JP2012158377A - 給油ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コ字状のブラケット(41)の垂直面(41a)の内側に給油モータ(42)を取り付け、ブラケット(41)の水平面(41c)の上側に給油ポンプ(43)を取り付け、給油ポンプ(43)の吐出口(43c)に流量計(1)の流入口(1a)が接続され、給油モータ(42)のプーリー(42c)と給油ポンプ(43)のプーリー(43e)にベルト(45)を掛け渡している。
【選択図】図1
Description
その様な給油ユニットの一例が、図8、図9で示されている。
給油ユニット51のL字状のブラケット52の垂直面52aの内側には、給油モータ53が取り付けられている。そして、ブラケット52の水平面52bの上側には、給油ポンプ54が載置されており、給油ポンプ54の上側に流量計55が取り付けられている。
流量制御弁58の流出口58bは、流量計55の流入口55aに接続されており、流量計55の流出口55bは、流量計55の側面に開口している。
そして、給油モータ53のプーリー53aと、給油ポンプ54のプーリー54cにはベルト59が掛けられている。
流量計55の流出口55bには給油管63が接続され、給油管63はハウジング61外へ導出され、給油ホース64を介して、給油ノズル65に接続されている。
給油装置60のハウジング61は、アイランド66上に固定されている。そして、貯油タンク67に接続された給油管68は、ブラケット52の穴52cを貫通して、給油ポンプ54の流入口54aへ接続されている。
しかし、給油ポンプ54、流量制御弁58、及び流量計55等の各パーツはそれぞれ別体に作られて接続されている。そのため、接続箇所が多く、配管系が複雑になってしまうという問題を有している。
また、従来の給油ユニット51は比較的に大きくなり、給油装置60の狭いハウジング61内に組み込むことが困難であった。
図10を参照すれば明らかなように、接続箇所が多数存在しており、複雑な接続配管を用意しなければならない。そのため、組立工程において多大な労力が必要となり、しかも、配管系が長く、複雑な形状としているので、配管抵抗が大きくなってしまう。さらに、接続箇所においても損失が発生するので、給液の際に圧力損失が多くなってしまうという不都合が存在する。
また、ブラケット(41)に給油モータ(42)、給油ポンプ(43)を組み込むことにより、給油ユニット全体がコンパクトになり、給油装置のハウジング内に組み込み易い構造になる。
その結果、給油モータ(42)の回転駆動力を、効率良く給油ポンプ(43)に伝達することが出来る。
最初に、図1、図2を参照して、実施形態に係る給油ユニットを説明する。
図1、図2において、本発明の実施形態に係る給油ユニットは、全体を符合46で示されている。給油ユニット46は、給油モータ42、給油ポンプ43、流量計1を有しており、流量計1には流量制御弁16が組み込まれている。
図2で示すように、コ字状のブラケット41の垂直面41aには、給油モータ42を取り付けるためのボルト穴41bが穿孔されている。
ブラケット41の水平面41cには、給油ポンプ43を取り付けるためのボルト穴41dと、配管穴41eが開口している。配管穴41eには、貯油タンクへの給油管が配設される。
ブラケット41の水平面41cの角部には、テンションプーリー44が取り付けられている。
また、ブラケット41の垂直面41aの下方には、位置決めピン41fが植設されており、位置決めピン41fは、給油ユニット46を給油装置のハウジングへ組み込む際に、位置決めする機能を奏する。
そして、給油モータ42の脚部42aには、取り付け用のボルト穴42bが形成されている。
図2において、給油ポンプ43はケーシング43aを有し、ケーシング43aの側部には流入口43bが設けられ、流入口43bは下向きに配置されている。
ケーシング43aの上部には、2個の流出口43cが上向きに設けられている。流出口43cの近傍には、流量計1を取り付けるためのボルト穴43dが形成されている。
給油ポンプ43の回転軸(図1、図2では明示せず)には、プーリー43eが取り付けられている。
また、ケーシング43aの下部にはボルト穴43fが形成されており、ボルト穴43fは、ケーシング43aをブラケット41へ取り付けるために形成されている。
図2において、流量計1の流入口ケース10には流入口21が形成され、流入口21は下向きに配置されている。
流入口21近傍にはボルト穴1aが形成されており、ボルト穴1aは、給油ポンプ43のケーシング43aに、流入口ケース10を取り付けるために形成されている。
流量計1の流入口ケース10には流出口36が形成されており、流出口36は上向きに設けられている。
後述するように、流量制御弁16は、縦置きに設置しても、横置きに設置しても、高度な計量精度が得られる構造となっている。
図1で示すように、コ字状のブラケット41の垂直面41aの内側に、給油モータ42が配置されている。そして、給油モータ42の脚部42a(図2参照)のボルト穴42b(図2参照)と、ブラケット41のボルト穴41b(図2参照)へボルトBを通して、給油モータ42をブラケット41に固定している。
また、給油ポンプ43はコ字状のブラケット41の水平面41cの上側に配置されている。そして、給油ポンプ43のボルト穴43f(図2参照)と、ブラケット41のボルト穴41d(図2参照)に、図示しないボルトを挿通して、給油ポンプ43をブラケット41へ固定している。
そして、流量計1のボルト穴1a(図2参照)と、給油ポンプ43のボルト穴43d(図2参照)にボルト(図示せず)を通し、以って、流量計1を給油ポンプ43へ固定している。
図3において、テンションプーリー43eの回転軸が、ブラケット41の溝部41G内を、図3における左右方向へ移動可能に構成されている。
テンションプーリー43eを溝部41G内で移動することにより、ベルト45の張力を調整することが出来る。
すなわち、テンションプーリー43eは、その回転軸を溝部41G内で図3の左右方向へ適宜移動することによって、ベルト(45)の張力を調整する機能を発揮する。
給油ポンプ43に1台の流量計1を取り付ける場合には、給油ポンプ43の2つの流出口43c(図2参照)の一方に、蓋をして閉塞すればよい。
図3において、給油装置47のハウジング48の下部には、凹部48aが形成されて、凹部43aには、給油ユニット46の位置決めピン41f(図2、図3参照)が係合している。
給油ユニット46をハウジング48に固定するに際して、図3で示す様に、凹部43aに位置決めピン41fを係合して、両者の位置決めを行なうので、給油ユニット46をハウジング48との位置決め作業が容易となり、その位置決め精度が高くなる。
これにより、給油装置47が完成する。
係る給油装置47を給油所の設置現場に設置し、ハウジング48をアイランド66に固定する。そして、貯油タンク67に接続された給油管68を、ブラケット41(図1、図2参照)の配管穴41e(図2参照)に挿通し、当該給油管68を、給油ポンプ43(図1、図2参照)の流入口43b(図2参照)へ接続する。
また、流量信号発信器30及び流量制御弁16を、流量計1に一体的に組み込んでいるので、流量制御弁16と流量計1との間の領域における圧力損失も小さくなる。
そして、図示の実施形態や図10で示すように、1台の給油ポンプから複数の給油ノズル(例えば2個の給油ノズル)に作動流体(液体:例えば、ガソリン、オイル等)を供給する場合には、接続箇所JA31、JA32、JA4がさらに増加する。
そのため、図示の実施形態では、給油ポンプ43と流量計1の間の配管抵抗は殆ど存在しない。
また、図示の実施形態では、給油ポンプ43と流量計1における接続箇所は1箇所のみであり、図10で示す従来技術のように、接続箇所JA1、JA2、JA31、JA32、JA4の全てを具備する必要がない。
そのため、図示の実施形態では、接続箇所が減少し、接続箇所における圧力損失が激減する。それと共に、給油ユニット46の組立が極めて容易になる。
これに加えて、図示の実施形態では、給油モータ42のプーリー42cと給油ポンプ43のプーリー43eにベルト45を掛け渡し、テンションプーリー44によってベルト45に適度なテンションを付与することが出来る。そのため、ベルト45には適度の張りが与えられ、給油モータ42の回転力を効率良く給油ポンプ43に伝達して、駆動することができる。
流量計1の本体ケーシング2には、複数のシリンダー3及び流路4が形成されている。図5では明示されていないが、当該複数のシリンダー3及び流路4は、図5の上方から見て概略十字状になる様に構成されている。そして、シリンダー3の各々には、ピストン5が嵌入している。
流路4についても、シリンダー3と同様に、4つの流路から構成されて、(図5の上方から見て)概略十字状になる様に配置される。しかし、図5では、その内の2本の流路4a、4bのみが示されている。そして、流路4a、4b及び図示しない他の2本の流路を包括的に示す場合には、「流路4」と表記される。
シリンダー3の各々は、蓋8によって一端が閉塞されている。
切替弁9は本体ケーシング2の上部に設けられ、切替弁9を囲うように流入口ケーシング10が設けられている。
図5では明示されていないが、切替弁9の弁座11には複数の開口が形成されており、流路4の各々が、当該開口の何れかと連通している。
切替弁9の弁座11には回転弁12が着座している。この回転弁12は、バネ14により、弁座11側に押圧付勢されている。ここで、バネ14はバネ座13に係合しており、バネ座13はクランク軸7の一端に形成されている。
バネ14として、いわゆる「強い」バネを使用すれば、回転弁12が弁座11から浮いてしまうことが防止出来るため、図5で示す流量計1を、いわゆる「縦置き」にすることも、「横置き」にすることも可能である。換言すれば、流量計1の設置の自由度が増加する。
クランク軸7を図5の上方に移動する様に作用する前記反力が生じても、回転弁12がスムーズに回転することを補償するために、本体ケーシング2に設けられている軸受15には、鍔15aが設けられている。そして、クランク軸7にも鍔状の部分(鍔)7aが形成されている。そして、軸受15の鍔15aと、クランク軸7の鍔7aとが当接した状態で配置されている。
係る状態で、前記反力がクランク軸7を上方に移動する方向に作用しても、軸受15の鍔15aと、クランク軸7の鍔7aとが当接しているため、クランク軸7の上方への移動は制限される。そのため、クランク軸7が上方(図2の矢印U方向)へ浮き上がってしまうことが防止される。
ダイヤフラム弁19には小穴20が開けられ、この小穴20を介して流入口21と液圧室22とは連通している。
図6は、大流量の作動流体が流れる場合の流量制御弁16の作動原理を示しており、図6の状態では、液圧室22と流出路23とを接続する流路24には、第一の電磁弁25の弁体25aが設けられている。
一方、図7は小流量の作動流体が流れる場合の流量制御弁16の作動原理を示しており、図7の状態では、流量制御弁16の流入口21と流出路23とを接続する流路26には、第二の電磁弁27の弁体27aが設けられている。ここで、流路26の断面積は比較的小さい。
底板29の外側、すなわちクランク軸7とは反対側(図5の下方側)の領域には、流量信号発信器30が設けられている。
流量信号発信器30は磁気センサ31を有し、磁気センサ31は磁石28に対向して配置されており、磁石28からの磁束の変化を検知するように構成されている。そして、流量信号発信器30はカバー34で保護されている。
流量信号発信器30は信号線32に接続され、信号線32は図示しない表示制御装置33に接続されている。
ここで、非接触で磁束の変化を検知する磁気センサ31及び流量信号発信器30は、底板29を隔てた反対側(或いは外側)に配置されるので、底板29によって、クランク軸7側に存在する作動流体(液体:ガソリンやオイル等)から完全にシールされており、流量信号発信器30及び磁気センサ31側に作動流体が漏出することが防止される。
ここで、本体ケーシング2及び底板29は、アルミダイカスト等の非磁性体で作られている。そのため、磁気センサ31は、底板29を隔てて、磁石28が回転することによる磁束変化を、確実に検知することが出来る。
ピストン5a、5bが移動した際に、ピストン杆6a、6bに係合したクランク軸7は回転し、クランク軸7に係合した回転弁12も回転して、切替弁9における流路4の接続も切り替わる。また、クランク軸7が回転すると磁石28も回転して磁束が変化し、磁気センサ31が磁束の変化を検知して、クランク軸7の回転数に対応した流量信号が、信号線32を介して出力される。
上述した様に、流路26の断面積は比較的小さいため、流路26を流れる作動流体の流量も少ない(小流量となる)。
第二の電磁弁27を閉じ、弁体27aを図7の左方へ移動すれば、液路26を弁体27aが閉鎖する。以って、給液が停止する。
大流量で給液を行なう場合には第一の電磁弁25および第二の電磁弁27を開放し、小流量で給液を行なう場合には第二の電磁弁27を開放したまま第1の電磁弁25を閉鎖する。そして、第一の電磁弁25および第二の電磁弁27を閉鎖することにより、給液が閉止される。
この様に、大流量の給液と、小流量の給液とを行うことが出来るので、精度の良いプリセット給液ができる。
2・・・本体ケーシング
3・・・シリンダー
4・・・流路
5・・・ピストン
6・・・ピストン杆
7・・・クランク軸
8・・・蓋
9・・・切替弁
10・・・流入口ケーシング
11・・・弁座
12・・・回転弁
13・・・バネ座
14・・・バネ
15・・・軸受け
16・・・流量制御弁
17・・・弁座
18・・・バネ
19・・・ダイヤフラム弁
20・・・小穴
21・・・流入口
22・・・液圧室
23・・・流出路
24、26・・・流路
25・・・第一の電磁弁
27・・・第二の電磁弁
28・・・磁石
29・・・底板
30・・・流量発信器
31・・・磁気センサ
32・・・信号線
34・・・カバー
35・・・クランク室
36・・・流出口
41・・・コ字状のブラケット
42・・・給油モータ
43・・・給油ポンプ
44・・・テンションプーリー
45・・・ベルト
46・・・給油ユニット
47・・・給油装置
48・・・ハウジング
63、68・・・給油管
64・・・給油ホース
65・・・給油ノズル
66・・・アイランド
67・・・貯油タンク
Claims (3)
- ブラケットの垂直面に給油モータを取り付け、ブラケットの水平面に給油ポンプを取り付け、給油ポンプの吐出口に流量計の流入口が接続され、給油モータのプーリーと給油ポンプのプーリーにベルトを掛け渡したことを特徴とする給油ユニット。
- 前記流量計には流量信号発信器及び流量制御弁が一体に設けられている請求項1に記載の給油ユニット。
- 前記ブラケットの水平面の角部にはテンションプーリーが設けられ、該テンションプーリーは、給油モータのプーリーと給油ポンプのプーリーに掛け渡されたベルトの張力を調整する機能を有している請求項1又は2の何れかに記載の給油ユニット。
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