JP2012139248A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】報知回数を記憶する報知回数カウント手段200、操作態様の履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段150、履歴に基づいて特定の操作態様を認定する操作態様認定手段160、特定の表示態様が停止表示されることとなる操作態様(以下、「停止表示操作態様」とする。)と特定の操作態様とが同一の態様であるかを判定する操作態様判定手段170を備え、報知回数カウント手段200を、停止表示操作態様と特定の操作態様とが同一でないと判定されたときには報知回数を減算し、停止表示操作態様と特定の操作態様とが同一であると判定されたときには報知回数を減算しないように形成した。
【選択図】図3
Description
また、従来から、複数の役抽選の状態(遊技状態)を備え、これらの間を、所定の契機により移行させる遊技機が知られている。たとえば、特許文献1には、遊技状態として、初期遊技状態と、遊技者に有利なRT(1)と、遊技者に不利なRT(2)とを備え、初期遊技状態において、リプレイ(8)〜(10)が入賞するとRT(1)へ移行し、RT(1)において、リプレイ(1)が入賞すると、RT(2)へ移行するスロットマシンが開示されている。
また、従来から、通常の遊技状態である通常状態と、通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である有利状態とを備え、通常状態から有利状態へ移行する契機となる役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチの操作態様(操作順序やタイミング)を報知する報知回数や、有利状態から通常状態へ移行する契機となる役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させないためのストップスイッチの操作態様を報知する報知回数を管理することにより、たとえば、所定の契機により報知回数を貯め込み(ストックし)、報知を行う度にストックした報知回数を減らすなどにより、有利状態へ移行し易くしたり、移行し難くしたり、或いは、有利状態から通常状態へ移行し易くしたり、移行し難くしたりする遊技機が知られている。
そこで、本発明は、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技が開始される遊技機において、有利遊技が開始された際に、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチの操作態様を報知する報知回数を無駄に消費してしまったという損失感をなくすことができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された複数の回転リール45と、すべての回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45に対応して設けられ、かつ回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段100と、役抽選の結果と、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて、各回転リール45の回転を適位置で停止させる停止制御を行う停止制御手段120と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段180と、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段190と、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段200と、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段210と、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作態様に関する履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段150と、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている履歴に基づいて、ストップスイッチ34の特定の操作態様を認定する操作態様認定手段160と、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、停止制御手段120により特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作態様(以下、「停止表示操作態様」とする。)と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であるか否かを判定する操作態様判定手段170と、を備え、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作態様と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作態様と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
また、「ストップスイッチの特定の操作態様」としては、たとえば、遊技者が最も多く又は最も少なく行ったストップスイッチ34の操作態様などが挙げられる。
すなわち本発明では、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する。また、本発明では、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定し、その報知回数を記憶する。また、本発明では、記憶している報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する。
そして、本発明では、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作態様である停止表示操作態様と、特定の操作態様とが同一の操作態様でないときには、記憶している報知回数を減算する。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、停止表示操作態様と、特定の操作態様とが同一の操作態様であるときには、記憶している報知回数を減算しない。
請求項2記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された複数の回転リール45と、すべての回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45に対応して設けられ、かつ回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段100と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段180と、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段190と、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段200と、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段210と、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作態様に関する履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段150と、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている履歴に基づいて、ストップスイッチ34の特定の操作態様を認定する操作態様認定手段160と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技おけるストップスイッチ34の操作態様(以下、「現遊技操作態様」とする。)と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であったか否かを判定する操作態様判定手段170と、を備え、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、現遊技操作態様と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、現遊技操作態様と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、現遊技操作態様と、特定の操作態様とが同一の操作態様であったときには、記憶している報知回数を減算しない。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、役抽選手段100は、一の役に対応付けられた当選領域、所定の特定役を含む複数種類の役に対応付けられた重複当選領域及びハズレに対応付けられたハズレ領域を対象として、役抽選を行うように形成され、停止制御手段120は、役抽選により重複当選領域に当選した場合に、ストップスイッチ34の操作順序に応じて、所定の役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように停止制御を行うように形成され、利益付与手段180は、所定の状況下で、所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を開始し、所定の条件により有利遊技を終了するように形成され、報知回数決定手段190は、停止制御手段120により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定するように形成され、特定表示態様情報報知手段210は、所定の状況下で、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選により重複当選領域に当選したときに、停止制御手段120により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知可能に形成され、操作態様履歴記憶手段150は、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作順序の履歴を記憶するように形成され、操作態様認定手段160は、操作態様履歴記憶手段150により記憶されているストップスイッチ34の操作順序の履歴に基づいて、遊技者が最も多く行ったストップスイッチ34の操作順序(以下、「基本操作順序」とする。)を認定するように形成され、操作態様判定手段170は、所定の状況下で、役抽選により重複当選領域に当選した場合に、停止制御手段120により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序(以下、「停止表示操作順序」とする。)と、基本操作順序とが同一の操作順序であるか否か、或いは所定の状況下で、所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技おけるストップスイッチ34の操作順序(以下、「現遊技操作順序」とする。)と、基本操作順序とが同一の操作順序であったか否かを判定するように形成され、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序でない、或いは現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序である、或いは現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
また、本発明では、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作順序の履歴を記憶し、この履歴に基づいて、遊技者が最も多く行ったストップスイッチ34の操作順序である基本操作順序を認定する。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選により所定の特定役を含む複数種類の役に重複当選した場合に、停止表示操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であるときには、記憶している報知回数を減算しない。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選により所定の特定役を含む複数種類の役に重複当選した場合に、現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であったときには、記憶している報知回数を減算しない。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された複数の回転リール45と、すべての回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45に対応して設けられ、かつ回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段100と、ストップスイッチ34の操作が行われた時点における対応する回転リール45の回転位置である操作位置を検知する操作位置検知手段115と、役抽選の結果と、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置とに基づいて、役抽選により当選した役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように、各回転リール45の回転を停止させる停止制御を行う停止制御手段120と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段180と、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段190と、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段200と、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段210と、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置の履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段150と、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている回転リール45の操作位置の履歴に基づいて、回転リール45の特定の操作位置を認定する操作態様認定手段160と、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が、停止制御手段120により特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であるか否かを判定する操作態様判定手段170と、を備え、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が停止表示可能位置でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が停止表示可能位置であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
そして、本発明では、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、回転リール45の特定の操作位置が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置である停止表示可能位置でないときには、記憶している報知回数を減算する。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された複数の回転リール45と、すべての回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45に対応して設けられ、かつ回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段100と、ストップスイッチ34の操作が行われた時点における対応する回転リール45の回転位置である操作位置を検知する操作位置検知手段115と、役抽選の結果と、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置とに基づいて、役抽選により当選した役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように、各回転リール45の回転を停止させる停止制御を行う停止制御手段120と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段180と、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段190と、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段200と、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段210と、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置の履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段150と、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている回転リール45の操作位置の履歴に基づいて、回転リール45の特定の操作位置を認定する操作態様認定手段160と、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が、停止制御手段120により特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であったか否かを判定する操作態様判定手段170と、を備え、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が停止表示可能位置でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、操作態様認定手段160により認定された回転リール45の特定の操作位置が停止表示可能位置であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、回転リール45の特定の操作位置が停止表示可能位置であったときには、記憶している報知回数を減算しない。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記請求項4又は5記載の発明の特徴に加え、複数の回転リール45のうち所定の回転リール45の周囲には、複数種類の特定図柄が配列されるとともに、異なる種類の特定図柄は、互いに所定の引き込み範囲より離間して配列され、役抽選の対象の役として、所定の回転リール45において複数種類の特定図柄のうちのいずれかの種類の特定図柄を含んで図柄の組み合わせが構成される複数種類の役であって、所定の回転リール45における特定図柄が互いに異なる複数種類の特定役を備え、利益付与手段180は、所定の状況下で、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を開始し、所定の条件により有利遊技を終了するように形成され、報知回数決定手段190は、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定するように形成され、特定表示態様情報報知手段210は、所定の状況下で、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選により、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役に当選したときに、その特定役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知可能に形成され、操作態様認定手段160は、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている回転リール45の操作位置の履歴に基づいて、ストップスイッチ34の操作が行われた時点における最も多い回転リール45の操作位置(以下、「基本操作位置」とする。)を認定するように形成され、操作態様判定手段170は、所定の状況下で、役抽選により、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役に当選した場合に、基本操作位置が、停止制御手段120によりその当選した特定役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であるか否か、或いは所定の状況下で、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であったか否かを判定するように形成され、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置でない或いはでなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置である或いはであったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする。
一方、記憶している報知回数が0でない場合であって、役抽選により、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役に当選した場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であるときには、記憶している報知回数を減算しない。
また、本発明では、記憶している報知回数が0でない場合であって、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、基本操作位置が停止表示可能位置でなかったときには、記憶している報知回数を減算する。
すなわち、本発明によれば、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、有利遊技が開始される遊技機において、有利遊技が開始された際に、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ34の操作態様を報知する報知回数を無駄に消費してしまったという損失感をなくすことができる遊技機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
以下、「前面」とは、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「右側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいい、「左側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
(遊技機)
図1に概略を示すように、遊技機としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御するための制御装置20や、遊技媒体としてのメダルを払い出すためのホッパーユニットや、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどを備えている。
また、前扉12の上部には、上パネル13を備え、前扉12の下部には、下パネル14を備え、前扉12の前面における、上パネル13と下パネル14との間には、前方へ向けて突出する操作部16を備えている。
また、上パネル13のほぼ中央には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられている。この図柄表示窓15は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
また、上パネル13における、図柄表示窓15の上方に相当する位置には、画像を表示する表示装置55が設けられている。また、上パネル13の周囲縁には、演出用ランプ17が設けられている。
また、操作部16の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを直接投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、スロットマシン10に電子的に貯留(クレジット)されているメダルを内部投入するためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している3個のストップスイッチ34が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルを払い出すためのメダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル払出口37から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿38が設けられている。また、前扉12には、図示しないスピーカが設けられている。
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
また、各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。具体的には、各回転リール45の周囲には、図2に示すように、「赤7A」、「赤7B」、「青7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「ベル」及び「チェリー」の図柄が付されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。そして、ステッピングモータが駆動すると、ステッピングモータの出力軸を中心に、対応する回転リール45が回転する。
また、ステッピングモータは、一のパルス信号の入力により、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量駆動する。そして、ステッピングモータが図柄1個分に相当する量駆動すると、対応する回転リール45が、周囲に付された図柄1個分に相当する量回転する(1コマ回転する)。
(制御装置20)
制御装置20は、図3に示すように、主として遊技を制御する遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して、主として遊技の演出を制御する演出制御装置22とを備えている。
遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、図3に示すように、遊技制御手段60、役抽選手段100、回転制御手段110、操作位置検知手段115、停止制御手段120、停止図柄判定手段130及び遊技状態移行制御手段140などとして機能する。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32、スタートスイッチ33、ストップスイッチ34、精算スイッチ35、及びリールユニット40の各回転リール45のインデックスセンサなどが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニットなどが接続されている。
(遊技制御手段60)
遊技制御手段60は、遊技を制御するものである。
以下、スロットマシン10における遊技について説明する。
具体的には、図4に示すように、小役には、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役とがある。たとえば、赤7プラム役は、「赤7A」「プラム」「プラム」の図柄の組み合わせにより構成され、また、たとえば、チェリー役は、「ANY」「チェリー」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせにより構成される。そして、役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出される。たとえば、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、ベル役に応じた所定枚数(たとえば5枚)のメダルが払い出される。
また、図4に示すように、特別遊技役には、赤7BB1役と、青7BB1役と、BB2役と、RB役とがある。赤7BB1役は、「赤7A」「赤7A」「赤7A」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナス1遊技状態へ移行する。また、青7BB1役は、「青7」「青7」「青7」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナス1遊技状態へ移行する。また、BB2役は、「赤7A」「赤7A」「赤7B」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナス2遊技状態へ移行する。また、RB役は、「青7」「青7」「赤7A」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するレギュラーボーナス遊技状態へ移行する。
また、本実施の形態では、遊技制御装置21における遊技状態(役抽選の状態)として、図5に示すように、通常状態と、第1RT状態と、第2RT状態と、内部中状態、特別遊技状態とを備えている。各遊技状態について説明する。
(通常状態)
通常状態は、複数の遊技状態のなかで初期状態に相当するものである。また、通常状態では、上述した役(小役、再遊技役及び特別遊技役)のすべてが役抽選の対象に設定されている。そして、図5に示すように、通常状態は、特別遊技状態の終了により移行する。また、通常状態において、所定の特定役としてのリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が第2RT状態へ移行し、また、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が第1RT状態へ移行する。
第1RT状態は、再遊技役の当選確率が通常状態よりわずかに低い遊技状態である。また、第1RT状態では、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役と、リプレイA役と、赤7BB1役と、青7BB1役と、BB2役と、RB役とが役抽選の対象に設定されている。
ここで、「再遊技役の当選確率が通常状態よりわずかに低い」とは、通常状態におけるリプレイA役〜リプレイC役の合算の当選確率に比べて、第1RT状態におけるリプレイA役の当選確率がわずかに低いことを意味するものである。
そして、図5に示すように、上述の如く、第1RT状態は、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより移行する。また、第1RT状態において、所定回数(たとえば500回)の遊技を実行すると、遊技状態が通常状態へ移行する。
(第2RT状態)
第2RT状態は、再遊技役の当選確率が通常状態より高い遊技状態である。また、第2RT状態では、第1RT状態と同様に、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役と、リプレイA役と、赤7BB1役と、青7BB1役と、BB2役と、RB役とが役抽選の対象に設定されている。
なお、第2RT状態における役抽選の対象の役としてはこれに限られるものではなく、たとえば、リプレイB役及びリプレイC役を第2RT状態における役抽選の対象の役としてもよい。
そして、図5に示すように、上述の如く、第2RT状態は、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより移行する。また、第2RT状態において、所定回数(たとえば30回)の遊技を実行すると、遊技状態が通常状態へ移行する。
(内部中状態)
内部中状態は、特別遊技役の当選の権利を持ち越している状態である。また、内部中状態では、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役と、リプレイA役とが役抽選の対象に設定されている。なお、内部中状態における役抽選の対象の役としてはこれに限られるものではなく、たとえば、リプレイB役及びリプレイC役を第2RT状態における役抽選の対象の役としてもよい。
(特別遊技状態)
特別遊技状態は、小役の当選確率が通常状態よりも高い遊技状態である。また、特別遊技状態では、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役とが役抽選の対象に設定されている。なお、特別遊技状態における役抽選の対象の役としてはこれに限られるものではなく、たとえば、リプレイA役〜リプレイC役のいずれか一又は複数を特別遊技状態における役抽選の対象の役としてもよい。
(BB1遊技状態)
BB1遊技状態は、図5に示すように、上述の如く、通常状態、第1RT状態、第2RT状態又は内部中状態において、赤7BB1役を構成する「赤7A」「赤7A」「赤7A」又は青7BB1役を構成する「青7」「青7」「青7」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン状に停止表示されることにより移行する。BB1遊技状態へ移行すると、小役の当選確率が通常状態よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、有効入賞ラインが中段入賞ラインのみとなる。そして、BB1遊技状態において、所定枚数(たとえば369枚)のメダルを払い出すと、BB1遊技状態が終了して、遊技状態が通常状態へ移行する。
BB2遊技状態は、図5に示すように、上述の如く、通常状態、第1RT状態、第2RT状態又は内部中状態において、BB2役を構成する「赤7A」「赤7A」「赤7B」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン状に停止表示されることにより移行する。BB2遊技状態へ移行すると、小役の当選確率が通常状態よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、有効入賞ラインが中段入賞ラインのみとなる。そして、BB2遊技状態において、BB1遊技状態よりも少ない所定枚数(たとえば297枚)のメダルを払い出すと、BB2遊技状態が終了して、遊技状態が通常状態へ移行する。
RB遊技状態は、図5に示すように、上述の如く、通常状態、第1RT状態、第2RT状態又は内部中状態において、RB役を構成する「青7」「青7」「赤7A」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン状に停止表示されることにより移行する。RB遊技状態へ移行すると、小役の当選確率が通常状態よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、有効入賞ラインが中段入賞ラインのみとなる。そして、RB遊技状態において、BB2遊技状態よりも少ない所定枚数(たとえば99枚)のメダルを払い出すと、RB遊技状態が終了して、遊技状態が通常状態へ移行する。
(役抽選手段100)
役抽選手段100は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。役抽選手段100は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(たとえば、10進数で0〜65535)で発生させるものである。また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(たとえば、スタートスイッチ33の操作)で抽出するものである。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ33が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、第1RT役抽選テーブル及び第2RT役抽選テーブルには、プラム役、赤7プラム役、青7プラム役、BARプラム役、ベル役、チェリー役、リプレイA役、赤7BB1役、青7BB1役、BB2役及びRB役のそれぞれに対応付けられた単独当選領域と、ハズレの領域とが設定されている。
また、第1RT役抽選テーブルでは、リプレイA役の当選確率は約1/7.3に設定され、また、第2RT役抽選テーブルでは、リプレイA役の当選確率は約1/1.3に設定されている。
また、特別役抽選テーブルには、プラム役、赤7プラム役、青7プラム役、BARプラム役、ベル役及びチェリー役に対応付けられた重複当選領域(以下、この重複当選領域に係る複数の役を、「重複小役」と称す。)と、ハズレの領域とが設定されている。なお、重複当選領域における複数の役の組み合わせについては、これに限られるものではない。
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行うものである。具体的には、判定手段は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行う際に、その時点における遊技状態に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、当該判定を行うものとなっている。
ここで、当選フラグには、役抽選手段100による役抽選の結果が、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(プラム当選フラグ、赤7プラム当選フラグ、青7プラム当選フラグ、BARプラム当選フラグ、ベル当選フラグ及びチェリー当選フラグ)と、役抽選手段100による役抽選の結果が、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技当選フラグ(リプレイA当選フラグ、リプレイB当選フラグ及びリプレイC当選フラグ)と、役抽選手段100による役抽選の結果が、特別遊技役の当選である場合に成立する特別遊技当選フラグ(赤7BB1当選フラグ、青7BB1当選フラグ、BB2当選フラグ及びRB当選フラグ)とがある。
(回転制御手段110)
回転制御手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、3個すべての回転リール45の回転を開始させるとともに、3個すべての回転リール45の回転駆動を制御するものである。
(操作位置検知手段115)
操作位置検知手段115は、ストップスイッチ34が操作された時点における対応する回転リール45の回転位置である操作位置を検知するものである。本実施の形態では、ストップスイッチ34が操作された時点において、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45のステッピングモータに対して、インデックスセンサによりインデックスが検知されてから回転制御手段110が出力したパルス数により、回転リール45の操作位置を検知する。
停止制御手段120は、役抽選手段100による役抽選の結果と、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置とに基づいて、各回転リール45の回転を適位置で停止させる停止制御を行うものである。また、本実施の形態では、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選した場合に、ストップスイッチ34の操作順序に応じて、所定の役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように停止制御を行う。
ここで、「コマ」とは、回転リール45の回転量であって、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量を意味するものである。
そして、停止制御手段120は、役抽選によりいずれかの役に当選の場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、当選した役を構成する図柄の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役を構成する図柄の組み合わせについては、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選によりいずれの役にも当選しなかった場合、すなわち役抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役を構成する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
また、本実施の形態では、上述の如く、特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態及びRB遊技状態)においては、重複小役に当選、すなわち全ての小役に重複当選する場合があり、このような場合に、停止制御手段120は、引き込み制御において、当選した複数の小役のうちいずれの役を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段120は、小役の引き込み優先順位を、「赤7プラム役」>「青7プラム役」>「BARプラム役」>「プラム役」>「ベル役」>「チェリー役」に設定している。なお、小役の引き込み優先順位は、これに限られるものではない。
また、本実施の形態では、停止制御手段120は、回転リール45の停止位置を予め定めた停止テーブルを備え、上記した引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、この停止テーブルを用いて行う。具体的には、停止テーブルには、役抽選の結果に応じて、ストップスイッチ34が操作された時点における回転リール45の操作位置と、実際の停止位置との対応関係が規定されている。なお、停止テーブルには、役抽選の結果に応じて、操作位置と操作位置から実際の停止位置までの回転量を示すスベリコマ数との対応関係が規定されていてもよい。
なお、停止テーブルについては、再遊技役に関する停止テーブルを例に挙げて説明する。
本実施の形態では、図2に示すように、各回転リール45の周囲には、「リプレイ」の図柄が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、いずれかの「リプレイ」の図柄を有効入賞ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また、右リール48の周囲には、「プラム」の図柄が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、いずれかの「プラム」の図柄を有効入賞ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
このため、本実施の形態では、リプレイA役〜リプレイC役のそれぞれの役を構成する図柄の組み合わせは、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるものとなっている。
リプレイA役に当選した場合に用いられる「リプレイA停止テーブル」には、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイA役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
(リプレイBC役)
リプレイBC役に当選した場合に用いられる「リプレイBC停止テーブル」には、左停止スイッチ56又は中停止スイッチ57が最初に操作される順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイC役に優先して、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されているとともに、右停止スイッチ58が最初に操作される順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイB役に優先して、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
リプレイABC役に当選した場合に用いられる「リプレイABC停止テーブル」には、右停止スイッチ58が最初に操作される順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイA役及びリプレイC役に優先して、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されているとともに、左停止スイッチ56又は中停止スイッチ57が最初に操作される順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイA役及びリプレイB役に優先して、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
なお、停止制御手段120は、1つのフラグ状態及び遊技状態ごとに、1つの停止テーブルを備えるようにしてもよい。
また、停止制御手段120は、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、所定の図柄を有効入賞ライン上に停止表示させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御により行うようにしてもよい。
(停止図柄判定手段130)
停止図柄判定手段130は、すべての回転リール45の回転が停止した際に、有効入賞ライン上に停止表示されている図柄の組み合わせを判定するものである。
(遊技状態移行制御手段140)
遊技状態移行制御手段140は、遊技状態の移行を制御するものである。
また、本実施の形態では、プラム役、赤7プラム役、青7プラム役、BARプラム役、スイカ役、チェリー役及びリプレイA役は、遊技状態の移行条件となっていない。すなわち、プラム役、赤7プラム役、青7プラム役、BARプラム役、スイカ役、チェリー役又はリプレイA役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されても、遊技状態移行制御手段140は作動せず、現在の遊技状態に維持されたままとなる。
通常状態は、上記複数種類の遊技状態のなかで初期状態に相当する遊技状態であり、通常状態からは、図5に示すように、第1RT状態、第2RT状態、内部中状態及び特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態及びRB遊技状態)への移行が可能となっている。また、通常状態では、上述の如く、通常役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。
そして、本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、図5に示すように、通常状態において、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、通常状態から第1RT状態へ移行させ、また、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、通常状態から第2RT状態へ移行させる。
(第1RT状態)
本実施の形態では、第1RT状態からは、図5に示すように、通常状態及び特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態及びRB遊技状態)への移行が可能となっている。また、第1RT状態では、上述の如く、第1RT役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。
そして、本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、図5に示すように、第1RT状態において、所定回数(たとえば500回)の遊技を実行したことを条件に、遊技状態を、第1RT状態から通常状態へ移行させる。
そして、遊技状態移行制御手段140は、遊技状態が第1RT状態となったことを契機に、遊技回数カウンタにより遊技回数のカウントを開始する。詳細には、遊技状態移行制御手段140は、第1RT状態において、遊技を行う度に、具体的には、スタートスイッチ33が操作される度に、遊技回数カウンタのカウント値に「1」を加算する。そして、遊技状態移行制御手段140は、遊技回数カウンタのカウント値が所定の値(たとえば「500」)になったことを条件に、遊技状態を、第1RT状態から通常状態へ移行させる。
なお、第1RT状態から内部中状態又は特別遊技状態への移行については後述する。
(第2RT状態)
本実施の形態では、第2RT状態からは、図5に示すように、通常状態及び特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態及びRB遊技状態)への移行が可能となっている。また、第2RT状態では、上述の如く、第2RT役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。
具体的には、遊技状態移行制御手段140は、遊技状態が第2RT状態となったことを契機に、遊技回数カウンタにより遊技回数のカウントを開始する。詳細には、遊技状態移行制御手段140は、第2RT状態において、遊技を行う度に、具体的には、スタートスイッチ33が操作される度に、遊技回数カウンタのカウント値に「1」を加算する。そして、遊技状態移行制御手段140は、遊技回数カウンタのカウント値が所定の値(たとえば「30」)になったことを条件に、遊技状態を、第2RT状態から通常状態へ移行させる。
なお、本実施の形態では、遊技回数カウンタによる遊技回数のカウントは、カウントアップによる方法であるが、カウントダウンによる方法でもよい。
また、本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、通常状態、第1RT状態又は第2RT状態において、役抽選により特別遊技役(BB1役、BB2役又はRB役)に当選した場合に、当該遊技で、当選した特別遊技役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されなかったことを条件に、遊技状態を、現在の遊技状態から内部中状態へ移行させ、また、当該遊技で、当選した特別遊技役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件に、遊技状態を現在の遊技状態から当該特別遊技役に対応する特別遊技状態へ移行させる。
本実施の形態では、内部中状態からは、図5に示すように、特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態及びRB遊技状態)への移行が可能となっている。また、内部中状態では、上述の如く、内部中役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。
そして、本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、図5に示すように、内部中状態において、成立している特別遊技当選フラグ、すなわち当選の権利を持ち越している特別遊技役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件に、遊技状態を、内部中状態から当該特別遊技役に対応する特別遊技状態へ移行させる。
上述の如く、本実施の形態では、特別遊技状態として、BB1遊技状態と、BB2遊技状態と、RB遊技状態とがある。また、本実施の形態では、特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態又はRB遊技状態)からは、図5に示すように、通常状態への移行が可能となっている。また、特別遊技状態では、上述の如く、特別役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。
そして、本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、図5に示すように、特別遊技状態において、所定枚数のメダルを払い出したことを条件に、遊技状態を、特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態又はRB遊技状態)から通常状態へ移行させる。
そして、遊技状態移行制御手段140は、遊技状態が特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態又はRB遊技状態)となったことを契機に、払出枚数カウンタによりメダルの払い出し枚数のカウントを開始する。詳細には、遊技状態移行制御手段140は、特別遊技状態(BB1遊技状態、BB2遊技状態又はRB遊技状態)において、メダルが払い出される度に、払出枚数カウンタのカウント値に、払い出されたメダルの枚数の値を加算する。そして、遊技状態移行制御手段140は、遊技回数カウンタのカウント値が各特別遊技状態に対応した所定の値(たとえばBB1遊技状態においては「369」)以上になったことを条件に、遊技状態を、特別遊技状態から通常状態へ移行させる。
なお、本実施の形態では、払出枚数カウンタによるメダルの払い出し枚数のカウントは、カウントアップによる方法であるが、カウントダウンによる方法でもよい。
(操作態様履歴記憶手段150)
操作態様履歴記憶手段150は、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作態様に関する履歴を記憶するものである。本実施の形態では、操作態様履歴記憶手段150は、遊技者が行ったストップスイッチ34の操作順序の履歴を記憶する。
また、本実施の形態では、操作態様履歴記憶手段150は、所定の遊技回数(たとえば200回)分のストップスイッチ34の操作順序を記憶する。また、操作態様履歴記憶手段150は、所定の遊技回数(たとえば200回)分のストップスイッチ34の操作順序を記憶している場合に、新たにストップスイッチ34の操作順序を記憶する場合には、最も古いストップスイッチ34の操作順序のデータを削除し、最新のストップスイッチ34の操作順序のデータを記憶する。
操作態様認定手段160は、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている履歴に基づいて、ストップスイッチ34の特定の操作態様を認定するものである。本実施の形態では、操作態様認定手段160は、操作態様履歴記憶手段150により記憶されているストップスイッチ34の操作順序の履歴に基づいて、遊技者が最も多く行ったストップスイッチ34の操作順序(以下、「基本操作順序」とする。)を認定する。
また、本実施の形態では、3個のストップスイッチ34の操作順序は6通りである。具体的には、最初に左停止スイッチ56が操作され、次に中停止スイッチ57が操作され、最後に右停止スイッチ58が操作された場合のストップスイッチ34の操作順序を「左→中→右」とすると、ストップスイッチ34の操作順序としては、「左→中→右」、「左→右→中」、「中→左→右」、「中→右→左」、「右→左→中」、「右→中→左」の6通りである。
なお、操作態様認定手段160は、遊技者が最も多く行ったストップスイッチ34の操作順序が複数通り存在する場合には、抽選によりいずれか一つを基本操作順序と認定するようにしてもよいし、また、その複数通りの操作順序のすべてを基本操作順序と認定するようにしてもよいし、また、その複数通りの操作順序のうち相対的に新しい履歴が多いものを基本操作順序と認定するようにしてもよい。
なお、基本操作順序を認定するタイミングとしては、これに限られるものではない。たとえば、操作態様履歴記憶手段150により記憶されているストップスイッチ34の操作順序の履歴に基づいて、毎遊技、基本操作順序を認定するようにしてもよい。この場合には、たとえば、3個すべてのストップスイッチ34の操作が行われたタイミング、停止図柄判定手段130により有効入賞ライン上に停止表示された図柄の組み合わせを判定する処理が行われたタイミング、メダルを払い出す処理が行われたタイミング、又は1回の遊技が終了したタイミングなどで、基本操作順序を認定するようにしてもよい。
操作態様判定手段170は、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、停止制御手段120により特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作態様(以下、「停止表示操作態様」とする。)と、操作態様認定手段160により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であるか否かを判定するものである。
本実施の形態では、操作態様判定手段170は、所定の状況下としての遊技状態が通常状態である遊技において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選した場合に、停止制御手段120により所定の特定役としてのリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序(以下、「停止表示操作順序」とする。)と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であるか否かを判定する。
また、上述の如く、本実施の形態では、通常状態において、役抽選によりリプレイBC役に当選した場合には、停止制御手段120により、左停止スイッチ56又は中停止スイッチ57が最初に操作される順序(「左→中→右」、「左→右→中」、「中→左→右」又は「中→右→左」)で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイC役に優先して、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示される。すなわち、通常状態において、役抽選によりリプレイBC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序は、左停止スイッチ56又は中停止スイッチ57が最初に操作される順序である。具体的には、「左→中→右」、「左→右→中」、「中→左→右」及び「中→右→左」の4通りの操作順序である。
したがって、この場合には、操作態様判定手段170は、通常状態において、役抽選によりリプレイBC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であると判定する。
したがって、この場合には、操作態様判定手段170は、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序でないと判定する。
利益付与手段180は、特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与するものである。本実施の形態では、利益付与手段180は、所定の状況下としての遊技状態が通常状態である通常遊技において、所定の特定役としてのリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技(遊技状態が通常状態である遊技)よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を開始し、所定の条件により有利遊技を終了する。
また、本実施の形態では、利益付与手段180は、有利遊技として、表示装置55に、役抽選手段100による役抽選の結果を示唆する情報を表示させることにより、当選した小役を遊技者に対して告知するという態様の遊技を行う。このような態様の遊技は、アシストタイム(AT)などと呼ばれるものである。遊技者は、表示装置55に表示された情報を見て、当選した小役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ34を操作することにより、告知がない場合と比較してより多くの小役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。これにより、有利遊技としてのアシストタイム(AT)は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。特に本実施の形態では、当選した赤7プラム役、青7プラム役及びBARプラム役を遊技者に対して告知することにより、ATは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。
また、本実施の形態では、利益付与手段180は、所定の条件としての予め定められた所定回数(たとえば30回)の遊技を実行したことを条件に、ATを終了する。すなわち、本実施の形態では、利益付与手段180は、遊技状態移行制御手段140により、遊技状態が、第2RT状態から通常状態へ移行された場合に、ATを終了する。
(報知回数決定手段190)
報知回数決定手段190は、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定するものである。本実施の形態では、報知回数決定手段190は、停止制御手段120により所定の特定役としてのリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する。
なお、この場合の抽選確率は、スロットマシン10における、出玉率を定めた複数段階の設定に応じて異なるようにしてもよい。また、遊技状態に応じて異なるようにしてもよい。また、役抽選によりベル役に当選した場合と、チェリー役に当選した場合と、特別遊技役に当選した場合とで異なるようにしてもよい。さらに、特別遊技役に当選した場合においても、赤7BB1役に当選した場合と、青7BB1役に当選した場合と、BB2役に当選した場合と、RB役に当選した場合とで異なるようにしてもよい。
また、特別遊技状態において、役抽選により小役に当選した場合に、報知回数を決定するようにしてもよいし、また、特別遊技状態が終了した場合に、報知回数を決定するようにしてもよい。また、役抽選とは別の抽選を毎遊技行い、これにより報知回数を決定するようにしてもよい。
(報知回数カウント手段200)
報知回数カウント手段200は、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶するものである。また、本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、停止表示操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しない。
そして、本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、報知回数決定手段190により報知回数が決定された場合に、その回数の値を、報知回数カウンタのカウント値に加算する。
なお、報知回数カウント手段200は、報知回数決定手段190により報知回数が「0回」に決定された場合には、その回数の値を、報知回数カウンタのカウント値に加算する処理を行わないようにしてもよい。
たとえば、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序が「左→中→右」であったとする。また、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役に当選したとする。この場合では、上述の如く、操作態様判定手段170は、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序でないと判定する。
また、本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、操作態様判定手段170により、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であると判定されたときには、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。具体的には、報知回数カウント手段200は、作動しないことにより、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
したがって、この場合では、報知回数カウント手段200は、作動しないことにより、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
特定表示態様情報報知手段210は、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能なものである。
本実施の形態では、特定表示態様情報報知手段210は、所定の状況下としての遊技状態が通常状態である通常遊技において、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合、具体的には、報知回数カウント手段200の報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選したときに、停止制御手段120により所定の特定役としてのリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知する。
以下、図6に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
図6に示すステップ100において、遊技制御手段60により、遊技状態に応じた規定枚数のメダルがベットされたか否かが判断される。ここで、ベットされたと判断されると、ステップ101に進む。一方、ベットされていないと判断されると、再度ステップ100となる。
ステップ101において、遊技制御手段60により、スタートスイッチ33が操作されたか否かが判断される。ここで、操作されたと判断されると、ステップ102に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ101となる。
ステップ103において、報知回数決定手段190により、役抽選によりベル役、チェリー役又は特別遊技役に当選したか否かが判断なれる。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ104に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ107に進む。
ステップ104において、報知回数決定手段190により、遊技状態が、通常状態、第1RT状態又は第2RT状態であるか否かが判断される。ここで、いずれかの遊技状態であると判断されると、ステップ105に進む。一方、いずれの遊技状態でもないと判断されると、ステップ116に進む。
ステップ106において、報知回数カウント手段200により、報知回数決定手段190により決定された報知回数の値が、報知回数カウンタのカウント値に加算される。そして、ステップ116に進む。
ステップ107において、特定表示態様情報報知手段210により、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ108に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ113に進む。
ステップ109において、特定表示態様情報報知手段210により、当選した役に応じて、ストップスイッチ34の操作順序が報知される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、操作態様認定手段160により、操作態様履歴記憶手段150により記憶されているストップスイッチ34の操作順序の履歴に基づいて、基本操作順序が認定される。そして、次のステップ111に進む。
ステップ112において、報知回数カウント手段200により、報知回数カウンタのカウント値が「1」減算される。そして、ステップ116に進む。
ステップ113において、利益付与手段180により、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ114に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ116に進む。
ステップ115において、利益付与手段180により、当選した役が報知される。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、遊技制御手段60により、ストップスイッチ34が操作されたか否かが判断される。ここで、ストップスイッチ34が操作されたと判断されると、ステップ117に進む。一方、ストップスイッチ34が操作されていないと判断されると、再度ステップ116となる。
ステップ118において、遊技制御手段60により、3個すべての回転リール45の回転が停止したか否かが判断される。ここで、3個すべての回転リール45の回転が停止したと判断されると、ステップ119に進む。一方、まだ回転中の回転リール45があると判断されると、ステップ116に戻る。
ステップ119において、操作態様履歴記憶手段150により、ストップスイッチ34の操作順序が記憶される。そして、次のステップ120に進む。
ステップ121において、遊技制御手段60により、停止表示された図柄の組み合わせに応じた処理が行われる。たとえば、いずれかの小役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合には、当該役に応じた枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、次のステップ122に進む。
ステップ122において、遊技状態移行制御手段140により、遊技状態の移行に関する処理である遊技状態移行処理が行われる。たとえば、通常状態において、リプレイC役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合には、遊技状態移行制御手段140は、遊技状態を、通常状態から第1RT状態へ移行させる。また、たとえば、通常状態において、プラム役、スイカ役、チェリー役又はリプレイA役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合には、遊技状態移行制御手段140は作動せず、現在の遊技状態に維持されたままとなる。そして、1回の遊技に係る処理が終了する。
以上に説明したように、本実施の形態では、通常状態において、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が通常状態から第2RT状態に移行するとともに、有利遊技としてのATが開始される。
また、本実施の形態では、通常状態、第1RT状態又は第2RT状態において、役抽選によりベル役、チェリー役又は特別遊技役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知する報知回数を決定する。また、報知回数を決定した場合には、報知回数カウンタにより報知回数を記憶する。
また、本実施の形態では、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選したときに、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序を遊技者に報知する。
そして、本実施の形態では、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きく、かつ通常状態において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選した場合に、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であるときには、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
そして、報知回数カウンタのカウント値が「0」になると、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選しても、ストップスイッチ34の操作順序を報知しない。
これにより、本実施の形態によれば、遊技状態が通常状態から第2RT状態へ移行されて有利遊技としてのATが開始された際に、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された遊技(前回の遊技)において、ストップスイッチ34の操作順序の報知が無くても、基本操作順序でストップスイッチ34の操作を行っていたはずであるから、報知回数を無駄に消費してしまったという損失感をなくすことができる。
たとえば、ステップ107〜ステップ108の処理を行った後に、操作態様認定手段160により、基本操作順序を認定し(ステップ110の処理)、次に、操作態様判定手段170により、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序が、基本操作順序と同一の操作順序であるか否かを判断する(ステップ111の処理)。ここで、同一の操作順序でないと判断した場合も、同一の操作順序であると判断した場合も、次に、特定表示態様情報報知手段210により、当選した役に応じて、ストップスイッチ34の操作順序を報知する(ステップ109の処理)。そして、操作態様判定手段170により、停止制御手段120によりリプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序が、基本操作順序と同一の操作順序でないと判断した場合にのみ、報知回数カウント手段200により、報知回数カウンタのカウント値を「1」減算する(ステップ112の処理)。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を、図7に基づいて説明する。
本発明の第2の実施の形態は、操作態様判定手段170の構成が、上記第2の実施の形態とは相違する。具体的には、上記第1の実施の形態では、操作態様判定手段170は、役抽選が行われたことを契機に、作動するものであったが、本実施の形態では、すべての回転リール45の回転が停止した後に作動する点が相違する。以下、相違点を中心に本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、操作態様判定手段170は、通常状態において、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技おけるストップスイッチ34の操作順序(以下、「現遊技操作順序」とする。)と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であったか否かを判定する。
上述の如く、通常状態において、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技におけるストップスイッチ34の操作順序としては、6通りの操作順序のうちいずれの操作順序の可能性もある。
(報知回数カウント手段200)
本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しない。
また、報知回数カウント手段200は、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、操作態様判定手段170により、通常状態において、役抽選によりリプレイABC役又はリプレイBC役に当選した場合に、現遊技操作順序と、操作態様認定手段160により認定された基本操作順序とが同一の操作順序であったと判定されたときには、報知回数カウンタのカウント値を「1」減算しない。詳細には、報知回数カウント手段200は、作動しないことにより、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
以下、図7に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。なお、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作は、ステップ220〜ステップ222の処理が、上記第1の実施の形態と相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図7に示すステップ200〜ステップ210において、上記第1の実施の形態におけるステップ100〜ステップ110と同様の処理が行われ、ステップ214に進む。
ステップ211〜ステップ219において、上記第1の実施の形態におけるステップ113〜ステップ121と同様の処理が行われ、ステップ220に進む。
ステップ221において、操作態様判定手段170により、この遊技におけるストップスイッチ34の操作順序が、基本操作順序と同一の操作順序であったか否かが判断される。ここで、同一の操作順序でなかったと判断されると、ステップ222に進む。一方、同一の操作順序であったと判断されると、ステップ223に進む。
ステップ223において、遊技状態移行制御手段140により、遊技状態の移行に関する処理である遊技状態移行処理が行われる。そして、1回の遊技に係る処理が終了する。
このような構成としても、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を、図8及び図9に基づいて説明する。
上記第1の実施の形態では、通常状態において、リプレイB役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が通常状態から第2RT状態へ移行するとともに、有利遊技としてのATが開始されるものであったが、本発明の第3の実施の形態は、通常状態において、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が通常状態から第2RT状態へ移行するとともに、有利遊技としてのATが開始される点が主として相違する。
(役抽選手段100)
本実施の形態では、再遊技役として、リプレイA役のみを備え、リプレイB役及びリプレイC役を備えていない。
また、本実施の形態では、通常役抽選テーブルには、プラム役、特定役としての赤7プラム役、特定役としての青7プラム役、特定役としてのBARプラム役、ベル役、チェリー役、リプレイA役、赤7BB1役、青7BB1役、BB2役及びRB役のそれぞれに対応付けられた単独当選領域と、ハズレの領域とが設定されている。また、通常役抽選テーブルでは、リプレイA役の当選確率は約1/7.2に設定されている。
本実施の形態では、プラム役、スイカ役、チェリー役、リプレイA役及び後述するハズレ図柄は、遊技状態の移行条件となっていない。すなわち、プラム役、スイカ役、チェリー役、リプレイA役又はハズレ図柄を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されても、遊技状態移行制御手段140は作動せず、現在の遊技状態に維持されたままとなる。
(通常状態)
本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、通常状態において、図8に示すように、「赤7A」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせ(以下、この図柄の組み合わせを「赤7ブランク」と称する。)、「青7」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせ(以下、この図柄の組み合わせを「青7ブランク」と称する。)、又は「BAR」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせ(以下、この図柄の組み合わせを「BARブランク」と称する。)が有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、通常状態から第1RT状態へ移行させる。
(第1RT状態、第2RT状態、内部中状態、特別遊技状態)
本実施の形態では、第1RT状態、第2RT状態及び内部中状態において、赤7プラム役、青7プラム役、若しくはBARプラム役を構成する図柄の組み合わせ、又は赤7ブランク、青7ブランク若しくはBARブランクが有効入賞ライン上に停止表示されても、遊技状態移行制御手段140は作動せず、通常状態に維持されたままとなる。
(停止制御手段120)
本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選により赤7プラム役に当選した場合には、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置に応じて、赤7プラム役を構成する図柄の組み合わせ、青7ブランク、又はBARブランクが有効入賞ライン上に停止表示し得るように停止制御を行う。
また、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選によりBARプラム役に当選した場合には、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置に応じて、BARプラム役を構成する図柄の組み合わせ、赤7ブランク、又は青7ブランクが有効入賞ライン上に停止表示し得るように停止制御を行う。
本実施の形態では、図2に示すように、左リール46の周囲には、特定図柄としての「赤7A」、「青7」及び「BAR」の図柄が6コマの間隔で配列されており、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、いずれかの図柄を有効入賞ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また、本実施の形態では、中リール47及び右リール48の周囲には、「プラム」の図柄が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、いずれかの「プラム」の図柄を有効入賞ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また、本実施の形態では、中リール47及び右リール48の周囲には、「リプレイ」の図柄が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、いずれかの「リプレイ」の図柄を有効入賞ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
このため、本実施の形態では、赤7ブランク、青7ブランク及びBARブランクのそれぞれは、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、有効入賞ライン上に停止表示させることができるものとなっている。
赤7プラム役に当選した場合に用いられる「赤7プラム停止テーブル」には、左停止スイッチ56が最初に操作される順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ストップスイッチ34の操作のタイミング、すなわち操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置に応じて、赤7プラム役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる場合には、赤7プラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、そうでない場合には、青7ブランク又はBARブランクが有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
青7プラム役に当選した場合に用いられる「青7プラム停止テーブル」には、赤7プラム停止テーブルと同様に、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、青7プラム役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる場合には、青7プラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、そうでない場合には、赤7ブランク、BARブランク又はハズレ図柄が有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
(BARプラム役)
BARプラム役に当選した場合に用いられる「BARプラム停止テーブル」には、赤7プラム停止テーブルと同様に、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、BARプラム役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる場合には、BARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、そうでない場合には、赤7ブランク、青7ブランク又はハズレ図柄が有効入賞ライン上に停止表示されるように操作位置に対する停止位置が規定されている。
本実施の形態では、操作態様履歴記憶手段150は、操作位置検知手段115により検知された回転リール45の操作位置の履歴を記憶する。具体的には、操作態様履歴記憶手段150は、操作位置検知手段115により検知された左リール46の操作位置の履歴を記憶する。
なお、操作態様履歴記憶手段150は、中リール47又は右リール48の操作位置を記憶するようにしてもよいし、複数の回転リール45の操作位置を記憶するようにしてもよい。
(操作態様認定手段160)
本実施の形態では、操作態様認定手段160は、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている回転リール45の操作位置の履歴に基づいて、ストップスイッチ34の操作が行われた時点における最も多い回転リール45の操作位置(以下、「基本操作位置」とする。)を認定する。
なお、操作態様認定手段160は、最も多い左リール46の操作位置が複数存在する場合には、抽選によりいずれか一つを基本操作位置と認定するようにしてもよいし、また、その複数の操作位置のすべてを基本操作位置と認定するようにしてもよいし、また、その複数の操作位置のうち相対的に新しい履歴が多いものを基本操作位置と認定するようにしてもよい。
なお、基本操作位置を認定するタイミングとしては、これに限られるものではない。たとえば、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている回転リール45の操作位置の履歴に基づいて、毎遊技、基本操作位置を認定するようにしてもよい。この場合には、たとえば、3個すべてのストップスイッチ34の操作が行われたタイミング、停止図柄判定手段130により有効入賞ライン上に停止表示された図柄の組み合わせを判定する処理が行われたタイミング、メダルを払い出す処理が行われたタイミング、又は1回の遊技が終了したタイミングなどで、基本操作位置を認定するようにしてもよい。
本実施の形態では、操作態様判定手段170は、所定の状況下としての遊技状態が通常状態である遊技において、役抽選により、複数種類の特定役としての赤7プラム役、青7プラム役及びBARプラム役のうちのいずれかの役に当選した場合に、基本操作位置が、停止制御手段120によりその当選した役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であるか否かを判定する。
また、本実施の形態では、操作態様判定手段170は、左リール46の基本操作位置が停止表示可能位置であるか否かを判定する。
具体的には、最大スベリコマ数がたとえば4コマである場合には、図2に示すように、左リール46における図柄番号2番の「赤7A」の図柄を有効入賞ライン上に停止表示させることができる左リール46の操作位置は、図柄番号6番の「リプレイ」の図柄が図柄表示窓15内の上段に表示されている位置から、図柄番号0番の「プラム」の図柄が図柄表示窓15内の上段に表示されている位置までである。
なお、操作態様判定手段170は、中リール47又は右リール48の基本操作位置が停止表示可能位置であるか否かを判定するようにしてもよいし、複数の回転リール45の基本操作位置が停止表示可能位置であるか否かを判定するようにしてもよい。
(利益付与手段180)
本実施の形態では、利益付与手段180は、遊技状態が通常状態である場合に、特定役としての赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたときに、有利遊技としてのATを開始する。すなわち、本実施の形態では、利益付与手段180は、遊技状態移行制御手段140により、遊技状態が、通常状態から第2RT状態へ移行された場合に、ATを開始する。
(不利益付与手段)
不利益付与手段は、通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、ハズレ図柄が有効入賞ライン上に停止表示されたときに、遊技者に所定の不利益を付与するものである。
本実施の形態では、不利益付与手段は、通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、ハズレ図柄が有効入賞ライン上に停止表示されたときに、それ以降の遊技、具体的には遊技状態が現在の通常状態から他の遊技状態(第1RT状態、第2RT状態、内部中状態又は特別遊技状態)に移行されるまでの遊技にわたって、報知回数決定手段190による報知回数を決定する処理を行わせないようにするペナルティ期間を設定する。
なお、不利益付与手段は、通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、ハズレ図柄が有効入賞ライン上に停止表示されたときに、それ以降の所定回数(たとえば8回)の遊技にわたって、ペナルティ期間を設定するようにしてもよい。
(報知回数決定手段190)
本実施の形態では、報知回数決定手段190は、複数種類の特定役としての赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する。
また、報知回数決定手段190は、通常状態において、不利益付与手段によりペナルティ期間が設定されていない場合に、役抽選により、ベル役、チェリー役又は特別遊技役に当選したときに(所定の契機により)、報知回数を決定する。
(報知回数カウント手段200)
本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しない。
また、報知回数カウント手段200は、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置であると判定されたときには、報知回数カウンタのカウント値を「1」減算しない。詳細には、報知回数カウント手段200は、作動しないことにより、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
本実施の形態では、特定表示態様情報報知手段210は、所定の状況下としての遊技状態が通常状態である通常遊技において、報知回数カウント手段200により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選により、特定役としての赤7プラム役、青7プラム役及びBARプラム役のうちのいずれかの役に当選したときに、その役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知する。
具体的には、特定表示態様情報報知手段210は、報知回数カウント手段200の報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選したときに、その役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知する。たとえば、特定表示態様情報報知手段210は、当選した役を構成する図柄の組み合わせを表示装置55に表示させる。
以下、図9に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。なお、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作は、ステップ304、ステップ307、ステップ、308、ステップ309〜ステップ314及びステップ326の処理が、上記第1の実施の形態と相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図9に示すステップ300〜ステップ303において、上記第1の実施の形態におけるステップ100〜ステップ103と同様の処理が行われ、ステップ304に進む。
ステップ305〜ステップ306において、上記第1の実施の形態におけるステップ105〜ステップ106と同様の処理が行われ、ステップ319に進む。
ステップ307において、報知回数決定手段190により、遊技状態が通常状態であるか否かが判断される。ここで、通常状態であると判断されると、ステップ308に進む。一方、通常状態でないと判断されると、ステップ319に進む。
ステップ309において、特定表示態様情報報知手段210により、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ310に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ316に進む。
ステップ310において、特定表示態様情報報知手段210により、遊技状態が通常状態であるか否かが判断される。ここで、通常状態であると判断されると、ステップ311に進む。一方、通常状態でないと判断されると、319に進む。
ステップ312において、特定表示態様情報報知手段210により、当選した役を構成する図柄の組み合わせが報知される。そして、次のステップ313に進む。
ステップ313において、操作態様認定手段160により、操作態様履歴記憶手段150により記憶されている左リール46の操作位置の履歴に基づいて、左リール46の基本操作位置が認定される。そして、次のステップ314に進む。
ステップ315〜ステップ325において、上記第1の実施の形態におけるステップ112〜ステップ122と同様の処理が行われる。そして、次のステップ326に進む。
ステップ326において、不利益付与手段により、ペナルティ期間に関するペナルティ処理が行われる。そして、1回の遊技に係る処理が終了する。
以上に説明したように、本実施の形態では、通常状態において、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が通常状態から第2RT状態に移行するとともに、有利遊技としてのATが開始される。
また、本実施の形態では、ストップスイッチ34が操作された時点における回転リール45の操作位置の履歴を記憶し、この履歴に基づいて、ストップスイッチ34の操作が行われた時点における最も多い回転リール45の操作位置である基本操作位置を認定する。
そして、本実施の形態では、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きく、かつ通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であるときには、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
一方、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きく、かつ通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、基本操作位置が停止表示可能位置でないときには、報知回数カウンタのカウント値を減算する。
以上より、本実施の形態では、通常状態において、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であるときには、報知回数は減算されない。
これにより、本実施の形態によれば、遊技状態が通常状態から第2RT状態へ移行されるとともに、有利遊技としてのATが開始された際に、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された遊技(前回の遊技)において、当選した役を構成する図柄の組み合わせの報知が無くても、基本操作位置のタイミングでストップスイッチ34の操作を行っていたはずであるから、報知回数を無駄に消費してしまったという損失感をなくすことができる。
たとえば、通常状態において、赤7ブランク、青7ブランク又はBARブランクが有効入賞ライン上に停止表示されると、遊技状態が通常状態から第2RT状態に移行するとともに、有利遊技としてのATを開始するようにしてもよい。この場合では、操作態様判定手段170は、基本操作位置が、停止制御手段120により赤7ブランク、青7ブランク又はBARブランクを有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置であるか否かを判定するようにすることができる。たとえば、操作態様判定手段170は、役抽選により赤7プラム役に当選した場合には、基本操作位置が、停止制御手段120により青7ブランク又はBARブランクを有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置であるか否かを判定するようにすることができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を、図10に基づいて説明する。
本発明の第4の実施の形態は、操作態様判定手段170の構成が、上記第3の実施の形態とは相違する。具体的には、上記第3の実施の形態では、操作態様判定手段170は、役抽選が行われたことを契機に、作動するものであったが、本実施の形態では、すべての回転リール45の回転が停止した後に作動する点が相違する。以下、相違点を中心に本発明の第4の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、操作態様判定手段170は、通常状態において、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であったか否かを判定する。
(報知回数カウント手段200)
本実施の形態では、報知回数カウント手段200は、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、基本操作位置が停止表示可能位置であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しない。
また、報知回数カウント手段200は、報知回数カウンタのカウント値が「0」より大きい場合に、操作態様判定手段170により、基本操作位置が停止表示可能位置であったと判定されたときには、報知回数カウンタのカウント値を「1」減算しない。詳細には、報知回数カウント手段200は、作動しないことにより、報知回数カウンタのカウント値を減算しない。
以下、図10に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。なお、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作は、ステップ423〜ステップ426の処理が、上記第3の実施の形態と相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図10に示すステップ400〜ステップ413において、上記第3の実施の形態におけるステップ300〜ステップ313と同様の処理が行われ、ステップ417に進む。
ステップ414〜ステップ422において、上記第3の実施の形態におけるステップ316〜ステップ324と同様の処理が行われ、ステップ423に進む。
ステップ424において、操作態様判定手段170により、遊技状態が通常状態であるか否かが判断される。ここで、通常状態であると判断されると、ステップ425に進む。一方、通常状態でないと判断されると、ステップ427に進む。
ステップ425において、操作態様判定手段170により、基本操作位置は停止表示可能位置であったか否かが判断される。ここで、停止表示可能位置でなかったと判断されると、ステップ426に進む。一方、停止表示可能位置であったと判断されると、ステップ427に進む。
ステップ427〜ステップ428において、上記第3の実施の形態におけるステップ325〜ステップ326と同様の処理が行われ、1回の遊技に係る処理が終了する。
このような構成としても、上記第3の実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態において、各回転リール45の周囲に付されている図柄の配列、及び入賞ラインについては、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する範囲内で、適宜変更することができる。
また、上述した実施の形態では、ストップスイッチ34の操作態様は、ストップスイッチ34の操作順序と、回転リール45の操作位置との組み合わせとすることができる。たとえば、6通りのストップスイッチ34の操作順序と、2択の回転リール45の操作位置との組み合わせとすることができる。
34 ストップスイッチ 45 回転リール
100 役抽選手段 115 操作位置検知手段
120 停止制御手段 150 操作態様履歴記憶手段
160 操作態様認定手段 170 操作態様判定手段
180 利益付与手段 190 報知回数決定手段
200 報知回数カウント手段 210 特定表示態様情報報知手段
Claims (6)
- 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
すべての回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、かつ回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
役抽選の結果と、各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて、各回転リールの回転を適位置で停止させる停止制御を行う停止制御手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段と、
特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段と、
報知回数決定手段により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段と、
報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段と、
遊技者が行ったストップスイッチの操作態様に関する履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段と、
操作態様履歴記憶手段により記憶されている履歴に基づいて、ストップスイッチの特定の操作態様を認定する操作態様認定手段と、
役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、停止制御手段により特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチの操作態様(以下、「停止表示操作態様」とする。)と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であるか否かを判定する操作態様判定手段と、を備え、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、停止表示操作態様と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、停止表示操作態様と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
すべての回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、かつ回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段と、
特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段と、
報知回数決定手段により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段と、
報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段と、
遊技者が行ったストップスイッチの操作態様に関する履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段と、
操作態様履歴記憶手段により記憶されている履歴に基づいて、ストップスイッチの特定の操作態様を認定する操作態様認定手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技おけるストップスイッチの操作態様(以下、「現遊技操作態様」とする。)と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であったか否かを判定する操作態様判定手段と、を備え、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、現遊技操作態様と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、現遊技操作態様と、操作態様認定手段により認定された特定の操作態様とが同一の操作態様であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 役抽選手段は、
一の役に対応付けられた当選領域、所定の特定役を含む複数種類の役に対応付けられた重複当選領域及びハズレに対応付けられたハズレ領域を対象として、役抽選を行うように形成され、
停止制御手段は、
役抽選により重複当選領域に当選した場合に、ストップスイッチの操作順序に応じて、所定の役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように停止制御を行うように形成され、
利益付与手段は、
所定の状況下で、所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を開始し、所定の条件により有利遊技を終了するように形成され、
報知回数決定手段は、
停止制御手段により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチの操作順序を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定するように形成され、
特定表示態様情報報知手段は、
所定の状況下で、報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選により重複当選領域に当選したときに、停止制御手段により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチの操作順序を遊技者に報知可能に形成され、
操作態様履歴記憶手段は、
遊技者が行ったストップスイッチの操作順序の履歴を記憶するように形成され、
操作態様認定手段は、
操作態様履歴記憶手段により記憶されているストップスイッチの操作順序の履歴に基づいて、遊技者が最も多く行ったストップスイッチの操作順序(以下、「基本操作順序」とする。)を認定するように形成され、
操作態様判定手段は、
所定の状況下で、役抽選により重複当選領域に当選した場合に、停止制御手段により所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチの操作順序(以下、「停止表示操作順序」とする。)と、基本操作順序とが同一の操作順序であるか否か、或いは所定の状況下で、所定の特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、この遊技おけるストップスイッチの操作順序(以下、「現遊技操作順序」とする。)と、基本操作順序とが同一の操作順序であったか否かを判定するように形成され、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、停止表示操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序でない、或いは現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、停止表示操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序である、或いは現遊技操作順序と、基本操作順序とが同一の操作順序であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
すべての回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、かつ回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
ストップスイッチの操作が行われた時点における対応する回転リールの回転位置である操作位置を検知する操作位置検知手段と、
役抽選の結果と、操作位置検知手段により検知された回転リールの操作位置とに基づいて、役抽選により当選した役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように、各回転リールの回転を停止させる停止制御を行う停止制御手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段と、
特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段と、
報知回数決定手段により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段と、
報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段と、
操作位置検知手段により検知された回転リールの操作位置の履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段と、
操作態様履歴記憶手段により記憶されている回転リールの操作位置の履歴に基づいて、回転リールの特定の操作位置を認定する操作態様認定手段と、
役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであった場合に、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が、停止制御手段により特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であるか否かを判定する操作態様判定手段と、を備え、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が停止表示可能位置でないと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が停止表示可能位置であると判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
すべての回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、かつ回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
ストップスイッチの操作が行われた時点における対応する回転リールの回転位置である操作位置を検知する操作位置検知手段と、
役抽選の結果と、操作位置検知手段により検知された回転リールの操作位置とに基づいて、役抽選により当選した役を構成する図柄の組み合わせが、その図柄の組み合わせを構成する図柄が有効入賞ラインに対して所定の引き込み範囲内に位置している場合に限り、有効入賞ライン上に停止表示されるように、各回転リールの回転を停止させる停止制御を行う停止制御手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技者に特定の利益を付与する利益付与手段と、
特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定する報知回数決定手段と、
報知回数決定手段により報知回数が決定された場合に、その回数を記憶する報知回数カウント手段と、
報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選の結果が、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることを許容するものであったときに、特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させるための情報を遊技者に報知可能な特定表示態様情報報知手段と、
操作位置検知手段により検知された回転リールの操作位置の履歴を記憶する操作態様履歴記憶手段と、
操作態様履歴記憶手段により記憶されている回転リールの操作位置の履歴に基づいて、回転リールの特定の操作位置を認定する操作態様認定手段と、
特定の表示態様が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が、停止制御手段により特定の表示態様を有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であったか否かを判定する操作態様判定手段と、を備え、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が停止表示可能位置でなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、操作態様認定手段により認定された回転リールの特定の操作位置が停止表示可能位置であったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 複数の回転リールのうち所定の回転リールの周囲には、複数種類の特定図柄が配列されるとともに、異なる種類の特定図柄は、互いに所定の引き込み範囲より離間して配列され、
役抽選の対象の役として、
所定の回転リールにおいて複数種類の特定図柄のうちのいずれかの種類の特定図柄を含んで図柄の組み合わせが構成される複数種類の役であって、所定の回転リールにおける特定図柄が互いに異なる複数種類の特定役を備え、
利益付与手段は、
所定の状況下で、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を開始し、所定の条件により有利遊技を終了するように形成され、
報知回数決定手段は、
複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知する報知回数を所定の契機により決定するように形成され、
特定表示態様情報報知手段は、
所定の状況下で、報知回数カウント手段により記憶されている報知回数が0でない場合に、役抽選により、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役に当選したときに、その特定役を構成する図柄の組み合わせを遊技者に報知可能に形成され、
操作態様認定手段は、
操作態様履歴記憶手段により記憶されている回転リールの操作位置の履歴に基づいて、ストップスイッチの操作が行われた時点における最も多い回転リールの操作位置(以下、「基本操作位置」とする。)を認定するように形成され、
操作態様判定手段は、
所定の状況下で、役抽選により、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役に当選した場合に、基本操作位置が、停止制御手段によりその当選した特定役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる位置(以下、「停止表示可能位置」とする。)であるか否か、或いは所定の状況下で、複数種類の特定役のうちのいずれかの特定役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合に、基本操作位置が停止表示可能位置であったか否かを判定するように形成され、
報知回数カウント手段は、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、基本操作位置が停止表示可能位置でない或いはでなかったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算するとともに、
記憶している報知回数が0でない場合に、操作態様判定手段により、基本操作位置が停止表示可能位置である或いはであったと判定されたときには、記憶している報知回数を減算しないように形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機。
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