JP2012165281A - 反響消去方法とその装置とプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】収音側にクリッピング歪みが発生しても高いエコー消去性能を示す反響消去装置を提供する。
【解決手段】クリッピング復元部はディジタル収音信号サンプルのクリップされたサンプルを、AD変換器のナイキスト周波数の半分の周波数を通過帯域幅とするローパスフィルタの該サンプルに対応する位置の値が0であるフィルタを通過させて復元サンプルを生成し、収音側周波数領域変換部は復元信号サンプルを周波数領域の周波数領域復元信号サンプルに変換する。そして、差信号生成部が周波数領域復元信号サンプルから擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成し、受話側周波数領域変換部は、受話端に入力されスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する。そして、適応フィルタ部は差信号と周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する。時間領域変換部は差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、効果的にエコーを消去することが可能な反響消去方法とその装置とプログラムに関する。
図14に、従来の反響消去装置900の機能構成を示す。反響消去装置900は、受話端1に入力される遠端側話者から送られて来る受話信号x(n)を音響信号に変換するスピーカ2と、近端側話者の発する音声を収音するマイクロホン3との間に設けられる。スピーカ2から放音された音が、壁等で反響することでエコーとしてマイクロホン3に入力されると、遠端側話者は自分が発した声を少し遅れて自ら聞くことになり不快である。反響消去装置900はこのエコーを除去する目的で用いられる。
反響消去装置900は、AD変換器5、差信号生成部6、適応フィルタ部7、を備える。AD変換器5は、マイクロホン3で収音した収音信号をディジタル信号y(n)に変換する。差信号生成部6は、適応フィルタ部7が生成する擬似エコー信号^y(n)を収音信号y(n)から減じた送話信号e(n)を送話端4に出力する。適応フィルタ部7は、送話信号e(n)と受話信号x(n)を入力として、送話信号e(n)に重畳する受話信号x(n)の成分を0にするような擬似エコー信号^y(n)を生成する。正確な擬似エコー信号^y(n)を生成することで、エコーを消去することができる。なお、図14では、受話信号x(n)をディジタル信号に変換するAD変換器は省略している。また、適応フィルタ部7の動作は、例えば非特許文献1に開示されている。
ハンズフリー通話等を行う場合、スピーカとマイクロホンとの距離が比較的に近いことが多く、スピーカから出た音がマイクロホンに大きな信号として入力される場合がある。また、共振などにより特定の周波数のみが大きくなってしまう場合もある。
このとき、受話端話者の音声に対してAD変換器5の感度が適切に調整されていたとしてもスピーカ2からの入力信号は過大になり、収音信号に雑音が発生する。具体的には、多くの場合、AD変換器5の出力する収音信号y(n)にクリッピング歪みが発生する。このクリッピング歪みが発生しないようにするためには、AD変換器5の信号の許容範囲を大きくする、若しくはマイクロホンの感度を小さくすることが考えられえる。しかし、これらの値が自由に変更できない場合がある。また、マイクロホンの感度を小さくした分だけ近端側話者の音声信号に量子化誤差が大きく乗ることになり、音質が劣化してしまう。
クリッピング歪みを考慮した反響消去装置としては、非特許文献2に開示されたものが知られている。図15に示す非特許文献2に開示された反響消去装置950は、スピーカで発生する歪みを考慮したもので、反響消去装置900に対して受話側クリッピング歪み学習部8を具備することを特徴にしている。受話側クリッピング歪み学習部8は、スピーカ2で発生するクリッピング歪みを学習してその歪みを含む受話信号を適用フィルタ部7に入力する。
適用フィルタ部7は、スピーカ2で発生するクリッピング歪みを考慮して擬似エコー信号を生成するので、その歪みを考慮しない場合よりも正確な擬似エコー信号を生成することができる。
Simon Haykin, Adaptive Filter Theory, Prentice Hall International Inc, third edition, 1996, p.432-437. A. Stenger and W. Kellermann, "Nonlinear acoustic echo cancellation with fast converging memoryless preprocessor," Int. Conf. on Acoustics, Speech and Signal Processing, volume 2, pp.805-808, 2000.
しかしながら、従来の反響消去装置において、収音信号側で発生する歪み、特にAD変換器で発生するクリッピング歪みに対処するようにしたものは無かった。従来のAD変換器で発生するクリッピング歪みの発生を抑える方法としては、上記したようなAD変換器の入力信号の許容範囲を拡大する方法や、マイクロホンの感度を下げてクリッピング歪みを発生させない方法が主流であった。この従来の考えでは、適応フィルタ部7が収束せず何時までもエコーが残ってしまう課題や、音質が劣化するなどの課題が発生する。
この発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、クリッピング歪みが発生することを前提に、クリッピング歪みを含む収音信号y(n)が入力された場合でも適切にエコーを消去することのできる反響抑圧方法とその装置とプログラムを提供することを目的とする。
この発明の反響消去装置は、入力されたディジタル収音信号Yに含まれる各サンプルをy(n)(nはサンプル番号)とし、復元信号Yに含まれる各サンプルをy(n)としたとき、ディジタル収音信号サンプルy(n)が所定の上限値ymax1または所定の下限値−ymax2である場合には、
Figure 2012165281
により求まるy(n)を復元信号サンプルとし、上記以外の場合には、ディジタル収音信号サンプルy(n)をそのまま復元信号サンプルy(n)とすることにより、復元信号Yを生成するクリッピング復元部と、上記復元信号を周波数領域の周波数領域復元信号に変換する収音側周波数領域変換部と、上記周波数領域復元信号から擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成する差信号生成部と、受話端に入力されたスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する受話側周波数領域変換部と、上記差信号と上記周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する適応フィルタ部と、上記差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する時間領域変換部と、を具備する。
この発明の反響消去装置は、AD変換器で発生したクリップされたディジタル収音信号に対して、クリップされる前の状態に近づける復元処理を行う。この復元処理の結果、クリピング歪みを含む収音信号に対しても適切にエコーを消去することが可能な反響消去装置を実現することができる。
この発明の反響消去装置100の機能構成例を示す図。 反響消去装置100の動作フローを示す図。 sinc関数f(x)の例を示す図。 サンプリング定理を説明する図。 図4においてクリッピング歪みが発生した場合の例を示す図。 s(n)の例を示す図。 クリッピング復元部8で復元した復元信号サンプルy(n)の例を示す図。 この発明の反響消去装置200の機能構成例を示す図。 この発明の反響消去装置200′の機能構成例を示す図。 この発明の反響消去装置300の機能構成例を示す図。 この発明の反響消去装置400の機能構成例を示す図。 評価実験の結果を示す図。 通過帯域幅を変えてエコー消去量の変化を比較した結果を示す図。 従来の反響消去装置900の機能構成を示す図。 非特許文献2に開示された反響消去装置950の機能構成を示す図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
図1に、この発明の反響消去装置100の機能構成例を示す。その動作フローを図2に示す。反響消去装置100は、AD変換器5と、クリッピング復元部8と、収音側周波数領域変換部9と、差信号生成部6と、受話側周波数領域変換部10と、適応フィルタ部7と、時間領域変換部11と、を具備する。反響消去装置100は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるものである。
〔AD変換器〕
AD変換器5は、マイクロホン3で収音したアナログ信号y(t)(tは時刻を表す)を所定のサンプリング周波数で離散的なディジタル収音信号z(n)に変換する。ここでは、ディジタル収音信号zに含まれる各サンプルをディジタル収音信号サンプルy(n)(nはサンプル数)と表記する。
AD変換器5を、例えば16bitの分解能を持つAD変換器5とした場合、マイクロホン3で収音したアナログ信号y(t)の所定の時刻に対応する信号サンプルy(n)は、−32768〜32767の範囲(以降、収音信号のダイナミックレンジと称する)のディジタル収音信号サンプルy(n)に変換される(式(1))。
Figure 2012165281
このようなAD変換器5に、ダイナミックレンジを超える入力信号が在った場合には、その入力信号は上限値(32767)又は下限値(−32768)に変換され、波形の山が潰れた形になる。これをクリップ現象、発生する歪みをクリッピング歪み等と称する。このクリップ現象は、例えばサンプリング周波数を8kHzとした場合、音声なら1〜3サンプル程度である。
〔クリッピング復元部〕
反響消去装置100の主要部はクリッピング復元部8である。クリッピング復元部8は、ディジタル収音信号サンプルy(n)のAD変換器5でクリップされた部分のサンプルを、クリップされる前の状態に近づける復元処理を行う。ディジタル収音信号サンプルy(n)のAD変換器5でクリップされていない部分のサンプルはそのまま出力する。以下、復元処理について説明する。
クリッピング復元部8は、このクリッピング歪みを周囲のデータを用いて擬似的に復元する。クリッピング歪みを復元するために例えば図6に示すsinc関数を基にした関数s(n)を用いる。
図4にサンプリング定理を説明する図を示す。図4の横軸はAD変換した離散値のサンプル番号、縦軸は振幅である。図中の実線を、AD変換器5の入力信号とすると、○で示す部分がサンプル値(離散値データ)である。この実線で示す入力信号が、サンプリング周波数の半分(ナイキスト周波数)以下の帯域しか含まない場合には、各サンプル値を頂点に持つ破線で示すsinc関数f(x)を、無限個足し合わせれば入力信号が復元可能である。このことは、サンプリング定理(参考文献:「ディジタル信号処理光学」昭晃堂)として周知である。
この原理を、クリッピング歪みの復元に応用する。図5に、図4においてクリッピング歪みが発生した場合を想定した例を示す。サンプル番号3のサンプル値がクリッピング(図中の●)して正しいサンプル値(○)に変換されていないとする。そこで、正しいサンプル値f(3)を、x=0,2,4,6,8,10など偶数サンプル点を中心とするsinc関数の和で復元することを考える。
但し、sinc関数のサンプル間隔は図4のものに比べて密度が倍になっているため、上記したサンプリング定理で信号を復元する場合と全く同じではない。つまり、復元する波形は、ナイキスト周波数の半分以下に帯域制限されていることが前提となる。
具体的には、サンプル番号3のサンプル値f(3)は、複数のsinc関数のx=3での値の和で表せる(式(3))。
Figure 2012165281
ここで、式(2)の右辺第2項の和の中身はK=0以外で0であるため、第2項全体はf(3)である。式(3)ではf(3−2k)をf(3+k)としているが、sinc関数が偶関数なので−でも+でも同じである。
式(3)は、sinc関数でK=0の時のみ0を取るような関数とf(x)の積である式(4)で表せる。これより、クリッピング歪みの復元式を以下のように表す。AD変換器5の出力であるディジタル収音信号サンプルy(n)がクリップされた値であった場合、その復元信号サンプルy(n)は、
Figure 2012165281
と求める。s(n)はsinc関数のn=0の値が0となったものであることに注意する。図3にsinc関数の例、図6にs(n)の例を示す。s(n)は中心の値が0で、1サンプル置きに0を取る。s(n)は、ナイキスト周波数の半分の通過域を持つローパスフィルタとほぼ同一である。2K+1がフィルタ長であり、例えばサンプリング周波数を8kHzとした場合はK=10程度とするのが妥当である。
なお式(4)は、もしK=∞なら式(6)で表記することができる。
Figure 2012165281
式(6)から、クリッピング復元部8で行われる処理は、「ディジタル収音信号サンプルのサンプルnの付近のみ局所的に、ディジタル収音信号サンプルy(n)値をアンチエイリアシングフィルタをかけずに2倍ダウンサンプリングした後に、再度2倍アップサンプリングしてアンチエイリアシングフィルタをかける処理」と、見做すことができる。
仮にディジタル収音信号サンプルy(n)の元信号であるマイクロホン3で収音したアナログ信号y(t)が、ナイキスト周波数の半分の帯域しか信号成分を持たず、且つy(n)以外にクリップした点がない場合は、2倍ダウンサンプリングで折り返し歪みが発生せず式(6)によってディジタル収音信号サンプルy(n)が完全に復元される。
実際には、フィルタタップ長が有限であること、ダウンサンプリングでスペクトルの折り返しが発生すること、フィルタリングするデータの中にもクリップした他の部分のデータが含まれている等の理由から、復元信号サンプルy(n)は近似的な復元信号サンプルとなる。特に周波数領域ではクリッピング歪みに相当する関数の設計が困難なため、この実施例のような解決法が有効である。
クリッピング復元部8では、ディジタル収音信号サンプルy(n)のクリップされた部分の信号を復元信号サンプルy(n)に置き換えた復元信号zを出力する。復元信号zの例を図7に示す。図7の横軸は経過時間(秒)、縦軸はサンプル値(×10)である。経過時間13.1105(秒)のサンプル値が32767でクリップされている。元の信号は約43000である。この32767でクリップされたサンプル値は、クリッピング復元部8によって約39000に近似的に復元されている。
マイクロホン3で収音したアナログ信号を所定の時間を1フレームとするフレーム単位で取得するような場合、クリップされた値がフレームの端の方にあるとs(n)との積ができないサンプルが発生する。そういった場合は、前フレームの新しい方から2K個のサンプルをバッファに保存しておき、現フレーム(L個とする)と合わせた2K+L個のサンプルのうち、K+1〜L−K番目のサンプルについてクリップ判定をして出力をする、という処理を行えばよい(但しKサンプル分の遅延は発生する)。
〔適応フィルタ部〕
適応フィルタ部7は、このクリッピング復元部8から出力された復元信号zを入力として、擬似エコー信号^Y(m)を生成する。復元信号zを入力することで、クリッピング歪みを含む収音信号に対しても適切にエコーを消去することが可能になる。具体的なエコー消去性能については後述する。
図8にこの発明の反響消去装置200の機能構成例を示す。反響消去装置200は、反響消去装置100に対して、クリッピング復元部12と、乗算部13とを備える点で異なる。
〔クリッピング復元部〕
クリッピング復元部12は、ディジタル収音信号サンプルy(n)、及び前記の上限値と下限値にスケールファクターAの逆数を乗じる処理を行う。スケールファクターAの逆数を乗じた前記の上限値、及び下限値の値である、スケールファクターAの逆数を乗じたディジタル収音信号サンプルy(n)に対して、式(4)による復元処理を行い、復元信号z、及びスケールファクターAを出力する。スケールファクターAの値は、復元信号の振幅を前記の上限値と下限値の範囲となるよう事前に設定しておく、1以上の値である。スケールファクターAは、多くの場合A=2で良い。
〔乗算部〕
乗算部13は、収音側周波数領域変換部9で周波数領域信号に変換された周波数領域の復元信号zにスケールファクターAを乗じてその振幅を元に戻す処理を行う。
上限値(32767)又は下限値(−32768)の値は、AD変換器5で扱うことのできる信号が16bitの符号付き整数値である場合の上限値と下限値の例である。このようなAD変換器5を通る信号は、AD変換器5で扱うことのできる信号よりも大きな値である場合には上限値に、AD変換器5で扱うことのできる信号よりも小さな値である場合には下限値に変換されてしまう。
例:AD変換器で扱うことのできる信号が16bitの符号付き整数値の場合
(ア)AD変換器への入力が−40000 → AD変換器からの出力は−32768
(イ)AD変換器への入力が−128 → AD変換器からの出力は−128
(ウ)AD変換器への入力が536891 → AD変換器からの出力は32767
(ア)と(ウ)が「クリップされた」状態である。クリップされた信号から復元信号を生
成したとしても、AD変換後に扱うことができる信号が16bitである場合には再度のクリップが生じる。AD変換後に16bitより大きなビット、例えば32bitの数値を扱うことができる場合には、扱える信号の上限値は8388607、下限値は−8388608となる。復元信号が−8388608〜8388607の範囲内であれば、再度のクリップは生じない。
例:AD変換後に扱うことのできる信号が32bitの符号付き整数値の場合
(エ)復元信号が−40000 → エコーキャンセラへの入力値は−40000
(オ)復元信号が−128 → エコーキャンセラへの入力値は−128
(カ)復元信号が500000 → エコーキャンセラへの入力値は500000
クリップされた信号から復元信号を生成し、復元信号がAD変換後に扱うことのできる信号の範囲を超える可能性がある場合には、再度のクリップが生じないようにスケールファクターにより信号の値を調整する必要がある。
例:AD変換後に扱うことのできる信号が16bitの場合
(エ)復元信号が−40000
→ スケールファクターなしの場合のエコーキャンセラへの入力値−32768
→ スケールファクターありの場合のエコーキャンセラへの入力値−20000
復元信号がAD変換後に扱うことができる信号の範囲を超える可能性がない場合、つまりクリッピング復元部12や適応フィルタ部7等における信号処理のダイナミックレンジ(bit長)が十分大きければ、実施例1に示したようにスケールファクターの設定は不要である。
ここで、周波数領域の信号に変換した後にスケールファクターAを乗じているのは、復元信号サンプルY(m)の各周波数成分のピーク値は時間領域の波形に比べて小さくなることが多いためである。
スケールファクターAを考慮すると、上記した式(6)は次式で表せる。
Figure 2012165281
ディジタル収音信号サンプルy(n)のAD変換器5でクリップされていない部分のサンプルにも、スケールファクターAの逆数を乗じ、復元信号zを生成する。
〔変形例1〕
周波数領域への信号の変換方法によっては、周波数領域でもクリッピングが発生する恐れがある。そこで、スケールファクターAによる振幅調整を全て時間領域で行うようにした反響消去装置200′の機能構成例を図9に示す。
反響消去装置200′は、クリッピング復元部12′が復元信号サンプルy(n)を生成する際に、ディジタル収音信号サンプルy(n)の振幅を1/Aするので、受話信号x(n)も周波数領域に変換する前にその振幅を1/Aする。そして、エコーが消去された送話信号e(n)の振幅を、乗算部13でA倍して元に戻す。
このようにすることで、クリッピング復元部12′及び適応フィルタ部7等の信号処理のダイナミックレンジ(bit長)が小さい場合でも、この発明の反響消去装置を実現することが可能である。
反響消去装置100,200,200′は、適用フィルタ部7が周波数領域で動作する例で示したが、この発明は、全て時間領域で動作する反響消去装置にも適用が可能である。図10に、全て時間領域で動作する反響消去装置300の機能構成例を示す。
反響消去装置300は、反響消去装置100(図1)から収音側周波数領域変換部9と受話側周波数領域変換部10と時間領域変換部11とを削除し、適応フィルタ部30が時間領域で動作する点で異なる。クリッピング歪みに対処する動作は、反響消去装置100と同じである。
〔変形例2〕
図11に、反響消去装置300においてスケールファクターAを考慮するようにした反響消去装置400の機能構成例を示す。反響消去装置400は、反響消去装置200′(図9)から収音側周波数領域変換部9と受話側周波数領域変換部10と時間領域変換部11とを削除し、適応フィルタ部30が時間領域で動作する点で異なる。クリッピング歪みに対処する動作は、反響消去装置300と同様に上記した実施例と同じである。
〔変形例3〕
実施例1の式(6)の計算の結果が、実施例1の式(6)の入力であるy(n)の絶対値を下回った場合には、復元信号y(n)を復元処理前のy(n)の値に戻すという処理を追加してもよい。
同様に、実施例2の式(7)の計算の結果が、実施例2の式(7)の入力であるy(n)の絶対値を下回った場合には、復元信号y(n)を復元処理前のy(n)の値に戻すという処理を追加してもよい。
〔変形例4〕
s(n)は、sinc関数以外のローパスフィルタを基に構成しても良い。具体的には、通過帯域がナイキスト周波数の半分以下の周波数を通過帯域幅とするローパスフィルタの中心の値を0にした関数であればよい。
〔実験結果〕
この発明の反響消去装置100の性能を評価する目的で評価実験を行った。その結果を図12に示す。図12の横軸は経過時間(秒)、縦軸はエコー消去量(dB)である。実験は、マイクロホンで収音したアナログ信号y(t)を、サンプリング周波数16kHz、分解能16bitのAD変換器で得たディジタル収音信号サンプルy(n)を用いて行った。
図中の破線が、従来方法によるクリッピング歪みが存在しない場合のエコー消去特性である。一点鎖線が、従来方法でクリッピング歪みが存在する場合のエコー消去特性である。実線が、この発明の反響消去装置100で得られた復元信号を用いて処理を行ったエコー消去特性である。
この発明のエコー消去特性を示す実線が、破線の特性に近い特性を示していることから分かるように、この発明の反響消去装置100は、ディジタル収音信号サンプルy(n)にクリッピング歪みが存在しても効果的にエコーを消去することができる。
上記した実施例では、通過帯域幅がナイキスト周波数の半分のローパスフィルタの内、フィルタの中心の値を0としたものを用いる例で説明した。このフィルタの特性は、2倍ダウンサンプリングされた信号から元のサンプルを復元する方式と同一であることは既に述べた。
そこで、通過帯域幅による正規化を行った/行っていない場合の両方のsinc関数と、その他の最小二乗法により求めた線形位相フィルタの、それぞれの通過帯域幅を変えてエコー消去量の変化を比較する実験を行った。その結果を図13に示す。図13の横軸は通過帯域幅、縦軸は平均エコー消去量(dB)である。
平均エコー消去量は、ローパスフィルタの種類にはほとんど依存せず、ナイキスト周波数比が0.5の通過帯域幅のみエコー消去量が大きく改善する結果が得られた。このことから、クリッピング復元部は、sinc関数以外のローパスフィルタで構成しても良いことが分かる。
また、上記した実施例では、AD変換器5を備える例で説明を行ったが、この発明はその例に限定されない。例えば、差信号生成部6にディジタル信号サンプルが直接入力される様にしても良い。その場合は、そのディジタル信号サンプルの上下限値が、上記した収音信号のダイナミックレンジに相当する。
また、この発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば、エコーサプレッサ等の別の構成要件が付加された構成も考えられる。
また、上記方法及び装置において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
上記装置における処理手段をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムとして記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、各装置における処理手段がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な任意の記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリがある。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM(Random Access Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP-ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記録装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
また、各手段は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよいし、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェアとして実現することとしてもよい。

Claims (14)

  1. 入力されたディジタル収音信号Ycに含まれる各サンプルをy(n)(nはサンプル番号)とし、復元信号Yに含まれる各サンプルをy(n)としたとき、
    ディジタル収音信号サンプルy(n)が所定の上限値ymax1または所定の下限値−ymax2である場合には、
    Figure 2012165281

    により求まるy(n)を復元信号サンプルとし、
    上記以外の場合には、ディジタル収音信号サンプルy(n)をそのまま復元信号サンプルy(n)とすることにより、復元信号Yを生成するクリッピング復元部と、
    上記復元信号を周波数領域の周波数領域復元信号に変換する収音側周波数領域変換部と、
    上記周波数領域復元信号から擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成する差信号生成部と、
    受話端に入力されたスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する受話側周波数領域変換部と、
    上記差信号と上記周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する適応フィルタ部と、
    上記差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する時間領域変換部と、
    を具備する反響消去装置。
  2. 入力された所定のナイキスト周波数を有するディジタル収音信号Yに含まれる各サンプルをy(n)(nはサンプル番号)とし、復元信号Yに含まれる各サンプルをy(n)としたとき、
    ディジタル収音信号サンプルy(n)が所定の上限値ymax1または所定の下限値−ymax2である場合には、y(n−A)からy(n+B)まで(A,Bは予め定めた正の整数)のディジタル収音信号を、上記ナイキスト周波数の半分の周波数を通過帯域幅とするローパスフィルタのy(n)に対応する位置の値が0であるフィルタを通過させて得られたサンプル列のうちy(n)に対応するサンプルを復元信号サンプルy(n)とし、上記以外の場合には、ディジタル収音信号サンプルy(n)をそのまま復元信号サンプルy(n)とすることにより、復元信号Yを生成するクリッピング復元部と、
    上記復元信号を周波数領域の周波数領域復元信号に変換する収音側周波数領域変換部と、
    上記周波数領域復元信号から擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成する差信号生成部と、
    受話端に入力されたスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する受話側周波数領域変換部と、
    上記差信号と上記周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する適応フィルタ部と、
    上記差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する時間領域変換部と、
    を具備する反響消去装置。
  3. 請求項1又は2に記載した反響消去装置において、
    上記クリッピング復元部は、上記復元信号サンプルの振幅を調整するスケールファクターも出力するものであり、
    上記スケールファクターの値を用いて上記周波数領域復元信号サンプルの振幅を増幅する乗算部を更に備えることを特徴とする反響消去装置。
  4. 請求項1又は2に記載した反響消去装置において、
    上記クリッピング復元部は、上記復元信号サンプルの振幅を調整するスケールファクターも出力するものであり、
    上記スケールファクターの値を用いて上記受話信号の振幅を減衰させる受話側乗算部と、
    上記スケールファクターの値を用いて上記差信号を増幅させて送話端に出力する送話側乗算部と、
    を更に備えることを特徴とする反響消去装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載した反響消去装置において、
    アナログ収音信号をディジタル収音信号に変換するAD変換器を更に有し、
    上記所定の上限値と上記所定の下限値は、それぞれ、上記AD変換器が出力可能なディジタル信号サンプルの上限値と下限値であることを特徴とする反響消去装置。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載した反響消去装置において、
    上記所定の上限値と上記所定の下限値は、それぞれ、ディジタル収音信号を生成したAD変換器が出力可能なディジタル信号サンプルの上限値と下限値であることを特徴とする反響消去装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載した反響消去装置において、
    上記クリッピング復元部は、
    上記復元信号サンプルの振幅の絶対値が、上記復元信号サンプルに対応する上記ディジタル信号サンプルの値の絶対値をスケールファクターの値で除算した値を下回った場合に、当該復元信号サンプルの振幅を当該復元信号サンプルに対応する上記ディジタル信号サンプルの値に戻すことを特徴とする反響消去装置。
  8. 入力されたディジタル収音信号Yに含まれる各サンプルをy(n)(nはサンプル番号)とし、復元信号Yに含まれる各サンプルをy(n)としたとき、
    ディジタル収音信号サンプルy(n)が所定の上限値ymax1または所定の下限値−ymax2である場合には、
    Figure 2012165281

    により求まるy(n)を復元信号サンプルとし、
    上記以外の場合には、ディジタル収音信号サンプルy(n)をそのまま復元信号サンプルy(n)とすることにより、復元信号Yを生成するクリッピング復元過程と、
    上記復元信号を周波数領域の周波数領域復元信号に変換する収音側周波数領域変換過程と、
    上記周波数領域復元信号から擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成する差信号生成過程と、
    受話端に入力されスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する受話側周波数領域変換過程と、
    上記差信号と上記周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する適応フィルタ過程と、
    上記差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する時間領域変換過程と、
    を具備する反響消去方法。
  9. 入力された所定のナイキスト周波数を有するディジタル収音信号Yに含まれる各サンプルをy(n)(nはサンプル番号)とし、復元信号Yに含まれる各サンプルをy(n)としたとき、
    ディジタル収音信号サンプルy(n)が所定の上限値ymax1または所定の下限値−ymax2である場合には、y(n−A)からy(n+B)まで(A,Bは予め定めた正の整数)のディジタル収音信号を、上記ナイキスト周波数の半分の周波数を通過帯域幅とするローパスフィルタのy(n)に対応する位置の値が0であるフィルタを通過させて得られたサンプル列のうちy(n)に対応するサンプルを復元信号サンプルy(n)とし、上記以外の場合には、ディジタル収音信号サンプルy(n)をそのまま復元信号サンプルy(n)とすることにより、復元信号Yを生成するクリッピング復元過程と、
    上記復元信号を周波数領域の周波数領域復元信号に変換する収音側周波数領域変換過程と、
    上記周波数領域復元信号から擬似エコー信号を差し引いた差信号を生成する差信号生成過程と、
    受話端に入力されスピーカで再生される受話信号を周波数領域の周波数領域受話信号に変換する受話側周波数領域変換過程と、
    上記差信号と上記周波数領域受話信号とを入力として擬似エコー信号を生成する適応フィルタ過程と、
    上記差信号を時間領域の信号に変換して送話端に出力する時間領域変換過程と、
    を具備する反響消去方法。
  10. 請求項8又は9に記載した反響消去方法において、
    上記クリッピング復元過程は、上記復元信号サンプルの振幅を調整するスケールファクターも出力するものであり、
    上記スケールファクターの値を用いて上記周波数領域復元信号サンプルの振幅を増幅する乗算過程を更に備えることを特徴とする反響消去方法。
  11. 請求項8乃至10の何れかに記載した反響消去方法において、
    アナログ収音信号をディジタル収音信号に変換するAD変換過程を更に有し、
    上記所定の上限値と上記所定の下限値は、それぞれ、上記AD変換過程で扱うことのできるディジタル信号サンプルの上限値と下限値であることを特徴とする反響消去方法。
  12. 請求項8乃至10の何れかに記載した反響消去方法において、
    上記所定の上限値と上記所定の下限値は、それぞれ、ディジタル収音信号を生成したAD変換過程で扱うことのできるディジタル信号サンプルの上限値と下限値であることを特徴とする反響消去方法。
  13. 請求項8乃至12の何れかに記載した反響消去方法において、
    上記クリッピング復元過程は、
    上記復元信号サンプルの振幅の絶対値が、上記復元信号サンプルに対応する上記ディジタル信号サンプルの値の絶対値をスケールファクターの値で除算した値を下回った場合に、当該復元信号サンプルの振幅を当該復元信号サンプルに対応する上記ディジタル信号サンプルの値に戻すことを特徴とする反響消去方法。
  14. 請求項1乃至7の何れかに記載した反響消去装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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