容易に形成することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、延長導入片を備えたことで切込部に確実に操作線を進入させることができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、操作線付き遊技球が発射された場合に、操作線が切込部を備えた発射球供給孔の前後で折り返されるから、操作線に対して切込部の刃部をより深く食い込ませることができる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、操作線付き遊技球が発射レールに沿って移動する途中で、操作線を切込部に進入させることができる。
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、操作線を確実に切込部の奥まで進入させることができる。
本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機の正面図 ガラス枠及び下皿付きカバーを開放した弾球遊技機の斜視図 戻り球回収ダクトの正面図 発射機構ユニットの斜視図 発射機構ユニットの正面図 発射球供給装置の内部構成を示す発射機構ユニットの正面図 従動部材を排除した発射球供給装置の内部構成を示す正面図 発射機構ユニットにおける遊技球の移動経路を示す概念図 発射機構ユニットの背面図 発射球供給装置の内部を示す斜視図 発射球供給装置の分解斜視図 発射球供給装置の内部を示す正面図 発射球供給装置の内部を示す正面図 発射球供給装置の内部を示す正面図 不正防止部材を取り付けた発射球供給孔の背面図 (A)不正防止部材及び1対の切込部材を取付面の反対面側から見た斜視図、(B)不正防止部材及び1対の切込部材を取付面側から見た斜視図 (A)切込部を取付面の反対面側から見た斜視図、(B)切込部を取付面側から見た斜視図 操作線付き遊技球が打撃待機位置にセットされたときの発射球供給装置の背面斜視図 操作線付き遊技球が発射された直後の発射球供給装置の背面斜視図 操作線が切込部に進入したときの発射球供給装置の背面斜視図 操作線を挟んだ切込部の斜視図 第2実施形態に係る発射球供給装置の(A)正面側斜視図、(B)背面側斜視図 発射球供給装置の分解斜視図 不正防止部材の分解斜視図 第3実施形態に係る発射球供給装置の(A)背面側斜視図、(B)正面側斜視図 発射球供給装置の分解斜視図 不正防止部材の分解斜視図 切込部の斜視図 第4実施形態に係る発射球供給装置の(A)正面側斜視図、(B)背面側斜視図 発射球供給装置の分解斜視図 発射球供給装置の分解斜視図 不正防止部材の分解斜視図 切込部の斜視図 切込部の正面図
[第1実施形態]
以下、本発明を適用した弾球遊技機10(パチンコ遊技機、以下、「遊技機10」という)に係る第1実施形態を、図1〜図21に基づいて説明する。遊技機10の遊技盤11のうち、遊技者と対向する前面には、誘導レール12で囲まれた遊技領域R1が設けられ、その遊技領域R1が遊技機10の前面の窓91Wを通して視認可能となっている。
遊技領域R1のほぼ中央部には、表示装置13が設けられている。表示装置13の下方には、始動入賞口14、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。遊技領域R1のうち、表示装置13の左右両側方には始動ゲート18,18及び風車17,17が備えられている。また、始動入賞口14の左右両側には、複数の一般入賞口20,20が誘導レール12に沿って設けられている。さらに、これら入賞口以外に、遊技領域R1には図示しない複数の釘が起立している。
遊技機10の前面には窓91Wに沿って装飾ランプ97が設けられている。装飾ランプ97は遊技機10の前面側に膨出している。また、遊技機10の上端両角部の奥にはスピーカ98,98が設けられている。
窓91Wの下方には、上皿27及び下皿28が上下2段にして設けられている。これら上皿27及び下皿28は、遊技機10の前方に膨出している。上皿27の右側方には球抜きボタン24が設けられ、球抜きボタン24の下方には、球貸し操作ボタン25と球貸し状態表示モニター26とが並べて配置されている。球抜きボタン24を押下すると、上皿27の遊技球が下皿28に排出される。
下皿28の右側方には、球排出ボタン29が設けられている。球排出ボタン29を押下すると、下皿28から遊技機10の外部に遊技球を排出することができる。
遊技機10の前面における右下角部には発射操作部30が備えられている。発射操作部30は、遊技機10の前方に突出したノブ構造をなしている。この発射操作部30を回動操作すると、上皿27に貯留された遊技球が、後述する発射装置61によって1球ずつ遊技領域R1に向けて弾き出され、それら遊技球が遊技領域R1を流下する。その遊技球が遊技領域R1を流下する途中で上記した各入賞口14,15,20に入球すると、賞球として所定数の遊技球が上皿27に払い出される。なお、上皿27は、本発明の「発射球貯留部」に相当する。
以下、遊技盤11の前面に備えた表示装置13等について詳説する。表示装置13は、液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)で構成され、遊技盤11の中央部に貫通形成された表示取付孔(図示せず)に対し、遊技盤11の後面側から取り付けられている。また表示取付孔には、遊技盤11の前面側から枠形構造の表示装飾枠23が取り付けられ、その表示装飾枠23によって表示装置13の周囲が囲まれている。
始動ゲート18,18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて当否判定が行われ、普通図柄表示部38にて判定結果が表示される。
図1に示すように、普通図柄表示部38は、表示装置13の表示画面の一角部に設けられている。通常、普通図柄表示部38には、普通図柄としての数字図柄(図示せず)が停止表示されている。
始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄表示部38の数字図柄が変動表示した後、停止表示する。このとき、当たりを意味する数字図柄(たとえば、奇数)が表示された場合には、始動入賞口14が開放状態になって、遊技球が入賞し易い状態になる。また、普通図柄表示部38が変動表示している間に始動ゲート18を通過した遊技球は、所定数まで累積カウントされる。この累積カウント数(保留数)は、表示装飾枠23に備えた保留数用LED39の点灯数によって遊技者に報知される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口している。始動入賞口14の上面開口は遊技球を1つずつ受け入れ可能な大きさになっている。始動入賞口14の上面開口の左右両側には可動翼14C,14Cが備えられている。これら両可動翼14C,14Cは、常には起立状態になっている。この起立状態では、始動入賞口14への遊技球の入賞が規制される。
これに対し、始動ゲート18への入賞による当否判定結果が当たりになると(普通図柄表示部38で当たりを意味する数字図柄が停止表示すると)、始動入賞口14が開放状態となる。即ち、始動入賞口14に備えた可動翼14C,14Cが所定期間(例えば、0.5秒間)に亘って左右に倒れる。可動翼14C,14Cが左右に倒れると、その倒れた可動翼14C,14Cに案内されて遊技球が始動入賞口14に入賞可能となる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けたセンサがその遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、予め定められた所定数の遊技球(賞球)が上皿27に払い出される。また、始動入賞口14に遊技球が入賞すると、「大当たり遊技」を行うか否かを決定する当否判定の権利が発生し、その当否判定結果が表示装置13にて表示される。
具体的には、表示装置13には、通常、3つの特別図柄(図示せず)が横並びに表示されている。これら各特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄ごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄が、変動表示(上下方向にスクロール表示)され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄が停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄が同じ図柄、即ち、ゾロ目になった場合に、遊技が通常の状態から大当たり遊技状態に移行する。
ここで、表示装置13にて特別図柄が変動表示している最中又は「大当たり遊技」の最中に始動入賞口14に入賞した遊技球の数は、所定の限度数まで累積カウント(保留)され、特別図柄が外れの図柄組み合わせで停止表示又は「大当たり遊技」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄の変動表示が開始される。なお、累積カウント数(保留数)は、表示装飾枠23に備えた保留数用LED37の点灯数によって遊技者に報知される。
大入賞口15は、遊技盤11の前面に開放して横長形状をなしており、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、上記したように特別図柄がゾロ目で停止表示した場合に、可動扉15Tが前側に倒れて大入賞口15が開放し(図1に示す状態)、可動扉15Tをガイドにして大入賞口15に遊技球が入賞可能になる。大入賞口15に遊技球が入賞すると予め定められた所定数の遊技球(賞球)が上皿27に払い出される。以上が、遊技盤11の前面に関する説明である。
図2に示すように、遊技機10は、遊技盤11を保持した遊技機本体90の前面に、ガラス枠扉91及び下皿扉92を開閉可能に備えている。同図に示すように、ガラス枠扉91及び下皿扉92は、遊技機本体90の一側部(正面視左側部)にヒンジを介して連結されている。
ガラス枠扉91には、ガラス板で塞がれた略円形の窓91Wが設けられ、ガラス板越しに遊技領域R1を視認することができる。また、ガラス枠扉91の前面のうち、窓91Wより下側には、前記上皿27が一体に設けられている。
下皿扉92は、遊技機本体90の前面のうちガラス枠扉91の下方部分を覆っている。下皿扉92の前面中央には、前記下皿28が一体に設けられている。
下皿扉92の上辺にガラス枠扉91の下辺が前面側から重なるように配置されており、ガラス枠扉91を開放しないと下皿扉92が開かず、下皿扉92を閉めないとガラス枠扉91が閉まらない構造となっている。
ガラス枠扉91と遊技機本体90は、図示しない錠装置により閉止状態に施錠される。錠装置のうち施錠・解錠操作を行うための鍵穴85は、遊技機本体90の前面右下角部を覆った角部カバー93の外面に露出しており、それ以外の錠装置全体は、ガラス枠扉91及び遊技機本体90によって覆われている。
図2に示すように、遊技機本体90の前面の右下角部には、発射機構ユニット60が設けられ、その左側方に戻り球回収ダクト48が設けられている。図3に示すように、戻り球回収ダクト48は、発射機構ユニット60に備えた発射レール40と誘導レール12との間に配置されており、発射力が弱いために遊技領域R1まで到達せず、誘導レール12を逆戻りした遊技球や、誘導レール12まで到達しなかった遊技球を回収して下皿28に排出するようになっている。
発射機構ユニット60及び戻り球回収ダクト48は、ガラス枠扉91、下皿扉92及び角部カバー93によって前面から覆われている。そして、角部カバー93から前方に突出した発射操作部30と発射機構ユニット60とが連結されており、発射操作部30を回動操作することで、発射機構ユニット60が作動するようになっている。
以下、発射機構ユニット60について詳説する。発射機構ユニット60は、図4及び図5に示すように発射球供給装置42と発射装置61とから構成され、発射装置61のベース板62に、発射球供給装置42、発射レール40、打撃槌67、発射モータ68等の種々の部品を組み付けて構成されている。ベース板62は全体として縦長の略長方形であると共に、その下端部から右側方に向かって張出部62Aが張り出している。
図4に示すように、ベース板62の前面の上寄り位置には発射レール40が固定されている。発射レール40はベース板62の左端上寄り位置から右斜め下方に延びており、幅方向の中央がV字状に窪んで遊技球が1つ通過可能になっている。
発射レール40の下端部(右端部)の上方には、球停止部材41が取り付けられている。球停止部材41は断面台形の角筒構造をなしている。球停止部材41のうち発射レール40側を向いた面は、発射レール40の上面との間隔が斜め下方に向かうに従って徐々に狭くなるテーパー面41Bとなっている。そして、テーパー面41Bと発射レール40の上面との間隔が最も狭くなった左下端部には打撃口40Wが形成されている。発射レール40上に遊技球が供給されると、遊技球は自重により発射レール40の下端部に向かってテーパー面41Bに当接し、打撃口40Wの前方位置(打撃待機位置)にて停止する。
ベース板62には、発射レール40及び球停止部材41をベース板62との間で挟むようにして発射球供給装置42が取り付けられている。図10及び図11に示すように、発射球供給装置42はケース44の内部に、従動部材46と開閉部材45とを収容している。この発射球供給装置42によって、上皿27に貯留された遊技球を発射レール40上に1球ずつ供給することが可能となっている。
ケース44は、ケース本体44Bとケース蓋体44Cとから構成されている。ケース本体44Bは前面が開放して内部に開閉部材45及び従動部材46が取り付けられており、そのケース本体44Bの前面開口がケース蓋体44Cによって閉塞されている。なお、ケース蓋体44Cはケース本体44Bの一側部にヒンジを介して連結されている。
ケース本体44Bは、ケース蓋体44Cと前後方向で対向しかつベース板62に平行なベース対向壁44Aを有し、そのベース対向壁44Aには遊技球が1つ通過可能な矩形状の発射球供給孔44Gが貫通形成されている。図7に示すように、発射球供給孔44Gは、発射レール40における下端部(打撃口40W)と上端部との中間位置に側方から臨んでおり、発射レール40の中間位置に遊技球を流出させる(図8参照)。
図10に示すように、ケース44内には発射球供給孔44Gの上部から発射レール40と略平行に斜め上方に向かって遊技球供給路44Hが延びている。遊技球供給路44Hの上端部には、ケース蓋体44Cを貫通して上皿27と連絡した球入口43Aが設けられ、この球入口43Aを通って上皿27に貯留された遊技球がケース44内に自重で流入するようになっている。
遊技球供給路44Hの下方には開閉部材45が配置されている。開閉部材45の上端には遊技球供給路44Hの下面の一部をなす閉塞壁45Hが形成され、下端はケース44に回動可能に軸支されている。この開閉部材45は常にはコイルバネ45Aによって遊技球供給路44Hの下方を閉塞壁45Hが塞ぐ方向に付勢されており、上記した球抜きボタン24(図1参照)が押下されると、開閉部材45はコイルバネ45Aの付勢に抗して回動し、遊技球供給路44H内の遊技球が下皿28へと繋がる遊技球排出路44Kに流出するようになっている。
従動部材46は全体として略扇形となっており、扇形の円心部分の端部には回動軸46Jが設けられケース44に回動可能に軸支されている。従動部材46のうち扇形の周側の一部には遊技球が丁度1つ入る球受容部46Cが陥没形成され、その上部には遊技球供給路44Hの終端開口44Xと対向可能な球当接壁46Fが形成されている。また、従動部材46のうち球受容部46Cの下方には重り46Dが内蔵され、その重り46Dにより従動部材46は下方に付勢されて、通常は、球当接壁46Fを終端開口44Xと対向させている。このとき、遊技球供給路44H内の遊技球を、球当接壁44Fに当接させて堰き止めることができる(図12の状態)。
球受容部46Cは、従動部材46が上方へ回動したときに遊技球供給路44Hの終端開口44Xと連絡し、遊技球供給路44H内の遊技球を1つ受容する(図13参照)。球受容部46Cに遊技球が受容されて従動部材46が下方へ回動すると、球受容部46Cは発射球供給孔44Gと連絡し(図14参照)、受容した遊技球を発射球供給孔44Gを通して発射レール40上に流出させる。つまり、従動部材46が上下に一度回動して戻る度に遊技球が1つ発射レール40上に供給される。
図11に示すように、従動部材46の球当接壁46Fの上部からはカム摺接突部46Bがベース板62側に向かって突出している。カム摺接突部46Bは、円柱体を縦割りに略2分割した形状をなし、その円弧面が下方に向けられている(図18参照)。ベース対向壁44A及びベース板62には、カム摺接突部46Bの先端を挿通するためのカム連結孔44L(図11参照)及びカム連結窓62C(図4参照)が貫通形成されており、カム摺接突部46Bの先端はこれらカム連結孔44L及びカム連結窓62Cを通ってベース板62の後方に突出している(図9参照)。
図4及び図5に示すように、ベース板62のうち発射レール40の右下端部の下方には、打撃槌67が配置されている。打撃槌67は、略帯板状の本体の先端から槌先端部67Sを突出させた構造をなし、槌先端部67Sには打撃スプリングが固定されている。槌先端部67Sは、球停止部材41と発射レール40との間の打撃口40Wに臨んでおり、打撃槌67の基端寄り位置に一端を固定された回転軸69が、図示しないベアリングによりベース板62に回転可能に軸支されている。これにより、打撃槌67が回動して、槌先端部67Sが打撃口40Wに進退可能となっている。
ベース板62の前面のうち、打撃槌67の側方位置には円柱形状をなした発射モータ68が配設されており、回転軸69と打撃口40Wとの中間位置には、ストッパ66が備えられている。このストッパ66により、打撃槌67が回動(打出)方向(図5における反時計回り方向)に対して回り過ぎないようになっている。
発射操作部30を回動操作すると発射モータ68が駆動され、打撃槌67は、この発射モータ68の駆動力を後述するカム機構を介して受けてストッパ66に接離するように往復回動する。そして、打撃槌67がストッパ66に当接して打撃位置に移動すると、打撃槌67の槌先端部67Sが球停止部材41と発射レール40との間の打撃口40Wに突入して、打撃待機位置の遊技球を弾く。これにより、遊技球が発射レール40に沿って斜め上方に向けて発射される。
図9に示すように、ベース板62の後面には、発射モータ68の回転軸と一体回転するピニオンギヤ76Aが設けられている。ピニオンギヤ76Aの斜め上方にはアイドルギヤ76Bが回転可能に軸支され、ピニオンギヤ76Aと嵌合している。アイドルギヤ76Bとカム連結窓62Cとの間には、球供給カムギヤ76Dが回転可能に軸支され、アイドルギヤ76Bに嵌合している。ピニオンギヤ76A、アイドルギヤ76B、球供給カムギヤ76Dは、発射モータ68を駆動させると、それぞれが連動して一方向に回転する。
球供給カムギヤ76Dは、ベース板62側にアイドルギヤ76Bと嵌合する歯車76D1を備えると共に、その歯車76D1の後方側(ベース板62から離れた側)に一体形成させた球供給用カム78を備えている。球供給用カム78は、歯車76D1の中心から回転方向に対して垂直に延びる平坦面と回転方向に対して半円状に膨出した円弧面とを有している。そして、この球供給用カム78に、上述したカム摺接突部46Bの先端が斜め上方から当接するようになっている。
そして、この球供給用カム78の回動に伴い球供給用カム78がカム摺接突部46Bに当接したときには従動部材46は上方に回動し、球供給用カム78がカム摺接突部46Bから離間したときには従動部材46は下方に回動する。これにより、発射モータ68を駆動すると、従動部材46が上下に往復回動し、遊技球が1球ずつ発射レール40上に供給される。
また、上記した打撃槌67の回転軸69は、ベース板62の後面側に突出しており、その後端には弾発エレメント71Eが備えられている。弾発エレメント71Eは、ベース板62の後面に敷設された回動リング73と、回転軸69の先端の回動キャップ72との間に、ねじりバネ71を挟んでなる。ねじりバネ71は、回動キャップ72又は回動リング73から延びた図示しない筒部の周りに巻回されている。そして、ねじりバネ71の一方の端部が回動キャップ72に係止されかつ、他方の端部が回動リング73に係止されている。また、回動リング73は回転軸69に対して回転可能である一方、回動キャップ72は回転軸69に一体回転可能に固定されている。
回動キャップ72には、アイドルギヤ76B側に張り出したトルクアーム72Aが備えられ、そのトルクアーム72Aの先端からベース板62に向かって摺接ボス72Bが突出している。そして、ベース板62のうち弾発エレメント71Eとアイドルギヤ76Bとの間には打撃カムギヤ76Cが設けられ、摺接ボス72Bと摺接可能になっている。具体的には、打撃カムギヤ76Cは、ベース板62側にアイドルギヤ76Bに嵌合する歯車76C1を備えると共に、その後方側(ベース板62から離れる側)に一体に形成された打撃用カム77を備えている。そして、発射モータ68を駆動させることで、ピニオンギヤ76A、アイドルギヤ76B、打撃カムギヤ76Cが連動して一方に回転するようになっている。
打撃用カム77は、歯車76C1の中心から回転方向に対して垂直に延びる平坦面と回転方向に対して半円状に膨出した円弧面とを有している。打撃カムギヤ76Cが回転することで、打撃用カム77の円弧面とトルクアーム72Aの摺接ボス72Bとが摺接し、ねじりバネ71に抗して回動キャップ72が一方向に回転される。そして、打撃用カム77の円弧面が摺接ボス72Bを通過したときに、ねじりバネ71の弾発力によって回動キャップ72が逆方向に一気に回転する。これにより、回動キャップ72と共に打撃槌67が往復回動し、発射レール40にセットされた遊技球と打撃槌67とが打撃口40Wにて衝突して、遊技球が遊技領域R1へ向かって弾き出される。
なお、打撃カムギヤ76Cが一回転する間隔と球供給カムギヤ76Dが一回転する間隔とは等しくなっているので、打撃槌67が1回往復回動して遊技球を弾き出す間に、発射球供給装置42は発射レール40上に1個の遊技球を供給する。これにより、発射機構ユニット60は連続して遊技球を発射し続けることが可能となっている。
打撃槌67によって弾き出される遊技球の発射強度は、ねじりバネ71の弾発力によって決まり、ねじりバネ71の弾発力は、回動リング73を回動キャップ72に対して回動させることによって変更することができる。この回動リング73を回動させるために、ベース板62の張出部62Aには、発射操作部30と一体回転可能な巻取盤75が備えられている。
巻取盤75は、断面略半円形状をなし、ベース板62の張出部62Aに回動可能に取り付けられており、回動リング73とワイヤ72Wによって連結されている。そして、巻取盤75の略半円形の円心部分には、発射操作部30側へ突出したシャフト収容部75Aが一体形成され、その先端がベース板62(張出部62A)を貫通して前方に突出している。
図4に示すように、ベース板62のうち張出部62Aの前面には、シャフト収容部75Aの先端を内部に収容した筒形支柱62Tが取り付けられている。筒形支柱62Tの軸心部には軸孔62Uが貫通形成されている。その軸孔62Uには、発射操作部30から後方に突出した回動シャフト(図示せず)が挿通されて、シャフト収容部75Aに一体回転可能に固定されている。これにより、発射操作部30は巻取盤75と一体に回動することが可能となっている。巻取盤75は回動リング73と連動しているので、発射操作部30を回動操作することにより回動リング73を回動させることができる。
発射操作部30の回動角が大きくなるに従って、前記弾発エレメント71Eに備えたねじりバネ71の捻り量(弾発力)が大きくなり、遊技球の発射強度が大きくなる。つまり、発射操作部30を回動操作することで、遊技球を任意の勢いで遊技領域R1に向けて発射させることができる。また、回動リング73を回転させると、ねじりバネ71の弾発力をうける。このため、発射操作部30は、ねじりバネ71の弾発力により前方から見て反時計回りに付勢されている。以上が、発射機構ユニット60の説明である。
ところで、発射球供給装置42には、遊技球に糸やピアノ線等の操作線L1を取り付けた「操作線付き遊技球」による不正行為を抑制するための不正防止構造が備えられている。以下、不正防止構造について詳説する。
図18に示すように、発射球供給孔44Gは、ベース対向壁44Aの後面からベース板62に向かって突出した矩形状の囲壁44Wを備えており、その囲壁44Wに被せるようにして、不正防止部材50が取り付けられている(図15参照)。本実施形態において、不正防止部材50は板金によって構成されている。
図16に示すように、不正防止部材50は、下辺が開放した門形構造をなしており、本発明の「切込部54」が形成された主板部51と、主板部51の外縁部からベース対向壁44Aに向かって突出した複数(具体的には3つ)の固定板52,52とから構成されている。各固定板52は、主板部51の上辺及び左右の両側辺から張り出した突片をクランク状に直角曲げした形状であり、それら各固定板52の先端がベース対向壁44Aの後面(ベース板62との対向面)に宛がわれて、例えば、両面テープにより取り付けられている。なお、以下の説明において、「右」及び「左」とは、ベース対向壁44Aを後面側から見た場合(図18参照)の「右」及び「左」という意味である。
不正防止部材50の主板部51は、コーナー張出部53を備えている。コーナー張出部53は、発射球供給孔44Gの開口面のうち、発射レール40に沿って斜め上方に発射された遊技球の発射方向前方の角部、具体的には、図15に示すように、発射球供給孔44Gの右上角部から内側に張り出しており、その右上角部から離れるに従って徐々に張り出しが小さくなっている(図7参照)。
コーナー張出部53には切込部54が形成されている。切込部54は、遊技球の発射方向の前方に向かうに従って幅狭になったV字形(楔形)をなしている。そのV字形の切込部54の開き角度は、鋭角(具体的には、30〜40度)であり、切り込みの深さは、例えば、2〜4mm程度となっている。また、図7に示すように、切込部54は、発射レール40の上端位置と下端位置との中間に配置されている。
さらに、コーナー張出部53の内側面と切込部54の内面との交差部分には、湾曲した湾曲導入面53A,53Aが形成されている。なお、コーナー張出部53の内側面は、本発明の「孔構成面」に相当する。
これらコーナー張出部53及び切込部54は、図16に示すように、薄い(例えば、0.5mm以下)複数(本実施形態では、1対)の切込部材55,56を重ねることで構成されており、各切込部材55,56は、例えば、打ち抜きプレス加工によってそれぞれ以下のような形状に成形されている。
第1の切込部材55は、主板部51を構成する主板部構成体55Aと1つの固定板52とを一体に備えている。主板部構成体55Aは下辺が開放した門形をなすと共に、主板部構成体55Aの右上の角部には、V字形の第1の鋭角切欠部55Vが形成されている。詳細には、主板部構成体55Aの上辺には、下方に向かって山形状に突出しかつ頂点が丸みを帯びた第1の山形凸部55Bが形成され、その第1の山形凸部55Bの一方の斜面55B1と、主板部構成体55Aの右内側面55Cとの間に第1の鋭角切欠部55Vが形成されている。なお、第1の切込部材55の上縁部には、固定板52と同様に主板部構成体55Aに対して直角曲げされた位置決め片55Dが備えられており、位置決め片55Dと固定板52とが第2の切込部材56の外縁部に当接することで、第1と第2の切込部材55,56を互いに位置決め可能となっている。
第2の切込部材56は、主板部51を構成する主板部構成体56Aと2つの固定板52,52とを一定に備えている。主板部構成体56Aは下辺が開放した門形をなすと共に、主板部構成体56Aの右上の角部には、V字形の第2の鋭角切欠部56Vが形成されている。詳細には、主板部構成体56Aの右側辺には、左側辺に向かって山形状に突出しかつ頂点が丸みを帯びた第2の山形凸部56Bが形成され、その第2の山形凸部56Bの一方の斜面56B1と、主板部構成体56Aの上辺内面56Cとの間に第2の鋭角切欠部56Vが形成されている。なお、第2の鋭角切欠部56Vの開き角度は、切込部54より広角となっている。
第1の切込部材55と第2の切込部材56とを重ねて不正防止部材50とすると、第1と第2の鋭角切欠部55V,56Vが少しずれた状態で一部が重なって、第1と第2の山形凸部55B,56Bで挟まれた部分に切込部54が形成される。詳細には、図17(A)に示すように、第1と第2の山形凸部55B,56Bがコーナー張出部53を形成すると共に、それら第1と第2の山形凸部55B,56Bにおける一方の斜面55B1,56B1同士が略V字形に配置されて切込部54が形成される。なお、丸みを帯びた第1と第2の山形凸部55B,56Bの各頂点部分は、不正防止部材50における湾曲導入面53A,53Aとなる。
そして、切込部54は、操作線付き遊技球の操作線L1を受け入れ可能であると共に、切込部54を形成する1対の斜面55B1,56B1における同一平面上のエッジ部55E,56E、詳細には、各切込部材55,56の内側端部の刃状部であって先端側に向かって傾斜がかかっている箇所(図17(B)参照。本発明における「刃部」に相当する)にて操作線L1を挟むことが可能となっている。
次に本実施形態の動作を説明する。遊技機10にて遊技を行う際には、発射操作部30を回動操作する。すると、打撃用カム77及び球供給用カム78とそれらの摺動部品とからなるカム機構が作動し、発射球供給装置42から発射レール40上に1つずつ遊技球が供給される度に、その発射球供給装置42に同期して打撃槌67が打撃動作を行い、打撃槌67の槌先端部67Sが遊技球に衝突して遊技球が弾かれ、発射レール40及び誘導レール12によって遊技領域R1へと案内される。このとき、発射操作部30の回動量を変更することで、遊技球の発射力を変更することができる。そして、遊技領域R1を流下する遊技球の各入賞口14,15,20及び始動ゲート18等への入球に応じて遊技が進行する。
さて、不正行為者によって上皿27に投入された操作線付き遊技球B1は、他の正規の遊技球と同様に、上皿27から発射球供給装置42を経て発射レール40へと供給され、発射レール40の打撃待機位置にセットされる(図18参照)。このとき、操作線L1は、発射球供給孔44G、遊技球供給路44H、球入口43Aを経て上皿27に導出され、不正行為者によって保持されている。
この状態で、発射操作部30が回動操作されると、操作線付き遊技球B1が打撃槌67によって弾かれ、正規の遊技球と同様に発射レール40に沿って斜め上方に発射される。このとき、操作線付き遊技球B1は、発射球供給孔44Gの側方を通過し、操作線L1が発射球供給孔44Gの右側辺にて折り返される。そして、図19から図20への変化に示すように、操作線付き遊技球B1が打撃待機位置から離れて上方に向かうに従って、操作線L1は、不正防止部材50における第2の山形凸部56Bに摺接しながら発射方向の前方に向かって幅狭になるように傾斜して形成された切込部54へと近づき、ついには、傾斜に沿って切込部54の奥部に向かって進入する。
そして、操作線付き遊技球B1が遊技領域R1に到達する前に、操作線L1が切込部54の奥部に到達し、図21に示すように、切込部54における1対の斜面55B1,56B1のエッジ部55E,56Eに食い込まれて捕捉される。或いは、操作線L1がエッジ部55E,56Eによって切断される。
操作線L1が捕捉された場合、操作線付き遊技球B1は打撃待機位置に戻るか戻り球回収ダクト48に入る。戻り球回収ダクト48に入った操作線付き遊技球B1は、切込部54による捕捉が解除されるまで下皿28に出てくることはない。戻り球回収ダクト48に入ったままの操作線付き遊技球B1を取り戻すために操作線L1を引っ張ると、エッジ部55E,56Eによる捕捉が解除されない限り、エッジ部55E,56Eが食い込んで操作線L1が切断される。
操作線L1が切断された場合、操作線付き遊技球B1は誘導レール12の途中又は誘導レール12の手前で失速して、発射レール40の発射待機位置に戻るか、戻り球回収ダクト48に回収される。仮に、操作線L1が途中で切断された操作線付き遊技球B1が、そそのまま遊技領域R1に進入したとしても、その操作線付き遊技球B1は不正行為者の手から離れているので不正行為を行える状態ではない。
このように、本実施形態によれば、発射球供給装置42の発射球供給孔44Gに切込部54を備えた不正防止部材50が取り付けられ、操作線付き遊技球B1が発射された場合には、切込部54における1対の斜面55B1,56B1のエッジ部55E,56Eで操作線付き遊技球B1の操作線L1を切断可能又は捕捉可能に構成されている。これにより、操作線付き遊技球B1によって不正に利益を獲得するという不正行為を抑制することができる。
また、コーナー張出部53の内面と切込部54における1対の斜面55B1,56B1との交差部分に湾曲導入面53A,53Aを形成したことで、操作線L1をスムーズに切込部54内に導入することができる。
また、複数(本実施形態では1対)の切込部材55,56を重ねて、それら複数の切込部材55,56の各エッジ部55E,56Eを略V字形に配置することで切込部54を形成したから、比較的開き角度の小さい切込部54を容易に形成することができる。
また、コーナー張出部53を設けたことで、正規の遊技球より大きい不正球の通過を規制することができ、不正球を入賞口14,15,20や始動ゲート18に詰まらせて賞球や当否判定の権利を獲得するという不正行為を抑制することが可能になる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を図22〜図24に基づいて説明する。この第2施形態は、発射球供給装置及び不正防止部材を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図22に示す発射球供給装置242のケース244は、同図(A)に示すように前面側が開放しており、その開口面を上皿27の奥壁に貫通形成された図示しない球入口に宛がって取り付けられている。ケース244の内部には、球入口から下方に向かってクランク状に屈曲した発射球供給孔244Hが形成されている。発射球供給孔244Hの終端開口244Gは、ケース244における発射装置(図示せず)との対向壁244Aに貫通形成されており、その終端開口244Gが発射装置(発射レール)に対して側方から臨んでいる。
ケース244の内部には、水平な回動軸246Jを中心として上下に揺動する球送りレバー246が備えられている。図23に示すように、球送りレバー246は、遊技球を丁度1つ受け入れ可能な球受容部246Cと、球受容部246Cの下方に形成された傾斜台246Aと、球受容部246Cの上方に形成された球当接壁246Fとを備えている。また、球送りレバー246の上面には、金属製の吸着部材246Mが備えられている。
球送りレバー246は自重によって下方に付勢されている(図22に示す状態)。ケース244のうち球送りレバー246の上方にはソレノイド246S(図22(B)参照)が備えられており、そのソレノイド246Sが励磁されると吸着部材246Mが吸引されて球送りレバー246が自重に抗して上方に回動する。そして、球送りレバー246が上下に一度回動する度に、遊技球が1つ終端開口244Gを通過して発射レール上に供給されるようになっている。
即ち、ソレノイド246Sの励磁により球送りレバー246が上方に回動すると、球当接壁246Fに当接していた遊技球が、球受容部246Cに受け入れられる。このとき、傾斜台246Aが終端開口244Gを狭めているので、球受容部246Cから終端開口244Gへと遊技球が流出することはない。次いで、ソレノイド246Sの消磁により球送りレバー246が下方に回動すると、後続の遊技球が球当接壁246Fによって堰き止められる(図22(A)参照)と共に、球受容部246C内の遊技球が、傾斜台246Aの案内により終端開口244Gを通って発射レール上に流出する(図22(B)参照)。なお、上記第1実施形態と同様に、球送りレバー246の動作は発射装置の打撃槌の打撃動作と連動しており、打撃槌が1回往復回動して遊技球を弾き出す間に、発射球供給装置242は発射レール40上に1個の遊技球を供給する。
ところで、発射球供給孔244Hの終端開口244Gには、上記第1実施形態と同様な原理で操作線付き遊技球の操作線L1を切断又は捕捉することが可能な切込部54を備えた不正防止部材250が取り付けられている。図22(B)に示すように、不正防止部材250は、ケース244における発射装置(発射レール)との対向壁244Aに宛がわれて、例えば両面テープによって固定されている。なお、本実施形態の不正防止部材250は例えば、板金で構成されている。
また、図24に示すように、不正防止部材250は、予め所定の形状に成形された第1の切込部材255と第2の切込部材256とを重ねることで形成されている。ここで、本実施形態の不正防止部材250は、ケース244に対する固定部の構成が上記第1実施形態の不正防止部材50と異なっているが、操作線L1を切断又は捕捉する切込部54の構成や配置については上記第1実施形態の不正防止部材50と略同一である。本実施形態の構成によっても、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図25〜図28に基づいて説明する。この第3実施形態は、発射球供給装置及び不正防止部材を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。上記第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の発射球供給装置342は、図25に示すケース344の内部に球送りレバー346、ソレノイド(図示せず)、発射球供給孔344H等を備えている。
図26に示すように、ケース344は、ケース本体344Bとケース蓋体344Cとから構成されており、ケース本体344Bの前面開口がケース蓋体344Cによって閉塞されている。
ケース本体344Bのうち、ケース蓋体344Cと前後方向で対向した対向壁344Aの下寄り位置には、発射球供給孔344Hの終端開口344Gが形成されている。
発射球供給孔344Hは、終端開口344Gから上方に向かって形成され、その上端部には、ケース蓋体44Cを貫通して上皿27と連絡した矩形状の始端開口343Aが設けられている。この始端開口343Aを通って上皿27に貯留された遊技球がケース344内に自重で流入するようになっている。
球送りレバー346は発射球供給孔344H内に設けられている。図26に示すように、球送りレバー346は水平な回動軸346Jを有し、ケース344に回動可能に軸支されている。球送りレバー346の外面には遊技球を1つ受け入れ可能な球受容部346Cが陥没形成され、上端部には球当接壁346Fが形成されている。また、球送りレバー346の側面からは金属製の吸着板346Mが張り出している。
球送りレバー346は自重によって下方に付勢されている。吸着板346Mがその上方に配置されたソレノイド(図示せず)によって吸引されると、球送りレバー346が自重に抗して上方に回動する。そして、球送りレバー346が上下に一度回動して戻る度に遊技球が1つ終端開口344Gを通って発射装置(図示せず)に供給されるようになっている。
詳細には、ソレノイドの励磁によって球送りレバー346が上方に回動すると、発射球供給孔344H内で球当接壁346Fに当接していた遊技球が流下して球受容部346Cに受け止められる。このとき、球送りレバー346が終端開口344Gを狭めているので、球受容部346Cから終端開口344Gへと遊技球が流出することはない。
次いで、ソレノイドの消磁によって球送りレバー346が下方に回動すると、球当接壁346Fによって後続の遊技球が堰き止められると共に、球受容部346Cに受容された遊技球が、終端開口344Gから発射装置(図示せず)へと排出される。なお、上記第1実施形態と同様に、球送りレバー346の動作は発射装置の打撃槌の打撃動作と連動しており、打撃槌が1回往復回動して遊技球を弾き出す間に、発射球供給装置342は発射レール上に1個の遊技球を供給する。
さて、発射球供給孔344Hのうち始端開口343Aの縁部には、操作線付き遊技球の操作線L1を切断又は捕捉することが可能な切込部354を有した不正防止部材350が取り付けられている。なお、本実施形態の不正防止部材350は例えば、板金で構成されている。
図27に示すように、不正防止部材350は、第1の切込部材355と第2の切込部材356とを重ねて構成され、第1の切込部材355の取付面355Tをケース蓋体344Cの前面に重ねて、例えば、両面テープにより固定されている。
第1の切込部材355は縦長の略矩形状をなしており、その上寄り位置には、正規の遊技球の通過を許容し、正規の遊技球より大きな遊技球の通過を規制する検査孔355Hが貫通形成されている。検査孔355Hは、遊技球より若干大きい円形孔の内縁部の複数箇所を部分的に内側に突出させた形状となっており、始端開口343Aと重ねて配置されている。ここで、第1の切込部材355は、本発明の「検査孔付きの切込部材」に相当する。
第2の切込部材356は、第1の切込部材355の取付面355Tに重ねて取り付けられている。第2の切込部材356には、検査孔355Hと同一径の円弧を一部に有した湾部356Hが形成され、この湾部356Hと検査孔355Hとが重ねて配置されている。第2の切込部材356は、本発明の「別の切込部材」に相当する。
ところで、第1の切込部材355における検査孔355Hの内縁部と、第2の切込部材356における湾部356Hの内縁部とには、それぞれ切れ込み355A,356Aが形成されている。切れ込み355A,356Aは、検査孔355H及び湾部356Hの各内面を扁平な「コ」の字形に陥没させた形状となっている。第1と第2の切込部材355,356を重ねた状態で、これら切れ込み355A,356Aは上下にずれて重ねられ、それら切れ込み355A,356Aの重なった部分で、切込部354が形成されている。詳細には、図28に示すように、第1の切込部材355に形成された切れ込み355Aにおける一方の内側面355A1と、第2の切込部材356に形成された切れ込み356Aにおける一方の内側面356A1とがV字形に配置されて、それらのエッジ部355E,356Eにて操作線L1を挟んで捕捉又は切断することが可能となっている。
切込部354を形成する1対の内側面355A1,356A1のうち、内側面355A1と検査孔355Hの内側面との交差部分には、湾曲導入面53Aが形成されている。同様に、内側面356A1と湾部356Hの内側面との交差部分にも、湾曲導入面53Aが形成されている。これら湾曲導入面53A,53Aを設けたことで、始端開口343Aに通された操作線L1がスムーズに切込部354に進入する。本実施形態の構成によっても、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図29〜図34に基づいて説明する。この第4実施形態は、発射球供給装置及び切込部を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の発射球供給装置442は、図29に示すケース444内に球送りレバー446、ソレノイド(図示せず)、発射球供給孔444H等を備えている。
図30及び図31に示すように、ケース444は、ケース本体444Bとケース蓋体444Cとから構成されており、ケース本体444Bの後面開口がケース蓋体444Cによって閉塞されている。
図29(B)に示すように、ケース444のうち、図示しない発射装置と対向した対向面の下端寄り位置には、発射球供給孔444Hの終端開口444Gが形成されている。
発射球供給孔444Hは、終端開口444Gから上方に向かってクランク状に屈曲して形成され、その上端部には、ケース本体444Bを貫通して上皿27と連絡した矩形状の始端開口443Aが設けられている。この始端開口443Aを通って上皿27に貯留された遊技球がケース444内に自重で流入するようになっている。
球送りレバー446は、水平な回動軸446J(図30参照)によってケース444に回動可能に軸支されている。球送りレバー446は、回動軸446Jから水平方向に延びて先端部が下方に直角に折れ曲がったL字形状をなしている。球送りレバー446の下端部からは側方に傾斜板446Aが張り出しており、その傾斜板446Aの上方には球当接壁446Fが突出形成され、傾斜板446Aと球当接壁446Fの間には、遊技球を丁度1つ受容可能な球受容部446Cが形成されている。さらに、球送りレバー446の上面には金属製の吸着板444Mが備えられている。
球送りレバー446は自重によって下方に付勢されている。吸着板446Mがその上方に配置されたソレノイド(図示せず)によって吸引されると、球送りレバー446が自重に抗して上方に回動する。そして、球送りレバー446が上下に一度回動する度に、遊技球が1つ終端開口444Gを通過して発射レール上に供給されるようになっている。なお本実施形態における終端開口444Gは、本発明の「排出口」に相当する。
即ち、ソレノイドの励磁により球送りレバー446が上方に回動すると、発射球供給孔444H内で球当接壁446Fに当接していた遊技球が球受容部446Cに受け入れられる。このとき、傾斜板446Aが終端開口444Gを狭めているので、球受容部446Cから終端開口444Gへと遊技球が流出することはない。次いで、ソレノイドの消磁により球送りレバー446が下方に回動すると、球当接壁446Fが後続の遊技球を堰き止めると共に、球受容部446Cに受容されていた遊技球が、傾斜板446Aの案内により終端開口444Gを通って発射レール上に流出する。なお、上記第1実施形態と同様に、球送りレバー446の動作は発射装置の打撃槌の打撃動作と連動しており、打撃槌が1回往復回動して遊技球を弾き出す間に、発射球供給装置442は発射レール上に1個の遊技球を供給する。
さて、図29(B)に示すように、ケース444における図示しない発射装置との対向面には、操作線付き遊技球の操作線L1を切断又は捕捉することが可能な切込部454を有した不正防止部材450が取り付けられている。詳細には、ケース444における発射装置との対向面には、終端開口444Gの右上角部に連絡した鉤形の隙間部444K(図29(B)及び図34参照)が形成されており、その隙間部444Kに切込部454が重なるように不正防止部材450が配置されている。なお、本実施形態の不正防止部材450は例えば、板金で構成されている。
図32に示すように、不正防止部材450は、大小2つの切込部材455,456を重ねて構成されている。図33及び図34に示すように、小さい方の切込部材455(以下、「小切込部材455」という)は、終端開口444Gの開口面と略平行にされて、終端開口444Gの側方に配置されている。
大きい方の切込部材456(以下、「大切込部材456」という)は、終端開口444Gの開口面と略平行な取付板456Aと、取付板456Aから延設された帯状板456Bとから構成されている。取付板456Aは略L字形をなしており、その裏面456Aが、例えば両面テープによってケース442に固定されている。帯状板456Bは、取付板456A(終端開口444Gの開口面)に対して直角となっており、帯状板456Bと取付板456Aとの間には楔形のスリット456Sが形成されている。また、帯状板456Bの先端部はクランク状に屈曲して延長導入片456Cとなっており、その延長導入片456Cが、発射球供給孔444Hの終端開口444G寄りの内部上面に宛がわれている。
図33に示すように、不正防止部材450は、小切込部材455の外縁部に大切込部材456における帯状板456Bの基端部を突き合わせて重ねられている。そして小切込部材455と帯状板456Bの基端部の各エッジ部455E,456Eが略V字形に配置されて、切込部454が形成されている。
終端開口444Gを通って発射装置に供給された操作線付き遊技球が、発射装置によって発射されると、図34に示すように、操作線L1が延長導入片456Cによって切込部454へと誘導され、さらに切込部454の奥に進入してエッジ部455E,456Eにより挟まれる。本実施形態によっても、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1〜第4実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、アレンジボールやスマートボール等、遊技球を使用する他の遊技機に適用してもよい。
(2)上記第1〜第4実施形態では、第1と第2の切込部材を重ねて切込部を形成していたが、1枚の切込部材をV字形に切り欠いて切込部を形成してもよい。また、切込部は、板金を用いて形成していたが、操作線付き遊技球の操作線を切断可能或いは捕捉可能であれば、板金に限らずどのような材質を用いてもよい。
(3)上記第1〜第4実施形態では、切込部を発射球供給孔の開口縁に設けていたが、発射球供給孔の内面に設けてもよい。
(4)操作線付き遊技球の操作線を切断可能或いは捕捉可能な刃部(エッジ部)を切込部の全体に備えていなくてもよく、切込部の奥部だけに刃部を備えていてもよい。
(5)切込部は、遊技球の発射方向の前方に配置されていて、操作線付き遊技球から延びた操作線を受け入れかつ、その操作線を切断可能又は捕捉可能な構成であれば、上記第1〜第4実施形態以外の構成でもよい。
10 弾球遊技機
27 上皿(発射球貯留部)
40 発射レール
42,242,342,442 発射球供給装置
44G,244H,344H,444H 発射球供給孔
50,250,350,450 不正防止部材
53A,53A 湾曲導入面
54,354,454 切込部
55,255,355 第1の切込部材
56,256,356 第2の切込部材
55E,56E エッジ部(刃部)
61 発射装置
67 打撃槌
355E,356E エッジ部(刃部)
355H 検査孔
444G 終端開口(排出口)
455 小切込部材(第1の切込部材)
455E,456E エッジ部(刃部)
456 大切込部材(第2の切込部材)
456B 帯状板
456C 延長導入片
L1 操作線

Claims (9)

  1. 発射球貯留部に貯留された遊技球を、発射装置にて遊技領域に発射して遊技を行う遊技機に組み付けられ、遊技球が1球ずつ通過可能な発射球供給孔を有し、前記発射球貯留部から取り込んだ遊技球を、前記発射装置が遊技球を発射する度に前記発射球供給孔を通して1つずつ発射装置に供給する発射球供給装置を備えた弾球遊技機であって、
    前記発射球供給孔の内面又は開口縁に、不正用の操作線付き遊技球の操作線が前記発射球供給孔に通された状態で、その操作線付き遊技球が前記発射装置にて発射された場合に、前記操作線が奥部に向かって進入し、その操作線を切断可能又は、操作線に食い込んで捕捉可能或いは、前記操作線を切断可能及び捕捉可能にするための刃部を備えた略V字形の切込部を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 複数の切込部材を重ねて備え、それら複数の切込部材のエッジ部を前記刃部として略V字形に配置し、前記切込部としたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 正規の遊技球の通過を許容し、正規の遊技球より大きな遊技球の通過を規制する検査孔を貫通形成して備えた切込部材が、前記検査孔と前記発射球供給孔とを重ねた状態にして取り付けられ、
    前記検査孔付きの切込部材に別の切込部材を重ねると共に、前記検査孔付きの切込部材における前記検査孔の内縁部に切れ込みを形成し、その切れ込みのエッジ部と前記別の切込部材のエッジ部とを前記刃部として略V字形に配置して前記切込部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 前記エッジ部を備えた前記複数の切込部材には、前記発射球供給孔の内面を構成する孔構成面が前記切込部の両側に形成され、それら孔構成面と前記切込部の内面との交差部分に湾曲した湾曲導入面を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の弾球遊技機。
  5. 第1の切込部材の外縁部に第2の切込部材を突き合わせて、それら第1と第2の切込部材のエッジ部を前記刃部として略V字形に配置し、前記切込部としたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  6. 前記第1の切込部材は、前記発射球供給孔の排出口の開口面と略平行にされて、前記発射球供給孔の排出口の側方に配置され、
    前記第2の切込部材から延設されて、前記発射球供給孔の内部まで延び、前記操作線を前記切込部に導入する延長導入片を備えたことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記発射球貯留部から前記弾球遊技機の前記発射球供給孔に至る遊技球の移動方向と、前記発射装置による遊技球の発射方向とが逆向きになるように前記発射球供給装置を配置したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  8. 前記発射装置は、遊技球を打ち出すための打撃槌と前記打撃槌から上方に向かって延びた発射レールとを有し、遊技球は前記発射レールに沿ってその下端部から上方に向けて発射され、
    前記切込部は前記発射レールの下端位置と上端位置との中間に配置されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  9. 前記切込部は、遊技球の発射方向の前方に向かうに従って徐々に幅狭になるように略V字形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
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