JP2012159058A - 負圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】排気口からポンプ部への水や異物の浸入を抑制することができる負圧ポンプを提供することを課題とする。
【解決手段】排出通路104の一端部から固定部41に向けて雌ねじ縦通路132が延ばされ、この雌ねじ縦通路132に中空ボルト22が締め付けられている。中空ボルト22の中空部133は排出通路104に連通する。また、中空部133の端部が排出口130を兼ねる。これにより、排気室110からの排気を外部に放出する排気口130は、中空ボルト22の中空部133によってのみ、外部と連通する。また、負圧ポンプ10はブラケット21の上面107側に配置され、排気口130はブラケット21の下面109側に開口する。
【効果】排気口を兼ねる中空ボルトは、ブラケットを挟んで負圧ポンプの反対側にあるので、ブラケットの一方の面上に溜まった水や異物等のポンプ部への浸入を抑制することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、負圧ポンプ、例えば車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を負圧にする負圧ポンプに関する。
この種の負圧ポンプとして、自動車用電気エアポンプが提案されている(例えば、特許文献1(FIG.2)参照。)。
この特許文献1の技術を図面に基づいて以下に説明する。
図12は従来の負圧ポンプの断面図であり、負圧ポンプ200では、モータ201でベーン付きロータ202を回すと、ポンプ入口部203が負圧になる。ポンプ入口部203を介して吸引された空気は、ベーン付きロータ202で加圧され、加圧された空気がカバー部204に溜められる。ここに溜められた空気は、排気として矢印(200)のように排気穴205を介して、排気口206から大気へ放出される。
ところで、負圧ポンプ200を固定する固定フランジ207は板状を呈しており、使用している間に固定フランジ207上に水や異物208が溜まることがある。水や異物208は、モータ201が停止した場合には、カバー部204内やベーン付きロータ202へ浸入するおそれがある。
米国特許第6491505号明細書
本発明は、排気口からポンプ部への水や異物の浸入を抑制することができる負圧ポンプを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、板状のブラケットに取付けられ内部に排気室を有する負圧ポンプであって、前記ブラケットの一方の面に前記負圧ポンプを当て、前記ブラケットの他方の面から挿入される中空ボルトによって、前記ブラケットへ前記負圧ポンプが固定され、前記中空ボルトの中空部が前記排気室に連通されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、排気室からの排気を外部に放出する排気口は、中空ボルトの中空部によってのみ、外部と連通することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記中空ボルトは、前記負圧ポンプに下向きに固定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、中空ボルトは、複数設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブラケットの一方の面に負圧ポンプを当て、ブラケットの他方の面から挿入される中空ボルトによって、ブラケットへ負圧ポンプが固定され、中空ボルトの中空部が排気室に連通されている。排気口を兼ねる中空ボルトは、ブラケットを挟んで負圧ポンプの反対側にあるので、ブラケットの一方の面上に溜まった水や異物等のポンプ部への浸入を抑制することができる。
また、中空ボルトが、負圧ポンプの締結部材と排気口形成部材とを兼ねるため、部品点数の削減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、排気室からの排気を外部に放出する排気口は、中空ボルトの中空部によってのみ、外部と連通する。中空ボルト以外に水や異物等の浸入経路がないので、排気口への水や異物等の浸入を効果的に抑制することができる。
請求項3に係る発明では、中空ボルトは、負圧ポンプに下向きに固定されている。ブラケットの上面は、水や異物等が溜まり易い。一方、ブラケットの下面は、水や異物等が落下するので、水や異物等が溜まらない。負圧ポンプを下側から中空ボルトによって固定すると、中空ボルトは下向きでブラケットよりも下側に連通する。水や異物等が溜まりにくい場所に中空ボルトの中空部を連通し、排気口側には水や異物等が溜まっていないので、排気口への水や異物等の浸入をより一層効果的に抑制することができる。
請求項4に係る発明では、中空ボルトは、複数設けられている。仮に、中空ボルトのうち1つが異物等や水分の凍結によって塞がったとしても、残りの中空ボルトの排気口で排気することができる。
本発明に係る負圧ポンプの配置例を示す図である。 負圧ポンプの分解斜視図である。 ポンプ部の分解斜視図である。 負圧ポンプの断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 負圧ポンプの要部断面図である。 接続管からポンプ部までの吸気の流れを説明する図である。 ポンプ部から排気口までの排気の流れを説明する図である。 複数のチャンバー及び排気口の作用を説明する図である。 排気口の効果を説明する図である。 従来の負圧ポンプの原理図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、本発明の負圧ポンプ10は、車両に備えられる負圧ブースタ11の負圧室12内を、負圧にする真空ポンプの一種である。
負圧ポンプ10を作動させると、負圧管13、負圧室12内及び変圧室14内が負圧になっている。この状態でブレーキペダル16を踏むと負圧室12と変圧室14とが遮断され、変圧室14に空気が導入され、負圧室12と変圧室14との差圧により、ダイヤフラム17がリターンばね18を圧縮させる側へ変形し、プッシュロッド19を押し出す。結果、小さな踏力で大きな制動力が得られる。負圧ポンプ10は、車両の側のブラケット21に中空ボルト22で固定される。
負圧ポンプ10の構造を以下に詳しく述べる。
図2に示されるように、負圧ポンプ10は、吸入ポート24を上部に有するボディ部40と、このボディ部40の一方の側面に複数(この例では2本)のビス26で取付けられ、モータ軸27がインボリュートスプライン軸であるモータ28と、ボディ部40の他方の側面に設けられている複数(この例では4個)の雌ねじ穴31に長いボルト32をねじ込むことで取付けられるポンプ部80と、吸入ポート24にフィルタ部材33を介して接続される接続管60と、ポンプ部80を覆うと共に、ボディ部40の他方の面に設けられている複数(この例では4個)の雌ねじ穴34にビス36をねじ込むことで取付けられるカバー体70とからなる。
モータ28の側部に、モータ28へ給電する中間コネクタ37が設けられる。
ボディ部40は、モータ28をマウントするため及び車両に接続するための基盤であるため、厚くて剛性に富む、例えば鋳物などの金属製とすることが望まれる。ボディ部40の底面に、車両側のブラケット(図1、符号21)にブッシュを介して取付けられる一対の固定部41が下方に突出して設けられる。ボディ部40の中心部にモータ軸27が挿入される軸穴42が設けられる。
ボディ部40のうちポンプ部80が取付けられる側面を、ポンプ取付け側面43と呼ぶことにする。このポンプ取付け側面43に、ポンプ取付け側面43の外周に沿ってOリングなどのシール材44が設けられる。
また、ポンプ取付け側面43に、軸穴42の上方から下方にかけて、軸穴42を中心とする半円形の吸気溝46が設けられており、この吸気溝46を囲うようにOリングなどのシール材47がポンプ取付け側面43に設けられる。
さらに、ポンプ取付け側面43に複数(実施例では4室)のチャンバー51〜54が設けられる。複数のチャンバー51〜54は、ボディ部40の上下方向中央に配置され、ボディ部40の外周に沿って形成される第1チャンバー51と、この第1チャンバー51と軸穴42との間に配置され、第1チャンバー51に第1連通溝55を介して連通する第2チャンバー52と、軸穴42の下方に配置され、第2チャンバー52に第2連通溝56を介して連通する第3チャンバー53と、この第3チャンバー53の直下にて第3連通溝57を介して連通するとともにボディ部40の外周に沿って形成された第4チャンバー54とからなる。
接続管60は、ボディ部40の上面に設けられている複数(この例では2個)の雌ねじ穴61にビス62をねじ込むことで締結される締結部63と、この締結部63から上方に突出する基部65と、この基部65からモータ軸27の軸方向67に延びるホース差込部66とを主要素とし、Oリングなどのシール材68を介して吸入ポート24に接続される。
カバー体70は、有底円筒であり、ポンプ取付け側面43に対向する底部71と、この底部71からポンプ取付け側面43に向けて延びる筒部72と、この筒部72の端部に鍔状に形成されるフランジ部73とからなる。
図3はポンプ部80の分解斜視図であり、ポンプ部80は、非円断面のロータ室81及び複数(この例では4個)のボルト穴82が設けられるケース83と、複数のベーン溝85が放射状に設けられ、中心にインボリュートスプライン穴86が設けられ、非円断面のロータ室81に回転自在に収納されるロータ87と、複数のベーン溝85に各々移動自在に収納されるベーン88と、複数(この例では4個)のボルト穴91及び上下2個の吸気孔92、93を有する吸気プレート94と、複数(この例では4個)のボルト穴96及び上下2個の排気孔97、98を有する排気プレート101と、ボルト穴96、82、91に通される複数(この例では4本)のボルト32とからなる。
負圧ポンプの各部の構成を図4〜図7に基づいて、さらに詳細に説明する。
図4は、図3及び図2に基づいて組立てられた負圧ポンプ10の断面図である。
図4に示されるように、軸穴42に転がり軸受102が設けられており、この軸受102にモータ軸27が支持される。モータ軸27の先端部は、ロータ87のインボリュートスプライン穴86に嵌り、先端が排気プレート101の近傍まで達する。
カバー体70のフランジ部73はシール材44の全周に接しており、このシール材44によってカバー体70内の気密性が確保される。
一方、シール材47の全周に吸気プレート94の表面が接しており、このシール材47と吸気プレート94で吸気溝46の開口が塞がれ、吸気通路103が形成される。結果、接続管60、吸入ポート24、吸気通路103及び2個の吸気孔(図3、符号92、93)からなる吸気経路が形成される。
一対の固定部41、41のそれぞれに排気口130(詳細後述)が設けられる。
第4チャンバー54と排気口130とは、排出通路104によって連通される。第4チャンバー54の底部105に排出通路104が設けられており、この排出通路104に排気口130が連通される。
固定部41は、ゴム製のブッシュ106を介してブラケット21の一方の面107に当てられている。中空ボルト22は、ゴム製のブッシュ106を介してブラケット21の他方の面109から挿入され固定部41に締め付けられている。これにより、固定部41がブラケット21に固定される。
なお、図ではブラケット21の一方の面107は上面107であり、ブラケット21の他方の面109は下面109である。
次に、複数のチャンバーの構成を図5及び図6に基づいて詳しく説明する。
図5に示されるように、チャンバー51〜54、連通溝55、56、57は、各々、ポンプ部(図2、符号80)側に開口する。
第1チャンバー51は、モータ軸27を中心とする円弧状に形成され且つ幅W1で帯状に形成される。第4チャンバー54は、左右に延びる直線とモータ軸27を中心とした円弧とで囲われるような外形を有する。図において、第4チャンバー54の中央で最大となる幅(上下方向)をW2で示し、左右方向の全長をL1で示す。
第4チャンバーの底部105から排出通路104が図左右に延ばされ、排出通路104の図右側で中空ボルト22の中空部133が排出通路104に連通されている。これにより、中空部133端部の排気口130が排出通路104に連通される。
また、排出通路104の図左側で中空ボルト23の中空部134が排出通路104に連通されている。これにより、中空部134端部の排気口131が排出通路104に連通される。
図6は、図5の構造にポンプ部80及びカバー体70を取付けた形態を示す図である。
図6に示されるように、第2・第3チャンバー(図5、符号52、53)、第1・第2連通溝(図6、符号55、56)の各々の開口は、吸気プレート94で全体が塞がれる。
一方、ボディ部40の外周に沿って形成される第1チャンバー51及び第4チャンバー54は、開口の一部が、カバー体70及び吸気プレート94で塞がれる。
カバー体70の筒部72のうち、第1チャンバー51に対峙する部位が、モータ軸27に向かって突出するように窪んでおり、この窪んだ部位124で、第1チャンバー51の開口うち筒部72側を塞ぐ。また、第1チャンバー51の開口のうちモータ軸27側を吸気プレート94で塞ぐ。
この結果、第1チャンバー51は、幅W1より格段に小さい幅W3の隙間によって、カバー体70内と連通する。この幅W3の狭い隙間が排気通路126となる。排気孔97、98からの排気は、カバー体70内から排気通路126で絞られて第1チャンバー51に流れる。
また、カバー体70の筒部72のうち、第4チャンバー54に対峙する部位が、モータ軸27に向かって突出するように窪んでおり、この窪んだ部位125で、第4チャンバー54の開口下部を塞ぐ。また、第4チャンバー54の開口上部を吸気プレート94で塞ぐ。
この結果、第4チャンバー54は、幅W2より格段に小さい幅W4の隙間と、長さL1より格段に小さい長さL2の左右の隙間によって、カバー体70内と連通する。幅W4の狭い隙間が排気通路127となり、長さL2の左右の狭い隙間が排気通路128、128となる。排気孔97、98からの排気は、カバー体70内から排気通路127及び排気通路128、128で絞られて第4チャンバー54に流れる。
また、カバー体70とポンプ部80に挟まれた空間、第1チャンバー51、第2チャンバー52、第3チャンバー53、第4チャンバー54及び排出通路104によって、排気室110が形成される。
次に排気口130について詳しく説明する。
図7に示されるように、排出通路104は、第4チャンバー54の底部105に第4チャンバー54の長手方向に沿って延ばされている。排出通路104の一端部から固定部41に向けて雌ねじ縦通路132が延ばされ、この雌ねじ縦通路132に中空ボルト22が締め付けられている。
中空ボルト22の中空部133は排出通路104に連通する。また、中空部133の端部が排出口130を兼ねる。これにより、排気室110からの排気を外部に放出する排気口130は、中空ボルト22の中空部133によってのみ、外部と連通する。
また、負圧ポンプ10はブラケット21の上面107側に配置され、排気口130はブラケット21の下面109側に開口する。
なお、もう一方の排気口(図5、符号131)についても同様に、排出通路104の他端部から下方に向けて雌ねじ縦通路(図5、符号135)が延ばされ、この雌ねじ縦通路135に中空ボルト(図5、符号23)が締め付けられている。そして、中空ボルト23の中空部134が排出通路104に連通する。これにより、排気室110からの排気を外部に放出する排気口130は、中空ボルト22の中空部134によってのみ、外部と連通する。
以上に述べた負圧ポンプの作用を次に述べる。
図8に示されるように、モータ(図2、符号28)が作動すると、ポンプ部80の吸引作用により、外気が接続管60内に吸入される。この吸気は、フィルタ部材33を通過して吸入ポート24に吸入される(矢印(1))。
吸入ポート24に入った吸気は、吸気孔92からポンプ部80に入り、加圧されて排気孔97から排出される(矢印(2))、又は、吸気通路103を通って吸気孔93からポンプ部80に入り、加圧されて排気孔98から排出される(矢印(3))。上下の排気孔97、98から排出された排気は、カバー体70内に流入する。
図9に示されるように、カバー体70内において、排気は2つの排気経路のうち、いずれかの経路で排気口130へ導かれる。一方の経路では、排気はポンプ部80の側部とカバー体70との間の隙間を流れた後、排気通路(図6、符号126)を介して第1チャンバー51に流入する(矢印(4)、(5))。第1チャンバー51に流入した排気は第1連通溝55を介して第2チャンバー52に移る(矢印(6))。第2チャンバー52に流入した排気は第2連通溝56を介して第3チャンバー53に移る(矢印(7))。第3チャンバー53に流入した排気は第3連通溝57を介して第4チャンバー54に移る(矢印(8))。
第4チャンバー54に流入した排気は排出通路104に移る(矢印(9))。排出通路104に流入した排気は雌ねじ縦通路132を介して排気口130からブラケット21の下方の大気中に放出される(矢印(10))。
他方の排気経路では、排気はポンプ部80の下面とカバー体70との間の隙間を流れ(矢印(11))、排気通路127又は排気通路128を介して第4チャンバー54に流入する(矢印(12))。第4チャンバー54に流入した排気は排出通路104に移る(矢印(9))。排出通路104に流入した排気は雌ねじ縦通路132を介して排気口130からブラケット21の下方の大気中に放出される(矢印(10))。
負圧ポンプの作用を軸方向から見た図に基づいて述べる。
図10に示されるように、負圧ポンプ10は膨張室に相当するチャンバー51〜54を複数室有する。このため、膨張室の総容積を増大させることができ、排気音の一層の低減が可能となる。
また、排気を第1チャンバー51で膨張させ、この膨張した排気を第1連通溝55で絞った後、第2チャンバー52で膨張させる。この膨張した排気を第2連通溝56で再び絞り、第3チャンバー53で膨張させる。この膨張した排気を第3連通溝57で再び絞り、第4チャンバー54で膨張させる。このように排気を段階的に膨張させることができるので、排気音を一層低減することができる。
第4チャンバー54に流入した排気は、排出通路104に移る。排出通路104に流入した排気の一部は、排出通路104の一端側から排気口130に流入して、ブラケット21の下方へ排出される。また、排出通路104に流入した排気の残りは、排出通路104の他端側から排気口131に流入して、ブラケット21の下方へ排出される。また、中空ボルト22、23は、複数設けられているので、仮に、中空ボルトのうち1つが異物等や水分の凍結によって塞がったとしても、残りの中空ボルトの排気口で排気することができる。
次に排気口の効果について従来技術を示す図12と比較し、図11に基づいて説明する。
図12は従来の負圧ポンプ200の断面図である。負圧ポンプ200の排気は排気穴205を介して、排気口206から外部へ放出される。排気口206は、負圧ポンプ200の下部に開口しており、固定フランジ207の上方に位置する。
負圧ポンプ200を使用している間に、負圧ポンプ200下方の固定フランジ207の上面に埃等の異物208が溜まることがある。排気口206の近くに異物等が溜まっていると、モータ201を停止させた時、逆流等により異物が排気口206から負圧ポンプ200内に浸入する虞がある。
一方、図11は実施例の負圧ポンプ10の断面図である。ポンプ部からの排気は、第1チャンバー51、第2チャンバー52、第3チャンバー23、第4チャンバー54及び排出通路104を流れ、排気口130、131からブラケット21の下方へ排出される。
負圧ポンプ10を使用している間に、ブラケット21の上面107に異物141が溜まることがある。排気口130、131がブラケットの下方に開口しているので、負圧ポンプ10のモータ(図2、符号28)を停止させた時、逆流等により異物141が排気口130、131から負圧ポンプ10内に浸入する虞がない。
以上のように作用する負圧ポンプによれば、次に述べる効果が得られる。
図6に示されるように、第1チャンバー51及び第4チャンバー54は、ボディ部40にカバー体70を重ねることで形成される。ボディ部40には凹部を形成するだけでよいため、チャンバーは容易に形成される。
チャンバーの開口の一部を塞ぐ手段として、プレートなどの専用部品を新規に調達することが考えられるが、専用部品を調達すると、部品点数が増えて製品コストが高くなる。
この点、本実施例では、カバー体の窪んだ部位124、125で、第1チャンバー51及び第4チャンバー54の各々の開口の一部を塞ぐようにしたので、専用部品は不要である。結果、製品コストを抑えることができる。
また、吸気プレート94で、複数のチャンバー及び複数の連通溝を覆うようにしたので、専用部品が不要になる。すなわち、チャンバーや連通溝を覆う部品として吸気プレートを兼用することで、部品点数の増加を抑えることができる。
また、排気がポンプ部80とカバー体70との間の隙間を流れ、排気通路126〜128へ向かうので、排気孔から排気通路に排気を導くための専用の通路をポンプ部などに加工する必要がない。結果、部品の加工コストを抑えることができる。
また、図7に示されるように、排気口130における排気経路は、排出通路104、雌ねじ縦通路132、排気口130からなる複雑な形状の排気通路からなる迷路である。この複雑な迷路によって、排気口130から水が万一浸入しても、第4チャンバー54よりも上流側(ポンプ側)に逆流することを防止することができる。したがって、モータ停止時(負圧ポンプ停止時)であっても、排気口130からポンプ部(図6、符号80)への水の浸入を防止できる。結果、負圧ポンプの機能及び耐久性を維持することができる。
また、排出通路104、雌ねじ縦通路132及び排気口130に加工を施すことは容易であるため、簡単に所望の排気通路133を形成することができる。すなわち、低コストで所望の構造の排気口130を容易に製造することができる。
上記の図7に示されるように、板状のブラケット21に取付けられ内部に排気室110を有する負圧ポンプ10であって、ブラケット21の一方の面107に負圧ポンプ10を当て、ブラケット21の他方の面109から挿入される中空ボルト22によって、ブラケット21へ負圧ポンプ10が固定され、中空ボルト22の中空部133が排気室110に連通されている。
この構成により、排気口130を兼ねる中空ボルト22は、ブラケット21を挟んで負圧ポンプ10の反対側にあるので、ブラケット21の一方の面107上に溜まった水や異物等のポンプ部(図6、符号80)への浸入を抑制することができる。
また、中空ボルト22が、負圧ポンプ10の締結部材と排気口形成部材とを兼ねるため、部品点数の削減を図ることができる。
上記の図7に示されるように、排気室110からの排気を外部に放出する排気口130は、中空ボルト22の中空部133によってのみ、外部と連通する。
この構成により、中空ボルト22以外に水や異物等の浸入経路がないので、排気口130への水や異物等の浸入を効果的に抑制することができる。
上記の図4に示されるように、中空ボルト22は、負圧ポンプ10に下向きに固定されている。また、一方の面107は上面107であり、他方の面109は下面109である。
この構成により、負圧ポンプ10を下側から中空ボルト22のよって固定すると、中空ボルト22はブラケット21よりも下側に連通するので、水や異物等が溜まりにくい場所に中空ボルト22の中空部133を連通でき、排気口130への水や異物等の浸入をより一層効果的に抑制することができる。
上記の図5に示されるように、中空ボルト22、23は、複数設けられている。
この構成により、仮に、中空ボルト22、23のうち1つが異物等や水分の凍結によって塞がったとしても、残りの中空ボルト22、23の排気口130、131で排気することができる。
尚、実施の形態では負圧ポンプとしてベーンポンプを説明したが、負圧ポンプはベーンポンプに限られるものではない。
さらには、本発明の負圧ポンプは、車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を、負圧にするための車両用の負圧ポンプに好適であるが、用途を格別に限定するものではなく、一般機械用、汎用機械用、一般設備用に適用することは差し支えない。
本発明の負圧ポンプは、車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を、負圧にするための車両用の負圧ポンプに好適である。
10…負圧ポンプ、21…ブラケット、22、23…中空ボルト、40…ボディ部、104…排出通路、107…一方の面(上面)、109…他方の面(下面)、110…排気室、130、131…排気口、133、134…中空部。

Claims (4)

  1. 板状のブラケットに取付けられ内部に排気室を有する負圧ポンプであって、
    前記ブラケットの一方の面に前記負圧ポンプを当て、前記ブラケットの他方の面から挿入される中空ボルトによって、前記ブラケットへ前記負圧ポンプが固定され、前記中空ボルトの中空部が前記排気室に連通されていることを特徴とする負圧ポンプ。
  2. 請求項1記載の負圧ポンプにおいて、
    前記排気室からの排気を外部に放出する排気口は、前記中空ボルトの前記中空部によってのみ、外部と連通することを特徴とする負圧ポンプ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の負圧ポンプにおいて、
    前記中空ボルトは、前記負圧ポンプに下向きに固定されていることを特徴とする負圧ポンプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の負圧ポンプにおいて、
    前記中空ボルトは、複数設けられていることを特徴とする負圧ポンプ。
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