JP2012149790A - 冷凍サイクル装置及び流路切替装置及び流路切替方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置及び流路切替装置及び流路切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸発圧力の異なる複数の蒸発器を備えた冷凍サイクル装置において、エジェクタを用いて膨張動力回収を行い、常時、運転効率の高い冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】冷凍サイクル装置は、流路制御装置1081を備えている。圧力検出器602a,602bは、流路制御装置1081の第1冷媒流入口81、第1冷媒流入口82から流入する冷媒Wr1、Wr2の圧力を検出する。流路制御装置1081は、冷媒Wr1の圧力の方が高い場合は、流路71(2本の破線)に切り替え、冷媒Wr2の圧力の方が高い場合は、流路72(2本の実線)に切り替える。この切り替えによって、冷媒Wr1、Wr2のうち、圧力の高いほうが、常に、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051に流入する。
【選択図】図1

Description

この発明は、蒸発温度が異なる複数の蒸発器を備えた冷凍サイクル装置において、エジェクタを用いることにより膨張動力を回収し利用する冷凍サイクル装置に関する。
従来の冷凍サイクル装置では、低い圧力に設定された蒸発器11からの冷媒を、高い圧力に設定された蒸発器13から流入する冷媒によって加圧する圧力上昇装置15を備えている(例えば特許文献1)。これにより、圧力上昇装置15を利用しない冷凍サイクルと比べて、圧縮機の吸入圧力が上昇する。これにより、圧縮機の消費電力が低減し、冷凍サイクルの省エネを図れるとある(特許文献1)。
特開2009−236330号公報
しかし、特許文献1では、高い圧力で設定された蒸発器13と、低い圧力で設定された蒸発器11との圧力レベルが逆転した場合、エジェクタ(圧力上昇装置15)への冷媒流入経路が逆転し、圧力上昇効果を得ることができないという課題がある。
この発明の目的は、蒸発温度の異なる複数個の蒸発器から構成される冷凍サイクルにおいて、エジェクタを用いることにより、常時、運転効率を向上させることにある。
この発明の冷凍サイクル装置は、
駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口と、前記駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口と、前記駆動冷媒と前記吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口とを有すると共に、前記混合冷媒流出口が圧縮機の吸入側に接続されるエジェクタと、
冷媒Aを流入する第1冷媒流入口と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口と、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口と接続する第1冷媒流出口と、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口と接続する第2冷媒流出口とを有し、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第1冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第2冷媒流出口から流出させる第1流路と、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第2冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第1冷媒流出口から流出させる第2流路とを切り替える流路切替装置と、
前記エジェクタの前記混合冷媒流出口に吸入側が接続される圧縮機と、
前記圧縮機の吐出側に配管で接続される放熱器と、
前記放熱器の冷媒流出側と配管で接続された第1減圧機構と、
一方の側が前記第1減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記流路切替装置の前記第1冷媒流入口と接続され、前記他方の側から前記冷媒Aを前記流路切替装置に流入する前記第1蒸発器と、
前記第1減圧機構と前記放熱器とを接続する前記配管の途中から分岐する配管と接続される第2減圧機構と、
一方の側が前記第2減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記流路切替装置の前記第2冷媒流入口と接続され、前記他方の側から前記冷媒Bを前記流路切替装置に流入する第2蒸発器と
を備えたことを特徴とする。
本発明の冷凍サイクル装置は、高温側の蒸発器を流出した冷媒の圧力エネルギーをエジェクタの駆動媒体として利用し、低温側の蒸発器を流出した冷媒を吸引および昇圧させることで圧縮機の吸入圧力を上昇させる。その結果、圧縮機の消費電力を低減することができるので、冷凍サイクルの省エネ化を図ることができる。
実施の形態1の冷凍サイクル装置1010の構成を示す模式図。 実施の形態1の流路制御装置1081の構成を示す模式図。 実施の形態1のエジェクタ105の内部と、内部の圧力分布を示す図。 実施の形態1の冷凍サイクル装置1010のモリエル線図。 実施の形態1の流路制御装置1081の動作を示すフローチャート。 実施の形態1の流路制御装置1081の冷媒の流路を示す図。 実施の形態1の効果を示すモリエル線図。 実施の形態1のエジェクタ効率と昇圧量の関係を示す図。 実施の形態1のエジェクタ効率とCOPの関係を示す図。 実施の形態2の流路制御装置1082の構成を示す模式図。 実施の形態2の流路制御装置1082の冷媒の流路を示す図。 実施の形態3の冷凍サイクル装置1010の構成を示す模式図。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における冷凍サイクル装置1010を示す模式図である。冷凍サイクル装置1010は、圧縮機101、放熱器である凝縮器102、第1流量制御弁103(第1減圧機構)、第1蒸発器104が冷媒配管で順次接続されている。また、凝縮器102の出口から分岐して第2流量制御弁106、第2蒸発器107が冷媒配管で順次接続されている。第1蒸発器104と第2蒸発器107とは、流路制御装置1081(流路切替装置)と接続されている。流路制御装置1081は、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051に、それぞれ冷媒配管で接続されている。エジェクタ105の混合冷媒流出口1053は圧縮機と冷媒配管で接続されている。第1蒸発器104は、第1保冷室001に設置され、第2蒸発器107は第2保冷室002に設置される。
図1の構成をさらに詳しく説明する。
(1)エジェクタ105
エジェクタ105は、駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口1051と、駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口1052と、駆動冷媒と吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口1053とを有する。混合冷媒流出口1053は、圧縮機101の吸入側に接続されている。
(2)流路制御装置1081
流路制御装置1081は、冷媒Aを流入する第1冷媒流入口81と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口82と、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051と接続する第1冷媒流出口91と、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052と接続する第2冷媒流出口92とを有する。流路制御装置1081は、第1冷媒流入口81から流入した冷媒Aを第1冷媒流出口91から流出させ、かつ、第2冷媒流入口82から流入した冷媒Bを第2冷媒流出口92から流出させる第1流路(破線で示す流路71)と、第1冷媒流入口81から流入した冷媒Aを第2冷媒流出口92から流出させ、かつ、第2冷媒流入口82から流入した冷媒Bを第1冷媒流出口91から流出させる第2流路(実線で示す流路72)とを切り替える。
(3)冷凍サイクルを構成する他の構成機器の接続関係
圧縮機101は、エジェクタ105の混合冷媒流出口1053に吸入側が接続される。
凝縮器102は、圧縮機101の吐出側に配管で接続される。第1流量制御弁103(第1減圧機構)は、凝縮器102の冷媒流出側と配管で接続される。第1蒸発器104(前記第1蒸発器)は、一方の側(冷媒流入側)が第1流量制御弁103と配管で接続され、他方の側(冷媒流出側)が流路制御装置1081の第1冷媒流入口81と接続され、他方の側から冷媒Aを流路制御装置1081に流入する。第2流量制御弁106(第2減圧機構)は、第1流量制御弁103と凝縮器102とを接続する配管の途中から分岐する配管と接続される。第2蒸発器107(第2蒸発器)は、一方の側(冷媒流入側)が第2流量制御弁106と配管で接続され、他方の側(冷媒流出側)が流路制御装置1081の第2冷媒流入口82と接続され、他方の側から冷媒Bを流路制御装置1081に流入する。
図2は、流路制御装置1081の内部構成を示す図である。図2を参照して流路制御装置1081の構成を説明する。流路制御装置1081は、流路制御弁601a(第1流路切替弁)、流路制御弁601b(第3流路切替弁)、流路制御弁601c(第2流路切替弁)、流路制御弁601d(第4流路切替弁)、圧力検出器602a(第1検出器の一例)、圧力検出器602b(第2検出器の一例)、制御ユニット603等を備えている。制御ユニット603は、受信部604、演算部605、送信部606を備えている。制御ユニット603は、圧力検出器602aと圧力検出器602bとの圧力検出結果(検出値)に基づいて、流路制御弁601a〜流路制御弁601dを制御する。図2に示すように、第1冷媒流入口81、流路制御弁601a、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052が、順次、配管で順次接続される。また、第2冷媒流入口82、流路制御弁601c、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051が、順次、配管で順次接続される。また、第1冷媒流入口81と流路制御弁601aとの途中(Y1)から流路制御弁601cと駆動冷媒流入口1051との途中(Z2)に接続する配管の途中に、流路制御弁601bが配置される。また、第2冷媒流入口82と流路制御弁601cとの途中(Y2)から流路制御弁601aと吸引冷媒流入口1052との途中(Z1)に接続する配管の途中に、流路制御弁601dが配置される。
このように、図2では、第1保冷室001に設置された第1蒸発器104は、流路制御装置1081における分岐部Y1、流路制御弁601a、合流点Z1、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052と順次冷媒配管で接続されている。また、分岐部Y1、流路制御弁601b、合流点Z2、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051が、順次、冷媒配管で接続されている。
一方、第2保冷室002に備えた第2蒸発器107は、分岐部Y2、流路制御弁601c、合流点Z2、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へと、順次接続されている。また、分岐部Y2、流路制御弁601d、合流点Z1、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052が、順次、冷媒配管で接続されている。
(制御ユニット603による制御)
分岐部Y1の上流側には圧力検出器602aが設置され、分岐部Y2の上流側には圧力検出器602bが設置されており、冷媒圧力を検出する。圧力検出器602a,602bの検出信号は、制御ユニット603内の受信部604に集まる。演算部605は、受信部604によって受信された検出信号、各種設定値などに基づいて比較判断を行い、送信部606を介して制御信号を各流路制御弁601a〜601dに送信する。
図3は、エジェクタ105の構成と内部の圧力分布とを示す。エジェクタ105は、ノズル部201、混合部202、ディフューザー部203で構成される。ノズル部201は、さらに減圧部201a、ノズル喉部201b、末広部201cで構成される。図3における「e,g,h,i,j」等のアルファベットは、後述するモリエル線図の各点を表している。
流路制御装置1081を流出した高圧の冷媒(駆動冷媒)は、駆動冷媒流入口1051から流入し、減圧部201aで流路面積の低下に伴い減圧膨張する。減圧により速度が上昇し、ノズル喉部201bで音速となる。音速となった駆動冷媒は、末広部201cで更に速度を上昇させながら減圧する。これにより超高速の気液二相冷媒がノズル部201から流出する。一方、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052から吸引される冷媒は、吸引冷媒流入口1052とノズル部201の出口との圧力差により、超高速の冷媒に引き込まれる(吸引冷媒)。ノズル部201の出口、つまり、混合部202の入口から超高速の駆動冷媒と低速の吸引冷媒とが混合(混合冷媒)し始める。混合冷媒では、駆動冷媒と吸引冷媒との運動量交換により、圧力が回復(上昇)する。さらに、ディフューザー部203においても流路拡大による減速により、動圧が静圧に変換されて圧力が上昇し、混合冷媒は、ディフューザー部203(混合冷媒流出口1053)から流出する。
(冷凍サイクルの動作)
次に、冷凍サイクル装置1010の動作について、第1蒸発器104の冷媒圧力が第2蒸発器107の冷媒圧力よりも低い場合を例に説明する。
図4は、第1蒸発器104の冷媒圧力<第2蒸発器107の冷媒圧力
の場合のモリエル線図を示す。図4のモリエル線図の横軸は冷媒の比エンタルピを示し、縦軸は圧力を示す。また、モリエル線図内の点a〜jは、図1および図2に示す位置における冷媒状態を示す。
圧縮機101の吸入口における状態aの低圧冷媒は、圧縮機101により高温高圧の冷媒(状態b)となり、凝縮器102へ流入する。凝縮器102による室外空気との熱交換により冷却された状態cの冷媒は、第1蒸発器104へ流れる冷媒Wr1(冷媒A)と、第2蒸発器107へ流れる冷媒Wr2(冷媒B)とに分流する。冷媒Wr1は、第1流量制御弁103で減圧されて状態dとなり、第1蒸発器104へ流入する。冷媒Wr1は、第1蒸発器104にて第1保冷室001の空気により加熱されて状態eとなり、流路制御装置1081でエジェクタ105の吸引冷媒流入口1052へ導かれる。一方、凝縮器102の出口で分流した冷媒Wr2は、第2流量制御弁106で減圧されて状態fとなり、第2蒸発器107へ流入する。第2蒸発器107にて第2保冷室002の空気により加熱されて状態gとなり、流路制御装置1081にてエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へ導かれる。
エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へ流入した状態gの冷媒Wr2は、エジェクタのノズル部201で減圧されて超高速となる。超高速となった状態hの冷媒Wr2は、ノズル部201の出口直後、吸引冷媒、すなわち、第1蒸発器104を流出した状態eの冷媒Wr1と混合して状態iとなる。冷媒Wr1と冷媒Wr2とは、エジェクタ105の混合部202で混合し、この混合冷媒は、ディフューザー部203で圧力が上昇して状態jとなり、エジェクタ105の混合冷媒流出口1053を流出し、圧縮機101に吸引される。以上の動作により冷凍サイクルが形成される。
(流路制御装置1081の動作)
図5は、流路制御装置1081の動作を示すフローチャートである。次に図5を用いて、流路制御装置1081の動作を説明する。
(1)ST101にて、冷媒の圧力が検出されて受信部604に集約される。
(2)ST102では、演算部605が圧力の検出値を比較する。演算部605は、圧力検出器602aの検出値が圧力検出器602bよりも小さい場合、
すなわち、
第1蒸発器104の冷媒Wr1圧力<第2蒸発器107の冷媒Wr2圧力
の場合(図4で説明した例の場合)、制御ユニット603は、ST103−aにて流路制御弁601a、601cを開放し、かつ、流路制御弁601b、602dを閉止する(図1に示す第2流路)。この場合、第2蒸発器107を流出する高圧の冷媒Wr2は駆動冷媒流入口1051に流入し、第1蒸発器104を流出する低圧の冷媒Wr1は吸引冷媒流入口1052に流入する。
(3)一方、圧力検出器602aの検出値が圧力検出器602bの検出値よりも大きい場合、
すなわち、
第1蒸発器104の冷媒Wr1圧力>第2蒸発器107の冷媒Wr2
の場合、制御ユニット603は、ST103−bにて流路制御弁601b、601dを開放し、流路制御弁601a、602cを閉止する(図1に示す第1流路)。この場合、第1蒸発器104を流出する高圧の冷媒Wr1は駆動冷媒流入口1051に流入し、第2蒸発器107を流出する低圧の冷媒Wr2は吸引冷媒流入口1052に流入する。
(4)このように、流路制御装置1081に流入する冷媒Wr1、Wr2のうち、圧力の高いほうが駆動冷媒流入口1051に流入し、圧力の低いほうが吸引冷媒流入口1052に流入する。
図6は、図5で説明した冷媒の流れを示す。第2流路72(実線)は、圧力検出器602aの検出値(冷媒Wr1)が、圧力検出器602bの検出値(冷媒Wr2)より低い場合の冷媒の流れを示す。第1保冷室001の第1蒸発器104から流出した冷媒Wr1は、分岐部Y1、流路制御弁601aを通って、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052へ流れる。また第2保冷室002の第2蒸発器107から流出した冷媒Wr2は、分岐部Y2、流路制御弁601cを通ってエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へ流れる。
第1流路71(破線)は、圧力検出器602a(冷媒Wr1)の検出値が、圧力検出器602bの検出値(冷媒Wr2)より高い場合の冷媒の流れを示す。この場合、第1蒸発器104から流出した冷媒Wr1は、流路制御弁601bを通ってエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へ流れ、第2蒸発器107から流出した冷媒Wr2は、流路制御弁601dを介してエジェクタ105の吸引冷媒流入口1052へ流れる。
図7は、第1蒸発器104、第2蒸発器107、流路制御装置1081等を有する冷凍サイクル装置1010と、従来の冷凍サイクル、すなわちエジェクタを利用しない場合のモリエル線図を比較した図である。実線が冷凍サイクル装置1010、破線が従来の冷凍サイクルでのモリエル線図を示している。図7において、冷凍サイクル装置1010は、圧縮機出口エンタルピ、すなわち点bのエンタルピが、従来の冷凍サイクルにおける圧縮機出口エンタルピ、すなわち点b’のエンタルピよりも小さくなっていることが特徴である。
圧縮機の消費電力Qcompは、圧縮機が押した冷媒流量Wrと圧縮機の出入口エンタルピ差Δhとから、次式(1)で求まる。
Qcomp=Wr×Δh (1)
式(1)より、圧縮機の消費電力を低減するには、冷媒流量WrもしくはΔhを低減させれば良い。しかし、冷媒流量Wrを低減すると冷凍機の冷却能力が低下するため、Δhを低減させる必要がある。
冷凍サイクル装置1010における圧縮機101の出入口エンタルピ差Δhは、式(2)であらわせる。また、従来の圧縮機出入口エンタルピ差Δh’は式(3)で表せる。
Δh=ha−hb (2)
Δh’=he−hb’ (3)
ここに、式(2)、式(3)の添え字は、図7に示すモリエル線図の各点におけるエンタルピを表している。冷凍サイクル装置1010ではエジェクタ105の昇圧効果により、圧縮機101の出口エンタルピは、
hb<hb’
となり、従来の冷凍サイクルと比べてΔhを低減できる。その結果、圧縮機101の消費電力を低減できる。
図8は、エジェクタ効率ηとエジェクタの昇圧量ΔPの関係を示す。エジェクタ効率ηとは、膨張動力Wnと回収動力Weとの比であり、式(4)で表せる。
η=We/Wn (4)
膨張動力Wnは、エジェクタ105へ流入した状態g(駆動冷媒流入口1051)の冷媒が状態h(図3)まで断熱膨張した場合の動力であり、式(5)で表せる。
Wn=Wr1×(hg−hh) (5)
回収動力Weは、エジェクタ105が昇圧仕事に利用した動力であり、式(6)で表せる。
We=Wr2×ΔP/ρg (6)
つまり、式(4)、式(5)、式(6)より、昇圧量ΔP、吸引流量Wr2を増大させることでエジェクタ効率は増大する。
また、図8は、冷媒R404を作動流体に用いて、冷凍サイクル装置1010をサイクルシミュレーションした結果を示している。例えば、外気温度35℃、冷蔵庫内温度0℃、冷凍庫温度―30℃の場合、エジェクタ効率の増大とともに昇圧量は増大する。図8によれば、エジェクタ効率20%の場合、昇圧量は0.028MPa、40%では0.05MPaとなり、圧縮機の吸入圧力を増大させることができる。
図9は、従来の冷凍サイクル装置のCOPを1とした場合の冷凍サイクル装置1010のCOPを示す。エジェクタ効率0%が、従来の冷凍サイクル装置のCOPに相当する。COP改善効果は、エジェクタ効率が10%の場合+4%、20%では+7%向上し、冷凍サイクルの省エネ化を図ることができる。
本実施の形態1では、流路制御装置1081によって、冷却空間から流出した冷媒の圧力検出値に基づいて流路を切り替えている。このため、常に高圧側の冷媒がエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051に流入する。これにより、第1保冷室001(第1蒸発器104)と第2保冷室002(第2蒸発器107)の出口圧力、すなわち第1保冷室001と第2保冷室002の冷却温度が逆転した場合でも、常に、エジェクタ105を利用して、動力回収運転を実現できる。よって、冷凍サイクル装置の省エネ化を図ることができる。
(モジュール化)
また、エジェクタ105、流路制御弁601a〜601d、制御ユニット603をモジュール構造607にすることで、既存の設備への実装が容易になる。このため、工事時間の短縮を図れる。図1、図10、図12の「モジュール構造607」の指す破線は、エジェクタ105、流路制御弁601a〜601d、制御ユニット603等を収納する筺体を示している。
(温度検出器)
図2に示した圧力検出器602a,602bの代わりに、第1蒸発器104と第2蒸発器107の冷媒配管に温度検出器(第1検出器、第2検出器)を取り付け、冷媒温度の検出値に基づいて流路切替弁601を制御しても良い。また、第1保冷室001と第2保冷室002に温度検出器を取り付け、保冷室内の温度を比較して流路切替弁601を制御してもよい。冷媒Wr1、Wr2の冷媒温度の高低、あるいは保冷室内の温度の高低は、冷媒圧力の高低に対応する。よって、これらの場合は、図5のフローチャートで、冷媒圧力を冷媒温度、あるいは保冷室内温度に読み代えればよい。
実施の形態2.
図10、図11を参照して、実施の形態2の冷凍サイクル装置1020を説明する。図10は実施の形態2の冷凍サイクル装置1020の流路制御装置1082の構成を示す。冷凍サイクル装置1020は、冷凍サイクル装置1020と流路制御装置1082が異なる。実施の形態2では、流路制御装置1082は、三方切替弁608と逆止弁609とを用いた構成である。
図10を参照して、流路制御装置1082の構成を説明する。流路制御装置1082は、三方切替弁608と、逆止弁609a(第1逆止弁)と、逆止弁609b(第2逆止弁)と等を備える。第1冷媒流入口81、逆止弁609a、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051が順次、冷媒配管で接続されている。また、第1冷媒流入口81と逆止弁609aとの途中(Y1)と、三方切替弁608の第1の冷媒流入口608−1とが配管で接続されている。また、第2冷媒流入口82と三方切替弁608の第2の冷媒流入口608−2とが、配管で接続されている。また、第2冷媒流入口82と三方切替弁608の第2の冷媒流入口608−2との途中(Y2)と、逆止弁609aとエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051との途中(Z)が、途中に逆止弁609bが配置された配管で接続されている。また、三方切替弁608の冷媒流出口608−3が、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052に接続されている。
以上のように、第1蒸発器104の流出口、分岐部Y1、三方切替弁608、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052が、順次、冷媒配管で接続される。さらに、分岐部Y1のもう一方、逆止弁609a、合流部Z、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051が、順次、冷媒配管で接続されている。
一方、第2蒸発器107の流出口、分岐部Y2、冷媒流入口608−2が、冷媒配管で接続されている。また、分岐部Y2のもう一方は、逆止弁609b、合流部Zと冷媒配管で接続されている。
図11は、流路制御装置1082による流路の切り替えを示す図である。流路制御装置1082の動作を図10、図11を用いて説明する。図11の(a)は、図1の第2流路72であり(b)は第1流路71である。流路制御装置1082は流路制御装置1081と構成は異なるが、動作は同様である。すなわち、第1蒸発器104、第2蒸発器107から流入する冷媒Wr1、Wr2のうち、冷媒圧力の高いほう(あるいは冷媒温度の高いほうの冷媒)をエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051に流入させ、冷媒圧力の低いほう(あるいは冷媒温度の低いほうの冷媒)を吸引冷媒流入口1052に流入させる。
(Wr2圧力>Wr1圧力の場合)
まず、圧力検出器602a、602bの検出値が制御ユニット603のデータ受信部604に集められ、演算部605にて検出値が比較される。圧力検出器602bの検出値が圧力検出器602aの検出値よりも高い場合は、図11の(a)に示すように、制御ユニット603は、第1蒸発器104から流出した低圧冷媒Wr1が、分岐部Y1、三方切替弁608、エジェクタ105の吸引冷媒流入口1052へ流れように三方切替弁608を制御する。第2蒸発器107から流出した高圧冷媒Wr2は、分岐部Y2、逆止弁609bを通ってエジェクタ105の駆動冷媒流入口1051へ流れる。
(Wr2圧力<Wr1圧力の場合)
一方、圧力検出器602bの検出値が圧力検出器602aの検出値よりも低い場合は、図11(b)に示すように、制御ユニット603は,第2蒸発器107から流出した低圧冷媒Wr2が、三方切替弁608を通るよう制御する。これにより、第1蒸発器104から流出した高圧冷媒Wr1がエジェクタ105の吸入口204へ流れる。
以上の動作により、常に、エジェクタ105の駆動冷媒流入口1051には高圧の冷媒が流れ込むので、エジェクタによる動力回収運転ができる。よって、冷凍サイクルの効率化を図ることができる。さらに、制御アクチュエータ(三方切替弁)を1個にすることができるため、コストが低減できると共に、制御ユニットの電子基板を小型化できる。
実施の形態3.
次に、図12を参照して、実施の形態3の冷凍サイクル装置1030を説明する。
図12は実施の形態3の実施の形態3の冷凍サイクル装置1030を示す。実施の形態3の冷凍サイクル装置1030は、図12に示すように,既存設備の保冷室を3室以上に拡張する場合を示す。このような場合、エジェクタと切替弁とのモジュール構造607により、冷却空間の温度帯を考慮せずに、各蒸発器の出口とエジェクタモジュールとを接続できる。そして、流路切替弁と制御ユニットとを用いることで、常に、エジェクタによる動力回収運転が実現できので、冷凍サイクルの省エネ化を図ることができる。
図12では流路制御装置1082を用いているが、流路制御装置1081を用いてもかまわない。以下に、冷凍サイクル装置1030の構成を説明する。流路制御装置1082の第1冷媒流入口81は、第1蒸発器41の冷媒流出側と接続し、第1蒸発器41から冷媒(冷媒A)を流入する。第2冷媒流入口82は、エジェクタ109(第2エジェクタ)の混合冷媒流出口1093と接続し、エジェクタ109から冷媒(冷媒B)を流入する。第1冷媒流出口91は、エジェクタ105(第1エジェクタ)の駆動冷媒流入口1051と接続し、第2冷媒流出口92はエジェクタ105の吸引冷媒流入口1052と接続している。圧縮機101は、エジェクタ109の前記混合冷媒流出口に吸入側が接続される。凝縮器102は、圧縮機101の吐出側に配管で接続される。第1流量制御弁51(第1減圧機構)は、凝縮器102の冷媒流出側と配管で接続されている。第1蒸発器41は、一方の側が第1流量制御弁51と配管で接続され、他方の側が流路制御装置1082の第1冷媒流入口81と接続され、他方の側から冷媒を流路制御装置1082に流入する。第2流量制御弁52(第2減圧機構)は、第1流量制御弁51と凝縮器102とを接続する配管の途中から分岐する第1分岐部61と配管で接続される。第2蒸発器42は、一方の側が第2流量制御弁52と配管で接続される。エジェクタ109は、第2蒸発器42の他方の側と吸引冷媒流入口1092が配管で接続され、混合冷媒流出口1093が流路制御装置1082の第2冷媒流入口82と配管で接続され、混合冷媒流出口1093から冷媒を流路制御装置1082に流入する。第3流量制御弁53(第3減圧機構)は、第1分岐部61と凝縮器102とを接続する配管の途中から分岐する第2分岐部62と配管で接続される。第3蒸発器43は、一方の側が第3流量制御弁53と配管で接続され、他方の側がエジェクタ109の駆動冷媒流入口1091と配管で接続される。
以上の構成において、流路制御装置1082は、第1冷媒流入口81、第2冷媒流入口82から流入する冷媒をそれぞれ冷媒Wr1、Wr2と置いた場合、実施の形態1及び実施の形態2と同様の動作を実行する。すなわち、冷媒Wr1、Wr2のうち、冷媒圧力の高いほうを駆動冷媒流入口1051に流出する。
なお、図8、図9では冷媒R404を、作動流体(冷媒)の一例に取り上げたが、R410A、R32やその混合物などのフロン系冷媒やプロパン、イソブタン、プロピレンなどの炭化水素系を用いても同様の効果を得ることができる。また、CO2やアンモニアなどの自然冷媒を適用してもよい。
なお以上の実施の形態では冷凍サイクル装置を説明したが、冷凍サイクル装置の動作を制御ユニット603の動作を流路切替方法と把握することも可能である。
001 第1保冷室、002 第2保冷室、1010,1020,1030 冷凍サイクル装置、101 圧縮機、102 凝縮器、103 第1流量制御弁、104 第1蒸発器、105 エジェクタ、1051 駆動冷媒流入口、1052 吸引冷媒流入口、1053 混合冷媒流出口、106 第2流量制御弁、107 第2蒸発器、1081,1082 流路制御装置、109 エジェクタ、201 ノズル部、201a 減圧部、201b ノズル喉部、201c 末広部、202 混合部、203 ディフューザー部、601a,601b,601c,601d 流路制御弁、602a,602b 圧力検出器、603 制御ユニット、607 モジュール構造、608 三方切替弁、609a,609b 逆止弁、71 第1流路、72 第2流路、81 第1冷媒流入口、82 第2冷媒流入口、91 第1冷媒流出口、92 第2冷媒流出口。

Claims (13)

  1. 駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口と、前記駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口と、前記駆動冷媒と前記吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口とを有すると共に、前記混合冷媒流出口が圧縮機の吸入側に接続されるエジェクタと、
    冷媒Aを流入する第1冷媒流入口と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口と、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口と接続する第1冷媒流出口と、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口と接続する第2冷媒流出口とを有し、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第1冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第2冷媒流出口から流出させる第1流路と、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第2冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第1冷媒流出口から流出させる第2流路とを切り替える流路切替装置と、
    前記エジェクタの前記混合冷媒流出口に吸入側が接続される圧縮機と、
    前記圧縮機の吐出側に配管で接続される放熱器と、
    前記放熱器の冷媒流出側と配管で接続された第1減圧機構と、
    一方の側が前記第1減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記流路切替装置の前記第1冷媒流入口と接続され、前記他方の側から前記冷媒Aを前記流路切替装置に流入する前記第1蒸発器と、
    前記第1減圧機構と前記放熱器とを接続する前記配管の途中から分岐する配管と接続される第2減圧機構と、
    一方の側が前記第2減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記流路切替装置の前記第2冷媒流入口と接続され、前記他方の側から前記冷媒Bを前記流路切替装置に流入する第2蒸発器と
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記流路切替装置は、
    前記第1冷媒流入口に流入する前記冷媒Aの状態と、前記第2冷媒流入口に流入する前記冷媒Bの状態とに基づいて、前記第1流路と前記第2流路とを切り替えることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記流路切替装置は、さらに、
    前記第1冷媒流入口に流入する前記冷媒Aの状態として、前記冷媒Aの圧力と温度とのいずれかを検出する第1検出器と、
    前記第2冷媒流入口に流入する前記冷媒Bの状態として、前記第1検出器が前記冷媒Aの圧力を検出するときには前記冷媒Bの圧力を検出し、前記第1検出器が前記冷媒Aの温度を検出するときには冷媒Bの温度を検出する第2検出器と
    を備え、
    前記第1検出器と前記第2検出器との検出するそれぞれの検出値に基づいて、前記第1流路と前記第2流路とを切り替えることを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記流路切替装置は、
    前記第1検出器の検出値が前記第2検出器の検出値よりも高いときには前記第1流路に切り替え、前記第2検出器の検出値が前記第1検出器の検出値よりも高いときには前記第2流路に切り替えることを特徴とする請求項3記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記流路切替装置は、さらに、
    第1流路切替弁と、
    第2流路切替弁と、
    第3流路切替弁と、
    第4流路切替弁と、
    前記第1検出器と前記第2検出器との検出結果に基づいて、前記第1流路切替弁から前記第4流路切替弁を制御する制御装置と
    備え、
    前記第1冷媒流入口、前記第1流路切替弁、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口が配管で順次接続され、
    前記第2冷媒流入口、前記第2流路切替弁、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口が配管で順次接続され、
    前記第1冷媒流入口と前記第1流路切替弁との途中から前記第2流路切替弁と前記駆動冷媒流入口との途中に接続する配管の途中に前記第3流路切替弁が配置され、
    前記第2冷媒流入口と前記第2流路切替弁との途中から前記第1流路切替弁と前記吸引冷媒流入口との途中に接続する配管の途中に前記第4流路切替弁が配置されたことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記第1検出器の検出値が前記第2検出器の検出値よりも高いときには前記第3流路切替弁と前記第4流路切替弁とを開放し、かつ、前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁とを閉止し、
    前記第2検出器の検出値が前記第1検出器の検出値よりも高いときには前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁とを開放し、かつ、前記第3流路切替弁と前記第4流路切替弁とを閉止することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記流路切替装置は、さらに、
    三方切替弁と、
    第1逆止弁と、
    第2逆止弁と、
    前記第1検出器と第2検出器との検出結果に基づいて、前記三方切替弁を制御する制御装置と
    を備え、
    前記第1冷媒流入口、前記第1逆止弁、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口が順次冷媒配管で接続され、
    前記第1冷媒流入口と前記第1逆止弁との途中と前記三方切替弁の第1の冷媒流入口とが配管で接続され、
    前記第2冷媒流入口と前記三方切替弁の第2の冷媒流入口とが配管で接続され、
    前記第2冷媒流入口と前記三方切替弁の第2の冷媒流入口との途中と、前記第1逆止弁と前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口との途中が、途中に第2逆止弁が配置された配管で接続され、
    前記三方切替弁の冷媒流出口が、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口に接続されたことを特徴とする請求項3記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記第1検出器の検出値が前記第2検出器の検出値よりも高いときには前記三方切替弁の冷媒流出口を前記第1の冷媒流入口と接続し、前記第2検出器の検出値が前記第1検出器の検出値よりも高いときには前記三方切替弁の冷媒流出口を前記第2の冷媒流入口と接続することを特徴とする請求項7記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記流路切替装置と前記エジェクタとは、
    同じ筺体の内部に収納され、モジュール化されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記冷凍サイクル装置は、
    冷媒である作動流体として、フロン系冷媒と、混合冷媒と、炭化水素系の冷媒と、自然冷媒との、いずれかを用いたことを特徴する請求項1〜9のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  11. 駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口と、前記駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口と、前記駆動冷媒と前記吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口とを有すると共に、前記混合冷媒流出口が圧縮機の吸入側に接続される第1エジェクタと、
    冷媒Aを流入する第1冷媒流入口と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口と、前記第1エジェクタの前記駆動冷媒流入口と接続する第1冷媒流出口と、前記第1エジェクタの前記吸引冷媒流入口と接続する第2冷媒流出口とを有し、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第1冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第2冷媒流出口から流出させる第1流路と、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第2冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第1冷媒流出口から流出させる第2流路とを切り替える流路切替装置と、
    前記第1エジェクタの前記混合冷媒流出口に吸入側が接続される圧縮機と、
    前記圧縮機の吐出側に配管で接続される放熱器と、
    前記放熱器の冷媒流出側と配管で接続された第1減圧機構と、
    一方の側が前記第1減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記流路切替装置の前記第1冷媒流入口と接続され、前記他方の側から前記冷媒Aを前記流路切替装置に流入する第1蒸発器と、
    前記第1減圧機構と前記放熱器とを接続する前記配管の途中から分岐する第1分岐部と配管で接続される第2減圧機構と、
    一方の側が前記第2減圧機構と配管で接続される第2蒸発器と、
    前記第2蒸発器の他方の側と吸引冷媒流入口が配管で接続され、混合冷媒流出口が流路切替装置の前記第2冷媒流入口と配管で接続され、前記混合冷媒流出口から前記冷媒Bを前記流路切替装置に流入する第2エジェクタと、
    前記第1分岐部と前記放熱器とを接続する前記配管の途中から分岐する第2分岐部と配管で接続される第3減圧機構と、
    一方の側が前記第3減圧機構と配管で接続され、他方の側が前記第2エジェクタの駆動冷媒流入口と配管で接続される第3蒸発器と
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  12. 駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口と、前記駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口と、前記駆動冷媒と前記吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口とを有すると共に、前記混合冷媒流出口が圧縮機の吸入側に接続されるエジェクタの、前記駆動冷媒流入口と、前記吸引冷媒流入口とに接続される流路切替装置であって、
    冷媒Aを流入する第1冷媒流入口と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口と、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口と接続する第1冷媒流出口と、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口と接続する第2冷媒流出口とを有し、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第1冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第2冷媒流出口から流出させる第1流路と、前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第2冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第1冷媒流出口から流出させる第2流路とを切り替えることを特徴とする流路切替装置
  13. 駆動冷媒の流入する駆動冷媒流入口と、前記駆動冷媒によって吸引される吸引冷媒の流入する吸引冷媒流入口と、前記駆動冷媒と前記吸引冷媒との混合された混合冷媒が流出する混合冷媒流出口とを有すると共に、前記混合冷媒流出口が圧縮機の吸入側に接続されるエジェクタの、前記駆動冷媒流入口と、前記吸引冷媒流入口とに、それぞれ配管によって接続される流路切替装置であって、
    冷媒Aを流入する第1冷媒流入口と、冷媒Bを流入する第2冷媒流入口と、前記エジェクタの前記駆動冷媒流入口と接続する第1冷媒流出口と、前記エジェクタの前記吸引冷媒流入口と接続する第2冷媒流出口とを有する流路切替装置に対して、
    前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第1冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第2冷媒流出口から流出させる第1流出方式と、
    前記第1冷媒流入口から流入した前記冷媒Aを前記第2冷媒流出口から流出させ、かつ、前記第2冷媒流入口から流入した前記冷媒Bを前記第1冷媒流出口から流出させる第2流出方式と
    を切り替えることを特徴とする流路切替方法。
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