JP2012136234A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 キャップ基体と上蓋とをヒンジを介して開閉可能に連結したヒンジキャップにおいて、キャップ基体は、容器本体の口部に嵌合する嵌合筒部を具え、嵌合筒部の外周には、外周筒部が、少なくともヒンジと反対側に間隙を介して連設されており、上蓋の下端部には、前記間隙に嵌入する凸条部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
また、上記特許文献2記載の不正開封防止機構を上記特許文献1記載のような2重筒タイプのヒンジキャップに設けた場合、係合片7をリング体(3)に設けることになるが、リング体(3)が外力により変形するために指や治具が挿入しやすくなり、不正開封防止機構が解除されて不正に開封されてしまうという問題があった。
さらなる別実施形態として、外周筒部のヒンジと反対側の外周面には、分離可能な連結部を介して一体に形成された封印具が設けられ、上蓋には、封印具に係合可能な係合部が設けられたことを特徴とする構成、また、凸条部は、ヒンジと反対側を中心として円周角が約240度以上にわたる円弧範囲に形成されていることを特徴とする構成、さらに、凸条部は、ヒンジ側の所定範囲にわたって、上下方向にスリットが形成されていることを特徴とする構成を採用する。
また、不正開封防止機構として、外周筒部に上蓋と係合する封印具を設けた場合には、外周筒部に外力が加わっても変形しないから、指や治具が挿入されて不正開封防止機構が解除され、不正に開封されてしまうことがない。
キャップ基体Bは、嵌合筒部3と注出筒4とからなり、嵌合筒部3は、周縁に係合凸部5を設けた環状の上壁6と、上壁6の内周縁から垂設された内筒7と、上壁6の外周縁から垂設された外筒8とからなっている。
外周筒部12の正面側の上端部には、開封時まで上蓋Dと係合して閉蓋状態を維持する封印具Eが連設されている。
除去部17には、支柱を介してプルリング18が連設されている。
頂壁20下面には、注出筒4の上端部に係合する密封リング22が垂設されており、側周壁21の下端部内周には、キャップ基体Bの係合凸部5と係合する係合凹部23が凹設され、その下方には環状凸部24が設けられている。
摘み片25は、封印部Eと係合する係合部を兼ねており、摘み片25の周縁部上面には、弧状の係止突起26が立設されている。
凸条部27は閉蓋時に外部から見えなければよく、図4(a)のように、側周壁21の下端面の内周側に設けてもよいし、図4(b)のように、側周壁21の下端面の中央よりに設けてもよい。
また、凸条部27は、外周筒部12の変形を阻止するためには、間隙13の幅いっぱいに嵌入して嵌合筒部3および外周筒部12に接した状態であることが好ましいが、閉蓋時の抵抗を軽減したり製造誤差を吸収するためには、図4に想像線(2点鎖線)で示すように、嵌合筒部3および外周筒部12に接していなくともよく、いずれか一方に接するようにしてもよい。
凸条部27の円周角αは、約240°程度以上とすることが好ましく、とりわけ、封印具Eが設けられた正面側だけでなく、封印具Eが設けられた正面側を変形する誘引となる側面側(正面を中心とした円周角180°付近)の変形を阻止するために、凸条部27は両側面側にわたって設けられることが好ましい。
凸条部27は、その円弧範囲にわたって必ずしも連続している必要はなく、間隔を置いて設けられてもよい。
また、図3(b)に示されるように、凸条部27の両端では、間隙13への嵌入を容易にするためにテーパー部28を設けている。
間隙13への嵌入を容易にするための工夫としては、図3(b)および図3(c)に想像線(2点鎖線)で示すように、凸条部27の両端を、テーパー部28に代えてRをもたせたり、肉厚を薄くしたりしてもよい。
封印板30は、その内周縁が摘み片25の外周縁に沿って形成されている。
係止板31の内周側端部には、摘み片25の係止突起26と係合するフック片35が垂設されている。
底板32は、摘み片25の下面に位置するように、平面視で係止板31の両側に配設され、封印板30の下端から連設されている。
容器Aに内容物が充填された後、上蓋Dを閉じ、封印具Eによってキャップ基体Bと上蓋Dが係合して封印された本実施例のヒンジキャップを打栓して、容器口筒部1に装着する。
上蓋Dが完全に閉じられたときには、係止板31が摘み片25を乗り越えて封印板30が復元し、係止板31は摘み片25の上方を覆うように張り出して、摘み片25は封印板30、係止板31および底板32により形成される空間内に収納され,上蓋を開けようとしても係止板31が摘み片25と係合して、上蓋Dとキャップ基体Bとが封印状態となる。
また、本実施例のヒンジキャップは、封印板30の内周側に突出した係止板31と上蓋Dの摘み片25とが係合する不正開封防止機構Eを備えているが、本発明はこのような不正開封防止機構に限定されず、また、必ずしも不正開封防止機構を備える必要はない。
その際、凸条部27は、正面側を中心とする円周角αが約300°程度の円弧範囲とされ、間隙13への嵌入が困難なヒンジ部C近傍には設けられていないので、上蓋Dを閉じるときの抵抗は少ない。
また、凸条部27の両端にはテーパー部が設けられているので、凸条部27が間隙13に嵌入するときの衝撃を少なくすることができ、なめらかに上蓋Dを閉じることができる。
また、外周筒部12に上蓋Dと係合する封印具Eを設けた場合には、外周筒部12に外力が加わっても、間隙13に嵌入された凸条部27によって外周筒部12が変形しないから、指や治具が挿入されて不正開封防止機構が解除され、不正に開封されてしまうことがない。
本実施例のヒンジキャップは、容器内の内容物を使用した後は、容器から分別して廃棄することができる。
ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを上方に引張ると、ヒンジCを介してキャップ基体Bの外周筒部12が引張られて弱化連結片11が切断され、さらに上蓋Dを上方に引張ると、連結片10を介して嵌合筒部3が引っ張られて変形し、容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップを容器Aから分離することができる。
本実施例は、凸条部以外の構成は第1実施例と同じなので、以下、凸条部以外の第1実施例と同一の構成部分については同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
凸条部27aは、間隙13への嵌入が困難なヒンジC近傍にスリット29を設けたことにより、間隙13に嵌入する際たわみやすくなるので、閉蓋時の抵抗が少なくなるとともに、間隙13の全周にわたって凸条部27aが嵌入することにより、外周筒部12のゆがみや変形をより一層防止することができる。
同様に、スリットの個数も、適宜決定されてよい。
また、図5(b)に想像線(2点鎖線)で示すように、スリット29を形成する範囲の凸条部27aの高さを他の部位より低くすれば、さらに閉蓋時の抵抗を少なくすることができる。
とくに、外周筒部に不正開封防止具を設けた場合には、外周筒部が変形しないので不正開封防止機能をより確実に発揮することができ、不正開封防止機構を有する2重筒タイプのヒンジキャップに適用して好適である。
B キャップ基体
C ヒンジ
D 上蓋
E 封印具
1 口部
2 嵌合突条
3 嵌合筒部
4 注出筒
5 係合凸部
6 上壁
7 内筒
8 外筒
9 係合突条
10 連結片
11 弱化連結片
12 外周筒部
13 間隙
15 隔壁
16 弱化溝
17 除去部
18 プルリング
20 頂壁
21 側周壁
22 密封リング
23 係合凹部
24 環状凸部
25 摘み片
26 係止突起
27、27a 凸条部
28 テーパー部
29 スリット
30 封印板
31 係止板
32 底板
33 連結部
35 フック片
Claims (6)
- 容器本体に装着されるキャップ基体と、キャップ基体とヒンジを介して開閉可能に連結された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
キャップ基体は、容器本体の口部に嵌合する嵌合筒部を具え、
嵌合筒部の外周には、外周筒部が、少なくともヒンジと反対側に間隙を介して連設されており、
上蓋の下端部には、前記間隙に嵌入する凸条部が設けられていることを特徴とするヒンジキャップ。 - 外周筒部と嵌合筒部との間の間隙は、全周にわたる環状間隙であることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 外周筒部は、ヒンジにより上蓋に連結されているとともに、ヒンジと反対側では連結片により嵌合筒部と連設され、連結片により連設された部位以外では分離可能な弱化連結片により嵌合筒部と連設されていることを特徴とする請求項2記載のヒンジキャップ。
- 外周筒部のヒンジと反対側の外周面には、分離可能な連結部を介して一体に形成された封印具が設けられ、
上蓋には、封印具に係合可能な係合部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3記載のヒンジキャップ。 - 凸条部は、ヒンジと反対側を中心として円周角が約240度以上にわたる円弧範囲に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 凸条部は、ヒンジ側の所定範囲にわたって、上下方向にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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