JP2012167845A - 温風暖房機に搭載されるスピーカー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音量と音質に対する要請を満たしつつ、埃などから振動膜を保護可能な温風暖房機用のスピーカー装置を提供する。
【解決手段】スピーカーの出力部を共鳴室形成部で覆って共鳴室を形成し、共鳴室内にガイド音を出力する。こうすれば、ガイド音が共鳴室で増幅されるので、十分な音量を確保可能となる。音質に悪影響を与える高周波数あるいは低周波数の音成分を減衰させることができるので、良好な音質のガイド音を出力可能となる。加えて、スピーカーの出力部は共鳴室の内部に収容されており、共鳴室の内部は連通孔で外部と連通するだけなので連通孔から埃や小さな異物が共鳴室内に入り込んで、スピーカーの振動膜に損傷を与える可能性は極めて小さくすることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、温風暖房機に搭載されてガイド音を出力するスピーカーに関する。
近年では温風暖房機の高機能化が進んでおり、これに伴って温風暖房機の操作や動作が複雑化する傾向にある。そこで、温風暖房機の操作者に対して操作方法や動作状態を説明するために、音声や、メロディー、効果音、ブザー音など(本明細書では、これらをガイド音と呼ぶ)によるガイダンスを行うスピーカーが組み込まれた温風暖房機が提案されている(特許文献1、特許文献2など)。
こうした温風暖房機に搭載されてガイド音を出力するスピーカーには、操作者がガイド音を明瞭に聞き取ることができるように、十分な音量で且つ良好な音質で音声を出力可能なことが要請される。また、温風暖房機は室内の空気を吸い込みながら燃料を燃焼させて、温風を吹き出しているので、空気とともに吸い込んだ埃や異物などがスピーカーの振動膜に付着して、音量の低下や音質の悪化が起きることの無いように、埃や異物から振動膜を保護可能なことも要請される。
これらの要請に対して、特許文献1の温風暖房機に搭載されたスピーカーでは、温風暖房機の本体ケースの構成壁に設けた開口部に、スピーカーを外向きに取り付けることによってガイド音の音量と音質とを確保し、その上で、化粧カバーで本体ケースの外側から覆うことによって、スピーカーの振動膜が露出することを防いで振動膜の保護を図っている。また、特許文献2では、温風暖房機の内部に搭載されたスピーカーの振動膜を金属製の前カバーで覆うことで振動膜の保護を図るとともに、前カバーに複数の穴を設け、且つ、スピーカーの背面側が開放された構造とすることで、ガイド音の音量および音質の確保を図っている。
特開2008−286412号公報 特開2009−284215号公報
しかし、上述した従来の技術では、音量および音質に対する要請と、スピーカーの振動膜の保護に対する要請とを、同時に且つ十分に満足させることは困難であるという問題があった。たとえば特許文献1では、温風暖房機の構成壁に開口部を設けて、この開口部に外側を向けてスピーカーを取り付けているものの、結局はその外側を化粧カバーで覆っている。このため、ガイド音の音量が低下し、こもった感じの音質になってしまう。また、特許文献2では、振動膜を覆う前カバーに複数の穴を設けることによって、音量の低下やこもった音質になることを回避しているが、前カバーに複数の穴が開いているので、埃や小さな異物からスピーカーの振動膜を保護する効果はほとんど期待することができない。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、温風暖房機に搭載されるスピーカーに対する二つの要請、すなわち、音量および音質に対する要請と、埃や小さな異物からの振動膜の保護に対する要請とを、同時に満足させることが可能なスピーカーを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のスピーカー装置は次の構成を採用した。すなわち、
温風暖房機に搭載されて、該温風暖房機の操作者に対してガイド音を出力するスピーカー装置であって、
出力部から前記ガイド音を出力するスピーカーと、
一部に連通孔が設けられ、前記出力部を覆うように前記スピーカーに取り付けられることによって、該スピーカーの前記出力部との間で共鳴室を形成する共鳴室形成部と
を備えることを要旨とする。
このような構成を有する本発明のスピーカー装置においては、スピーカーの出力部が出力したガイド音を共鳴室で増幅することができるので、十分な音量を確保することが可能となる。また、共鳴室の容積や連通孔の面積を変更して共振周波数を適切に設定すれば、耳障りな印象を与える高周波数の音成分や、こもった音質になり易い低周波数の音成分を減衰させることができるので、良好な音質のガイド音を出力することができる。加えて、スピーカーの出力部は共鳴室内に存在し、共鳴室内と外部とは連通孔で連通しているに過ぎない。このため、連通孔から埃や小さな異物が共鳴室内に入り込んで、スピーカーの出力部の振動膜に損傷を与える可能性を極めて小さくすることが可能となる。
また、上述した本発明のスピーカー装置においては、温風暖房機の前面側に向けて、連通孔を設けることとしてもよい。
こうすれば、共鳴室で増幅されたガイド音は、温風暖房機の操作者に向かって放出されることになる。このため、操作者には、ガイド音が温風暖房機の前面から聞こえてくるように感じられるので、違和感なくガイド音を聞き取ることが可能となる。
また、上述した本発明のスピーカー装置は、次のようにして温風暖房機に取り付けても良い。先ず、温風暖房機の底面を構成する底面部材を樹脂材料によって形成し、その底面部材と一体に、上方に向けて開口した形状の共鳴室形成部を形成する。そして、スピーカーの出力部で共鳴室形成部の開口部分を覆うように、スピーカーを下向きに取り付けてもよい。
こうすれば、共鳴室形成部と、温風暖房機の底面部材とを一部品とすることができるので、部品点数を減らすことができる。また、部品同士が接触する箇所を減らすことができるので、接触部分で異音が発生することを回避することができる。加えて、ガイド音の音圧によって部品が振動して、ビビリ音が発生するといったことも防止することが可能となる。更に、温風暖房機の底面付近には温風吹出口の開放部が設けられている。このため、スピーカーを温風暖房機の底面部材に取り付けると、温風吹出口の開放部からスピーカーからガイド音が聞こえるようになるので、操作者にガイド音を聞き取り易くする効果も得ることができる。加えて、共鳴室内は連通孔で外部と連通しているに過ぎないので、空気の流れはほとんど存在しない。しかも、スピーカーは共鳴室の天井部分に下向きに取り付けられている。このため、たとえ連通孔から埃や小さな異物が入り込んだとしても、共鳴室内で天井部分まで舞い上がってスピーカーの振動膜に付着し、損傷を与える事態を回避することが可能となる。
本実施例のスピーカー装置100を搭載した温風暖房機1の大まかな構成を示した説明図である。 天板30の背面に補強部材34が設けられている様子を示した説明図である。 温風暖房機1の底面部材40に搭載されたスピーカー装置100を示す説明図である。 スピーカー装置100の分解組立図である。 上スピーカーケース102の底面側の形状を示した斜視図である。 スピーカー装置100の構造を示す断面図である。 変形例のスピーカー装置100を例示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.温風暖房機の全体構成:
B.スピーカー装置の構造:
C.変形例:
A.温風暖房機の全体構成 :
図1は、本実施例のスピーカー装置100を搭載した温風暖房機1の大まかな構成を示した説明図である。図示されるように温風暖房機1は、温風を吹き出すための各種機構が内部に収容された本体ケース10と、本体ケース10の前側に取り付けられた前面カバー20と、前面カバー20の下方に設けられた温風吹出口22と、本体ケース10の上部に取り付けられた天板30と、天板30のほぼ中央に設けられた操作パネル32と、本体ケース10の底面部分を構成する底面部材40と、底面部材40を介して本体ケース10を支える台部50などから構成されている。底面部材40は台部50に対して回転可能に取り付けられており、このため、本体ケース10を台部50に対して左右に回転させることが可能となっている。
本体ケース10の内部には、温風吹出口22から温風を吹き出すための図示しない送風ファンや、温風ファンを回転させるためのモーター12や、温風暖房機1の操作方法や動作状態などに関するガイド音を出力するスピーカー装置100などの種々の部品が搭載されている。スピーカー装置100の詳細については後述する。また、天板30の背面は、天板30の長手方向(図1の紙面上では左右方向)に延びる補強部材34によって支えられている。
図2は、天板30の背面に補強部材34が設けられている様子を示した説明図である。図2では、図1中にA−Aで示した位置での天板30および補強部材34の断面図が示されている。図示されるように、補強部材34は上方が開口した溝型の断面形状をしており、溝の両側面を形成する側壁35a,35bは、天板30を背面側から支える構造部材となっている。また、側壁35a,35bの間に形成された底面35は、温風暖房機1の前面側に向かって(図2の紙面上では左側に向かって)低くなるように僅かに傾斜しており、底面35の最も低くなった箇所には、底面35から一段深い排水溝36が形成されている。更に、この排水溝36は、補強部材34の長手方向(図2の紙面上では奥行き方向)に僅かに傾斜しており、排水溝36が最も低くなった位置には排水口37が設けられている。
一般に、温風暖房機1では、天板30に水やお茶などの液体がかかってしまった場合、この液体が、天板30と操作パネル32との境目や、操作ボタンの隙間から温風暖房機1の内部に入り込んでしまうことが起こり得る。しかし、このような場合でも、天板30と操作パネル32との境目や操作ボタンの隙間から入り込んだ液体は、補強部材34の底面35を介して排水溝36に集められた後、排水口37から排出される。このため、本体ケース10の内部に収容された各種の部品に液体がかかって不具合を起こすことがない。また、補強部材34の側壁35a,35bで、天板30を背面側から支えることができるので、仮に天板30の上面に荷重がかかっても、天板30は十分な強度を保つことができる。
B.スピーカー装置の構造 :
図3は、温風暖房機1の底面部材40にスピーカー装置100が搭載された状態を示す説明図である。本実施例のスピーカー装置100は、大きく分けると、上スピーカーケース102と、下スピーカーケース104とによって構成されている。また、本実施例では、上スピーカーケース102や、下スピーカーケース104、底面部材40は樹脂によって形成されており、下スピーカーケース104と底面部材40とは一体成型によって形成されている。尚、本実施例では、下スピーカーケース104が底面部材40と一定成型によって形成されているものとして説明するが、下スピーカーケース104と底面部材40とを別部品として成型した後、ネジ止めや接着などによって、下スピーカーケース104を底面部材40に取り付けることも可能である。
図4には、スピーカー装置100の分解組立図が示されている。図示されるように、下スピーカーケース104は、上方が開口した略筒形状に形成されている。そして、開口部を上方から覆うようにして、上スピーカーケース102がネジ108によってネジ止めされる。また、詳細には後述するが、上スピーカーケース102の内部には、ガイド音を発生させるスピーカーユニット103が収納されている。図示した例では、スピーカーユニット103は上スピーカーケース102の底面側からガイド音を出力する。更に、上スピーカーケース102のスピーカーユニット103の背面側(ガイド音を出力する側の反対側)に相当する部分は、円形に大きく開口しており、この部分には、スピーカーユニット103を上スピーカーケース102に固定するための機構が設けられている。すなわち、円形に開口した部分の中央には、略円柱形状の小さな押圧リング102aが設けられ、この押圧リング102aは、上スピーカーケース102の側から120度の間隔で設けられた弾性アーム102bによって支えられている。そして後述するように、押圧リング102aが背面側から押しつけるようにしてスピーカーユニット103を固定するようになっている。
更に、下スピーカーケース104には、温風暖房機1の前面側に向けて切欠部105kが形成されている。このため、下スピーカーケース104に上スピーカーケース102を取り付けた状態では、上スピーカーケース102の底面側に設けられた後述する前カバー106と、切欠部105kとの間に連通孔105が形成される。
図5は、上スピーカーケース102を底面側から見た状態を示した斜視図である。図示されるように、上スピーカーケース102の底面側には、複数の通気孔106hが形成された前カバー106が設けられており、この前カバー106の内側には、スピーカーユニット103が、振動膜を前カバー106の側に向けた状態で収納されている。
図6には、スピーカー装置100の縦断面を取ることによって、上スピーカーケース102およびスピーカー装置100の大まかな内部構造が示されている。図示されるように、上スピーカーケース102の内部には、スピーカーユニット103および前カバー106が設けられ、スピーカーユニット103は背面側から押圧リング102aによって押しつけられることによって固定されている。また、スピーカーユニット103は、いわゆる可動コイル式のスピーカーユニットである。ここで、可動コイル式のスピーカーユニットは、浅皿状に形成された金属製の背面フレームに振動膜が張設されており、背面フレームの中央に永久磁石が取り付けられ、そして振動膜の中央には、永久磁石と向かい合わせの位置に可動コイルが設けられている。ガイド音の音声信号を可動コイルに供給すると、永久磁石との間で働く磁力によって振動膜が振動し、その結果、背面フレームが設けられていない側の面から(図6に示した例では下方に向かって)ガイド音が出力される。従って、本実施例では、スピーカーユニット103が本発明の「スピーカー」に対応し、スピーカーユニット103がガイド音を出力する側の面(振動膜が設けられている側の面)が本発明の「出力部」に対応する。
また、図4を用いて前述したように、下スピーカーケース104は上方に向けて開口した形状に設けられている。このため、下スピーカーケース104の上方から上スピーカーケース102を取り付けると、スピーカーユニット103と、下スピーカーケース104とによって共鳴室107が形成される。尚、本実施例では下スピーカーケース104が、本発明の「共鳴室形成部」に対応する。
本実施例の温風暖房機1では、このような構成のスピーカー装置100を搭載しているので、十分な音量および明瞭な音質でガイド音を出力しながら、埃や小さな異物が振動膜に付着したり、振動膜が損傷したりすることも回避することが可能となる。以下、この点について説明する。
先ず、本実施例のスピーカー装置100は、スピーカーユニット103と下スピーカーケース104との間に形成された空間が、連通孔105によって外部と連通することによって共鳴室107を構成している。そしてスピーカーユニット103は、この共鳴室107に向けてガイド音を出力する。このため、スピーカーユニット103から出力されたガイド音は、共鳴室107内で共鳴することによって音圧が増幅されるので、十分な音量を確保することができる。十分な音量を確保することができれば、音量を気にすることなくスピーカー装置100の搭載位置を決めることができるので、その結果、スピーカーユニット103を温風暖房機1の操作者の目の触れない処に搭載することが可能となる。
また、共鳴室107は、共振周波数付近の音成分は増幅するが、共振周波数から離れた周波数の音成分は減衰させる機能を有している。このため、耳障りな印象を与え易い高周波数の音成分が減衰されるので、柔らかい印象のガイド音を得ることができる。加えて、共鳴室107は、こもった印象を与え易い低周波数の音成分も減衰させる。このため、スピーカーユニット103と下スピーカーケース104との間に形成される共鳴室107の容積と、連通孔105の断面積とを適切な比率に調整することで、柔らく、それでいながら明瞭な印象のガイド音を得ることが可能となる。更に、共鳴室107の容積あるいは連通孔105の断面積を変更すれば、共鳴室107の共振周波数を調整することができるので、将来、消費者の音質に関する趣向が変化した場合でも、僅かな設計変更で対応することが可能となる。
加えて、連通孔105は、温風暖房機1の前面側に向けて設けられている。このため、スピーカーユニット103が出力したガイド音は、温風暖房機1の操作パネル32を操作する操作者に向かって発生されることになる。その結果、操作者にとっては、温風暖房機1が話しかけてくるように感じられるので、ガイド音を聞きながら違和感なく操作することができる。
また、このような本実施例の構造は、以下に説明するように、埃や小さな異物からスピーカーユニット103の振動膜を保護する点でもたいへんに優れたものとなっている。先ず、スピーカーユニット103の振動膜は、共鳴室107の内部に収納された状態となっており、共鳴室107の内部は小さな連通孔105で外部と連通しているに過ぎない。従って、温風暖房機1が空気と一緒に埃や小さな異物を吸い込んだとしても、その埃や異物が、小さな連通孔105から進入して振動膜に付着することはほとんど起こり得ない。また、温風暖房機1は背面側から空気を吸い込むのに対して、連通孔105は前面側に向けて設けられている。この点からも、埃や小さな異物が連通孔105から共鳴室107内に入り込み難くなっている。
加えて、共鳴室107は、連通孔105の部分以外では、スピーカーユニット103と下スピーカーケース104の内壁とによって密閉されている。従って、連通孔105の部分から見たときに、共鳴室107の内部はいわば袋小路のような状態となっているため、たとえ温風暖房機1の内部に空気の流れが発生していても、連通孔105を通って共鳴室107の中に向かう流れが生じることはない。この意味からも、埃や小さな異物が連通孔105から入り込んで、スピーカーユニット103の振動膜に付着する事態はほとんど起こり得ない。
更に、連通孔105は上向きに開口しているわけではない(本実施例では横方向に向いている)。このため、温風暖房機1の運転中に空気とともに吸い込まれて、温風暖房機1の内部の空間を浮遊していた埃や小さな異物が、温風暖房機1の運転の停止後に重力によって落下したとしても、連通孔105から共鳴室107の中に入り込む可能性もない。更に加えて、本実施例では、スピーカーユニット103が下向きに取り付けられているので、スピーカーユニット103の振動膜は、共鳴室107の天井部分に設けられていることになる。上述したように、共鳴室107の内部では、空気の流れが発生しないから、万が一の確率で共鳴室107の中に埃や小さな異物が入り込んだとしても、埃や異物がスピーカーユニット103の振動膜の位置まで舞い上がって、振動膜に損傷を与える事態が起こることはない。
以上のような理由から、本実施例では、十分な音量で、且つ、良好な音質でガイド音を出力しながら、スピーカーユニット103の振動膜が埃や小さな異物で損傷する可能性を排除することが可能となっているのである。
C.変形例 :
上述した実施例では、下スピーカーケース104が、樹脂製の底面部材40と一体成型によって形成されているものとして説明した。下スピーカーケース104を底面部材40と一体成型すれば、部品点数を減らすことができるし、更に、別部品の下スピーカーケース104を底面部材40に組み付ける場合のように、組み付け部分にガタが発生してガイド音の音質悪化を招くことがないという利点がある。
しかし、下スピーカーケース104は、必ずしも底面部材40と一体成型によって形成しておく必要はない。たとえば、図7に示すように、上スピーカーケース102の前カバー106が設けられた側(ガイド音を出力する側)に、筒状の下スピーカーケース104を取り付けるようにしてもよい。このようにしても、下スピーカーケース104の一部に連通孔105を設けることで、上スピーカーケース102のスピーカーユニット103と下スピーカーケース104とによって囲まれた空間に共鳴室107を構成することができる。そして、このようなスピーカー装置100を、取付部材42を用いて、たとえば底面部材40や本体ケース10などの他の部材に取り付けるようにしても良い。
このようにしても、前述した実施例と同様に、スピーカーユニット103が出力したガイド音を共鳴室107によって増幅することができるので、十分な音量で良好な音質のガイド音を得ることができる。また、スピーカーユニット103の振動膜は下スピーカーケース104で囲われた共鳴室107の内部に収納されており、共鳴室107の内部は小さな連通孔105で外部と連通しているだけなので、埃や小さな異物によってスピーカーユニット103の振動膜が損傷を受ける可能性もない。
また、変形例では、スピーカー装置100の搭載位置や搭載角度が限定されない。このため、たとえば、他の部品を搭載する必要が生じて、底面部材40の上面に取付部材42を設けることができなくなった場合にも容易に対応できる。また、スピーカー装置100の搭載位置や、搭載角度を容易に変更することができる。
以上、本実施例および変形例について説明したが、本発明は上記の実施例あるいは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
たとえば、上述した本実施例および変形例では、連通孔105は1つだけ設けられているものとして説明した。しかし、連通孔105の個数は1つに限らず、複数個の連通孔105を設けても良い。また、上述した本実施例および変形例では、温風暖房機1はいわゆる開放式の温風暖房機であるものとして説明したが、密閉式の温風暖房器であっても構わない。
1…温風暖房機、 10…本体ケース、 12…モーター、
20…前面カバー、 22…温風吹出口、 30…天板、
32…操作パネル、 34…補強部材、 35…底面、
35a,b…側壁、 36…排水溝、 37…排水口、
40…底面部材、 42…取付部材、 50…台部、
100…スピーカー装置、 102…上スピーカーケース、
102a…押圧リング、 102b…弾性アーム、
103…スピーカーユニット、 104…下スピーカーケース、 105…連通孔、
105k…切欠部、 106…前カバー、 106…ネジ

Claims (3)

  1. 温風暖房機に搭載されて、該温風暖房機の操作者に対してガイド音を出力するスピーカー装置であって、
    出力部から前記ガイド音を出力するスピーカーと、
    一部に連通孔が設けられ、前記出力部を覆うように前記スピーカーに取り付けられることによって、該スピーカーの前記出力部との間で共鳴室を形成する共鳴室形成部と
    を備えるスピーカー装置。
  2. 請求項1に記載のスピーカー装置であって、
    前記連通孔は、前記温風暖房機の前面側に向けて設けられているスピーカー装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスピーカー装置であって、
    前記温風暖房機は、底面を構成する底面部材が樹脂材料によって形成されており、
    前記共鳴室形成部は、前記底面部材と一体に形成されて、上方に向けて開口した形状に形成されており、
    前記スピーカーは、前記出力部が前記共鳴室形成部の前記開口部分を覆うように下向きに取り付けられているスピーカー装置。
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