JP2012172558A5 - - Google Patents

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弁開閉時期制御装置
本発明は、クランクシャフトに対して同期回転する駆動側回転体と、駆動側回転体と同軸上に配置され、カムシャフトに対して同期回転する従動側回転体と、従動側回転体に設けられ、駆動側回転体と従動側回転体とによって形成された流体圧室を遅角室と進角室とに仕切る複数の仕切部と、を備えた弁開閉時期制御装置に関する。
従動側回転体とカムシャフトとをボルト締結する場合において、カムシャフトと従動側回転体との接触面積が小さいため、従動側回転体に掛かる締結圧力が高くなる。一般に、従動側回転体の材質として硬度の低いアルミニウム材が用いられることが多いため、従動側回転体が変形し易くなる。
このため、従動側回転体とカムシャフトとの間に連結部材を介在させることが行われている。これにより、カムシャフトと従動側回転体との接触面積を大きくして従動側回転体に作用する単位面積当たりの押圧力を低下させることができる。その結果、従動側回転体の変形を防止できる。
従動側回転体とカムシャフトとを組み立てる際には、異なる部品工場で製造された夫々の部品が組立工場に搬送される。構成部品のうち従動回転体・駆動側回転体・連結部材は同じ部品工場で製造され、互いに組み付けられた状態で搬送される。このうち、連結部材は従動側回転体の一方側に形成した凹部に圧入され、一体化された状態で搬送される。このように一体化しておくと、搬送の手間が軽減するうえ、カムシャフトの接続作業も容易になって好ましい。
しかし、連結部材を上記凹部に圧入すると、従動側回転体の両面のうち、凹部を形成した側のみが拡径され、従動側回転体の全体が凹部とは反対側に面外変形する場合がある。この点、例えば、特開2006−183590号公報には、連結部材を圧入する凹部を形成すると共に、その裏側にブッシュを圧入する凹部を形成する技術が開示されている(特許文献1参照)。これにより、双方の面における拡径変形量がバランスし、従動側回転体に面外変形が生じるのを防止している。
特開2006−183590号公報
しかし、特許文献1の技術では、ブッシュや連結部材の寸法、或いは、凹部の加工寸法に誤差が生じる等して、従動側回転体の両面における拡径変形量が必ずしも相殺されない場合がある。その結果、従動側回転体に面外変形が発生する。この技術では、連結部材を圧入する工程に加えてブッシュを圧入する工程が必要となり、部品点数が増大して加工にも手間が掛かる上に、従動側回転体の面外変形を確実に除去することができない。このため、上記従来の技術は必ずしも弁開閉時期制御装置を作るうえで必ずしも合理的な技術であるとは言えない。
本発明の目的は、従動側回転体の湾曲を抑制しつつ、作業工程や部品点数の簡素化を図ることができる弁開閉時期制御装置を提供する点にある。
本発明の弁開閉時期制御装置の第1特徴構成は、クランクシャフトに対して同期回転する駆動側回転体と、前記駆動側回転体と同軸上に配置され、カムシャフトに対して同期回転する従動側回転体と、前記従動側回転体に設けられ、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とによって形成された流体圧室を遅角室と進角室とに仕切る複数の仕切部と、前記従動側回転体に形成された凹部に圧入される圧入部を有し、前記従動側回転体と前記カムシャフトとを連結する連結部材と、を備え、前記圧入部は、前記凹部の内周面に対し、回転方向に沿って間隔を隔てて嵌合する複数の嵌合部を有すると共に、前記複数の嵌合部のうち少なくとも一つの嵌合部の径方向に向く中心線が各仕切部に径方向で重複しないように構成してある点にある。
一般に、従動側回転体は、回転中心の側に形成された円筒部と、当該円筒部の外周部に周方向に沿って断続的に形成された複数の仕切部とを備える。このような従動側回転体にカムシャフトとの連結に際して用いる連結部材を圧入する場合、前述したごとく従動側回転部材には必ず幾分かの変形が生じる。
本発明は、連結部材を圧入した際に生じる上記変形の影響を最小限に留める技術である。今、仮に、特定の嵌合部が径方向において何れかの仕切部と重複した位置にあるとする。この場合、従動側回転体のうち嵌合部と当接する部位は径外方向に変形する。これに伴い、当該位置に設けられた仕切部も拡径移動する。しかし、従動側回転体の変形は凹部を形成した側のみに発生するから、仕切部は凹部と反対側に倒れ変形する。仕切部は径方向に所定の長さ寸法を有するから、仕切部の端部の変位量は大きなものとなる。
このような不都合を防止すべく、本発明の特徴構成1では、連結部材に形成される複数の嵌合部のうち少なくとも一つの嵌合部が、従動側回転体の仕切部に径方向で重複しないように構成してある。このように構成することで、従動側回転体の円筒部に拡径変形が生じても、当該部位の径外方向に仕切部は存在しないから、仕切部が面外方向に大きく変位することが防止できる。このように、嵌合部の径方向に対応する仕切部の数をできるだけ少なくすることで、従動側回転体全体としての面外変形を最小限に留めることができる。
本発明の第2特徴構成は、全ての嵌合部の径方向に向く中心線が各仕切部に径方向で重複しないように構成した点にある。
本構成のごとく、全ての嵌合部の径方向に向く中心線が各仕切部に径方向で重複しない場合には、何れの仕切部も、嵌合部の圧入による従動側回転体の変形の影響を受けないか、受けたとしてもその影響は小さい。即ち、嵌合部の圧入によって従動側回転体の側に生じる変形は、嵌合部の径方向に向く中心線上の変形が最大となる。よって、この方向が仕切部に重ならないようにすることで、従動側回転体の全体としての面外変形を最小に留めることができる。
本発明の第3特徴構成は、全ての嵌合部が、前記複数の仕切部のうち、前記駆動側回転体との当接によって該駆動側回転体と前記従動側回転体との相対移動を規制する当接部および前記駆動側回転体と前記従動側回転体とを所定の相対回転位相にロックするロック機構の少なくとも一方を備えた仕切部以外の仕切部に径方向で重複しないように構成した点にある。
一般に従動側回転体の仕切部のうちの少なくとも一つには、従動側回転体と駆動側回転体との相対位相を所定の位置に設定するロック機構や、従動側回転体が最進角側あるいは最遅角側に回転した際に、駆動側回転体と当接してそれ以上の相対回転を規制する当接部
を備えている。ロック機構を備える場合には、ロックピンを配設する必要から当該仕切部の周方向寸法が他の仕切部に対して大きなものとなる。また、当接部を形成する場合には、当該仕切部が当接時の衝撃に耐える必要があるため、やはり周方向寸法が大きなものとなる。その結果、これらの仕切部の剛性が、他の仕切部の剛性に比べて大きくなる。以下、ロック機構等を備えた剛性の高い仕切部を高剛性仕切部と称し、その他の剛性の低い一般の仕切部を低剛性仕切部と称する。
本構成では、嵌合部を前記低剛性仕切部には一致させない構成とするものである。嵌合部が上記高剛性仕切部あるいは低剛性仕切部に径方向で一致した場合には、低剛性仕切部に一致した場合に生じる面外変形の方が、高剛性仕切部に一致した場合に生じる面外変形よりも大きくなる。そこで、本構成のごとく、低剛性仕切部に対応する嵌合部を設けないこととすることで、発生する面外変形を小さく留めることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記複数の嵌合部のうち少なくとも一つの嵌合部が、前記当接部および前記ロック機構の少なくとも一方を備えた仕切部に径方向で重複するように構成してある点にある。
本構成では、例えば何れかの嵌合部が、何れかの仕切部に径方向で一致することが避けられないような場合に、その一致に係る仕切部を高剛性仕切部とするものである。その結果、幾分かの面外変形の発生が回避できないような場合でも、発生する面外変形を最小に留め、従動側回転体の全体に発生する面外変形の総量をできるだけ少なく抑えることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記連結部材は、前記駆動側回転体に形成された貫通孔を軸支する軸支部を有する点にある。
本構成によれば、連結部材に駆動側回転体を軸支する機能を持たせることができる。よって、構成の簡素化を図りつつ、連結部材が駆動側回転体を軸支して両回転体の同軸状態を確実に維持できる。その結果、従動側回転体の姿勢が安定化する。
本発明の第6特徴構成は、前記従動側回転体及び前記連結部材が所定の相対回転位相に位置決めされる位置決め部を設けた点にある。
第1実施形態における弁開閉時期制御装置を示す全体構成図である。 図1のII−II矢視断面図である。 第1実施形態における弁開閉時期制御装置の要部を示す断面図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 第1実施形態における弁開閉時期制御装置を示す分解斜視図である。 第2実施形態における弁開閉時期制御装置を示す断面図である。 別実施形態における連結部材を示す斜視図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る弁開閉時期制御装置を自動車用エンジンに適用した実施形態について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、弁開閉時期制御装置は、エンジンのクランクシャフト(図示しない)と同期回転する鋼鉄製のハウジング1(駆動側回転体の一例)と、エンジンのカムシャフト2と同期回転するアルミニウム製の内部ロータ3(従動側回転体の一例)と、を備えている。ハウジング1と内部ロータ3とは同一軸芯X上に配置されている。
〔ハウジングおよびロータ〕
図1〜図4に示すように、ハウジング1は、前側すなわちカムシャフト2とは反対側に設けたフロントプレート4と、後側すなわちカムシャフト2の側に設けたスプロケット5と、フロントプレート4およびスプロケット5との間に介装された外部ロータ6と、を備えている。フロントプレート4とスプロケット5と外部ロータ6とはねじ固定されている。尚、フロントプレート4とスプロケット5と外部ロータ6とをねじ固定せずに、ハウジング1を一体形成してもよい。また、スプロケット5に代えてリアプレートを設け、外部ロータ6の外周部にスプロケットを形成してもよい。
クランクシャフトが回転駆動すると、動力伝達部材(図示しない)を介してスプロケット5にその回転駆動力が伝達され、外部ロータ6が回転方向S(図2参照)に回転駆動する。外部ロータ6の回転駆動に伴い、内部ロータ3が回転方向Sに回転駆動してカムシャフト2が回転し、カムシャフト2に設けられたカム(図示しない)がエンジンの吸気弁
(図示しない)を押し下げる。
図2,図4に示すように、外部ロータ6の内周部には、径方向内方側に突出する第1仕切部8が複数形成されている。それら第1仕切部8は回転方向Sに沿って間隔を隔てて配置してある。内部ロータ3の外周部には、径方向外方側に突出する第2仕切部9が複数形成されている。それら第2仕切部9は、第1仕切部8と同様に回転方向Sに沿って間隔を隔てて配置してある。第1仕切部8によって、外部ロータ6と内部ロータ3との間の空間が複数の流体圧室に仕切られている。第2仕切部9によって、これら流体圧室がそれぞれ進角室11と遅角室12とに仕切られている。さらに、進角室11、遅角室12間のエンジンオイルの漏洩を防止するために、第1仕切部8のうち内部ロータ3の外周面に対向する位置、および、第2仕切部9のうち外部ロータ6の内周面に対向する位置には、それぞれシール部材SEが設けられている。
図1,図2に示すように、内部ロータ3、および、連結部材22、カムシャフト2の内部には、各進角室11とエンジンオイルの給排及びその給排の遮断を行なう給排機構KKとを接続する進角通路13、各遅角室12と給排機構KKとを接続する遅角通路14、および内部ロータ3と外部ロータ6とを所定の相対回転位相にロックするロック機構RKと給排機構KKとを接続するロック通路15が形成されている。
給排機構KKは、オイルパンと、オイルモータと、進角通路13および遅角通路14に対してエンジンオイルの給排及びその給排の遮断を行なう流体制御弁OCVと、ロック通路15に対してエンジンオイルの給排及びその給排の遮断を行なう流体切換弁OSVと、流体制御弁OCVおよび流体切換弁OSVの作動を制御する電子制御ユニットECUと、を備えている。この給排機構KKを制御することによって、内部ロータ3と外部ロータ6との相対回転位相を進角方向(図2の矢印S1方向)または遅角方向(図2の矢印S2方向)へ変位させたり、任意の位相に保持する。
〔内部ロータとカムシャフトとの連結構造〕
図1〜図5に示すように、内部ロータ3および連結部材22、カムシャフト2はボルト21を用いて締結してある。ボルト21は、カムシャフト2の先端部に設けた挿通孔2cの奥側に形成した雌ねじ部2bに締結してある。これにより、内部ロータ3は連結部材22を介してカムシャフト2の先端部に一体的に組み付けられている。
具体的には、内部ロータ3の前側面および後側面には、それぞれボルト21の頭部を収容する第1凹部23、および、連結部材22の前側部分26(圧入部の一例)が圧入される第2凹部24(凹部の一例)が形成されている。第1凹部23と第2凹部24との間には、ボルト21を挿通する貫通孔25が形成されている。
図5に示すように、連結部材22の前側部分26には、切欠部27が回転方向Sに沿って間隔を隔てて複数形成されている。これら切欠部27どうしの間の部位は、前記第2凹部24の内周面に対して圧入される嵌合部28となる。当該嵌合部28は連結部材22の周方向に沿って複数形成され、例えば、周方向の位相が90度に設定される。嵌合部28の軸方向の幅は第2凹部24の深さとほぼ同じか、それよりも大きく設定されている。連結部材22の後側部分29(軸支部の一例)はスプロケット5の丸孔30に軸支される。これにより、連結部材22にハウジング1を軸支する機能を持たせることができる。よって、構成の簡素化を図りつつ、内部ロータ3およびハウジング1の同軸状態を確実に維持でき、内部ロータ3の姿勢が安定化する。
連結部材22の前側面および後側面には、それぞれボルト21を挿通する孔部31、および、カムシャフト2の先端部が挿入される凹部32が形成されている。内部ロータ3には前側のピン挿入孔3aが形成され、カムシャフト2の先端部には後側のピン挿入孔2aが形成され、連結部材22には中間のピン挿入孔22aが形成されている。尚、内部ロータ3の貫通孔25とボルト21との隙間、連結部材22の孔部31とボルト21との隙間、およびカムシャフト2の挿通孔2cとボルト21との隙間が、進角通路13として機能する。
図3に示すように、ピンPを内部ロータ3のピン挿入孔3aおよび連結部材22のピン挿入孔22aに挿入しつつ連結部材22の前側部分26を内部ロータ3の第2凹部24に圧入し、その後、ピンPをカムシャフト2の先端部のピン挿入孔2aに挿入しつつカムシャフト2の先端部を連結部材22の凹部32に挿入する。これにより、内部ロータ3と連結部材22とカムシャフト2の先端部とが所定の相対回転位相に位置決めされ、進角通路13、遅角通路14、およびロック通路15が形成される。
〔嵌合部と第2仕切部との配置関係〕
図4に示すように、例えば、何れの嵌合部28も、各第2仕切部9に径方向で重複しないように構成することができる。これにより、連結部材22を第2凹部24に圧入したとき、内部ロータ3の該当部位は幾分の拡径変形を受けるものの、この部位は何れの第2仕切部9とも対応していない。つまり、何れの第2仕切部9も角変形などを生じることが無い。この結果、内部ロータ3の全体としての面外変形を最小に留めることができる。また、内部ロータ3のうち何れの被嵌合部41も同程度に変形するため、内部ロータ3の偏心を防止することができる。
図4には、全ての嵌合部28が第2仕切部9に重複しない構成を示したが、本発明では、少なくとも一つの嵌合部28が第2仕切部9に重複しないものであればよい。当該部位においては、嵌合の影響が第2仕切部9の姿勢変化に及ばないから、内部ロータ3の変形量を最小に留めることができるからである。
尚、本発明の構成は、全ての嵌合部28が、夫々の第2仕切部9に対して径方向で一切重複してはならないというものではない。つまり、全ての嵌合部28の径方向に向く中心線CLに着目した場合に、この中心線CLが各第2仕切部9に径方向で重複しないように構成してもよい。つまり、嵌合部28の圧入によって内部ロータ3の側に生じる変形は、嵌合部28の径方向に向く中心線CL上の変形が最大となる。よって、この方向が第2仕切部9に重ならないようにすることで、内部ロータ3の全体としての面外変形を最小に留めることができる。よって、本構成のごとく、全ての嵌合部28の径方向に向く中心線CLが各第2仕切部9に径方向で重複しないように構成することで、何れの第2仕切部9も、嵌合部28の圧入による変形の影響を受けないか、受けたとしてもその影響は小さいものとなる。
〔第2実施形態〕
図6に示すように、ここでは、一部の嵌合部28が、複数の第2仕切部9のうち、ロック機構RKを備えた第2仕切部9に径方向で重複し、他の嵌合部28がロック機構RKを備えない第2仕切部9に径方向で重複しないように構成してある。このうちロック機構RKを備えた第2仕切部は、ロックピンを配設する必要から当該第2仕切部の周方向寸法が他の仕切部に対して大きなものとなり、その剛性も大きなものとなる。よって、以降においては、ロック機構RKを備えた第2仕切部を高剛性仕切部9aと称し、その他の第2仕切部を低剛性仕切部9bと称する。
図6の例は、三つの嵌合部28は何れの第2仕切部9にも重複しない状態に配置できるが、一つの嵌合部28は何れかの第2仕切部9に重複することが避けられない一例である。このような場合には、重複する第2仕切部9として高剛性仕切部9aを選択する。即ち、高剛性仕切部9aは剛性が高いため、連結部材22の圧入による影響をあまり受けない。よって、被嵌合部41に発生する面外変形が小さくなり、ひいては内部ロータ3の全体の変形量が最小限に留まることとなる。他の三つの嵌合部28が嵌合する被嵌合部41は内部ロータ3の筒状部分である。よって、嵌合部28の圧入によって筒状部分に変形は生じるものの、当該変形が何れかの低剛性仕切部9bに及ぶことはない。
尚、この実施形態では、一つの嵌合部28のみが、ロック機構RKを備えた高剛性仕切部9aに径方向で重複する。しかし、複数の嵌合部28が、一つの高剛性仕切部9aに重複配置されても良いし、また、複数の高剛性仕切部9aを備え、夫々に嵌合部28が対応するものであってもよい。何れの場合にも、内部ロータ3の変形が抑制されるとの上記効果は維持される。
〔別実施形態〕
連結部材22における嵌合部28の形状は、図7に示すものであってもよい。即ち、図7(a)に示すごとく、嵌合部28を連結部材22の表側から裏側に及ぶ領域に形成することが出来る。
また、図7(b)に示すように、嵌合部28および切欠部27を形成するのに、平面状の切欠部27と、円筒面状の嵌合部28とを組み合わせたものであってもよい。この場合には、四角形状の材料の四隅を円筒状に削って嵌合部28を形成するものであっても良いし、円板状の材料の四箇所を平面状に切り落として切欠部27を形成しても良い。
上記何れの構成であっても、内部ロータ3に生じさせる変形量を最小に留める連結部材22を得ることができる。特に、(b)の形状であれば、加工が容易であるから、コスト面でも有利な連結部材22を得ることができる。
本発明は、自動車その他の内燃機関の弁開閉時期制御装置に適応可能である。
1 外部ロータ(駆動側回転体)
2 カムシャフト
3 内部ロータ(従動側回転体)
9 第2仕切部
9a 高剛性仕切部
9b 低剛性仕切部
11 進角室
12 遅角室
22 連結部材
24 凹部
26 前側部分
28 嵌合部
29 後側部分
CL 中心線

Claims (6)

  1. クランクシャフトに対して同期回転する駆動側回転体と、
    前記駆動側回転体と同軸上に配置され、カムシャフトに対して同期回転する従動側回転体と、
    前記従動側回転体に設けられ、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とによって形成された流体圧室を遅角室と進角室とに仕切る複数の仕切部と、
    前記従動側回転体に形成された凹部に圧入される圧入部を有し、前記従動側回転体と前記カムシャフトとを連結する連結部材と、を備え、
    前記圧入部は、前記凹部の内周面に対し、回転方向に沿って間隔を隔てて嵌合する複数の嵌合部を有すると共に、前記複数の嵌合部のうち少なくとも一つの嵌合部の径方向に向く中心線が各仕切部に径方向で重複しないように構成してある弁開閉時期制御装置。
  2. 全ての嵌合部の径方向に向く中心線が各仕切部に径方向で重複しないように構成してある請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
  3. 全ての嵌合部が、前記複数の仕切部のうち、前記駆動側回転体との当接によって該駆動側回転体と前記従動側回転体との相対移動を規制する当接部および前記駆動側回転体と前記従動側回転体とを所定の相対回転位相にロックするロック機構の少なくとも一方を備えた仕切部以外の仕切部に径方向で重複しないように構成してある請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
  4. 前記複数の嵌合部のうち少なくとも一つの嵌合部が、前記当接部および前記ロック機構の少なくとも一方を備えた仕切部に径方向で重複するように構成してある請求項3に記載の弁開閉時期制御装置。
  5. 前記連結部材は、前記駆動側回転体に形成された貫通孔を軸支する軸支部を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁開閉時期制御装置。
  6. 前記従動側回転体及び前記連結部材が所定の相対回転位相に位置決めされる位置決め部を設けた請求項1〜5のいずれか一項に記載の弁開閉時期制御装置。
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