JP2012172821A - 密封装置 - Google Patents

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【課題】シールリップ2にねじ突条24を有する密封装置において、ねじ突条24によってシールリップ2のリップエッジ部21が回転体の外周面から浮き上がって隙間漏れが生じるのを防止する。
【解決手段】密封空間A側を向いて延びるシールリップ2を備え、このシールリップ2の内周面に、回転体200の外周面と摺動可能に密接されるリップエッジ部21と、このリップエッジ部21から反密封空間B側へ向けて大径になる反密封空間側円錐面23が形成され、この反密封空間側円錐面23に、回転体200が一定方向へ回転することによって密封空間A側へ向けてねじポンプ作用を生じるねじ突条24が形成され、このねじ突条24の先端部24aが、回転体200に対するリップエッジ部21の密接領域S21より反密封空間B側へ離れた位置で回転体200と密接されるものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等における回転体の外周を、シールリップによって密封する密封装置であって、特に、シールリップにねじポンプ作用による密封性を得るためのねじ突条を形成したものに関する。
図7は、シールリップにねじポンプ作用による密封性を得るためのねじ突条を形成した従来の技術による密封装置の一例を示す片側断面図、図8は、従来の技術におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。
図7に示す密封装置100は、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)で成形されたシールリップ110を備えており、このシールリップ110の内周面に、最も小径のリップエッジ部111を境にして、密封空間(機内)A側へ向けて大径になる密封空間側円錐面112と、反密封空間(大気)B側へ向けて大径になる反密封空間側円錐面113が形成され、反密封空間側円錐面113には、円周方向に対して所定の傾斜角度をなして延びる多数のねじ突条114が形成されている。各ねじ突条114は、高さ及び幅が長さ方向中間部で最大になるように漸次変化する舟底形をなし、先端がリップエッジ部111と連続又は近接している。また、シールリップ110の外周部には、緊迫力を補償するためのガータスプリング120が装着されている。
この密封装置100は、図8に示す装着状態では、回転軸200の外周面に対するリップエッジ部111の密接領域(リップライン)Sが円周方向へ連続して形成され、すなわちシールリップ110におけるリップエッジ部111の全周が、回転軸200の外周面と摺動可能に密接されることによって、密封空間Aの密封対象流体(例えば油)が軸周から反密封空間B側へ漏洩するのを阻止するものである。特に、ねじ突条114,114,…が回転軸200の回転に伴ってねじポンプ作用を惹起し、すなわち軸周を反密封空間B側へ漏れ出そうとする密封対象流体を密封空間A側へ押し戻す作用を奏するため、優れた密封性能を発揮する(例えば下記の先行技術文献参照)。
特開平10−19136号公報 特開2010−60089号公報
ここで、従来の密封装置100によれば、図8に示すように、ねじ突条114,114,…の先端がリップエッジ部111と連続又は近接しているため、回転軸200の外周面に対するねじ突条114,114,…の密接領域Sが、リップエッジ部111の密接領域Sと連続して形成される。
ところが、各突条114の先端部がつぶされた状態で回転軸200の外周面と密接されることにより生じる反力は、回転軸200の外周面に対するリップエッジ部111の密接力を減少させるように作用するため、実際にはリップエッジ部111の密接領域Sはねじ突条114の密接領域Sとの交点部Pで円周方向に不連続となりやすい。このため、リップエッジ部111と回転軸200の外周面との間に部分的に微小間隙を生じて、ここから反密封空間B側への漏れを発生するおそれがあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、シールリップにねじ突条を有する密封装置において、ねじ突条によってシールリップのリップエッジ部が回転体の外周面から浮き上がって隙間漏れが生じるのを防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封装置は、密封空間側を向いて延びるシールリップを備え、このシールリップの内周面に、回転体の外周面と摺動可能に密接されるリップエッジ部と、このリップエッジ部から反密封空間側へ向けて大径になる反密封空間側円錐面が形成され、前記反密封空間側円錐面に、前記回転体が一定方向へ回転することによって密封空間側へ向けてねじポンプ作用を生じるねじ突条が形成され、このねじ突条の先端が、前記回転体に対する前記リップエッジ部の密接領域より反密封空間側へ離れた位置で前記回転体と密接されることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明に係る密封装置は、請求項1に記載の構成において、リップエッジ部から密封空間側へ向けて大径になる密封空間側円錐面が形成され、この密封空間側円錐面に、回転体が一定方向へ回転することによって反密封空間側へ向けてねじポンプ作用を生じる逆ねじ突条が形成され、この逆ねじ突条の先端が、前記回転体に対するリップエッジ部の密接領域より密封空間側へ離れた位置で前記回転体と密接されることを特徴とするものである。
請求項1の発明に係る密封装置によれば、ねじ突条の先端が、回転体に対するリップエッジ部の密接領域から離れた位置で回転体と密接されるため、ねじ突条によってシールリップのリップエッジ部が回転体の外周面から浮き上がって隙間漏れが生じるのを有効に防止することができる。
請求項2の発明に係る密封装置によれば、請求項1による効果に加え、優れた密封性の確保と、液体潤滑による摺動トルクの低減を両立することができる。
本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心を通る平面で切断して示す片側断面図である。 第一の形態におけるシールリップの部分拡大断面図及びこのシールリップの内周面の一部を示す展開図である。 第一の形態におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。 本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心を通る平面で切断して示す片側断面図である。 第二の形態におけるシールリップの部分拡大断面図及びこのシールリップの内周面の一部を示す展開図である。 第二の形態におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。 従来の技術による密封装置の一例を、軸心を通る平面で切断して示す片側断面図である。 従来の技術におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心を通る平面で切断して示す片側断面図、図2は、第一の形態におけるシールリップの部分拡大断面図及びこのシールリップの内周面の一部を示す展開図、図3は、第一の形態におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。
図1に示される密封装置は、金属製の補強環1に、シールリップ2、ダストリップ3及び固定シール部4が一体的に設けられたものである。シールリップ2、ダストリップ3及びその外周側の固定シール部4は、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるものであって、互いに連続している。また、シールリップ2の先端近傍の外周面にはガータスプリング5が装着されている。
補強環1は鋼板などを打ち抜きプレス成形することにより製作されたものであって、外径筒部11と、装着状態において反密封空間B側となる前記外径筒部11の端部から内径側へ延びる内向き鍔部12からなる。
シールリップ2は、補強環1の内向き鍔部12の内周側の位置から、装着状態において密封空間A側となる方向へ延び、その先端近傍の内周に、図3に示す回転軸200の外周面と摺動可能に密接される断面山形のリップエッジ部21と、このリップエッジ部21を境にして、密封空間A側へ向けて大径になる密封空間側円錐面22と、反密封空間B側へ向けて大径になる反密封空間側円錐面23が形成され、密封空間側円錐面22が回転軸200の外周面に対してなす角度は、反密封空間側円錐面23が回転軸200の外周面に対してなす角度よりも小さいものとなっている。なお、回転軸200は、請求項1に記載された回転体に相当する。
シールリップ2における反密封空間側円錐面23には、先端がリップエッジ部21の近傍に達する多数のねじ突条24,24,…が円周方向所定ピッチで形成されている。このねじ突条24,24,…は、図3に示す回転軸200の回転方向(図2及び図3に示すR方向)へ向けて所定の傾斜角度θをなして延びており、すなわち回転軸200の回転によってその外周面がR方向へ移動して行くのに伴い、この回転軸200の外周面に引きずられて共回りする流体を、密封空間A側へ送り出すねじポンプ作用を生じるものである。
各ねじ突条24は、図2に明瞭に示すように、反密封空間側円錐面23からの隆起高さが長さ方向中間部で最も高くなるように漸次変化する舟底形をなし、リップエッジ部21側を向いた先端部24aが、幅及び高さを急激に減少させるように切り欠かれた形状となっている。詳しくは、各ねじ突条24の先端部24aは、リップエッジ部21より反密封空間B側へ離れた位置で反密封空間側円錐面23から隆起しており、ねじ突条24の峰部24bは、前記先端部24aの頂部から反密封空間B側へ向けて、円筒面に対する傾斜角度αを徐々に増すように、舟底のキール(竜骨)状に湾曲しており、前記先端部24aの頂部から峰部24bを延長した場合の仮想延長線は、図2に破線で示すように、リップエッジ部21より密封空間A側へ達するように延びている。このため、各ねじ突条24の先端部24aの頂部は、リップエッジ部21より僅かに内径側へ突出している。
また、図3に示す装着状態では、シールリップ2のリップエッジ部21が回転軸200の外周面に対して僅かにつぶれた状態で密接するので、その密接領域(リップライン)S21は円周方向へ帯状に連続したものとなる。そしてねじ突条24は、上述のようにその先端部24aがリップエッジ部21より反密封空間B側へ離れた位置から立ち上がっているため、前記先端部24a及びその近傍が、回転軸200の外周面に対して僅かにつぶれた状態で密接することによる密接領域S24は、前記リップエッジ部21の密接領域S21より反密封空間B側へ離れた位置に形成されるようになっている。
説明を図1に戻すと、ダストリップ3は、補強環1の内向き鍔部12の内周側の位置から、シールリップ2と反対側(装着状態において反密封空間B側となる方向)へ円錐筒状に延び、その先端部31が図3に示す回転軸200の外周面と近接対向されるようになっている。また、このダストリップ3の内周面には、ダストリップ3の先端部31を回転軸200の外周面から僅かに浮上した状態に支持する複数のリブ32が、円周方向所定間隔で形成されており、回転軸200の外周にシールリップ2とダストリップ3により画成される環状空間Cが、ねじ突条24のねじポンプ作用によって負圧になるのを防止するようになっている。
固定シール部4は、シールリップ2及びダストリップ3と連続したゴム状弾性材料が、外径筒部11の外周側へ廻り込んで形成されたもので、不図示のハウジングの内周面に、径方向に適当に圧縮された状態で密嵌固定されるものである。
ガータスプリング5は、金属製のコイルスプリングを環状に繋げたものであって、シールリップ2における先端近傍の外周面に形成された環状溝25に嵌着されている。
以上の構成を備える密封装置は、シールリップ2が密封空間A側を向くように不図示のハウジングの内周面に圧入装着されると共に、シールリップ2におけるリップエッジ部21が、図3に示す回転軸200の外周面に摺動可能に密接されることによって、密封空間Aの密封対象油が軸周から反密封空間B側へ漏洩するのを防止し、ダストリップ3によって、反密封空間B側のダストが密封空間Aへ侵入するのを防止するものである。
ここで、回転軸200の回転によってその外周面が図3のR方向へ移動すると、この回転軸200の外周に存在する流体も、回転軸200の外周面との接触によってR方向へ移動(共回り)するため、シールリップ2におけるリップエッジ部21の密接領域S21より反密封空間B側では、反密封空間側円錐面23に形成されたねじ突条24,24,…が、R方向へ共回りする流体をリップエッジ部21側へ送り出すねじポンプ作用を惹起する。特に、各ねじ突条24の先端部24a及びその近傍は回転軸200の外周面と密接していて、その密接領域S24もR方向に対して傾斜しているため、顕著なねじポンプ作用を奏する。一方、シールリップ2の密封空間側円錐面22が回転軸200の外周面に対してなす角度βが小さいため、密封空間Aに存在する密封対象油の一部がリップエッジ部21の密接領域S21に介入するが、この密封対象油が前記密接領域S21を通過して反密封空間B側へ漏れようとしても、この油は前記ねじポンプ作用によって密封空間A側へ押し戻されることになり、反密封空間B側への密封対象油の漏洩が有効に防止されると共に、前記密接領域S21に密封対象油による液体潤滑膜が形成され、良好な潤滑性が確保される。
また、ねじ突条24の先端部24aはリップエッジ部21より反密封空間B側へ離れた位置にあって、リップエッジ部21の密接領域S21から反密封空間B側へ僅かに離れた位置で回転軸200の外周面に密接されるため、ねじ突条24の先端部24a及びその近傍が、回転軸200の外周面に対して僅かにつぶれた状態で密接することにより生じる反力は、リップエッジ部21との間の非接触部で有効に絶縁される。したがって、リップエッジ部21の密接領域S21がねじ突条24により円周方向に不連続となって、ここから反密封空間B側への隙間漏れが発生するのを、有効に防止することができる。
なお、ダストリップ3の先端部31は、複数のリブ32によって、回転軸200の外周面から僅かに浮上した状態に支持されるため、回転軸200の外周にシールリップ2とダストリップ3により画成される環状空間Cが、ねじ突条24のねじポンプ作用によって負圧になることはなく、したがってシールリップ2及びダストリップ3が回転軸200の外周面にベタ当たりして摺動トルク及び摺動発熱の増大を来すようなことはない。
次に図4は、本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心を通る平面で切断して示す片側断面図、図5は、第二の形態におけるシールリップの部分拡大断面図及びこのシールリップの内周面の一部を示す展開図、図6は、第二の形態におけるシールリップの装着状態の部分拡大断面図及びシールリップの密接領域の一部を示す展開図である。
この第二の形態において、先に説明した第一の形態と異なるところは、シールリップ2における反密封空間側円錐面23に形成されたねじ突条24,24,…のほか、密封空間側円錐面22に、多数の逆ねじ突条26,26,…がねじ突条24,24,…と等ピッチで形成されたことにある。
詳しくは、密封空間側円錐面22に形成された逆ねじ突条26,26,…は、図6に示す回転軸200の回転方向(図5及び図6に示すR方向)へ向けてねじ突条24,24,…とは逆向きの所定の傾斜角度θをなして延びており、すなわち回転軸200の回転によってその外周面がR方向へ移動して行くのに伴って、この回転軸200の外周面に引きずられて共回りする流体を、反密封空間B側へ送り出すねじポンプ作用を生じるものである。そしてこれら逆ねじ突条26は、その先端部26aが、それぞれねじ突条24の先端部24aよりも僅かに回転方向後方、言い換えれば、回転軸200の外周面に引きずられて共回りする流体の流れの僅かに上流側に位置している。
また、これら逆ねじ突条26は、図5に明瞭に示すように、幅及び高さがほぼ一定で、反密封空間側円錐面23に形成されたねじ突条24よりも十分に小さく、リップエッジ部21側を向いた先端部26a及びその近傍が、幅及び高さを徐々に減少させる先細り形状となっている。このため、逆ねじ突条26によるポンプ力よりも、ねじ突条24によるシール方向のポンプ力のほうが大きく、このためねじ突条24による良好な密封性が確保されるようになっている。
さらに、これら逆ねじ突条26の先端部26aは、リップエッジ部21より密封空間A側へ離れた位置で密封空間側円錐面22から隆起している。このため、図6に示す装着状態では、逆ねじ突条26の先端部26a及びその近傍が、回転軸200の外周面に対して僅かにつぶれた状態で密接することによる密接領域S26は、リップエッジ部21の密接領域S21より密封空間A側へ離れた位置に形成されるようになっている。また、上述のように逆ねじ突条26はねじ突条24よりも十分に小さいので、その密接領域S26もねじ突条24の密接領域S24より小さく形成される。
その他の部分は、先に説明した図1〜図3に示す第一の形態と同様に構成することができる。
以上の構成を備える密封装置は、第一の形態と同様に、シールリップ2における反密封空間側円錐面23に形成されたねじ突条24,24,…による効果に加え、密封空間側円錐面22に逆ねじ突条26,26,…が形成されているため、これらねじ突条24と逆ねじ突条26のねじポンプ作用の協働によって、リップエッジ部21の密接領域S21に密封対象油による十分な液体潤滑膜が保持され、液体潤滑機能が高まって、密封機能と摺動トルク及び摺動発熱を著しく低減することができる。
すなわち、密封空間側円錐面22に形成された逆ねじ突条26のねじポンプ作用によって、リップエッジ部21の密封空間A側に存在する密封対象油がリップエッジ部21の密接領域S21へ介入されるが、この密接領域S21を通過して反密封空間B側へ漏れようとする密封対象油は、逆ねじ突条26の先端部26aより僅かに回転方向前方に位置して反密封空間側円錐面23に形成されたねじ突条24の先端部24aのねじポンプ作用によって、図6に白抜き矢印で示すように、リップエッジ部21の密接領域S21へ押し戻されるため、漏れが確実に防止されると共に、リップエッジ部21の密接領域S21が良好に液体潤滑されるのである。
また、逆ねじ突条26の先端部26aも、ねじ突条24の先端部24aと同様、リップエッジ部21から離れた位置にあって、リップエッジ部21の密接領域S21から密封空間A側へ僅かに離れた位置で回転軸200の外周面に密接されるため、逆ねじ突条26の先端部26a及びその近傍が、回転軸200の外周面に対して僅かにつぶれた状態で密接することにより生じる反力は、リップエッジ部21との間の非接触部で有効に絶縁される。したがって、リップエッジ部21の密接領域S21が逆ねじ突条26により円周方向に不連続となって、ここから反密封空間B側への隙間漏れが発生するのを、有効に防止することができる。
2 シールリップ
21 リップエッジ部
22 密封空間側円錐面
23 反密封空間側円錐面
24 ねじ突条
26 逆ねじ突条
200 回転軸(回転体)
21,S24,S26 密接領域
A 密封空間
B 反密封空間

Claims (2)

  1. 密封空間側を向いて延びるシールリップを備え、このシールリップの内周面に、回転体の外周面と摺動可能に密接されるリップエッジ部と、このリップエッジ部から反密封空間側へ向けて大径になる反密封空間側円錐面が形成され、前記反密封空間側円錐面に、前記回転体が一定方向へ回転することによって密封空間側へ向けてねじポンプ作用を生じるねじ突条が形成され、このねじ突条の先端が、前記回転体に対する前記リップエッジ部の密接領域より反密封空間側へ離れた位置で前記回転体と密接されることを特徴とする密封装置。
  2. リップエッジ部から密封空間側へ向けて大径になる密封空間側円錐面が形成され、この密封空間側円錐面に、回転体が一定方向へ回転することによって反密封空間側へ向けてねじポンプ作用を生じる逆ねじ突条が形成され、この逆ねじ突条の先端が、前記回転体に対するリップエッジ部の密接領域より密封空間側へ離れた位置で前記回転体と密接されることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
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