JP2012150973A - Led照明装置およびこれを備えた建造物 - Google Patents

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Mikiko Ishii
幹子 石井
Hironobu Kaneko
広宣 金子
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Abstract

【課題】 建造物の周辺に設置スペースを確保することなく、建造物の全体を均一に、かつ所望の色彩や明度で照らすことが可能なLED照明装置およびこれを備えた建造物を提供すること。
【解決手段】 ビル12を照らすLED照明装置11であって、LEDチップを備える複数の第1のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向がx方向に沿う細長状の複数のLED照明ユニット2と、LEDチップを備える複数の第2のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向がz方向に沿う細長状の複数のLED照明ユニット3と、y方向において、複数のLED照明ユニット2,3に対して、屋内側に配置されており、かつLED照明ユニット2,3からの光を屋外側に反射しうるブラインド126と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、建造物を照らすためのLED照明装置、およびこれを備えた建造物に関する。
図13は、従来の建造物を照らすための照明装置を示している(特許文献1)。同図に示された照明装置92は、たとえばプロジェクターであり、建造物であるビル91の近傍の地面に設けられている。照明装置92からは、ビル91の壁面に向けて、意図した色彩の光が照射される。これにより、ビル91の壁面は、たとえば夜間において美しい外観を呈する。さらに、特許文献1においては、照明装置91がマスクを通して光を照射することにより、ビル91の壁面に設けられた窓を避けて壁面を照らすことが提案されている。このような構成によれば、ビル91の屋内にいる人々が不当にまぶしく感じることを抑制することができる。
しかしながら、照明装置92は、ビル91から離れた場所にあり、さらにビル91に対して下方に偏った位置に配置されている。このため、ビル91の壁面全体を均一な照度で照らすことが困難である。また、マスクを用いた手法によっては、ビル91を部分的に色彩や明度を異ならせて照らすといった要望には十分に応えることができなかった。
特開平7−262807号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、建造物の周辺に設置スペースを確保することなく、建造物の全体を均一に、かつ所望の色彩や明度で照らすことが可能なLED照明装置およびこれを備えた建造物を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるLED照明装置は、建造物を照らすLED照明装置であって、LEDチップを備える複数の第1のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向が第1の方向に沿う細長状の複数の第1のLED照明ユニットと、LEDチップを備える複数の第2のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向が上記第1の方向に対して交差する第2の方向に沿う細長状の複数の第2LED照明ユニットと、上記第1および第2の方向のいずれに対しても直角である第3の方向において、上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して、背面側に配置されており、かつ上記第1および第2のLED照明ユニットからの光を上記第3の方向における前面側に反射しうる反射部材と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のLED照明ユニットは、上記第1の方向に並べられた上記複数の第1のLED光源が搭載されており、かつ上記第1の方向を長手方向とする長矩形状の基板と、上記基板を支持し、かつ上記第1の方向を長手方向する細長状の支持部材と、上記複数の第1のLED光源からの光を透過し、かつ上記第1の方向を長手方向する細長状の透光カバーとを備える1以上の第1のLED照明モジュールを有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記支持部材は、上記第1の方向に直角である平面における断面形状が、上記基板が取り付けられた底部、およびこの底部両端から上記基板とは反対側に延びる1対の平行部を有するコの字状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のLED照明モジュールは、上記支持部材に収容されており、受けた電力を上記複数の第1のLED光源を発光させるための電力に変換する電力変換部をさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のLED照明ユニットは、上記第2の方向において平行に配置された2つの上記第1のLED照明モジュールと、上記第1の方向と直角である平面における断面形状が、上記基板のうち上記複数のLED光源が搭載された面が向く方向に開口しており、かつ上記2つの第1のLED照明モジュールを支持する底部を有するコの字状である支持ブラケットと、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記支持ブラケットの上記底部は、上記第3の方向において背面側から前面側に向かうほど上記基板のうち上記複数の第1のLED光源が搭載された面が向く方向に位置するように傾けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記支持ブラケットを収容しているとともに、上記第1の方向と直角である平面における断面形状が、上記基板のうち上記複数の第1のLED光源が搭載された面が向く方向に開口しており、かつ上記支持ブラケットの上記底部と間隔をおいた底部を有するコの字状である補助ブラケットをさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記支持ブラケットの上記底部と上記補助ブラケットの上記底部との間には、上記第2のLED照明ユニットの発光状態を制御する個別コントローラが収納されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のLED照明ユニットの上記複数の第1のLED光源は、互いの色温度が異なるものを含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のLED照明ユニットの上記複数の第1のLED光源は、色温度が3,000Kのものと5,000Kのものとを含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のLED照明ユニットは、各々が上記複数の第2のLED光源を備えており、かつ上記第2の方向に配列された、複数の第2のLED照明モジュールを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のLED照明モジュールに備えられた上記複数の第2のLED光源は、互いに異なる波長の光を発するものを含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のLED照明モジュールに備えられた上記複数の第2のLED光源は、赤色光を発するものと、緑色光を発するものと、青色光を発するものと、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のLED照明モジュールは、上記複数の第2のLED光源からの光を透過する透光カバーを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のLED照明モジュールは、上記第1の方向について対称配置されており、上記複数の第2のLED光源が搭載された2対の搭載面を有する支持ブラケットを備えており、上記各対の搭載面351は、x方向において上記支持ブラケット中央から離間するほど上記第2の方向における互いの距離が小となっており、かつ上記第3の方向において上記複数の第2のLED光源が搭載されている側に向かうほど上記第1の方向における互いの距離が小となるように傾いている。
本発明の第2の側面によって提供されるLED照明装置付き建造物は、複数階を構成する複数の床面および複数の天井面と、上記各床面および天井面の間に配置されており、屋内の境界を形成する複数の窓ガラスと、本発明の第1の側面によって提供されるLED照明装置とを備えており、上記第1の方向が水平方向であり、上記第2の方向が鉛直方向であり、上記第3の方向の、上記背面側が屋内側、上記前面側が屋外側であることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の第1のLED照明ユニットは、上記床面に沿って配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記窓ガラスに対して屋外側にあり、それぞれが上記第2の方向に沿って伸びる複数の補助柱を備えており、上記第2のLED照明ユニットは、上記補助柱の上記第3方向屋内側に取り付けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して上記第3方向屋外側に設けられており、かつ屋外の境界を形成する複数の追加の窓ガラスをさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反射部材は、上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して上記窓ガラスを挟んで屋内側に設けられたブラインドである。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記反射部材は、電圧印加により透過状態を変更可能な液晶シートを備える上記窓ガラスである。
このような構成によれば、上記LED照明装置は、上記建造物の壁面に沿って設けることが可能であるため、上記建造物の周辺に照明手段を配置するためのスペースを確保する必要がない。また、上記LED照明装置を構成する上記複数の第1および第2のLED照明ユニットは、上記建造物の壁面の全面に均等に配置することが可能である。したがって、上記建造物の壁面を均一に照らすことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係るLED照明装置付き建造物の一例を示す斜視図である。 本発明に係るLED照明装置の一例を示すシステム構成図である。 本発明に係るLED照明装置付き建造物およびLED照明装置の一例を示す要部斜視図である。 図3のLED照明装置に備えられたLED照明ユニットを示す要部斜視図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図5のLED照明ユニットのLED光源を示す断面図である。 図3のLED照明装置に備えられたLED照明ユニットを示す要部正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図7のIX−IX線に沿う断面図である。 本発明に係るLED照明装置付き建造物の他の例を示す要部斜視図である。 本発明に係るLED照明装置に用いられる第2のLED照明ユニットの変形例を示す正面図である。 図11のXII−XII線に沿う要部断面図である。 従来の照明装置を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るLED照明装置付き建造物の一例を示している。同図に示されたビル12は、たとえば人や車が往来する道路に面した壁面128にLED照明装置11が設けられている。LED照明装置11は、上記道路を往来する人や車の乗員に心地よい美感を与えうるように、ビル12を照らす。
図2は、LED照明装置11のシステム構成図であり、図3は、ビル12およびLED照明装置11の一部を拡大して示している。なお、図1および図3においては、x方向が水平方向に該当し、z方向が天地方向に該当する。y方向において、紙面左手前側が屋外側であり、紙面右手奥側が屋内側である。
ビル12は、複数階を有する中高層の建造物であり、本発明で言うLED照明装置付き建造物の一例に相当する。図3に示すように、ビル12の各階には、床面121および天井面122が形成されており、これらに挟まれた空間がいわゆる屋内空間となっている。床面121および天井面122の屋外側端には、窓ガラス123が設けられている。窓ガラス123は、屋内の境界を形成している。窓ガラス123の屋内側には、ブラインド126が設けられている。ブラインド126は、電動で自動的に開閉可能とされている。窓ガラス123の屋外側には、窓ガラス124が設けられている。窓ガラス124は、本発明で言う追加の窓ガラスに相当し、屋外の境界を形成している。
窓ガラス123と窓ガラス124とに挟まれた空間は、屋内空間と屋外空間との間に位置する、いわば中間空間とされている。この中間空間には、通気ダクト127が設けられている。通気ダクト127は、上記中間空間の各階部分どうしの通気を促進するためのものであり、本実施形態においては、床面121に沿って配置されている。また、上記中間空間には、複数の補助柱125が設けられている。補助柱125は、z方向を長手方向とする細長状の柱であり、x方向にほぼ等間隔をおいて配置されている。
LED照明装置11は、複数のLED照明ユニット2、複数のLED照明ユニット3、および集中制御ユニット4を備えている。また、LED照明装置11は、本発明で言う反射部材として、ビル12の屋内に備えられたブラインド126を用いている。
LED照明ユニット2は、本発明で言う第1のLED照明ユニットである。図3に示すように、LED照明ユニット2は、2つのLED照明モジュール20、支持ブラケット26、および補助ブラケット27を備えており、全体がx方向を長手方向とする細長状とされている。本実施形態においては、LED照明ユニット2は、ビル12の各階の床面121に沿って配置されている。
図4および図5に示すように、LED照明モジュール20は、x方向を長手方向とする細長状であり、複数のLED光源21、基板22、支持部材23、透光カバー24、および電力変換部25を備えている。LED照明モジュール20は、本発明で言う第1のLED照明モジュールである。図6に示すように、複数のLED光源21は、LEDチップ211、リード212,213、ケース214、および封止樹脂215を備えており、本発明で言う第1のLED光源である。LEDチップ211は、たとえばGaN系半導体からなるn型半導体層、p型半導体層、これらのn型半導体層およびp型半導体層に挟まれた活性層を有しており、青色光を発する。リード212,213は、たとえばCu合金またはNi合金からなり、リード212には、LEDチップ211が搭載されている。リード213は、ワイヤを介してLEDチップ211と導通している。ケース214は、LEDチップ211を囲む枠状であり、たとえば白色樹脂からなる。封止樹脂215は、LEDチップ211を覆っており、透明なエポキシ樹脂に蛍光材料が混入された材料からなる。この蛍光材料は、LEDチップ21からの青色光によって励起されることにより黄色光を発する。青色光と黄色光とが混色することにより、LED光源21は、白色光を発する。本実施形態においては、LED光源21として、色温度が3,000Kの白色光を発するものと、色温度が5,000Kの白色光を発するものとが用いられている。
図4および図5に示すように、基板22は、x方向を長手方向とする長矩形状であり、複数のLED光源21がx方向に直列に並べられた状態で搭載されている。基板22は、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる。支持部材23は、基板22を支持しており、x方向を長手方向とする細長状である。図5に示すように、支持部材23のyz平面における断面形状は、底部231と1対の平行部232とを有する略コの字状とされている。底部231のz方向上面には、基板22が接合されている。1対の平行部232は、底部231のy方向端からz方向下方に延びている。図4および図5に示すように、透光カバー24は、x方向を長手方向とする細長状であり、たとえば半透明の乳白色樹脂からなる。透光カバー24は、支持部材23に取り付けられており、複数のLED光源21を覆っている。透光カバー24は、複数のLED光源21からの光を拡散させつつ透過させる。電力変換部25は、支持部材23に収容されており、後述する電源46からの電力をLEDチップ211を点灯させるのに適した電圧あるいは電流に変換するためのものである。
支持ブラケット26は、たとえばSUS製プレートからなり、x方向を長手方向とする細長状である。支持ブラケット26のyz平面における断面形状は、底部261および1対の平行部262を有する略コの字状とされている。図5によく表れているように、底部261は、y方向における図中右方(図3における屋内側)に向かうほどz方向下方に位置するように傾斜している。この底部261に2つのLED照明モジュール20が搭載されている。このため、2つのLED照明モジュール20も底部261と同様に傾いている。補助ブラケット27は、たとえばSUS製プレートからなり、x方向を長手方向とする細長状である。補助ブラケット27のyz平面における断面形状は、底部271および1対の平行部272を有する略コの字状とされている。補助ブラケット27は、1対の平行部272によって挟むようにして、支持ブラケット26を収容している。底部261と底部271との間の空間には、個別コントローラ42が収容されている。
LED照明ユニット3は、本発明で言う第2のLED照明ユニットである。図3に示すように、LED照明ユニット3は、z方向を長手方向とする細長状であり、補助柱125に沿って、補助柱125の屋内側面に設置されている。
図7および図8に示すように、LED照明ユニット3は、複数のLED照明モジュール30、および本体34を備えている。LED照明モジュール30は、本発明で言う第2のLED照明モジュールであり、3つのLED光源31、透光カバー32、および基板33を備えている。LED光源31は、本発明で言う第2のLED光源であり、図9に示すように、LEDチップ311、リード312,313、ケース314、および封止樹脂315を備えている。LEDチップ311は、n型半導体層、p型半導体層、これらのn型半導体層およびp型半導体層に挟まれた活性層を有しており、本実施形態においては、赤色光を発するもの、緑色光を発するもの、青色光を発するものが用いられている。リード312,313は、たとえばCu合金またはNi合金からなり、リード312には、LEDチップ311が搭載されている。リード313は、ワイヤを介してLEDチップ311と導通している。ケース314は、LEDチップ311を囲む枠状であり、たとえば白色樹脂からなる。封止樹脂315は、LEDチップ311を覆っており、たとえば透明なエポキシ樹脂からなる。
図7および図8に示すように、基板33には、3つのLED光源31が搭載されている。これらの3つのLED光源31は、赤色光を発するものと、緑色光を発するものと、青色光を発するものとによって構成されている。基板33は、たとえば円形であり、ガラスエポキシ樹脂からなる。透光カバー32は、3つのLED光源31を覆っており、ドーム状である。透光カバー32は、3つのLED光源31からの光を透過する透明樹脂からなる。
本体34は、z方向を長手方向とする細長状であり、たとえばSUS製プレートからなる。本体34は、z方向に直列に並ぶように、複数のLED照明モジュール30を保持している。図8に示すように、本体34と補助柱125とが結合されることにより、LED照明ユニット3は、補助柱125に取り付けられている。
図3に示すように、LED照明ユニット2およびLED照明ユニット3は、窓ガラス123を挟んで、ブラインド126と対面する格好となる。ブラインド126を閉じた状態で、LED照明ユニット2が発光すると、ブラインド126のうち床面121に近い部分が照らされる。また、LED照明ユニット3が発光すると、ブラインド126のうち補助柱125に近い部分が照らされる。ブラインド126は、たとえば白色などの比較的反射率が高い色とされている。このため、ブラインド126を照らす光は、ブラインド126によって反射される。そして、窓ガラス123,124を透して屋外へと照射される。
図2に示すように、複数のLED照明ユニット2および複数のLED照明ユニット3は、集中制御ユニット4によって制御される。集中制御ユニット4は、たとえばビル12の制御室(図示略)に配置されており、CPU、メモリ、インターフェースなどを備える。集中制御ユニット4には、駆動用の電源45から電力供給される。集中制御ユニット4と複数のLED照明ユニット2とは、信号線によって直接接続されている。一方、集中制御ユニット4と複数のLED照明ユニット3とは、中継ブースター41および個別コントローラ42を介して信号線によって接続されている。集中制御ユニット4とLED照明ユニット3との通信には、通信プロトコルとしてDMX512が採用されている。中継ブースター41は、集中制御ユニット4から送られたDMX512に準拠した信号を増幅させ、かつ中継する。個別コントローラ42は、中継ブースター41から受けた信号に基づいて、LED照明ユニット3を調光制御する。本実施形態においては、1つのLED照明ユニット3に1つの個別コントローラ42が配置されている。複数のLED照明ユニット2および複数のLED照明ユニット3が発光するための電力は、電源46から供給される。
集中制御ユニット4からの指令により、LED照明ユニット2は、色温度が3,000KのLED光源21と色温度が5,000KのLED光源21とのそれぞれについて、0〜100%の輝度で発光するようにいわゆるPWM制御される。また、LED照明ユニット3は、赤色光、緑色光、青色光を各別に発する3つのLED光源31それぞれについて、0〜100%の輝度で発光するようにPWM制御される。これにより、LED照明ユニット2は、色温度が3,000〜5,000Kの白色光を所望の輝度で発する。また、LED照明ユニット3は、赤色光、緑色光、青色光を混色させることによって発色可能な色の光を所望の輝度で発する。
次に、LED照明装置11の発光制御形態の一例について、以下に説明する。
集中制御ユニット4には、日付および時間についてのLED照明ユニット2,3の調光設定データが格納されている。この調光設定データは、LED照明ユニット2については、色温度と輝度、LED照明ユニット3については、色相と輝度とからなる。より具体的には、LED照明ユニット2の場合、色温度3,000KのLED光源21の輝度(0〜100%)と色温度5,000KのLED光源21の輝度(0〜100%)に分解され、LED照明ユニット3の場合、赤色光、緑色光、青色光を発するLED光源31ごとの輝度(0〜100%)に分解される。たとえば、日付については、消灯日と点灯日とが設定されている。そして、点灯日については、時間ごとにLED照明ユニット2,3の発光状態が設定されている。
一例としては、通常の点灯日において、屋外が明るい昼間は、LED照明ユニット2,3ともに輝度が0%に設定される。そして、屋外が暗くなり始める日暮れに相当する時間になると、LED照明ユニット2の輝度がたとえば数十%に上げられる。また、別系統の制御によって、日暮れに相当する時間になると、ブラインド126が自動的に閉状態とされる。そして、屋外が十分に暗くなる時間帯(たとえば20時)になると輝度が100%に設定される。こののちは、深夜にあたる22時から24時頃に輝度が0%に戻される。この通常の点灯日においては、ビル12の壁面128は、その全体がやわらかな白色を呈するように照らされる。
次に、特定日と称される点灯日においては、日暮れに相当する時間になるとLED照明ユニット2,3ともに、輝度が高められる。これにより、ビル12の壁面128には、LED照明ユニット2による白色を背景として、LED照明ユニット3による色相豊かな色が浮かびあがる。各LED照明ユニット3は、個別コントローラ42によって個別に調光制御される。このため、壁面128を色相あるいは輝度についてのグラデーションに染めることや、模様を連想させる色とすることも可能である。
次に、LED照明装置11およびビル12の作用について説明する。
本実施形態によれば、LED照明装置11は、ビル12の壁面128に沿って設けられるため、ビル12の周辺に照明手段を配置するためのスペースを確保する必要がない。また、LED照明装置11を構成する複数のLED照明ユニット2,3は、壁面128の全面に均等に配置することが可能である。したがって、ビル12の壁面128を均一に照らすことができる。
x方向に沿って配列された複数のLED照明ユニット2とz方向に沿って配列された複数のLED照明ユニット3とを備えることにより、壁面128がより均一に照らされているように見せることができる。また、LED照明ユニット2,3の発光状態を異ならせることにより、壁面128を均一に照らすだけでなく、壁面128の外観に意図した抑揚を与えることができる。
LED照明ユニット2は、x方向に延びる細長状であり、床面121に沿って配置するのに適している。2つのLED照明モジュール20を屋内側に傾けて配置することにより、屋内側、特にブラインド126に向かう光量を増加させることができる。互いに異なる色温度の光を発するLED光源21を備えることにより、LED照明ユニット2が発する白色光の微妙な色合いを調節することができる。拡散機能を果たす透光カバー24を備えることにより、色温度が3,000Kの光と色温度が5,000Kの光の混色を促進することができる。
LED照明ユニット3は、z方向に延びる細長状であり、補助柱125に沿って配置するのに適している。LED照明ユニット2とは異なる姿勢で異なる位置に向けて光を照射することにより、LED照明ユニット2の光とLED照明ユニット3の光とをそれぞれ際立たせることができる。赤色光、緑色光、青色光を発するLED光源31を備えることにより、さまざまな色彩の光を発することが可能であり、壁面128の外観に抑揚を与えるのに好適である。
日付や時間によって調光設定データを構成することにより、周辺地域事情からビル12全体が明るく点灯することが好ましくない日には、あえて消灯させ、たとえば地域の祝い事に該当する日には、鮮やかに点灯させるといった点灯制御が可能である。
閉状態のブラインド126に反射させることによって壁面128を照らす構成とすることにより、LED照明装置11からの光が屋内に不当に進入してしまうことを抑制することができる。ブラインド126は一般的なオフィスであれば備えられているものであり、LED照明装置11を適用するためにあらたな反射手段を設ける必要がない。
図10は、本発明の他の実施形態を示している。なお、本図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
本実施形態においては、窓ガラス123の構成が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態の窓ガラス123は、2枚のガラス板と、これらのガラス板に挟まれた液晶シートとを備えている。上記液晶シートは、電圧が印加されることにより白濁する。LED照明装置11を点灯させるときには、上記液晶シートに電圧を印加し、白濁させる。これにより、LED照明装置11からの光は、白濁した窓ガラス123によって反射される。このような実施形態によっても、ビル12の壁面128を適切に照らすことができる。本実施形態の場合、LED照明装置11からの光を反射させる手段としては、ブラインド126を設ける必要はない。
図11および図12は、LED照明ユニット3の変形例を示している。本変形例においては、LED照明ユニット3に備えられた複数のLED照明モジュール30の構成が、上述した実施形態と異なっている。本変形例のLED照明モジュール30は、支持ブラケット35を有している。支持ブラケット35は、y方向視において略菱形状であり、2対の搭載面351を有している。各対の搭載面351は、z方向に並べられており、x方向において支持ブラケット35の中央から外方に向かうほど互いの距離が小となっている。また、図12に示すように、各対の搭載面351は、y方向において背面側に向かうほどx方向における互いの距離が小となるように傾いている。各搭載面351は、長矩形状とされている。
各搭載面351には、複数のLED光源31が取り付けられている。複数のLED光源31は、各搭載面351の長手方向に沿って配列されている。
このような変形例によれば、搭載面351が上述した傾斜面であることにより、x方向およびy方向の双方において、窓ガラス123およびブラインド126のより広い領域をLED照明ユニット3からの光によって照らすことができる。また、各対の搭載面351がx方向において先細り状のテーパ配置とされていることにより、LED照明ユニット3からx方向に離れた位置を比較的高い照度で照らすことが可能である。したがって、ビル11をより均一に光っているような外観とすることができる。
本発明に係るLED照明装置およびLED照明装置付き建造物は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るLED照明装置およびLED照明装置付き建造物の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
11 LED照明装置
12 ビル(建造物)
121 床面
122 天井面
123 窓ガラス
124 (追加の)窓ガラス
125 補助柱
126 ブラインド(反射部材)
127通気ダクト
128 壁面
2 (第1の)LED照明ユニット
20 (第1の)LED照明モジュール
21 (第1の)LED光源
211 LEDチップ
22 基板
23 支持部材
231 底部
232 平行部
24 透光カバー
25 電力変換部
26 支持ブラケット
261 底部
262 平行部
27 補助ブラケット
271 底部
272 平行部
28 透光板
3 (第2の)LED照明ユニット
30 (第2の)LED照明モジュール
31 (第2の)LED光源
311 LEDチップ
32 透光カバー
33 基板
34 本体
35 支持ブラケット
351 搭載面
4 集中制御ユニット
41 中継ブースター
42 個別コントローラ
45 電源
46 電源
x 第1の方向
z 第2の方向
y 第3の方向

Claims (21)

  1. 建造物を照らすLED照明装置であって、
    LEDチップを備える複数の第1のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向が第1の方向に沿う細長状の複数の第1のLED照明ユニットと、
    LEDチップを備える複数の第2のLED光源を各々が有しており、かつ長手方向が上記第1の方向に対して交差する第2の方向に沿う細長状の複数の第2のLED照明ユニットと、
    上記第1および第2の方向のいずれに対しても直角である第3の方向において、上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して、背面側に配置されており、かつ上記第1および第2のLED照明ユニットからの光を上記第3の方向における前面側に反射しうる反射部材と、を備えることを特徴とする、LED照明装置。
  2. 上記第1のLED照明ユニットは、上記第1の方向に並べられた上記複数の第1のLED光源が搭載されており、かつ上記第1の方向を長手方向とする長矩形状の基板と、上記基板を支持し、かつ上記第1の方向を長手方向する細長状の支持部材と、上記複数の第1のLED光源からの光を透過し、かつ上記第1の方向を長手方向する細長状の透光カバーとを備える1以上の第1のLED照明モジュールを有する、請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 上記支持部材は、上記第1の方向に直角である平面における断面形状が、上記基板が取り付けられた底部、およびこの底部両端から上記基板とは反対側に延びる1対の平行部を有するコの字状である、請求項2に記載のLED照明装置。
  4. 上記第1のLED照明モジュールは、上記支持部材に収容されており、受けた電力を上記複数の第1のLED光源を発光させるための電力に変換する電力変換部をさらに備える、請求項3に記載のLED照明装置。
  5. 上記第1のLED照明ユニットは、上記第3の方向において平行に配置された2つの上記第1のLED照明モジュールと、上記第1の方向と直角である平面における断面形状が、上記基板のうち上記複数の第1のLED光源が搭載された面が向く方向に開口しており、かつ上記2つの第1のLED照明モジュールを支持する底部を有するコの字状である支持ブラケットと、を備える、請求項2ないし4のいずれかに記載のLED照明装置。
  6. 上記支持ブラケットの上記底部は、上記第3の方向において背面側から前面側に向かうほど上記基板のうち上記複数の第1のLED光源が搭載された面が向く方向に位置するように傾けられている、請求項5に記載のLED照明装置。
  7. 上記支持ブラケットを収容しているとともに、上記第1の方向と直角である平面における断面形状が、上記基板のうち上記複数の第1のLED光源が搭載された面が向く方向に開口しており、かつ上記支持ブラケットの上記底部と間隔をおいた底部を有するコの字状である補助ブラケットをさらに備える、請求項5または6に記載のLED照明装置。
  8. 上記支持ブラケットの上記底部と上記補助ブラケットの上記底部との間には、上記第2のLED照明ユニットの発光状態を制御する個別コントローラが収納されている、請求項7に記載のLED照明装置。
  9. 上記第1のLED照明ユニットの上記複数の第1のLED光源は、互いの色温度が異なるものを含む、請求項2ないし8のいずれかに記載のLED照明装置。
  10. 上記第1のLED照明ユニットの上記複数の第1のLED光源は、色温度が3,000Kのものと5,000Kのものとを含む、請求項9に記載のLED照明装置。
  11. 上記第2のLED照明ユニットは、各々が上記複数の第2のLED光源を備えており、かつ上記第2の方向に配列された、複数の第2のLED照明モジュールを備える、請求項1ないし10のいずれかに記載のLED照明装置。
  12. 上記第2のLED照明モジュールに備えられた上記複数の第2のLED光源は、互いに異なる波長の光を発するものを含む、請求項11に記載のLED照明装置。
  13. 上記第2のLED照明モジュールに備えられた上記複数の第2のLED光源は、赤色光を発するものと、緑色光を発するものと、青色光を発するものと、を含む、請求項12に記載のLED照明装置。
  14. 上記第2のLED照明モジュールは、上記複数の第2のLED光源からの光を透過する透光カバーを備える、請求項11ないし13のいずれかに記載のLED照明装置。
  15. 上記第2のLED照明モジュールは、上記第1の方向について対称配置されており、上記複数の第2のLED光源が搭載された2対の搭載面を有する支持ブラケットを備えており、
    上記各対の搭載面351は、x方向において上記支持ブラケット中央から離間するほど上記第2の方向における互いの距離が小となっており、かつ上記第3の方向において上記複数の第2のLED光源が搭載されている側に向かうほど上記第1の方向における互いの距離が小となるように傾いている、請求項11ないし13のいずれかに記載のLED照明装置。
  16. 複数階を構成する複数の床面および複数の天井面と、
    上記各床面および天井面の間に配置されており、屋内の境界を形成する複数の窓ガラスと、
    請求項1ないし15のいずれかに記載のLED照明装置とを備えており、
    上記第1の方向が水平方向であり、
    上記第2の方向が鉛直方向であり、
    上記第3の方向の、上記背面側が屋内側、上記前面側が屋外側であることを特徴とする、LED照明装置付き建造物。
  17. 上記複数の第1のLED照明ユニットは、上記床面に沿って配置されている、請求項16に記載のLED照明装置付き建造物。
  18. 上記窓ガラスに対して屋外側にあり、それぞれが上記第2の方向に沿って伸びる複数の補助柱を備えており、
    上記第2のLED照明ユニットは、上記補助柱の上記第3方向屋内側に取り付けられている、請求項16または17記載のLED照明装置付き建造物。
  19. 上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して上記第3方向屋外側に設けられており、かつ屋外の境界を形成する複数の追加の窓ガラスをさらに備える、請求項16ないし18のいずれかに記載のLED照明装置付き建造物。
  20. 上記反射部材は、上記複数の第1および第2のLED照明ユニットに対して上記窓ガラスを挟んで屋内側に設けられたブラインドである、請求項16ないし19のいずれかに記載のLED照明装置付き建造物。
  21. 上記反射部材は、電圧印加により透過状態を変更可能な液晶シートを備える上記窓ガラスである、請求項16ないし19のいずれかに記載のLED照明装置付き建造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103440829A (zh) * 2013-09-10 2013-12-11 利亚德光电股份有限公司 Led显示单元及具有其的玻璃幕墙
CN103669657A (zh) * 2012-09-13 2014-03-26 上海江欢成建筑设计有限公司 内置led显示屏的玻璃幕墙

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