JP2012163066A - 洗濯機用ポンプ及び洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が侵入しても壊れにくく耐久性に優れた洗濯機に搭載されるポンプ及びそのポンプを搭載した洗濯機を提供することを目的とする。
【解決手段】インペラ56と、インペラ56を収容する収容部64が形成されたケーシング54とを備えたポンプ50において、インペラ56は、回転軸52に連結されるインペラ本体70と、インペラ本体70の外周面から径方向外方に突出形成され収容部64の内周面64aに接触し可撓性を有する第1羽根部72と、インペラ本体70の外周面から径方向外方に突出形成され収容部64の内周面64aより内方位置で終端する第2羽根部74とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、洗濯機用ポンプ及び洗濯機に関する。
近年の洗濯機は、圧縮機や蒸発器や凝縮器を備えたヒートポンプを用いてドラムに温風を供給して衣類を乾燥させるものや、風呂水などの水道水とは別の外部の水を利用して洗濯やすすぎを行うものが実用化されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
特開2004−89742号公報 特開2009−50453号公報
上記のような洗濯機では、乾燥行程中に蒸発器に生じた結露水をくみ上げて洗濯機の外部へ排出したり、洗濯機の外部から水をくみ上げたりするためにギヤポンプが使用される場合があるが、ギヤポンプを使用するとギヤが異物を噛み込んでポンプが壊れるおそれがある。
本発明は上記の事情を考慮してなされたものであり、異物が侵入しても壊れにくく耐久性に優れた洗濯機に搭載されるポンプ及びそのポンプを搭載した洗濯機を提供することを目的とする。
本実施形態のポンプは、インペラと、前記インペラを収納する収容部が形成されたケーシングとを備えたポンプにおいて、前記インペラは、回転軸に連結されるインペラ本体と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面に接触し可撓性を有する第1羽根部と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面より内方位置で終端する第2羽根部とを備えることを特徴とする。
また他の本実施形態のポンプは、インペラと、前記インペラを収納する収容部が形成されたケーシングとを備えたポンプにおいて、前記インペラは、回転軸に連結されるインペラ本体と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面に接触し可撓性を有する羽根部とを備え、前記羽根部は前記インペラ本体の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記インペラ本体の周方向に隣接する前記羽根部が回転軸方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の実施形態にかかるポンプが搭載された洗濯機の断面図である。 ヒートポンプのサイクル構成図である。 図1に示すポンプの断面図である。 図1に示すポンプの仕切体を取り外した状態の平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるポンプの断面図である。 図5に示すポンプの仕切体を取り外した状態の平面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態にかかるポンプ50が搭載された洗濯乾燥機10の全体構成を示している。この洗濯乾燥機10は、洗濯機と衣類乾燥機とを兼ねたドラム式の洗濯乾燥機であり、ほぼ矩形箱状の外箱1と、その下部に設けられた台板2とから外郭が構成されている。外箱1の前面部1aには前上がりの傾斜状をなしており、そのほぼ中央部に円形の開口部からなる洗濯物出入口3が形成されている。外箱1の前面部1aには、ヒンジを介して扉4が横方向に回動可能に設けられ、その扉4により洗濯物出入口3が開閉される。前面部1aにおける洗濯物出入口3の上方位置には、洗濯機の各種操作を設定したり運転状況を表示する操作表示パネル6が設けられている。
外箱1内には、前面が開口し後面が閉塞されたほぼ円筒状の水槽8が配設されている。この水槽8は、前面の開口部が洗濯物出入口3に連通するように、水槽8の軸方向が前後方向の横軸状態であって後下がりにやや傾斜した状態で台板2上に弾性支持機構9を介して弾性的に支持されている。
水槽8は、給水弁18、給水ケース91、及び給水ホース92を介して水槽8の上部に設けられた給水口90より水道水等の水が機外から供給され、水槽8の底部に設けられた排水口93より排水弁19及び排水ホース94を介して水槽8内の水を機外へ排水できるように構成されている。また、水槽8は、前面の開口部や給水口90や排水口93以外に、前端部の上部に温風出口11と、後端部の上部に温風入口12が設けられている。
水槽8内には、前面が開口し後面が閉塞された円筒状の回転ドラム14が回転可能に配設されている。回転ドラム14は、その軸方向が前後方向の横軸状態であって後下がりにやや傾斜した状態で水槽8内に配設されている。回転ドラム14の周壁には通水及び通風が可能な孔15が多数形成されており、この孔15によって回転ドラム14の内部が水槽8と連通している。回転ドラム14の前面開口部も洗濯物出入口3に連通しており、回転ドラム14は洗濯物出入口3から投入される洗濯物を収容する。回転ドラム14は、水槽8の背面に設けられたモータ17により回転駆動される。このような構成の回転ドラム14は、洗い行程時には洗濯槽として、脱水行程時には脱水槽として、さらに乾燥行程時には衣類を収容する乾燥室として機能する。
水槽8に設けられた温風出口11及び温風入口12には、循環風路20が連通接続されており、この循環風路20を通して水槽8(回転ドラム14)内の空気を循環可能としている。
循環風路20の一部は、水槽8の下方に位置する台板2上に載置されており、その内部に蒸発器34と、蒸発器34から下流側(後方)へ離間させて凝縮器35とが配設されている。
蒸発器34及び凝縮器35は、図2に示すように、凝縮器35に供給する冷媒を圧縮する圧縮機36、及び、凝縮器35から吐出された冷媒を減圧する減圧手段である流量制御弁37とともにヒートポンプ38を構成する。ヒートポンプ38は、接続パイプによって圧縮機36、凝縮器35、流量制御弁37、蒸発器34の順にこれらを接続して冷凍サイクルを構成している。このようなヒートポンプ38は、圧縮機36の作動により冷媒が循環することで、蒸発器34は循環風路20内を流れる空気を冷却し除湿し、凝縮器35は蒸発器34で除湿された空気を加熱する。なお、圧縮機36と流量制御弁37は、循環風路20の外部に配設されている。
循環風路20における凝縮器35の下流側には、循環風路20を通じて水槽8内の空気を循環供給する送風機26が配設されている。送風機26は、ファンケース27内に配設された遠心羽根車32をファンモータ33によって回転駆動して、凝縮器35で加熱された空気を吸い込んで温風入口12へ向けて吐出する。
また、循環風路20における蒸発器34及び凝縮器35の下方に対応する位置には排水口41が穿設され、この排水口41の下方にドレインタンク40が配設されている(図1参照)。ドレインタンク40には、蒸発器34で凝縮した水が排水口41を介して流れ込みこれを一時的に貯留する。ドレインタンク40に貯留された水は、所定の期間ごとにポンプ50によってくみ上げられ洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
ポンプ50は、図3及び図4に示すように、回転軸52と、ケーシング54と、インペラ56とを備える。
回転軸52は、例えば、ポンプモータ58の出力軸58aと一体に設けられており、ポンプモータ58で発生した回転力によって回転する。なお、本実施形態では回転軸52をポンプモータ58の出力軸58aと一体に設ける場合について説明するが、例えば、マグネットカップリングと呼ばれる磁力によって非接触状態で回転軸52とポンプモータ58の出力軸58aとを連結しポンプモータ58で発生した回転力を回転軸52に伝達するように構成してもよい。
ポンプモータ58を収納するモータハウジング60は、上下端部が開放する筒状をなしており、上端開口部がキャップ61によって閉塞され、下端開口部が仕切体62によって閉塞されている。仕切体62の下方には、インペラ56を収容したケーシング54が接合されている。すなわち仕切体62は、モータハウジング60とケーシング54との間に介装され、モータハウジング60の内部とケーシング54に設けられたインペラ56を収容する収容部64とを互いに仕切っている。仕切体62には、モータハウジング60とケーシング54の収容部64とを連通する軸孔59が穿設されており、ポンプモータ58の出力軸58aが軸孔59に挿通され収容部64内まで延びている。つまり、本実施形態では、ポンプモータ58の出力軸58aのうち収容部64に配置された先端部がポンプ50の回転軸52となる。
ケーシング54は、一端に開放する有底形状に形成されたケーシング本体63と、環状に形成されたリング部材65と、ドレインタンク40に配管接続される吸水口66と、排水ホース94に配管接続される吐水口68とを備える。
ケーシング本体63は、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)やポリプロピレン(PP)などの合成樹脂材料によって収容部64を形成するための凹部69を備えた有底形状に形成されている。
リング部材65は、例えば、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などの合成樹脂材料あるいはステンレス等の金属材などのケーシング本体63より硬質であって後述する摺接部76との摺動抵抗が小さい材料から形成されている。リング部材65は、ケーシング本体63に形成された凹部69に嵌め込まれインペラ56を収容する収容部64の内周面64aを構成する。
インペラ56は、円筒状をなすインペラ本体70と、その外周面から径方向外方に突出形成され第1羽根部72及び第2羽根部74とを備える。
インペラ本体70には、ポンプモータ58の出力軸58aの先端部、つまり回転軸52がインサートブッシュ71を介して嵌着され、回転軸52の回転によりインペラ本体70が回転軸52と一体になって回転されるようになっている。
第1羽根部72は、可撓性を有するゴム材料(例えば、ウレタンゴム)から形成されており、インペラ本体70の周方向に間隔をあけて複数枚(例えば、本実施形態では4枚)設けられている。第1羽根部72の先端には、回転軸52の軸方向に沿って延びる円柱状をなした摺接部76が形成されている。摺接部76は、インペラ56をケーシング54に設けられた収容部64内に収容した状態で、収容部64の内周面64aに接触している。
第2羽根部74は、インペラ本体70の周方向に間隔をあけて複数枚(例えば、本実施形態では4枚)設けられている。本実施形態では、第1羽根部72と第2羽根部74とが、インペラ本体70の周方向に間隔をあけて交互に設けられている。
第2羽根部74は、インペラ本体70の外周面から径方向外方への突出量が第1羽根部72に比べて小さく、第2羽根部74の先端が収容部64の内周面64aに接触すること無く内周面64aの内方位置で終端している。
また、図3に示すように、第1羽根部72と第2羽根部74とは、回転軸52の軸方向にずれた位置に設けられている。収容部64における回転軸52の軸方向端部のいずれか一方の端面(本実施形態では、収容部64の底部64b及び仕切体62のいずれか一方)と第1羽根部72との間には間隙78が形成され、収容部64における回転軸52の軸方向端部のいずれか一方の端面と第2羽根部74との間にも間隙79が形成されている。
上記したポンプ50では、ポンプモータ58に電力を供給して回転軸52に連結されたインペラ56を一定方向に回転駆動する。これにより、第1羽根部72の先端に設けられた摺接部76が収容部64の内周面64aに摺接されながらインペラ56が回転する。
インペラ本体70が更に回転すると、第1羽根部72が摺接部76とともに回転方向の後方へ曲がれることにより水が吸水口66から吸入される。吸水口66から吸入された水は、吐水口68より排水ホース94を介して洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
本実施形態によれば、ポンプ50に設けられたインペラ56が、収容部64の内周面64aに摺接する第1羽根部72だけでなく、収容部64の内周面64aより内方位置で終端する第2羽根部74を備えているため、第1羽根部72の枚数を減らしても所望の吐出性能を得ることができる。そのため、インペラ56が収容部64と摺接する箇所を減らすことができ、ポンプ内部に侵入した異物が収容部64の内周面64aと第1羽根部72の摺接部76との間に挟まりにくく耐久性に優れている。
しかも、本実施形態では、インペラ56に設けられたら第1羽根部72と第2羽根部74は、インペラ本体72における回転軸52の軸方向にずれた位置に設けられ、第1羽根部72と収容部64の底部64bあるいは仕切体62との間に間隙78が形成されているため、ポンプ内部に侵入した異物は該間隙78を通ってポンプ外部へ排出されることとなり、より一層、収容部64の内周面64aと第1羽根部72の摺接部76との間に異物が挟まりにくく耐久性を向上させることができる。
更にまた、本実施形態では、ケーシング本体63に形成された凹部69にリング部材65を嵌め込んで収容部64の内周面64aを形成しており、ケーシング本体63と、収容部64の内周面64aを構成するリング部材65とが異なる部材から構成されている。そのため、収容部64の内周面64aを高精度に加工し易くなるとともに、ケーシング本体63を成形しやすい材料を選択しつつ収容部64の内周面64aを構成するリング部材65として摺動抵抗の小さい材料を選択することができる。
なお、本実施形態では、ポンプ10をドレインタンク40に貯留された水をくみ上げるドレインポンプに用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、風呂水などの水道水とは別の外部の水をくみ上げて水槽8へ供給するために用いるポンプなど、ポンプ10は洗濯機に搭載される各種ポンプに用いても良い。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
本実施形態と上記した第1の実施形態との相違点は、洗濯乾燥機10に搭載されドレインタンク40に貯留された水を洗濯乾燥機10の外部へ排出するポンプ50に設けられたインペラ56の形状が相違する点である。
すなわち、図5及び図6に示すように、インペラ56は、円筒状をなすインペラ本体70と、その外周面から径方向外方に突出形成され羽根部80とを備える。
インペラ本体70には、ポンプモータ58の出力軸58aの先端部、つまり回転軸52がインサートブッシュ71を介して嵌着され、回転軸52の回転によりインペラ本体70が回転軸52と一体になって回転されるようになっている。
羽根部80は、可撓性を有するゴム材料(例えば、ウレタンゴム)から形成されており、インペラ本体70の周方向に間隔をあけて複数枚(例えば、本実施形態では8枚)設けられている。羽根部80の先端には、回転軸52の軸方向に沿って延びる円柱状をなした摺接部82が形成されている。摺接部82は、インペラ56をケーシング54に設けられた収容部64内に収容した状態で、収容部64の内周面64aに接触している。
そして、複数枚の羽根部80は、仕切体62側に寄せて配置され収容部64の底部64bとの間に間隙84を形成する羽根部80と、収容部64の底部64b側に寄せて配置され仕切体62との間に間隙86を形成する羽根部80とがインペラ本体70の周方向に交互に設けられている。これにより、インペラ本体70の周方向に隣接する羽根部80は、互いに回転軸52の軸方向にずれた位置に設けられている。
以上のような本実施形態では、インペラ本体70の周方向に隣接する羽根部80が、互いに回転軸52の軸方向にずれた位置に設けられ、羽根部80と収容部64の底部64bや仕切体62との間に間隙84、86が形成されている。そのため、ポンプ内部に侵入した異物は間隙84,86を通ってポンプ外部へ排出されることとなり、収容部64の内周面64aと羽根部80の摺接部76との間に異物が挟まりにくく耐久性を向上させることができる。
なお、上記した構成及び作用効果以外は第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態と同一又は対応する要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
50…ポンプ 52…回転軸 54…ケーシング
56…インペラ 58…ポンプモータ 59…軸孔
60…モータハウジング 61…キャップ 62…仕切体
63…ケーシング本体 64…収容部 64a…内周面
64b…底部 65…リング部材 66…吸水口
68…吐水口 69…凹部 70…インペラ本体
71…インサートブッシュ 72…インペラ本体 72…第1羽根部
74…第2羽根部 76…摺接部 78…間隙
79…間隙

Claims (5)

  1. インペラと、前記インペラを収容する収容部が形成されたケーシングとを備えたポンプにおいて、
    前記インペラは、回転軸に連結されるインペラ本体と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面に接触し可撓性を有する第1羽根部と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面より内方位置で終端する第2羽根部とを備えることを特徴とするポンプ。
  2. インペラと、前記インペラを収容する収容部が形成されたケーシングとを備えたポンプにおいて、
    前記インペラは、回転軸に連結されるインペラ本体と、前記インペラ本体の外周面から径方向外方に突出形成され前記収容部の内周面に接触し可撓性を有する羽根部とを備え、
    前記羽根部は前記インペラ本体の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記インペラ本体の周方向に隣接する前記羽根部が回転軸方向にずれた位置に設けられていることを特徴とするポンプ。
  3. 前記第1羽根部と前記第2羽根部とが、回転軸方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  4. 前記ケーシングは、前記収容部の内周面を形成するリング部材と、前記リング部材を嵌め込まれるケーシング本体とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載されたポンプを用いたことを特徴とする洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107938266A (zh) * 2017-12-29 2018-04-20 南京乐金熊猫电器有限公司 一种洗衣机排水泵内异物感知方法和摆脱方法

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