JP2012148752A - シート高さ調整クラッチ - Google Patents

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光直 河村
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Abstract

【課題】車両用シートを所望の高さに調整する際の操作回数を少なくして、操作性を向上させるシート高さ調整クラッチを提供することを目的とする。
【解決手段】シート高さ調整クラッチ10の入力側部材11と出力側部材13の間に遊星歯車機構12を組み込んだことで、入力トルクが入力側部材11から遊星歯車機構12を介して出力側部材13へと伝達されるため、レバー操作による入力トルクが車両用シート側へ増速して伝達され、一回のレバー操作での車両用シートの動作量が大きくなり、所望の高さまで調整する際の操作回数を少なくすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の座席シート高さを調整する調整クラッチに関する。
従来、回動部材とハウジングとの相対回転を係合子の摩擦接触により規制するクラッチ装置として下記特許文献1に記載されるクラッチユニットが知られている。このクラッチユニットでは、内輪の柱部とローラ(係合子)とが係合しない場合、出力軸(回部材)に所定の回転方向の逆入力が入力されると、出力軸のカム面と内輪の円周面とにより形成される楔隙間内に介在する逆方向のローラがその楔隙間と楔係合(摩擦接触)することにより、出力軸が外輪に対して上記所定の回転方向に対してロック(規制)される。
一方、外輪を介した入力トルクに応じて内輪が時計方向に回転すると、反時計方向の各ローラがその方向の楔隙間から離脱して、出力軸のロック(規制)が解除される。
特開2002−054658号公報
上述のような構成は、例えば車両用シートの高さ調整装置に適用されるが、一回のレバー操作による車両用シートの動作量が少ないため、所望の高さまで調整する際に多くの操作回数が必要となっていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車両用シートを所望の高さに調整する際の操作回数を少なくして、操作性を向上させるシート高さ調整クラッチを提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のシート装置では、入力トルクによる入力側部材の回動を出力側部材に伝達し、入力トルクがなくなると入力部材のみ中立位置に戻すシート高さ調整クラッチにおいて、入力側部材と出力側部材の間に遊星歯車機構を介在させ、遊星歯車機構は、入力側部材の回動に応じて回動するキャリアプレートと、キャリアプレートに回転可能に保持される遊星歯車と、入力側部材に対して回転不能に固定され、前記遊星歯車と噛合する太陽歯車と、遊星歯車と噛合してトルクを出力側部材へ伝達する内歯歯車とを備えることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、シート高さ調整クラッチの入力側部材と出力側部材の間に遊星歯車機構を組み込んだことで、入力側部材からの入力トルクが遊星歯車機構を介して、増速して出力側部材へと伝達されるため、レバー操作による入力トルクが車両用シート側へ増速して伝達され、一回の操作による車両用シートの動作量が多くなり、所望の高さまで調整する際の操作回数を少なくすることができる。
本発明に係るシート高さ調整クラッチが設けられた車両用シート装置を示す側面図である。 クラッチ装置の分斜視図である。 クラッチ装置の断面図である。 図3におけるA−A線相当の切断面による断面図である。
以下、本発明に係るシート高さ調整クラッチが適用された車両用シート装置の一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明に係るシート高さ調整クラッチ10が適用された車両用シート装置100を示す側面図である。
図1に示すように、車両用シート装置100は、主に、車両フロアBに対して前後に摺動可能なシートレール101と、このシートレール101上にシートブラケット(図示略)等を介して取り付けられるシートクッション102と、このシートクッション102に対して摺動可能に支持されるシートバック103とを備えている。シートクッション102の一方の側部には本発明に係るシート高さ調整クラッチ10が配設されており、このシート高さ調整クラッチ10には、操作レバー104が連結されている。
このシート高さ調整クラッチ10は、シートブラケットに設けられる公知のハイト機構(図示略)に対して操作レバー104の操作による入力トルクを後述する入力部材11、遊星歯車機構12及び出力側部材13等を介して伝達することで、シートクッション102の高さを任意に調整する役割を果たす。
すなわち、シート高さ調整クラッチ10は、入力トルクによる入力側部材11の回動を遊星歯車機構12を介して出力側部材13に増速して伝達し、当該入力トルクがなくなると入力側部材11のみ中立位置に戻すように構成されている。このため、シート高さ調整クラッチ10は、操作レバー104が水平な中立位置Nでは、シートクッション102の高さを保持するように出力側部材13が回動不能に固定される。
また、シート高さ調整クラッチ10は、シートクッション102の高さを上昇させるために操作レバー104が上方向Uへ揺動操作されると、この揺動操作に応じた入力トルクが入力側部材11、遊星歯車機構12及び出力側部材13を介して上記ハイト機構に伝達される。これにより、シートクッション102の高さが上昇する。そして、入力トルクがなくなると、出力側部材13はその回動角度を維持し、入力側部材11は操作レバー104とともに中立位置に戻るため、上昇したシートクッション102の高さが維持される。
一方、シート高さ調整クラッチ10は、シートクッション102の高さを下降させるために操作レバー104が下方向Dへ揺動操作されると、この揺動操作に応じた入力トルクが入力側部材11、遊星歯車機構12及び出力側部材13を介してハイト機構に伝達される。これにより、シートクッション102の高さが下降する。そして、入力トルクがなくなると、出力側部材13はその回動角度を維持し、入力側部材11は操作レバー104とともに中立位置に戻るため、下降したシートクッション102の高さが維持される。
次に、シート高さ調整クラッチ10の構成について、図を用いて説明する。図2はシート高さ調整クラッチ10の分解斜視図、図3はシート高さ調整クラッチ10の断面図、図4は図3に示すA−A線相当の切断面による断面図である。
図2〜4に示すように、シート高さ調整クラッチ10は、入力側ハウジング20、レバー部材21、第1スプリング22、第2スプリング23、連結プレート24、連結軸25、リテーナ26、入力側カム27、3つのピン28及び6つの入力側ローラ29を有する入力側部材11と、キャリアプレート30、3つのリベット31、入力側フリクションスプリング32、遊星歯車33、太陽歯車34及び内歯歯車35を有する遊星歯車機構12と、出力側カム36、リング部材37、8つの出力側ローラ38、4つのばね39、出力側フリクションスプリング40、ピニオンギヤ41及び出力側ハウジング42を有する出力側部材13とを備えている。
まず、入力部材11を構成する各部品について説明する。
入力側ハウジング20は、底部20aと、底部20aの外周縁から円筒状に突出する第1円筒部20bと、第1円筒部20bの端部から突出し角部が形成された円筒状の第2円筒部20cと、第2円部20cの開口部から外周方向へ延出するフランジ部20dとが一体に成形されている。底部20aの中央に係合穴20eが形成されると共に、この係合穴20eに対向して開口部20f及び後述するピン28を挿通する3つの貫通穴20gが形成されている。また、開口部20fの開口縁のうち、外周側には軸方向(図2上で左方向)に突出する一対の第1突出片20hと、その一対の第1突出片20hの間に第2突出片20iが形成され、第2突出片20iは軸方向(図2上で左方向)に突出する屈曲部20jが形成されている。
レバー部材21は、操作レバー104に連結されており、操作レバー104の揺動操作による入力トルクを入力側カム27等に伝達する役割を果たす。このレバー部材21は略円板の中央部分には後述する連結軸25を回動可能に挿通する開口部21aと、開口部21aの周辺に後述する3つのピン28を係合させる3つの係合穴21bが形成されている。また、レバー部材21の外周縁には、複数の突出片21cが形成され、そのうち一つの突出片が軸方向(図2上で右方向)に突出する屈曲部21dが形成されている。
第1スプリング22は、平板帯状の弾性部材を曲げて形成されており、レバー部材21を入力側ハウジング20に対して中立位置に付勢する付勢部材として機能するものである。この第1スプリング22は、略C字状のスプリング本体22aと、このスプリング本体22aの両端から外方にそれぞれ屈曲されるフック部22bとを備えており、両端のフック部22bの間にレバー部材21の屈曲部21dが配置される。
第2スプリング23は、平板帯状の弾性部材を曲げて形成されており、後述する連続プレート24及びリテーナ26を入力側ハウジング20に対して中立位置に付勢する付勢部材として機能するものである。この第2スプリング23は、略C字状のスプリング本体23aと、このスプリング本体23aの両端から内方にそれぞれ屈曲されるフック部23bとを備えている。
連結プレート24は、連結軸25を回動可能に挿通する開口部24aと、外周縁に第1突出片24bと、第2突出片24cとを備えている。第1突出片24bは軸方向(図2上で右方向)に突出する屈曲部24dが形成され、屈曲部24dは入力側ハウジング20の屈曲部20jと当接する。第2突出片24cは軸方向(図2上で右方向)に突出する屈曲部24eと、長穴24fとが形成されている。屈曲部24eの先端には、突起部24gが形成され、その突起部24gが後述するリテーナ26と係合する。長穴24fには3つのピン28のうち1つが挿通され、レザー部材21の回動に連動するピン28を一定範囲で移動可能とする。
連結軸25は、図2上で左側から、レバー部材21の開口部21aに挿通される第1軸部25aと、第1軸部21aより径が大きく連結プレート24の開口部24aに挿通される第2軸部25bと、第2軸部25bより径が大きい第3軸部25cと、第3軸部25cより径が小さく入力側ハウジング20の係合穴20eと係合されると共に、リテーナ26、入力側カム27、後述するキャリアプレート30に挿通される第4軸部25dと、後述する遊星歯車33と係合される第5軸部25eと、後述するピニオンギヤ41の端部と嵌合される第6軸部25fとを備えている。
リテーナ26は、略円板状に形成されており、その中央部に連結軸25を挿通する開口部26aと、開口部26aに対向してピン28を挿通する3つの貫通穴26bと、外周縁に連結プレート24の突起部24gを狭持する切欠き部26cを備えている。また、リテーナ26は、12個の押圧片26dを備えており、各押圧片26dは、後述するくさび形空間にて対応する入力側ローラ29を側面でもって押圧可能に、外周部から軸方向一側に突出するようにそれぞれ形成されている。
入力側カム27は、板圧の厚い略円板状に形成されており、その中央部に連結軸25を挿通する開口部27aと、貫通穴27aに対向してピン28と係合する3つの係合穴27bと、外周面に直径方向に対向するように外方に突出する2つの突起部27cを備えている。また、両突起部27cを除く入力側カム27の外周面はカム面27dが形成され、このカム面27dと後述するキャリアプレート30の円筒部30aの内周面との間にてくさび空間が形成されている。
ピン28は、一端がレバー部材21の係合穴21bと係合され、他端側がレバー部材21の長穴21fと、24入力側ハウジング20の第2貫通穴20gと、リテーナ26の貫通穴26bを挿通して、入力側カム27の係合穴27bと係合される。
入力側ローラ29は、円筒状に形成されており、その径が、入力側カム27のカム面27dとキャリアプレート30の円筒部30aの内周面とにより形成されるくさび形空間内にて正逆回動可能とするための遊びを有するように形成されている。
次に、遊星歯車機構12を構成する各部品について説明する。
キャリアプレート30は、底部30aと、底部30aの外周縁から円筒状に軸方向(図2上で左方向)に突出する円筒部30bが形成されており、底部30aの中央部に連結軸25を挿通する貫通穴30cと、貫通穴30cに対向してリベット31と係合する係合穴30dが形成されている。
リベット31は、一端がキャリアプレート30の係合穴30dと係合して、他端側が後述する入力側フリクションスプリング32の貫通穴32eを挿通して、遊星歯車33の円筒部32bと嵌合している。
入力側フリクションスプリング32は、中央部32aと、中央部32aから径外方へ延出する3つ延出部32bと、延出部32bの外端部から左右方向に延出する支持部32cを備えている。中央部32aには連結軸25を挿通する開口部32dが形成され、延出部32bには後述する遊星歯車33の円筒部33bを挿通する貫通穴32eが形成されている。また、支持部32cは、入力側ハウジング20の第2円部20cの内周面と接触して、着座時にハウジング等を介して伝達される衝撃を弾性変形により緩和吸収する。
遊星歯車33は、中央部に軸方向(図2上で左方向)に突出する円筒部33aと、外周面に外歯33bを備えている。円筒部33aは、外周縁入力側フリクションスプリング32の貫通穴32eに挿通され、内周縁にリベット31が嵌合しており、外歯33aは、後述する太陽歯車34の外歯34bと内歯歯車35の内歯35eと噛合している。
太陽歯車34は、中央部に軸方向(図2上で左方向)に突出する円筒部34aと、外周面に外歯34bと、円筒部34aとは反対側(図2上で右方向)に突出する円筒部34cを備えている。円筒部34a、34cの内周縁には連結軸25が係合しており、外歯34bは遊星歯車33の外歯33bと噛合しており、円筒部34cの外周縁は内歯歯車35の開口部35cに挿通されている。
内歯歯車35は、底部35aと、底部35aの外周縁から円筒状に軸方向(図2上で左方向)に突出する円筒部35bと、底部35aの中央部に形成され太陽歯車34の円筒部34cを挿通する開口部35cと、開口部35cに対向して形成され後述する出力側カム36の嵌合突起36bと嵌合する4つの長穴35dと、円筒部35bの内周面に形成され遊星歯車33の外歯33bと噛合する内歯35eと、円筒部35bとは反対側(図2上で右方向)に突出する押圧片35fを備えている。押圧片35fは、後述するくさび形空間にて対応する出力側ローラ38を側面でもって押圧可能に形成されている。
次に、出力側部材13を構成する各部品について説明する。
出力側カム36は、略円板状に形成されており、中央部にピニオンギヤ41に同軸的に係合するための係合穴36aと、係合穴36aに対向して内歯歯車35の長穴35dと嵌合する嵌合突起36bを備える。また、出力側カム36の外周面に円周方向投等間隔に突出する4つの突起部36cが形成されると共に、4つの断面略U字状の溝36dが周方向等間隔に形成されている。各突起部36c及び各溝36dを除く出力側カム36の外周面はカム面36eを構成し、このカム面36eは後述するリング部材37の内周面との間にて一対の対向するくさび形空間が8箇所設けられるように形成されている。
リング部材37は、環状の形成され、外周面が入力側ハウジング20の第2円筒部20cに合わせた角部を有した形状をしており、入力側ハウジング20と圧入固定される。
出力側ローラ38は、円筒状に形成されており、その径が、出力側カム36のカム面36eとリング部材37の内周面とにより形成されるくさび形空間内にて正逆回動可能とするための遊びを有するように形成されている。
ばね39は、出力側カム36の溝36dに係合され、出力側ローラ38を左右方向へ押圧するよう付勢している。
出力側フリクションスプリング40は、中央部40aと、4つの支持部40bを備えている。中央部40aには、開口部40cが後述するピニオンギヤ41の円筒部41aに係合可能に形成されている。各支持部40bは、中央部34aの上下から左右方向に延出するように形成され、端部がリング部材37の内周面と接触して、着座時にハウジング等を介して伝達される衝撃を弾性変形により緩和吸収する。また、支持部40bは各出力側ローラ38が摩擦接触する部位を避けてリング部材37の内周面と接触するように形成されている。
ピニオンギヤ41は、その軸方向一側端部33aが上記ハイト機構の入力軸(図示略)に噛合可能に形成されている。また、ピニオンギヤ41はその軸方向中間部位41bが出力側カム36の係合穴36aと係合可能に形成されると共に、その軸方向他側端部40c
が連結軸25を挿入可能に形成されている。
出力側ハウジング42は、中央部にピニオンギヤ41を挿通する貫通穴42aと、外周縁に入力側ハウジング20と係合可能な爪部42bを備えている。出力側ハウジングと42は、入力側ハウジング20に対して爪部42と図略のボルト等により組付けられる。
次にこのように構成されるシート高さ調整クラッチ10における入力側部材11、遊星歯車機構12及び出力側部材13等の作動について、以下に説明する。
操作レバー104が遥動操作されずレバー部材21に入力トルクが伝達されない場合には、各出力側ローラ38が、出力側カム36のカム面36eとリング部材37の内周面との間に形成されるくさび形空間に対してばね39により押圧されている。このように、出力側ローラ38が押圧されてカム面36e及びリング部材37の内周面に摩擦接触するため、ピニオンギヤ41と入力側ハウジング20との相対回動が規制される。このように、ピニオンギヤ41の回動が規制されるため上記ハイト機構に入力トルクが伝達されず、シートクッション102の高さが維持される。
このような回動規制状態において、上記ハイト機構からの逆入力がピニオンギヤ41に入力されると、各カム面36eに摩擦接触する出力側ローラ38がリング部材37の内周面にさらに押圧されるように摩擦接触する。
そして、操作レバー104が中立位置Nから上方向Uへ遥動操作されると、レバー部材21が入力側から見て時計方向に回動する。この回動に応じて、入力側カム27がピン28と共に時計方向に回動する。このとき、ピン28が入力側ハウジング20の長穴20gにより移動範囲が規制されるため、これによりレバー部材21の回動範囲が規制される。
回動した入力側カム27により、リテーナ26の各押圧片26d及び入力側ローラ29が押圧される。リテーナ26が押圧されることで、リテーナ26と係合する連結プレート24が、所定量以上の押圧を受けると回動する。また、入力側ローラ29がくさび空間へ押圧されることで、入力側ローラ29がキャリアプレート30の内周面を押圧し、キャリアプレート30を回動させる。
キャリアプレート35の回動に応じて、キャリアプレート30とリベット31を介して嵌合している遊星歯車33が回動する。遊星歯車33は、内歯歯車35の内歯35eに沿って、固定された太陽歯車34の周りを公転運動して、キャリアプレート35の回動を増速して内歯歯車35に伝達する。
内歯歯車35の回動により、出力側ローラ38が内歯歯車35の押圧片35fにより押圧され、ばね39に抗してくさび空間から離脱する。これにより、入力側ハウジング20に対する出力側カム36の相対回動の規制が解除される。そして、内歯歯車35の長穴35dにより、出力側カム36の嵌合突起36bが押圧されることで、出力側カム36が回動方向に回動すると共に、この出力側カム36と係合するピニオンギヤ41が回動する。
これにより、入力側部材11から入力された入力トルクが出力側部材13のピニオンギヤ41等を介して上記ハイト機構に伝達されることとなる。
入力トルクがなくなると、レバー部材21及び連結プレート24が第1スプリング22及び第2スプリング23によりそれぞれ付勢されることで、レバー部材21及び入力側カム27が反時計方向に回動して中立位置に戻ると共に、連結プレート24が中立方向に遥動することでリテーナ27が回動して中立位置に戻る。このように、入力側カム27及びリテーナ26が回動すると、入力側ローラ29はリテーナ26の押圧片26dに押圧されなくなるので、入力側カム27の回動がキャリアプレート30及び内歯歯車35に伝達されることもない。なお、入力トルクに応じてレバー部材21が反時計方向に回動する場合も、同様に入力トルクが出力側部材13に伝達される。
以上説明したように、入力側部材11からの入力トルクが、遊星歯車機構12を介して増速して出力側部材13に伝達され、出力側部材13からハイト機構へと伝達される。そのため、一回のレバー操作で車両用シートの動作量が多くなり、所望の高さまで調整する際の操作回数を少なくでき、操作性を向上させることができる。
10 クラッチ装置
11 入力側部材
12 遊星歯車機構
13 出力側部材
20 入力側ハウジング
21 レバー部材
22 第1スプリング
23 第2スプリング
24 連結プレート
25 連結軸
26 リテーナ
27 入力側カム
28 ピン
29 入力側ローラ
30 キャリアプレート
31 リベット
32 入力側フリクションスプリング
33 遊星歯車
34 太陽歯車
35 内歯歯車
36 出力側カム
37 リング部材
38 出力側ローラ
39 ばね
40 出力側フリクションスプリング
41 ピニオンギヤ
42 出力側ハウジング

Claims (1)

  1. 入力トルクによる入力側部材の回動を出力側部材に伝達し、当該入力トルクがなくなると前記入力部材のみ中立位置に戻すシート高さ調整クラッチにおいて、
    前記入力側部材と出力側部材の間に遊星歯車機構を介在させ、
    当該遊星歯車機構は、
    入力側部材の回動に応じて回動するキャリアプレートと、
    当該キャリアプレートに回転可能に保持される遊星歯車と、
    前記入力側部材に対して回転不能に固定され、前記遊星歯車と噛合する太陽歯車と、
    前記遊星歯車と噛合してトルクを出力側部材へ伝達する内歯歯車とを備えることを特徴とするシート高さ調整クラッチ。
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