JP2012135487A - トビナワの回転子及びトビナワ - Google Patents

トビナワの回転子及びトビナワ Download PDF

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Abstract

【課題】運動中に回転しやすい回転子及びこの回転子を用いたトビナワを提供する。
【解決手段】回転子4は、グリップ3内に保持される第1の部分7と、第1の部分7に一体に形成されるとともに、グリップから突出する第2の部分8と、第1の部分7及び第2の部分8に連通するとともに、ロープ2を挿通可能な挿通孔9とを備え、前記挿通孔9は、前記第1の部分7に形成されるとともにロープ2を挿通可能な第1挿通口9aと、第2の部分8に形成されるとともにロープ2を挿通可能な第2挿通口9bとを備え、前記第2挿通口9bは、第1の部分7の中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に向かって開口するように形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、トビナワの回転子及びトビナワに関する。
現在市販されているトビナワ(跳び縄)としては、ロープと、ロープの端部に設けられるグリップとの間に、回転子を介在させて、運動の際に、ロープが回転子とともにグリップに対して回転するように構成されたものが一般的である(例えば特許文献1等参照)。
このように構成されることにより、トビナワは、運動中にロープにねじれ等が発生することがなく、快適に使用することができる。
特開平5−200130号公報 実開平6−21654号公報
トビナワ運動(競技)は、従来の遊びという概念から、近年では高度な技を競うスポーツとして発展してきており、より快適に運動を行えるようなトビナワの開発が望まれている。
例えば図9に示すように、従来のトビナワ100を使用する場合には、グリップ101の軸心方向に対するロープ102の傾斜角度(θ)が大きくなり、回転子103と、これを係止するグリップ101との間に摩擦力が作用する場合がある。この摩擦力が大きくなると、回転子が回転し難くなり、運動の際に運動する者への負担となるおそれがある。
このことから、回転子がさらに回転しやすくなれば、運動の快適性を一層向上させることができると考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、運動中に回転しやすい回転子及びこの回転子を用いたトビナワを提供することを課題とする。
本発明に係るトビナワの回転子は、上記の課題を解決するためのものであって、グリップ内に保持される第1の部分と、第1の部分に一体に形成されるとともに、グリップから突出する第2の部分と、第1の部分及び第2の部分に連通するとともに、ロープを挿通可能な挿通孔とを備え、前記挿通孔が、前記第1の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第1挿通口と、第2の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第2挿通口とを備え、前記第2挿通口が、第1の部分の中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に向かって開口するように形成されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、グリップから突出する回転子の第2の部分の第2挿通口が第1の部分の中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に開口していることから、この挿通孔を通じて第2挿通口から出るロープは、この第2挿通口によって回転子に対する角度が規制され、結果として、運動時にグリップに対して所定の角度で曲がるように規制されることとなる。これによって、回転子とグリップとの間に作用する摩擦力を可及的に軽減し、運動時に回転子が回転しやすくなり、運動を行い易くなる。
また、本発明に係るトビナワの回転子は、前記第2挿通口が、第1の部分の中心軸線に対して、80°以上で180°より小さい角度で交差する方向に向かって開口するように構成されることが望ましい。
また、本発明に係るトビナワの回転子は、グリップ内に保持される第1の部分と、第1の部分に一体に形成されるとともに、グリップから突出する第2の部分と、第1の部分及び第2の部分に連通するとともに、ロープを挿通可能な挿通孔とを備え、前記挿通孔が、前記第1の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第1挿通口と、第2の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第2挿通口とを備え、前記第2挿通口が、グリップの中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に向かって開口するように形成されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、グリップから突出する回転子の第2の部分の第2挿通口がグリップの中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に開口していることから、この挿通孔を通じて第2挿通口から出るロープは、この第2挿通口によってグリップに対する角度が規制され、結果として、運動時にグリップに対して所定の角度で曲がるように規制されることとなる。これによって、回転子とグリップとの間に作用する摩擦力を可及的に軽減し、運動時に回転子が回転しやすくなり、運動を行い易くなる。
また、本発明に係るトビナワの回転子は、前記第2挿通口が、グリップの中心軸線に対して、80°以上で180°より小さい角度で交差する方向に向かって開口するように構成されることが望ましい。
また、本発明に係るトビナワは、ロープと、上記のいずれかの回転子と、該回転子を保持するとともにロープの端部に設けられるグリップと、を備えてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、上記の回転子を使用することで、回転子とグリップとの間に作用する摩擦力を可及的に軽減し、運動時に回転子が回転しやすくなり、運動を行い易くなる。
本発明によれば、運動中に回転しやすい回転子及びこの回転子を用いたトビナワを提供できるようになる。
(a)は本発明の実施形態に係るトビナワ(回転子)の部分側面図を示し、(b)は回転子の側面図を示し、(c)は回転子の底面図を示す。 (a)はロープを係止する係止部材の側面図を示し、(b)は係止部材の平面図を示す。 (a)及び(b)は、それぞれ別個の回転子の他の例を示す側面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ別個の回転子の他の例を示す側面図である。 本発明の効果を確認するための試験に関するグラフである。 本発明の効果を確認するための試験に関するグラフである。 本発明の効果を確認するための試験に関するグラフである。 本発明の効果を確認するための試験に関するグラフである。 従来のトビナワを示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1、図2に示すように、トビナワ1は、ロープ2と、ロープ2の端部に設けられるグリップ3と、グリップ3に保持されるとともにロープ2の動きに応じて回転する回転子4と、回転子4の内部に挿入されてロープ2を係止する係止部材5と、を備える。
ロープ2は、ゴム又は熱可塑性エラストマーその他の種々の材料(例えばポリウレタン、PVC、ポリ塩化ビニリデン、縄等)によって、所定の太さ(例えば直径が2mm〜10mm程度)及び所定の長さ(例えば1.5〜3m程度)に形成される。ロープ2の断面は円形に構成されるが、これに限らず、楕円、多角形その他の種々の断面形状であってもよい。
グリップ3は、例えば、ポロプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、AES、SBS、PC等の樹脂や木材その他の種々の材料によって筒状(中空状)に形成される。図1(a)に示すように、グリップ3は、その長手方向の一端部側の内面に、回転子4を係止する係止部6(6a,6b)と、回転子4の一部を挿通するための孔3aとを有する。
より具体的には、グリップ3には、2つの係止部(以下、一方を「第1係止部」、他方を「第2係止部」という)6a,6bが設けられている。第1係止部6aは、グリップ3の一端部に形成される前記孔(円形孔)3aの縁部である。この第1係止部6aは、グリップ3の一端部が、中途部よりも縮径されてグリップ3の内面に形成されている。第2係止部6bは、グリップ3の中途部の内面に突起状に形成される。
回転子4は、例えば、ポロプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、AES、SBS、PC等の樹脂や木材その他の種々の材料によって筒状(中空状)に形成される。図1(a)、(b)に示すように、グリップ3の内部でこのグリップ3に保持される第1の部分7と、第1の部分7に一体に形成されるとともに、グリップ3から突出する第2の部分8と、第1の部分7及び第2の部分8に連通するとともに、ロープ2を挿通可能な挿通孔9とを備える。
第1の部分7は、直線状の筒形状(例えば円筒形状)に構成されている。第1の部分7の外径は、この第1の部分7がグリップ3の一端部に形成されている孔3aから抜けはずれないように、この孔3aの直径よりも大きく設定されている。
第1の部分7は、その外面に、グリップ3の第1係止部6aに当接する第1当接部10と、グリップ3の第2係止部6bに当接する第2当接部11とを有する。回転子4は、第1の部分7は、第1当接部10がグリップ3の第1係止部6aに当接して係止され、第2当接部11が第2係止部6bに当接して係止されることによって、グリップ3から抜けはずれることがないようにこのグリップ3内に保持される。
第1当接部10は、第1の部分7において、その軸心方向の一端部に形成されている。これにより、第1当接部10は、グリップ3の第1係止部6aに当接した状態で、第1の部分7の軸心(中心軸線X1)周りに回転可能に構成される。しかも、この第1当接部10がグリップ3の第1係止部6aに当接した状態において、第1の部分7は、その中心軸線X1が、グリップ3の中心軸線Xとほぼ一致した状態で、グリップ3に保持される。さらに、この第1当接部10は、グリップ3の第1係止部6aと当接した状態で、トビナワ1の使用時に摩耗し難くするために、曲面状に構成されている。
第2当接部11は、第1の部分7の軸心方向の他端部に形成されている。この第2当接部11は、第1の部分7の半径方向(軸心方向に直交する方向)に突出するフランジ部である。
第2の部分8は、第1の部分7に対して所定の方向に突出する突出部である。この第2の部分8は、第1の部分7に一体に形成されるとともに、この第1の部分7の軸心方向に沿って突出する第1突出部12と、この第1突出部12に一体に形成されるとともに、この第1突出部12に対して所定の方向に突出する第2突出部13とを有する。
第1突出部12は、直線状の筒形状(例えば円筒形状)に構成され、第1の部分7と第2突出部13との間に設けられている。この第1突出部12は、その中心軸線X2が、第1の部分7の中心軸線X1と一致するように、すなわち第1の部分7と同心状に形成されている。
第1突出部12の外径は、第1の部分7の外径よりも小さく、そして、グリップ3の一端部に形成される円形の孔3aの径よりも小さく構成されている。これにより、第1突出部12は、この孔3aに挿通可能に構成される。
第2突出部13は、所定の曲率半径による円弧状の筒形状に構成されている。これにより、第2突出部13は、第1突出部12に対して傾斜した状態で、この第1突出部12から突出して形成されている。
挿通孔9は、断面の周縁が円形の孔として、第1の部分7と第2の部分8に連通して形成される。挿通孔9の径については、第1の部分7に対応する部分の径が、第2の部分8に対応する部分の径よりも大きく設定されている。これは、第1の部分7の内部に係止部材5が挿通されるため、その分だけ径を大きくする必要があるからである。
挿通孔9は、前記第1の部分7に形成されるとともにロープ2を挿通可能な第1挿通口9aと、第2の部分8に形成されるとともにロープ2を挿通可能な第2挿通口9bとを備える。
第1挿通口9aは、第1の部分7において第2当接部11が形成されている側の端部に形成されている。この第1挿通口9aには、係止部材5とともにロープ2が挿通される。第1挿通口9aは、第1の部分7の円筒形状に応じて、その周縁が円形に構成されている。
第2挿通口9bは、第2突出部13の端部(第1突出部12と一体にされる端部とは反対の端部)に形成されている。この第2挿通口9bは、図1(b)に示すように、その周縁が楕円形に構成されている。この楕円形の第2挿通口9bは、その中心が、第2突出部13の中心軸線上に位置するように構成されている。
また、この第2挿通口9bは、第1の部分7の中心軸線X1に対して所定の角度Φで交差する方向に向かって開口するように形成されてなる。ここで、「所定の角度で交差する」とは、図1(a)に示すように、第2挿通口9bの中心位置で、第2突出部13の中心軸線に対して接線X3を引いたときに、この接線X3が第1の部分7の中心軸線X1に対して所定の角度Φで交差することをいう。また、回転子4がグリップ3に保持されていることから、回転子4の第1の部分7の中心軸線X1とグリップ3の中心軸線Xとが一致している場合には、第2挿通口9bは、このグリップ3の中心軸線Xに対して「所定の角度で交差する」ということができる。
この交差角度Φについては、例えば、80°以上で180°よりも小さくされることが好ましく、より好ましくは、110°以上160°以下であり、最も好ましいのは、130°以上160°以下である。
上記の角度Φの範囲については、以下の点が考慮されている。すなわち、跳躍中においては、グリップ3とロープ2の角度が所定の角度を為すが、この角度は、80°から130度の間で変化する。そのため、この角度が80度以下になるとロープ2が大きく逆折れ(第2挿通口9bに関する前記交差角度Φよりもロープ2がグリップ2に対して大きく曲がること)してしまう。この点から、前記交差角度Φは、80°以上であることが好ましい。また、交差角度Φが80°と130°との間では跳躍中に小さな順折れと逆折れが生じる場合がある。したがって、交差角度Φが130°以上とされるのが最も望ましい。少しでも角度が付くことによって効果が期待できるので、前記交差角度Φは、180度より小さければよい。また、人の手首の間接の可動範囲(角度)の点から、前記交差角度Φが160度以下であればロープ2を垂直に下ろしやすくなる。以上のことから、前記交差角度Φは、80°以上で、180°より小さければ効果があり、より好ましくは80°から160°、もっとも好ましいのは130°以上160°以下となる。
また、ユーザー使用時に誤って抜けてしまったときなどに、前記交差角度Φが130°よりも小さくなると回転子4にロープ2を通すのが困難になることも考えられ、この点を踏まえると交差角度Φが、130°以上160°以下であることが、トビナワ1の製造の観点、またはロープ2の長さ調節の観点から最も好ましいといえる。
係止部材5は、例えば、ポロプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、AES、SBS、PC等の樹脂や木材その他の種々の材料によって筒状(例えば円筒状)に形成される。この係止部材5は、図2(a)に示すように、筒状(例えば円筒状)に構成されている。また、係止部材5は、その筒心方向の一端部に形成される複数(図例では4つ)の係止爪15と、その側部に形成される溝部14と、その側部において半径方向外方に突出する突起部16とを有する。
図2(b)に示すように、各係止爪15は、前記溝部14によって、互いに所定の間隔をおいて離れて形成されている。また、各係止爪15は、係止部材5の半径方向の内方に向かって突出して形成されている。各係止爪15は尖端状に形成されており、4つの係止爪15のうち、2つの係止爪15が対となって、その先端が互いに対向するように形成されている。このように対向する対の係止爪15の先端の離間間隔は、ロープ2の直径よりも若干小さく設定されている。
これにより、係止部材5の内側にロープ2が挿通されたときに、係止爪15は、その先端がこのロープ2の外周面に当接して、係止部材5の半径方向外方に押し広げられる。このように、係止爪15が押し広げられることにより、係止部材5の一端部が拡径し、これによって、係止部材5が挿入されている第1の部分7の内面(挿通孔9を構成する面)が係止部材5によって押圧される。係止部材5は、これによって生じる第1の部分7の応力と、突起部16が第1の部分7の内面に圧接等することによって回転子4内で保持されている。
以上説明した本発明に係るトビナワ1によれば、グリップ3から突出する回転子4の第2の部分8の第2挿通口9bが第1の部分7の中心軸線X1又はグリップ3の中心軸線Xに対して所定の角度Φで交差する方向(接線X3に沿う方向)に向かって開口していることから、この挿通孔9を通じて第2挿通口9bから出るロープ2は、この第2挿通口9bによって回転子4及びグリップ3に対して為す角度が規制される。その結果として、運動時にグリップ3に対して所定の角度で曲がるように規制されることとなる。これによって、トビナワ1は、回転子4とグリップ3との間に作用する摩擦力を可及的に軽減し、運動時に回転子4が回転しやすくなり、運動を行い易くなる。
図3、図4は本発明に係る回転子4の変形例を示す。図3、図4の示す変形例は、第2の部分8が図1の実施形態のものと相違する。以下、この相違点を中心にそれぞれの変形例について説明する。
図1で例示した回転子4は、第2の部分8が直線状の第1突出部12と円弧状の第2突出部13を有していたが、図3(a)に示す変形例では、回転子4の第2の部分8は、第1突出部12のような直線状の部分を有しておらず、その全体が円弧状に構成された突出部となっている。
図1で例示した回転子4は、第2の部分8が直線状の第1突出部12と円弧状の第2突出部13とを有し、第1突出部12の中心軸線X2が第1の部分7の中心軸線X1と一致した例を示したが、図3(b)に例示する回転子4は、第2の部分8全体が、直線状の円筒形状に形成されており、その中心軸線X2が第1の部分7の中心軸線X1と一致していない。より具体的には、第2の部分8の中心軸線X2が第1の部分7の中心軸線X1に対して所定の角度Φで交差するように傾斜して形成されている。これにより、第2の部分8の端部に形成される第2挿通口9bは、第1の部分7の中心軸線X1又はグリップ3の中心軸線(X)に対して所定の角度Φで交差する方向(中心軸線X2に沿う方向)に向かって開口することとなる。
図1で例示した回転子4は、第2の部分8が直線状の第1突出部12と円弧状の第2突出部13とを有していたが、図4(a)に例示する回転子4は、第2の部分8の全体が直線状の円筒形状に構成されるとともに、その側面に1つの第2挿通口9bが形成された構成となっている。また、回転子4は、図4(b)に例示するように、直線状の円筒形状に構成された第2の部分8の側面に複数(図例では2つ)の第2挿通口9bを形成するようにしてもよい。
図4(b)において、第2の部分8に形成されている2つの第2挿通口9bは、第2の部分8の側壁部に貫通して形成される貫通孔である。このうち、図4(b)において上側に設けられる第2挿通口9bは、貫通孔の内面が、所定の角度Φで傾斜して形成されている。この場合、第2挿通口9bに対応する貫通孔の内面の傾斜の角度Φが、本発明における第1の部分7の中心軸線X1との交差角度、若しくはグリップ3の中心軸線Xとの交差角度に相当する。
また、図4(b)に形成される2つの第2挿通口9bのうち、下側の第2挿通口9bは、これを構成する貫通孔の内面が曲面状に構成されている。
なお、図3、図4の回転子4の変形例と図1の回転子4とが共通する部分には、共通符号を付してその説明を割愛する。また、以上のような図3、図4の変形例においても、図1で例示した回転子4と同様な作用効果を奏する。
出願人は、本発明の作用効果を確認するための試験を行った。図5〜図8は試験に関係するグラフである。この試験を行うにあたり、出願人は、トビナワ1における跳びやすさの指標についての検討を行っている。これについては、まず、同じ材料(例えばポリウレタン(PU))で構成されるロープ2の直径の異なるトビナワ(例えば、直径2mm、3.5mm、5mmのもの)1を用意し、これらを使用して同じ試技者による試技(前方順とび)を行った。そして、この試技者が官能的に跳びやすさを評価した(以下、この評価を「跳びやすさの官能評価」という)。その結果、最も跳びやすいと感じたのが、ロープ2の直径が5mmのもので、次いで3.5mm、2mmの順に跳びやすいということがわかった。
次に、グリップ3から所定距離離れたロープ2の位置にマーカを取り付け、トビナワ1の試技中におけるこのマーカの位置におけるロープ2の回転速度(角速度)を三次元動作分析装置によって測定・分析した。ここで、ロープ2の回転速度(角速度)の再現性の概念を導入する。再現性とは、トビナワ1の試技におけるロープ2の角速度と平均角速度の差であり、以下の式で定義される。
Figure 2012135487
トビナワ競技においては、毎回の跳躍が同じレベルで再現されることが求められる。このことから、再現性が高ければ、競技者は、その技量に応じて、毎回の跳躍を同じレベルで表現できるようになる。
図5に所定時間中における角速度の変化を測定した結果を示す。図5(a)は、ロープ2の直径が5mmのトビナワ1、図5(b)はロープ2の直径が2mmのトビナワ1の測定結果である。図5(a)、(b)では、縦軸に「角速度」、横軸を「規格化時間」とし、複数回の試技を行った結果を示している。なお、図5(a)、(b)の横軸である「規格化時間」とは、複数回の試技のそれぞれにかかる時間が異なることから、これらを比較しやすく指標化したものである。各試技にかかる時間が試技ごとに区々であることから、各試技にかかった時間を100として指標化(規格化)しているのである。
このような測定結果によって、ロープ2の回転速度の再現性を求めた。図6にその結果を示す。図6に示すように、ロープ2の直径が5mmのもの(PU5)が最もロープ2の回転速度の再現性が高く、次いでロープ2の直径が3.5mmのもの(PU3.5)の再現性が高く、ロープ2の直径が2mmのもの(PU2)が最も再現性が低いということがわかった。
この再現性の高さの順は、上記した跳びやすさの官能評価の順と相関関係を有する。そこで、この検討では、再現性と跳びやすさの官能評価との相関性を考慮して、この再現性をトビナワの「跳びやすさ」の一指標として採用した。すなわち、この試験では、再現性が高ければ高い程、トビナワ1は跳びやすい(使いやすい)と判断される。
さらに、グリップ3の端部(回転子4が保持されている側の端部)にもマーカを取り付け、試技中において、このマーカが描く軌跡を三次元動作分析装置によって測定・分析した。トビナワを使用する運動では、このグリップ3の端部は円運動をすることから、このマーカが描く円の軌跡を測定し、この円の面積(m2)を分析により求めた。
その結果を図7に示す。この図7に示すように、グリップ3の端部によって描かれる円の面積は、ロープ2の直径が5mmのもの(PU5)が最も小さく、次いで、ロープ2の直径が3.5mmのもの(PU3.5)の面積が小さく、ロープ2の直径が2mmのもの(PU2)の面積が最も大きいということがわかった。
この面積の大きさの順は、上記した跳びやすさの官能評価の順と相関関係を有する。そこで、この検討では、グリップ3の端部において描かれる円の面積と跳びやすさの官能評価との相関性を考慮して、この面積の大きさをトビナワ1の「跳びやすさ」の一指標として採用した。すなわち、この試験では、この面積が小さい程、トビナワ1は跳びやすい(使いやすい)と判断される。
以上のことを踏まえ、出願人は、本発明の実施例を製作し、本発明の回転子4がトビナワ1の跳びやすさに与える効果について、従来例との比較試験を行った。
試験結果を図8に示す。図8(a)に示すように、従来例(図9に例示するトビナワ)と比較して実施例の方がロープ2の回転速度の再現性が高くなることがわかった。また、図8(b)に示すように、従来例と比較して実施例の方がグリップ3の端部が描く円の面積が小さくなることがわかった。このことから、本願発明の回転子4を採用することにより、トビナワ1は、従来よりも跳びやすいものになったといえる。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1の部分7と第2の部分8が円筒形状に構成されたものを例示したが、これに限らず、断面の外形が多角形状のものや他の種々の筒形状を採用してもよい。
上記の実施形態では、第1の部分7の外径が第2の部分8の外径よりも大きく形成される回転子4の例を示したが、これに限らず、第1の部分7の外径と第2の部分8の外径と同じにしてもよい。この場合、回転子4がグリップ3から抜けはずれないように、第1の部分7の第1当接部10をグリップ3の第1係止部6aに当接するようなフランジ状に構成するとよい。
1…トビナワ、2…ロープ、3…グリップ、3a…グリップの孔、4…回転子、5…係止部材、6(6a,6b)…係止部(第1係止部、第2係止部)、7…第1の部分、8…第2の部分、9…挿通孔、9a…第1挿通口、9b…第2挿通口、10…第1当接部、11…第2当接部、12…第1突出部、13…第2突出部、14…溝部、15…係止爪、16…突起部、100…トビナワ、101…グリップ、102…ロープ、103…回転子

Claims (5)

  1. グリップ内に保持される第1の部分と、第1の部分に一体に形成されるとともに、グリップから突出する第2の部分と、第1の部分及び第2の部分に連通するとともに、ロープを挿通可能な挿通孔とを備え、
    前記挿通孔は、前記第1の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第1挿通口と、第2の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第2挿通口とを備え、
    前記第2挿通口は、第1の部分の中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に向かって開口するように形成されてなることを特徴とするトビナワの回転子。
  2. 前記第2挿通口は、第1の部分の中心軸線に対して、80°以上で180°より小さい角度で交差する方向に向かって開口するように構成されてなる請求項1に記載のトビナワの回転子。
  3. グリップ内に保持される第1の部分と、第1の部分に一体に形成されるとともに、グリップから突出する第2の部分と、第1の部分及び第2の部分に連通するとともに、ロープを挿通可能な挿通孔とを備え、
    前記挿通孔は、前記第1の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第1挿通口と、第2の部分に形成されるとともにロープを挿通可能な第2挿通口とを備え、
    前記第2挿通口は、グリップの中心軸線に対して所定の角度で交差する方向に向かって開口するように形成されてなることを特徴とするトビナワの回転子。
  4. 前記第2挿通口は、グリップの中心軸線に対して、80°以上で180°よりも小さい角度で交差する方向に向かって開口するように構成されてなる請求項3に記載のトビナワの回転子。
  5. ロープと、請求項1から4のいずれか1項に記載の回転子と、該回転子を保持するとともにロープの端部に設けられるグリップと、を備えてなることを特徴とするトビナワ。
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