JP2012138278A - 電源装置の制御装置および電源装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】CIDを含む複数の電池パックを備えた電源装置のCIDの作動を精度よく検出することができる、電源装置の制御装置および電源装置の制御方法を提供する。
【解決手段】電池パックBP1,BP2は、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2のCIDをそれぞれ有する。ECU300は、電流検出部から電流値IB1,IB2を受け、電流値IB1,IB2が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す軌跡長IBINT1,IBINT2を算出し、軌跡長IBINT1,IBINT2に基づいて第1および第2のCIDのいずれかが作動したことを検出する。
【選択図】図1
【解決手段】電池パックBP1,BP2は、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2のCIDをそれぞれ有する。ECU300は、電流検出部から電流値IB1,IB2を受け、電流値IB1,IB2が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す軌跡長IBINT1,IBINT2を算出し、軌跡長IBINT1,IBINT2に基づいて第1および第2のCIDのいずれかが作動したことを検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置の制御装置および電源装置の制御方法に関し、特に蓄電装置を含む電源装置の制御装置およびその制御方法に関する。
近年、環境に配慮した車両として、蓄電装置(たとえば二次電池やキャパシタなど)を搭載し、蓄電装置に蓄えられた電力から生じる駆動力を用いて走行する車両が注目されている。この車両には、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などが含まれる。
このような蓄電装置は、一般的に、複数のバッテリセルを積層しこれらを直列または並列に接続することによって、所望の電圧を出力するように構成される。これらのバッテリセルにおいて、断線や短絡などの異常が発生した場合には、蓄電装置の機能が正常に発揮されない場合が生じ得る。そのため、バッテリセルの異常を検出することが必要となる。
特開2007−018871号公報(特許文献1)は、蓄電装置内のセルにおける過電圧の発生の有無を検出するための電圧検出回路を有するシステムにおいて、当該電圧検出回路に機能不全または通信異常などの異常が生じた場合の制御を開示する。
特開2007−018871号公報(特許文献1)によれば、電圧検出回路に異常が生じた場合に、蓄電装置を充電する際の充電電圧を所望の電圧よりも低く制限することによって、蓄電装置の過充電を抑制しつつ、その蓄電装置から供給される負荷の作動を確保することができる。
このような蓄電装置には、各バッテリセルに電流遮断装置(以下、CID「Current Interrupt Device」とも称する。)を設けたものが存在する。このCIDは、バッテリセルに異常が発生してバッテリセルの内圧が規定値を超えた場合に、その内圧によって作動して、蓄電装置の通電経路をハード的に遮断する構成を一般的に有する。そのため、CIDが作動することによって蓄電装置の破壊が防止される。
しかしながら、CIDが作動しても、2つの蓄電装置が並列に接続されて使用される場合には、片方の蓄電装置が正常であれば負荷には電源電圧が供給され続ける。このような場合に2つの蓄電装置が正常である場合と同様な電流を負荷で消費すると、片方の正常な蓄電装置に過電流が流れる可能性がある。したがってCIDが作動したことを正確に検出して対策を講じる必要がある。
本発明の目的は、各々がCIDを含む複数の電池パックを備えた電源装置のCIDの作動を精度よく検出することができる、電源装置の制御装置および電源装置の制御方法を提供することである。
この発明は、要約すると、負荷装置に駆動電力を供給するための電源装置の制御装置であって、電源装置は、負荷装置に対して互いに並列に設けられた第1の電池パックおよび第2の電池パックを含む蓄電装置と、第1の電池パックに流れる第1の電流値と、第2の電池パックに流れる第2の電流値とを検出する電流検出部とを含み、第1および第2の電池パックは、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2の遮断装置をそれぞれ有し、制御装置は、電流検出部から第1および第2の電流値を受け、第1および第2の電流値が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す第1および第2の軌跡長を算出し、第1および第2の軌跡長に基づいて第1および第2の遮断装置のいずれかが作動したことを検出する。
好ましくは、制御装置は、第1および第2の電流値の一定時間間隔毎の変化量の絶対値をそれぞれ積算することによって第1および第2の軌跡長を算出する。
好ましくは、第1および第2の電池パックは、各々複数の電池セルを含む。第1および第2の遮断装置は、それぞれ第1および第2の電池パックの複数の電池セルのいずれかに設けられる。第1および第2の遮断装置は、電池パックに異常が生じた場合に自動的に作動する。電源装置は、第1の電池パックを負荷装置に接続する経路を開閉するための第1のリレーと、第2の電池パックを負荷装置に接続する経路を開閉するための第2のリレーとをさらに含む。制御装置は、第1および第2のリレーがともに閉状態にある場合において、第1の軌跡長の変化が第1のしきい値よりも小さく、第2の軌跡長の変化が第2のしきい値よりも大きいときには、第2のリレーを閉状態に維持したまま第1のリレーを開状態に制御する。
より好ましくは、制御装置は、ユーザの操作に応じて要求パワーを決定する要求パワー決定部と、第1および第2の電流値に応じて第1および第2の電池パックの故障を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じて要求パワーを制限する要求パワー制限部と、判定部の判定結果に応じて要求パワー制限部によって要求パワーが制限されているときに第1および第2のリレーのいずれかの接続状態を切り替えるリレー制御部とを含む。
さらに好ましくは、負荷装置は、車両駆動用のモータを含む。制御装置は、第1および第2のリレーのいずれか一方を閉状態とし他方を開状態とした場合には、要求パワーを通常時よりも制限した状態に制御することによって車両の退避走行の実行を可能とする。
この発明は、他の局面においては、負荷装置に駆動電力を供給するための電源装置の制御方法であって、電源装置は、負荷装置に対して互いに並列に設けられた第1の電池パックおよび第2の電池パックを含む蓄電装置と、第1の電池パックに流れる第1の電流値と、第2の電池パックに流れる第2の電流値とを検出する電流検出部とを含み、第1および第2の電池パックは、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2の遮断装置をそれぞれ有し、制御方法は、電流検出部から第1および第2の電流値を受け、第1および第2の電流値が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す第1および第2の軌跡長を算出するステップと、第1および第2の軌跡長に基づいて第1および第2の遮断装置のいずれかが作動したことを検出するステップとを備える。
本発明によれば、各々がCIDを複数の電池パックが並列に設けられた蓄電装置を備えたシステムにおいて、CIDの作動を精度よく検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に従う車両100を示す全体ブロック図である。
図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay:SMR)115と、負荷装置200と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)300と、コンデンサC1とを備える。負荷装置200は、駆動装置120と、補機装置170とを含む。
図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay:SMR)115と、負荷装置200と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)300と、コンデンサC1とを備える。負荷装置200は、駆動装置120と、補機装置170とを含む。
駆動装置120は、コンバータ121と、インバータ122,123と、モータジェネレータ130,135と、動力分割機構140と、駆動輪150と、内燃機関であるエンジン160と、コンデンサC2とを含む。
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、電池パックBP1,BP2と、電圧センサ111,112とを含む。電池パックBP1,BP2は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。
蓄電装置110は、負荷装置200の正極端に接続される電力線PL1、および、負荷装置200の負極端に接続される接地線NL1を介して負荷装置200に接続される。そして、蓄電装置110は、車両100の駆動力を発生させるための電力を駆動装置120に供給する。また、蓄電装置110は、モータジェネレータ130、135で発電された電力を蓄電する。蓄電装置110の出力はたとえば200V程度である。
電圧センサ111,112は、電池パックBP1,BP2の電圧VB1,VB2をそれぞれ検出し、検出信号をECU300へ出力する。
車両100は、さらに、電池パックBP1に流れる電流を検出するための電流センサ113と、電池パックBP2に流れる電流を検出するための電流センサ114とをさらに含む。電流センサ113,114は、電流値IB1,IB2をそれぞれECU300に出力する。
SMR115は、複数のリレーSMR−1,SMR−2,SMR−3,SMR−Gを含む。リレーSMR−1の一方端は電池パックBP1の正極端子に接続され、他方端は電力線PL1に接続される。リレーSMR−2の一方端は電池パックBP2の正極端子に接続され、他方端は電力線PL1に接続される。リレーSMR−Gの一方端は、電池パックBP1,BP2の負極端子同士の接続ノードNDに接続され、他方端は接地線NL1に接続される。直列接続されたリレーSMR−3および抵抗R1は、リレーSMR−Gに並列に接続される。リレーSMR−3は、蓄電装置110から負荷装置200への電力供給開始時の突入電流の低減、あるいは電力遮断時のリレーSMR−Gの溶着防止のためのリレーである。SMR115に含まれるこれらのリレーは、ECU300からの制御信号SE1〜SE4に基づいて制御され、蓄電装置110と負荷装置200との間での電力の供給と遮断とを切り替える。
コンバータ121は、ECU300からの制御信号PWCに基づいて、電力線PL1および接地線NL1と電力線PL2および接地線NL1との間で電圧変換を行なう。なお、コンデンサC1に接続されている接地線NL1とコンデンサC2に接続されている接地線NL1とはコンバータ121の内部で接続されている。
インバータ122,123は、電力線PL2および接地線NL1に並列に接続される。インバータ122,123は、ECU300からの制御信号PWI1,PWI2にそれぞれ基づいて、コンバータ121から供給される直流電力を交流電力に変換し、モータジェネレータ130,135をそれぞれ駆動する。
コンデンサC1は、電力線PL1および接地線NL1の間に設けられ、電力線PL1および接地線NL1間の電圧変動を減少させる。また、コンデンサC2は、電力線PL2および接地線NL1の間に設けられ、電力線PL2および接地線NL1間の電圧変動を減少させる。
電圧センサ124は、コンデンサC1の両端にかかる電圧、すなわち負荷装置200への入力電圧VLを検出し、その検出値をECU300へ出力する。電圧センサ125は、コンデンサC2の両端にかかる電圧VHを検出し、その検出値をECU300へ出力する。
モータジェネレータ130,135は交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。
モータジェネレータ130,135の出力トルクは、減速機や動力分割機構を含んで構成される動力分割機構140を介して駆動輪150に伝達されて、車両100を走行させる。モータジェネレータ130,135は、車両100の回生制動動作時には、駆動輪150の回転力によって発電することができる。そして、その発電電力は、コンバータ121およびインバータ122,123によって蓄電装置110の充電電力に変換される。
また、モータジェネレータ130,135は動力分割機構140を介してエンジン160とも結合される。そして、ECU300により、モータジェネレータ130,135およびエンジン160が協調的に運転されて必要な車両駆動力が発生される。さらに、モータジェネレータ130,135は、エンジン160の回転により発電が可能であり、この発電電力を用いて蓄電装置110を充電することができる。なお、本実施の形態においては、モータジェネレータ135を主として駆動輪150を駆動するための電動機として用い、モータジェネレータ130を主としてエンジン160により駆動される発電機として用いるものとする。
また、図1においては、モータジェネレータが2つ設けられる構成が例として示されるが、モータジェネレータの数はこれに限定されず、モータジェネレータが1つの場合、あるいは2つより多くのモータジェネレータを設ける構成としてもよい。また、エンジン160は必須の構成ではなく、エンジン160を含まない、電気自動車や燃料電池車であってもよい。さらに、蓄電装置110に接続される負荷は上記のような車両には限られず、蓄電装置110から出力される電力で駆動される電気機器であれば、本実施の形態が適用可能である。
負荷装置200は、補機装置170を含む。補機装置170としては、いずれも図示しないが、空調機であるエアコン、低電圧系(補機系)の補機負荷、補機負荷に電源電圧を供給するDC/DCコンバータおよび補機バッテリなどが含まれる。
ECU300は、いずれも図1には図示しないがCPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
車両100は、さらに、アクセルペダル352と、車速センサ356と、車間センサ354とをさらに含む。
ECU300は、アクセルペダル352の操作度合いに応じて定まるアクセル開度や、オートクルーズコントロールを行なうための車速センサ356,車間センサ354の出力に応じて要求駆動力を検出する。
そして、ECU300は、駆動装置120、SMR115などを制御するための制御信号を生成して出力する。なお、図1においては、ECU300として1つの制御装置を設ける構成としているが、たとえば、駆動装置120用の制御装置や蓄電装置110用の制御装置などのように、機能ごとまたは制御対象機器ごとに個別の制御装置を設ける構成としてもよい。
ECU300は、蓄電装置110に備えられる電圧センサ111,112からの電圧VB1,VB2および図示しない電流センサからの電流検出値に基づいて、蓄電装置110の充電状態SOC(State of Charge)を演算する。
なお、蓄電装置110は、図2で後述するように、複数のバッテリセルを直列に接続することによって所望の電圧が出力されるように構成される。
電圧センサ111によって検出される電圧VBは、蓄電装置110の両端の電圧ではなく、一般的に、個々のバッテリセルの電圧の和に基づいて算出される。そのため、CIDが作動しても電圧VBの出力は必ずしもゼロとならない。
図2は、蓄電装置110の詳細な構成を示す図である。図2を参照して、蓄電装置110に含まれる電池パックBP1は、直列に接続された複数のバッテリセルCL11〜CL1n(以下、総称してバッテリセルCL1とも称する。)を含んで構成され、バッテリセルCL1の個数により所望の出力電圧が得られる。この各バッテリセルCL1には、電流遮断装置CIDが設けられる。また、電池パックBP2についても同様に、直列に接続されたCIDを含む複数のバッテリセルCL21〜CL2n(以下、総称してバッテリセルCL2とも称する。)が含まれる。
CIDは、バッテリセルの電解液から発生するガスによって、バッテリセルの内圧が規定値を上回った場合に、その内圧によって作動して、当該バッテリセルを同一電池パック内の他のバッテリセルから物理的に遮断する。したがって、バッテリセルのいずれかのCIDが作動すると、CIDが作動した電池パックには電流が流れなくなる。
このようにCIDが作動して電流が遮断されると、CIDが作動したバッテリセル以外のバッテリセルの合計電圧と、当該電池パックに印加される電圧(他方の電池パックからの電圧および負荷装置200の入力電圧VL)との差電圧が、作動したCIDに印加されることが知られている。したがって、CIDが作動した電池パックのリレー(図1における、SMR−1,SMR−2)が導通したままの状態において、たとえば駆動装置120や補機装置170による電力消費により、他方の電池パックの電圧および電圧VLが低下すると、それに伴って作動したCIDに印加される電圧が増加する。CIDによって遮断された部分の間隙は比較的小さいため、CIDに印加される電圧が所定の耐電圧を上回ると、たとえば、上記の間隙においてスパークが発生するなどして、二次的な故障が誘発されるおそれがある。したがって、CIDの作動を速やかに検出することが必要となるが、一般的に、バッテリセルにおいては、CIDが作動したことを出力するための手段を有しない場合がある。
特に、図1に示すように、複数の電池パックBP1,BP2が負荷装置200に対して並列に設けられた構成では、いずれか一方の電池パックのCIDが作動したとしても、正常な電池パックからの電圧が負荷装置200に印加されてしまう。そうすると、CIDが作動した電池パックがあったとしても、負荷装置200の入力端においては、CIDの作動に伴う変化を検出することができず、CIDの作動検出が遅れ、結果としてCIDの作動に伴う二次的な故障が発生するおそれがある。
図1のECU300は、たとえば蓄電装置110から一定以上のパワーが出力されている場合において、電流がおよそ0の電池パックが存在すればそれを断線と見なして片方の正常な電池パックでの退避走行を実施することができる。また2つの電池パックBP1,BP2の電圧VB1,VB2の偏差をモニタし、この偏差が大きく変動したときにシステム電圧VLとの偏差変動が大きい方を断線(またはCIDの作動)と見なして、断線が生じた電池パックに対応するシステムメインリレーを遮断することも考えられる。
しかしながら、このようなやり方では、ユーザの走行パターンにCIDの作動または断線の検出頻度が左右されてしまう。たとえばノイズ等と区別して検出を行なうためには、負荷への要求パワーがある程度大きい状態が継続している必要がある。また、電流センサには公差の範囲内で検出値にばらつきがある。この点からも、ある程度大きなパワーが負荷に要求されていないといけない。また電圧偏差を使用する場合には、要求パワーの変化がある程度存在しなければ検出しづらい。
そこで、ECU300は、システムメインリレーSMRが接続された後に、一定時間間隔毎の各電池の電流センサ113,114の出力の軌跡長を積算し比較する。電流センサ出力の軌跡長とは、電流センサの検出値が電流軸上で動いた軌跡の長さを示す。
図3は、軌跡長について説明するための図である。
図3を参照して、上段にバッテリ電流値IBが示され、下段にその軌跡長IBINTが示されている。時刻t0〜t8の一定時間間隔において電流値IBの差が演算される。たとえば、時刻t1における電流値IBと時刻t0における電流値IBの差がΔIB(1)である。そして次の時刻の電流の差の絶対値が次々と積算されて軌跡長IBINTが求められる。軌跡長は、次式のようにも表すことができる。
IBINT=Σ|ΔIB|
このように、ECU300は、電池パックBP1,BP2毎に軌跡長を求めておく。そして、ECU300は、所定の判定タイミングごとに、いずれかの電池パックの電流の軌跡長が設定値以上であり、かつもう一方の電池パックの電流の軌跡長がしきい値以下(ほぼ0A)という条件が成立するか否かを判断する。この条件が成立した場合に、しきい値以下である電池パックの回路が意図せず開放されたものと見なし、ECU300は、対応するシステムメインリレーを速やかに遮断させる。
図3を参照して、上段にバッテリ電流値IBが示され、下段にその軌跡長IBINTが示されている。時刻t0〜t8の一定時間間隔において電流値IBの差が演算される。たとえば、時刻t1における電流値IBと時刻t0における電流値IBの差がΔIB(1)である。そして次の時刻の電流の差の絶対値が次々と積算されて軌跡長IBINTが求められる。軌跡長は、次式のようにも表すことができる。
IBINT=Σ|ΔIB|
このように、ECU300は、電池パックBP1,BP2毎に軌跡長を求めておく。そして、ECU300は、所定の判定タイミングごとに、いずれかの電池パックの電流の軌跡長が設定値以上であり、かつもう一方の電池パックの電流の軌跡長がしきい値以下(ほぼ0A)という条件が成立するか否かを判断する。この条件が成立した場合に、しきい値以下である電池パックの回路が意図せず開放されたものと見なし、ECU300は、対応するシステムメインリレーを速やかに遮断させる。
電流の軌跡長を判定に使用することにより、単に2つの電池パックの電圧や電流の差を判定に使用するよりも、誤検出が低減され高精度な電池パックの異常検出を行なうことができる。
図4は、図1のECU300の機能ブロック図である。
図4を参照して、ECU300は、要求パワー決定部302と、CID作動判定部304と、要求パワー制限部306と、MG制御部308と、リレー制御部310とを含む。
図4を参照して、ECU300は、要求パワー決定部302と、CID作動判定部304と、要求パワー制限部306と、MG制御部308と、リレー制御部310とを含む。
要求パワー決定部302は、ユーザの設定に基づいて車両の要求パワーPusrを決定する。たとえば通常の走行時においては、運転者のアクセルペダル352の操作度合いに基づいて要求パワーPusrが決定される。一方、たとえば、オートクルーズ制御中には、設定された車間や車速に基づいて、この設定に一致させるように車間センサ354の出力および車速センサ356の出力を監視しながら要求パワーPusrが決定される。
CID作動判定部304は、電流センサ113から電池パックBP1に流れる電流値IB1を受け、電流センサ114から、電池パックBP2に流れる電流値IB2を受ける。そしてCID作動判定部304は、これらの電流に基づいて電池パックBP1,BP2の内部のCIDが作動したか否かを判定する。
要求パワー制限部306は、要求パワー決定部によって決定されたPusrを、CID作動判定部304の出力に基づいて制限する。具体的には、電池パックBP1,BP2のいずれかのCIDが作動した場合には、要求パワーPusrをそのまま電気負荷に出力させると、CIDが作動していない方の電池パックに過電流が流れるおそれがあるので、正常である電池パックの数に基づいて要求パワーPusrを制限する。
MG制御部308は、要求パワー制限部306の出力に基づいて、コンバータ121,インバータ122,123にそれぞれ制御信号PWC,PWI1,PWI2を出力する。
リレー制御部310は、起動信号IGONに応じて制御信号SE1〜SE4を制御し、電池パックBP1,BP2を車両負荷に接続する。リレー制御部310は、CID作動判定部304がいずれかの電池パックのCIDが作動したと判定した場合には、CIDが作動した電池パックを切離すようにSMR−1,SMR−2のいずれかを制御する。
図5は、ECU300で実行されるCIDの作動の判定に関する処理を説明するためのフローチャートである。なおこのフローチャートの処理は、所定のメインルーチンから一定時間毎または所定の条件が成立する毎に呼出されて実行される。
図1、図5を参照して、まず処理が開始されるとステップS1において、ECU300は、判定タイミングカウンタの加算を行なう。判定タイミングカウンタは、ECU300が内蔵しているカウンタであり、CIDの作動の有無を判定する一定時間ごとのタイミングを検出するために用いられる。ステップS1においてカウント値CTIMEに1が加算される。
続いてステップS2において、ECU300は、電流軌跡長の積算を行なう。電流軌跡長は、図4で説明したとおり、電流値が電流軸上で変化した軌跡の長さを示す値である。具体的には電流軌跡長は次式(1),(2)によって算出される。
IBINT1(i)=IBINT1(i−1)+|IB1(i)−IB1(i−1)| … (1)
IBINT2(i)=IBINT2(i−1)+|IB2(i)−IB2(i−1)| … (2)
続いてステップS3において、ECU300は、判定タイミングカウンタの加算値が判定タイミングT1に到達したか否かを判断する。ステップS3においてCTIME≧T1が成立しない場合にはステップS10に処理が進み、制御はメインルーチンに戻される。一方ステップS3においてCTIME≧T1が成立した場合には、ステップS4に処理が進む。
IBINT1(i)=IBINT1(i−1)+|IB1(i)−IB1(i−1)| … (1)
IBINT2(i)=IBINT2(i−1)+|IB2(i)−IB2(i−1)| … (2)
続いてステップS3において、ECU300は、判定タイミングカウンタの加算値が判定タイミングT1に到達したか否かを判断する。ステップS3においてCTIME≧T1が成立しない場合にはステップS10に処理が進み、制御はメインルーチンに戻される。一方ステップS3においてCTIME≧T1が成立した場合には、ステップS4に処理が進む。
ステップS4においては、電池パックBP1の軌跡長IBINT1(i)がしきい値βより小さく、かつ、電池パックBP2の軌跡長IBINT2(i)がしきい値αより大きいという条件が成立するか否かが判断される。ステップS4においてこの条件が成立した場合には、ステップS6において電池パックBP1が異常であると判定されその後システムメインリレーSMR−1がオフ状態に制御され電池パックBP1は負荷装置200から切離される。その際、運転者に警告等などによって故障の発生を報知しても良い。ステップS4においてこの条件が成立しなかった場合にはステップS7に処理が進む。
ステップS7においては、電池パックBP1の軌跡長IBINT1(i)がしきい値αより大きく、かつ、電池パックBP2の軌跡長IBINT2(i)がしきい値βより小さいという条件が成立するか否かが判断される。ステップS7においてこの条件が成立した場合にはステップS8に処理が進み、電池パックBP2が異常であると判定される。そしてシステムメインリレーSMR−2がオフ状態に制御され、電池パックBP2は負荷装置200から切離される。その際、運転者に警告等などによって故障の発生を報知しても良い。一方ステップS7においてこの条件が成立しなかった場合にはステップS9に処理が進む。
ステップS9においては、判定タイミングカウンタがクリアされ、カウント値CTIMEが0に初期化される。ステップS9においては、さらに、軌跡長積算値がリセットされる。すなわち、電池パックBP1の軌跡長IBINT1(i)に0が代入され、電池パックBP2の軌跡長IBINT2(i)にも0が代入される。
ステップS9の処理が終了するとステップS10に処理が進み、制御はメインルーチンに戻される。
図6は、図5のステップS4,S7で判定される異常の領域を説明するための図である。
図6において、横軸は電池パックBP1の軌跡長IBINTが示され、縦軸には電池パックBP2の軌跡長IBINT2が示される。電池パックBP1,BP2がともに正常であれば、図6の平面上において2つの軌跡長の組をプロットした点は、IBINT2=IBINT1で示される直線(理論値)付近に位置する。しかし、電池パックBP1,BP2のいずれか一方のみに異常が生じた場合には、この直線から大きく離れた点にプロットされることになる。
ここで、図6のしきい値βは軌跡長が0に近いということを示す値であり、しきい値αは軌跡長が0とは有意の差があるということを示す値である。
電池パックBP1の異常領域AB1では、軌跡長IBINT1がβより小、すなわち0に近いということが示され、かつ、軌跡長IBINT2がしきい値αより大きい、すなわち0とは有意の差がある値であるということが示される。
電池パックBP2の異常領域AB2では、軌跡長IBINT2がβより小、すなわち0に近いということが示され、かつ、軌跡長IBINT1がしきい値αより大きい、すなわち0とは有意の差がある値であるということが示される。
図7は、軌跡長の変化と異常判定の関係を説明するための動作波形図である。
図7において、上から順に、判定タイミングカウンタのカウント値CTIME、ユーザ要求パワーPusr、システム要求パワーPsys、電池パックBP1の電流値IB1、電池パックBP2の電流値IB2、軌跡長IBINT1、軌跡長IBINT2、電池パックBP1の異常フラグ、電池パックBP2の異常フラグが示されている。
図7において、上から順に、判定タイミングカウンタのカウント値CTIME、ユーザ要求パワーPusr、システム要求パワーPsys、電池パックBP1の電流値IB1、電池パックBP2の電流値IB2、軌跡長IBINT1、軌跡長IBINT2、電池パックBP1の異常フラグ、電池パックBP2の異常フラグが示されている。
まず時刻t10までは、カウント値CTIMEが順に増加して時刻t10において0にリセットされる。カウント値CTIMEは、同様に、時刻t10〜t20の間は増加し、時刻t20でリセットされ、時刻t20〜t30の間は増加し、時刻t30でリセットされ、時刻t30〜t40の間は増加し、時刻t40でリセットされる。各リセットのタイミングにおいて、電池パックの異常の有無が判定される。
ここで、時刻t1において電池パックBP1のCIDが作動したとする。これにより、時刻t1までは電流値IB1,IB2は同様に変化していたが、時刻t1〜t10の間では電流値IB1はほぼ0になり、その分電流値IB2が増加してしまう。
これに伴い、時刻t1までは、軌跡長IBINT1,IBINT2は同じように増加していたが、時刻t1〜t10の間は軌跡長IBINTI1の増加は停止し、軌跡長IBINT2がより大きな傾きで増加することになる。ただし、最初の判定タイミングである時刻t10においては、軌跡長IBINT1はしきい値βよりも大きいため、図5のステップS4の条件には当てはまらない。
次の判定サイクルt10〜t20の間でも、同様に判定タイミングカウンタのカウント値CTIMEは増加する。この間、一旦0にリセットされた軌跡長IBINT2は電流値IB2が変化するため増加する。これに対し軌跡長IBINT1は電流値IB1が変化しないため0のままである。そして時刻t11において軌跡長IBINT2はしきい値αより大きくなる。
このため時刻t20の判定タイミングにおいて、軌跡長IBINT1がしきい値βより小さく、かつ、軌跡長IBINT2がしきい値αより大きいという条件が成立するので、電池パックBP1の異常フラグがオフ状態からオン状態に変化する。これに応じてシステムメインリレーSMR−1がオフ状態とされる。この準備のため、判定サイクルt20〜t30の間は、リレーSMR−1の解放時のスパークを防ぐため一時的にシステム要求パワーPsysが0に制限される。この間にシステムメインリレーの繋ぎ換えが行なわれる。
そして、時刻t30〜t40では、ユーザ要求パワーPusrに対してシステム要求パワーPsysが上限値PLIMで制限される。このため電流値IB2は電池パックBP2の出力電力制限値WOUTおよび入力電力制限値WINに対応する電流値で制限される。
このように時刻t20〜t30の間で、CIDが作動した電池パックBP1が負荷装置200から切離されることにより保護される。そしてさらに時刻t30以降は、ユーザ要求パワーPusrに対してシステム要求パワーPsysは制限されるため電池パックBP2が過電流から保護された状態で、退避走行が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、2つの電池パックの軌跡長を常時モニタし、一定時間間隔毎に比較してCIDの作動などの異常を検出する。
具体的には、並列電池を備えた車両駆動電源システムの制御方法において、システムメインリレー接続後、一定時間間隔毎の各電池の電流軌跡長の積算値を比較して、いずれかの電池電流の軌跡長が設定値α以上であり、かつもう一方の軌跡長が所定値β以下の場合には、速やかに軌跡長が短い方の電池パックに対応するシステムメインリレーを遮断させる。
このようにすることにより、電池パック内の電池セル間または電池パックとシステム間との間に電位差が生じる前にシステムメインリレーを遮断でき安全性が向上する。これにより、スパーク発生等を防止することができる。
また、要求パワーの変動が激しいユーザの運転下においても、高精度かつ高頻度の検出が可能となる。つまり、走行の仕方や走行状態によらず、早期かつ高頻度での断線検出が可能となる。
さらに、電流センサの特性ずれ(特にオフセット誤差)に左右されず、断線やCIDの作動などの以上を高精度に検出することが可能となる。
最後に、本実施の形態について、図1等を再び参照しながら総括する。本実施の形態は、負荷装置200に駆動電力を供給するための電源装置の制御装置に関する。電源装置は、負荷装置200に対して互いに並列に設けられた電池パックBP1および電池パックBP2を含む蓄電装置110と、電池パックBP1に流れる電流値IB1と、電池パックBP2に流れる電流値IB2とを検出する電流検出部(電流センサ113,114)とを含む。電池パックBP1,BP2は、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2のCIDをそれぞれ有する。ECU300は、電流検出部から電流値IB1,IB2を受け、電流値IB1,IB2が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す軌跡長IBINT1,IBINT2を算出し、軌跡長IBINT1,IBINT2に基づいて第1および第2のCIDのいずれかが作動したことを検出する。
好ましくは、図3で説明したように、ECU300は、電流値IB1,IB2の一定時間間隔毎の変化量の絶対値をそれぞれ積算することによって軌跡長IBINT1,IBINT2を算出する。
好ましくは、図2に示すように、電池パックBP1,BP2は、各々複数の電池セルCL11〜CL1n,CL21〜CL2nを含む。第1のCIDは、電池パックBP1の複数の電池セルCL11〜CL1nのすべてに設けられていても良いが、少なくともいずれかに設けられていれば良い。第2のCIDは、電池パックBP2の複数の電池セルCL21〜CL2nのすべてに設けられていても良いが、少なくともいずれかに設けられていれば良い。第1および第2のCIDは、電池パックに異常が生じた場合に自動的に作動する。電源装置は、電池パックBP1を負荷装置200に接続する経路を開閉するためのリレーSMR−1と、電池パックBP2を負荷装置200に接続する経路を開閉するためのリレーSMR−2とをさらに含む。ECU300は、リレーSMR−1,SMR−2がともに閉状態にある場合において、図6の領域AB1に示したように、軌跡長IBINT1の変化が第1のしきい値βよりも小さく、軌跡長IBINT2の変化が第2のしきい値αよりも大きいときには、リレーSMR−2を閉状態に維持したままリレーSMR−1を開状態に制御する。
より好ましくは、図4に示すように、ECU300は、ユーザの操作に応じて要求パワーPusrを決定する要求パワー決定部302と、電流値IB1,IB2に応じて電池パックBP1,BP2の故障を判定するCID作動判定部304と、CID作動判定部304の判定結果に応じて要求パワーPusrを制限する要求パワー制限部306と、CID作動判定部304の判定結果に応じて要求パワー制限部306によって要求パワーPusrが制限されているときにリレーSMR−1,SMR−2のいずれかの接続状態を切り替えるリレー制御部310とを含む。
さらに好ましくは、図1に示すように、負荷装置200は、車両駆動用のモータMG2を含む。ECU300は、リレーSMR−1,SMR−2のいずれか一方を閉状態とし他方を開状態とした場合には、図7の時刻t30〜t40に示したように、システム要求パワーPsysを通常時よりも制限した状態に制御することによって車両100の退避走行の実行を可能とする。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、110 蓄電装置、111,112,124,125 電圧センサ、113,114 電流センサ、115 システムメインリレー、120 駆動装置、121 コンバータ、122,123 インバータ、130,135 モータジェネレータ、140 動力分割機構、150 駆動輪、160 エンジン、170 補機装置、200 負荷装置、302 要求パワー決定部、304 CID作動判定部、306 要求パワー制限部、308 MG制御部、310 リレー制御部、352 アクセルペダル、354 車間センサ、356 車速センサ、BP1,BP2 電池パック、C1,C2 コンデンサ、CID 電流遮断装置、CL1,CL2,CL11〜CL1n,CL21〜CL2n バッテリセル、NL1 接地線、PL1,PL2 電力線、R1 抵抗、SMR−1,SMR−2,SMR−3,SMR−G システムメインリレー。
Claims (6)
- 負荷装置に駆動電力を供給するための電源装置の制御装置であって、
前記電源装置は、
前記負荷装置に対して互いに並列に設けられた第1の電池パックおよび第2の電池パックを含む蓄電装置と、
前記第1の電池パックに流れる第1の電流値と、前記第2の電池パックに流れる第2の電流値とを検出する電流検出部とを含み、
前記第1および第2の電池パックは、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2の遮断装置をそれぞれ有し、
前記制御装置は、前記電流検出部から前記第1および第2の電流値を受け、前記第1および第2の電流値が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す第1および第2の軌跡長を算出し、前記第1および第2の軌跡長に基づいて前記第1および第2の遮断装置のいずれかが作動したことを検出する、電源装置の制御装置。 - 前記制御装置は、前記第1および第2の電流値の一定時間間隔毎の変化量の絶対値をそれぞれ積算することによって前記第1および第2の軌跡長を算出する、請求項1に記載の電源装置の制御装置。
- 前記第1および第2の電池パックは、各々複数の電池セルを含み、
前記第1および第2の遮断装置は、それぞれ前記第1および第2の電池パックの複数の電池セルのいずれかに設けられ、
前記第1および第2の遮断装置は、電池パックに異常が生じた場合に自動的に作動し、
前記電源装置は、
前記第1の電池パックを前記負荷装置に接続する経路を開閉するための第1のリレーと、
前記第2の電池パックを前記負荷装置に接続する経路を開閉するための第2のリレーとをさらに含み、
前記制御装置は、前記第1および第2のリレーがともに閉状態にある場合において、前記第1の軌跡長の変化が第1のしきい値よりも小さく、前記第2の軌跡長の変化が第2のしきい値よりも大きいときには、前記第2のリレーを閉状態に維持したまま前記第1のリレーを開状態に制御する、請求項1または2に記載の電源装置の制御装置。 - 前記制御装置は、
ユーザの操作に応じて要求パワーを決定する要求パワー決定部と、
前記第1および第2の電流値に応じて前記第1および第2の電池パックの故障を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に応じて前記要求パワーを制限する要求パワー制限部と、
前記判定部の判定結果に応じて前記要求パワー制限部によって前記要求パワーが制限されているときに前記第1および第2のリレーのいずれかの接続状態を切り替えるリレー制御部とを含む、請求項3に記載の電源装置の制御装置。 - 前記負荷装置は、
車両駆動用のモータを含み、
前記制御装置は、前記第1および第2のリレーのいずれか一方を閉状態とし他方を開状態とした場合には、前記要求パワーを通常時よりも制限した状態に制御することによって車両の退避走行の実行を可能とする、請求項4に記載の電源装置の制御装置。 - 負荷装置に駆動電力を供給するための電源装置の制御方法であって、
前記電源装置は、
前記負荷装置に対して互いに並列に設けられた第1の電池パックおよび第2の電池パックを含む蓄電装置と、
前記第1の電池パックに流れる第1の電流値と、前記第2の電池パックに流れる第2の電流値とを検出する電流検出部とを含み、
前記第1および第2の電池パックは、電池パックに異常が生じた場合に作動して電池パックの通電経路を遮断するように構成された第1および第2の遮断装置をそれぞれ有し、
前記制御方法は、
前記電流検出部から前記第1および第2の電流値を受け、前記第1および第2の電流値が電流軸上でそれぞれ変化した軌跡の長さを示す第1および第2の軌跡長を算出するステップと、
前記第1および第2の軌跡長に基づいて前記第1および第2の遮断装置のいずれかが作動したことを検出するステップとを備える、電源装置の制御方法。
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WO2014033522A2 (en) | 2012-08-29 | 2014-03-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power management device and power management method |
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-
2010
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