JP2012140310A - 断熱材の製造方法 - Google Patents
断熱材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012140310A JP2012140310A JP2011000837A JP2011000837A JP2012140310A JP 2012140310 A JP2012140310 A JP 2012140310A JP 2011000837 A JP2011000837 A JP 2011000837A JP 2011000837 A JP2011000837 A JP 2011000837A JP 2012140310 A JP2012140310 A JP 2012140310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating material
- heat insulating
- water
- fiber
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】 カチオン性ポリマー及び無機繊維を水中に投入し、前記無機繊維と前記カチオン性ポリマーとが水中に分散したスラリーとした後、前記スラリーに水溶性無機バインダーを添加し、次に前記水溶性無機バインダーが添加されたスラリーにカチオン性凝集剤を添加し、さらにアニオン性凝集剤を添加し、凝集体を作製した後、得られた凝集体を型に投入し、脱水成形することを特徴とする断熱材の製造方法。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に示すような従来の断熱材の製造方法では、無機繊維を水中に投入し、攪拌、開繊した後、無機繊維を含む水にバインダーとなるシリカゾル等を添加するとともに、無機粒子を加え、最後に凝集剤を添加することにより、水中の無機繊維、無機粒子及びシリカゾル等を凝集させ、その後、濾過、脱水することにより、断熱材を得ていた。
カチオン性ポリマーが良好に分散せず、塊等が残っていると、投入された繊維を塊となっているカチオン性ポリマー中に分散させ、絡ませるのは難しいが、請求項2に係る断熱材の製造方法では、カチオン性ポリマーを水中に投入し、充分に分散及び/又は溶解させた後、無機繊維を投入するので、充分に分散したプラスの電荷を有するカチオン性ポリマーに投入されたマイナスの電荷を有する無機繊維がより絡みつき易くなり、充分な密度、強度を有する断熱材を製造することができる。
また、請求項5に記載の製造方法では、無機繊維は、生体溶解性ファイバ又はロックウールである。
本発明においては、従来において用いられていない生体溶解性ファイバ及びロックウールであっても、本発明の方法を用いることにより充分に凝集したフロックを形成することができ、充分な密度、強度を有し、かつ、高温で使用された場合にも充分な強度を保つ断熱材を製造することができる。
また、従来から用いられているアルミナファイバ、シリカ−アルミナファイバ又は、シリカアルミナジルコニアファイバを用いた場合でも、本発明の方法を用いることにより充分に凝集したフロックを形成することができるので、同様に充分な密度、強度を有し、かつ、高温で使用された場合にも充分な強度を保つ断熱材を製造することができる。
従って、断熱材中の生体溶解性ファイバは、生理食塩水に対して溶解する性質を有し、人間の体内に取り込まれたとしても溶解し、体外に排出されることになる。そのため、生体溶解性ファイバを用いた断熱材は、人体に対する安全性に優れるという優れた特徴を有している。
このように、水溶性無機バインダーを添加するより前であって、カチオン性ポリマーと無機繊維とを水中に投入した後、無機粒子を添加した場合も、先に投入され、水中でマイナスに帯電している開繊した無機繊維にカチオンポリマーがまとわり付くことで、マイナスの電荷が中和され、反発力が小さくなっていると考えられる。従って、その後に投入する無機粒子と水溶性無機バインダーを構成する微粒子とは凝集し易くなり、無機粒子が断熱材中の無機繊維にしっかり貼着した断熱材を得ることができる。
断熱材がベントナイト、シリカ粉末、アルミナ粉末等を含有することにより、ベントナイト、シリカ粉末、アルミナ粉末等の粒子が水溶性無機バインダーを構成する微粒子と混合され、ベントナイト、シリカ粉末、アルミナ粉末等は、水溶性無機バインダーを構成する微粒子とともに接着材の役割を果たす。そのため、これらの粒子がしっかりと繊維に付着し、無機繊維同士を接着するとともに、得られた断熱材中に残留し、断熱材の強度を向上させることができる。さらに、それぞれの無機粒子の機能に応じた特性を断熱材に付与することができる。
具体的には、断熱材がベントナイトを保有することにより、機械的強度が向上する。断熱材が酸化チタンを含有することにより、輻射熱を散乱させることができ、断熱性能が向上する。断熱材がシリカ粉末を含有することにより、断熱性能が向上する。断熱材がアルミナ粉末を含有することにより、耐熱性能が向上する。
無機繊維100重量部に対するベントナイトの添加量が上記範囲にあるので、ベントナイトが接着剤として適切に機能して無機繊維同士を少なくともその一部で接着する。従って、さらに高い強度を有する断熱材とすることができる。ベントナイトの含有量が、無機繊維100重量部に対して2重量部未満であると、接着剤として機能するベントナイトの量が少ないため、断熱材の強度の増加が充分とならない。一方、ベントナイトの含有量が、無機繊維100重量部に対して40重量部を超えると、スラリー中のベントナイトの量が多いため、凝集体を作製しようとしても充分に凝集せず、スラリーを脱水する際の濾水性が低下し、濾過に時間がかかるため、生産性が低下する。
無機繊維100重量部に対する酸化チタンの添加量が上記範囲にあるので、熱輻射を散乱させることができ、断熱材にさらなる高断熱性を付与することができる。酸化チタンの含有量が、無機繊維100重量部に対して10重量部未満であると、熱輻射を散乱させる酸化チタンの量が少ないので、断熱性のさらなる向上の効果が期待できない。一方、酸化チタンの含有量が、無機繊維100重量部に対して70重量部を超えると、スラリー中の酸化チタンの量が多いため、凝集体を作製しようとしても充分に凝集せず、スラリーを脱水する際の濾水性が低下する。そのため、生産性が低下する。
水溶性無機バインダーを構成する微粒子(コロイド状シリカ、コロイド状アルミナ等)は、断熱材を構成する無機繊維に付着することにより、接着剤の役割を果たす。そのため、無機繊維同士がその一部で接着し、これにより断熱材が所定の形状を維持し、強度を保つことができる。
特開平1−92498号公報に開示されている製造方法は、紙料スラリーに、カチオン化澱粉、ベントナイト及びコロイド状ケイ酸(シリカゾル)を添加し、中性領域で抄紙する方法である。
以下、本発明の断熱材の製造方法の一実施形態である第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る断熱材の製造方法における各工程を示す説明図である。
第一工程では、カチオン性ポリマーを水中に投入し、分散及び/又は溶解させた後、無機繊維を投入し、水中に分散させてスラリーとする。
カチオンポリマーを水中に分散又は溶解させる方法は特に限定されるものではないが、最初に0.5〜5重量%の濃度となるように、所定量の水にカチオン性ポリマーを添加し、5分〜30分程度攪拌して、カチオン性ポリマーを水中に均一に分散及び/又は溶解させる。
無機繊維100重量部に対して、カチオン性ポリマーの量が固形分換算で1重量部未満では、カチオン性ポリマーの添加量が少ないため、後工程で無機繊維とその他の添加物質とが充分に凝集しない。一方、無機繊維100重量部に対して、カチオン性ポリマーの量が固形分換算で20重量部を超えても、無機繊維とその他の添加物質との凝集効果は余り向上せず、経済的でない。
無機繊維の投入量は、水1000重量部に対して3〜50重量部が好ましい。
これにより、カチオン性ポリマーが均一に分散した状態の水中に、無機繊維が投入され、マイナスに荷電するため、カチオン性ポリマーと無機繊維とが接近し、やがて無機繊維にカチオン性ポリマーが絡みつく。
無機繊維の投入量が3重量部未満では、無機繊維の投入量が少なすぎるため、得られる断熱材の量が少なくなり、生産性が低下し、一方、無機繊維の投入量が50重量部を超えると、水に対する無機繊維の量が多くなりすぎるので、攪拌等により投入したカチオン性ポリマー等の添加物質を均一に攪拌するのが難しくなる。
無機繊維を投入した後、第二工程で水溶性無機バインダーを添加するまでの攪拌時間は、30秒〜30分が好ましい。攪拌時間が30秒未満の場合には、無機繊維が水中で均一に分散せず、良好な凝集を行うことができない。一方、攪拌時間が30分を超えても、攪拌による無機繊維の均一分散効果は上がらず、経済的でない。
上記カチオン化ポリマーとしては、例えば、カチオン性アクリルアミド、カチオン化澱粉、カチオン化変性アクリル系共重合体等が挙げられる。
上記カチオン化ポリマーの具体例としては、アライドコロイド社製のパーコール(カチオン性アクリルアミド)、荒川化学工業社製のポリストロン705(カチオン性アクリルアミド)、ポリストロンアラフィックスDC−R(カチオン性アクリルアミド)、明成化学工業社製のファイレックスRC−104(カチオン変性アクリル系共重合体)等が挙げられる。
これらの無機繊維のなかで、本発明の実施形態では、特に、生体溶解性ファイバ又はロックウールに有効に使用することができる。
平均繊維径が1μm未満の場合には、そのような無機繊維を製造するのが難しい。一方、無機繊維の平均繊維径が10μmを超えると、無機繊維が脆くなり、形成した断熱材の強度がでにくくなる。
本実施形態の生体溶解性ファイバは、少なくとも酸化マグネシウム(MgO)を15〜30重量%含むか、又は、少なくとも酸化カルシウム(CaO)を15〜35重量%含むものが好ましい。
生体溶解性ファイバとしては、例えば、ニチアス株式会社製のFF−E、BIOOL、新日本サーマルセラミックス株式会社製のSW607、SW607HT、イソライト工業_式会社製のIsofrax、Insulfrax等が挙げられる。
ロックウールとしては、例えば、太平洋マテリアル株式会社製の太平洋ミネラルファイバ等が挙げられる。
シリカ−アルミナファイバ中のアルミナの含有量が40重量%未満では、耐熱性に優れたアルミナの量が少なくなるため、断熱材の耐熱性が低下する。一方、シリカ−アルミナファイバ中のアルミナの含有量が70重量%を超えると、シリカ−アルミナファイバの溶融温度が高くなるため、上記スピニング法又はブローイング法により製造するのが難しくなる。なお、シリカ−アルミナファイバ中のアルミナの含有量が70重量%を超え、シリカの含有量が30重量%未満のものは、通常、アルミナファイバという。本発明でも、アルミナの含有量が70重量%を超え、シリカの含有量が30重量%未満のものをアルミナファイバということとする。
シリカアルミナ繊維にジルコニアを添加することにより、さらに耐熱性が向上する。ジルコニアの組成比が10重量%未満では、ムライトが析出して、耐熱性が劣る。一方、ジルコニアの組成比が20重量%を超えると、繊維中におけるジルコニア結晶の析出量が多くなり、繊維が脆くなる。
第二工程では、カチオン性ポリマーと無機繊維とが投入されたスラリーに、水溶性無機バインダーを添加し、攪拌する。
水溶性無機バインダーは、無機繊維同士を接着させるために添加するものであり、水溶液中のコロイド状シリカ、コロイド状アルミナ等の微粒子が断熱材を構成する無機繊維に付着することにより、無機繊維の接着剤の役割を果たす。そのため、無機繊維同士がその一部で接着し、これにより断熱材の所定の形状が維持される。
水溶性無機バインダーを添加した後、第三工程でカチオン凝集剤を添加するまでの攪拌時間は、30秒〜5分が好ましい。攪拌時間が30秒未満の場合には、水溶性無機バインダーが水中で均一に分散せず、良好な凝集を行うことができない。一方、攪拌時間が5分を超えても、攪拌による水溶性無機バインダーの均一分散効果は上がらず、経済的でない。
水溶性無機バインダーを構成する微粒子(コロイド状シリカ、コロイド状アルミナ等)は、無機繊維に付着することにより、接着剤の役割を果たす。そのため、無機繊維同士がその一部で接着し、これにより断熱材が所定の形状を維持、強度を保つことができる。
無機繊維100重量部に対する固形分に換算した水溶性無機バインダーの添加量が上記範囲にあると、接着剤として機能する微粒子の量が適切であり、充分な密度、強度を有する断熱材を製造することができる。固形分に換算した水溶性無機バインダーの添加量が、無機繊維100重量部に対して0.1重量部未満であると、接着剤として機能する微粒子の量が不足し、断熱材の強度が低下する。一方、固形分に換算した水溶性無機バインダーの添加量が、無機繊維100重量部に対して20重量部を超えると、接着材の役割を果たす微粒子の量が多くなりすぎ、無機繊維上に偏析しやすくなる。そのため、断熱材の密度が不均一化する。断熱材の密度が高い部分では、断熱性能が低下するため、全体として断熱材の断熱性能が低下する。また、水中に存在する微粒子の量が多くなるため、濾過性が低下し、濾過に時間がかかるため、生産性が低下する。
一方、水溶性無機バインダーとしてアルミナゾルを使用する場合には、無機繊維100重量部に対する固形分に換算したアルミナゾルの添加量は、0.1〜20重量部が好ましく、0.5〜4重量部がより好ましい。固形分に換算したアルミナゾルの添加量が、無機繊維100重量部に対して0.1重量部未満であると、接着剤として機能する微粒子の量が不足し、断熱材の強度が低下する。一方、固形分に換算したシリカゾルの添加量が、無機繊維100重量部に対して20重量部を超えると、接着材の役割を果たす微粒子の量が多くなりすぎ、無機繊維上に偏析しやすくなるため、断熱材の密度が不均一化する。そのため、断熱材の密度が高い部分では、断熱性能が低下するため、全体として断熱材の断熱性能が低下する。また、水中に存在する微粒子の量が多くなるため、濾過性が低下し、濾過に時間がかかる。そのため、生産性が低下する。
第三工程では、カチオン性ポリマー、無機繊維及び水溶性無機バインダーが添加されたスラリーにカチオン性凝集剤を添加する。
カチオン性凝集剤の添加により、無機繊維、カチオン性ポリマー及び水溶性無機バインダー構成する微粒子を含むフロックを形成させることができる。
カチオン性凝集剤を添加した後、第四工程でアニオン凝集剤を添加するまでの攪拌時間は、30秒〜5分が好ましい。攪拌時間が30秒未満の場合には、カチオン性凝集剤が水中で均一に分散せず、良好な凝集を行うことができない。一方、攪拌時間が5分を超えても、攪拌によるカチオン性凝集剤の均一分散効果は上がらず、経済的でない。
無機繊維100重量部に対するカチオン性凝集剤の添加量が固形分換算で0.5重量部未満では、カチオン性凝集剤の量が少ないため、無機繊維、カチオン性ポリマー及び水溶性無機バインダー構成する微粒子を含むフロックを形成するのが難しくなる。一方、無機繊維100重量部に対するカチオン性凝集剤の添加量が固形分換算で10.0重量部を超えても、フロックを形成する効果は余り変わらず、得られた断熱材中に有機分の多くなりすぎ、断熱材として使用した際に、有機分の分解等が発生するため、強度低下につながり易く、好ましくない。
第四工程では、カチオン性ポリマー、無機繊維及び水溶性無機バインダー、カチオン性凝集剤が添加されたスラリーにアニオン性凝集剤を添加する。
アニオン性凝集剤の添加により、無機繊維、カチオン性ポリマー及び水溶性無機バインダー構成する微粒子及びカチオン性凝集剤を含むプラスに帯電したフロックを反対の電荷を有するアニオン性凝集剤により凝集させることができる。
第四工程において濾過を行うまでの攪拌時間は、30秒〜5分が好ましい。
攪拌時間が30秒未満の場合には、アニオン性凝集剤が水中で均一に分散せず、良好な凝集を行うことができない。一方、攪拌時間が5分を超えても、攪拌によるアニオン性凝集剤の均一分散効果は上がらず、経済的でない。
アニオン性凝集剤の具体例としては、例えば、荒川化学工業社製のポリストロン117(アニオン性ポリアクリルアミド)、星光PMC社製のポリアクロン(アニオン性ポリアクリルアミド)、明成化学工業社製のファイレックスM(アクリル系共重合体)等が挙げられる。
無機繊維100重量部に対するカチオン性凝集剤の添加量が固形分換算で0.1重量部未満では、アニオン性凝集剤の量が少ないため、無機繊維、カチオン性ポリマー、水溶性無機バインダー構成する微粒子及びカチオン凝集剤を含むフロックを充分に凝集させ、凝集体とするのが難しくなる。一方、無機繊維100重量部に対するアニオン性凝集剤の添加量が固形分換算で10重量部を超えても、フロックを形成する効果は余り変わらず、得られた断熱材中に有機分の多くなりすぎ、断熱材として使用した際に、有機分の分解等が発生するため、強度低下につながり、好ましくない。
この後、成形断熱材中の水分を除去するために乾燥させ、所定の形状に加工することにより、断熱材が完成する。
(1)本実施形態の断熱材の製造方法においては、初めにカチオン性ポリマーを水中に分散及び/又は溶解させた後、無機繊維を水中に投入する。これにより、カチオン性ポリマーが水中に分散又は溶解した状態となる。一方、投入された無機繊維は、水中で開繊した状態となり、かつ、無機繊維は、水中でマイナスに帯電すると考えられる。このため、水中でマイナスに帯電した開繊した無機繊維に、カチオンポリマーがまとわり付き、マイナスの電荷が中和され、反発力が小さくなる。そのため、その後に添加する接着材としての役割を果たすシリカゾル等の水溶性無機バインダーを構成する微粒子が凝集し易くなる。従って、カチオン性凝集剤で無機繊維、カチオン性ポリマー及び水溶性無機バインダー構成する微粒子を含むフロックを形成させ、アニオン性凝集剤でフロック同士を凝集させることができる。このように無機繊維、水溶性無機バインダーを構成する微粒子等をしっかりと凝集させることにより繊維同士の絡みつきが向上し、かつ、水溶性無機バインダーを構成する微粒子が無機繊維に付着し、無機繊維同士をしっかりと接着する。従って、濾過、脱水等を行うことにより、充分な密度、強度を有し、かつ、高温で使用された場合にも充分な強度を保つ断熱材を製造することができる。また、無機繊維を含む凝集体が充分に凝集しているので、短時間で脱水成形を行うことができ、効率的に断熱材を製造することができる。
まず、99重量部の水に、カチオン化澱粉(敷島スターチ製のマーメイド350)1重量部を加え、約60分間よく攪拌することにより、カチオン化澱粉を1重量%に希釈した希釈水を調製した。
この後、水分を含む成形断熱体を105℃で乾燥させた後、切削加工を行い断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表1に示す。
上澄み液の透明度の測定は、以下のように上澄み液の吸光度を求めることにより行った。
すなわち、まず、脱イオン水を用い、光路長10mmのセルに入れ、650nmの光を当てて透過した光の強度I0を測定し、それをベースラインとした。
次に、スラリーの上澄み液を光路長10mmのセルに入れ、同様に650nmの光を当てて透過した光の強度Iを測定し、吸光度を求めた。
このときの吸光度Aλは、下記の(1)式で表される。スラリーの上澄み液の吸光度の測定結果を表2に示す。
Aλ=−log10I/I0・・・(1)
カチオン化澱粉、生体溶解性ファイバ、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤の量を変えた他は、実施例1と同様に、カチオン化澱粉、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を使用して、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。
また、実施例1と同様に、スラリーの上澄み液の吸光度を求めることによりスラリーの凝集性を評価した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表1に示し、スラリーの上澄み液の吸光度の測定結果を表2に示す。なお、実施例1〜3では、カチオン化澱粉の添加量を1重量部〜20重量部の範囲で変化させた。
第一工程でカチオン化澱粉を添加しなかったほかは、実施例1と同様にして、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を使用して、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。
また、実施例1と同様に、スラリーの上澄み液の吸光度を求めることによりスラリーの凝集性を評価した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表1に示し、スラリーの上澄み液の吸光度の測定結果を表2に示す。
実施例1〜3及び比較例1における凝集性の評価を凝集体の脱水試験を行うことにより行った。
具体的には、工業用水200mlをビーカーに入れ、無機繊維(生体溶解性ファイバ)を2g用いたほかは実施例1〜3及び比較例1と同様の条件で、シリカゾル、カチオン性凝集剤等の添加物質を添加し、攪拌を行い、凝集体を形成した後、10分間攪拌して凝集の弱いフロックを破壊させた。この状態のスラリーを溶液1とする。
脱水時間の測定結果を表2に示す。
(1)断熱材の密度
実施例2及び比較例1で得られた断熱材の体積と重さから断熱材の密度を計算した。その結果を表2に示す。
実施例2及び比較例1で得られた断熱材の曲げ強度を以下の方法により測定した。
まず、得られた断熱材を、帯のこにより厚み25mm、幅50mm、長さ200mmにカットし、曲げ強度測定用のサンプルとした。
次に、インストロン5567の測定機を用い、クロスヘッドスピード:10mm/min、スパン:150mm、3点曲げにより、曲げ強度試験を行い、断熱材が折れるまでの最大荷重(N)を測定した。
曲げ強度は下記(2)式で計算する。
曲げ強度(MPa)=3WL/2b×h2・・・(2)
ただし、Wは、最大荷重(N)であり、Lは、スパン幅(150mm)であり、bは、サンプルの幅(50mm)であり、hは、サンプルの厚さ(25mm)である。
その結果を表2に示す。
(第二実施形態)
以下、本発明の断熱材の製造方法の一実施形態である第二実施形態について説明する。
図2は、本発明の第二実施形態に係る断熱材の製造方法における各工程を示す説明図である。
次に、カチオン性ポリマーと無機繊維とが投入されたスラリーに、無機粒子を添加し、攪拌する。
シリカ粉末は、水溶性無機バインダーとともに断熱材に含まれることにより、断熱材中の気泡が小さくなる。そのため、断熱材が多数の気泡に分割された状態となり、熱の伝導が阻害されるため、断熱材の断熱性能が向上する。
アルミナは耐熱性に優れているので、アルミナ粉末を含む断熱材は、耐熱性能が向上する。
無機繊維100重量部に対するベントナイトの添加量が上記範囲であると、ベントナイトが接着剤として適切に機能して無機繊維同士を少なくともその一部で接着する。従って、高い強度を有する断熱材をとすることができる。ベントナイトの含有量が、無機繊維100重量部に対して2重量部未満であると、接着剤として機能するベントナイトの量が少ないため、断熱材の強度が向上しない。一方、ベントナイトの含有量が、無機繊維100重量部に対して40重量部を超えると、スラリー中のベントナイトの量が多いため、充分に凝集せず、スラリーを脱水する際の濾水性が低下し、生産性が低下する。
無機繊維100重量部に対する酸化チタンの添加量が上記範囲にあるので、熱輻射を散乱させることができ、断熱材にさらなる高断熱性を付与することができる。酸化チタンの含有量が、無機繊維100重量部に対して10重量部未満であると、熱輻射を散乱させる酸化チタンの量が少ないので、断熱性が向上しない。一方、酸化チタンの含有量が、無機繊維100重量部に対して70重量部を超えると、接着材の役割を果たす微粒子の量が多くなりすぎ、スラリー中の酸化チタンの量が多いため、充分に凝集せず、スラリーを脱水する際の濾水性が低下し、生産性が低下する。
無機粒子添加工程により添加された無機粒子は、スラリーの凝集性に大きな影響を与えることはなく、添加されると、一旦液中に分散するが、カチオン性ポリマーにより無機繊維のマイナス電荷が中和されるため、水溶性無機バインダーを構成する微粒子とともに凝集し、無機繊維に付着する。
本実施形態に係る断熱材の製造方法では、本発明の第一実施形態に係る断熱材の製造方法と同様に、第一実施形態に記載した(1)〜(3)の効果を奏するとともに、下記の(4)の効果を奏する。
(4)本実施形態の断熱材の製造方法においては、無機粒子としてベントナイト、酸化チタン、シリカ粉末及びアルミナ粉末からなる群のうち少なくとも1種等が添加されており、これらが得られた断熱材に含有されているので、それぞれの無機粒子の機能に応じた特性を断熱材に付与することができる。
まず、990重量部の水に、カチオン化澱粉(敷島スターチ製のマーメイド350)10重量部を加え、約60分間よく攪拌することにより、カチオン化澱粉を1重量%に希釈した希釈水を調製した。
続いて、形成された凝集体を含むスラリーを脱水用の型に流し込み、脱水成形を行うことにより水分を含む成形断熱体を作製した。
この後、水分を含む成形断熱体を105℃で乾燥させた後、切削加工を行い断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表3に示す。
カチオン化澱粉、酸化チタン、生体溶解性ファイバ、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤の量を変えた他は、実施例1と同様にして、カチオン化澱粉、酸化チタン、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を加え、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表3に示す。なお、実施例4〜6では、酸価チタンの添加量を10重量部〜70重量部の範囲で変化させている。
カチオン化澱粉、カチオン性凝集剤又はアニオン性凝集剤の添加量を表3に示した重量に変えた(比較例2ではカチオン化澱粉を添加しない、比較例3ではカチオン性凝集剤を添加しない、比較例4ではアニオン性凝集剤を添加しない)ほかは、実施例4と同様にして、カチオン化澱粉、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を使用して、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表3に示す。
それに伴って脱水時間も比較例2の40秒と比べて、実施例4〜6の脱水時間は、それぞれ30秒、27秒、29秒と短く、効率よく脱水作業を行うことができることがわかる。また、実施例5の密度は、0.38g/cm3と比較例2の密度0.32g/cm3と比べて高く、実施例5の曲げ強度は、1.98MPaと比較例2の曲げ強度0.14MPaに比べて高くなっている。そのことから、実施例4〜6の場合には、比較例2の場合と比べて、得られた断熱材の密度が高く、強度も高くなっていると考えられる。
実施例7〜9及び比較例5では、無機粒子として酸化チタンに代えてベントナイト(水澤化学工業社製のエードプラス)を使用した。
ベントナイトを含むカチオン化澱粉等の添加物質の重量を変えた他は、実施例4と同様にして、カチオン化澱粉、ベントナイト、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を加え、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表5に示す。なお、実施例7〜9では、ベントナイトの添加量を2重量部〜40重量部の範囲で変化させており、比較例5では、カチオン化澱粉を添加していない。
それに伴って脱水時間も、比較例5の2分11秒と比べて、実施例7〜9は、それぞれ1分32秒、40秒、18秒と短く、効率よく脱水作業を行うことができることがわかる。
実施例10〜12及び比較例6では、無機粒子として酸化チタンを使用し、無機繊維として実施例1で使用したものと同様の生体溶解性ファイバを使用した。
酸化チタン及びロックウール等を含む添加物質の重量を変えた他は、実施例4と同様にして、カチオン化澱粉、酸化チタン、シリカゾル、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を加え、水中に投入した無機繊維を凝集させ、脱水成形することにより断熱材を製造した。添加したカチオン化澱粉等の添加物質の重量(重量部)を表7に示す。なお、実施例10〜12では、酸価チタンの添加量を10重量部〜70重量部の範囲で変化させており、比較例6では、カチオン化澱粉を添加していない。
それに伴って脱水時間も、比較例6の45秒と比べて、実施例10〜12の脱水時間は、それぞれ25秒、22秒、27秒と短く、効率よく脱水作業を行うことができることがわかる。
以上、表1〜表8から明らかなように、本発明の断熱材の製造方法により、短時間で無機繊維(及び無機粒子)を含む混合物を迅速に凝集させることができ、その後、凝集体を型に投入し、脱水成形することより、生産性よく、断熱材を製造することができることが判る。特に、無機繊維として、生体溶解性ファイバ、ロックウールを使用した場合、極めて効率よく断熱材を製造することができることがわかる。なお、無機繊維として、アルミナファイバ、シリカ−アルミナファイバ、又は、シリカアルミナジルコニアファイバを用いても同様の結果が得られると考えられる。
本発明の第一実施形態及び本発明の第二実施形態では、カチオン性ポリマーを水中に投入し、分散又は溶解させた後、無機繊維を投入したが、カチオン性ポリマーと無機繊維の投入順序は、特に限定されるものはなく、無機繊維を先に投入した後、カチオン性ポリマーを投入してもよい。
Claims (11)
- カチオン性ポリマー及び無機繊維を水中に投入し、前記無機繊維と前記カチオン性ポリマーとが水中に分散したスラリーとした後、前記スラリーに水溶性無機バインダーを添加し、次に前記水溶性無機バインダーが添加されたスラリーにカチオン性凝集剤を添加し、さらにアニオン性凝集剤を添加し、凝集体を作製した後、得られた凝集体を型に投入し、脱水成形することを特徴とする断熱材の製造方法。
- カチオン性ポリマー及び無機繊維を水中に投入する工程において、先にカチオン性ポリマーを水中に投入し、前記カチオン性ポリマーを水中に分散及び/又は溶解させた後、無機繊維を水中に投入して分散させる請求項1に記載の断熱材の製造方法。
- 前記カチオン性ポリマーは、カチオン化澱粉である請求項1又は2に記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機繊維は、生体溶解性ファイバ、ロックウール、アルミナファイバ、シリカ−アルミナファイバ、又は、シリカアルミナジルコニアファイバである請求項1〜3のいずれかに記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機繊維は、生体溶解性ファイバ又はロックウールである請求項4に記載の断熱材の製造方法。
- 前記生体溶解性ファイバは、アルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物を含む請求項4又は5に記載の断熱材の製造方法。
- 前記水溶性無機バインダーを添加するより前であって、カチオン性ポリマー及び無機繊維を水中に投入した後、無機粒子を添加する請求項1〜6のいずれかに記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機粒子は、ベントナイト、酸化チタン、シリカ粉末及びアルミナ粉末からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項7に記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機繊維100重量部に対するベントナイトの添加量は、2〜40重量部である請求項8に記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機繊維100重量部に対する酸化チタンの添加量は、10〜70重量部である請求項8に記載の断熱材の製造方法。
- 前記無機繊維100重量部に対する固形分に換算した水溶性無機バインダーの添加量は、0.1〜20重量部である請求項1〜10のいずれかに記載の断熱材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000837A JP5763925B2 (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | 断熱材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000837A JP5763925B2 (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | 断熱材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012140310A true JP2012140310A (ja) | 2012-07-26 |
JP5763925B2 JP5763925B2 (ja) | 2015-08-12 |
Family
ID=46677009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011000837A Active JP5763925B2 (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | 断熱材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5763925B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228035A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | イソライト工業株式会社 | 耐火断熱材及びその製造方法 |
JP7359530B2 (ja) | 2018-05-22 | 2023-10-11 | イビデン株式会社 | 組電池用熱伝達抑制シートおよび組電池 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059083A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Ibiden Co Ltd | 断熱材及びその製造方法 |
JPH05305605A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Kihoku Enjinia:Kk | ウィスカー含有予成形体の製造方法 |
JP2003082569A (ja) * | 2001-04-13 | 2003-03-19 | Toshiba Monofrax Co Ltd | 無機繊維製品 |
JP2005344274A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-12-15 | Kao Corp | 抄造成形体、その製造方法及び発熱成形体 |
-
2011
- 2011-01-05 JP JP2011000837A patent/JP5763925B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059083A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Ibiden Co Ltd | 断熱材及びその製造方法 |
JPH05305605A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Kihoku Enjinia:Kk | ウィスカー含有予成形体の製造方法 |
JP2003082569A (ja) * | 2001-04-13 | 2003-03-19 | Toshiba Monofrax Co Ltd | 無機繊維製品 |
JP2005344274A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-12-15 | Kao Corp | 抄造成形体、その製造方法及び発熱成形体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228035A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | イソライト工業株式会社 | 耐火断熱材及びその製造方法 |
JP7359530B2 (ja) | 2018-05-22 | 2023-10-11 | イビデン株式会社 | 組電池用熱伝達抑制シートおよび組電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5763925B2 (ja) | 2015-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6820971B2 (ja) | 繊維複合体およびその製造方法 | |
JP2012140311A (ja) | 断熱材の製造方法 | |
US3117944A (en) | Coagula of colloidal fibrous boehmite and acrylamide polymers and processes for making same | |
CN111155186B (zh) | 一种石墨烯多功能粘胶纤维及其制备方法 | |
EP3596133A1 (en) | Regenerated cellulosic fibres spun from an aqueous alkaline spindope | |
CN106245423B (zh) | 一种抗菌玻璃纤维空气过滤纸及其制备方法 | |
CN105111378A (zh) | 一种阳离子聚合物接枝改性纳米结晶纤维素及其制备方法和应用 | |
NL8000150A (nl) | Kiezelzuurvezels en hun toepassing. | |
JP5763925B2 (ja) | 断熱材の製造方法 | |
CN103387687A (zh) | 一种壳聚糖纳米纤维树脂复合膜材料的制备方法 | |
CN107723820A (zh) | 改性氧化石墨烯再生纤维素复合纤维及其制备方法 | |
CN106223121B (zh) | 一种持久抗菌玻璃纤维空气过滤纸及其制备方法 | |
CN104497362B (zh) | 一种纤维素/纳米氮化硅复合膜的制备方法 | |
CN107268179A (zh) | 一种玄武岩纤维表面毡及其制备方法 | |
JPS61146899A (ja) | 強化ポリマ−性の複合材料を製造するための改良された水性スラリ−法 | |
CN105086322A (zh) | 一种乙二醛交联聚合物改性纳米结晶纤维素及其制备方法和应用 | |
JP2013071848A (ja) | 断熱材 | |
CN107354532A (zh) | 一种聚氨酯改性芳纶浆粕的制备方法 | |
JP2013079665A (ja) | 断熱材及び断熱材の製造方法 | |
JP6979083B2 (ja) | ナノコンポジット及びナノコンポジットの製造方法 | |
CN112167696A (zh) | 一种加热不燃烧烟浆增纤方法 | |
CN109912954A (zh) | 一种不饱和树脂-玻璃纤维-石墨烯复合材料及其制备方法 | |
JPS6244066B2 (ja) | ||
JP4937648B2 (ja) | 無機質繊維成形体の製造方法 | |
JP2867087B2 (ja) | ポリプロピレン繊維および繊維補強セメント成型体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140918 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150612 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5763925 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |