JP7317095B2 - グロメット - Google Patents

グロメット Download PDF

Info

Publication number
JP7317095B2
JP7317095B2 JP2021201893A JP2021201893A JP7317095B2 JP 7317095 B2 JP7317095 B2 JP 7317095B2 JP 2021201893 A JP2021201893 A JP 2021201893A JP 2021201893 A JP2021201893 A JP 2021201893A JP 7317095 B2 JP7317095 B2 JP 7317095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening edge
hole
racket
straight line
distal end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021201893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023087487A (ja
Inventor
洋平 山下
裕史 長尾
大輔 保富
幹 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizuno Corp
Original Assignee
Mizuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizuno Corp filed Critical Mizuno Corp
Priority to JP2021201893A priority Critical patent/JP7317095B2/ja
Priority to PCT/JP2022/044365 priority patent/WO2023112694A1/ja
Priority to CN202280081958.0A priority patent/CN118475391A/zh
Publication of JP2023087487A publication Critical patent/JP2023087487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7317095B2 publication Critical patent/JP7317095B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • A63B49/022String guides on frames, e.g. grommets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B51/00Stringing tennis, badminton or like rackets; Strings therefor; Maintenance of racket strings
    • A63B51/12Devices arranged in or on the racket for adjusting the tension of the strings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/14Non-metallic plugs or sleeves; Use of liquid, loose solid or kneadable material therefor

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Dowels (AREA)

Description

本発明は、グロメットに関する。
特許第5992471号公報(特許文献1)には、グロメットが記載されている。特許文献1に記載のグロメットは、筒部を有している。筒部は、第1方向に沿って延在している。筒部は、第1方向において、先端を有している。筒部には、筒部を第1方向に沿って貫通している連通孔が形成されている。先端における連通孔の開口縁は、先端側から第1方向に沿って見た際に、長軸が第2方向に沿っている長円状になっている。第1方向は、縦ストリングの方向に沿っている。第2方向は、第1方向に直交しており、複数の縦ストリングが並ぶ方向である。
特許第5992471号公報
ラケットによりスピンをかけてボールを打つ際、縦ストリングの移動しようとする方向は、第2方向に対して60°程度の角度をなす。そのため、特許文献1に記載のグロメットでは、縦ストリングが先端における連通孔の開口縁に初期接触してしまい、縦ストリングの第2方向における移動量が不十分となる。その結果、特許文献1に記載のグロメットは、打球のスピン量に改善の余地がある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、打球のスピン量を改善可能なグロメットを提供するものである。
本発明の一態様に係るグロメットは、筒部を備えている。筒部は、第1方向に沿って延在しており、かつ第1方向において先端と先端の反対側の端である基端とを有する。筒部には、第1方向において延在し、かつ筒部の先端及び基端において開口している貫通穴が形成されている。筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、筒部の先端における貫通穴の開口縁である第1開口縁は、第1部分を有する。第1部分は、貫通穴の中心を通り、かつ第1方向に直交している第2方向に沿っている第1直線と第1開口縁との交点である第1端と、貫通穴の中心を通り、かつ第1方向及び第2方向に直交している第3方向に沿う第2直線と第1開口縁との交点である第2端とを含む。第1部分上には、第1位置と、第3方向において第1位置よりも第1端から離れている第2位置とがある。筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、第1部分の接線の傾きは、第1端から第1位置に近づくにつれて大きくなり、かつ第1位置から第2位置に近づくにつれて小さくなる。
上記のグロメットでは、第1部分と貫通穴の中心との距離が第2位置において最大となってもよい。筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、貫通穴の中心及び第2位置を通る第3直線と第2直線とのなす角度は、0°よりも大きく62°以下であってもよい。
上記のグロメットでは、筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、第3直線と第2直線とがなす角度が、7°以上56°以下であってもよい。
上記のグロメットでは、筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、第1部分と貫通穴の中心との距離が、第2位置から第2端に近づくにつれて小さくなっていてもよい。
上記のグロメットでは、筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、第1開口縁が、第2部分と、第3部分と、第4部分とをさらに有していてもよい。第2部分は、第1直線に関して第1部分と線対称になっていてもよい。第3部分は、第2直線に関して第1部分と線対称になっていてもよい。第4部分は、中心に関して第1部分と点対称になっていてもよい。
上記のグロメットでは、筒部の基端側における貫通穴の開口縁である第2開口縁の開口径の最大値は、第1開口縁の開口径の最小値以下であってもよい。
本発明の他の態様に係るグロメットは、筒部を備えている。筒部は、第1方向に沿って延在しており、かつ第1方向において先端と先端の反対側の端である基端とを有する。筒部には、第1方向において延在し、かつ先端及び基端において開口している貫通穴が形成されている。筒部を先端側から第1方向に沿って見た際に、筒部の先端における貫通穴の開口縁である第1開口縁は、X字状になっている。
本発明のグロメットによると、打球のスピン量を改善可能である。
ラケット100の分解平面図である。 ラケット100の平面図である。 筒部21Aの端面図である。 図3中のIV-IVにおける断面図である。 筒部21Bの端面図である。 図5中のVI-VIにおける断面図である。 ラケット200における縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。 ラケット100における縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。 ラケット100を用いた反発試験の結果を示すグラフである。 変形例に係るラケット100における筒部21Aの端面図である。 ラケット100Aにおける筒部21Aの端面図である。 ラケット100Aにおける縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。 変形例におけるラケット100Aにおける筒部21Aの端面図である。
本発明の実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面では、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないものとする。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るラケットを説明する。第1実施形態に係るラケットを、ラケット100とする。
<ラケット100の概略構成>
以下に、ラケット100の概略構成を説明する。
図1は、ラケット100の分解平面図である。図1に示されるように、ラケット本体10と、複数のグロメット20とを有している。ラケット本体10は、長手方向において、先端10aと、基端10bとを有している。基端10bは、先端10aの反対側の端である。ラケット本体10は、グリップ11と、フレーム12と、シャフト13とを有している。ラケット本体10は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastic)により形成されている。
グリップ11は、ラケット100の使用者が握る部分である。グリップ11は、ラケット本体10の長手方向に沿って延在している。グリップ11は、ラケット本体10の基端10b側にある。
フレーム12は、平面視において、環状になっている。より具体的には、フレーム12は、平面視において、楕円環状になっている。この楕円環の長軸方向は、ラケット本体10の長手方向に沿っている。フレーム12は、平面視において厳密な楕円環状である必要はない。フレーム12は、ラケット本体10の長手方向において、グリップ11と離間して配置されている。フレーム12は、ラケット本体10の先端10a側にある。
フレーム12は、内周面12aと、外周面12bとを有している。外周面12bには、溝12cが形成されている。溝12cは、連続的に形成されている。フレーム12には、複数の貫通穴12d(図示せず)が形成されている。貫通穴12dは、内周面12a及び溝12cの底面において開口するようにフレーム12を貫通している。貫通穴12dは、ラケット本体10の長手方向又はラケット本体10の幅方向のいずれかに沿って延在している。
シャフト13は、第1部分13aと、第2部分13bと、第3部分13cとを有している。第1部分13aは、ラケット本体10の長手方向に沿って延在している。第1部分13aの一方端には、グリップ11が連結されている。第1部分13aの他方端には、第2部分13bの一方端及び第3部分13cの一方端が連結されている。
第2部分13bの他方端及び第3部分13cの他方端は、基端10b側にある外周面12bの部分に連結されている。これにより、グリップ11及びフレーム12が、連結されている。平面視において、第3部分13cの他方端は、ラケット本体10の幅方向における中央に関して、第2部分13bの他方端と反対側にある。つまり、シャフト13は、第1部分13aとフレーム12との間において、二股に分かれている。
先端10a側にあるフレーム12の部分を、トップ部とする。第2部分13bの他方端と第3部分13cの他方端との間にあるフレーム12の部分を、ヨーク部とする。第2部分13bの他方端とトップ部との間にあるフレーム12の部分を、第1サイド部とする。第3部分13cの他方端とトップ部との間にあるフレーム12の部分を、第2サイド部とする。複数のグロメット20の各々は、フレーム12のトップ部、ヨーク部、第1サイド部及び第2サイド部にそれぞれ取り付けられている。グロメット20は、溝12c内に配置されている。グロメット20は、例えば樹脂材料により形成されている。
グロメット20は、複数の筒部21と、連結部22とを有している。筒部21が延在している方向を、第1方向DR1とする(図3、図4、図5及び図6参照)。筒部21は、第1方向DR1において、先端21aと、基端21bとを有している。基端21bは、先端21aの反対側の端である。筒部21は、第1方向DR1に沿って、筒部21を貫通している貫通穴21cが形成されている(図3、図4、図5及び図6参照)。貫通穴21cは、先端21a及び基端21bにおいて開口している。複数の筒部21は、基端21bにおいて、連結部22により連結されている。筒部21は、外周面12b側(溝12cの底面側)から筒部21が貫通穴12dに挿入されている。これにより、グロメット20は、フレーム12に取り付けられている。
連結部22の筒部21が連結されている面とは反対側の面には、溝22aが形成されている(図3、図4、図5及び図6参照)。溝22aは、連結部22の延在方向に沿って連続的に形成されている。貫通穴21cは、溝22aに接続されている。
図2は、ラケット100の平面図である。図2に示されるように、ラケット100は、縦ストリング30と、横ストリング40とをさらに有している。縦ストリング30は、ラケット本体10の長手方向に沿って延在している貫通穴12dに挿入されている筒部21の貫通穴21cに通されている。横ストリング40は、ラケット本体10の幅方向に沿って延在している貫通穴12dに挿入されている筒部21の貫通穴21cに通されている。
なお、ラケット本体10の幅方向において隣り合っている2つの縦ストリング30の部分を、それぞれ、第1部分31及び第2部分32とする。また、ラケット本体10の長手方向において隣り合っている2つの横ストリング40の部分を、それぞれ、第1部分41及び第2部分42とする。第1部分31と第2部分32との間にある縦ストリング30の部分及び第1部分41と第2部分42との間にある横ストリング40の部分は、溝22a内に配置されている。
<グロメット20の詳細構成>
以下に、グロメット20の詳細構成を説明する。
ラケット本体10の長手方向に沿って延在している貫通穴12dに挿入される筒部21を、筒部21Aとする。ラケット本体10の幅方向に沿って延在している貫通穴12dに挿入される筒部21を、筒部21Bとする。
図3は、筒部21Aの端面図である。図4は、図3中のIV-IVにおける断面図である。図3及び図4に示されるように、先端21a側から第1方向DR1に沿って見た際に(以下においては、「端面視」とする)、筒部21Aの外周形状は、例えば、長円状である。筒部21Aにおける第1方向DR1は、ラケット本体10の長手方向に沿っている。
第2方向DR2における筒部21Aの幅は、第3方向DR3における筒部21の幅よりも小さくなっている。第2方向DR2は、第1方向DR1に直交している方向である。第2方向DR2は、ラケット100の打面の法線方向に沿っている。第3方向DR3は、第1方向DR1及び第2方向DR2に直交している方向である。筒部21Aにおける第3方向DR3は、ラケット本体10の幅方向に沿っている。端面視における筒部21Aの長手方向は、第3方向DR3に沿っている。端面視における筒部21の外周形状は、これに限られるものではない。筒部21Aの外周形状は、端面視において、例えば円形状であってもよい。
貫通穴21cの先端21a側における開口縁を開口縁21dとする。端面視において、開口縁21dは、第1部分21daと、第2部分21dbと、第3部分21dcと、第4部分21ddとを有している。端面視における貫通穴21cの中心を、中心Cとする。端面視において、中心Cを通り、かつ第2方向DR2に平行な直線を、直線L1とする。端面視において、中心Cを通り、かつ第3方向DR3に平行な直線を、直線L2とする。
第1部分21daは、第1端21daaと、第2端21dabとを有している。第1端21daaは、直線L1と開口縁21dとの交点である。第2端21dabは、直線L2と開口縁21dとの交点である。第1部分21da上には、位置P1と、位置P2とがある。位置P2は、第1部分21da上において、位置P1よりも第1端21daaから離れている。
第1部分21daの接線を、接線Tとする。接線Tの傾き(接線Tと直線L2とがなす角度である角度)は、第1端21daaにおいて、例えば0である。このことを別の観点から言えば、接線Tは、第1端21daaにおいて第3方向DR3に平行になっている。接線Tの傾きは、第1部分21da上において第1端21daaから位置P1に近づくにつれて、増加している。接線Tの傾きは、第1部分21da上において位置P1から位置P2に近づくにつれて、減少している。このことを別の観点から言えば、位置P1は、第1部分21daが示す曲線の変曲点になっている。
端面視において、第1部分21daと中心Cとの間の距離を、距離DISとする。距離DISは、位置P2において最大になっている。距離DISは、第1部分21da上において位置P2から第2端21dabに近づくにつれて、減少していることが好ましい。
端面視において、中心C及び位置P2を通る直線を、直線L3とする。直線L3と直線L2とがなす角度を、角度θとする。角度θは、0°よりも大きく、62°以下であることが好ましい。角度θは、7°以上56°以下であることがより好ましい。角度θは、15°以上48°以下であることがさらに好ましい。
端面視において、第2部分21dbは、直線L1に関して第1部分21daと線対称になっていることが好ましい。端面視において、第3部分21dcは、直線L2に関して第1部分21daと線対称になっていることが好ましい。端面視において第4部分21ddは、中心Cに関して第1部分21daと点対称になっていることが好ましい。すなわち、開口縁21dは、端面視においてX字状になっていることが好ましい。貫通穴21cの基端21b側における開口縁を、開口縁21eとする。開口縁21eの開口径の最大値は、開口縁21dの開口径の最小値以下であることが好ましい。開口縁21eは、例えば、円形である。
筒部21Bは、貫通穴21cの構成が筒部21Aと異なっており、その他の構成に関して筒部21Aと共通している。但し、筒部21Bにおける第1方向DR1及び筒部21Bにおける第3方向DR3は、それぞれ、ラケット本体10の幅方向及びラケット本体10の長手方向に沿っている。図5は、筒部21Bの端面図である。図6は、図5中のVI-VIにおける断面図である。図5及び図6に示されるように、筒部21Bでは、開口縁21dが、端面視において、例えば円形である。筒部21Bでは、貫通穴21cの内径が、先端21a側から基端21b側にわたって例えば一定になっている。
<ラケット100の効果>
以下に、ラケット100の効果を、比較例と対比しながら説明する。比較例に係るラケットを、ラケット200とする。ラケット200の構成は、筒部21Aの開口縁21dが端面視において長軸が第3方向DR3に沿っている長円状になっている点を除き、ラケット100の構成と共通している。
図7は、ラケット200における縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。図7中では、縦ストリング30の動きが矢印により示されている。図7に示されるように、ラケット100によりスピンをかけてボールを打つ際、縦ストリング30の移動しようとする方向は、第3方向DR3に対して60°程度の角度をなす。そのため、縦ストリング30は、筒部21Aの開口縁21dに初期接触して第3方向DR3における動きが小さくなり、ボールにスピンがかかりにくい。
図8は、ラケット100における縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。図8中では、縦ストリング30の動きが矢印により示されている。図8に示されるように、ラケット100によりスピンをかけてボールを打つ際も、縦ストリング30の移動しようとする方向は、第3方向DR3に対して60°程度の角度をなす。ラケット100の筒部21Aでは、第1端21daaと位置P1との間において、接線Tの傾きが増加している。そのため、縦ストリング30と筒部21Aの開口縁21dとが初期接触しにくくなっている。そして、ラケット100の筒部21Aでは、位置P1と位置P2との間で接線Tの傾きが減少するため、縦ストリング30の移動は、第3方向DR3に沿うように誘導される。そのため、ラケット100によると、縦ストリング30の第3方向DR3における動きが大きくなり、ボールにスピンがかかりやすくなる。
筒部21Aの開口縁21dは、第1部分21daと、第2部分21dbと、第3部分21dcと、第4部分21ddとを有している。また、第2部分21dbは第1部分21daと直線L1に関して線対称になっており、第3部分21dcは第1部分21daと直線L2に関して線対称になっており、第4部分21ddは中心Cに関して第1部分21daと点対称になっている。そのため、ラケット100によると、右利きの使用者がフォアハンドでボールを打つ場合のみならず、右利きの使用者がバックハンドでボールを打つ場合及び左利きの使用者がフォアハンド又はバックハンドでボールを打つ場合も、同様にボールにスピンがかかりやすくなる。
図9は、ラケット100を用いた反発試験の結果を示すグラフである。図9中の横軸はスピン量(単位:回転/分)であり、図9中の横軸は角度θ(単位:°)である。反発試験では、グリップ11が治具に固定された。反発試験では、硬式テニスボールが、ラケット100の打面に向かって、ラケット100の打面となす角度が20°になるように、発射された。反発試験では、ラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量が、ハイスピードカメラを用いて測定された。
図9に示されるように、角度θを大きくしていくにしたがってラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量は増加し、角度θが25°の近傍でラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量が最大値となっていた。角度θが0°よりも大きく62°以下の範囲内では、ラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量が、角度θが0°である場合よりも大きくなっていた。角度θが7°以上56°の範囲内では、ラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量が、角度θが0°である場合と比較して、1パーセント以上増加していた。角度θが15°以上48°の範囲内では、ラケット100の打面に衝突して跳ね返った硬式テニスボールのスピン量が、角度θが0°である場合と比較して、2パーセント以上増加していた。このことから、角度θを0°よりも大きく62°以下とすることによりボールにスピンがかかりやすくなり、角度θを7°以上56°以下(好ましくは、15°以上48°以下)とすることによりボールにスピンがさらにかかりやすくなることが明らかになった。
ラケット100の筒部21Aでは、距離DISが第1部分21da上において位置P2から第2端21dabに向かうにしたがって小さくなっていることにより、第2端21dabの近傍において筒部21Aの肉厚が大きくなるため、筒部21Aの耐久性が高められる。また、ラケット100の筒部21Aでは、開口縁21eの開口径の最大値が開口縁21dの開口径の最小値以下となっているため、縦ストリング30が第3方向DR3に沿って移動した後、元の位置に戻りやすくなっている。
<変形例>
図10は、変形例に係るラケット100における筒部21Aの端面図である。図10に示されるように、筒部21Aでは、距離DISが第1部分21da上において位置P2から第2端21dabに向かうにしたがって小さくなっていなくてもよい。また、筒部21Aでは、位置P2において距離DISが最大値になっていなくてもよい。この場合も、縦ストリング30の第3方向DR3における動きが大きくなるため、ボールにスピンがかかりやすくなる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るラケットを説明する。第2実施形態に係るラケットを、ラケット100Aとする。ここでは、ラケット100と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
ラケット100Aは、ラケット本体10と、グロメット20と、縦ストリング30と、横ストリング40とを有している。ラケット100Aでは、グロメット20が、筒部21(筒部21A、筒部21B)と、連結部22とを有している。ラケット100Aでは、筒部21に貫通穴21cが形成されている。ラケット100Aでは、筒部21Aの開口縁21dが、端面視において、X字状になっている。これらの点に関して、ラケット100Aの構成は、ラケット100の構成と共通している。
しかしながら、ラケット100Aの構成は、筒部21Aの貫通穴21cの形状が、ラケット100と異なっている。図11は、ラケット100Aにおける筒部21Aの端面図である。図11に示されるように、ラケット100Aの筒部21Aでは、第1端21daaにおける第1部分21daを示す曲線の接線の傾きが正の値になっている。
また、ラケット100Aの筒部21Aでは、第1端21daaと位置P2(中心Cとの間の距離が最大となる第1部分21da上の位置)との間に第1部分21daを示す曲線の変曲点がなく、第1部分21daを示す曲線の接線の傾きが第1端21daaから位置P2に向かうにつれて減少している。これらの点に関して、ラケット100Aの構成は、ラケット100の構成と異なっている。
図12は、ラケット100Aにおける縦ストリング30の動きを説明するための模式図である。図12中では、縦ストリング30の動きが矢印により示されている。図12に示されるように、ラケット100Aでも、スピンをかけてボールを打つ際に、縦ストリング30が、開口縁21dの形状により第3方向DR3に沿って移動するように誘導される。そのため、ラケット100Aによると、縦ストリング30の第3方向DR3における動きが大きくなり、ボールにスピンがかかりやすくなる。
<変形例>
図13は、変形例におけるラケット100Aにおける筒部21Aの端面図である。図13に示されるように、貫通穴21cのX字形状は、端面視において、中心C回りに回転していてもよい。この場合も、縦ストリング30の第3方向DR3における動きが大きくなり、ボールにスピンがかかりやすくなる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
100 ラケット、10 ラケット本体、10a 先端、10b 基端、11 グリップ、12 フレーム、12a 内周面、12b 外周面、12c 溝、12d 貫通穴、13 シャフト、13a 第1部分、13b 第2部分、13c 第3部分、20 グロメット、21,21A,21B 筒部、21a 先端、21b 基端、21c 貫通穴、21d 開口縁、21e 開口縁、21da 第1部分、21daa 第1端、21dab 第2端、21db 第2部分、21dc 第3部分、21dd 第4部分、22 連結部、22a 溝、30 縦ストリング、31 第1部分、32 第2部分、40 横ストリング、41 第1部分、42 第2部分、100A,200 ラケット、C 中心、DIS 距離、DR1 第1方向、DR2 第2方向、DR3 第3方向、L1,L2,L3 直線、P1,P2 位置、T 接線。

Claims (7)

  1. 筒部を備え、
    前記筒部は、第1方向に沿って延在しており、かつ前記第1方向において先端と前記先端の反対側の端である基端とを有し、
    前記筒部には、前記第1方向において延在し、かつ前記先端及び前記基端において開口している貫通穴が形成されており、
    前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、
    前記先端における前記貫通穴の開口縁である第1開口縁は、第1部分を有し、
    前記第1部分は、前記貫通穴の中心を通り、かつ前記第1方向に直交している第2方向に沿っている第1直線と前記第1開口縁との交点である第1端と、前記中心を通り、かつ前記第1方向及び前記第2方向に直交している第3方向に沿う第2直線と前記第1開口縁との交点である第2端とを含み、
    前記第1部分上には、第1位置と、前記第3方向において前記第1位置よりも前記第1端から離れている第2位置とがあり、
    前記第1部分の接線と前記第2直線とがなす角度は、前記第1端から前記第1位置に近づくにつれて大きくなり、かつ前記第1位置から前記第2位置に近づくにつれて小さくな
    前記貫通穴の中心を通り、かつ前記第2方向に直交する断面視において、前記基端側における前記貫通穴の開口縁である第2開口縁の前記第3方向における開口径は、前記第1開口縁の前記第3方向における開口径よりも小さい、グロメット。
  2. 前記第1部分と前記中心との距離は、前記第2位置において最大となり、
    前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、前記中心及び前記第2位置を通る第3直線と前記第2直線とのなす角度は、0°よりも大きく62°以下である、請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、前記第3直線と前記第2直線とがなす角度は、7°以上56°以下である、請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、前記第1部分と前記中心との距離は、前記第2位置から前記第2端に近づくにつれて小さくなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、
    前記第1開口縁は、第2部分と、第3部分と、第4部分とをさらに有し、
    前記第2部分は、前記第1直線に関して前記第1部分と線対称になっており、
    前記第3部分は、前記第2直線に関して前記第1部分と線対称になっており、
    前記第4部分は、前記中心に関して前記第1部分と点対称になっている、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
  6. 筒部を備え、
    前記筒部は、第1方向に沿って延在しており、かつ前記第1方向において先端と前記先端の反対側の端である基端とを有し、
    前記筒部には、前記第1方向において延在し、かつ前記先端及び前記基端において開口している貫通穴が形成されており、
    前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、前記先端における前記貫通穴の開口縁である第1開口縁は、X字状になっている、グロメット。
  7. フレームを有するラケット本体と、
    グロメットとを備え、
    前記フレームは、トップ部を有し、
    前記フレームは、内周面と外周面とを有し、
    前記トップ部には、前記トップ部にある前記内周面及び前記トップ部にある前記外周面において開口している第1貫通穴が形成されており、
    前記グロメットは、筒部を有し、
    前記筒部は、第1方向に沿って延在しており、かつ前記第1方向において先端と前記先端の反対側の端である基端とを有し、
    前記筒部には、前記第1方向において延在し、かつ前記先端及び前記基端において開口している第2貫通穴が形成されており、
    前記筒部を前記先端側から前記第1方向に沿って見た際に、
    前記先端における前記第2貫通穴の開口縁である第1開口縁は、第1部分を有し、
    前記第1部分は、前記第2貫通穴の中心を通り、かつ前記第1方向に直交している第2方向に沿っている第1直線と前記第1開口縁との交点である第1端と、前記中心を通り、かつ前記第1方向及び前記第2方向に直交している第3方向に沿う第2直線と前記第1開口縁との交点である第2端とを含み、
    前記第1部分上には、第1位置と、前記第3方向において前記第1位置よりも前記第1端から離れている第2位置とがあり、
    前記第1部分の接線と前記第2直線とがなす角度は、前記第1端から前記第1位置に近づくにつれて大きくなり、かつ前記第1位置から前記第2位置に近づくにつれて小さくなり、
    前記筒部は、前記先端が前記外周面から前記内周面に向かうように前記第1貫通穴に挿入されており、
    前記第2貫通穴は、前記第1方向に沿って見た際に前記第2貫通穴の中央部に縦ストリングが1本だけ通されるように構成されている、ラケット。
JP2021201893A 2021-12-13 2021-12-13 グロメット Active JP7317095B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021201893A JP7317095B2 (ja) 2021-12-13 2021-12-13 グロメット
PCT/JP2022/044365 WO2023112694A1 (ja) 2021-12-13 2022-12-01 グロメット
CN202280081958.0A CN118475391A (zh) 2021-12-13 2022-12-01 索环

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021201893A JP7317095B2 (ja) 2021-12-13 2021-12-13 グロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023087487A JP2023087487A (ja) 2023-06-23
JP7317095B2 true JP7317095B2 (ja) 2023-07-28

Family

ID=86774255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021201893A Active JP7317095B2 (ja) 2021-12-13 2021-12-13 グロメット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7317095B2 (ja)
CN (1) CN118475391A (ja)
WO (1) WO2023112694A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006519050A (ja) 2003-02-28 2006-08-24 プリンス、スポーツ、インコーポレーテッド フレーム開口付きスポーツラケット

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006519050A (ja) 2003-02-28 2006-08-24 プリンス、スポーツ、インコーポレーテッド フレーム開口付きスポーツラケット

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ダンロップテニスラケットNEW「SX」シリーズを新発売 ~弾道補正機能の進化でスピンのかかりやすさを体感できる~,住友ゴム [online],2021年12月03日,https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sp/2021_sp77.html,[検索日:2022年1月17日]

Also Published As

Publication number Publication date
CN118475391A (zh) 2024-08-09
WO2023112694A1 (ja) 2023-06-22
JP2023087487A (ja) 2023-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992471B2 (ja) ラケット、および、グロメット
CN111729271B (zh) 球拍
US10406406B2 (en) Grommet and racket
JP6782154B2 (ja) グロメット及びラケット
CN113543855B (zh) 索环和球拍
KR20190107567A (ko) 길이방향 축에 대하여 다방향으로 증가된 가요성을 가지도록 구성된 라켓
EP4176941A1 (en) Racket
TWI724251B (zh) 網球拍框
JP7317095B2 (ja) グロメット
US20130267358A1 (en) Baseball bat with body and modified training grip
JP6263444B2 (ja) ラケット
WO2016195035A1 (ja) バドミントンラケット
WO2016195037A1 (ja) ラケット
JP2014171524A (ja) ラケット、及び、グロメット
JP6397857B2 (ja) ラケット、および、グロメット
JP5055056B2 (ja) ラケット
JP2001252376A (ja) ラケット
KR20210004514A (ko) 라켓
JP3225594U (ja) ラケットのグリップ構造
WO2022163454A1 (ja) グロメット及びラケット
JP7170687B2 (ja) ラケットフレームおよびラケット
JP6535225B2 (ja) バドミントンラケット
JPH11299943A (ja) ゴルフクラブシャフト
KR200359004Y1 (ko) 2중의 세로줄을 포함하는 테니스 라켓
JP2023044827A (ja) バドミントンラケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7317095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150