JP2012163662A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ等の光学系に起因する色斑等を抑えることで、高品位の虚像を得られる虚像表示装置を提供すること。
【解決手段】虚像表示装置100では、偏光解消素子50が画像表示装置11の光射出側の位置からから導光装置20の光射出部B3の光射出側の位置までの間である投射光学系12から導光部材21までの間に配置され、虚像表示装置100内での複屈折の影響により生じた特有の偏光傾向を解消するので、当該偏光傾向に起因する色斑を抑制した画像を観察者の眼EYに対して表示することができる。これにより、虚像表示装置100によって表示される虚像を高品位のものとすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイ等の虚像表示装置に関する。
近年、ヘッドマウントディスプレイのように虚像の形成及び観察を可能にする虚像表示装置として、導光板によって表示素子からの画像光を観察者の瞳に導くタイプのものが種々提案されている。
このような虚像表示装置において、画像光と外界光とを重畳させるために、シースルー光学系の提案がなされている(特許文献1、2参照)。
しかし、特許文献1等に記載の装置では、瞳サイズよりも小さい導光光学系を用いる瞳分割方式によってシースルーを実現しているため、虚像の表示サイズを大きくすることが困難である。また、瞳サイズよりも小さい導光光学系を用いるため、人間の個々の眼幅に対応するために有効瞳径(虚像の取り込みを可能にする採光径であり、アイリング径とも呼ぶ)を大きくすることが困難である。また、物理的に瞳付近に導光光学系の射出開口や筐体が配置されるため、死角が生じてしまい完全なシースルーとはいえなくなる。
なお、頭部装着ディスプレイ用の光学システムとして、導光角度の異なる複数の光モードを進行させることができる導光パイプを備えるものが存在する(特許文献3参照)。このような光学システムをおいて、射出側の第3光学面をハーフミラーとし第3光学面の透過光が直進するような工夫をすることで、シースルー型の表示装置にすることも考えられる。
しかし、特許文献3の光学システムでは、複数の光モードによる像が互いに位置ずれしていることを前提として、光モードごとに異なる入射角度に設定されたコリメート光で液晶パネルを照明する。そして、各光モードで表示内容を変更するとともに各光モードの表示をシーケンシャルに実行することで、各光モードの画像をつなぎ合わせて全体画像を得るようにしている。この場合、1つの液晶パネルによって、全体画像を構成する中央の画像と左右の画像とを時間差で変更しつつ表示しなければならず、虚像表示装置が複雑化し観察画像も暗くなる。
以上とは別に、眼前を覆うような光射出部を有する導光部材によって外界光に重ねて虚像の観察を可能にする虚像表示装置であって、時間差で画像をつなぎ合わせる必要のないものも考えられるが、大きな画像を表示することは容易でなく、画像に色斑や輝度斑が生じやすい。
特開2006−3879号公報 特開2010−224473号公報 特開2008−535001号公報
本発明は、上記背景技術の問題に鑑みてなされたものであり、レンズ等の光学系に起因する色斑等を抑えることで、高品位の虚像を得られる虚像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る虚像表示装置は、(a)画像光を形成する画像表示装置と、(b)画像表示装置から射出された画像光を入射させる投射光学系と、(c)導光部と、導光部に画像光を入射させる光入射部と、導光部によって導かれた画像光を外部に射出させる光射出部とを有し、光射出部を介して画像光の観察を可能にする導光装置と、(d)画像表示装置の光射出側の位置から導光装置の光射出部の光射出側の位置までの間に配置され、通過する光の偏光傾向を低減する偏光解消素子と、を備える。ここで、光の偏光傾向とは、特定の光束断面における偏光状態の偏在の度合を示すものとする。つまり、種々の偏光が均一に混ざっている状態を最も偏光傾向が低いものとし、特定方向の偏光成分のみを持つ状態を最も偏光傾向が高いものとする。
上記虚像表示装置では、偏光解消素子が画像表示装置の光射出側の位置から導光装置の光射出部の光射出側の位置までの間に配置され、虚像表示装置内に配置された光学素子のいずれかに存在する複屈折の影響により生じる偏光傾向を低減するので、当該偏光傾向に起因する色斑を抑制した画像を観察者に対して表示することができる。これにより、虚像表示装置で表示される虚像を高品位のものとすることができる。
本発明の具体的な側面では、偏光解消素子が、少なくとも投射光学系の光射出面から導光装置の光入射部までの間に配置される。この場合、投射光学系等を構成する光学素子が複屈折性を有していても、偏光解消素子によって光束の偏光傾向を低減又は解消することができる。
本発明の別の側面では、偏光解消素子が、少なくとも導光装置の光射出部から画像光を観察する観察者の瞳の位置までの間に配置される。この場合、投射光学系から導光装置にかけて配置されたいずれかの光学素子が複屈折性を有していても、偏光解消素子によって光束の偏光傾向を低減又は解消することができる。
本発明のさらに別の側面では、偏光解消素子が、少なくとも画像表示装置の光射出面から投射光学系の光射出面までの間に配置される。この場合、投射光学系から導光装置にかけて配置されたいずれかの光学素子の複屈折性を有していても、偏光解消素子によって光束の偏光傾向を低減又は解消することができる。また、この場合、偏光解消素子を比較的小さいサイズにすることができる。
本発明のさらに別の側面では、偏光解消素子が、複屈折性材料を含む。この場合、偏光傾向を相殺するような複屈折性によって光の偏光傾向を低減又は解消することができる。
本発明のさらに別の側面では、複屈折性材料が、水晶及びサファイアのうち少なくとも一方と、延伸されたフィルムを積層したものと、透明基板上に無機物を蒸着したものとのうちのいずれかを含む。
本発明のさらに別の側面では、画像表示装置の光射出側の位置から導光装置の光射出部の光射出側の位置までの光路上に配置される光学素子のうちの少なくとも1つが、偏光解消素子として通過する光の偏光傾向を低減する。この場合、当該光学素子が偏光解消素子として機能することで、別途部材を設けることなく当該光学素子を通過する光の偏光傾向を低減又は解消することができる。
本発明のさらに別の側面では、画像表示装置は、液晶パネルであり、投射光学系と導光装置との少なくとも一方は、樹脂素材で形成された光学素子を含む。この場合、画像表示装置で形成される画像光が偏光となり、当該光学素子は、画像光に偏光傾向を生じやすいが、例えば射出成型等により簡易に作製することができ、かつ、装置全体の重量を軽くすることができる。
本発明のさらに別の側面では、導光装置が、導光部と光入射部と光射出部とを有する導光部材と、導光部材と組み合わせることによって透視部を構成する光透過部材とをさらに備える。この場合、導光部材と光透過部材とを組み合わせた透視部を介してシースルー観察が可能になり、虚像の画像に外界像を重ね合わせて観察することができる。
本発明のさらに別の側面では、(a)導光部が、互いに平行に配置され全反射による導光を可能にする第1反射面と第2反射面とを有し、(b)光入射部が、第1反射面に対して所定の角度をなす第3反射面を有し、(c)光射出部が、第1反射面に対して所定の角度をなす第4反射面を有する。この虚像表示装置では、光入射部の第3反射面で反射された画像光が導光部の第1及び第2反射面で全反射されつつ伝搬され、光射出部の第4反射面で反射されて観察者の眼に入射する。この場合、導光部材を多面体ブロック状の外形を有するものとして形成可能になり、導光部材の高精度で観察可能になる。
本発明のさらに別の側面では、偏光解消素子が、第3反射面及び第4反射面のうち少なくとも一方の面に付随して設けられる。この場合、第3反射面又は第4反射面での反射により、光が偏光解消素子を2回通過することになるので、偏光解消素子の厚さを設計上必要とされるものの半分にすることができる。
本発明のさらに別の側面では、画像表示装置における第1部分領域から射出される第1画像光の導光部における反射回数と、導光に際して反射によって光路の折り返しが生じる閉じ込め方向に関して第1部分領域とは異なる第2部分領域から射出される第2画像光の導光部における反射回数とが、互いに異なる。この場合、反射回数の異なる画像光を利用することで、光射出部から射出される画像光の射出角度の角度幅を広くとることができる。つまり、画像表示装置における異なる部分領域からの画像光を比較的広い視野角で取り込むことができるようになり、光射出部越しに観察される虚像の表示サイズを大きく確保することができる。このように反射回数が異なる画像光を取り出す構造とすることにより、導光部をあまり厚くすることなく瞳を覆うように光射出部を大きくすることができる。なお、以上の閉じ込め方向は、板状の導光部内においては、第1反射面の平面と垂直であって、第1反射面と第3反射面の交線に垂直な方向を意味する。また、閉じ込め方向は、光入射部よりも光路的に上流側すなわち投射光学系等において、第1反射面の平面と平行であって、第1反射面と第3反射面の交線に垂直な方向に相当するものとなる。
本発明のさらに別の側面では、閉じ込め方向が、投射光学系を通る第1光軸と第3反射面の法線とを含む断面に平行である。上記断面方向に関して異なる位置からの画像光は、射出角度すなわち光入射部への入射角度を互いに異なるものとすることで、導光部における反射回数を異なるものとできる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材が、熱重合型の樹脂材料を用いて射出成型によって一体的に成型される。この場合、樹脂によって軽量化や安全性を高めることができ、熱硬化によって安定であって、かつ、射出成型技術を利用して高精度で導光部材を量産することができる。
第1実施形態の虚像表示装置を示す斜視図である。 (A)は、虚像表示装置を構成する第1表示装置の本体部分の平面図であり、(B)は、本体部分の正面図である。 (A)は、導光部材の光入射部における第3反射面の構造を説明する図であり、(B)は、導光部材の導光部における第1、2反射面の構造を説明する図であり、(C)は、導光部材の光射出部における第4反射面の構造を説明する図である。 (A)は、縦の第1方向に関する光路を展開した概念図であり、(B)は、横の第2方向に関する光路を展開した概念図である。 虚像表示装置の光学系における光路を具体的に説明する平面図である。 (A)は、液晶表示デバイスの表示面を示し、(B)は、観察者に見える液晶表示デバイスの虚像を概念的に説明する図であり、(C)及び(D)は、虚像を構成する部分画像を説明する図である。 投射光学系の光学レンズにおける複屈折の影響を示す図である。 偏光解消素子の複屈折性について説明するための図である。 第2実施形態の虚像表示装置を構成する第1表示装置の平面図である。 第3実施形態の虚像表示装置を構成する第1表示装置の平面図である。 第4実施形態の虚像表示装置を構成する第1表示装置の平面図である。 第5実施形態の虚像表示装置を構成する第1表示装置の平面図である。 (A)は、変形例の虚像表示装置を説明するための画像光の導光状態を説明する図であり、(B)は、液晶表示デバイスの虚像を概念的に説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。
〔A.虚像表示装置の外観〕
図1に示す第1実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイであり、この虚像表示装置100を装着した観察者に対して虚像による画像光を認識させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで観察させることができる。虚像表示装置100は、観察者の眼前を覆う光学パネル110と、光学パネル110を支持するフレーム121と、フレーム121のヨロイからテンプルにかけての部分に付加された第1及び第2駆動部131,132とを備える。ここで、光学パネル110は、第1パネル部分111と第2パネル部分112とを有し、両パネル部分111,112は、中央で一体的に連結された板状の部品となっている。図面上で左側の第1パネル部分111と第1駆動部131とを組み合わせた第1表示装置100Aは、左眼用の虚像を形成する部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。また、図面上で右側の第2パネル部分112と第2駆動部132とを組み合わせた第2表示装置100Bは、右眼用の虚像を形成する部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。
〔B.表示装置の構造〕
図2(A)等に示すように、第1表示装置100Aは、画像形成装置10と、導光装置20と、偏光解消素子50とを備える。ここで、画像形成装置10は、図1における第1駆動部131に相当し、導光装置20は、図1における第1パネル部分111に相当する。なお、図1に示す第2表示装置100Bは、第1表示装置100Aと同様の構造を有し左右を反転させただけであるので、第2表示装置100Bの詳細な説明は省略する。
画像形成装置10は、画像表示装置11と、投射光学系12とを有する。このうち、画像表示装置11は、2次元的な照明光SLを射出する照明装置31と、透過型の空間光変調装置である液晶表示デバイス32と、照明装置31及び液晶表示デバイス32の動作を制御する駆動制御部34とを有する。
照明装置31は、赤、緑、青の3色を含む光を発生する光源31aと、光源31aからの光を拡散させて矩形断面の光束にするバックライト導光部31bとを有する。液晶パネルである液晶表示デバイス32は、照明装置31からの照明光SLを空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光を形成する。駆動制御部34は、光源駆動回路34aと、液晶駆動回路34bとを備える。光源駆動回路34aは、照明装置31の光源31aに電力を供給して安定した輝度の照明光SLを射出させる。液晶駆動回路34bは、液晶表示デバイス32に対して画像信号又は駆動信号を出力することにより、透過率パターンとして動画や静止画の元になるカラーの画像光を形成する。なお、液晶駆動回路34bに画像処理機能を持たせることができるが、外付けの制御回路に画像処理機能を持たせることもできる。投射光学系12は、液晶表示デバイス32上の各点から射出された画像光を平行状態の光束にするコリメートレンズである。
液晶表示デバイス32において、第1方向D1は、投射光学系12を通る第1光軸AX1と、後述する導光部材21の第3反射面21cに平行な特定線とを含む縦断面の延びる方向に対応し、第2方向D2は、上記第1光軸AX1と、上記第3反射面21cの法線とを含む横断面の延びる方向に対応する。言い換えれば、第1方向D1は、後述する導光部材21の第1反射面21aと第3反射面21cとを延長してできる交線CLに平行な方向であり、第2方向D2は、上記第1反射面21aとの平面と平行であり、上記第1反射面21aと第3反射面21cとの交線CLに垂直な方向となっている。つまり、液晶表示デバイス32の位置において、第1方向D1は、縦のY方向に相当し、第2方向D2は、横のX方向に相当する。
導光装置20は、導光部材21と光透過部材23とを接合したものであり、全体としてXY面に平行に延びる平板状の光学部材を構成している。
導光装置20のうち、導光部材21は、第1及び第2反射面21a,21bによる全反射を利用して導光を行うものであり、導光に際して反射によって折り返される方向と、導光に際して反射によって折り返されない方向とがある。導光部材21で導光される画像について考えた場合、導光に際して複数回の反射によって折り返される横方向すなわち閉じ込め方向は、第1及び第2反射面21a,21bに垂直(Z軸に平行)で、後述するように光源側まで光路を展開した場合に、液晶表示デバイス32の第2方向D2に相当するものとなり、導光に際して反射によって折り返されない縦方向すなわち自由伝搬方向は、第1及び第2反射面21a,21b及び第3反射面21cに平行(Y軸に平行)で、後述するように光源側まで光路を展開した場合に、液晶表示デバイス32の第1方向D1に相当する。
導光部材21は、平面視において台形のプリズム状部材であり、側面として、第1反射面21aと、第2反射面21bと、第3反射面21cと、第4反射面21dとを有する。また、導光部材21は、第1、第2、第3、及び第4反射面21a,21b,21c,21dに隣接するとともに互いに対向する上面21eと下面21fとを有する。ここで、第1及び第2反射面21a,21bは、XY面に沿って延び、導光部材21の厚みtだけ離間する。また、第3反射面21cは、XY面に対して45°以下の鋭角αで傾斜しており、第4反射面21dは、XY面に対して例えば45°以下の鋭角βで傾斜している。第3反射面21cを通る第1光軸AX1と第4反射面21dを通る第2光軸AX2とは平行に配置され距離Dだけ離間している。なお、以下に詳述するが、第1反射面21aと第3反射面21cとの間には、稜を除去するように端面21hが設けられている。導光部材21は、この端面21hも含めると、7面の多面体状の外形を有するものとなっている。
導光部材21は、可視域で高い光透過性を示す樹脂材料で形成されている。導光部材21は、射出成型によって一体的に成型されたブロック状部材であり、例えば熱重合型の樹脂材料を成型金型内に射出させ熱硬化させることで形成されている。このように導光部材21は、一体形成品であるが、機能的に、光入射部B1と導光部B2と光射出部B3とに分けて考えることができる。
光入射部B1は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面21aの一部である光入射面ISと、光入射面ISに対向する第3反射面21cとを有する。光入射面ISは、画像形成装置10からの画像光GLを取り込むための裏側又は観察者側の平面であり、投射光学系12に対向してその第1光軸AX1に垂直に延びている。第3反射面21cは、光入射面ISを通過した画像光GLを反射して導光部B2内に導くための矩形の全反射ミラーであり、ミラー層25を有し保護層26で被覆されている(図3(A)参照)。このミラー層25は、全反射のコーティングであり、導光部材21の斜面RS上にアルミ等の蒸着によって成膜を施すことにより形成される。第3反射面21cは、投射光学系12の第1光軸AX1又はXY面に対して例えば鋭角α=25°〜27°で傾斜しており、光入射面ISから入射し全体として+Z方向に向かう画像光GLを、全体として−Z方向寄りの−X方向に向かわせるように折り曲げることで、画像光GLを導光部B2内に確実に結合させる。
導光部B2は、互いに対向しXY面に平行に延びる2平面として、光入射部B1で折り曲げられた画像光をそれぞれ全反射させる第1反射面21aと第2反射面21bとを有している。第1及び第2反射面21a,21bの間隔すなわち導光部材21の厚みtは、例えば9mm程度とされている。ここでは、第1反射面21aが画像形成装置10に近い裏側又は観察者側にあるものとし、第2反射面21bが画像形成装置10から遠い表側又は外界側にあるものとする。この場合、第1反射面21aは、上記の光入射面ISや後述する光射出面OSと共通の面部分となっている。第1及び第2反射面21a,21bは、屈折率差を利用する全反射面であり、ミラー層等の反射コートが施されていない。ただし、第1及び第2反射面21a,21bは、表面の損傷を防止し映像の解像度低下を防止するため、ハードコート層27で被覆されている(図3(B)参照)。このハードコート層27は、導光部材21の平坦面FS上にUV硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等を、ディップ処理やスプレーコート処理等によって成膜する事によって形成される。光入射部B1の第3反射面21cで反射された画像光GLは、まず、第1反射面21aに入射し、全反射される。次に、当該画像光GLは、第2反射面21bに入射し、全反射される。以下この動作が繰り返されることで、画像光は、導光装置20の奥側即ち光射出部B3を設けた−X側に導かれる。なお、第1及び第2反射面21a,21bには反射コートが施されていないため、外界側から第2反射面21bに入射する外界光又は外光は、高い透過率で導光部B2を通過する。つまり、導光部B2は、外界像の透視が可能なシースルータイプになっている。
以上の第1及び第2反射面21a,21bでの全反射は、ハードコート層27の屈折率の設定によっており、ハードコート層27の表面SSの内側で生じさせることができるが、平坦面FSの内側で生じさせることもできる。
光射出部B3は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面21aの一部である光射出面OSと、光射出面OSに対向する第4反射面21dとを有する。光射出面OSは、画像光GLを観察者の眼EYに向けて射出するための表側の平面であり、光入射面ISと同様に第1反射面21aの一部となっており、第2光軸AX2に垂直に延びている。光射出部B3を通る第2光軸AX2と光入射部B1を通る第1光軸AX1との距離Dは、観察者の頭部の幅等を考慮して例えば50mmに設定されている。第4反射面21dは、第1及び第2反射面21a,21bを経て入射してきた画像光GLを反射して光射出部B3外に射出させるための矩形の平坦面である。第4反射面21dに付随して、ハーフミラー層28が設けられている(図3(C)参照)。このハーフミラー層28は、光透過性を有する反射膜であり、導光部材21の斜面RS上に金属反射膜や誘電体多層膜を成膜することにより形成される。ハーフミラー層28の画像光GLに対する反射率は、シースルーによる外界光GL'の観察を容易にする観点で、10%以上50%以下とする。具体的な実施例のハーフミラー層28の画像光GLに対する反射率は、例えば20%に設定され、画像光GLに対する透過率は、例えば80%に設定される。
第4反射面21dは、第1反射面21aに垂直な第2光軸AX2又はXY面に対して例えば鋭角α=25°〜27°で傾斜しており、上記ハーフミラー層28により、導光部B2の第1及び第2反射面21a,21bを経て入射してきた画像光GLを部分的に反射して全体として−Z方向に向かわせるように折り曲げることで、光射出面OSを通過させる。なお、第4反射面21dを透過した画像光GLは、光透過部材23に入射し、映像の形成には利用されない。
光透過部材23は、導光部材21の本体と同一の屈折率を有し、第1面23aと、第2面23bと、第3面23cとを有する。第1及び第2面23a,23bは、XY面に沿って延びる。また、第3面23cは、XY面に対して傾斜しており、導光部材21の第4反射面21dに対向して平行に配置されている。つまり、光透過部材23は、第2面23bと第3面23cとに挟まれた楔状の部分を有する部材となっている。光透過部材23は、導光部材21と同様に、可視域で高い光透過性を示す樹脂材料で形成されている。光透過部材23は、射出成型によって一体的に成型されたブロック状部材であり、例えば熱重合型の樹脂材料を成型金型内に射出させ熱硬化させることで形成されている。
光透過部材23において、第1面23aは、導光部材21に設けた第1反射面21aの延長平面上に配置され、観察者の眼EYに近い裏側にあり、第2面23bは、導光部材21に設けた第2反射面21bの延長平面上に配置され、観察者の眼EYから遠い表側にある。第3面23cは、接着剤によって導光部材21の第4反射面21dに接合される矩形の透過面である。以上の第1面23aと第3面23cとなす角度は、導光部材21の第2反射面21bと第4反射面21dとのなす角度εと等しくなっており、第2面23bと第3面23cとなす角度は、導光部材21の第1反射面21aと第3反射面21cとのなす角度βと等しくなっている。
光透過部材23と導光部材21とは、両者の接合部分及びその近傍において、透視部B4を構成している。すなわち、第1及び第2面23a,23bには、ミラー層等の反射コートが施されていないため、導光部材21の導光部B2と同様に外界光GL'を高い透過率で透過させる。第3面23cも、外界光GL'を高い透過率で透過可能であるが、導光部材21の第4反射面21dがハーフミラー層28を有していることから、第3面23cを通過する外界光GL'は、例えば20%減光される。つまり、観察者は、20%に減光された画像光GLと80%に減光された外界光GL'とを重畳させたものを観察することになる。
偏光解消素子50は、投射光学系12の光射出面ROから導光部材21の光入射面ISまでの間である導光部材21の光入射面IS上に接着されている。偏光解消素子50は、板状の部材であり、図1に示す第1駆動部131のケース内に固定されてXY面に平行に延びている。偏光解消素子50は、例えば水晶板であり、複屈折性を有することで、偏光傾向を低減又は解消する役割を有する。
〔C.画像光の光路の概要〕
図4(A)は、液晶表示デバイス32の縦断面CS1に対応する第1方向D1の光路を説明する図である。第1方向D1に沿った縦断面すなわちYZ面(展開後のY'Z'面)において、液晶表示デバイス32から射出された画像光のうち、図中一点鎖線で示す表示領域32bの上端側(+Y側)から射出される成分を画像光GLaとし、図中二点差線で示す表示領域32bの下端側(−Y側)から射出される成分を画像光GLbとする。
上側の画像光GLaは、投射光学系12によって平行光束化され、展開された光軸AX'に沿って、導光部材21の光入射部B1、導光部B2、及び光射出部B3を通り、観察者の眼EYに対して平行光束状態で、角度φの上方向から傾いて入射する。一方、下側の画像光GLbは、投射光学系12によって平行光束化され、展開された光軸AX'に沿って、導光部材21の光入射部B1、導光部B2、及び光射出部B3を通り、観察者の眼EYに対して平行光束状態で、角度φ(|φ|=|φ|)の下方向から傾いて入射する。以上の角度φ,φは、上下の半画角に相当し、例えば6.5°に設定される。なお、上側の画像光GLaと下側の画像光GLbとは、観察者の眼EYに時間差をおいて入射するのではなく、観察者の眼EYに同時に入射する。
図4(B)は、液晶表示デバイス32の横断面CS2に対応する第2方向(閉じ込め方向又は合成方向)D2の光路を説明する図である。第2方向D2(閉じ込め方向又は合成方向)に沿った横断面すなわちXZ面(展開後のX'Z'面)において、液晶表示デバイス32から射出された画像光のうち、図中一点鎖線で示す表示領域32bに向かって右端側(+X側)の第1表示点P1から射出される成分を画像光GLcとし、図中二点差線で示す表示領域32bに向かって左端側(−X側)の第2表示点P2から射出される成分を画像光GLdとする。図4(B)中には、参考のため、右寄り内側のから射出される画像光GLeと、左寄り内側のから射出される画像光GLfとを追加している。
右側の第1表示点P1からの画像光GLcは、投射光学系12によって平行光束化され、展開された光軸AX'に沿って、導光部材21の光入射部B1、導光部B2、及び光射出部B3を通り、観察者の眼EYに対して平行光束状態で、角度θの右方向から傾いて入射する。一方、左側の第2表示点P2からの画像光GLdは、投射光学系12によって平行光束化され、展開された光軸AX'に沿って、導光部材21の光入射部B1、導光部B2、及び光射出部B3を通り、観察者の眼EYに対して平行光束状態で、角度θ(|θ|=|θ|)の左方向から傾いて入射する。以上の角度θ,θは、左右の半画角に相当し、例えば10°に設定される。なお、上側の画像光GLcと下側の画像光GLdとは、同時に合成されて光射出部B3から射出される。つまり、上側の画像光GLcと下側の画像光GLdとは、観察者の眼EYに時間差をおいて入射するのではなく、観察者の眼EYに同時に入射する。
なお、第2方向D2の横方向に関しては、導光部材21中で画像光GLc,GLdが反射によって折り返され、反射の回数も異なることから、各画像光GLc,GLdが導光部材21中で不連続に表現されている。また、観察者の眼EYについては、図2(A)の場合と比較して見ている方向が上下反対となっている。結果的に、横方向に関しては、全体として画面が左右反転するが、後に詳述するように導光部材21を高精度に加工することで、液晶表示デバイス32の右半分の画像と液晶表示デバイス32の左半分の画像とが切れ目なく連続してズレなくつなぎ合わされたものとなる。なお、両画像光GLc,GLdの導光部材21内での反射回数が互いに異なることを考慮して、右側の画像光GLcの射出角度θ'と左側の画像光GLdの射出角度θ'とは異なるものに設定されている。
以上により、観察者の眼EYに入射する画像光GLa,GLb,GLc,GLdは、無限遠からの虚像となっており、縦の第1方向D1に関しては液晶表示デバイス32に形成された映像が正立し、横の第2方向D2に関しては液晶表示デバイス32に形成された映像が反転する。
〔D.横方向に関する画像光の光路〕
図5は、第1表示装置100Aにおける具体的な光路を説明する断面図である。投射光学系12は、3つのレンズL1,L2,L3を有している。
液晶表示デバイス32の右側の第1表示点P1からの画像光GL11,GL12は、投射光学系12のレンズL1,L2,L3を通過することで平行光束化され、導光部材21の光入射面ISに入射する。導光部材21内に導かれた画像光GL11,GL12は、第1及び第2反射面21a,21bにおいて等しい角度で全反射を繰り返して、最終的に光射出面OSから平行光束として射出される。具体的には、画像光GL11,GL12は、平行光束として導光部材21の第3反射面21cで反射された後、第1反射角γ1で導光部材21の第1反射面21aに入射し、全反射される(第1回目の全反射)。その後、画像光GL11,GL12は、第1反射角γ1を保った状態で、第2反射面21bに入射して全反射され(第2回目の全反射)、次いで再度第1反射面21aに入射して全反射される(第3回目の全反射)。結果的に、画像光GL11,GL12は、第1及び第2反射面21a,21bにおいて計3回全反射され、第4反射面21dに入射する。画像光GL11,GL12は、この第4反射面21dで第3反射面21cと同一の角度で反射され、光射出面OSからこの光射出面OSに垂直な第2光軸AX2方向に対して角度θの傾きで平行光束として射出される。
液晶表示デバイス32の左側の第2表示点P2からの画像光GL21,GL22は、投射光学系12のレンズL1,L2,L3を通過することで平行光束化され、導光部材21の光入射面ISに入射する。導光部材21内に導かれた画像光GL21,GL22は、第1及び第2反射面21a,21bにおいて等しい角度で全反射を繰り返して、最終的に光射出面OSから平行光束として射出される。具体的には、画像光GL21,GL22は、平行光束として導光部材21の第3反射面21cで反射された後、第2反射角γ2(γ2<γ1)で導光部材21の第1反射面21aに入射し、全反射される(第1回目の全反射)。その後、画像光GL21,GL22は、第2反射角γ2を保った状態で、第2反射面21bに入射して全反射され(第2回目の全反射)、再度第1反射面21aに入射して全反射され(第3回目の全反射)、再度第2反射面21bに入射して全反射され(第4回目の全反射)、再々度第1反射面21aに入射して全反射される(第5回目の全反射)。結果的に、画像光GL21,GL22は、第1及び第2反射面21a,21bにおいて計5回全反射され、第4反射面21dに入射する。画像光GL21,GL22は、この第4反射面21dで第3反射面21cと同一の角度で反射され、光射出面OSからこの光射出面OSに垂直な第2光軸AX2方向に対して角度θの傾きで平行光束として射出される。
図5において、導光部材21を展開した場合に第1反射面21aに対応する仮想的な第1面121aと、導光部材21を展開した場合に第2反射面21bに対応する仮想的な第2面121bとを描いている。このように展開することにより、第1表示点P1からの画像光GL11,GL12は、光入射面ISに対応する入射等価面IS'を通過した後、第1面121aを2回通過し第2面121bを1回通過して光射出面OSから射出されて観察者の眼EYに入射することが分かり、第2表示点P2からの画像光GL21,GL22は、光入射面ISに対応する入射等価面IS"を通過した後、第1面121aを3回通過し第2面121bを2回通過して光射出面OSから射出されて観察者の眼EYに入射することが分かる。見方を変えると、観察者は、2つの位置の異なる入射等価面IS',IS"の近傍に存在する投射光学系12のレンズL3を重ねて観察していることになる。
図6(A)は、液晶表示デバイス32の表示面を概念的に説明する図であり、図6(B)は、観察者に見える液晶表示デバイス32の虚像を概念的に説明する図であり、図6(C)及び6(D)は、虚像を構成する部分画像を説明する図である。図6(A)に示す液晶表示デバイス32に設けた矩形の画像形成領域ADは、図6(B)に示す虚像表示領域AIとして観察される。虚像表示領域AIの左側には、液晶表示デバイス32の画像形成領域ADのうち中央から右側にかけての部分に相当する第1投射像IM1が形成され、この第1投射像IM1は、図6(C)に示すように右側が欠けた部分画像となっている。また、虚像表示領域AIの右側には、液晶表示デバイス32の画像形成領域ADのうち中央から左側にかけての部分に相当する第2投射像IM2が虚像として形成され、この第2投射像IM2は、図6(D)に示すように左半分が欠けた部分画像となっている。図6(C)に示す第1投射像IM1と、図6(D)に示す第2投射像IM2とは、この場合、観察者の眼EY内に同時に入射し同時に結像される。
図6(A)に示す液晶表示デバイス32のうち第1投射像(虚像)IM1のみを形成する第1部分領域A10は、例えば液晶表示デバイス32の右端の第1表示点P1を含んでおり、導光部材21の導光部B2において合計3回全反射される画像光GL11,GL12を射出する。液晶表示デバイス32のうち第2投射像(虚像)IM2のみを形成する第2部分領域A20は、例えば液晶表示デバイス32の左端の第2表示点P2を含んでおり、導光部材21の導光部B2において合計5回全反射される画像光GL21,GL22を射出する。液晶表示デバイス32の画像形成領域ADの中央寄りにおいて第1及び第2部分領域A10,A20に挟まれて縦長に延びる帯域SAからの画像光は、図6(B)に示す重複画像ISを形成している。つまり、液晶表示デバイス32の帯域SAからの画像光は、導光部B2において計3回全反射される画像光GL11,GL12によって形成される第1投射像IM1と、導光部B2において計5回全反射される画像光GL11,GL12によって形成される第2投射像IM2となって、虚像表示領域AI上で重畳していることになる。導光部材21の加工が精密で、投射光学系12によって正確にコリメートされた光束が形成されているならば、重複画像ISについて、2つの投射像IM1,IM2の重畳によるズレや滲みを防止することができる。なお、重畳の生じている帯域SAの横幅又は重畳幅は、液晶表示デバイス32を照明する照明光SLの角度範囲を制御することで調整可能である。本実施形態では、照明光SLの角度範囲を特に調節していないので、バックライト導光部31b等の発散特性に応じた横幅又は重畳幅の帯域SAが存在することになる。
〔E.光学素子の複屈折による色斑の発生とその解消〕
ここで、図7は、投射光学系12の光学レンズの一例であるレンズL3における複屈折の影響を示す図であり、図中縦方向がY方向、横方向がX方向である。つまり、図2(B)でのレンズL3の配置に対応する。以下、図7を用いて、虚像表示装置100内の光学素子に内在する複屈折によって発生する色斑について説明する。虚像表示装置100のうち、射出成型により形成される樹脂材料の光学素子であるレンズL1〜L3(図7ではレンズL3を例示)において、偏光の分布が形成され、特定の色光となって現れる。図7のような特定の色光による縞模様は、通常は見えないが、例えば偏光板等を通すことによって確認できる。このような偏光の分布は、射出成型時に生じる内部応力の影響を受けることで、レンズL1〜L3の内部に複屈折が発生した結果であると考えられるが、このような内部応力の発生はレンズL1〜L3等の光学素子の材料として樹脂材料を用いる限り不可避的である。さらに、画像表示装置11に液晶表示デバイス32を用いていることから、画像表示装置11から射出された画像光GLは、特定方向の成分のみからなる偏光であるため、レンズL1〜L3等を通過する際に上記のような偏光の分布ができやすく、第4反射面21d等で反射される際の偏光分離や偏光成分同士の干渉等によって特定の色光の斑ができる。このような特定の色光の斑は、画像の色斑となって現れる。これに対して、本実施形態では、光の偏光傾向を低減又は解消する偏光解消素子50を有することで、光の干渉を低減し、観察者に認識される画像において色斑が発生することを低減している。
〔F.偏光解消素子の機能〕
以下、投射光学系12と導光装置20との間に配置される偏光解消素子50の機能について説明する。
図8は、偏光解消素子50が有する複屈折性について説明するための図である。図示のように、偏光解消素子50は、例えば光軸方向であるX方向に対して垂直なXY面内において、互いに直交するX方向とY方向とで異なる屈折率n、nを有するものとなっている。つまり、偏光解消素子50は、複屈折性材料で構成されている。ここでは、複屈折性材料の一例として偏光解消素子50に水晶板を用いている。また、当該水晶板は、X方向の屈折率nと、Y方向の屈折率nとの差が最大となるように、その光学軸の方向が調整されているものとする。
この場合、Z方向に進む光が偏光解消素子50に入射すると、偏光解消素子50の複屈折性によって、偏光解消素子50の光路長及び入射光の波長に応じて通過光の偏光状態が変化する。より具体的には、まず、複屈折|n−n|=Δnとし、偏光解消素子50の進行方向即ちZ方向についての厚さdを用いると、リタデーションRは、R=Δn×dで表される。従って、入射する光の波長λでリタデーションRを割った値に2πをかけた値R×2π/λが、偏光解消素子50を経た直後の波長λの光の偏光状態を示すものとなる。この場合、偏光解消素子50の厚さdをある程度大きなものとすることで、ある波長帯域にある光の偏光傾向を低減又は解消することができる。例えば人間の目には同じ色の帯域に属するものとして捉えられる成分であって、波長がわずかに異なる2種類の光に対して、厚さdをある程度大きなものとすることで、偏光解消素子50が波長λに対して十分に長い光路長を有するものとなり、当該2種類の光の間で位相差を大きく異なるものにできる。この結果として、同じ色として認識されるある程度の帯域内に属する光であっても、わずかに波長の差があることで、種々の偏光状態を有するものとなり、当該域内に属する光全体としては、偏光傾向の低いものとなるようにできる。つまり、その帯域に属する光の偏光傾向が低減又は解消された状態になる。偏光解消素子50として、上記のように水晶板を用いた場合、厚さdを例えば2〜3mm程度とすることで、各色の帯域に属する光について、十分に偏光傾向を低減又は解消されたものにできる。
図2(A)及び2(B)に戻って、投射光学系12から射出された画像光GLは、偏光解消素子50に入射する。偏光解消素子50に入射する直前の画像光GLは、樹脂材料で構成されるレンズL1〜L3等での複屈折性の影響を受けて特有の偏光状態となっている。これに対して、偏光解消素子50が上記のような光の偏光傾向を低減又は解消する機能を有することで、偏光解消素子50を経た画像光GLは、自然光のように種々の偏光状態の光が混ざり合った偏光傾向の低い状態となり、図7のように特定の色光が見えてしまう、という事態を抑制できる。これにより、画像光GLは、色斑の抑えられた画像となって観察者の眼EYに到達するものとなる。なお、上記のように偏光傾向が低減又は解消された各色の光は、種々の偏光状態を有するため、その後仮に複屈折性を有する光学素子(例えば導光部材21)を通過することがあっても、全体としての偏光傾向は変わらないか又は殆ど変わらないものとなる。
以上の説明において、偏光解消素子50を構成する複屈折性材料の一例として、水晶板を用いているが、水晶板以外に例えばサファイアを用いることも可能である。また、このほか、延伸されたフィルムを必要な低減度に応じて複数枚積層したものや、透明基板上に無機物を斜方蒸着したもので偏光解消素子50を構成してもよい。
〔G.その他〕
以上では、液晶表示デバイス32の右側の第1表示点P1を含む第1部分領域A10から射出された画像光GL11,GL12の第1及び第2反射面21a,21bによる全反射回数が計3回で、液晶表示デバイス32の左側の第2表示点P2を含む第2部分領域A20から射出された画像光GL21,GL22の第1及び第2反射面21a,21bによる全反射回数が計5回であるとしたが、全反射回数については適宜変更することができる。つまり、導光部材21の外形(すなわち厚みt、距離D、鋭角α,β)の調整によって、画像光GL11,GL12の全反射回数を計5回とし、画像光GL21,GL22の全反射回数を計7回とすることもできる。また、以上では、画像光GL11,GL12,GL21,GL22の全反射回数が奇数となっているが、光入射面ISと光射出面OSとを反対側に配置するならば、すなわち導光部材21を平面視で平行四辺形型にすれば、画像光GL11,GL12,GL21,GL22の全反射回数が偶数となる。
〔H.まとめ〕
以上説明した第1実施形態の虚像表示装置100では、光入射部B1の第3反射面21cで反射された画像光GLが導光部の第1及び第2反射面21a,21bで全反射されつつ伝搬され、光射出部B3の第4反射面21dで反射されて観察者の眼EYに入射する。この際、画像表示装置11の第1表示点P1から射出される第1画像光GL11,GL12の導光部における反射回数と、画像表示装置11の第2表示点P2から射出される第2画像光GL21,GL22の導光部B2における反射回数とが異なるので、光射出部B3から射出される画像光GLの射出角度の角度幅を広くとることができる。つまり、画像表示装置11における異なる表示位置からの画像光GLを比較的広い視野角で取り込むことができるようになり、光射出部B3越しに観察される虚像の表示サイズを大きく確保することができる。このように、反射回数が異なる画像光GLを取り出す構造とすることにより、導光部B2をあまり厚くすることなく瞳を覆うように光射出部B3を大きくすることができるので、光射出部B3を瞳に近づけて瞳分割を行う必要がなくなり、アイリング径を大きく確保することができ、良好なシースルー観察も可能になる。
また、上記第1実施形態の虚像表示装置100では、偏光解消素子50が画像表示装置11の光射出側の位置にある光射出面QOから導光装置20の光射出部B3の光射出側の位置にある光射出面OSまでの間に配置されている、ここでは、投射光学系12から導光部材21までの間に配置されていることにより、虚像表示装置100内での複屈折の影響により生じた特有の偏光傾向を低減又は解消するので、当該偏光傾向に起因する色斑を抑制した画像を観察者の眼EYに対して表示することができる。これにより、虚像表示装置100によって表示される虚像を高品位のものとすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。なお、第2実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100を部分的に変更したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の虚像表示装置100と同様であるものとする。
図9に示すように、偏光解消素子150は、導光部材21の光射出面OSから観察者の眼EYすなわち瞳の位置までの間である導光部材21の光射出面OS上に接着されている。なお、偏光解消素子150は、第1実施形態における偏光解消素子50と同様に例えば水晶板等で構成されている。この場合、投射光学系12から導光装置20にかけて配置されたいずれかの光学素子が複屈折性を有するものであっても、偏光解消素子150によって偏光傾向が低減又は解消され色斑等の抑制された画像光GLを観察者の眼EYに到達させることができる。
〔第3実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。なお、第3実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100を部分的に変更したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の虚像表示装置100と同様であるものとする。
図10に示すように、偏光解消素子250は、画像表示装置11の光射出面QOから投射光学系12の光射出面ROまでの間である画像表示装置11の光射出面QO上に接着されている。なお、偏光解消素子250は、第1実施形態における偏光解消素子50と同様に例えば水晶板等で構成されている。この場合、偏光解消素子250は、液晶表示デバイス32から射出された光の偏光傾向を低減又は解消する。つまり、液晶表示デバイス32よりも光路下流側に位置する光学素子に対しては、偏光傾向の低くなった状態の画像光GLが射出されることになる。これにより、投射光学系12から導光装置20にかけて配置されたいずれかの光学素子が複屈折性を有するものであっても、偏光解消素子250によって偏光傾向が低減又は解消され色斑等の抑制された画像光GLを観察者の眼EYに到達させることができる。また、この場合、偏光解消素子250のサイズは、液晶表示デバイス32の出口側すなわち光射出面QOのサイズに対応したものとなるので、比較的小さいものとすることができ、偏光解消素子250の作製コストを低減できる。
〔第4実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第4実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。なお、第4実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100を部分的に変更したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の虚像表示装置100と同様であるものとする。
図11において一部拡大して示すように、偏光解消素子350は、第3反射面21cに付随して設けられている。より具体的には、偏光解消素子350は、導光部材21の斜面RSとミラー層25とに挟持された状態で形成されている。なお、偏光解消素子250は、第1実施形態における偏光解消素子50と同様に例えば水晶板等で構成されている。この場合、図示のように画像光GLは、第3反射面21cでの反射の間に偏光解消素子350を都合2回通過することになる。従って、偏光解消素子350の厚さを偏光傾向の低減又は解消のために設計上必要となる厚さの半分の厚さにすることができ、偏光解消素子350の作製コストを低減できる。
〔第5実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第5実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。なお、第4実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100を部分的に変更したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の虚像表示装置100と同様であるものとする。
図12において一部拡大して示すように、偏光解消素子450は、第4反射面21dに付随して設けられている。より具体的には、偏光解消素子450は、導光部材21の斜面RSとミラー層28とに挟持された状態で形成されている。また、ミラー層28は接着層CCによって光透過部材23と接合している。なお、偏光解消素子250は、第1実施形態における偏光解消素子50と同様に例えば水晶板等で構成されている。この場合、図示のように画像光GLは、第4反射面21dでの反射の間に偏光解消素子450を都合2回通過することになる。従って、偏光解消素子450の厚さを偏光傾向の低減又は解消のために設計上必要となる厚さの半分の厚さにすることができ、偏光解消素子450の作製コストを低減できる。
〔変形例等〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
図13(A)及び13(B)は、図2(A)等に示す導光部材21の変形例を説明する図である。以上の説明では、導光部材21を伝播する画像光が第1及び第2反射面21a,21bに対して2つの反射角γ1,γ2のみで全反射されるとしたが、図13(A)に示す変形例の導光部材21のように、3つの成分の画像光GL31,GL32,GL33が反射角γ1,γ2,γ3(γ1>γ2>γ3)でそれぞれ全反射されることを許容することもできる。この場合、液晶表示デバイス32から射出される画像光GLは、3つのモードで伝搬され、観察者の眼EYにおいて合成されて虚像として認識される。この場合、図13(B)に示すように、有効表示領域A0の左側に例えば計3回全反射の投射像IM21が形成され、有効表示領域A0の中央寄りに例えば計5回全反射の投射像IM22が形成され、有効表示領域A0の右側に例えば計7回全反射の投射像IM23が形成される。
偏光解消素子50等は、上記各実施形態に示す場合のほか、種々の位置に設けることが可能であり、例えば導光部材21の内部や、レンズL1〜L3の表面に偏光解消素子を設けるものとしてもよい。
また、例えばレンズL1〜L3のように画像表示装置11の光射出面QOから導光装置20の光射出面OSまでの光路上に配置される光学素子のうちの少なくとも1つが、偏光解消素子として通過する光の偏光傾向を低減するものであってもよい。この場合、当該光学素子が偏光解消素子として機能することで、別途部材を設けることなく当該光学素子を通過する光の偏光傾向を低減又は解消することができる。
上記実施形態では、導光部材21の第4反射面21dに設けたハーフミラー層28の反射率を20%としてシースルーを優先しているが、ハーフミラー層28の反射率を50%以上として画像光を優先することもできる。なお、ハーフミラー層28は、第4反射面21dの全面に形成されなくてもよく、一部の必要領域にのみ形成されるものとできる。
光透過部材23の形状は、導光部材21を横すなわちX方向に延長するものに限らず、導光部材21を上下から挟むように拡張した部分を含むものとできる。
上記実施形態では、画像表示装置11として、透過型の液晶表示デバイス32等を用いているが、画像表示装置11としては、透過型の液晶表示デバイス32に限らず種々のものを利用可能である。例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、液晶表示デバイス32に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、画像表示装置11として、LEDアレイやOLED(有機EL)などに代表される自発光型素子を用いることもできる。
上記実施形態の虚像表示装置100では、右眼及び左眼の双方に対応して、一組ずつ画像形成装置10及び導光装置20設ける構成としているが、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ画像形成装置10と導光装置20とを設け画像を片眼視する構成にしてもよい。
上記実施形態では、光入射面ISを通る第1光軸AX1と光射出面OSを通る第2光軸AX2とが平行であるとしたが、これらの光軸AX1,AX2を非平行とすることもできる。
上記の説明では、虚像表示装置100がヘッドマウントディスプレイであるとして具体的な説明を行ったが、虚像表示装置100は、ヘッドアップディスプレイに改変することもできる。
上記の説明では、第1及び第2反射面21a,21bにおいて、表面上にミラーやハーフミラー等を施すことなく空気との界面により画像光を全反射させて導くものとしているが、本願発明における全反射については、第1及び第2反射面21a,21b上の全体又は一部にミラーコートや、ハーフミラー膜が形成されてなされる反射も含むものとする。例えば、画像光の入射角度が全反射条件を満たした上で、第1及び第2反射面21a,21bの全体又は一部にミラーコート等が施され、実質的に全ての画像光を反射する場合も含まれる。また、十分な明るさの画像光を得られるのであれば、多少透過性のあるミラーによって第1及び第2反射面21a,21bの全体又は一部がコートされていてもよい。
上記の説明では、導光部材21が眼EYの並ぶ横方向に延びているが、導光部材21は、縦方向に延びるものとできる。この場合、光学パネル110は、直列的ではなく並列的に平行配置されることになる。
10…画像形成装置、 11…画像表示装置、 12…投射光学系、 20…導光装置、 21…導光部材、 21a,21b,21c,21d…反射面、 21e…上面、 21f…下面、 21h,21i…端面、 23…光透過部材、 23a,23b,23c…面、 25…ミラー層、 27…ハードコート層、 28…ハーフミラー層、 31…照明装置、 32…液晶表示デバイス、 32b…表示領域、 34…駆動制御部、 50,150,250,350,450…偏光解消素子、 51…基板上、 52…金属反射膜、 100…虚像表示装置、 100A,100B…表示装置、 110…光学パネル、 121…フレーム、 131,132…駆動部、 AX1…第1光軸、 AX2…第2光軸、 B1…光入射部、 B2…導光部、 B3…光射出部、 B4…透視部、 EY…眼、 FS…平坦面、 GL…画像光、 GL'…外界光、 GL11,GL12,GL21,GL22…画像光、 IM1,IM2…投射像、 IS…光入射面、 L1,L2,L3…レンズ、 OS…光射出面、 P1…表示点、 P2…表示点、SL…照明光

Claims (14)

  1. 画像光を形成する画像表示装置と、
    前記画像表示装置から射出された前記画像光を入射させる投射光学系と、
    導光部と、前記導光部に前記画像光を入射させる光入射部と、前記導光部によって導かれた前記画像光を外部に射出させる光射出部とを有し、前記光射出部を介して前記画像光の観察を可能にする導光装置と、
    前記画像表示装置の光射出側の位置から前記導光装置の前記光射出部の光射出側の位置までの間に配置され、通過する光の偏光傾向を低減する偏光解消素子と、
    を備える虚像表示装置。
  2. 前記偏光解消素子は、少なくとも前記投射光学系の光射出面から前記導光装置の前記光入射部までの間に配置される、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記偏光解消素子は、少なくとも前記導光装置の前記光射出部から前記画像光を観察する観察者の瞳の位置までの間に配置される、請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記偏光解消素子は、少なくとも前記画像表示装置の光射出面から前記投射光学系の光射出面までの間に配置される、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記偏光解消素子は、複屈折性材料を含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記複屈折性材料は、水晶及びサファイアのうち少なくとも一方と、延伸されたフィルムを積層したものと、透明基板上に無機物を蒸着したものとのうちのいずれかを含む、請求項5に記載の虚像表示装置。
  7. 前記画像表示装置の光射出側の位置から前記導光装置の前記光射出部の光射出側の位置までの光路上に配置される光学素子のうちの少なくとも1つは、前記偏光解消素子として通過する光の偏光傾向を低減する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記画像表示装置は、液晶パネルであり、
    前記投射光学系と前記導光装置との少なくとも一方は、樹脂素材で形成された光学素子を含む、請求項1から7までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記導光装置は、前記導光部と前記光入射部と前記光射出部とを有する導光部材と、前記導光部材と組み合わせることによって透視部を構成する光透過部材とをさらに備える、請求項1から8までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記導光部は、互いに平行に配置され全反射による導光を可能にする第1反射面と第2反射面とを有し、
    前記光入射部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第3反射面を有し、
    前記光射出部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第4反射面を有する、請求項1から9までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記偏光解消素子は、前記第3反射面及び前記第4反射面のうち少なくとも一方の面に付随して設けられる、請求項10に記載の虚像表示装置。
  12. 前記画像表示装置における第1部分領域から射出される第1画像光の前記導光部における反射回数と、導光に際して反射によって光路の折り返しが生じる閉じ込め方向に関して前記第1部分領域とは異なる第2部分領域から射出される第2画像光の前記導光部における反射回数とは、互いに異なる、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  13. 前記閉じ込め方向は、前記投射光学系を通る第1光軸と前記第3反射面の法線とを含む断面に平行な方向である、請求項12に記載の虚像表示装置。
  14. 前記導光部材は、熱重合型の樹脂材料を用いて射出成型によって一体的に成型される、請求項9から13までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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