JP2012161749A - 濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】濾過体の濾過面に付着した異物が濾過体の目詰まりを引き起こすことを抑制し、継続的に濾過処理を行っても濾過性能を効果的に維持することができる濾過装置を提供する。
【解決手段】濾過装置1は、被処理液体を導入する流入口42と、被処理液体を濾過処理した処理済み液体を排出する流出口52と、を備えたケーシング2と、ケーシング2内部を流入口42が位置する第一室と流出口52が位置する第二室とに区画するように、ケーシング2内部に装着される濾過体3と、濾過体3に対して気体を噴出し、もって濾過体3を振動させる振動機構と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の被処理液体を濾過処理するための濾過装置に関する。例えば、各種産業分野の製造プロセスにおけるスラリー状液体の膜分離処理、特に発酵菌体の分離やブドウ糖液の精製等における膜分離処理の前処理として、又は用水処理や海水処理等の前処理として液中の異物を除去する際に用いられる流体濾過装置に関する。
各種産業分野の製造プロセスにおいて、スラリー状液体の膜分離処理を行うに際しては、分離膜の保護や分離膜の目詰まり防止を目的として、液中の異物を膜分離処理工程の前に除去しておく前処理工程を行うことが一般的である。例えば、食品や医薬品の分野において、発酵菌体の分離やブドウ糖液の精製等には有機膜や無機膜を用いた膜分離処理が採用されている。膜分離の対象となる被処理液体中には、膜の目詰まりや劣化、損傷の原因となり得る異物が、製造工程で混入してきたり、もともと原材料中に含まれていたりするため、膜分離処理工程の前に液中の異物を除去する必要がある。また、井水等から懸濁物を除去する用水処理や、海水中のプランクトンを除去する海水処理等の処理においても、精密濾過工程の前に、原水に由来する異物を除去する前工程を設ける必要がある。
従来、前述のような異物を除去するためには、筒状の容器内に濾過体を配置し、容器の一端側から被処理液体を導入して濾過体を通過させ、容器の他端側から濾過処理済みの液体を取り出す、簡易濾過器が使用されている。このような濾過器は、構成が簡単で保守管理性に優れ、かつ安価に提供されるため、各種産業分野の製造プロセスに適用し易いという利点を有している。
一方、前述の従来型の濾過器においては、濾過処理を継続的に行うことにより濾過体の濾過面に被処理液体から分離された異物が付着し、濾過体の目詰まりを引き起こすため、濾過処理を継続し得なくなるという問題がある。このような場合には、濾過処理済みの液体を取り出す側から被処理液体の導入側に向かって濾過体を洗浄する逆洗浄を行うことにより、濾過面に付着した異物を剥離して除去することが行われている。例えば、特許文献1には、ケーシング内部にフィルターを設置し、ケーシング内壁とフィルター外壁に囲まれた部分を濾過前室、フィルター内部を濾過後室とした濾過装置において、多数の吹き出し孔が形成されている直管状のノズルを備えた洗浄機構を濾過後室に設け、当該洗浄機構から高圧洗浄水をフィルターに向けて噴出させて、フィルターに付着した異物を洗い流す技術が記載されている。
特開平6−205906号公報
しかしながら、従来型の濾過器では、前述のような逆洗浄を行っても濾過性能の回復効果は低く、濾過体の汚染が激しい場合には人手による洗浄作業を要するため、洗浄に手間がかかるという問題があり、特に、濾過体の表面に異物がこびり付き易い被処理液体の濾過には不適当であった。また、濾過体を使い捨てのものとし、洗浄作業を不要とすることも考えられるが、交換作業の手間の問題や、消耗品としての濾過体の費用、使用済み濾過体を廃棄物として処理する費用等が嵩むというコスト面の問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、濾過体の濾過面に付着した異物が濾過体の目詰まりを引き起こすことを抑制し、継続的に濾過処理を行っても濾過性能を効果的に維持することができる濾過装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、被処理液体を導入する流入口と、前記被処理液体を濾過処理した処理済み液体を排出する流出口と、を備えたケーシングと、前記ケーシング内部を前記流入口が位置する第一室と前記流出口が位置する第二室とに区画するように、前記ケーシング内部に装着される濾過体と、前記濾過体に対して気体を噴出し、もって前記濾過体を振動させる振動機構と、を備えていることを特徴とする濾過装置を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、濾過装置が濾過処理運転を行う際に、振動機構が濾過体に対して気体を噴出して濾過体を振動させることにより、濾過体によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物が濾過体の濾過面に付着することが抑制されるため、異物等の分離対象物が濾過体の目詰まりを引き起こすことを抑制することができる。なお、本願において、濾過処理した処理済み液体とは、被処理液体が濾過体を通過することによって濾過処理され、異物等の分離対象物が分離された後の液体をいう。
上記発明(発明1)において、前記濾過体は、柔軟性のある濾材によって形成されていることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)によれば、振動機構が濾過体に対して気体を噴出した際に濾過体を振動し易いものとすることができる。
上記発明(発明1、2)において、前記振動機構は、前記濾過体の前記第二室側濾過面に対して気体を噴出することが好ましい(発明3)。
上記発明(発明3)によれば、濾過装置が逆洗浄運転を行う際に、濾過体の第二室側濾過面に対して気体を噴出することにより、気体の圧力によって液体を濾過体の第二室側から第一室側に逆流させることができるため、濾過体3の濾過面に付着してしまった異物等の分離対象物を剥離して除去することもできる。
上記発明(発明1〜3)において、前記ケーシングは、前記濾過体によって前記被処理液体より分離された分離対象物を含む廃液を排出する排出口を更に備えていることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明4)によれば、濾過体によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物を含む廃液を、濾過処理運転中であってもケーシング外部に排出することができるため、当該分離対象物を排出するために濾過処理運転を一時停止する必要がなくなり、連続的に濾過処理運転を行うことができる。
上記発明(発明4)において、前記濾過体は、上部が開口し、下部が前記排出口に接続されている布体であることが好ましい(発明5)。また、上記発明(発明5)において、前記濾過体は、逆円錐台形状の布体であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明5、6)において、前記振動機構は、気体導入管と、前記気体導入管に接続され、前記気体導入管から導入された気体を噴出する気体噴出孔が設けられている気体噴出管と、を備えており、前記気体噴出管は、前記排出口近傍を取り囲むように設置されていることが好ましい(発明7)。
上記発明(発明7)によれば、濾過装置が濾過処理運転を行う際に、気体導入管から導入された気体を気体噴出管の気体噴出孔から噴出すると、気泡が液体中を濾過体の第二室側濾過面に沿って、かつ第二室側濾過面の全面を取り囲むように上昇するため、濾過体を効果的に振動させることができる。
上記発明(発明1〜7)において、前記流入口は、前記被処理液体を前記濾過体の前記第一室側濾過面に沿って渦巻状に旋回流動させるように、前記被処理液体を導入することが好ましい(発明8)。
上記発明(発明8)によれば、濾過体によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物が、濾過体の第一室側濾過面に沿って渦巻状に発生している旋回流に乗って徐々に濾過体の下部表面に蓄積されていくため、分離された異物等の分離対象物が濾過体の第一室側濾過面に付着することを抑制することができるとともに、被処理液体から分離された異物等の分離対象物を多く含む廃液を濾過体下部から容易に排出することができる。
本発明の濾過装置によれば、濾過体の濾過面に付着した異物が濾過体の目詰まりを引き起こすことを抑制し、継続的に濾過処理を行っても濾過性能を効果的に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る濾過装置を示す正面一部断面図である。 同濾過装置が濾過処理運転時にあるときの状態を示す概略図である。 同濾過装置が逆洗浄運転時にあるときの状態を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る濾過装置1は、濾過体3が内部に装着されたケーシング2に、被処理液体流入管4、処理済み液体流出管5、排出管6及び気体導入管7が接続されて構成されている。
ケーシング2は、上部が開口している有底円筒状の容器本体21と、容器本体21の上部開口部を閉塞するように容器本体21に装着される容器蓋部22とから構成されている。容器蓋部22の頭頂部にはケーシング2内の気体を排出可能な排気口23が設けられている。容器本体21の底部には開閉バルブ25を備えたドレン管24が設けられており、必要に応じてケーシング2内の液体を排出可能な構造となっている。
濾過体3は、柔軟性のある濾材を用いて形成された逆円錐台形状の布体である。濾過体3に用いられる濾材の原材料としては、例えば、ナイロンやポリエステル等の有機合成品からなる化学繊維や綿等の天然繊維等を用いた不織布又は織布等が挙げられる。濾過体3の上端部及び下端部はいずれも開口している。濾過体3に用いられる濾材のメッシュは濾過対象に応じて適宜選定される。
濾過体3は、ケーシング2の容器本体21の上部内壁に沿って設けられた環状の取付部材31に濾過体3の上端部を取り付けることにより、ケーシング2内部に装着される。環状の取付部材31は容器本体21の上部内壁に対して着脱可能な構造となっている。また、取付部材31には、濾過体3を破損から保護するために、取付部材3から鉛直方向下方に向かって、かつ濾過体3を取り囲むように円筒状の保護スクリーン33が取り付けられている。
さらに、濾過体3の下端部には接続部材32が取り付けられており、接続部材32は排出管6の排出口62に着脱自在に接続されている。接続部材32は、接続部材32が排出管6に接続されている状態で濾過体3内に被処理液体を供給して旋回流動させる際にも排出管6から外れることがない一方で、容器本体21上部から濾過体3内側に手を入れて、排出管6から着脱することができる構造となっている。
このように濾過体3をケーシング2内部に装着することにより、ケーシング2内部は濾過体3によって第一室2Aと第二室2Bとに区画されていることとなる。また、濾過体3は、ケーシング2の容器蓋部22を容器本体21から取り外した上で、取付部材31を容器本体21の上部内壁より取り外すとともに接続部材32を排出管6より取り外すことにより、容器本体21の上部開口部よりケーシング2外部に取り出すことができる。
被処理液体流入管4は、被処理液体をケーシング2に導入するものであり、ケーシング2の容器本体21の上部においてケーシング2に接続されている。被処理液体流入管4の途中には被処理液体のケーシング2への流入を制御する流入バルブ41が備えられており、流入バルブ41を開栓すると被処理液体がケーシング2に流入し、流入バルブ41を閉栓することにより流入が遮断される。
また、本実施形態においては、被処理液体流入管4は容器本体21の上部内壁に設けられた取付部材31よりも上側に接続されており、被処理液体流入管4の流入口42は、第一室2Aに位置するとともに、濾過体3の平面視接線方向に向かって開口している。このように被処理液体流入管4をケーシング2に接続し、流入口42を開口させたことにより、被処理液体流入管4から被処理液体をケーシング2内に放出した場合に、被処理液体を濾過体3の内側の濾過面に沿って渦巻状に旋回流動させることができる。
処理済み液体流出管5は、被処理液体を濾過処理した処理済み液体をケーシング2から排出するものであり、ケーシング2の容器本体21の上部においてケーシング2に接続されている。処理済み液体流出管5の途中には処理済み液体のケーシング2からの流出を制御する流出バルブ51が備えられており、流出バルブ51を開栓すると処理済み液体がケーシング2から流出し、流出バルブ51を閉栓することにより流出が遮断される。
また、本実施形態においては、処理済み液体流出管5は容器本体21の上部内壁に設けられた取付部材31よりも下側に接続されている。このように処理済み液体流出管5をケーシング2に接続したことにより、処理済み液体流出管5の流出口52は第二室2Bに位置していることになる。
以上のような濾過体3、被処理液体流入管4、及び処理済み液体流出管5の構造により、被処理液体流入管4よりケーシング2内に流入した被処理液体を濾過体3によって濾過し、濾過処理済み液体を処理済み液体流出管5からケーシング2外部に流出させるという濾過機能を濾過装置1に持たせることができる。濾過体3によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物は、濾過体3の第一室2A側の濾過面に沿って渦巻状に発生している旋回流に乗って徐々に濾過体3の下部表面に蓄積されていく。
なお、濾過体3により区画されたケーシング2の第一室2A内の圧力を計測するための第一圧力計9Aがケーシング2の容器蓋部22の上部に設けられており、第二室2Bの圧力を計測するための第二圧力計9Bがケーシング2の容器本体21の腹部に設けられている。第一圧力計9A及び第二圧力計9Bを用いることにより、第一室2Aと第二室2Bとの差圧を計測することができ、このように差圧を計測することにより、濾過体3の濾過面の目詰まりの状態を確認することが可能である。すなわち、差圧がない又は小さいということは液体の濾過体3通過がスムーズにいっているということであるため、濾過面に対する異物等の付着の影響はほぼない状態と判断できる。逆に、差圧が大きいということは液体の濾過体3通過が滞り始めたということであるため、濾過面に異物等が付着している状態と判断できる。
排出管6は、濾過体3によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物を含む廃液をケーシング2から排出するものであり、ケーシング2の容器本体21の底部ほぼ中央においてケーシング2に接続されている。排出管6の途中には異物等の分離対象物を含む廃液のケーシング2からの排出を制御する排出バルブ61が備えられており、排出バルブ61を開栓すると異物等の分離対象物を含む廃液がケーシング2から排出され、排出バルブ61を閉栓することにより排出が遮断される。
排出管6は、ケーシング2内部にその一部が位置し、ケーシング2内部からケーシング2外部に向かって鉛直方向下向きに延出している。排出管6は、容器本体21の下で水平方向に向きを変えて延設されている。排出管6の排出口62には、前述のように、濾過体3が接続部材32を介して接続されている。このように排出管6をケーシング2及び濾過体3に接続したことにより、濾過体3によって被処理液体から分離された異物等の分離対象物を含む廃液を排出管6より排出することができる。
気体導入管7は、ケーシング2内部に供給する気体をケーシング2外部から導入するものであり、ケーシング2の容器本体21の下部においてケーシング2に接続され、そのまま容器本体21内部にまで延出している。気体導入管7の途中にはケーシング2への気体の供給を制御する気体導入バルブ71が備えられており、気体導入バルブ71を開栓すると気体がケーシング2へ供給され、気体導入バルブ71を閉栓することにより供給が遮断される。
気体導入管7の容器本体21内部に位置する端部には、環状の気体噴出管8が接続されており、気体噴出管8は排出管6の排出口62近傍を取り囲むように設置されている。また、気体噴出管8には、濾過体3の第二室2B側濾過面に向かって気体を噴出する複数の気体噴出孔81が形成されている。このように複数の気体噴出孔81が形成された気体噴出管8を設置することにより、濾過装置1の濾過処理運転時においては、濾過体3に対して気体を噴出すると気泡が液体中を濾過体3に沿って上昇し、もって濾過体3を振動させ続けるため、分離された異物等の分離対象物が濾過体3の濾過面に付着することを抑制し、さらには異物等の分離対象物が濾過体3の目詰まりを引き起こすことを抑制することができる。また、濾過装置1の逆洗浄運転時においては、濾過体3に対して気体を噴出すると、気体の圧力によって液体が濾過体3を第二室2B側から第一室2A側に逆流するため、濾過体3の濾過面に付着してしまった異物等の分離対象物を剥離して除去することができる。
[濾過処理運転]
このように構成された濾過装置1を用いて濾過処理運転を行う場合、次のようにして実施される。まず、排気口23を開いた状態で、流出バルブ51、排出バルブ61及び気体導入バルブ71を閉栓し、流入バルブ41のみ開栓して被処理液体導入管4から被処理液体をケーシング2に導入し、濾過処理を開始する。被処理液体が容器本体21に充填され、排気口23より被処理液体が噴出する手前で排気口16を閉じると、濾過装置1は濾過処理運転を開始する。
続いて、図2に示すように、流出バルブ51、排出バルブ61及び気体導入バルブ71を開栓し、濾過装置1は安定運転状態に入る。このとき、ケーシング2内では濾過体3の内側の濾過面に沿って渦巻状の旋回流が発生している。
流出バルブ51を開栓すると、濾過体3を通過して濾過処理された処理済み液体が、処理済み液体流出管5を経て濾過装置1外部へ排出される。濾過体3を通過できない異物等の分離対象物は、濾過体3の第一室2A側濾過面に滞留する。
排出バルブ61を開栓すると、渦巻状に発生している旋回流に乗って徐々に濾過体3の下部表面に蓄積された異物等の分離対象物が、排出管6を経て濾過装置1外部へ排出される。
気体導入バルブ71を開栓すると、気体が気体導入管7を経て気体噴出管8に供給され、気体噴出管8に設けられた複数の気体噴出孔81から濾過体3の第二室2B側濾過面に対して気体が噴出する。その結果、噴出した気体が液体中で気泡化するとともに当該気泡が液体中を濾過体3に沿って上昇し、もって濾過体3を振動させ続けるため、分離された異物等の分離対象物が濾過体3の第一室2A側濾過面に付着することを抑制し、さらには異物等の分離対象物が濾過体3の目詰まりを引き起こすことを抑制する。
このように、本実施形態に係る濾過装置1によれば、異物等の分離対象物が濾過体3の濾過面に付着することを抑制することができるため、異物等の分離対象物が濾過体3の目詰まりを引き起こすことを抑制することができる。
[逆洗浄運転]
濾過装置1を用いて逆洗浄運転を行う場合、次のようにして実施される。ここで、逆洗浄とは、本来の濾過をするために液体を流す方向とは逆の方向に液体を流して、濾過体を洗浄することをいう。本実施形態に係る濾過装置1においては、前述したように、分離された異物等の分離対象物が濾過体3の濾過面に付着することを防止する機構が採用されているものの、継続的に濾過処理を行っても完全に濾過性能を維持することは困難であり、経時的には濾過性能が低下する。したがって、低下した濾過性能を回復させるためには、逆洗浄運転を行うことが必要となる。
なお、逆洗浄運転は、濾過処理運転時間を管理して、所定の時間が経過したところで定期的に行われることもあるし、第一圧力計9Aと第二圧力計9Bとの差圧を管理して、差圧が所定の大きさを超えたところで都度行われることもあるし、その両方を組み合わせて行われることもある。
まず、図3に示すように、流入バルブ41及び流出バルブ51を閉栓し、濾過処理運転を停止するとともに排出管6が洗浄廃水の排出を担うように配管の切り替えを行う。この状態で排出バルブ61及び気体導入バルブ71を開栓したままとすれば、排出管6からケーシング2内の液体が流出していくとともに、気体噴出管8から濾過体3の第二室2B側濾過面に対して気体が噴出し、気体の圧力によってケーシング2内の液体は濾過体3の外側から内側へと逆流し始める。その結果、濾過体3の内側濾過面に付着した異物等の分離対象物が逆流した液体の勢いで剥離されて除去される。ここで、気体は液体中で気泡化しており、濾過体3を通過できないため、液体のみが濾過体3を通過して第二室2B側から第一室2A側へと流れる。
なお、通常は逆洗浄運転を行うことによって濾過体3の濾過面に付着した異物等の分離対象物が剥離されて除去され、低下した濾過性能を回復させることができるが、それでも十分に濾過体3の洗浄を行うことができない場合は、排出管6から洗浄水を導入して濾過体3の第一室2A側濾過面を洗浄する工程を追加することもある。その際には、気体噴出管8から濾過体3の第二室2B側濾過面に対して気体を噴出させて濾過体3に振動を与える工程も併用することもある。また、必要に応じて濾過体3を濾過装置1より取り外して洗浄することも可能である。
このように、本実施形態に係る濾過装置1によれば、異物等の分離対象物が濾過体3の濾過面に付着したとしても、逆洗浄運転を適宜行うことができるため、低下した濾過性能を回復させることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本実施形態に係る濾過装置1によれば、簡単な構成で被処理液体中の異物等の分離対象物を効率的に除去することができるとともに、分離された異物等の分離対象物を連続的に排出することができる。また、濾過処理運転の合間に逆洗浄運転を行うことによって低下した濾過性能を回復させ、連続的に運転する場合にも濾過性能を維持することができる。
本実施形態に係る濾過装置1は、各種産業分野の製造プロセスにおけるスラリー状液体の膜分離処理、特に発酵菌体の分離やブドウ糖液の精製等における膜分離処理の前処理として液中の異物を除去する際に用いられる濾過装置として、膜分離工程の前段に容易に組み込むことができるため、工業的に極めて有用である。
また、濾過体3に用いられる濾材のメッシュを好適に選定することにより、特定の粒子径以上の粒子を除去することも可能となり、比較的異物混入が少ない井水等から懸濁物を除去する用水処理や、海水中のプランクトンを除去する海水処理等の処理において、精密濾過工程の前段に容易かつ安価に組み込むことができるため、作業性の改善に大いに役立つ。
さらに、精密濾過装置を用いた工程の前工程に濾過装置1を用いることにより、高価な濾過膜や保安フィルタの寿命を延ばし、廃棄物を削減することができるため、本実施形態に係る濾過装置1は環境保全の観点でも高い効果を奏する。
本発明は、各種液体を継続的に濾過処理するために有用である。
1…濾過装置
2…ケーシング
21…容器本体
22…容器蓋部
23…排気口
24…ドレン管
25…開閉バルブ
2A…第一室
2B…第二室
3…濾過体
31…取付部材
32…接続部材
33…保護スクリーン
4…被処理液体流入管
41…流入バルブ
42…流入口
5…処理済み液体流出管
51…流出バルブ
52…流出口
6…排出管
61…排出バルブ
62…排出口
7…気体導入管
71…気体導入バルブ
8…気体噴出管
81…気体噴出孔
9A…第一圧力計
9B…第二圧力計

Claims (8)

  1. 被処理液体を導入する流入口と、前記被処理液体を濾過処理した処理済み液体を排出する流出口と、を備えたケーシングと、
    前記ケーシング内部を前記流入口が位置する第一室と前記流出口が位置する第二室とに区画するように、前記ケーシング内部に装着される濾過体と、
    前記濾過体に対して気体を噴出し、もって前記濾過体を振動させる振動機構と、を備えていることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記濾過体は、柔軟性のある濾材によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記振動機構は、前記濾過体の前記第二室側濾過面に対して気体を噴出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の濾過装置。
  4. 前記ケーシングは、前記濾過体によって前記被処理液体より分離された分離対象物を含む廃液を排出する排出口を更に備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の濾過装置。
  5. 前記濾過体は、上部が開口し、下部が前記排出口に接続されている布体であることを特徴とする、請求項4に記載の濾過装置。
  6. 前記濾過体は、逆円錐台形状の布体であることを特徴とする、請求項5に記載の濾過装置。
  7. 前記振動機構は、
    気体導入管と、
    前記気体導入管に接続され、前記気体導入管から導入された気体を噴出する気体噴出孔が設けられている気体噴出管と、を備えており、
    前記気体噴出管は、前記排出口近傍を取り囲むように設置されていることを特徴とする、請求項5又は6に記載の濾過装置。
  8. 前記流入口は、前記被処理液体を前記濾過体の前記第一室側濾過面に沿って渦巻状に旋回流動させるように、前記被処理液体を導入することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の濾過装置。
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