JP2012149602A - 高圧ポンプの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の吐出量のバラつきが抑制された高圧ポンプの制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】高圧ポンプの制御装置は、燃料を貯留した貯留部と、燃料を蓄圧する蓄圧部と、プランジャの下降により容積が拡大する加圧室を有した高圧ポンプと、前記加圧室と連通した吸入口を有し、前記貯留部と前記加圧室とを連通する吸入通路と、前記加圧室と連通した吐出流入口を有し、前記加圧室と前記蓄圧部とを連通した吐出通路と、前記吸入口とは個別に設けられ前記加圧室と連通した排出流入口を有し、前記加圧室と前記貯留部とを連通した排出通路と、前記吸入通路を開閉する吸入弁と、前記排出通路を開閉し、前記プランジャの下降中に前記排出通路を開状態に維持する排出弁と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧ポンプの制御装置に関する。
特許文献1には、高圧ポンプを用いて燃料をコモンレールに搬送する装置が開示されている。
特開2000−054926号公報
このような高圧ポンプは、プランジャの昇降によって容積が変化する加圧室、加圧室と連通しプランジャの昇降によっても容積が変化しない制御室、加圧室と制御室との連通状態を切り替える弁体、を備えたものがある。また、このような高圧ポンプの制御装置として、制御室と燃料タンクと連通した吸入通路、加圧室とコモンレールとを連通した吐出通路、制御室から燃料タンクに燃料を再び戻すための排出通路、が設けられている。加圧室内に気泡を含んだ燃料が吸入されると、コモンレールへの燃料の吐出量にバラつきが発生し、コモンレールでの燃料圧力の制御性能に影響を与える恐れがある。
また、プランジャが高速で昇降を繰り返す場合、燃料が加圧室から制御室へ逆流する際の圧力により弁体が加圧室と制御室とを閉じる恐れがある。この結果、加圧室内の燃料圧力が増大して、所望の量よりも多い燃料がコモンレールへ搬送されて、コモンレール内の燃料圧力の制御性能に影響を与える恐れがある。
そこで、燃料の吐出量のバラつきが抑制された高圧ポンプの制御装置を提供することを課題とする。
上記課題は、燃料を貯留した貯留部と、燃料を蓄圧する蓄圧部と、プランジャの下降により容積が拡大する加圧室を有した高圧ポンプと、前記加圧室と連通した吸入口を有し、前記貯留部と前記加圧室とを連通する吸入通路と、前記加圧室と連通した吐出流入口を有し、前記加圧室と前記蓄圧部とを連通した吐出通路と、前記吸入口とは個別に設けられ前記加圧室と連通した排出流入口を有し、前記加圧室と前記貯留部とを連通した排出通路と、前記吸入通路を開閉する吸入弁と、前記排出通路を開閉し、前記プランジャの下降中に前記排出通路を開状態に維持する排出弁と、を備えた高圧ポンプの制御装置によって達成できる。
プランジャの下降中に排出通路が開状態に維持されるので、気泡を含む燃料が加圧室に流入した場合であっても、気泡を排出通路に排出することができる。また、プランジャの下降中に排出通路が開状態に維持されるので、加圧室内の燃料の圧力が不用意に増大することを抑制できる。これらにより、燃料の吐出量のバラつきが抑制される。
燃料の吐出量のバラつきが抑制された高圧ポンプの制御装置を提供できる。
図1は、高圧ポンプの制御装置の実施例1の説明図である。 図2は、高圧ポンプの動作の説明図である。 図3は、高圧ポンプの動作の説明図である。 図4は、高圧ポンプの動作の説明図である。 図5A〜5Dは、吸入行程と圧送行程との説明図である。 図6は、従来の高圧ポンプの説明図である。 図7は、実施例2の高圧ポンプの制御装置の説明図である。
以下、複数の実施例について説明する。
図1は、内燃機関に使用される高圧ポンプの制御装置の実施例1の説明図である。内燃機関は4つの気筒を有しているがこれに限定されない。各気筒毎に配置された四つの燃料噴射弁1が設けられている。各燃料噴射弁1へ高圧の燃料を供給するためのコモンレールの蓄圧室2である。燃料タンク3内には低圧ポンプ4が配置されている。低圧ポンプ4は、不図示のバッテリ5により駆動される電気式ポンプである。フィルタ6は低圧ポンプ4の吸入燃料から異物を除去する。
高圧ポンプ7は、蓄圧室2内を、例えば、所定高燃料圧力へ昇圧する。高圧ポンプ7は、シリンダ内を昇降可能なプランジャ7aを有している。高圧ポンプ7は、プランジャ7aの昇降により容積が変化する加圧室7d、加圧室7dと連通しプランジャ7aの昇降によらずに容積が一定である制御室7gを有している。プランジャ7aの昇降動作は、内燃機関のクランクシャフトに連結されたカム7eと、プランジャ7aの下端部に連結されカム7eに従動して回転するローラ7fとによりもたらされる。即ち、カム7eが回転することにより、プランジャ7aが昇降し、これにより加圧室7dの容積が変更されて、高圧ポンプ7は燃料の吸引行程及び圧送行程を繰り返す。
制御室7gは、吸入通路8によって低圧ポンプ4の吐出側と接続されている。吸入通路8は、制御室7gと連通した吸入口8aを有している。吸入口8aは、制御室7gを介して加圧室7dと連通している。加圧室7dには、排出通路9、吐出通路11が接続されている。詳細には、排出通路9は、排出通路入口9aで加圧室7dに接続されており、吐出通路11は、排出通路入口9aとは異なる吐出通路入口11aで加圧室7dに接続されている。吸入口8aは、制御室7g側に設けられており、排出通路入口9aは加圧室7d側に設けられおり、吸入口8aと排出通路入口9aとは別々に設けられている。吐出通路11は、蓄圧室2へ接続されている。排出通路9は、燃料タンク3と接続されている。排出通路9の排出通路出口9bは、燃料タンク3内の燃料に付着しない高さ位置に設けられている。吸入通路8には、低圧ポンプ4の吐出燃料から異物を除去するためのフィルタ10が配置されている。
吐出通路11には、蓄圧室2へ向かう燃料流れのみを許容するチェックバルブ12が配置されている。このチェックバルブ12は、所定の以上の圧力差により吐出通路11を開くものである。
接続通路14には、蓄圧室2からの燃料流れのみを許容するリリーフバルブ15が配置されている。リリーフバルブ15は、蓄圧室2内が所定高燃料圧力より高い所定圧力となる時に開くものであり、蓄圧室2内の燃料圧力が異常に高くなることを防止している。
電磁ソレノイド16aは、詳しくは後述するが、高圧ポンプ7の調量機構18を駆動するアクチュエータである。電磁ソレノイド16aを励磁する励磁電流の供給及び停止によって電磁ソレノイド16aの状態(励磁・消磁)が制御される。電磁ソレノイド16aの制御は、ECU20によって行なわれる。
ECU20は、燃料噴射弁1を介しての燃料噴射量制御、電磁ソレノイド16aを介しての高圧ポンプ7の調量機構18の制御、及び低圧ポンプ4の作動制御を担当する制御装置である。蓄圧室2内の燃料圧力を検出するための圧力センサ21と、低圧ポンプ4を作動するためのバッテリ(不図示)と、機関運転状態を検出するためのエアフローメータ、回転センサ、冷却水温センサ等の各センサ(いずれも図示せず)とが接続されている。ECU20は、図示せぬROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)等から構成されるコンピュータである。ROMには、後述する高圧ポンプ7の調量機構18を制御するためのプログラムが格納されている。
次に、本実施例の高圧ポンプ7の動作について詳細に説明する。
図2〜図4は、高圧ポンプ7の動作の説明図である。
図2は、吸入通路8、排出通路9、吐出通路11が連通した状態を示しており、図3は、吸入通路8と、排出通路9、吐出通路11との連通が遮断され、排出通路9と吐出通路11とが連通した常態を示しており、図4は、吸入通路8、排出通路9、吐出通路11の連通が互いに遮断された状態を示している。
図2は、電磁ソレノイド16aが通電されていない状態を示している。調量機構18は、吸入弁16、排出弁17から構成される。吸入弁16、排出弁17は、制御室7gと加圧室7dとを繋ぐ通路上に配置されている。吸入弁16は、所定方向に延びた棒状の下端部に拡径部161が形成されている。排出弁17は、貫通孔174を有した略筒状である。吸入弁16は貫通孔174を貫通している。貫通孔174の内径は、拡径部161以外の吸入弁16の部分の外径よりも大きい。拡径部161の外径は、貫通孔174の内径よりも大きい。また、排出弁17の下端部には、排出弁17の上方部や中央部よりも径が大きい拡径部171が形成されている。拡径部161、171の形状は、円形状に限られない。
吸入弁16の上端部には付勢部材16bが配置されている。付勢部材16bは、吸入弁16を下方に付勢している。付勢部材16bは、第1付勢部材に相当する。付勢部材16bは、コイルスプリングである。また、吸入弁16の上端部には鉄芯162が連結されている。電磁ソレノイド16aに通電されることにより、鉄芯162に磁力が作用して吸入弁16が上方に移動する。鉄芯162と排出弁17の上端部の間には付勢部材17bが配置されている。付勢部材17bは、第2付勢部材である。付勢部材17bは、コイルスプリングである。
付勢部材16b、17bは、図2の状態では圧縮された状態である。ここで、付勢部材16bよりも付勢部材17bの付勢力が大きい。このため、付勢部材17bは鉄芯162と排出弁17との間で圧縮されて排出弁17を下方に付勢している。また、排出弁17の上端部にはストッパ172が設けられている。制御室7gを画定する内壁にストッパ172が当接することにより、排出弁17の最下降位置が規定されている。
電磁ソレノイド16aが通電されていない状態では、燃料は、制御室7gから貫通孔174と吸入弁16との間を通過して加圧室7dへ流れる。また、この状態では、加圧室7dと、排出通路9及び吐出通路11とは連通している。
図3は、電磁ソレノイド16aに通電を開始して吸入弁16が僅かに上昇した状態を示している。電磁ソレノイド16aに通電されると、磁気的吸引力により吸入弁16が付勢部材16bの付勢力に抗して上昇する。吸入弁16が上昇することにより拡径部161が拡径部171と当接して貫通孔174を閉じる。これにより、制御室7gと加圧室7dとの連通状態は遮断される。換言すれば、吸入通路8と、排出通路9及び吐出通路11との連通状態が遮断される。これは、吸入通路8が閉じられることと同義である。尚、この状態においては、加圧室7d内にある燃料は、排出通路9、吐出通路11の双方に流れ得る。
図4は、吸入弁16が更に上昇した状態を示している。吸入弁16が付勢部材16bの付勢力に抗して更に上昇すると、拡径部161と拡径部171とが当接した状態で排出弁17も上昇する。排出弁17が上昇することにより図4に示すように拡径部171が排出通路9と加圧室7dとの連通状態を遮断する。換言すれば、吸入通路8が閉じられ排出通路9も閉じられる。これにより、加圧室7d内の燃料は排出通路9へ流れることができなくなる。吸入弁16、排出弁17を駆動する電磁ソレノイド16aは移動手段に相当する。
次に、高圧ポンプ7による燃料の吸入行程と圧送行程とについて説明する。図5A〜5Dは、吸入行程と圧送行程との説明図である。尚、図5A〜5Dは、理解を容易にするために簡略化している。図5Aは、初期状態を示している。カム7eが回転すると、図5Bに示すように、プランジャ7aは下降し始め加圧室7dの容積が拡大する。尚、この状態では電磁ソレノイド16aは無通電状態である。このため、図2に示した状態でプランジャ7aが下降することにより、吸入通路8、制御室7gを介して燃料が加圧室7dに吸引される。このように、プランジャ7aが下降している間に吸入工程が行なわれる。
更にカム7eが回転すると、図5Cに示すようにプランジャ7aが上昇し始め、加圧室7dの容積が縮小し始める。これにより、加圧室7d内の一部の燃料は、排出通路9に流れる。具体的には、加圧室7d内の燃料の圧力がチェックバルブ12を開くほどの圧力に達する前は、加圧室7d内の燃料は排出通路9へと戻される。尚、この状態では電磁ソレノイド16aは無通電状態にある。
更にカム7eが回転すると、図5Dに示すように更にプランジャ7aが上昇し、ECU20により電磁ソレノイド16aが通電される。これにより、図2の状態から図3の状態を介して図4の状態に移行し、制御室7gと加圧室7dとの連通状態が遮断され、更に加圧室7dと排出通路9との連通状態も遮断される。これにより、加圧室7d内の燃料の圧力は、プランジャ7aの上昇に伴って増大し、チェックバルブ12を開いて燃料が吐出通路11側に流れる。このようにプランジャ7aが上昇している間に圧送工程が行なわれる。
以上のように、プランジャ7aが下降している吸入行程中においては、図2に示したように、排出弁17は、排出通路9を開いた状態に維持する。具体的には、付勢部材16b、17bとの付勢力と、制御室7g内にある排出弁17の上端部分にかかる燃料の圧力とにより、排出弁17は、最下端の位置に維持される。これにより、吸入行程中において排出弁17が上昇して排出通路9を閉じることが防止される。これにより、例えば吸入工程中に気泡が混入した燃料が加圧室7d内に流入した場合であっても、気泡を排出通路9側に導くことができる。
ここで、図1に示したように、排出通路9の排出通路出口9bは燃料タンク3内の燃料に付着しておらず、外気に晒されている。このため排出通路9内の圧力は大気圧に近い値となる。一方、吐出通路11内は、加圧された燃料が通過するため、吐出通路11内は大気圧よりも大きくなるものと思われる。このため、排出通路9内と吐出通路11内との圧力差が増大し、これにより、燃料中の気泡は、圧力の低い排出通路9側に導かれる。これにより、容易に燃料中の気泡を排出することができる。従って、気泡を含んだ燃料が蓄圧室2に案内されることを防止できる。これにより、燃料の吐出量のバラつきが抑制される。
また、プランジャ7aが上昇している圧送行程においては、図3に示したように吸入弁16により吸入通路8が閉じられた後に、図4に示したように排出弁17により排出通路9が閉じられる。これにより、図3に示した状態では、プランジャ7aの上昇により加圧室7d内の燃料の一部を排出通路9側に排出することができる。これにより、吐出通路11を流れる燃料量を調整することができる。また、この状態においても燃料に気泡が混入している場合には、気泡を燃料と共に排出通路9に導くことができる。これにより、燃料の吐出量の調整精度と気泡の排出性との双方を確保することができる。
次に、本実施例とは構造の異なる従来の高圧ポンプ7xについて説明する。図6は、従来の高圧ポンプ7xの説明図である。高圧ポンプ7xは、単一の吸入弁16により制御室7gxと加圧室7dxとの連通状態を切り替える。また、排出通路9xは、加圧室7dxには接続されておらず、制御室7gxに接続されている。このため加圧室7dx内に気泡が混入した燃料が一度流入すると、そのまま吐出通路11を通過して蓄圧室2へ搬送される恐れがある。これにより、燃料の吐出量にバラつきが生じ、また、蓄圧室2内での燃料の圧力も一定に維持することが困難となる恐れがある。
また、圧送工程初期においては、吸入弁16は、制御室7gx及び加圧室7dxを連通状態にしているため、カムが高回転をした場合、加圧室7dx内から制御室7gx内に逆流する燃料の圧力により、吸入弁16が自閉する恐れがある。また、吸入通路8から制御室7gxに流入した燃料の一部が加圧室7dxに流れることなく排出通路9に流れる恐れがある。これにより、制御室7gx内の圧力が低下し加圧室7dx内の圧力が増加し、制御室7gx内と加圧室7dx内との圧力差が増大する恐れがある。このような作用によっても吸入弁16が自閉する恐れがある。このように吸入弁16が不用意に移動して加圧室7dxと制御室7gxとを閉じると、加圧室7dx内の燃料の圧力が所望の圧力よりも大きくなり、蓄圧室2内の圧力が所望の圧力よりも増大する恐れがある。
本実施例の場合、排出通路9は、制御室7gには直接連通しておらず加圧室7dに直接連通しており、加圧室7dを介して吸入通路8に連通している。換言すれば、制御室7gには、直接排出通路9が接続されていない。このため、制御室7gに流入した燃料は、加圧室7d以外には流れない。即ち、燃料は、吸入通路8、制御室7gを通過して加圧室7gへと一方向に流れる。このため、カム7eが高速回転したような場合であっても、燃料の逆流を防止して制御室7g内の圧力が低下を防止できる。これにより、吸入弁16や排出弁17の自閉が防止される。
また、本実施例の場合、図2に示したように、加圧室7dに排出通路9、吐出通路11が接続されているので、加圧室7d内に流入した燃料中の気泡を容易に排出通路9側に導くことができる。また、本実施例の場合、たとえ燃料が加圧室7dから制御室7gに逆流して吸入弁16が上昇して貫通孔174を閉鎖したとしても、図3に示すように、排出通路9と加圧室7dとの連通状態は確保される。これにより、このような不測の事態においても、燃料を排出通路9に排出することができ、燃料の圧力の過剰な増大を抑制できる。
また、本実施例では、加圧室7dに連通した吐出通路11の吐出通路入口11aと、排出通路9の排出通路入口9aとを個別の位置に設けることにより、排出通路入口9aのみを排出弁17により閉鎖することが可能となっている。これにより、排出通路入口9aが排出弁17に閉じられた後において、加圧室7d内の燃料を所定の圧力で吐出通路11に圧送することができる。
また、本実施例では、排出通路入口9aは吐出通路入口11aよりも鉛直上方側に位置している。このため燃料中の気泡は浮力によって上昇し排出通路9側に案内することができる。
次に、実施例2の高圧ポンプの制御装置について説明する。尚、実施例1と類似の構造については類似の符号を付することにより、重複する説明を省略する。図7は、実施例2の高圧ポンプの制御装置の説明図である。尚、図7においては、実施例1と類似の部分を省略している。
図7に示すように、高圧ポンプ7Aの加圧室7da内には弁や電磁ソレノイドは配置されていない。吸入通路8、排出通路9、吐出通路11には、各通路を開閉可能な開閉弁28、29、22が設けられている。開閉弁28、29、22の動作はECU20´により制御される。また、高圧ポンプ7Aには制御室7gは設けられていない。
ECU20´は、吸入行程中においては、開閉弁29を開いた状態に維持する。これにより、加圧室7da内に導入された燃料中の気泡を開閉弁29に排出することができる。また、圧送行程中では、ECU20´は、開閉弁29を所定期間開いた後に閉じ、その後に開閉弁22を開く。これにより、圧送行程で加圧室7daの容積が縮小されている途中において、加圧室7da内の燃料の一部を排出通路9に流して排出することができる。これにより、吐出通路11を介して蓄圧室2に圧送される燃料の吐出量を調整することができる。尚、開閉弁22は、加圧室7daから吐出通路11に流入する燃料の流れのみを許容する逆止弁であってもよい。
また、図7に示すように、排出通路9の排出通路入口9aは、加圧室7daの上部に位置している。このため、気泡を排出通路9へと導くことができ、吐出通路11に気泡が混入することを防止できる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
7 高圧ポンプ
7a プランジャ
7d 加圧室
7g 制御室
8 吸入通路
9 排出通路
11 吐出通路
12 チェックバルブ
16 吸入弁
16a 電磁ソレノイド
16b、17b 付勢部材
17 排出弁

Claims (4)

  1. 燃料を貯留した貯留部と、
    燃料を蓄圧する蓄圧部と、
    プランジャの下降により容積が拡大する加圧室を有した高圧ポンプと、
    前記加圧室と連通した吸入口を有し、前記貯留部と前記加圧室とを連通する吸入通路と、
    前記加圧室と連通した吐出流入口を有し、前記加圧室と前記蓄圧部とを連通した吐出通路と、
    前記吸入口とは個別に設けられ前記加圧室と連通した排出流入口を有し、前記加圧室と前記貯留部とを連通した排出通路と、
    前記吸入通路を開閉する吸入弁と、
    前記排出通路を開閉し、前記プランジャの下降中に前記排出通路を開状態に維持する排出弁と、を備えた高圧ポンプの制御装置。
  2. 前記貯留部に燃料を流出する前記排出通路の排出流出口は、外気に晒されている、請求項1の高圧ポンプの制御装置。
  3. 前記排出弁は、前記プランジャの下降終了後であり前記吸入弁が閉じた後に閉状態となる、請求項1又は2の高圧ポンプの制御装置。
  4. 前記吸入弁は、前記排出弁に形成された貫通孔を開閉可能に貫通し、前記貫通孔を開閉することにより前記吸入通路を開閉し、
    前記吸入通路が開状態になるように前記吸入弁を付勢する第1付勢手段と、
    前記排出通路が開状態になるように前記排出弁を付勢する第2付勢手段と、
    前記吸入弁が前記吸入通路を閉状態にし前記排出弁が前記吸入弁に押されて前記排出通路を閉状態にするように前記吸入弁を移動させる移動手段と、を備えている、請求項1乃至3の何れかの高圧ポンプの制御装置。
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