JP2012178013A - 緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】所持者に心臓病の発作などの緊急事態が生したときに、第3者に緊急事態が発生したこと等を知らせることが可能な、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースを提供する。
【解決手段】薬剤収納ケース100に設けられた吊り下げ部110は、緊急警報機能をONさせるスイッチの役割を担っている。突発性の発作が生じた場合、所持者は首から吊り下げた薬剤収納ケース100の本体部120を握って下方に向けて強く引っ張る。かかる操作がなされると、吊り下げ部110は本体部120から所定長さ(例えば数mm程度)だけ引き出され(図1の点線部分参照)、緊急警報機能がONして、緊急警報等が報知される。
【選択図】図1
【解決手段】薬剤収納ケース100に設けられた吊り下げ部110は、緊急警報機能をONさせるスイッチの役割を担っている。突発性の発作が生じた場合、所持者は首から吊り下げた薬剤収納ケース100の本体部120を握って下方に向けて強く引っ張る。かかる操作がなされると、吊り下げ部110は本体部120から所定長さ(例えば数mm程度)だけ引き出され(図1の点線部分参照)、緊急警報機能がONして、緊急警報等が報知される。
【選択図】図1
Description
本発明は、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースに関し、特に、緊急事態が生じたこと等を第3者に知らせることが可能な薬剤収納ケースに関する。
例えば、心臓病等を患っているような人が外出したり、スポーツをするような場合、突然発作が起きることがある。また、スポーツに限らず、災害のような緊急事態が発生し、薬をすぐに飲まなければならないような状況が起こり得る。このような持病を有する患者が、自分の身体の変調に気がつき、自分自身で、例えば心臓発作を抑えるニトログリセリンといった薬剤を舌下に含むことができれば、そのような発作を鎮めることができる。
しかしながら、そのような薬剤を舌下に含むことができない状態に陥ったときは、第3者の助けが必要となる。この場合、患者の異変に気付く第3者が近くにいれば、手当てや処置も可能となるが、そのような時でも、第3者はどういう処置をすればよいのか理解できないことが多い。また、救急車等を呼んだとしても、特に心臓発作の場合は時間の経過が命とりになることが多く、一刻を争う状態となり間に合わない場合も有り得る。
従来、このような病気を持つ人は、発作等を鎮静するための薬を常備するために、ピルケースなどの容器に収納して、あるいは薬を自分の服のポケットやバックにそのまま所持していることが多い。
しかしながら、このような所持の仕方では、突発性の発作により自分で薬を飲むことができない場合には、他人の手を借りて薬を飲まなければならず、第3者に異変が生じたことを知らせる必要が生じる。
このような事態を想定し、スイッチ操作により電子ブザーなどで第3者に異変が生じたことを知らせる緊急警報装置は存在していたものの、心臓病等の突発性の発作が生じたときには、苦しさゆえにスイッチ操作さえも満足に行えない場合もある。
さらに別の問題として、たとえ第3者が異変に気付いたとしても、第3者はどのように対処すれば良いかわからず、救急車等が到着するまで適切な処置が施せない場合もある。
さらに別の問題として、たとえ第3者が異変に気付いたとしても、第3者はどのように対処すれば良いかわからず、救急車等が到着するまで適切な処置が施せない場合もある。
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、所持者に心臓病の発作などの緊急事態が生したときに、第3者に緊急事態が発生したこと等を知らせることが可能な、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースは、表面部と裏面部とからなるケース本体と、当該ケースを吊り下げるための孔が設けられた吊り下げ部と、前記ケース本体に内蔵された緊急警報装置とを含む、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースであって、前記表面または前記裏面の少なくともいずれかの面と前記緊急警報装置との間に、薬剤収納スペースが設けられており、前記緊急警報装置は、前記吊り下げ部が設定値以上の力で引っ張られたことを検知した場合に、緊急警報機能をオンとするオン・オフ制御手段と、緊急警報情報を記憶する記憶手段と、前記オン・オフ制御手段によって前記緊急警報機能がオンされた場合に、前記緊急警報情報を音によって外部に出力する出力手段と、を具備することを特徴とする。
かかる構成によれば、薬剤収納ケースに設けられた吊り下げ部は、緊急警報機能を作動させるスイッチの役割を担っている。このため、例えば、心臓病等を患っている所持者に突発性の発作が生じた場合、所持者は朦朧となりながらも、首から吊り下げた薬剤収納ケースを握って下方に向けて強く引っ張ることで、緊急警報機能がONされる。これにより、第3者に緊急事態が発生したこと等を確実に知らしめることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、所持者に心臓病の発作などの緊急事態が生じたときに、第3者に緊急事態が発生したこと等を知らせることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース100を表面11からみた概略図であり、図2は薬剤収納ケース100を裏面12からみた概略図である。
薬剤収納ケース100は、ネックレスタイプの薬剤収納ケースであり、吊り下げ部110と本体部120とを備えている。吊り下げ部110の貫通孔(孔)20には、紐やチェーン(図示略)などの吊り下げ部材が挿通されており、この吊り下げ部材により所持者は首から薬剤収納ケース100を吊り下げて所持することが可能となっている。薬剤収納ケース100は、例えば縦;6cm×横;4.5cm×厚み;1.5cm程度の小型のものでも良いが、薬の大きさなどに応じて適宜設計すれば良い。なお、本実施形態では、本ケースへ収納する薬の一例として心臓疾患用の薬を想定するが、あらゆる種類の薬(例えば精神発作を抑える薬や、糖尿病の薬など)に適用可能である。
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース100を表面11からみた概略図であり、図2は薬剤収納ケース100を裏面12からみた概略図である。
薬剤収納ケース100は、ネックレスタイプの薬剤収納ケースであり、吊り下げ部110と本体部120とを備えている。吊り下げ部110の貫通孔(孔)20には、紐やチェーン(図示略)などの吊り下げ部材が挿通されており、この吊り下げ部材により所持者は首から薬剤収納ケース100を吊り下げて所持することが可能となっている。薬剤収納ケース100は、例えば縦;6cm×横;4.5cm×厚み;1.5cm程度の小型のものでも良いが、薬の大きさなどに応じて適宜設計すれば良い。なお、本実施形態では、本ケースへ収納する薬の一例として心臓疾患用の薬を想定するが、あらゆる種類の薬(例えば精神発作を抑える薬や、糖尿病の薬など)に適用可能である。
図2に示すように、本体部120の裏面(裏面部)12には、本ケースへの薬(心臓疾患用の薬など)の収納・取り出しを可能とするスライド蓋13が設けられている。このスライド蓋13を図示矢印方向にスライドさせることで、薬の収納・取り出しが可能となっている。
一方、図1に示すように、本体部120の表面(表面部)11の中央には十字架形状の切り欠き部14が設けられている。本ケースに搭載された緊急警報機能がONされた場合には、この切り欠き部14が点灯(点滅等)することで、光により第3者に緊急事態が生じたことを報知することが可能となっている。
詳細は後述するが、薬剤収納ケース100に設けられた吊り下げ部110は、緊急警報機能をONさせるスイッチの役割も担っている。例えば、心臓病等を患っている所持者に突発性の発作が生じた場合、所持者は朦朧となりながらも、首から吊り下げた薬剤収納ケース100の本体部120を握って下方に向けて強く引っ張る。かかる操作がなされると、吊り下げ部110は本体部120から所定長さ(例えば数mm程度)だけ引き出され(図1の点線部分参照)、これにより緊急警報機能がONして、緊急アラームや緊急メッセージが報知される。なお、緊急警報機能の誤動作を回避するために、本実施形態では、所定力以上の引っ張り力が働いていない場合には(例えば、何かに引っ掛かって薬剤収納ケース100が引っ張られた場合など)、緊急警報機能はONしない構成となっている。
ここで、薬剤収納ケース100の本体部120は、緊急時に所持者が引っ張りやすいように、丸みを帯びた曲線形状を有している。また、薬剤収納ケース100は、携帯電話などで利用されている強化プラスチックや、アクリル樹脂やポリカーボネート、ABS樹脂ポリプロピレンなどの透明(または半透明)の樹脂から成型されている。なお、本体部120の裏面12には、薬が収容されるため、この薬が直ぐに視認できるように、少なくとも裏面12は透明な材料で成型されるのが望ましい。また、薬剤収納ケース100は、所持者が首から吊り下げたまま入浴できるように、一定基準の防水性能を有している。
図3および図4は、本実施形態に係る薬剤収納ケース100の分解斜視図である。
図3および図4に示すように、本体部110の表面11と裏面12とは、ねじ14により係止(ねじ止め)されており、表面11と裏面12の間には、緊急警報機能を実現するための緊急警報装置130が介挿(内蔵)されている。
図3および図4に示すように、本体部110の表面11と裏面12とは、ねじ14により係止(ねじ止め)されており、表面11と裏面12の間には、緊急警報機能を実現するための緊急警報装置130が介挿(内蔵)されている。
図5は、緊急警報装置130の構成を示すブロック図である。
緊急警報装置130は、スイッチ検出部135によって緊急警報機能がONされたことを検知すると、緊急アラーム(緊急アラーム情報)や緊急メッセージ(緊急メッセージ情報)等を再生することで、第3者に緊急事態が生じたことを報知するとともに、第3者が採るべき処置の内容(例えば、薬を本ケースから取り出して所持者の舌下に含ませるなど)を報知する。
緊急警報装置130は、スイッチ検出部135によって緊急警報機能がONされたことを検知すると、緊急アラーム(緊急アラーム情報)や緊急メッセージ(緊急メッセージ情報)等を再生することで、第3者に緊急事態が生じたことを報知するとともに、第3者が採るべき処置の内容(例えば、薬を本ケースから取り出して所持者の舌下に含ませるなど)を報知する。
制御部131は、CPU、ROM、RAMなどにより構成され、CPUがROMなどに格納された各種制御プログラムを実行することにより、緊急警報装置130を中枢的に制御する。
スイッチ検出部(オン・オフ制御手段)135は、吊り下げ部110が本体部120から所定長さだけ引き出された場合に(図1の点線部分参照)、緊急警報機能がONされたと判断する。緊急警報機能がONされたと判断すると、スイッチ検出部135は、その旨を制御部(オン・オフ制御手段)131に通知し、これにより、緊急アラームや緊急メッセージ等が再生される。なお、いったん緊急警報機能がONされた後は、当該装置の所定のボタン(図示略)が押下されない限り、あるいは吊り下げ部110が本体部120に押し戻されない限り、緊急警報機能がOFFされないように構成しても良い。
電源134は、ボタン電池などにより構成され、緊急警報装置130を作動させるために必要な電力を供給する。なお、電源134の残パワーが閾値未満になると、制御部131は、警報ランプ136などを点滅させるなどして、電源134の交換などを所持者に促す。
警報ランプ136は、複数のLEDなどにより構成され、制御部131による制御の下、緊急警報機能がONした場合に、光によって緊急事態が生じたことを第3者に知らしめる役割を担っている。また、警報ランプ136は、上記した電源134の交換を促す場合のほか、緊急警報装置130のいずれかに異常(例えばスピーカ故障など)が生じた場合に、この異常の発生を光によって所持者等に報知するようにしても良い。
メモリ132には、緊急警報機能がONした場合に、再生すべき緊急アラームや緊急メッセージ等が記録されている。図6は、メモリ132の記録内容を例示した図であり、図7は、再生される緊急アラームや緊急メッセージを説明するための図である。
図6に示すように、メモリ132には、緊急アラームEA、複数種類の緊急メッセージEM、緊急アラームと緊急メッセージの再生順を規定する再生アルゴリズムEPなどが格納されている。
緊急アラームEAは、たとえば不協和音の連続など、聞いた人に対して強く気を引くアラーム音(例えば95dB以上)である。
緊急メッセージEMは、予め再生順序が指定された第1の緊急メッセージEM−1〜第4の緊急メッセージEM−4により構成されている。各緊急メッセージの内容を例示すると、第1の緊急メッセージEM−1(「助けて下さい」)、第2の緊急メッセージEM−2(「このケースの中から薬を取り出して、舌の裏側に含ませて下さい」)、第3の緊急メッセージEM−3(「救急車を呼んで下さい」)、第4の緊急メッセージEM−4(「このケースにはマイクロSDが入っています。中に私の個人情報が入っています」)等である。
緊急アラームEAは、たとえば不協和音の連続など、聞いた人に対して強く気を引くアラーム音(例えば95dB以上)である。
緊急メッセージEMは、予め再生順序が指定された第1の緊急メッセージEM−1〜第4の緊急メッセージEM−4により構成されている。各緊急メッセージの内容を例示すると、第1の緊急メッセージEM−1(「助けて下さい」)、第2の緊急メッセージEM−2(「このケースの中から薬を取り出して、舌の裏側に含ませて下さい」)、第3の緊急メッセージEM−3(「救急車を呼んで下さい」)、第4の緊急メッセージEM−4(「このケースにはマイクロSDが入っています。中に私の個人情報が入っています」)等である。
再生アルゴリズムEPには、緊急アラームEAと緊急メッセージEMの再生順や繰り返し回数などを規定する情報が含まれている。具体的には、図7に示すように、「緊急アラーム」→「第1の緊急メッセージ」→「緊急アラーム」→「第2の緊急メッセージ」→「緊急アラーム」→「第3の緊急メッセージ」→「警報アラーム」→「第4の緊急メッセージ」といった一連の処理を所定時間(例えば30分間)繰り返すような、制御アルゴリズムが再生アルゴリズムEPとして設定されている。このように、本実施形態では、単に緊急事態が発生したことを第3者に知らせるアラーム音(緊急アラーム)が鳴るだけではなく、緊急事態が発生した場合に第3者が採るべき行動を示した複数の緊急メッセージが、時系列に並んだ状態で、所定時間繰り返し再生される。別言すると、緊急アラームと緊急メッセージが交互に再生され、かつ、緊急メッセージについては予め指定された再生順序に従って再生される。
ここで、従来技術のごとく、「助けてください」という特定の緊急メッセージのみを繰り返し再生する態様では、第3者は具体的にいかなる処置をすればよいのか理解できないが、本実施形態のごとく、第3者が採るべき処置を時系列順で繰り返し再生することで、確実かつ適切な処置が可能となる。
なお、本実施形態では、第1の緊急メッセージEM−1〜第4の緊急メッセージEM−4により構成される場合を想定したが、例えばn(n≧2)個以上の緊急メッセージについて適用可能である。また、緊急アラームEAおよび緊急メッセージEMの繰り返し再生回数や再生時間等については、適宜変更可能である。さらに、緊急アラームEAおよび緊急メッセージEMの音量について、例えば再生回数が多くなるにつれ音量が変化する(例えば大きくする)ように設定しても良い。
また、出張や旅行などの際には、薬剤収納ケース100を海外へ持って行くことが想定される。このような事態に対応するべく、緊急メッセージの言語を切り換えるための言語切換スイッチ(入力手段)を設けても良い。例えば、日本語を第1言語とした場合には、この第1言語で表した緊急メッセージ群(第1の緊急メッセージ〜第4の緊急メッセージ)に対応する、複数種類の言語で表した緊急メッセージ群(例えば、第2言語(英語)、第3言語(中国語)、第4言語(イタリア語)・・・などで表した緊急メッセージ群)をメモリ132に登録しておく。所持者は、言語切換スイッチを操作することで、自身の滞在場所に応じた言語(例えば英語)を選択する。制御部131は、かかる操作がなされると、選択された言語に対応した緊急メッセージ群(この場合であれば、第2言語(英語)の緊急メッセージ群)を読み出し、この緊急メッセージ群を利用して緊急メッセージ等の再生を行う。このように、複数の言語に対応した緊急メッセージ群を予め用意しても良い。
図5に戻り、スピーカ(出力手段)137は、制御部131による制御の下、再生される緊急アラームEAや緊急メッセージEMなどを外部に報知する役割を担っている。
メッセージ記録部139は、本ケースの所持者がマイク(図示略)を介して入力する緊急メッセージ(以下、「オリジナル緊急メッセージ」という)を記録(録音)する。例えば、所持者は、「発作が起きたことを○××○会社に連絡してください」などのオリジナル緊急メッセージを追加することができる。オリジナル緊急メッセージは、メモリ132に新たな緊急メッセージEMとして登録される。もちろん、既存の緊急メッセージと置き換えるようにしても良い。
メッセージ記録部139は、本ケースの所持者がマイク(図示略)を介して入力する緊急メッセージ(以下、「オリジナル緊急メッセージ」という)を記録(録音)する。例えば、所持者は、「発作が起きたことを○××○会社に連絡してください」などのオリジナル緊急メッセージを追加することができる。オリジナル緊急メッセージは、メモリ132に新たな緊急メッセージEMとして登録される。もちろん、既存の緊急メッセージと置き換えるようにしても良い。
記録媒体リーダ138は、マイクロSDカードなどの記録媒体(メモリ)Mに記録されている所持者の個人情報を読み込む役割を担っている。個人情報としては、所持者の病状や検査履歴、薬の服用状態、かかりつけの病院、担当医師などがわかる電子カルテ情報や、住所、電話番号などが想定されるが、これらに限る趣旨ではない。また、外部の記録媒体の代わりに、当該装置に内蔵されているメモリに所持者の個人情報を格納しても良い。
ここで、記録媒体(またはメモリ)Mは、図4に示す基板SSに設けられた記録媒体収容部SCに格納されている。この記録媒体収容部SCと、本ケースの裏面12に設けられたスライド蓋13との間のスペース(薬剤収納スペース)に、ニトログリセリンなどの所持者の薬が収容可能となっている。なお、収容する薬の大きさや数に応じて上記スペースを設計すれば良い。また、本実施形態では、薬剤収納スペースとして、裏面12と緊急警報装置130との間のスペースを利用したが、表面11と緊急警報装置130との間のスペースを利用しても良いのは勿論である。
通信インタフェース133は、USBインタフェースなどを備えており、USBに対応したパソコンなどに直接接続することで、記録媒体Mに記録されている個人情報や当該装置が作動した時刻など、緊急警報装置130の作動に関する情報(以下、「作動関連情報」という)をパソコンに転送(送信)する。かかる構成によれば、例えば救急車の中で、本ケースの所持者(すなわち患者)の個人情報や作動関連情報を即座に把握することができるため、その後に必要な処置を速やかに、かつ、適切に進めることが可能となる。
100…薬剤収納ケース、11…表面、12…裏面、110…吊り下げ部、120…本体部、130…緊急警報装置、131…制御部、132…メモリ、133…通信インタフェース、134…電源、135…スイッチ検出部、136…警報ランプ、137…スピーカ、138…記録媒体リーダ、139…メッセージ記録部。
Claims (5)
- 表面部と裏面部とからなるケース本体と、当該ケースを吊り下げるための孔が設けられた吊り下げ部と、前記ケース本体に内蔵された緊急警報装置とを含む、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケースであって、
前記表面または前記裏面の少なくともいずれかの面と前記緊急警報装置との間に、薬剤収納スペースが設けられており、
前記緊急警報装置は、
前記吊り下げ部が設定値以上の力で引っ張られたことを検知した場合に、緊急警報機能をオンとするオン・オフ制御手段と、
緊急警報情報を記憶する記憶手段と、
前記オン・オフ制御手段によって前記緊急警報機能がオンされた場合に、前記緊急警報情報を音によって外部に出力する出力手段と、
を具備する、緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース。 - 前記緊急警報情報には、緊急アラーム情報と、再生順序が指定された2以上の緊急メッセージ情報が含まれており、
前記記憶手段には、前記緊急アラーム情報と前記緊急メッセージ情報とを交互に再生し、かつ、前記緊急メッセージ情報については前記再生順序に従って再生するように規定した再生規定情報が記憶されており、
前記出力手段は、前記再生規定情報に従って、前記緊急アラーム情報と、前記緊急メッセージ情報とを再生する、請求項1に記載の緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース。 - 前記緊急メッセージ情報は、2ヶ国語以上の言語によって作成された緊急メッセージ情報を含み、
前記緊急警報装置は、
前記緊急メッセージ情報の言語の選択を入力する入力手段をさらに具備し、
前記出力手段は、前記再生規定情報に従って、前記緊急アラーム情報と、選択された言語の前記緊急メッセージとを再生する、請求項2に記載の緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース。 - 前記表面または前記裏面のうち、前記薬剤収納スペースが設けられた側の面には、薬剤の出し入れが可能なスライド蓋が設けられている、請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース。
- 前記緊急警報装置は、
当該ケースを所持する所持者の個人情報を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記個人情報を外部機器に送信するための通信インタフェースと、をさらに具備する、請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の緊急警報機能を備えた薬剤収納ケース。
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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