JP2012141072A - 冷却貯蔵庫の排水タンクの取付け構造 - Google Patents

冷却貯蔵庫の排水タンクの取付け構造 Download PDF

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Katsuyuki Tanaka
克幸 田中
Shinya Sakano
慎哉 坂野
Takuya Yamazaki
拓也 山崎
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Abstract

【課題】安価で取付け作業性が良いドレン水排水タンクの取り付け構造を提供する。
【解決手段】
冷却貯蔵庫のドレン水の排水手段と接続し、本体底面の脚部の隙間に収容される排水タンクの取り付け構造に関するものであり、金属製の線材を加工して製作される固定具20は、排水タンク50の側面を四方から囲む四方形の枠体である本体部と、本体部に溶接される取付け部から構成され、取付け部の両端には線材の端部が矩形に加工された接続部23が設けられている。接続部23は開放端が設けられ、それぞれ内側に向かって対向しており、接続部23は脚部30を挟持できるようなっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷却貯蔵庫のドレン水の排水手段と接続する排水タンクの取付け構造に関する。
従来、冷却貯蔵庫には冷却器等に付着した霜を融解させたドレン水を庫内から外部に排出させる排水手段を備えており、庫内の配水管と接続する排水ホースの届く範囲に排水口などの排水設備がない場合は、ホースの先に排水タンクを接続し、ドレン水を貯留する装置が特許文献1などで開示されている。
特開平10−68574号公報
しかるに特許文献1のような装置では、左右のレールをそれぞれ製作するコストが嵩むほか、左右のレールを取り付けるために冷却貯蔵庫本体を右に傾けながら左側の前後の脚部を調整した後、さらに左に傾けて右側の前後の脚部を調整する手間を要する。つまり、ねじ固定式の脚の調整を4本全て行う手間を要し、脚を調整するために調理器具などで左右に挟まれた冷蔵庫を作業可能な場所に移動させる手間を要するものであった。
また、左右のレールにより排水受皿は支持されるものの前方への移動を規制する部材がないため、扉を開閉する際に使用者がレールの上の排水受皿と接触するなどして、排水位置からドレンパンが移動するほか、接触した衝撃で排水ホースの端部が排水タンクから外れるなどし、ドレン水が床面に排出されたままとなることがあった。
上記課題を解決させるため本案の冷却貯蔵庫の排水タンクの取付け構造は、前記本体底面の正面側に所定間隔をもって取り付けられる2本の脚部と、金属製の線材で構成された固定具から構成され、この固定具は排水タンクの側面を四方から囲む本体部と、この本体部と接合された矩形の接続部が設けられた取付け部を備えており、この接続部により固定具が脚部に挟持されることを特徴とする。
本発明によれば、脚部を備えた冷却貯蔵庫に取り付けるドレン水の排水タンクの取付け構造を、金属製の線材で構成するようにしたので製作コスト、材料費を抑えることができる。また、排水タンクを四方から固定することにより、排水タンクの位置ずれにより床面を汚すことがない。
本発明が適用される冷却貯蔵庫の正面図 同冷却貯蔵庫の脚部の斜視図 本発明の固定具の斜視図 本発明の固定具を脚部に取り付けた状態を示す斜視図 図4の底面図 本発明の取付け構造に排水タンクを収容した状態を示す斜視図 本発明が適用される排水タンクの斜視図
以下、本発明の実施形態を図にもとづいて説明する。
図1は本発明が適用される冷却貯蔵庫の斜視図を示す。実施例における冷却貯蔵庫は、正面側に開口部が設けられた冷却貯蔵庫本体10に、扉11が水平方向に回動可能に取り付けられる。冷却貯蔵庫本体10の上面には機械室13が設けられており、貯蔵庫内に設けられた蒸発器等と接続される冷凍装置が設けられる。冷却貯蔵庫内の蒸発器に付着した霜は、ヒータなどの加熱手段により融解され、図示しない排水路を通じて本体底面10aに設けられた排水口に導かれる。排水口には排水ホース14が接続され、排水ホース14の別の端部は図7に示す排水タンク50に接続される。
図2に示す本発明に適用される脚部30は、取付けねじ32を設けた本体部31と高さ調整用のねじ33aを備える調整部33から構成され、取付けねじ32は本体底面10aに設けられたネジ穴に取り付けられる、冷却貯蔵庫の正面側の2本の脚部である。調整部33は断面が8角形の多角柱状で、側面からレンチ等で調整できる幅で対向する平面部33bを備えている。また冷却貯蔵庫の背面側の2本の脚部40も同様の構造である。
図3に示す本発明の排水タンク固定具20は、ステンレスなどの金属製で断面が円形の線材を加工して製作されるもので、図7に示す排水タンク50の側面を四方から囲む四方形の枠体である本体部21と、本体部21の1辺に溶接される取付け部22から構成
される。本体部21は1本の線材を四方形に加工したもので、線材の端部21aは取付け部22側に配置され、本体部21と取付け部22を一体化させるための溶接の際に固定されて、閉じた状態となる。
取付け部22の両端には線材の端部が矩形に加工された接続部23が設けられている。接続部23は開放端を備えており、開放端はそれぞれ内側に向かって対向しており、幅Dをもっている。接続部23は上記の脚部30の調整部33と接続できるようなっており、幅Dは調整部33の対向する平面部33bの幅より2mmほど狭く形成されている。これにより固定具20は脚部30に固定できるようになる。
図4及び図5に示すように固定具20は、冷却貯蔵庫の正面側の2本の脚部30に備え付けられる。固定具20を脚部30に備え付けるには、冷却貯蔵庫本体10を背面に傾斜させ前方の脚部30を床面より浮かせて、固定具20の取付け部22を脚部30の下方から挿入させる。取付け部22の両端に設けられた左右の接続部23をそれぞれ左右の脚部30の調整部33の対向する平面部33bに挟持させる。これにより固定具20は、前方の左右2本の脚部に床面と略水平となるよう備え付けられる。
図7に示される排水タンク50は樹脂成形により製作される扁平な直方体で、上面には排水入口51と排水出口52の2つの開口部を備えている。排水入口51は周囲を傾斜面が形成され上面より窪んだ位置に設けられており、排水ホースもしくは排水パイプの端部が挿入できる大きさの径となっている。排水出口52は貯留したドレン水を排出するために上面の角付近に設けられている。排水入口51と排水出口52と近接する上面の稜部には取っ手53が設けられている。取っ手53をつかみ排水タンクをぶらさげても、2つの開口部は上方にあるので、貯留したタンク内のドレン水をこぼすことなく運搬しやすい。
図6に示すように排水タンク50は、脚部30に固定された固定具20の本体部21の内側に載置され、排水ホース14の端部が排水入口51に挿入される。排水タンク50や貯留されたドレン水の重量は排水タンク50の底面から床面にかかるので、固定具20は排水タンクを側面から保持するだけでよく、従来の板金製のレールのような強度は必要ないので外径6mmほどの線材で十分となる。
このように本発明の排水タンクの取り付け構造は、2本の金属製の線材から構成される固定具20を、前方の脚部30にのみ取り付ければよいので、材料費・製作コストを抑えることができるとともに、脚部の調整に手間取ることのない取付け作業の工数を低減させる冷却貯蔵庫の排水装置の取付け構造を提供することができる。
また、排水タンク50を固定具20により四方から固定できるため、冷蔵庫の位置をずらしたとき、または貯蔵庫の出し入れの際に使用者の足などに接触した場合でも、排水タンクの位置がずれることがないので、排水ホースからドレン水を床に放出することがない。
10…冷却貯蔵庫本体 10a…本体底面 11…扉 12…ハンドル 13…機械室 14…排水ホース 20…固定具 30、40…脚部 31…脚本体 33…調整部 50…排水タンク

Claims (1)

  1. 冷却貯蔵庫の本体底面に脚部を備え、該脚部の隙間にドレン水の排水手段と接続する排水タンクを配置する冷却貯蔵庫の排水タンクの取付け構造において、前記本体底面の正面側に所定間隔をもって取り付けられる2本の脚部と、金属製の線材で構成された固定具から構成され、該固定具は排水タンクの側面を四方から囲む本体部と、該本体部と接合された矩形の接続部が設けられた取付け部を備えており、前記接続部により固定具が脚部に挟持されることを特徴とする冷却貯蔵庫の排水タンクの取付け構造。
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