JP2012167832A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器での熱交換を終えた中温水が貯湯タンク内に戻るときに、貯湯タンク内の温度境界層が破壊されることを確実に防止することのできる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、上部と下部との間の高さに中温水戻り口20fが設けられた貯湯タンク20と、貯湯タンク20から取り出された湯が熱交換器80での熱交換により温度低下して生成された中温水を中温水戻り口20fに送って貯湯タンク20内に流入させる中温水戻り流路60bと、中温水の温度を検出する中温水温度検出手段177と、中温水戻り口20fの高さでの貯湯タンク20内の温度を検出する中温水戻し位置タンク温度検出手段176aと、中温水を中温水戻り口20fに流入させるときに、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度を、中温水戻し位置タンク温度検出手段176aにより検出された温度に近づける方向に調節する中温水温度調節手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
空気の熱を吸熱して湯を沸き上げるヒートポンプと、沸き上げられた湯(高温水)を貯える貯湯タンクとを備えた貯湯式給湯機が広く用いられている。貯湯タンク内は、常に満水状態に保たれる。貯湯タンクの下部には、水源からの水(低温水)を供給する給水管が接続されている。貯湯タンクの上部から湯を取り出して浴槽や蛇口などの給湯先に給湯するときには、貯湯タンクから取り出された湯と同量の水が給水管から貯湯タンクの下部に流入する。また、貯湯タンクの沸き上げ運転時には、貯湯タンクの下部から取り出された水がヒートポンプへ送られて沸き上げられ、湯となって貯湯タンクの上部に戻される。
貯湯タンク内の上部の湯と、下部の水とは、比重差があるため、温度境界層を介して、混じり合うことなく維持される。異なる温度の湯水が温度境界層を介して混じり合うことなく維持されるような比重差が生ずるためには、20℃(20K)程度以上の温度差が必要である。
このような貯湯式給湯機において、浴槽内の湯水(浴槽水)を追焚きするための追焚き用熱交換器を備えたものがある。追焚き運転時には、貯湯タンクから取り出した湯と、浴槽水とをそれぞれ追焚き用熱交換器に循環させ、湯から浴槽水へ伝熱させることにより、浴槽水を加熱する。
追焚き運転時に貯湯タンク内から取り出されて追焚き用熱交換器に送られた湯は、浴槽水に熱を与えることによって温度が低下し、中間的な温度の中温水となって、貯湯タンクに戻る。この中温水を貯湯タンクの下部に戻す構成とした場合には、追焚き運転を行うと貯湯タンクの下部水温が上昇する。ヒートポンプは、沸き上げ時の入水温度が高いほど、効率が低下するという特性がある。このため、中温水を貯湯タンクの下部に戻すことは、沸き上げ運転時のヒートポンプの効率低下につながり、エネルギー効率の低下を招く。
そこで、貯湯タンクの上部と下部との間の高さに中温水戻り口を設け、この中温水戻り口から中温水を貯湯タンク内に戻すことにより、上部の湯と下部の水との間に中温水を戻す技術が知られている。しかしながら、この場合、次のような問題がある。追焚き用熱交換器から戻る中温水(以下、「戻り中温水」と称する。)の温度は、浴槽水の温度などによって変化する。このため、戻り中温水の温度と、貯湯タンク内にある中温水の温度とは、一致しない場合が多く、多少の温度差がある。この温度差は、前述した混じり合わない温度境界層が形成される温度差である20℃には満たない、中途半端な温度差である。それゆえ、戻り中温水と、貯湯タンク内にある中温水との間には、温度境界層が形成されない中途半端な比重差がある。このため、中温水戻り口から流入した戻り中温水が貯湯タンク内の中温水と混合する場合、両者の比重差により、貯湯タンク内で戻り中温水が上下方向に無秩序に広がって混じり合うこととなり、上下方向に広がる乱れた水流が生じる。この上下方向に広がる乱れた水流により、上部の湯と中間部の中温水との間の温度境界層、あるいは中間部の中温水と下部の水との間の温度境界層が破壊され、温度境界層の上下の湯水が混じり合うおそれがある。
この問題に対し、従来、高さ方向の位置を異ならせた複数の中温水戻り口を設けるとともに、貯湯タンク内の高さ方向の温度分布を検出し、戻り中温水の温度に最も近い中温水戻り口を選択して戻すようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、高さ方向の位置を異ならせた複数の中温水戻り口のうち、戻り中温水の温度に近い二つの中温水戻り口を選択し、戻り中温水を両者に分配して流入させる技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−286307号公報 特開2007−271163号公報
高さ方向の位置を異ならせた複数の中温水戻り口を設ける場合、その数を多くするほど、流路を切り換えるためのバルブや配管が多数必要となり、構造が複雑化し、コストアップとなる。このため、現実的には、複数の中温水戻り口を設けるにしても、多くて数個程度である。したがって、複数の中温水戻り口を設けた場合であっても、戻り中温水の温度が、複数の中温水戻り口の何れかの位置の温度に等しくなる確率は低く、両者の間に温度差および比重差が生ずることは避けられない。それゆえ、貯湯タンク内に流入した戻り中温水が上下方向に無秩序に広がって混じり合うことによる、上下方向に広がる乱れた水流が発生することを確実に抑制することは困難である。したがって、上部の湯と中間部の中温水との間の温度境界層、あるいは中間部の中温水と下部の水との間の温度境界層が破壊され、温度境界層の上下の湯水が混じり合うおそれを払拭することはできない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、熱交換器での熱交換を終えた中温水が貯湯タンク内に戻るときに、貯湯タンク内の温度境界層が破壊されることを確実に防止することのできる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、水源から供給される水を導入する水導入口が下部に設けられ、湯を取り出す温水導出口が上部に設けられ、高さ方向に関して水導入口と温水導出口との間の位置に中温水戻り口が設けられた貯湯タンクと、貯湯タンクから取り出された湯を用いて加熱対象を加熱する熱交換器と、貯湯タンクから熱交換器に供給された湯が熱交換器での熱交換により温度低下して生成された中温水を中温水戻り口に送って貯湯タンク内に流入させる中温水戻り流路と、中温水戻り流路を流れる中温水の温度を検出する中温水温度検出手段と、中温水戻り口と同じ高さでの貯湯タンク内の温度を検出する中温水戻し位置タンク温度検出手段と、中温水を中温水戻り口に流入させるときに、中温水温度検出手段により検出された温度と、中温水戻し位置タンク温度検出手段により検出された温度とに基づいて、中温水戻り口に流入する中温水の温度を、中温水戻し位置タンク温度検出手段により検出された温度に近づける方向に調節する中温水温度調節手段と、を備えたものである。
本発明によれば、熱交換器での熱交換を終えた中温水が貯湯タンク内に戻るときに、貯湯タンク内の温度境界層が破壊されることを確実に防止することができる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 図1に示す貯湯式給湯機の一部分を抜き出して示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示す本実施形態の貯湯式給湯機130は、市水等の低温水を湯に沸き上げるヒートポンプユニット10と、沸き上げられた湯(高温水)を貯える貯湯タンク20を有するタンクユニット110と、制御装置120とを備えている。この貯湯式給湯機130は、所望箇所に給湯する機能に加えて、浴槽150内の浴槽水150aを追焚き(加温、保温の何れも含む。以下同じ。)する機能を有している。以下、貯湯式給湯機130の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット10は、ユニットケース2内に、冷媒を圧縮する圧縮機1と、沸上げ用熱交換器3と、膨張弁5と、蒸発器7と、これらを環状に接続する冷媒循環配管9とによって構成された冷凍サイクルシステムを有し、熱源機として機能する。上記の冷凍サイクルシステムでは、二酸化炭素等の冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に沸上げ用熱交換器3で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器7で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。冷媒として二酸化炭素を用いる場合、高圧側では該二酸化炭素の臨界圧を超える条件下で運転することが好ましい。
一方、タンクユニット110は、貯湯タンク20、給水管路30、貯湯用循環管路40、給湯管路50、一次側循環管路60、二次側循環管路70、および追焚き用熱交換器80を有している。
貯湯タンク20は、給水管路30から供給される低温水を貯留すると共にヒートポンプユニット10で沸き上げられた湯を貯留する積層式の貯湯タンクである。この貯湯タンク20の下部には、給水管路30が接続される水導入口20aと、貯湯用循環管路40の往き管40aが接続される水導出口20bと、貯湯用循環管路40のバイパス管40cが接続されるバイパス戻り口20eとが設けられている。また、貯湯タンク20の上部には、貯湯用循環管路40の戻り管40bが接続される温水導入口20cと、給湯管路50が接続される温水導出口20dとが設けられている。更に、貯湯タンク20の上部と下部との間の高さの位置には、一次側循環管路60の中温水戻り管60bが接続される中温水戻り口20fが設けられている。この貯湯タンク20は、常に満水状態に保たれる。
給水管路30は、市水等の低温水を貯湯タンク20、給湯管路50、および所定の給湯先に供給する管路であり、第1〜第3給水管部30a〜30cおよび減圧弁(図示せず)を有している。第1給水管部30aは水道等の水源(図示せず)と貯湯タンク20の水導入口20aとを繋ぎ、第2給水管部30bは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと後述の第1混合弁45a,第2混合弁45bとを繋ぎ、第3給水管部30cは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと所定の給湯先とを繋ぐ。図示の例では、給湯先の例として1つの給湯栓160が示されている。減圧弁は、第1給水管部30aでの第3給水管部30cの分岐箇所よりも下流側に設けられて、水源水圧を所定値以下となるように減じる。
貯湯用循環管路40は、貯湯タンク20の水導出口20bからヒートポンプユニット10内の沸上げ用熱交換器3を経由して貯湯タンク20の温水導入口20cに達する管路であり、貯湯用送水ポンプ35が設けられた往き管40aと、戻り管40bと、バイパス管40cとを有している。往き管40aは、水導出口20bと沸上げ用熱交換器3とを繋ぎ、戻り管40bは、沸上げ用熱交換器3と三方弁33と温水導入口20cとを繋ぐ。バイパス管40cは、三方弁33により戻り管40bから分岐して、戻り管40bとバイパス戻り口20eとを接続する。凍結防止運転時には、貯湯タンク20から往き管40aに流入した水が沸上げ用熱交換器3とバイパス管40cを経由し再び貯湯タンク20の下部に流入する。
給湯管路50は、貯湯タンク20から取り出した湯(高温水)と給水管路30からの低温水とを第1混合弁45aまたは第2混合弁45bで混合し所定温度の湯水とし、その湯水を浴槽150あるいは所定の給湯先(図示の例では給湯栓160)に供給する管路であり、この第1混合弁45aおよび第2混合弁45bの他に第1〜第3給湯管部50a〜50cを有している。第1給湯管部50aは貯湯タンク20の温水導出口20dと第1混合弁45a,第2混合弁45bとを繋ぎ、第2給湯管部50bは第1混合弁45aと二次側循環管路70の戻り管70bとを繋ぎ、第3給湯管部50cは第2混合弁45bと給湯栓160とを繋ぐ。図1においては、給湯栓160からの湯水の流出方向を破線の矢印で示している。
一次側循環管路60は、往き管60aと、中温水戻り管60bとを有している。往き管60aは、貯湯タンク20の温水導出口20dと追焚き用熱交換器80上部の温水導入口80aとを繋いでいる。中温水戻り管60bは、追焚き用熱交換器80下部の温水導出口80bと、貯湯タンク20の中温水戻り口20fとを繋いでいる。中温水戻り管60bの途中には、一次側送水ポンプ55と、高中混合弁60c(湯混合手段)と、中低混合弁60d(水混合手段)とが設けられている。中低混合弁60dと中温水戻り口20fとの間の中温水戻り管60bには、中温水温度センサ177(中温水温度検出手段)が設けられている。図示の例では、第1給湯管部50aでの貯湯タンク20側の所定の区間が、往き管60aでの貯湯タンク20側の区間を兼ねている。
高中混合弁60cには、第1給湯管部50aから分岐して延びた混合用高温管171が接続されている。混合用高温管171は、貯湯タンク20上部の温水導出口20dから取り出されて第1給湯管部50aを流れる高温水を分岐させて高中混合弁60cに供給可能になっている。高中混合弁60cは、混合用高温管171から供給される高温水を中温水戻り管60b内の中温水に混合可能であるとともに、両者の混合比を制御可能な構成となっている。
中低混合弁60dには、貯湯用送水ポンプ35の下流側の往き管40aから分岐して延びた混合用低温管172が接続されている。混合用低温管172は、貯湯タンク20下部の水導出口20bから取り出されて往き管40aに流入した低温水を中低混合弁60dに供給可能になっている。中低混合弁60dは、混合用低温管172から供給される低温水を中温水戻り管60b内の中温水に混合可能であるとともに、両者の混合比を制御可能な構成となっている。
貯湯タンク20には、複数のタンク温度センサ176が高さ方向の位置を異ならせて設けられている。これら複数のタンク温度センサ176により、貯湯タンク20内の高さ方向の温度分布を検出することができる。複数のタンク温度センサ176のうちの一つである中温水戻し位置タンク温度センサ176a(中温水戻し位置タンク温度検出手段)は、中温水戻り口20fと同じ高さに設けられている。
二次側循環管路70は、浴槽150から追焚き用熱交換器80を経由して再び浴槽150に戻る管路であり、二次側送水ポンプ65が設けられた往き管70aと、戻り管70bとを有している。往き管70aは浴槽150と追焚き用熱交換器80下部の浴槽水導入口80cとを繋ぎ、戻り管70bは追焚き用熱交換器80上部の浴槽水導出口80dと浴槽150とを繋ぐ。
追焚き用熱交換器80は、一次側循環管路60を流れる湯と二次側循環管路70を流れる浴槽水150aとの間で熱交換を行って浴槽水150aを加熱するものである。この追焚き用熱交換器80としては、例えば、複数の伝熱プレートが高さ方向に積層されたプレート式の水−水熱交換器が好ましく用いられる。一次側循環管路60および二次側循環管路70の各々を接続することができるように、追焚き用熱交換器80の上部には上述した温水導入口80aと浴槽水導出口80dが、また下部には上述した温水導出口80bと浴槽水導入口80cが設けられている。
タンクユニット110を構成する上述の構成部材のうち、給水管路30、貯湯用循環管路40、給湯管路50、および二次側循環管路70の各々は、その一部がユニットケース112の外部にまで延在しており、残りの構成部材は、ユニットケース112に納められている。
制御装置120は、上記のユニットケース112内に配置された制御装置本体120aと、台所や浴室等に配置されて制御装置本体120aに有線接続または無線接続されたリモートコントローラ120bとを有している。制御装置本体120aは、ヒートポンプユニット10、三方弁33、貯湯用送水ポンプ35、第1混合弁45a、第2混合弁45b、一次側送水ポンプ55、二次側送水ポンプ65、高中混合弁60c、中低混合弁60dに対しそれぞれ電気的に接続されており、当該制御装置本体120aの入力装置として機能するリモートコントローラ120bからユーザが入力した情報および指令と、図示しないものを含む各種の温度センサ、流量センサ等のセンサ類が検出する情報とに基づいて、これらの動作を制御する。
したがって、本貯湯式給湯機130は、リモートコントローラ120bからユーザが入力した上述の情報や指令等に基づいて動作する。例えば、リモートコントローラ120bからユーザが入力した沸上げ開始時刻になると、制御装置120による制御の下にヒートポンプユニット10および貯湯用送水ポンプ35が起動されて沸上げ運転が開始され、貯湯タンク20に設けられたタンク温度センサ176の検出結果から所定温度の湯が貯湯タンク20に所定量貯留されたと判断されるまで継続される。この間、貯湯タンク20下部の水導出口20bから貯湯用循環管路40に低温水が流入し、ヒートポンプユニット10で湯に沸き上げられて貯湯タンク20上部の温水導入口20cから該貯湯タンク20に戻される。
また、リモートコントローラ120bからユーザが湯張り運転の開始指令を入力すると、制御装置120による制御の下に第2給湯管部50bに設けられた湯張り電磁弁(図示せず)が開き、第2給湯管部50bに設けられた温度センサ(図示せず)の検出湯温が、あらかじめリモートコントローラ120bからユーザが設定した湯張り湯温となるように第1混合弁45aを制御する。これにより、第2給湯管部50bから二次側循環管路70を経由して浴槽150への給湯が開始される。この湯張り運転は、例えば第2給湯管部50bに配置された流量センサ(図示せず)の検出結果から浴槽150内の浴槽水150aが所定量に達したと判断されると、湯張り電磁弁を閉じ終了する。
また、リモートコントローラ120bからユーザが追焚き運転の開始指令を入力すると、制御装置120による制御の下に一次側送水ポンプ55および二次側送水ポンプ65が起動されて追焚き運転が開始される。この追焚き運転は、例えば往き管70aに配置された温度センサ(図示せず)の検出結果から浴槽150内の浴槽水150aが所定温度にまで加熱されたと判断されるまで継続される。
本実施形態の貯湯式給湯機130は、追焚き運転中に追焚き用熱交換器80から貯湯タンク20に戻る中温水の温度を調節する動作に特徴を有している。この特徴的な追焚き運転中の動作について、図2を参照して詳述する。図2は、図1に示す貯湯式給湯機130の一部分を抜き出して示す図である。
浴槽150への湯張り運転後、制御装置120は一定時間毎に二次側送水ポンプ65を駆動させ、浴槽150内の浴槽水150aの温度をふろ温度センサ(図示せず)により検出する。そしてふろ温度センサの検出する温度がふろ設定温度より所定値以上低下している場合には、制御装置120は一次側送水ポンプ55および二次側送水ポンプ65を駆動開始し、貯湯タンク20上部の温水導出口20dから取り出した高温水を追焚き用熱交換器80に流入させ、二次側の浴槽水と熱交換させ、浴槽水を加熱する。追焚き用熱交換器80に流入した高温水は浴槽水との熱交換により温度低下して中温水となり、この中温水は、中温水戻り管60bを通って中温水戻り口20fに送られ、貯湯タンク20内の中間部に戻る。一方、二次側循環管路70においては、追焚き用熱交換器80にて加熱された浴槽水が浴槽150へ戻ることにより、浴槽150内の浴槽水150aの温度が上昇する。そして、ふろ温度センサで検出する温度がふろ設定温度に達すると、制御装置120は一次側送水ポンプ55および二次側送水ポンプ65を駆動停止して追焚き運転を停止する。
このような追焚き運転が行われると、貯湯タンク20内は、図2に示すように、上部に高温水(湯)、中間部に中温水、下部に低温水、がそれぞれ位置する状態となる。湯水の温度差が20℃(20K)程度以上あれば、比重差が発生することにより、温度境界層が形成される。このため、比重の軽い高温水が上部に、中間の比重の中温水が中間部に、比重の重い低温水が下部に、それぞれ位置し、互いに混じり合うことはない。
上述したように、追焚き運転中は、貯湯タンク20上部の温水導出口20dから高温水が取り出され、中温水となって中温水戻り口20fから貯湯タンク20内に流入する。このため、追焚き運転中、貯湯タンク20内では、高温水と中温水との間の温度境界層の位置が徐々に上に移動する。
追焚き用熱交換器80から中温水戻り管60bに流れる中温水の温度は、追焚き用熱交換器80に流入する浴槽水の温度などによって変化する。追焚き運転中、制御装置120は、中温水戻り口20fと同じ高さにある貯湯タンク20内の中温水の温度と、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度との温度差が、所定の許容温度差(以下、「ΔT」とする)以内となるように、高中混合弁60cおよび中低混合弁60dを制御する。この許容温度差ΔTは、予め設定されており、例えば2℃(2K)とされる。
具体的には、制御装置120は、追焚き運転中、以下のような制御を行う。制御装置120は、中温水戻り口20fと同じ高さにある貯湯タンク20内の中温水の温度(以下、「T1」とする)を中温水戻し位置タンク温度センサ176aで検出し、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度(以下、「T2」とする)を中温水温度センサ177で検出し、両者の温度を比較する。その結果、中温水戻し位置タンク温度センサ176aで検出された温度T1と、中温水温度センサ177で検出された温度T2との関係が、T1≧T2である場合には、中低混合弁60dによる低温水の混合比をゼロとし、中温水戻り管60bへの低温水の流入を禁止する。この場合において、更に、T1−T2>ΔTである場合には、高中混合弁60cによる高温水の混合比が増加するように高中混合弁60cの開度を補正する。これにより、中温水戻り管60b内の中温水への高温水の注入量が増加するので、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度T2を上昇させ、中温水戻り口20fと同じ高さにある貯湯タンク20内の中温水の温度T1に近づけることができる。
一方、制御装置120は、T1≦T2である場合には、高中混合弁60cによる高温水の混合比をゼロとし、中温水戻り管60bへの高温水の流入を禁止する。この場合において、更に、T2−T1>ΔTである場合には、中低混合弁60dによる低温水の混合比が増加するように中低混合弁60dの開度を補正する。これにより、中温水戻り管60b内の中温水への低温水の注入量が増加するので、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度T2を低下させ、中温水戻り口20fと同じ高さにある貯湯タンク20内の中温水の温度T1に近づけることができる。
なお、制御装置120は、|T1−T2|≦ΔTである場合には、高中混合弁60cおよび中低混合弁60dの状態を現在の状態に維持する。
以上のような制御によれば、追焚き運転中、中温水戻り口20fと同じ高さにある貯湯タンク20内の中温水の温度T1と、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度T2との温度差が許容温度差ΔT以内となるようにT2を調節することができる。許容温度差ΔT以内であれば、比重差はほとんどない。このため、中温水戻り口20fから貯湯タンク20内に流入した中温水が上下方向に無秩序に広がることを防止することができる。このため、貯湯タンク20内で上下方向に広がる乱れた水流が発生することを確実に抑制することができる。したがって、上部の高温水と中間部の中温水との間の温度境界層が破壊されて高温水と中温水とが混じり合ったり、あるいは中間部の中温水と下部の低温水との間の温度境界層が破壊されて中温水と低温水とが混じり合ったりすることを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、中温水戻り口20fに流入する中温水の温度を調節する際、貯湯タンク20内から取り出した高温水または低温水を中温水に注入混合することによって中温水の温度を調節する構成であるので、追加する部品点数が少なく、構造が簡単で、コストを抑制することができる。
以上説明したように、本貯湯式給湯機130によれば、追焚き用熱交換器80での熱交換を終えた中温水が貯湯タンク20内に戻るときに、貯湯タンク20内の温度境界層が破壊されることを確実に防止することができる。このため、貯湯タンク20内の高温水が中温水と混じり合って温度低下するおそれがないので、貯湯タンク20内の高温水をより効率的に利用することができる。また、貯湯タンク20下部の低温水が中温水と混じり合うおそれもないので、貯湯タンク20の下部水温の上昇を確実に防止することができる。このため、沸き上げ運転時のヒートポンプユニット10への入水温度を低くすることができ、ヒートポンプユニット10のエネルギー消費効率(COP)を高くすることができる。
なお、中低混合弁60dから中温水戻り管60bに低温水を流入させるときには、貯湯用循環管路40の戻り管40bから三方弁33への流入を遮断するように三方弁33を切り替えて、貯湯用送水ポンプ35を作動させる。これにより、貯湯タンク20下部の水導出口20bから取り出した低温水を混合用低温管172に送ることができる。このように、本実施形態では、沸き上げ運転のための貯湯用送水ポンプ35を利用して貯湯タンク20内の低温水を中温水戻り管60bに送ることができ、別個のポンプを設ける必要がないため、コスト低減が図れる。
以上、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の変更を加えてもよい。
・本発明では、高さを異ならせた複数の中温水戻り口を貯湯タンクに設け、中温水を貯湯タンクを戻す際に、複数の中温水戻り口のうちの一つを選択し、その選択した中温水戻り口と同じ高さでの貯湯タンク内の温度に合わせて、中温水戻り口に流入する中温水の温度を調節するようにしてもよい。
・本発明では、貯湯タンク内の中温水を取り出して給湯などに利用可能な構成となっていてもよい。
・本発明では、中温水戻り口に流入する中温水の温度を調節する方法はいかなる方法でもよく、例えばヒーター、クーラー、ペルチェ素子などを用いて温度調節するようにしてもよい。
・本発明は、追焚き用熱交換器に限らず、浴槽水以外を加熱対象とする熱交換器から貯湯タンクに戻る中温水を貯湯タンクの中温水戻り口に流入させる場合に適用してもよい。
1 圧縮機
2 ユニットケース
3 沸上げ用熱交換器
5 膨張弁
7 蒸発器
9 冷媒循環配管
10 ヒートポンプユニット
20 貯湯タンク
20a 水導入口
20b 水導出口
20c 温水導入口
20d 温水導出口
20e バイパス戻り口
20f 中温水戻り口
30 給水管路
33 三方弁
35 貯湯用送水ポンプ
40 貯湯用循環管路
40a 往き管
40b 戻り管
40c バイパス管
45a 第1混合弁
45b 第2混合弁
50 給湯管路
55 一次側送水ポンプ
60 一次側循環管路
60a 往き管
60b 中温水戻り管
60c 高中混合弁
60d 中低混合弁
65 二次側送水ポンプ
70 二次側循環管路
80 追焚き用熱交換器
80a 温水導入口
80b 温水導出口
80c 浴槽水導入口
80d 浴槽水導出口
110 タンクユニット
120 制御装置
120a 制御装置本体
120b リモートコントローラ
130 貯湯式給湯機
150 浴槽
150a 浴槽水
160 給湯栓
171 混合用高温管
172 混合用低温管
176 タンク温度センサ
176a 中温水戻し位置タンク温度センサ
177 中温水温度センサ

Claims (3)

  1. 水源から供給される水を導入する水導入口が下部に設けられ、湯を取り出す温水導出口が上部に設けられ、高さ方向に関して前記水導入口と前記温水導出口との間の位置に中温水戻り口が設けられた貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから取り出された湯を用いて加熱対象を加熱する熱交換器と、
    前記貯湯タンクから前記熱交換器に供給された湯が前記熱交換器での熱交換により温度低下して生成された中温水を前記中温水戻り口に送って前記貯湯タンク内に流入させる中温水戻り流路と、
    前記中温水戻り流路を流れる中温水の温度を検出する中温水温度検出手段と、
    前記中温水戻り口と同じ高さでの前記貯湯タンク内の温度を検出する中温水戻し位置タンク温度検出手段と、
    中温水を前記中温水戻り口に流入させるときに、前記中温水温度検出手段により検出された温度と、前記中温水戻し位置タンク温度検出手段により検出された温度とに基づいて、前記中温水戻り口に流入する中温水の温度を、前記中温水戻し位置タンク温度検出手段により検出された温度に近づける方向に調節する中温水温度調節手段と、
    を備える貯湯式給湯機。
  2. 前記中温水温度調節手段は、前記貯湯タンクから取り出された湯を前記中温水戻り流路内の中温水に混合することにより前記中温水戻り口に流入する中温水の温度を上げることのできる湯混合手段と、前記貯湯タンクの下部から取り出された水を前記中温水戻り流路内の中温水に混合することにより前記中温水戻り口に流入する中温水の温度を下げることのできる水混合手段とを含む請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 水を加熱して湯を生成する加熱手段と、
    前記貯湯タンクの下部から取り出された水を貯湯用送水ポンプにより前記加熱手段へ送り、前記加熱手段で生成された湯を前記貯湯タンクの上部に戻す貯湯用循環管路と、
    を備え、
    前記貯湯タンクの下部から取り出された水を前記貯湯用送水ポンプの作動により前記水混合手段に送るように構成されている請求項2記載の貯湯式給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018028434A (ja) * 2017-12-04 2018-02-22 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 給湯機の改造方法

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