JP2012164307A - プラント診断システムのための情報処理方法及びプラント診断システム - Google Patents

プラント診断システムのための情報処理方法及びプラント診断システム Download PDF

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Abstract

【課題】診断に係る監視者及びユーザの負担が軽減され、短時間で正確な診断を可能にするプラント診断システムのための情報処理方法及びプラント診断システムを提供する。
【解決手段】プラント診断システム10の情報処理方法は、プラント設備側サーバ28によって行われ、プラント情報を通信ネットワーク20を介して監視設備側サーバ44に向けて送信するプラント情報送信工程s110と、監視設備側サーバ44によって行われ、プラント設備の診断を行うために必要な追加情報の提供を要求する問い合わせメールを作成し、プラント設備側サーバ28に向けて送信する問診票送信工程s310と、監視設備側サーバ44によって行われ、追加情報を含む回答メールから追加情報を抽出する回答抽出工程s340と、監視設備側サーバ44によって行われ、プラント情報及び追加情報に基づいて、プラント設備を診断する診断工程s350とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、発電プラント設備や化学プラント設備等のプラント設備の安全性や性能を診断するプラント診断システム及びプラント診断システムの情報処理方法に関するものである。
発電プラント設備や化学プラント設備等のプラント設備を安全に稼働するために、各種プラント設備では、プラント設備の運転データを常時監視し、異常を早期に検知すると共に、計測したプラント設備の運転データに基づいてプラント設備の安全性を診断するプラント診断システムが導入されている。
プラント診断システムによってプラント設備の安全性を診断した結果は、診断書、診断書の内容を説明するガイド及び関連データ一覧表として郵送又はメールにて送付されている(例えば、特許文献1)。
また、プラント診断システムには、故障診断の外に、性能診断、則ち高度な解析診断サービスを提供するものもある。特許文献2が開示するプラント診断システムでは、ホームページ上に表示される解析・診断サービスの中から特定のものを選択して入力し、そのサービスを申し込むことができる。そして、ユーザは、選択した解析・診断サービスに必要なプラントデータをユーザ用計算機を介して入力する。
特開2010−27076号公報 特開2002−133136号公報
しかしながら、特許文献1が開示するプラント診断システムでは、送付されてきた診断書の内容に対する質問が生じても、ユーザから監視者へ連絡を取る機能がないため、ユーザは、電話やプラント診断システムとは無関係のパソコンのメールにて問い合わせをしなければならなかった。ユーザと監視者が電話で話をしても、プラント設備の計測データ等が無いので、会話が成り立たない場合があった。
また、プラント診断システムとは無関係のパソコンを使用する場合は、計測結果のデータを添付したりする作業に手間及び時間がかかっていた。これにより、監視者がユーザに対してプラント設備の状態の確認を依頼したり、追加の計測結果を依頼したりしても、すぐに返答が無いため、診断に時間がかかってしまうという問題点があった。
一方、特許文献2が開示するデータ解析システムでは、ユーザは、選択した解析・診断サービスに必要な全てのプラントデータをユーザ用計算機を介して入力せねばならない。この入力作業には時間と手間がかかるという問題がある。特に、ユーザ用計算機がプラントデータを格納したデータベースに接続されていない場合には、入力作業は煩雑である。
そこで、プラントデータの収集を全て自動で行うように構成することも考えられるが、通常、診断に必要な全てのプラントデータを自動で収集することはできない。プラントデータには、自動的に入手可能な情報以外に、他社への開示に一定の制限が加えられている情報やオフラインの情報等があり、この種の情報はユーザが個別に監視者に通知しなければならない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、診断に係る監視者及びユーザの負担が軽減され、短時間で正確な診断を可能にするプラント診断システムのための情報処理方法及びプラント診断システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、プラント設備側に設けられたプラント設備側サーバと、監視設備側に設けられ且つ前記プラント設備側サーバに通信ネットワークを通じて接続された監視設備側サーバとを備えるプラント診断システムのための情報処理方法であって、前記プラント設備側サーバによって行われ、前記プラント設備に設けられた計測手段により計測されたプラント情報を前記通信ネットワークを介して前記監視設備側サーバに向けて送信するプラント情報送信工程と、前記監視設備側サーバによって行われ、前記プラント設備の診断を行うために必要な追加情報の提供を要求する問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する追加情報要求工程と、前記監視設備側サーバによって行われ、前記追加情報を含む回答メールから前記追加情報を抽出する追加情報抽出工程と、前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側に用意された解析用コンピュータによって行われ、前記プラント情報及び前記追加情報に基づいて、前記プラント設備を診断する診断工程と、を備えることを特徴とするプラント診断システムのための情報処理方法が提供される。
一態様のプラント診断システムのための情報処理方法によれば、プラント設備側サーバがプラント情報を監視設備側サーバに送信する。このため、ユーザ自身は、プラント情報を入力する必要が無く、ユーザの負担が軽減される。そして、プラント設備側サーバは、適切なタイミングでプラント情報を送信するので、ユーザ自身が入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
そして、この情報処理方法によれば、監視設備側サーバが、追加情報の提供を要求するメールを作成して送信する。このため、監視者自身が、ユーザに追加情報の提供を要求する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで追加情報の提供を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
また、この情報処理方法によれば、監視設備側サーバが、回答メールから追加情報を抽出し、監視設備側サーバ又は解析用コンピュータがプラント情報及び追加情報に基づいて診断を行う。このため、監視者自身は、追加情報を読み取って入力する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで追加情報を抽出するので、監視者自身が読み取って入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
好ましくは、前記追加情報要求工程は、前記プラント情報送信工程によって送信された前記プラント情報の内容の評価を行い、前記評価の結果に基づいて、提供を要求する前記追加情報の種類を選択する追加情報選択プロセスを含む。
この構成によれば、プラント情報の内容の評価結果に応じて、提供を要求する追加情報の種類が選択される。このため、プラント設備の状態に応じて、正確な診断が行われる。
好ましくは、前記追加情報選択プロセスにおいて、前記評価の結果と評価値が対応づけて予め登録されている評価ルールデータベースを参照して、前記評価の結果に対応する評価値が選択され、前記評価値と前記追加情報の種類が対応づけて予め登録されている問診項目データベースを参照して、選択された前記評価値に対応する追加情報の種類が選択される。
この構成によれば、評価ルールデータベース及び問診項目データベースを参照して、提供を要求する追加情報の種類が迅速且つ的確に選択される。この結果として、プラント設備の状態に応じて、短時間で正確な診断が行われる。
好ましくは、プラント情報診断システムのための情報処理方法は、前記追加情報抽出工程と前記診断工程の間に、前記監視設備側サーバによって行われ、前記プラント設備の診断を行うために必要な第2の追加情報の提供を要求する第2の問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する第2の追加情報要求工程と、前記監視設備側サーバによって行われ、前記第2の追加情報を含む第2の回答メールから前記第2の追加情報を抽出する第2の追加情報抽出工程と、を更に備え、前記第2の追加情報要求工程は、前記追加情報抽出工程にて抽出された前記追加情報の内容を評価する第2の評価を行い、前記第2の評価の結果に基づいて、提供を要求する前記第2の追加情報の種類を選択する第2の追加情報選択プロセスを含み、前記診断工程にて、前記プラント情報、前記追加情報及び前記第2の追加情報に基づいて、前記プラント設備が診断される。
この構成によれば、追加情報の内容の評価結果に応じて、第2の追加情報の種類が決定され、プラント情報、追加情報、及び、第2の追加情報に基づいて、プラント設備の診断が行われる。この構成では、段階的に診断が行われることで、正確な診断が行われる。一方、段階的に診断を行う場合でも、監視者自身が、第2の追加情報を問い合わせる必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで第2の追加情報を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
好ましくは、前記第2の追加情報選択プロセスにおいて、前記第2の評価の結果に応じて前記評価値が変更され、前記問診項目データベースを参照して、変更された前記評価値と対応する追加情報の種類が選択される。
この構成によれば、前記第2の評価の結果に応じて評価値を変更する事によって、簡単な構成にて、正確な診断が行われる。
好ましくは、プラント情報診断システムのための情報処理方法は、前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側サーバに接続された監視設備側ユーザ端末によってそれぞれ行われる、見積書作成送信工程と、注文書作成送信工程とを更に備え、前記見積書作成送信工程では、前記診断工程の診断結果のうち余命を参照して、所定の期間よりも短い余命を有する前記プラント設備の監視対象機器が選択され、選択された前記監視対象機器の交換作業に関する見積書が作成され、作成された前記見積書が前記通信ネットワークを介して前記プラント側サーバへ向けて送信され、前記注文書作成工程では、前記プラント側サーバから送信された前記監視対象機器の交換作業の依頼書を前記通信ネットワークを介して受信した後に、前記交換作業の注文書が作成され、当該交換作業に用いられる機器を提供する業者に向けて、前記注文書が送信される。
この構成によれば、監視設備側サーバ又は監視設備側ユーザ端末が見積書及び注文書を作成して送信するので、監視者の負担が軽減される。また、監視設備側サーバ又は監視設備側ユーザ端末が、短い余命を有する監視設備の交換作業の依頼書を適時作成するので、交換が必要な監視対象機器が適時交換される。このため、プラント設備の故障が防止され、高い稼働率が確保される。
好ましくは、前記見積書作成送信工程において、前記見積書に含まれる見積額は、前記監視対象機器の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の単価、及び、前記監視対象機器の交換作業工賃、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを参照し、前記交換作業の受注時期に応じた値引率を考慮して算出される。
この構成によれば、適当な見積額が迅速に算出される一方で、監視者の負担が軽減される。
好ましくは、前記プラント情報送信工程において、前記プラント設備の管理者と前記監視設備の管理者の間で予め締結された契約に基づいて、前記監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報が選択及び制限される。
この構成によれば、契約に基づいて、監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報が選択及び制限されて、診断に必要なプラント情報が確実に送信される一方で、診断に不要なプラント情報の送信が制限される。この結果として、プラント設備の診断に際して、開示が制限されるプラント情報が送信されることが防止される。
また、上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、プラント設備側に設けられたプラント設備側サーバと、監視設備側に設けられ且つ前記プラント設備側サーバに通信ネットワークを通じて接続された監視設備側サーバとを備えるプラント診断システムであって、前記プラント設備側サーバに設けられ、前記プラント設備に設けられた計測手段により計測されたプラント情報を前記通信ネットワークを介して前記監視設備側サーバに向けて送信するプラント情報送信手段と、前記監視設備側サーバに設けられ、前記プラント設備の診断を行うために必要な追加情報の提供を要求する問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する追加情報要求手段と、前記監視設備側サーバに設けられ、前記追加情報を含む回答メールから前記追加情報を抽出する追加情報抽出手段と、前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側に用意された解析用コンピュータに設けられ、前記プラント情報及び前記追加情報に基づいて、前記プラント設備を診断する診断手段と、を備えることを特徴とするプラント診断システムが提供される。
一態様のプラント診断システムによれば、プラント設備側サーバがプラント情報を監視設備側サーバに送信する。このため、ユーザ自身は、プラント情報を入力する必要が無く、ユーザの負担が軽減される。そして、プラント設備側サーバは、適切なタイミングでプラント情報を送信するので、ユーザ自身が入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
そして、このプラント診断システムによれば、監視設備側サーバが、追加情報の提供を要求するメールを作成して送信する。このため、監視者自身が、ユーザに追加情報の提供を要求する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで追加情報の提供を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
また、このプラント診断システムによれば、監視設備側サーバが、回答メールから追加情報を抽出し、監視設備側サーバ又は解析用コンピュータがプラント情報及び追加情報に基づいて診断を行う。このため、監視者自身は、追加情報を読み取って入力する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで追加情報を抽出するので、監視者自身が読み取って入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
好ましくは、前記追加情報要求手段は、前記プラント情報送信手段によって送信された前記プラント情報の内容の評価を行い、前記評価の結果に基づいて、提供を要求する前記追加情報の種類を選択する追加情報選択手段を含む。
この構成によれば、プラント情報の内容の評価結果に応じて、提供を要求する追加情報の種類が選択される。このため、プラント設備の状態に応じて、正確な診断が行われる。
好ましくは、前記追加情報選択手段は、前記評価の結果と評価値が対応づけて予め登録されている評価ルールデータベースと、前記評価ルールデータベースを参照して、前記評価の結果に対応する評価値を選択する評価部と、前記評価値と前記追加情報の種類が対応づけて予め登録されている問診項目データベースと、前記問診項目データベースを参照して、前記評価部によって選択された前記評価値に対応する追加情報の種類を選択する問診項目選択部と、を有する。
この構成によれば、評価ルールデータベース及び問診項目データベースを参照して、提供を要求する追加情報の種類が迅速且つ的確に選択される。この結果として、プラント設備の状態に応じて、短時間で正確な診断が行われる。
好ましくは、プラント診断システムは、前記監視設備側サーバに設けられ、前記プラント設備の診断を行うために必要な第2の追加情報の提供を要求する第2の問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する第2の追加情報要求手段と、前記監視設備側サーバに設けられ、前記第2の追加情報を含む第2の回答メールから前記第2の追加情報を抽出する第2の追加情報抽出手段と、を更に備え、前記第2の追加情報要求手段は、前記追加情報抽出手段によって抽出された前記追加情報の内容を評価する第2の評価を行い、前記第2の評価の結果に基づいて、提供を要求する第2の追加情報の種類を選択する第2の追加情報選択手段を含み、前記診断手段によって、前記プラント情報、前記追加情報及び前記第2の追加情報に基づいて、前記プラント設備が診断される。
この構成によれば、追加情報の内容の評価結果に応じて、第2の追加情報の種類が決定され、プラント情報、追加情報、及び、第2の追加情報に基づいて、プラント設備の診断が行われる。この構成では、段階的に診断が行われることで、正確な診断が行われる。一方、段階的に診断を行う場合でも、監視者自身が、第2の追加情報を問い合わせる必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、監視設備側サーバは、適切なタイミングで第2の追加情報を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
好ましくは、前記第2の追加情報選択手段は、前記第2の評価の結果に応じて前記評価値を変更し、前記問診項目データベースを参照して、変更された前記評価値と対応する追加情報の種類を、前記第2の追加情報の種類として選択する。
この構成によれば、前記第2の評価の結果に応じて評価値を変更する事によって、簡単な構成にて、正確な診断が行われる。
好ましくは、プラント診断システムは、前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側サーバに接続された監視設備側ユーザ端末にそれぞれ設けられた、見積書作成送信手段と、注文書作成送信手段とを更に備え、前記見積書作成送信手段は、前記診断手段の診断結果のうち余命を参照して、所定の期間よりも短い余命を有する前記プラント設備の監視対象機器を選択し、選択した前記監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成し、作成した前記見積書を前記通信ネットワークを介して前記プラント側サーバへ向けて送信し、前記注文書作成手段は、前記プラント側サーバから送信された前記監視対象機器の交換作業の依頼書を前記通信ネットワークを介して受信した後に、前記交換作業の注文書を作成し、当該交換作業に用いられる機器を提供する業者に向けて、前記注文書を送信する。
この構成によれば、監視設備側サーバ又は監視設備側ユーザ端末が見積書及び注文書を作成して送信するので、監視者の負担が軽減される。また、監視設備側サーバ又は監視設備側ユーザ端末が、短い余命を有する監視設備の交換作業の依頼書を適時作成するので、交換が必要な監視対象機器が適時交換される。このため、プラント設備の故障が防止され、高い稼働率が確保される。
好ましくは、前記見積書作成送信手段は、前記監視対象機器の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の単価、前記監視対象機器の交換作業工賃、及び、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを有し、見積額情報データベースを参照し、前記交換作業の受注時期に応じた値引率を考慮して、前記見積書に含まれる見積額を算出する。
この構成によれば、適当な見積額が迅速に算出される一方で、監視者の負担が軽減される。
好ましくは、前記プラント情報送信手段は、前記プラント設備の管理者と前記監視設備の管理者の間で予め締結された契約に基づいて、前記監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報を選択及び制限する。
この構成によれば、契約に基づいて、監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報が選択及び制限されて、診断に必要なプラント情報が確実に送信される一方で、診断に不要なプラント情報の送信が制限される。この結果として、プラント設備の診断に際して、開示が制限されるプラント情報が送信されることが防止される。
本発明によれば、診断に係る監視者及びユーザの負担が軽減され、短時間で正確な診断が可能となるプラント診断システムの診断方法及びプラント診断システムが提供される。
第1実施形態に係るプラント診断システムの概略構成図である。 図1中のユーザ側プラント情報データベースに格納されたプラント情報の内容の一例を示す図である。 図1中の診断情報データベースに格納された診断情報の内容の一例を示す図である。 図1中の診断手段の概略構成図である。 図4中の評価ルールデータベースに格納された、プラント情報の評価結果(監視対象機器の稼働状況)と評価値の関係の一例を示す図である。 図4中の診断ルールデータベースに格納された診断ルール情報及び問診項目データベースに格納された問診内容の一例を示す図である。 図4中の問診回答データベースに格納された問診票の一例を示す図である。 図1中の見積額情報データベースに格納された内容の一例を示す図である。 図1中の納期情報データベースに格納された納期情報の内容の一例を示す図である。 プラント診断の際にユーザ側システム及び事業者側システムでなされる処理手順を示す図である(パターン例その1)。 プラント診断の際にユーザ側システム及び事業者側システムでなされる処理手順を示す図である(パターン例その2)。 プラント診断の際にユーザ側システム、事業者側システム及び部品メーカ側システムでなされる処理手順を示す図である(パターン例その3)。 プラント診断の際にユーザ側システム及び事業者側システムでなされる処理手順を示す図である(パターン例その4)。 第2実施形態に係るプラント診断システムの概略構成図である。 図14中のユーザ側サービス管理手段によって提供される契約情報の内容の一例を示す図である。 プラント診断の際にユーザ側システム及び事業者側システムでなされる処理手順を示す図である(パターン例その5)。
以下、本発明に係るプラント診断システム、及び、プラント診断システムのための情報処理方法の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。プラント診断システムのための情報処理方法は、プラント設備システムにおいてプラント設備の診断等のために用いられる情報処理方法である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプラント診断システム10の概略構成図である。
プラント診断システム10は、ユーザ側システム12と、事業者側システム14と、部品メーカ側システム16とから構成されている。ユーザ側システム12は、プラント設備に付設され、プラント設備のユーザの管理下にある。事業者側システム14は、ユーザの依頼によりプラント設備の診断を行う監視者(事業者)の管理下にある。部品メーカ側システム16は、プラント設備に使用される部品を製作及び供給する部品メーカの管理下にある。
ユーザ側システム12と、事業者側システム14と、部品メーカ側システム16とは、それぞれファイヤーウォール18を介して、通信ネットワーク20の一例であるインターネットで接続されている。
以下、ユーザ側システム12、事業者側システム14、部品メーカ側システム16の順番で説明する。
<ユーザ側システム12について>
プラント設備の制御システムは、制御装置22、計測器24、及び、ユーザ側プラント情報データベース26を有する。計測器24は、プラント設備の監視対象機器に取り付けられ、制御装置22は、計測器24を介して得られるプラント情報に基づいて、プラント設備の運転を制御する。また、制御装置22はプラント情報をユーザ側プラント情報データベース26に格納する。
プラント情報には、図2に示すように、例えば、監視対象機器の機器番号、機器の名称、温度、ひずみ、及び、稼働時間が含まれている。以下の説明では、温度、ひずみ、稼働時間等に関する情報を稼働情報ともいう。
再び、図1を参照すると、ユーザ側システム12は、監視サーバ(プラント設備側サーバ)28、及び、ユーザ側端末(プラント設備側ユーザ端末)30を有する。
監視サーバ28は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成されている。
コンピュータは、通常、記憶装置、CPU、メモリ、入力装置、出力装置及び通信装置を有する。記憶装置は、プログラムやデータを記憶する、例えば、ハードディスクドライブやCD−ROMドライブなどである。CPUは、記憶装置に格納されているプログラムを読み込んでメモリにロードし、実行することにより各種の機能を実現する。入力装置は、作業者からの命令やデータの入力を受け付ける、例えば、タッチパネル、キーボード及びマウスなどである。出力装置は、データを出力する、例えば、プリンターやディスプレイである。通信装置は、例えばモデムである。
監視サーバ28は、プラント設備の近くに設置されている。監視サーバ28は、機能でみたときに、ユーザ側プラント情報転送手段32、プラント情報送信手段34、ユーザ側プラント情報抽出手段36、及び、ユーザ側メール送受信手段38を有する。従って、監視サーバ28の記憶装置には、これらの手段をそれぞれ実現するためのプログラムが格納されている。
ユーザ側プラント情報転送手段32は、ユーザ側プラント情報データベース26に格納されたプラント情報を読み込み、プラント情報送信手段34に渡す機能を有する。プラント情報送信手段34は、受け取ったプラント情報を、通信ネットワーク20を介して事業者側プラント情報転送手段40に送信する。
ユーザ側プラント情報抽出手段36は、ユーザ側プラント情報データベース26に格納されたプラント情報のうち、ユーザからユーザ側端末30を介して指定された機器に対応する稼働情報を抽出する。
ユーザ側端末30は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成され、記憶装置、CPU、メモリ、入力装置、出力装置及び通信装置を有する。
ユーザ側端末30の記憶装置には、メールプログラム及び稼働情報抽出プログラムが格納されている。ユーザ側端末30のCPUが、メールプログラムを実行することにより、メールを作成して、作成したメールをユーザ側メール送受信手段38を介して送信したり、ユーザ側メール送受信手段38を介して受信したメールを読んだりすることができる。
また、ユーザ側端末30のCPUが、ユーザ側稼働情報抽出プログラムを実行することにより、ユーザ側プラント情報データベース26に格納されたプラント情報のうち、所望の機器に対応する稼働情報を抽出し、この抽出した稼働情報をメールに添付することができる。
ユーザ側メール送受信手段38は、ユーザ側端末30にて作成したメールを通信ネットワーク20を介して事業者側システム14へ送信したり、事業者側システム14からのメールを受信する。
また、ユーザ側メール送受信手段38は、事業者側メール送受信手段42から通信ネットワーク20を介して送信された診断情報を受信する。受信された診断情報は、ユーザ側端末30の出力装置に出力可能である。
<事業者側システム14について>
事業者側システム14は、プラント診断業務、及び、機器若しくは部品の交換契約業務を実行する。以下では、まず、プラント診断業務の内容について説明し、次に、契約業務の内容について説明する。
事業者側システム14は、診断サーバ(監視設備側サーバ)44、事業者側プラント情報データベース46、診断情報データベース48及び事業者側端末(監視設備側ユーザ端末)50を有する。
診断サーバ44は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成され、事業者の事務所等に設置されている。診断サーバ44は、ユーザ側システム12から送信されたプラント情報や稼働情報を受信して、受信した情報に基づいて診断を行う。診断サーバ44は、事業者側プラント情報転送手段40、事業者側プラント情報抽出手段54、診断手段56及び事業者側メール送受信手段42を有する。従って、診断サーバ44の記憶装置には、これらの手段をそれぞれ実現するためのプログラムが格納されている。
事業者側プラント情報転送手段40は、監視サーバ28から送信されたプラント情報を事業者側プラント情報データベース46に格納する。
事業者側プラント情報抽出手段54は、事業者側プラント情報データベース46を参照し、格納されたプラント情報のうち、各監視対象機器に対応する稼働情報を抽出する。
診断手段56は、事業者側プラント情報抽出手段54により抽出された各監視対象機器の稼働情報に基づいて各監視対象機器の状態を診断する。診断手段56による具体的な診断手順については後述する。
また、診断手段56は、診断した結果を診断情報として、診断情報データベース48に格納する。診断情報には、図3に示すように、「ユーザ側からの質問・連絡事項」欄には、「質問票番号」、「送信日付」、「関連質問票番号」、「担当者」、「関連する機器」及び「詳細内容」等が含まれ、また、「事業者側からの回答事項」欄には、「回答状況」、「受信日付」、「担当者」及び「回答内容」等が含まれている。
再び、図1を参照すると、事業者側メール送受信手段42は、診断情報を通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信する。
また、事業者側メール送受信手段42は、後に詳述するように、事業者側端末50にて作成したメールを通信ネットワーク20を介してユーザ側システム12へ送信したり、ユーザ側システム12からのメールを受信する。
事業者側端末50は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成され、記憶装置、CPU、メモリ、入力装置、出力装置及び通信装置を有する。
事業者側端末50のCPUは、記憶装置に記憶されている診断情報抽出プログラム、メールプログラム及び見積書作成プログラム(詳細は後述する)を読み込んでメモリにロードし、実行することにより各種の機能を実現する。
事業者側端末50のCPUが、診断情報抽出プログラムを実行することにより、診断情報データベース48に格納された診断情報のうち、所望の機器に対応する診断情報を抽出し、この抽出した診断情報をメールに添付することができる。
また、事業者側端末50のCPUが、メールプログラムを実行することにより、抽出した診断情報を添付したメールを作成して、事業者側メール送受信手段42を介してメールを送信したり、事業者側メール送受信手段42を介して受信したメールを読んだりすることができる。
次に、診断手段56の構成及び診断手段56による診断手順について説明する。
図4は、診断手段56の機能的な構成を概略的に示す図である。
診断手段56は、複数の診断部58、診断票作成部60、問診票作成部62、回答抽出部64、及び、問診回答データベース66を有する。
診断部58は、監視対象機器毎に設けられており、監視対象機器には、例えば、パイプの伝熱面、ポンプ、石炭ミル、及び、タービン軸受け等がある。各診断部58は、評価部68、診断実行部70、問診項目選択部72、評価ルールデータベース73、診断ルールデータベース74及び問診項目データベース76から構成されている。
診断部58の診断フローを説明する。
まず、評価部68が、事業者側プラント情報抽出手段54により抽出された監視対象機器、例えば、パイプの伝熱面の稼働情報を受信する。
評価部68は、稼働情報に含まれる監視対象機器のデータを評価する。具体的には、評価部68は、データが正常か否かを判定する。
評価部68は、過去のデータが正規分布に従う場合に、現在のデータの値dが、次式(1)に示すように、平均値μから±2σの範囲内にある場合に正常であると評価する。
μ−2σ<d<μ+2σ ・・・(1)
なお式(1)中、μは、過去のデータの平均値、σは過去のデータの標準偏差、dは、評価対象の現在のデータの値である。
一方、現在のデータの値dが式(1)を満たさない場合、評価部68は、データの値dが異常であると判定する。しかしながら、評価部68は、データの値dが監視対象機器の劣化等による異常値なのか、それとも計測器24の故障や誤作動による異常値なのかの判断はできないので、異常であると判定するだけである。そして、詳細な検討は後述する診断実行部70にて実施する。
具体的には、評価部68は、監視対象機器の稼働情報が正常であるか否かを評価し、評価ルールデータベース73を参照して、評価結果に対応する評価値nを選択する。そして、評価部68は、監視対象機器の稼働情報に評価値nを付して診断実行部70へ送信する。
ここで、図5は、評価ルールデータベース73の内容を概略的に示している。評価ルールデータベースには、評価値nと評価結果としての監視対象機器の稼働状況が対応づけて予め登録されている。
なお、評価ルールデータベース73は、監視対象機器毎に設けられているが、図5は、主蒸気に関する評価ルールデータベース73と、ポンプに関する評価ルールデータベース73をまとめて示している。
診断実行部70は、評価値nの付された監視対象機器の稼働情報を受信する。続いて、診断実行部70は、診断ルールデータベース74を参照し、格納されている診断ルール情報に基づいて、受信した監視対象機器の稼働情報で監視対象機器の状態を診断できるか否かを判定する。
ここで図6は、診断ルールデータベース74及び問診項目データベース76の内容をまとめて概略的に示している。診断ルールデータベース74には、評価値nと対応付けられて診断ルール情報が予め格納されており、診断実行部70は、評価値nに対応する診断ルール情報を選択して、稼働情報に基づく診断を行う。
なお、診断ルールデータベース74及び問診項目データベース76は、監視対象機器毎に設けられているが、図6は、主蒸気温度に関する診断ルールデータベース74及び問診項目データベース76と、ポンプに関する診断ルールデータベース74及び問診項目データベース76をまとめて示している。
診断実行部70は、問診無しで診断できると判定した場合、監視対象機器の稼働情報に基づいて監視対象機器の状態を診断して診断結果を生成するとともに、その結果に評価値nを付する。その後、診断実行部70は、評価値nの付された診断結果を診断票作成部60へ送信する。
一方、診断実行部70は、問診無しでは診断できないと判定したら、評価値nの付された監視対象機器の稼働情報をそのまま問診項目選択部72へ送信する。
診断票作成部60は、各監視対象機器の診断実行部70より送信される診断結果をまとめて電子的な診断票を作成するとともに、この診断票を診断情報データベース48に格納する。
また、診断票は、メールによって、事業者側メール送受信手段42を介してユーザ側システム12へ送信される。
ところで、事業者側プラント情報抽出手段54により抽出された監視対象機器の稼働情報が、所定の数よりも少ない場合、例えば、1ヶ月分の必要データ数が30であるにもかかわらず30未満の場合、或いは、明らかに誤りであるである場合、例えば、プラント設備稼働停止日のデータが存在する場合には、監視対象機器の稼働情報は評価部68へ送信されることなく、直接、問診項目選択部72へ送信される。
問診項目選択部72は、これらの稼働情報及び上述した評価値nの付された監視対象機器の稼働情報を受信する。問診項目データベース76には、評価値nと問診内容(問診文)が対応付けて予め登録されており、問診項目選択部72は、問診項目データベース76を参照して、受診した評価値nに対応する問診内容を選択する。問診内容は、ユーザへの質問内容や調査依頼内容である。そして、問診項目選択部72は、選択した問診内容を、評価値nの付された監視対象機器の稼働情報と共に問診票作成部62へ送信する。なお、評価値nに対応して複数の問診内容が選択されてもよい。
問診票作成部62は、複数の問診項目選択部72により送信される問診文をまとめて電子的な問診票を作成するとともに、問診票を問診回答データベース66に格納する。問診票には、図7に示すように、「ユーザ側からの質問・連絡事項記載」欄と、「事業者側からの問診事項」欄が設けられている。
事業者側システム14からユーザ側システム12に送信される電子的な問診票には、例えば、「監視対象機器の稼働状況」の欄に「主蒸気温度正常・主蒸気流量減・給水流量大」という内容が格納される。そして、問診票の「問診内容」の欄には、例えば、「炉内TVで燃焼状況ないか?」、「火炉周りに異音ないか?」、及び、「使用炭種切り替えていないか?」という内容が格納される。
問診票は、メールで事業者側メール送受信手段42を介してユーザ側システム12へ送信される。問診票を受信したユーザは、問診票の「ユーザ側からの質問・連絡事項」欄に回答内容を入力して、電子的な回答票を作成する。このとき、回答票には、自動的に評価値nが付される。
回答票を作成したユーザは、メールで事業者側システム14へ回答票を返信する。回答票を受信した事業者側メール送受信手段42は、回答票を診断手段56の回答抽出部64へ転送する。
回答抽出部64は、回答票から各監視対象機器に対応する回答内容を抽出するとともに、抽出した回答内容に評価値nを付する。
続いて、回答抽出部64は、問診回答データベース66を参照し、評価値nの付された問診票(問診文及び監視対象機器の稼働情報を含む)を抽出する。その後、評価値nの付された回答内容及び問診票を、対応する監視対象機器の診断実行部70へ送信する。
診断実行部70は、診断ルールデータベース74を参照し、評価値nに対応する診断ルールに基づいて、診断できるか否かを判定する。この場合、診断実行部70は、問診の回答を含めて、監視対象機器の状態を診断できるか否かを判定する。
判定の結果、診断できる場合には、診断ルールデータベース74に登録されている診断結果及び対処方法を診断票作成部60に、監視対象機器の稼働状況と共に送信する。
一方、判定の結果、診断できない場合には、診断実行部70は、評価値nをカウントアップしてn+1に更新し、更新した評価値n+1と共に、監視対象機器の稼働状況を問診項目選択部72に送信する。問診項目選択部72は、問診項目データベース76を参照し、更新された評価値n+1に対応する問診内容を選択し、選択した問診内容を監視対象機器の稼働状況と共に問診票作成部62に送信する。以下の処理は、評価値nの場合と同様である。つまり、回答内容に応じて評価値nが変更され、変更された評価値nに基づいて、診断及び問診が行われる。
例えば、評価部68がプラント情報を評価した結果において、ポンプの振動が異常であり、ポンプの入口圧力が低い場合には、図5の評価ルールデータベース73に基づいて、最初の評価値nとして1が選択される。この場合、診断実行部70は、図6の診断ルールデータベース74を参照して、問診無しでは診断できないと判断する。
そして、問診項目選択部72は、図6の問診項目データベース76を参照して、「ポンプの計測箇所近辺で本体の騒音振動があるか?」という問診内容を選択する。問診票作成部62は、選択された問診内容を含む電子的な問診票(問い合わせメール)を作成し、ユーザに送信するとともに問診回答データベース66に格納する(追加情報要求工程)。
ここで、問診内容によって、診断を行うためにユーザに提供を要求する追加情報の種類が決定される。従って、追加情報要求工程は、プラント情報の内容の評価を行い、評価の結果に基づいて、提供を要求する追加情報の種類を選択するプロセス(追加情報選択プロセス)を含んでいるということができる。
回答抽出部64は、問診票に対するユーザからの回答メールから回答結果を抽出する(追加情報抽出工程)。回答結果の内容が評価(第2の評価)され、評価結果(第2の評価結果)として振動が有れば、診断実行部70は、診断ルールデータベース74を参照して、「過負荷」という診断結果を選択し、「流量設定下げ」という対処方法を選択する。診断票作成部60は、選択された診断結果及び対処方法を含む電子的な診断票を作成し、ユーザに向けて送信するとともに診断情報データベース48に格納する。
一方、第2の評価結果として振動が無い場合には、評価値nが2にカウントアップされ、「ポンプの計測センサ付近の状況確認し断線などないか?」という問診内容を含む問診票が送られる(第2の追加情報要求工程)。
ここで、問診内容によって、診断を行うためにユーザに提供を要求する第2の追加情報の種類が決定されている。従って、第2の追加情報要求工程は、回答内容(追加情報)の評価を行い、評価の結果に基づいて、提供を要求する第2の追加情報の種類を選択するプロセス(第2の追加情報選択プロセス)を含んでいるということができる。
回答抽出部64は、第2の追加情報要求工程によって送られた問診票に対するユーザからの回答メールから回答結果を抽出する(第2の追加情報抽出工程)。ユーザからの回答結果は再び評価(第2の評価)され、評価結果(第2の評価結果)として断線が有れば、「センサ異常」という診断結果が選択され、「現場確認・修理」という対処方法が選択される。
一方、第2の評価結果として断線が無い場合には、評価値nが3にカウントアップされ、「ポンプ油漏れなど本体損傷ないか?」という問診内容を含む問診票が送られる。ユーザからの回答結果として損傷が有れば、「本体異常」という診断結果が選択され、「本ポンプを停止し、予備機起動」という対処方法が選択される。
次に、契約業務の内容について説明する。
図1に示すように、事業者側システム14は、見積額情報データベース78、及び、診断サーバ44に設けられた契約印追加手段80を更に有する。
見積額情報データベース78には、図8に示すように、見積額情報として、「機器の名称」、「部品の名称」、「単価」、「交換作業工賃」、及び、「発注時期による値引率」等が格納されている。
事業者側端末50は、見積額算出プログラムを実行することにより、電子的な見積書を作成する。そして、作成した見積書をメールに添付して、事業者側メール送受信手段42を介してユーザ側システム12に向けて送信する。
見積額算出プログラムは、見積書の作成の際、診断情報データベース48を参照し、所定の期間よりも短い余命を有する監視対象機器又は監視対象機器の部品を修理対象機器又は修理対象部品として選択する。そして、見積額算出プログラムは、見積額情報データベース78を参照して、修理対象機器又は修理対象部品に対応付けられた単価、交換作業工賃、値引率、及び、発注時期情報に基づいて、見積額を算出する。
また、事業者側端末50は、電子的な交換作業業務契約依頼書も作成して、見積書とともにメールに添付して、事業者側メール送受信手段42を介してユーザ側システム12に向けて送信する。
好ましくは、事業者側端末50又は診断サーバ44が、見積額算出プログラムを自動的に実行可能なように構成される。この場合、事業者側端末50又は診断サーバ44は、自動的に見積書及び交換作業業務契約依頼書を作成し、メールに添付して、事業者側メール送受信手段42を介してユーザ側システム12に向けて送信することができる。
ここで、見積額情報データベース78では、発注時期が早くなる程、値引率が高くなるように設定されている。値引率は、例えば、発注時期が交換作業予定日の3ヶ月前までであれば30%であり、2ヶ月前までであれば20%であり、そして、1ヶ月前までであれば5%である。
交換作業予定日は、診断結果に基づいて事業者とユーザの話し合いにより適宜決定される。なお、診断サーバ44が自動的に見積書を作成する場合、発注時期別に見積書を作成し、ユーザ側システム12に向けて送信してもよい。
なお、事業者側端末50を利用すれば、メールプログラムを実行することにより、見積書及び交換作業業務契約依頼書を添付したメールを作成して、事業者側メール送受信手段42を介してユーザへメールを送信したり、事業者側メール送受信手段42を介してユーザから受信したメールを読んだりすることができる。
一方、ユーザは、見積額及び交換作業業務契約依頼書に記載されている契約内容に同意する場合、電子的な交換作業業務契約依頼書に、契約に関して必要な事項を入力して返信することができる。契約印追加手段80は、返信されてきた交換作業業務契約依頼書に、社印等の業務契約認印を電子的に追加して、正式な交換作業業務契約依頼書を電子的に作成する。そして、正式な交換作業業務契約依頼書が、ユーザ側システム12へ送信され、これにより、ユーザと監視者の間で交換作業に関する業務契約が締結される。
<部品メーカ側システム16について>
部品メーカ側システム16は、受注サーバ82、部品メーカ側端末84、及び、納期情報データベース86を有する。
受注サーバ82は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成され、記憶装置、CPU、メモリ、入力装置、出力装置及び通信装置を有する。
受注サーバ82は、部品メーカ側メール送受信手段88を有し、部品メーカ側メール送受信手段88によって、部品メーカ側端末84にて作成したメールを通信ネットワーク20を介して事業者へ送信したり、事業者からのメールを受信する。例えば、受注サーバ82は、部品メーカ側メール送受信手段88によって、事業者から送信された部品注文情報を受信する。
納期情報データベース86には、図9に示すように、納期情報として、「機器の名称」、「部品の名称」、「在庫数」及び「納期」等が格納されている。
部品メーカ側端末84は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって構成され、記憶装置、CPU、メモリ、入力装置、出力装置及び通信装置を有する。
部品メーカ側端末84の記憶装置には、メールプログラム及び納期情報抽出プログラムが格納されている。部品メーカ側端末84のCPUは、メールプログラム及び納期情報抽出プログラムを読み込んでメモリにロードし、実行することにより各種の機能を実現する。
部品メーカ側端末84のCPUが、納期情報抽出プログラムを実行することにより、納期情報データベース86に格納された納期情報のうち、注文された交換用部品の在庫数や納期を抽出し、この抽出した納期情報をメールに添付することができる。
さらに、部品メーカ側端末84のCPUが、メールプログラムを実行することにより、抽出した納期情報を添付したメールを作成して、部品メーカ側メール送受信手段88を介してメールを送信したり、部品メーカ側メール送受信手段88を介して受信したメールを読んだりすることができる。
次に、上述した構成からなるプラント診断システム10で用いられる情報処理方法について複数のパターン例を用いて説明する。
<パターン例その1>
図10は、プラント診断の際にユーザ側システム12及び事業者側システム14でなされる処理手順を示す図である。
図10に示すように、ユーザ側システム12では、監視対象機器に取り付けられた複数の計測器24により計測されたプラント情報をユーザ側プラント情報データベース26に格納するデータ保存工程s100をプラント設備の異常の有無に関わらず実施している。
また、プラント情報送信手段34は、ユーザ側プラント情報転送手段32から転送されたプラント情報を事業者側プラント情報転送手段40に送信する(プラント情報送信工程s110)。
事業者側プラント情報転送手段40は、プラント情報送信手段34から送信されたプラント情報を受信し、事業者側プラント情報データベース46に格納する(プラント情報格納工程s120)。
事業者側プラント情報抽出手段54は、事業者側プラント情報データベース46を参照し、格納されたプラント情報のうち、各監視対象機器に対応した稼働情報を抽出する(抽出工程s130)。
診断手段56は、事業者側プラント情報抽出手段54により抽出された各監視対象機器の稼働情報に基づいて各監視対象機器の状態を診断する(診断工程s140)。
診断工程s140において、受信したプラント情報にて充分に診断できた場合や追加のプラント情報を要求する必要が無い(プラント設備に異常が全く無い)と判断した場合は、電子的な診断票が作成される。そして、診断票は、事業者側メール送受信手段42により、電子メールで通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信される(診断情報送信工程s150)。
また、診断手段56は、診断した結果を診断情報として、診断情報データベース48に格納する(診断情報格納工程s160)。
ユーザ側メール送受信手段38は、事業者側メール送受信手段42から送信された診断票を受信してユーザ側端末30に出力する。
ユーザは、ユーザ側端末30が受信した診断票を出力装置、例えばモニタに出力して、内容を確認する(診断票確認工程s170)。
ユーザは、診断票の内容を確認して質問が無い場合は、そのまま放置することにより、プラント設備の診断サービスの一連の処理工程が完了する。
一方、ユーザは、質問が有る場合は、ユーザ側端末30の記憶装置に格納されている問診票の「ユーザ記載」欄や新たに作成したメールに質問内容を記載して質問情報を作成する。そして、ユーザは、ユーザ側メール送受信手段38により質問情報を電子メールで通信ネットワーク20を介して事業者側メール送受信手段42に送信する(質問情報送信工程s180)。
事業者側メール送受信手段42は、ユーザ側メール送受信手段38から送信された質問情報を受信して事業者側端末50に転送する。
事業者は、事業者側端末50が受信した質問情報を出力装置に出力して、内容を確認する(質問情報確認工程s190)。
続いて、事業者は、回答内容を問診票の「事業者記載」欄や新たに作成したメールに記載した返信情報を作成する。そして事業者は、事業者側メール送受信手段42により返信情報を電子メールで通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信する(返信情報送信工程s200)。
ユーザは、ユーザ側メール送受信手段38を介してユーザ側端末30が受信した返信情報を出力装置に出力して、内容を確認する(返信情報確認工程s210)。
ユーザは、返信情報の内容を確認して質問が無い場合は、そのまま放置することにより、プラント設備の診断サービスの一連の処理工程が完了する。
一方、質問が有る場合は、再び、上記質問情報送信工程s180から返信情報確認工程s210までをユーザの質問が無くなるまでを繰り返す。
<パターン例その2>
図11は、プラント診断の際にユーザ側システム12及び事業者側システム14でなされる処理手順を示す図である。
図11に示すように、まず、上述したパターン例その1と同様に、データ保存工程s100から診断工程s140までが実施される。
診断工程s140において、受信したプラント情報では充分に診断できないと判断された場合、例えば、プラント情報が不足している場合やプラント設備に異常が有ると推測される場合は、診断に必要な情報(追加情報)を要求するための電子的な問診票が作成される。問診票の「事業者記載」欄には、質問内容や依頼内容からなる問診内容(問診文)が格納される(問診票作成工程s300)。
続いて、診断サーバ44は、事業者側メール送受信手段42により問診内容を含む問診票を電子メールで通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信する(問診票送信工程s310)。
ユーザは、ユーザ側メール送受信手段38を介してユーザ側端末30が受信した問診票を出力装置に出力して、問診内容を確認する(問診票確認工程s320)。
ユーザは、問診票の「ユーザ記載」欄に、問診内容に対応する回答内容を格納し、電子的な回答票を作成する。
例えば問診内容の内容が、特定機器(例えば、パイプの伝熱面)のプラント情報の追加提出依頼等の場合、ユーザは、ユーザ側プラント情報抽出手段36によりユーザ側プラント情報データベース26を参照する。そしてユーザは、ユーザ側プラント情報データベース26に格納されたプラント情報のうち、特定機器に対応するプラント情報を抽出し、問診票の「ユーザ記載」欄に回答内容として格納して、電子的な回答票を作成する。
続いて、ユーザは、ユーザ側メール送受信手段38により回答票を電子メールで通信ネットワーク20を介して事業者側メール送受信手段42に送信する(回答票送信工程s330)。
事業者は、事業者側メール送受信手段42を介して事業者側端末50が受信した回答票を出力装置(例えば、モニタ)に出力して、内容を確認することができる。一方、診断サーバ44の回答抽出部64は、回答票に含まれる回答内容を抽出する(回答抽出工程s340)。
続いて、診断サーバ44は、回答票及び事業者側プラント情報抽出手段54により抽出された各監視対象機器の稼働情報に基づいて各監視対象機器の状態を診断する(診断工程s350)。
診断工程s350において、診断サーバ44が、2回にわたって受信したプラント情報にて充分に診断できた場合や追加のプラント情報をこれ以上要求する必要が無いと判断した場合は、上述したパターン例その1と同様に、診断票を作成する。そして診断サーバ44は、事業者側メール送受信手段42によりこの診断票を電子メールで通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信する(診断情報送信工程s150)。
その後、上述したパターン例その1と同様に、ユーザ側システム12と事業者側システム14との間で、診断票確認工程s170から返信情報確認工程s210までをユーザの質問が無くなるまで繰り返す。
また、診断サーバ44が、新たに受信したプラント情報を加味してもまだ充分に診断できないと判断した場合は、再び、上記問診票作成工程s300から診断工程s350までを繰り返す。
<パターン例その3>
図12は、プラント診断の際にユーザ側システム12、事業者側システム14及び部品メーカ側システム16でなされる処理手順を示す図である。
図12に示すように、まず、上述したパターン例その1及びその2と同様に、データ保存工程s100から診断工程s140までが実施される。
診断工程s140において、機器の交換が必要であると推測される場合、例えば、機器が破損している場合や近日中に破損する可能性が高い場合等に、診断サーバ44は、機器全体又は機器の部品の交換が必要である旨を記載した診断票を作成する。また、診断サーバ44は、事業見積額情報データベース78を参照して、交換作業に関する見積書を作成する(診断票・見積書作成工程s400)。見積書には、発注時期に応じて割引率の異なる複数の見積額が記載される。
続いて、診断サーバ44は、事業者側メール送受信手段42により診断票及び見積書を電子メールでユーザ側メール送受信手段38に送信する(診断票・見積書送信工程s410)。
ユーザは、ユーザ側端末30の出力装置(例えば、モニタ)に診断情報を出力して、内容を確認する(診断票・見積書確認工程s420)。
診断情報についてユーザが質問したい場合は、上述したパターン例その1と同様に、診断票確認工程s170から返信情報確認工程s210までが適宜繰り返される。
一方、ユーザが事業者に修理を依頼する場合は、ユーザは、見積書に修理依頼の旨を追記する。そして、ユーザは、修理依頼情報を含む見積書を、ユーザ側メール送受信手段38により電子メールで通信ネットワーク20を介して事業者側メール送受信手段42に送信する(修理依頼情報を含む見積書送信工程s430)。
事業者は、事業者側端末50の出力装置に修理依頼情報を含む見積書を出力して、内容を確認することができる。一方、診断サーバ44は、見積書に修理依頼の旨が記載されている事を確認すると(修理依頼情報を含む見積書確認工程s440)、契約印追加手段80にて社印等の業務契約認印を追記した修理契約締結書を生成してユーザ側メール送受信手段38に送信する。これにより事業者とユーザの間で、修理作業に関する業務の契約が締結される(修理契約締結工程s450)。
続いて、診断サーバ44は、交換が必要な監視対象機器又はその部品の注文書を作成し、事業者側メール送受信手段42により電子メールで通信ネットワーク20を介して部品メーカ側メール送受信手段88に送信する(部品注文工程s460)。
ユーザは、ユーザ側端末30の出力装置に修理契約締結書を出力して、修理内容及び修理金額を確認することができる(修理契約締結書確認工程s470)。
部品メーカ側メール送受信手段88は、事業者側メール送受信手段42から送信された注文書を受信して部品メーカ側端末84に出力する。
部品メーカの担当者は、部品メーカ側端末84が受信した注文書を出力装置に出力して、内容を確認する(注文書確認工程s480)。
続いて、部品メーカの担当者は、受注した旨を記載した受注情報を含む新たなメールを作成して、部品メーカ側メール送受信手段88により電子メールで通信ネットワーク20を介して事業者側メール送受信手段42に送信する(受注メール送信工程s490)。
事業者は、事業者側メール送受信手段42を介して事業者側端末50が受信した受注情報を含むメールを出力装置に出力して、内容を確認することができる(受注メール確認工程s500)。
<パターン例その4>
図13は、プラント診断の際にユーザ側システム12及び事業者側システム14でなされる処理手順を示す図である。
プラント設備の作業員(管理者)は、プラント設備が正常に作動している際でも、疑問をもった事や気付いた事、例えば、石炭ミルは通常通り作動しているものの処理能力が低下している事等について、事業者に問い合わせることができる。
この場合、プラント設備の作業員は、メールで問い合わせる場合は、ユーザ側端末30の記憶装置に格納されている問診票の「ユーザ記載」欄や新たに作成したメールに質問内容を記載して質問情報を作成することができる。作成された問診票やメールは、ユーザ側メール送受信手段38により通信ネットワーク20を介して事業者側メール送受信手段42に送信される(問診票送信工程s600)。
事業者は、ユーザ側メール送受信手段38から送信された問診票を事業者側メール送受信手段42により受信して事業者側端末50に出力する。
事業者は、事業者側メール送受信手段42から出力された問診票を事業者側端末50の出力装置(例えば、モニタ)に出力して、内容を確認する(問診票確認工程s610)。
続いて、事業者は、回答内容を問診票の「事業者記載」欄や新たに作成したメールに回答情報を記載して、電子メールで通信ネットワーク20を介してユーザ側メール送受信手段38に送信する(問診票送信工程s620)。
ユーザは、ユーザ側端末30が受信した回答内容含む問診票を出力装置に出力して、内容を確認する(問診票確認工程s630)。
その後、上述したパターン例その1と同様に、ユーザと事業者との間で、質問情報送信工程s180から返信情報確認工程s210までをユーザの質問が無くなるまで繰り返す。
このように、書式の決定されている問診票を、メールでユーザと事業者との間でやりとりすることにより、機器の初期異常を共有できるようになり、以後の診断依頼作業をスムーズに進行することが可能となる。
上述した第1実施形態のプラント診断システム10、及び、プラント診断システム10が用いる情報処理方法によれば、監視サーバ(プラント設備側サーバ)28がプラント情報を診断サーバ(監視設備側サーバ)44に送信する。このため、ユーザ自身は、プラント情報を入力する必要が無く、ユーザの負担が軽減される。そして、監視サーバ28は、適切なタイミングでプラント情報を送信するので、ユーザ自身が入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
そして、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、診断サーバ44が、診断を行うために必要な追加の情報の提供を要求するメールを作成して送信する。このため、監視者自身が、ユーザに追加情報の提供を要求する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、診断サーバ44は、適切なタイミングで追加情報の提供を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
また、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、診断サーバ44が、回答メールから追加情報を抽出し、診断サーバ44又は解析用コンピュータがプラント情報及び追加情報に基づいて診断を行う。このため、監視者自身は、追加情報を読み取って入力する必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、診断サーバ44は、適切なタイミングで追加情報を抽出するので、監視者自身が読み取って入力する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
更に、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、プラント情報の内容の評価結果に応じて、提供を要求する追加情報の種類が選択される。このため、プラント設備の状態に応じて、正確な診断が行われる。
また更に、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、診断ルールデータベース73及び問診項目データベース76を参照して、提供を要求する追加情報の種類が迅速且つ的確に選択される。この結果として、プラント設備の状態に応じて、短時間で正確な診断が行われる。
一方、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、追加情報の内容の評価結果に応じて、第2の追加情報の種類が決定され、プラント情報、追加情報、及び、第2の追加情報に基づいて、プラント設備の診断が行われる。この構成では、段階的に診断が行われることで、正確な診断が行われる。一方、段階的に診断を行う場合でも、監視者自身が、第2の追加情報を問い合わせる必要が無く、監視者の負担が軽減される。そして、診断サーバ44は、適切なタイミングで第2の追加情報を要求するので、監視者自身が要求する場合に比べて短時間で、正確な診断結果が得られる。
また、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、前記第2の評価の結果に応じて評価値nを変更する事によって、簡単な構成にて、正確な診断が行われる。
更に、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、診断サーバ44又は事業者側端末(監視設備側ユーザ端末)50が見積書及び注文書を作成して送信するので、監視者の負担が軽減される。また、診断サーバ44又は事業者側端末50が、短い余命を有する監視対象機器の交換作業の依頼書を適時作成するので、交換が必要な監視対象機器が適時交換される。このため、プラント設備の故障が防止され、高い稼働率が確保される。
また更に、このプラント診断システム10及び情報処理方法によれば、適当な見積額が迅速に算出される一方で、監視者の負担が軽減される。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態のプラント診断システム90について説明する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態の構成と同一又は類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図14は、プラント診断システム90の概略的な構成を示している。プラント診断システム90は、ユーザ側システム12が、ユーザ側サービス管理手段92を更に有し、且つ、事業者側システム14が、事業者側サービス管理手段94及び解析用コンピュータ96を更に有する点において、第1実施形態のプラント診断システム10と異なる。
ユーザ側サービス管理手段92は、監視サーバ28の記憶装置に格納されたプログラムによって実現される。ユーザ側サービス管理手段92は、ユーザと事業者の間で予め締結された契約の内容に基づいて、ユーザ側プラント情報転送手段32がユーザ側プラント情報データベース26からプラント情報を読み込むことを、プラント情報の種類毎に許可又は制限する。すなわち、ユーザ側サービス管理手段92は、ユーザ側システム12から送信されるプラント情報を、プラント情報の種類毎に許可又は禁止する。
また、プラント設備には、通常、ユーザが手動で計測したプラント設備の情報(手動計測情報/オフライン情報)が格納される手動計測情報データベース98が、制御装置22から独立して設けられている。ユーザ側サービス管理手段92は、ユーザ側プラント情報転送手段32が手動計測情報データベース98へアクセスすることを許可することができ、これにより、手動計測情報を自動的に事業者側システム14に送信することができる。
一方、ユーザ側サービス管理手段92は、ユーザが、事業者からプラント診断サービスを受けるためのインターフェースとしての機能を有し、図15に示すような、契約情報をユーザ側端末30に出力することができる。
契約情報には、例えば、送信情報の一覧表が含まれ、該一覧表には、プラント情報の種類を示す項目、送信の可否、及び、送信手段が含まれる。また、契約情報には、提供サービスの一覧表が含まれ、該一覧表には、提供サービスの種類を示す項目、提供の可否、及び、提供の頻度が含まれる。
提供サービスには、例えば、損失法による効率計算値、ボイラ寿命評価、タービン寿命評価、及び、効率運用サポートの提供がある。ユーザ(プラント設備の管理者)は、事業者(監視設備の管理者)と予め契約を締結し、契約内容に応じて、提供サービスの中から希望のものの提供を受けることができる。
図15の契約情報によれば、ユーザは、損失法による効率計算値と効率運用サポートを受けることができる。効率計算値の提供に必要なプラント情報は、自動的に取得される。また、効率運用サポートは、ユーザからの質問事項に事業者が応答するQ&A形式で行われる。ユーザが質問可能な回数は、契約に応じて、例えば10回/年に制限されている。
一方、図15の契約情報によれば、ユーザ側システム12は、契約に基づいて、事業者側システム14に対する、石炭発熱量、炭種受入情報及び灰中未燃分計測値の提供が許可され、炭種分析結果及び石炭購入価格単価の提供が禁止されている。
ここで、石炭発熱量は、自動的に提供され、炭種受入情報及び灰中未燃分計測値は、事業者からの問い合わせにユーザが回答するQ&A形式で、例えば定期的に提供される。
事業者側システム14の解析用コンピュータ96は、プラント設備の性能を評価する高度な解析診断サービスを行うためのものであり、診断サーバ44よりも高い演算能力を有する大型のコンピュータによって構成される。事業者側サービス管理手段94は、診断サーバ44と解析用コンピュータ96の間のインターフェースとしての機能を有する。
すなわち、事業者側サービス管理手段94は、診断ルールデータベース74では診断できないような場合、則ちシミュレーション等が必要である場合に、解析用コンピュータ96に診断を実行させるものである。
事業者側サービス管理手段94は、診断ルールデータベース74に基づいて診断を行わない以外は、第1実施形態の診断部56と同じ機能を有する。つまり、事業者側サービス管理手段94は、シミュレーション等に必要な追加の情報をユーザから収集し、プラント情報及び追加情報を解析用コンピュータ96に提供する機能を有する。
<パターン例その5>
図16は、プラント診断システム90が診断を行う際に、ユーザ側システム12及び事業者側システム14でなされる処理手順を示す図である。
図16に示したように、診断サーバ44は、診断を行うために必要な追加の情報を要求する問診票を作成し(問診票作成工程s700)、送信する(問診票送信工程s710)。
ユーザは、問診票の内容を確認し(問診票確認工程s720)、要求されている追加情報を回答として格納した回答票を作成して送信する(回答票送信工程s730)。
診断サーバ44は、回答票から回答、則ち追加情報を抽出し(回答抽出工程s740)する。そして、診断サーバ44は、プラント情報及び追加情報を解析用コンピュータ96に送信し、解析用コンピュータ96が診断(詳細解析)を実行する(診断工程s750)。
続いて、診断サーバ44は、解析用コンピュータ96の診断結果に基づいて診断票を作成し、ユーザ側システム12に向けて送信する(診断票送信工程s150)。
上述した第2実施形態のプラント診断システム90、及び、プラント診断システム90によって用いられる情報処理方法によれば、契約に基づいて、診断サーバ44に向けて送信されるプラント情報が選択及び制限されて、診断に必要なプラント情報が確実に送信される一方で、診断に不要なプラント情報の送信が制限される。この結果として、プラント設備の診断に際して、開示が制限されるプラント情報が送信されることが防止される。
以上説明したように、本発明に係るプラント診断システムの診断方法は、プラント設備のプラント側サーバと、プラント側サーバに通信ネットワークを介して接続された監視設備の監視設備側サーバと、を備えてプラント設備を遠隔で診断するプラント診断システムの診断方法であって、監視設備側サーバに設けられて、プラント側サーバより送信されるプラント情報に基づいてプラント設備の監視対象機器の状態を診断する診断部が、監視設備側サーバに設けられたプラント情報受信手段を介してプラント情報を入手するとともに、当該受信したプラント情報が正常か否かを判定し、この判定結果に応じた評価値を受信したプラント情報に付し、各評価値に対応する診断ルール情報が格納された診断ルールデータベースを参照し、各評価値に対応する診断ルール情報に基づいて、評価値の付されたプラント情報で、監視対象機器の状態を診断できるか否かを判定して、当該判定が診断できる場合は診断を実行して診断結果を含む診断票を作成し、当該判定が診断できない場合は、各評価値に対応する監視対象機器の作動状況例文、推定される故障内容例文、故障の確認方法例文等の問診文情報が格納された問診項目データベースを参照して、各評価値に対応する問診文情報を抽出し、問診文情報を含む問診票を作成することを特徴とする。
この診断方法によれば、監視設備側サーバに設けられて、プラント側サーバより送信されるプラント情報に基づいてプラント設備の監視対象機器の状態を診断する診断部で診断ルール情報が格納された診断ルールデータベースを参照して、プラント情報を診断するので、正確な診断結果を得ることができる。
また、診断部ですべての監視対象機器の診断結果をまとめて診断票を作成するので、短時間で診断結果を得ることができる。
そして、診断出来ない場合でも、診断部で監視対象機器の作動状況例文、推定される故障内容例文、故障の確認方法例文等の問診文情報が格納された問診項目データベースを参照して、問診票を作成するので、ユーザは効率良く監視対象機器の状態を確認することができる。
さらに、ユーザが問診票に返答する場合は、問診票の返信欄に回答事項を記載するだけでよいので、ユーザの負担を増加させない。
また、この診断方法において、監視設備側サーバに接続されたパーソナルコンピュータ等のユーザ端末が、診断票を参照し、診断票に記載された各監視対象機器のうち、所定の期間よりも短い寿命を有する監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成して、通信ネットワークを介してプラント側サーバへ送信し、プラント側サーバから送信された監視対象機器の交換作業依頼書を通信ネットワークを介して受信するとともに、当該交換作業依頼を受けた監視対象機器を製造する業者に注文書を作成して、送信することとしてもよい。
この診断方法によれば、ユーザ端末で診断票を参照し、この診断票に記載された寿命の短い監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成するので、手間をかけること無く短時間で見積書を作成できる。
また、ユーザ端末で見積書に含まれる監視対象機器の注文書を作成するので、手間をかけること無く短時間で注文書を作成できる。
また、この診断方法において、監視対象機器の名称、監視対象機器に含まれる部品の名称、監視対象機器に含まれる部品の単価、監視対象機器の交換作業工賃、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを参照し、交換作業業務の受注時期に応じた値引率を考慮した見積額を算出して見積書を作成することとしてもよい。
また、この診断方法によれば、ユーザが早い時期に交換作業の依頼を行うことにより、交換作業等のコストを低減することができるので、従来と比べて、早い時期に交換作業の依頼を受注することができる。また、早い時期に受注できるので、部品も安価に購入することができるため、利益を低減することはない。
本発明に係るプラント診断システムは、プラント設備と、プラント設備に通信ネットワークを介して接続された監視設備と、を備えてプラント設備を遠隔診断可能なプラント診断システムであって、プラント設備の複数の監視対象機器にそれぞれ取り付けられた計測手段により計測されたプラント情報を通信ネットワークを介して送信するプラント情報送信手段と、通信ネットワークを介して電子メールを送受信するプラント設備側メール送受信手段と、を備えるプラント設備側サーバと、プラント設備側メール送受信手段に接続されて、電子メールを作成するためのプラント設備側ユーザ端末と、プラント情報送信手段から送信されたプラント情報を受信するプラント情報受信手段と、通信ネットワークを介して電子メールを送受信する監視設備側メール送受信手段と、を備える監視設備側サーバと、監視設備側メール送受信手段に接続されて、電子メールを作成するための監視設備側ユーザ端末と、を備えることを特徴とする。
このプラント診断システムによれば、プラント診断システムを利用した連絡手段を確保できるので、ユーザは、送付されてきた診断票について疑問が生じても、電子メールで容易に問い合わせできるようになった。
また、このプラント診断システムにおいて、監視設備側サーバは、プラント情報送信手段により送信されるプラント情報のうち、各監視対象機器に対応するプラント情報をそれぞれ抽出する事業者側プラント情報抽出手段と、事業者側プラント情報抽出手段により抽出された各監視対象機器のプラント情報に基づいて各監視対象機器の状態を診断する診断手段と、を更に備え、診断手段は、各監視対象機器毎に設けられて、各監視対象機器のプラント情報をそれぞれ診断する複数の診断部と、各診断部による診断結果をまとめて、各監視対象機器の推定寿命等の記載された診断票を作成する診断票作成部と、診断結果がまとめられて各監視対象機器の推定寿命等の記載された診断票を診断情報として格納する診断情報データベースと、各診断部による診断時に生じた監視対象機器に関する質問をまとめて問診票を作成する問診票作成部と、を備えることとしてもよい。
このプラント診断システムによれば、監視対象機器を診断する診断手段は、各監視対象機器専用の診断部を備えているので、正確な診断ができる。
また、このプラント診断システムにおいて、診断部は、事業者側プラント情報抽出手段により抽出された各監視対象機器のプラント情報を受信するとともに、正常か否かを判定し、この判定結果に応じた評価値を当該受信した監視対象機器のプラント情報に付する評価部と、各評価値に対応する診断ルール情報が格納された診断ルールデータベースと、診断ルールデータベースを参照し、各評価値に対応する診断ルール情報に基づいて、評価値の付された監視対象機器のプラント情報で監視対象機器の状態を診断できるか否かを判定し、当該判定が診断できる場合は診断を実行して診断結果を作成し、当該判定が診断できない場合は、評価値の付された監視対象機器のプラント情報を転送する診断実行部と、各評価値に対応する監視対象機器の作動状況例文、推定される故障内容例文、故障の確認方法例文等の問診文情報が格納された問診項目データベースと、診断実行部より転送される評価値の付された監視対象機器のプラント情報を受信し、問診項目データベースを参照し、各評価値に対応する問診文情報を抽出して問診票作成部へ送信する問診項目選択部と、を備えることとしてもよい。
また、このプラント診断システムによれば、監視設備側サーバに設けられて、プラント側サーバより送信されるプラント情報に基づいてプラント設備の監視対象機器の状態を診断する診断部が、診断ルール情報が格納された診断ルールデータベースを参照して、プラント情報を診断するので、正確な診断結果を得ることができる。
また、診断部は、すべての監視対象機器の診断結果をまとめて診断票を作成するので、短時間で診断結果を得ることができる。
そして、診断出来ない場合でも、診断部は、監視対象機器の作動状況例文、推定される故障内容例文、故障の確認方法例文等の問診文情報が格納された問診項目データベースを参照して、問診票を作成するので、ユーザは効率良く監視対象機器の状態を確認することができる。
さらに、ユーザが問診票に返答する場合は、問診票の返信欄に回答事項を記載するだけでよいので、ユーザの負担を増加させない。
また、このプラント診断システムにおいて、監視設備側ユーザ端末はパーソナルコンピュータであって、診断情報データベースを参照し、診断票に記載された各監視対象機器の推定寿命のうち、所定の期間よりも短い寿命を有する監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成する見積書作成プログラムと、ユーザから監視対象機器の交換作業依頼を受託したら、当該交換作業依頼を受けた監視対象機器を製造する業者に注文書を作成する注文書作成プログラムと、を備えることとしてもよい。
このプラント診断システムによれば、ユーザ端末が、診断票を参照し、この診断票に記載された寿命の短い監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成するので、手間をかけること無く短時間で見積書を作成できる。
また、ユーザ端末が、見積書に含まれる監視対象機器の注文書を作成するので、手間をかけること無く短時間で注文書を作成できる。
また、このプラント診断システムにおいて、見積書作成プログラムは、プラント設備側ユーザ端末に接続されており、監視対象機器の名称、監視対象機器に含まれる部品の名称、監視対象機器に含まれる部品の単価、監視対象機器の交換作業工賃、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを参照して、交換作業業務の受注時期に応じた値引率を考慮した見積額を算出して見積書を作成することとしてもよい。
また、このプラント診断システムによれば、ユーザが早い時期に交換作業の依頼を行うことにより、交換作業等のコストを低減することができるので、従来と比べて、早い時期に交換作業の依頼を受注することができる。また、早い時期に受注できるので、部品も安価に購入することができるため、利益を低減することはない。
最後に、本発明は、上述した第1実施形態及び第2実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
10 プラント診断システム
12 ユーザ側システム
14 事業者側システム
16 部品メーカ側システム
18 ファイヤーウォール
20 通信ネットワーク
22 制御装置
24 計測器
26 ユーザ側プラント情報データベース
28 監視サーバ(プラント設備側サーバ)
30 ユーザ側端末(プラント設備側ユーザ端末)
32 ユーザ側プラント情報転送手段
34 プラント情報送信手段
36 ユーザ側プラント情報抽出手段
38 ユーザ側メール送受信手段
40 事業者側プラント情報転送手段
42 事業者側メール送受信手段
44 診断サーバ(監視設備側サーバ)
46 事業者側プラント情報データベース
48 診断情報データベース
50 事業者側端末(監視設備側ユーザ端末)
54 事業者側プラント情報抽出手段
56 診断手段
58 診断部
60 診断票作成部
62 問診票作成部
64 回答抽出部
66 問診回答データベース
68 評価部
70 診断実行部
72 問診項目選択部
73 評価ルールデータベース
74 診断ルールデータベース
76 問診項目データベース
78 見積額情報データベース
80 契約印追加手段
82 受注サーバ
84 部品メーカ側端末
86 納期情報データベース
88 部品メーカ側メール送受信手段
s110 プラント情報送信工程
s310 問診票送信工程(追加情報要求工程)
s340 回答抽出工程(追加情報抽出工程)
s350 診断工程

Claims (16)

  1. プラント設備側に設けられたプラント設備側サーバと、監視設備側に設けられ且つ前記プラント設備側サーバに通信ネットワークを通じて接続された監視設備側サーバとを備えるプラント診断システムのための情報処理方法であって、
    前記プラント設備側サーバによって行われ、前記プラント設備に設けられた計測手段により計測されたプラント情報を前記通信ネットワークを介して前記監視設備側サーバに向けて送信するプラント情報送信工程と、
    前記監視設備側サーバによって行われ、前記プラント設備の診断を行うために必要な追加情報の提供を要求する問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する追加情報要求工程と、
    前記監視設備側サーバによって行われ、前記追加情報を含む回答メールから前記追加情報を抽出する追加情報抽出工程と、
    前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側に用意された解析用コンピュータによって行われ、前記プラント情報及び前記追加情報に基づいて、前記プラント設備を診断する診断工程と、
    を備えることを特徴とするプラント診断システムのための情報処理方法。
  2. 前記追加情報要求工程は、
    前記プラント情報送信工程によって送信された前記プラント情報の内容の評価を行い、前記評価の結果に基づいて、提供を要求する前記追加情報の種類を選択する追加情報選択プロセスを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  3. 前記追加情報選択プロセスにおいて、
    前記評価の結果と評価値が対応づけて予め登録されている評価ルールデータベースを参照して、前記評価の結果に対応する評価値が選択され、
    前記評価値と前記追加情報の種類が対応づけて予め登録されている問診項目データベースを参照して、選択された前記評価値に対応する追加情報の種類が選択される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  4. 前記追加情報抽出工程と前記診断工程の間に、
    前記監視設備側サーバによって行われ、前記プラント設備の診断を行うために必要な第2の追加情報の提供を要求する第2の問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する第2の追加情報要求工程と、
    前記監視設備側サーバによって行われ、前記第2の追加情報を含む第2の回答メールから前記第2の追加情報を抽出する第2の追加情報抽出工程と、
    を更に備え、
    前記第2の追加情報要求工程は、
    前記追加情報抽出工程にて抽出された前記追加情報の内容を評価する第2の評価を行い、前記第2の評価の結果に基づいて、提供を要求する前記第2の追加情報の種類を選択する第2の追加情報選択プロセスを含み、
    前記診断工程にて、前記プラント情報、前記追加情報及び前記第2の追加情報に基づいて、前記プラント設備が診断される、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  5. 前記第2の追加情報選択プロセスにおいて、
    前記第2の評価の結果に応じて前記評価値が変更され、
    前記問診項目データベースを参照して、変更された前記評価値と対応する追加情報の種類が、前記第2の追加情報の種類として選択される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  6. 前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側サーバに接続された監視設備側ユーザ端末によってそれぞれ行われる、見積書作成送信工程と、注文書作成送信工程とを更に備え、
    前記見積書作成送信工程では、
    前記診断工程の診断結果のうち余命を参照して、所定の期間よりも短い余命を有する前記プラント設備の監視対象機器が選択され、
    選択された前記監視対象機器の交換作業に関する見積書が作成され、
    作成された前記見積書が前記通信ネットワークを介して前記プラント側サーバへ向けて送信され、
    前記注文書作成工程では、
    前記プラント側サーバから送信された前記監視対象機器の交換作業の依頼書を前記通信ネットワークを介して受信した後に、前記交換作業の注文書が作成され、
    当該交換作業に用いられる機器を提供する業者に向けて、前記注文書が送信される、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  7. 前記見積書作成送信工程において、
    前記見積書に含まれる見積額は、前記監視対象機器の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の単価、及び、前記監視対象機器の交換作業工賃、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを参照し、前記交換作業の受注時期に応じた値引率を考慮して算出される
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  8. 前記プラント情報送信工程において、前記プラント設備の管理者と前記監視設備の管理者の間で予め締結された契約に基づいて、前記監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報が選択及び制限される
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のプラント診断システムのための情報処理方法。
  9. プラント設備側に設けられたプラント設備側サーバと、監視設備側に設けられ且つ前記プラント設備側サーバに通信ネットワークを通じて接続された監視設備側サーバとを備えるプラント診断システムであって、
    前記プラント設備側サーバに設けられ、前記プラント設備に設けられた計測手段により計測されたプラント情報を前記通信ネットワークを介して前記監視設備側サーバに向けて送信するプラント情報送信手段と、
    前記監視設備側サーバに設けられ、前記プラント設備の診断を行うために必要な追加情報の提供を要求する問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する追加情報要求手段と、
    前記監視設備側サーバに設けられ、前記追加情報を含む回答メールから前記追加情報を抽出する追加情報抽出手段と、
    前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側に用意された解析用コンピュータに設けられ、前記プラント情報及び前記追加情報に基づいて、前記プラント設備を診断する診断手段と、
    を備えることを特徴とするプラント診断システム。
  10. 前記追加情報要求手段は、
    前記プラント情報送信手段によって送信された前記プラント情報の内容の評価を行い、前記評価の結果に基づいて、提供を要求する前記追加情報の種類を選択する追加情報選択手段を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載のプラント診断システム。
  11. 前記追加情報選択手段は、
    前記評価の結果と評価値が対応づけて予め登録されている評価ルールデータベースと
    前記評価ルールデータベースを参照して、前記評価の結果に対応する評価値を選択する評価部と、
    前記評価値と前記追加情報の種類が対応づけて予め登録されている問診項目データベースと
    前記問診項目データベースを参照して、前記評価部によって選択された前記評価値に対応する追加情報の種類を選択する問診項目選択部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のプラント診断システム。
  12. 前記監視設備側サーバに設けられ、前記プラント設備の診断を行うために必要な第2の追加情報の提供を要求する第2の問い合わせメールを作成し、前記プラント設備側サーバに向けて送信する第2の追加情報要求手段と、
    前記監視設備側サーバに設けられ、前記第2の追加情報を含む第2の回答メールから前記第2の追加情報を抽出する第2の追加情報抽出手段と、
    を更に備え、
    前記第2の追加情報要求手段は、
    前記追加情報抽出手段によって抽出された前記追加情報の内容を評価する第2の評価を行い、前記第2の評価の結果に基づいて、提供を要求する第2の追加情報の種類を選択する第2の追加情報選択手段を含み、
    前記診断手段によって、前記プラント情報、前記追加情報及び前記第2の追加情報に基づいて、前記プラント設備が診断される、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のプラント診断システム。
  13. 前記第2の追加情報選択手段は、
    前記第2の評価の結果に応じて前記評価値を変更し、
    前記問診項目データベースを参照して、変更された前記評価値と対応する追加情報の種類を、前記第2の追加情報の種類として選択する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のプラント診断システム。
  14. 前記監視設備側サーバ又は前記監視設備側サーバに接続された監視設備側ユーザ端末にそれぞれ設けられた、見積書作成送信手段と、注文書作成送信手段とを更に備え、
    前記見積書作成送信手段は、
    前記診断手段の診断結果のうち余命を参照して、所定の期間よりも短い余命を有する前記プラント設備の監視対象機器を選択し、
    選択した前記監視対象機器の交換作業に関する見積書を作成し、
    作成した前記見積書を前記通信ネットワークを介して前記プラント側サーバへ向けて送信し、
    前記注文書作成手段は、
    前記プラント側サーバから送信された前記監視対象機器の交換作業の依頼書を前記通信ネットワークを介して受信した後に、前記交換作業の注文書を作成し、
    当該交換作業に用いられる機器を提供する業者に向けて、前記注文書を送信する、
    ことを特徴とする請求項9乃至13の何れか一項に記載のプラント診断システム。
  15. 前記見積書作成送信手段は、
    前記監視対象機器の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の名称、前記監視対象機器に含まれる部品の単価、前記監視対象機器の交換作業工賃、及び、交換作業業務の受注時期による値引率を含む見積額情報が格納された見積額情報データベースを有し、
    見積額情報データベースを参照し、前記交換作業の受注時期に応じた値引率を考慮して、前記見積書に含まれる見積額を算出する、
    ことを特徴とする請求項14に記載のプラント診断システム。
  16. 前記プラント情報送信手段は、前記プラント設備の管理者と前記監視設備の管理者の間で予め締結された契約に基づいて、前記監視設備側サーバに向けて送信されるプラント情報を選択及び制限する
    ことを特徴とする請求項9乃至15の何れか一項に記載のプラント診断システム。
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