JP2012168484A - 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体を加熱するための熱源を用いて定着ニップ部を直接加熱できない構成であっても、定着ニップ部のベルト内面で生じる摺動摩擦を軽減させるための潤滑剤を常時効果的に潤滑させることが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】無端状に形成された加熱ベルト31と、加熱ベルト31に圧接して用紙Pを挿通させる定着ニップ部Nを形成する加圧ローラー51と、を備え、加熱された定着ニップ部Nに用紙Pを挿通して搬送しながら用紙Pに担持された未定着トナー像を定着する定着装置20は、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に接触する摺動部材32aと、摺動部材32aと加熱ベルト31内面との間の摺動部Fに潤滑剤であるシリコーンオイルを滲ませるための潤滑剤含浸部材32bと、潤滑剤含浸部材32bを加熱するための潤滑剤含浸部材加熱体32cと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、未定着トナーを加熱、加圧して用紙などの記録媒体の表面に定着するための定着装置に関する。また、この定着装置を搭載した複写機やプリンター、ファクシミリといった画像形成装置に関する。
複写機やプリンター、ファクシミリといった画像形成装置においては、転写部で記録媒体である用紙に転写された未定着トナー像を定着させる方法として熱定着方式が広く用いられている。熱定着方式ではローラーやベルトで構成される一対の回転体を互いに圧接させて定着ニップ部を形成する。そして、熱定着方式は加熱体を用いて回転体のうち一方或いは両方を被加熱体として加熱し、定着ニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を挿通することにより用紙にトナーを定着するものである。熱定着方式の定着装置としては、互いに圧接し合うローラー対を構成する2個のローラーのうち用紙表面のトナー像に直接接触するローラーを熱ローラーとし、この熱ローラーにハロゲンランプ等の加熱体を内蔵したものが一般的である。
また、熱定着方式の定着装置は定着ニップ部を形成する一対の回転体のうち一方に無端状に形成されたベルトを用いることがある。このベルトは他方の対向する回転体と圧接することにより、その対向回転体の回転に従って回転することが多い。このため、ベルトの定着ニップ部の箇所が対向回転体にしっかりと接触するように、この箇所を内側から支持する必要がある。
ベルトの定着ニップ部の箇所を対向回転体にしっかりと接触させるためにベルト内面に他の部材を配置してこれを支持すると、この他の部材とベルト内面との間の摺動部には摺動摩擦が発生する。この摩擦による負荷が比較的高くなると、ベルトが対向回転体に対してスリップして定着しわや用紙ジャムが発生する虞がある。そこで、摺動部に潤滑剤を供給して摩擦を軽減させる手法が提案され、そのような定着装置の一例を特許文献1に見ることができる。
特許文献1に記載された定着装置は内部に熱源(ハロゲンランプ)を有する加熱ロールにベルト(エンドレスベルト)を有するベルト回転体が対向して接触し、定着ニップ部を形成している。この定着装置は定着ニップ部の摺動部におけるベルトの内面に摺動部材が接触し、その内側にオイルを含ませたパッド本体が設けられている。そして、パッド本体から滲んだオイルでベルト内面と摺動部材との間の摺動部を潤滑させて、摺動摩擦を軽減させている。
特開2005−37681号公報
ここで、摺動部において潤滑剤であるオイルを効果的に潤滑させるためには圧力のほか、温度も重要な条件になっている。すなわち、オイルを適切な温度状態にして好適な粘度に保つ必要がある。特許文献1に記載された定着装置は加熱ロールとベルト回転体とが対向接触しているので、加熱ロール内部の熱源により定着ニップ部を直接加熱することが可能である。すなわち、定着ニップ部のベルト内面に滲んだオイルの温度上昇が期待できる。しかしながら、定着装置が加熱ローラーを加熱するための熱源を用いて定着ニップ部を直接加熱できない構成である場合、比較的低温な状態にある定着装置の起動時に定着ニップ部の潤滑剤の粘度が高くなる虞がある。したがって、定着装置の起動時の定着ニップ部において潤滑剤を効果的に潤滑させることができない可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、定着ニップ部を形成するための一方の回転体に無端状のベルトを用いた定着装置において、回転体を加熱するための熱源を用いて定着ニップ部を直接加熱できない構成であっても、定着ニップ部のベルト内面で生じる摺動摩擦を軽減させるための潤滑剤を常時効果的に潤滑させることが可能な定着装置を提供することを目的とする。また、このような定着装置を搭載した信頼性が高められた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、無端状に形成されたベルトと、前記ベルトに圧接して記録媒体を挿通させる定着ニップ部を形成する加圧部材と、を備え、加熱された前記定着ニップ部に記録媒体を挿通して搬送しながら記録媒体に担持された未定着トナー像を定着する定着装置において、前記定着ニップ部の前記ベルト内面に接触する摺動部材と、前記摺動部材と前記ベルト内面との間に潤滑剤を滲ませるための潤滑剤含浸部材と、前記潤滑剤含浸部材を加熱するための潤滑剤含浸部材加熱体と、を備えることとした。
この構成によれば、潤滑剤含浸部材に含まれる潤滑剤が潤滑剤含浸部材加熱体によって直接加熱される。したがって、定着装置がベルトや加圧部材を加熱するための熱源を用いて定着ニップ部を直接加熱できない構成であっても、比較的低温な状態にある起動時において潤滑剤の粘度が低下し、潤滑剤による潤滑作用が高まる。その結果、定着ニップ部のベルト内面において常時摺動摩擦が軽減する。
また、上記構成の定着装置において、前記潤滑剤含浸部材加熱体による前記潤滑剤含浸部材の加熱を開始した後、前記ベルトを回転させて記録媒体の前記定着ニップ部への挿通を開始させることとした。
この構成によれば、ベルトを回転させる前に、定着ニップ部におけるベルト内面の潤滑作用が向上する。したがって、定着ニップ部のベルト内面における摺動摩擦が軽減する作用が一層高められる。
また、上記構成の定着装置において、前記潤滑剤含浸部材を支持する支持部材を備え、前記潤滑剤含浸部材加熱体は、前記支持部材を加熱することとした。
この構成によれば、潤滑剤含浸部材加熱体の熱が支持部材を介して潤滑剤含浸部材に伝達する。したがって、潤滑剤含浸部材が支持部材によって支持されながら加熱される。
また、上記構成の定着装置において、前記潤滑剤含浸部材加熱体は、抵抗発熱体であることとした。
この構成によれば、入手や設置が比較的簡単な抵抗発熱体によって潤滑剤含浸部材が加熱される。したがって、簡便な構成によって定着ニップ部のベルト内面における摺動摩擦が常時軽減する。
また、上記構成の定着装置において、前記潤滑剤含浸部材加熱体は、電磁誘導加熱により前記支持部材を加熱することとした。
この構成によれば、潤滑剤含浸部材加熱体によって潤滑剤含浸部材以外の不必要な箇所まで加熱される不具合の発生が防止される。したがって、効率良く潤滑剤含浸部材が加熱され、潤滑剤による潤滑作用が高まる。
また、上記構成の定着装置において、前記支持部材の少なくとも電磁誘導加熱による磁場を受ける部分が整磁合金で構成されていることとした。
整磁合金は一定温度に達すると磁束が素通りして電流が流れず発熱しなくなるので、この構成によれば必要以上の温度上昇が妨げられる。したがって、より一層効率良く潤滑剤含浸部材が加熱され、潤滑剤による潤滑作用が高まる。
また本発明では、上記構成の定着装置を画像形成装置に搭載することとした。
この構成によれば、画像形成装置において、定着装置の比較的低温な状態にある起動時を含めて常時、定着ニップ部のベルト内面において潤滑剤の粘度が低下して潤滑作用が高まり、摺動摩擦が軽減する。
本発明の構成によれば、定着ニップ部を形成するための一方の部材に無端状のベルトを用いた定着装置において、回転体を加熱するための熱源を用いて定着ニップ部を直接加熱できない構成であっても、定着ニップ部のベルト内面で生じる摺動摩擦を軽減させるための潤滑剤を常時効果的に潤滑させることが可能な定着装置を提供することができる。また、このような定着装置を搭載した信頼性が高められた画像形成装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1に示す定着装置の垂直断面正面図である。 図2の定着装置の定着ニップ部を示す部分拡大垂直断面正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る定着装置の垂直断面正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る定着装置の垂直断面正面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。図1中の実線矢印は用紙の搬送経路及び搬送方向を示している。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の下部には給紙部3が配置されている。給紙部3は用紙収容部である通常の汎用給紙カセット3a及び大容量給紙カセット3bを備えている。汎用給紙カセット3aは大容量給紙カセット3bの下方に配置され、同容量のものが上下方向に2個並べられている。大容量給紙カセット3bは汎用給紙カセット3aの上方に配置され、同容量のものが水平方向に同じ高さで2個並べられている。
これらの給紙カセット3a、3bはその内部に記録媒体である印刷前のカットペーパーなどの用紙Pを積載して収容している。例えば、汎用給紙カセット3aは500枚程度の用紙Pを収容でき、大容量給紙カセット3bは1500枚程度の用紙Pを収容できる。用紙Pは図1において給紙カセット3a、3bの右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3a、3bは本体2の正面側から水平に引き出すことが可能である。給紙カセット3a、3bに用紙Pを補充するとき、用紙Pは引き出した給紙カセット3a、3bの上面方向から内部に積載される。
また、本体2の右側面であって本体2のやや上部の箇所には手差し給紙トレイ3cが備えられている。手差し給紙トレイ3cには汎用給紙カセット3aや大容量給紙カセット3bに入っていないサイズの用紙や厚紙、OHPシート、封筒、ハガキのように屈曲した搬送経路を通過するのが困難なもの、1枚ずつ手で送り込みたいものが載置される。
また、画像形成装置1はその内部に垂直搬送部4を備えている。垂直搬送部4は2種類の給紙カセット3a、3bに関して言えばその給紙方向である右方に位置し、手差し給紙トレイ3cに関して言えばその左方に位置する。給紙カセット3a、3bから送り出された用紙Pは垂直搬送部4により本体2の側面に沿って垂直上方に、手差し給紙トレイ3cから送り出された用紙Pは略水平左方に転写部5まで搬送される。2個の大容量給紙カセット3bのうち、左側の大容量給紙カセット3bから送り出された用紙Pは右側の大容量給紙カセット3bのすぐ上方を略水平に右方に送られた後、本体2の側面に沿って垂直搬送部4により垂直上方に搬送される。
一方、画像形成装置1の本体2の上面には原稿搬送装置6が、その下方の本体2内には画像読取部7が搭載されている。ユーザが原稿の複写を行う場合には文字や図形、模様などの画像が描かれた原稿を原稿搬送装置6に積載したり、画像読取部7上面の図示しないコンタクトガラス上に載置したりする。原稿搬送装置6では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、画像読取部7によってその画像が読み取られる。コンタクトガラス上の原稿に対しては画像読取部7内で光を走査させることによって画像が読み取られる。
原稿画像の読み取りや印刷の開始は本体2の上部であって画像読取部7の正面側に備えられた操作パネル8を用いて実行される。操作パネル8は表示部8aと、設定部8bと、スタートボタン8cとを備えている。表示部8aは液晶パネルなどで構成され、例えばユーザによる印刷に使用する用紙の種類やサイズ、部数、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件設定などを受け付けたり、解像度、濃度、色情報などといった画像データの情報や画像処理条件を表示したりする一方、注意事項やエラーメッセージなどをユーザに対して指示する報知部としても機能する。設定部8bは画像処理条件や画像データの保存先などをユーザが設定することができる一方、使用者固有の使用者情報を入力するための入力部として機能する。スタートボタン8cは原稿画像の読み取りや印刷の開始を受け付けるためのボタンである。
原稿の画像データの情報は後述する図示しない制御部等を経由して画像処理が施された後、画像読取部7の下方に配置された露光部9に送られる。露光部9により、画像データに基づいて制御されたレーザ光が画像形成部10に向かって照射される。
垂直搬送部4の用紙搬送方向下流側であって露光部9の下方には画像形成部10及び転写部5が備えられている。画像形成部10では露光部9によって照射されたレーザ光により原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。画像形成部10で形成されたトナー像は垂直搬送部4によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pに転写部5にて転写される。
転写部5の左方であって用紙搬送方向下流には定着装置20が備えられている。転写部5にて未定着トナー像を担持した用紙Pは定着装置20へと送られ、加熱ベルトと加圧ローラーとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着装置20の下流側であって本体2の左側面近傍には用紙案内部11が備えられている。定着装置20から排出された用紙Pは両面印刷を行わない場合、用紙案内部11から画像形成装置1の左側面外部の箇所に設けられた用紙排出トレイ12に排出される。
画像形成部10から用紙案内部11にかけての部分の下方であって給紙部3の上方には両面印刷を行うための用紙反転部13が備えられている。両面印刷を行う場合には第一面の印刷が終了して定着装置20から排出された用紙Pが用紙案内部11を通って用紙反転部13へと送られる。用紙反転部13へ送られた用紙Pは続いて第二面の印刷のために搬送方向が切り替えられ、本体2の右側に向かって送られて再度垂直搬送部4を経て転写部5へと送られる。
続いて、定着装置20の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は定着装置20の垂直断面正面図である。
定着装置20は、図2に示すように定着部30、加熱部40及び加圧部50を備えている。
定着部30は用紙Pが担持する未定着トナーを加熱するための加熱ベルト31を備えている。加熱ベルト31は無端状に形成されたベルトであって、その幅が画像形成装置1で印刷に使用可能な用紙Pの幅よりやや長めに構成されている。
加熱ベルト31は、例えば外径が20〜50mmであって、基材が厚さ20〜50μmの銅やニッケル、ステンレス鋼(SUS)の誘導発熱層で形成されている。基材の外面には、例えばシリコーンゴムからなる100〜500μmの弾性層を形成している。さらにその弾性層の外面には平滑性とトナーの離型性とを高めるため、例えばPFA(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂からなる100〜500μmの離型層を形成している。また、加熱ベルト31の内面に、例えばポリイミドのコーティングを施す場合もある。
加熱ベルト31の内側であって、定着ニップ部Nに対応する箇所にはパッド32が備えられている。パッド32は用紙幅方向に関して加熱ベルト31とほぼ同じ長さで構成され、定着装置20の図示しないハウジングに固定された支持部材33によって支持されている。パッド32は加圧ローラー51によって加熱ベルト31を介して加圧され、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に接触している。パッド32の詳細については後述する。
なお、支持部材33は用紙幅方向に関して加熱ベルト31とほぼ同じ長さの加熱部40に対向する箇所からパッド32の箇所まで延びる垂直断面が略I字形をなす部材で形成され、例えばステンレス鋼や銅で構成されている。
加熱部40は定着部30を隔てて、加圧部50と対向する位置に配置されている。加熱部40は励磁コイル41とコア42とを備え、電磁誘導により加熱ベルト31を加熱するものである。
励磁コイル41は、例えば直径0.1mmのエナメル線300本を寄り合わせたリッツ線が加熱ベルト31の軸線に沿う方向、すなわち図2の紙面に垂直をなす方向に巻かれたものである。励磁コイル41の加熱ベルト31と対向する箇所は加熱ベルト31外面の沿うように湾曲して形成されている。
このようにして巻かれた励磁コイル41の外側には磁界を強めるためのコア42が配置されている。コア42は、例えばフェライトなどの高い透磁率を有する部材で構成されている。
励磁コイル41には、例えば定格電力1500W、周波数20〜50kHzの高周波電源(図示せず)が接続されている。そして、励磁コイル41に高周波電流を流すと磁界が発生する。発生した磁界の磁束はそのほとんどが高透磁部材であるコア42を通過するので磁界を強くすることができる。発生した磁束が加熱ベルト31の誘導発熱層を通過するとき、誘導発熱層では磁束の周りに渦電流が流れてその電気抵抗によりジュール熱が発生する。このようにして加熱ベルト31は加熱部40によって加熱されて発熱する。
加圧部50は加圧部材である加圧ローラー51を備えている。加圧ローラー51は用紙幅方向に関して加熱ベルト31とほぼ同じ長さで構成されている。
加圧ローラー51は、例えばステンレス鋼などの金属からなる芯金51aの外側に、シリコーンゴムやスポンジからなる弾性層51bを備えている。また、加圧ローラー51の表面に、例えばPFA等のフッ素系樹脂からなる離型層を形成する場合もある。
加圧ローラー51は図示しないモーター等の駆動装置から動力を得て、図2において反時計方向、すなわち定着ニップ部Nに対応する表面が用紙搬送方向下流側へと移動する方向に回転する。さらに、加圧ローラー51は図示しない付勢機構の作用により加熱ベルト31に向かって付勢されて圧接し、用紙搬送方向に所定幅の定着ニップ部Nを形成している。この定着ニップ部Nを、未定着トナーを担持した用紙Pが通過する。なお、加熱ベルト31は駆動装置等から直接動力を得て回転するわけではなく、加圧ローラー51と当接することにより加圧ローラー51の回転に従って回転する。加熱ベルト31は図2において時計方向に回転する。
続いて、定着装置20の定着ニップ部Nの詳細な構成について、図1及び図2に加えて、図3を用いて説明する。図3は定着装置20の定着ニップ部Nを示す部分拡大垂直断面正面図である。
定着ニップ部Nでは、図3に示すように加圧ローラー51が加熱ベルト31に圧接している。これにより、前述のようにパッド32が加圧ローラー51によって加熱ベルト31を介して加圧され、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に接触している。
ここで、パッド32は摺動部材32a、潤滑剤含浸部材32b及び潤滑剤含浸部材加熱体32cを備えている。
摺動部材32aは、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やポリイミドを基材にしたシート状または薄板状に構成され、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に直接接触している。摺動部材32aと加熱ベルト31内面との間の摺動部Fに対向する摺動部材32aの摺動面は表面粗さRaが10〜100μmに形成され、摺動摩擦の軽減を図っている。また、摺動部材32aには表裏、すなわち加熱ベルト31内面側から潤滑剤含浸部材32b側に貫通する複数の孔(図示せず)が設けられている。
潤滑剤含浸部材32bは、例えば潤滑剤としてシリコーンオイルを含有したシリコーンゴムで構成され、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に対して摺動部材32aを隔てた箇所に設けられて摺動部材32aに接触している。潤滑剤含浸部材32bのシリコーンオイルは圧力や熱の作用により滲み出て、さらに摺動部材32aに設けた複数の孔を通って摺動部Fを滲ませる。潤滑剤含浸部材32bからシリコーンオイルを滲ませるための圧力は加圧ローラー51が加熱ベルト31に圧接することによって得られる。なお、潤滑剤含浸部材32bが含有する潤滑剤はシリコーンオイルに限定されるわけではなく、例えばグリスなどの他の潤滑剤であっても良い。
潤滑剤含浸部材加熱体32cは定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面に対して摺動部材32a及び潤滑剤含浸部材32bを隔てた箇所に設けられ、潤滑剤含浸部材32bに接触している。潤滑剤含浸部材加熱体32cは、例えばニッケル−クロム系の金属発熱体や炭化ケイ素の非金属発熱体などからなる抵抗発熱体で構成され、その電気抵抗によりジュール熱が発生する。
これにより、潤滑剤含浸部材32bに含まれるシリコーンオイルが潤滑剤含浸部材加熱体32cによって直接加熱される。したがって、定着装置20のように加熱ベルト31を加熱するための加熱部40を用いて定着ニップ部Nを直接加熱できない構成であっても、比較的低温な状態にある起動時においてシリコーンオイルの粘度が低下し、シリコーンオイルによる潤滑作用が高まる。その結果、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面の摺動部Fにおいて常時摺動摩擦が軽減する。
また、入手や設置が比較的簡単な抵抗発熱体によって潤滑剤含浸部材32bが加熱されるので、簡便な構成によって摺動部Fにおける摺動摩擦が常時軽減する。
また、定着装置20は定着動作を実行するとき、潤滑剤含浸部材加熱体32cによる潤滑剤含浸部材32bの加熱を開始した後、加圧ローラー51及び加熱ベルト31を回転させて用紙Pの定着ニップ部Nへの挿通を開始させる。これにより、加熱ベルト31を回転させる前に、定着ニップ部Nにおける加熱ベルト31内面の潤滑作用が向上する。したがって、摺動部Fにおける摺動摩擦が軽減する作用が一層高められる。
上記実施形態の構成によれば、定着ニップ部Nを形成するための一方の部材に無端状の加熱ベルト31を用いた定着装置20において、加熱ベルト31を加熱するための熱源である加熱部40を用いて定着ニップ部Nを直接加熱できない構成であっても、定着ニップ部Nの加熱ベルト31内面で生じる摺動摩擦を軽減させるためのシリコーンオイルを常時効果的に潤滑させることが可能な定着装置20を提供することができる。また、このような定着装置20を搭載した信頼性が高められた画像形成装置1を提供することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る定着装置について、図4を用いて説明する。図4は定着装置の垂直断面正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図3を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素に同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第2の実施形態に係る定着装置20は、図4に示すようにパッド32に向かって窪んだ樋形状をなす支持部材34を備えている。支持部材34は用紙幅方向に関して加熱ベルト31やパッド32とほぼ同じ長さで構成されている。なお、第1の実施形態のような潤滑剤含浸部材加熱体32cがパッド32に含まれていない。
パッド32に対して支持部材34を隔てた箇所には潤滑剤含浸部材加熱体35が配置されている。潤滑剤含浸部材加熱体35は、例えば加熱ベルト31の軸線方向に沿って延びるハロゲンヒーターで構成され、その輻射熱により支持部材34を加熱する。これにより、潤滑剤含浸部材加熱体35の熱が支持部材34を介して潤滑剤含浸部材32bに伝達する。したがって、潤滑剤含浸部材32bを支持部材34によって支持しながら加熱することが可能である。
次に、本発明の第3の実施形態に係る定着装置について、図5を用いて説明する。図5は定着装置の垂直断面正面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図3を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素に同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第3の実施形態に係る定着装置20では、図5に示すように第1の実施形態同様の形状をなす支持部材33によってパッド32が支持されている。なお、第1の実施形態のような潤滑剤含浸部材加熱体32cがパッド32に含まれていない。
支持部材33は用紙幅方向に関して加熱ベルト31とほぼ同じ長さの加熱部40に対向する箇所からパッド32の箇所まで延びる垂直断面が略I字形をなす部材で形成されている。支持部材33の加熱部40に対向する箇所には整磁合金で構成された被加熱部33aが設けられている。被加熱部33aは加熱部40の電磁誘導加熱による磁場の影響を受ける部分であって、加熱部40によって加熱される。そして、潤滑剤含浸部材32bが支持部材33によって支持されながら加熱され、加熱部40は加熱ベルト31に対する加熱体であるとともに潤滑剤含浸部材加熱体の機能も有する。
これにより、潤滑剤含浸部材加熱体によって潤滑剤含浸部材32b以外の不必要な箇所まで加熱される不具合の発生が防止される。したがって、効率良く潤滑剤含浸部材32bが加熱され、潤滑剤による潤滑作用が高まる。また、整磁合金は一定温度に達すると磁束が素通りして電流が流れず発熱しなくなるので、この構成によれば必要以上の温度上昇が妨げられる。したがって、より一層効率良く潤滑剤含浸部材32bが加熱され、潤滑剤による潤滑作用が高まる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、加熱部40の加熱方式として電磁誘導加熱を用いているが、加熱ベルト31を加熱する方法は電磁誘導加熱に限定されるわけではなく、他の加熱方式を用いても構わない。
また、本発明の上記実施形態では、画像形成装置1としてブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置を例に掲げて説明したが、発明の適用対象となる画像形成装置はこのような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを備え、複数色を重ね合わせて画像形成することが可能なタンデム方式、或いはロータリー方式のカラー印刷用画像形成装置などであっても構わない。
本発明は、未定着トナーを加熱、加圧して用紙などの記録媒体の表面に定着するための装置であって、定着ニップ部を形成するための一方の部材に無端状のベルトを用いた定着装置において利用可能である。
1 画像形成装置
20 定着装置
30 定着部
31 加熱ベルト
32 パッド
32a 摺動部材
32b 潤滑剤含浸部材
32c 潤滑剤含浸部材加熱体
33、34 支持部材
33a 被加熱部
35 潤滑剤含浸部材加熱体
40 加熱部
50 加圧部
51 加圧ローラー(加圧部材)
N 定着ニップ部
F 摺動部

Claims (7)

  1. 無端状に形成されたベルトと、前記ベルトに圧接して記録媒体を挿通させる定着ニップ部を形成する加圧部材と、を備え、加熱された前記定着ニップ部に記録媒体を挿通して搬送しながら記録媒体に担持された未定着トナー像を定着する定着装置において、
    前記定着ニップ部の前記ベルト内面に接触する摺動部材と、
    前記摺動部材と前記ベルト内面との間に潤滑剤を滲ませるための潤滑剤含浸部材と、
    前記潤滑剤含浸部材を加熱するための潤滑剤含浸部材加熱体と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記潤滑剤含浸部材加熱体による前記潤滑剤含浸部材の加熱を開始した後、前記ベルトを回転させて記録媒体の前記定着ニップ部への挿通を開始させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記潤滑剤含浸部材を支持する支持部材を備え、
    前記潤滑剤含浸部材加熱体は、前記支持部材を加熱することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記潤滑剤含浸部材加熱体は、抵抗発熱体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記潤滑剤含浸部材加熱体は、電磁誘導加熱により前記支持部材を加熱することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記支持部材の少なくとも電磁誘導加熱による磁場を受ける部分が整磁合金で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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