JP2012135030A - 端末装置、コマンド情報管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

端末装置、コマンド情報管理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】過去の再生時間に対して発言されたコメントを閲覧している時点の再生画面に反映させ、シークにかかる処理およびロードにかかる処理の負荷を軽減させること。
【解決手段】動画データを受信する際に、動画データに対応するコマンド情報及び再生時間情報を受信し、受信したコマンド情報と再生時間情報とを対応付けて記憶し、コマンド情報を受信した後に、動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を記憶手段に追加して記憶させ、記憶手段に既に記憶されているコマンド情報のうち、新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新し、出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、記憶手段に記憶された再生時間情報に対応するコマンド情報に応じた処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画を再生するとともに、ユーザから発言されるコメントを収集し、収集したコメントに応じたコマンドに応じた処理を動画の再生時間に合わせて実行する技術に関する。
従来から、放送されたテレビ番組等の動画のコンテンツに対し、ユーザが発言したコメントを、その動画上に表示させるシステムがある。
例えば、テレビ番組等に関する掲示板において、テレビ番組の動画の再生開始から再生終了までのうち、あるシーンについてコメントの発言を各ユーザの端末から行うことによって、ユーザ間において、同じテレビ番組を共有し、シーン毎に応じたコメントの発言を互いに行うことができる。このようなシステムは、例えば、特許文献1として提供されている。このシステムによれば、テレビ番組を視聴しながら、その同じテレビ番組に関するコメントを複数のユーザが閲覧して楽しむことができる。
このように1つの動画を複数のユーザが閲覧する場合、その動画の再生タイミングがユーザ毎に異なる。すなわち、再生開始タイミングがユーザ毎に異なるために、同じ動画を閲覧しているにもかかわらず、現在閲覧しているシーンがユーザ毎に異なる。
このようなコメントを動画上に表示するシステムにおいて、ユーザから発言されたコメントを処理する方法として、例えば、コメントが追加された時点の動画再生時間とそのコメントを対応づけて記憶しておき、動画再生時間が到来したときに、そのコメントを動画上に出力する第1の方法がある。
特開2002−290949号公報
しかしながら、上述の第1の方法にあっては、以下の問題が考えられる。
すなわち、発言されたコメントを動画再生時間とともに記憶しておき、そのコメントが再生された時刻に到達した時に再生する方法においては、あるシーンを閲覧しているユーザにとって、同じ動画を閲覧している他のユーザがコメントを発言した場合、当該あるユーザが閲覧しているシーンよりも再生時間が先(まだ再生されていないシーン)に対してコメントが発言されると、自身の動画が再生されて、そのシーンに到達した場合にそのコメントが画面上に表示されるが、再生時間が以前(再生し終わったシーン)に対してコメントが発言された場合には、自身においては既に再生がされてしまっているので、そのコメントが反映された画像を表示することができないという問題がある。
また、スライドバー等によって、再生時間の巻き戻しや早送り等(以下、シークと称する)を行う場合、そのシークを行った時点の動画を再生してコメントの表示を行うまでの処理に時間がかかり、再生がスムーズにできない。また、コメントとして発言された内容が、単に文字列を表示するものではなく、例えば、コメントとして何らかの演算が指示された場合には、その演算処理を行い(以下、ロードと称する)、演算結果を反映させた画像を表示するまでに時間がかかってしまう。
ここで、コメントとして発言された内容が演算である場合、コメントが発言された時点で、そのコメントに対する演算を予め行い、その演算結果を動画再生時間に対応づけて記憶するロードの処理を行っておき、動画再生時間が到来したときにその動画再生時間におけるロードの結果を動画上に表示する第2の方法も考えられる。この第2の方法によれば、シークが行われた場合においては、その動画再生時間におけるロードの結果を読み出して表示することができるので、シークがされた後に画像を表示するまでの時間を短縮することができ、また、過去に発言された内容についても反映させた状態で画面上に表示することができる。
しかし、この第2の方法では、コメントが発言された場合に、その発言された動画再生時間以降について全て、その発言されたコメントによる演算結果を反映(計算し直し)しなければならないので、保持していた計算結果を全て更新するまでの時間がかかってしまい、さらには、このロードの処理の負荷が大きいために、画像を表示する処理が追いつかず、スムーズな画像表示ができなくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、過去の再生時間に対して発言されたコメントを閲覧している時点の再生画面に反映させることができるとともに、シークにかかる処理およびロードにかかる処理の負荷を軽減させることができる技術を提供することにある。
本発明の一態様は、動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信手段と、前記受信手段が受信したコマンド情報と前記再生時間情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記受信手段が前記コマンド情報を受信した後に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新するコマンド情報更新手段と、出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行するコマンド実行手段と、を有することを特徴とする端末装置である。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記コマンド情報更新手段は、前記更新が必要となったコマンド情報を更新する場合に、前記新たに受信されたコマンド情報に対応づけられた再生時間情報によって指定される再生時間以降の再生時間となっている再生時間情報のコマンド情報を更新することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の端末装置であって、前記コマンド情報のいずれかには、スクリプトを実行させるスクリプト情報が含まれており、当該スクリプトは、コマンド情報によって実行される結果を前記出力装置に出力させる命令を含むことを特徴とする。
本発明の一態様は、動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信ステップと、前記受信ステップの後に前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新する更新ステップと、出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行する実効ステップと、を有するコマンド情報管理方法である。
本発明の一態様は、動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信ステップと、前記受信ステップの後に前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新する更新ステップと、出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行する実効ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
以上説明したように、この発明によれば、コマンド情報を追加で受信した場合に、記憶手段に既に記憶されているコマンド情報のうち、更新が必要なコマンド情報を更新するようにしたので、過去の再生時間に対してコマンドが追加された場合であっても、その追加されたコマンドを反映させて画像を表示することができる。また、コマンド情報が追加された場合に、更新が必要なコマンド情報を更新して記憶しておくようにしたので、ロードにかかる時間を長引かせることを低減することができる。また、動画再生時間が異なる位置から再生するようにシークしても、更新されたコマンド情報を読み出して実行することができるので、シークされた後の画像を円滑に表示することができる。
この発明の一実施形態による動画配信システムの構成を示す概略ブロック図である。 端末装置4の構成を示す概略ブロック図である。 コマンドに対応する処理内容を記憶する。 定義記憶部410に記憶される情報の一例を示す図である。 コマンド情報記憶部420に記憶される情報の一例を示す図である。 差分情報記憶部440に記憶される情報の一例を示す図である。 端末装置4の表示装置480に表示される画面の一例を示す図面である。 端末装置4の動作について説明するフローチャートである。 コマンド情報記憶部420に記憶される情報の一例を示す図である。 端末装置4の表示装置480に表示される画面の一例を示す図面である。
以下、本発明の一実施形態による動画配信システムについて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による動画配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
この図において、動画配信システムは、動画配信サーバ1、コメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3、端末装置4がネットワーク5を介して接続される。動画配信サーバ1は、動画データと、動画の投稿者のユーザIDとを対応づけて記憶しており、端末装置4からの配信要求に応じて、動画データを配信する。この配信は、例えば、ストリーミング配信によって行われる。
コメント配信サーバ2は、動画配信サーバ1が配信する動画に対するコメントをコメントが付与された動画再生時間である再生時間情報とともにコメント情報として端末装置4から受信し、受信したコメント情報を、その動画を閲覧する各端末装置4に配信する。コマンド配信サーバ3は、動画配信サーバ1が配信する動画の再生中に実行するコマンド情報を、コマンドの登録が許可された端末装置4から受信し、その動画を閲覧する各端末装置4に配信する。
端末装置4は、ネットワーク5を介して動画配信サーバ1、コメント配信サーバ2、コマンド配信サーバ3に接続することが可能であり、動画配信サーバ1から配信される動画データを受信して表示するとともに、コメント配信サーバ2から配信されるコメント情報を受信して、動画データの再生時間に従い、当該再生時間の再生時間情報が対応付けされたコメントを表示装置に表示される動画上に出力し、コマンド配信サーバ3から配信されたコマンドを実行する。
この端末装置4としては、動画を表示したり、音声を出力したりする機能を有するものであればよく、例えば、PC、携帯電話、PDA、携帯型ゲーム機等が適用可能である。
次に、端末装置4について、さらに説明する。図2は、端末装置4の構成を示す概略ブロック図である。
この図において、受信部401は、コメント配信サーバ2から送信されるコメント情報を受信する。また、受信部401は、コマンド情報変換部402を有する。このコマンド情報変換部402は、受信したコメント情報がコマンドに相当する場合には、コマンド情報としてコマンド情報更新部430に出力する。また、コマンド情報変換部402は、自身にコメント情報に含まれるコメントとコマンドとなる処理を対応づけて変換テーブルを記憶しており、この変換テーブルを参照して、コマンドに相当するコメントについてコマンド情報として出力する。例えば、「上」または「うえ」というテキストをコメント情報のコメントとして受信した場合には、動画上に表示させるキャラクターや図形等の画像をそのコメントに応じて表示位置を移動させるコマンドとして出力する。さらに、このコマンドに対応する処理内容を記憶する。例えば、この図3において、「上」というコマンドについては、移動対象となる画像を画面の上方向に移動量させる量が対応付けされて記憶されている。
このコマンド情報変換部402に記憶される情報を図3に示す。
また、受信部401は、コマンド配信サーバ3からコマンド情報が送信された場合には、動画配信サーバ1から受信する動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバ3から受信する。
この受信部401が、上述の第1の受信手段、第2の受信手段に相当する。
定義記憶部410は、入力されるコマンドを演算するルールが定義情報として記憶している。この定義記憶部410に記憶される情報の一例を図4に示す。
コマンド情報記憶部420は、受信部401から出力されるコマンド情報を記憶する。このコマンド情報記憶部420に記憶される情報の一例を図5に示す。この図において、再生時間IDは、コマンド情報に対応付けされた再生時間情報毎に一意に特定する情報である。すなわち、再生時間が同じであっても、コマンド情報が異なれば、再生時間IDは異なるものである。
計算値は、コマンド情報によって指定されるコマンドの値や文字列、スクリプト、オブジェクト等を設定することが可能であり、例えば、コメントに応じて指定される変数に代入する値を示すものや、数値あるいは他の変数と数値とによって演算する式を表すものがある。
バージョン情報は、コマンド情報を受信した順序を示す情報であり、例えば、コマンド情報を受信する毎にカウントアップされる値である。ここでは、ver(バージョン)1、ver2、・・・のように受信部401によってコマンド情報あるいはコメントを受信する毎にカウントアップされる。
コマンド情報更新部430は、受信部401によって受信したコメント情報あるいはコマンド情報を受信すると、受信したコマンド情報と再生時間情報とをコマンド情報記憶部420に追加して記憶する。
また、コマンド情報更新部430は、受信したコメント情報からコマンド情報変換部402によって変換されたコマンド情報あるいは受信部401が受信したコマンド情報にバージョン情報と再生時間IDとを付与し、コマンド情報記憶部420に記憶する。
また、コマンド情報更新部430は、コマンド情報をコマンド情報記憶部420に追加記憶したことによってコマンド情報記憶部420に既に記憶されているコマンド情報のうち、更新が必要となるコマンド情報を更新する。例えば、「c=7」、「a=c−1」というコマンドが既に記憶されている状態においては、その計算結果は、「a=6」になるが、「c=7」の再生時間IDよりも後の再生時間IDが付与された「c=2」というコマンドが追加記憶された場合には、「c=7」が「c=2」に書き換えられ、その結果、「a=c−1」の計算をし直し、演算結果を「a=1」となるようにコマンド情報を更新する。ここで、更新が必要でないコマンド情報については更新を行わない。
差分情報記憶部440は、差分情報を記憶する。この差分情報記憶部440に記憶される情報の一例を図6に示す。
この図において、差分情報は、再生時間IDに対応づけて、再生時間におけるコマンドの計算結果と、そのコマンドが影響を受ける変数(既に記憶されたコマンド)と、このコマンドによって影響を受ける直前の再生時間IDと、バージョン情報とが記憶される。この図においては、一例として、再生時間IDに対応づけて、コマンドの結果「(a=1)」と、影響を受ける変数「c」、影響を受ける直前の再生時間ID「A010」、バージョン情報「ver1」が記憶されている。
関連変数管理部450は、コマンドと、当該コマンドによって影響をうけるコマンドとを対応づけて記憶する。
差分情報更新部460は、バージョン比較部461と動画再生時間判定部462とを有し、コマンド情報記憶部420に記憶されたコマンド情報をコマンド情報更新部430が更新すると、差分情報記憶部440に記憶される差分情報を更新する。バージョン比較部461は、差分情報記憶部440に記憶されたバージョン情報と追加記憶されたコマンド情報のバージョン情報とを比較する。動画再生時間判定部462は、差分情報記憶部440に記憶された再生時間IDと追加記憶されたコマンド情報の再生時間IDとを比較する。
この差分情報更新部460は、バージョン比較部461と動画再生時間判定部462との結果を基に、差分情報記憶部440に記憶される差分情報を更新する。
コメント記憶部470は、受信部401が受信したコメント情報のうち、コマンド情報に変換されなかったコメント情報を記憶する。
表示装置480は、画像を表示する機能を有し、例えば、液晶表示装置である。
出力部490は、受信部401が受信する動画データを表示装置480に表するとともに、コメント記憶部470に記憶されたコメントを動画データにあわせて表示し、さらに、コマンド情報記憶部420に記憶されたコマンド情報に従ってコマンドを実行し、表示装置480に画像を表示する。
図7は、端末装置4の表示装置480に表示される画面の一例を示す図面である。
動画画面211には、動画配信サーバ1から送信された動画情報が再生される。
コメント一覧表示エリア212は、複数のユーザから入力されたコメントがリスト化されて表示される領域である。このようなコメントは、受信部401がコメント配信サーバ2から定期的に受信し、コメント記憶部470に記憶される。ここで、受信部401は、予め定められた件数分のコメントとともに、これまでにその動画情報に対して投稿されたコメントの総数を示す数値情報を受信するようにしても良い。
コメント一覧表示エリア212には、コメントに付与された発言順序を示す番号(符号212a)、コメントを入力したユーザ名(符号212b)、コメントの書き込みをしたコメント付与時間(符号212c)、発言されたコメントの一部(符号212d)が、投稿された実時間情報の順に従って表示される。このようなコメントは、動画画面211中の符号220に示されるように、動画画面211の画面中を流れるようにスクロールして表示される。
動画コントロール213は、再生ボタン、停止ボタン、巻き戻しボタン、早送りボタン、音量調整ボタン、動画全体のどのあたりを再生しているのかを示す再生状態表示欄等が表示されており、マウスによっていずれかのボタンにカーソルが合わせられてクリックされることによって、そのボタンに応じた操作の入力を受け付けする。
入力フォーム214には、端末装置4に設けられる入力装置を介しユーザによってテキストによるコメントが入力される。書込みボタン222は、クリックされることによって、入力フォーム214に入力されたテキストによるコメントや、コメント付与時間、動画識別情報、ユーザ識別情報などをコメント配信サーバ2に送信する機能を実行させるボタンである。
ビューカウンタ216には、現在表示されている動画が閲覧要求されたのべ回数が閲覧回数として表示される。この閲覧回数は、他のユーザが動画を再生(閲覧要求)した場合には、その時点で同じ動画を閲覧中のユーザのカウント数が増加され、カウント数が更新されて表示される。
アドレスバー217には、この動画配信サーバ1にアクセスした際のURL(uniformresource locator)が表示される。
動画識別情報表示部218には、再生される動画の動画識別情報が示される。
次に、上述の端末装置4の動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
端末装置4は、動画配信サーバ1から動画データを、コメント配信サーバ2からコメントを受信すると(ステップS100)、動画データを再生して表示する(ステップS101)。そして、受信したコメント情報のうち、コマンド情報変換部402によってコマンドに変換するコメントがあるか否かを判定し(ステップS102)、コマンドに変換するコメントがある場合にはコメントをコマンドに変換し、そのコマンドに応じた処理を行う(ステップS103)。このコマンドに応じた処理としては、例えば、コマンドによって指定される所定の処理を実行する場合や、このコマンドに応じたコメントを動画の再生タイミングに合わせて表示させる場合がある。一方、コマンドに変換されないコメントについては、再生時間に従って動画上にそのコメントが表示される(ステップS104)。
次に、端末装置4は、ステップS100の処理を行った後に、追加でコメント情報を受信したか否かを判定し(ステップS105)、コメントを受信した場合には、コメントをコマンド情報変換部402によってコマンドに変換されたか否かを判定し(ステップS106)、コマンドに変換されずコメントのままである場合には、コメント情報を記憶する(ステップS107)。この記憶されたコメント情報は、コメント情報に含まれる動画再生時間に従って表示される。
一方、コメントがコマンドである場合には、コマンドをコマンド情報記憶部420に追加記憶し(ステップS108)、追加されたコマンドに応じた処理すなわち、追加されたコマンドに対応する変数を更新し(ステップS109)、追加されたコマンドを更新することによって影響をうけるコマンドの変数を更新する(ステップS110)。ここでは、更新が必要となるコマンド情報を更新する場合に、追加で受信したコマンド情報に対応づけられた再生時間情報によって指定される再生時間以降の再生時間となっている再生時間情報のコマンド情報を更新する。そして、差分情報を更新し(ステップS111)、追加したコマンドを処理した結果を表示装置480に表示する(ステップS112)。
次に、コマンドによる更新処理についてさらに説明する。
最初にコマンド情報記憶部420にコマンド情報が記憶されると、例えば、図5のように、再生時間IDとバージョン情報(ここではver1)とが付与されて記憶される。そして、この記憶されたコマンド情報に応じた差分情報が差分情報更新部460によって差分情報記憶部440に記憶される。ここでは、再生時間IDに対し、当該再生時間IDが示す再生時間におけるコマンドとして指定された計算値と、そのコマンドを実行する際に影響をうけるコマンドの変数と、その影響を受ける際のコマンドの再生時間IDと、自身に付与されたバージョン情報とが対応付けされて記憶される(図6)。
次に、新たにコマンド情報が記憶される場合、コマンド情報更新部430は、バージョン情報をver2とし、受信したコマンド情報の再生時間情報と、既に記憶された再生時間とを比較し、再生時間順になるように記憶するとともに、この再生時間順に従った再生時間IDを付与し、記憶する。ここでは、A011の再生時間IDが付与されたデータが記憶される(図9)。
次に、差分情報更新部460は、新たに追加記憶されたコマンド情報の変数を、コマンドを実行する際に影響をうけるコマンドの変数として差分情報に記憶された情報を検索する。ここでは、例えば、変数「c」を差分情報として有する再生時間IDがA020のデータが検索される(図6)。そして、検索された差分情報の再生時間ID及びバージョン情報とを読み出し、追加記憶されたコマンド情報の再生時間ID及びバージョン情報とを比較する。ここで、追加されたコマンドの再生時間IDよりも後の再生時間IDが付与されていて、かつ、追加されたコマンド情報のバージョン情報よりも、差分情報のバージョン情報の方が古い場合には、この追加されたコマンド情報によって影響を受けるデータであると判定し、この差分情報を更新するとともに、A020のデータの計算値も更新する。差分情報の更新としては、追加されたコマンド情報のバージョン情報をこの差分情報に設定するとともに、更新された後の計算値が記憶される。例えば、図6下段のようにA020の差分情報のように書き換えられる。
以下、同様に、A020以降の再生時間IDの差分情報についても更新が必要なものについては、順次更新する。
以上のように、計算値および差分情報を更新し、過去の再生時間にコマンド情報が付与されても、現在閲覧している画面上に反映することができるので、同じ動画を複数のユーザが異なる再生時間で閲覧していたとしても、各ユーザのそれぞれの画像に対し、過去に付与されたコマンドが反映された画像を表示させることができ、再生時間が異なることによる表示内容の相違があったとしても、コマンドの処理結果は、各ユーザの画面において同一になる。
例えば、コマンドによってボールが移動され、図10(a)から図10(b)に示すように動画の再生画面が遷移する場合であっても、動画の再生開始時点を基準とした時間である再生時間が同じタイミングの画面を、同じタイミングで閲覧する場合には、各ユーザの端末装置4において同じ画面が表示される。
以上説明したように、この実施形態によれば、コマンド情報として記憶されている情報のうち、追加されたコマンド情報によって変更する必要があるコメント情報のみ更新するようにした。これにより、あるユーザが閲覧している再生時間よりも過去の再生時間に対してコマンドが追加されたとしても、その追加されたコマンドの再生時間以降のコマンドについても、その影響をうけるコマンドを更新するようにしたので、この更新によって更新されたコマンド情報が再生時間として到来したときに画面に表示することができ、過去の再生時間に対して発言されたコマンドを反映させた出力を行うことができる。また、バージョン情報および再生時間IDを参照して、追加されたコマンドの影響をうけるコマンド情報を抽出し、それを対象にして書き換えるようにしたので、計算値を演算するにかかる時間を従来に比べて短縮することができる。
また、コマンド情報の追加があったときに、記憶されたコマンド情報のうち変更が必要なコマンド情報について更新しておくようにしたので、シークされた後に計算を行う必要はなく、記憶領域からコマンド情報を読み出し、コマンド情報に応じた表示を行えばよいので、シークされてからコマンド情報に従った画像を表示するまでの時間を長引かせることを防ぐことができる。
以上説明した実施形態において、コマンド情報のいずれかに、コマンド情報によって実行される結果を端末装置4の出力装置に出力させるようなスクリプトを実行させるスクリプト情報が含めるようにしてもよい。例えば、
C=drawshape(x:10,y:10,color:0xfffffff)
なる文字列をスクリプトして記憶するようにしてもよい。これにより、特定された色の図形をxとyで指定された画面上の位置に表示することができる。
また、
C=drawshape(text:”あなたは”+NO+“番です”)
なる文字列を設定するとともに、「NO」という文字例を変数として設定しておく。
これにより、例えば、「NO」の変数の値が100であった場合には、「あなたは100番です」のような文字列が画面上に表示される。
このようなスクリプトは、番号を出力したり、図形を表示する他に、ある特定のコメントが発言された個数をカウントしてその結果を表示するようなアンケート機能や、所定の図形の内側だけ動画を見れるようにし、他の領域を隠蔽するようにし、コマンドに応じて窓の位置を移動させ、画像が見える範囲を変える窓機能を実現することが可能である。
また、以上説明した実施形態においては、コメント配信サーバ2から送信されるコメントを端末装置4においてコマンド情報に変換する場合について説明したが、コマンド配信サーバ3からコマンド情報が送信された場合には、受信部401がこのコマンド情報を受信し、コマンド情報更新部430に出力するようにしてもよい。また、コメント配信サーバ2とコマンド配信サーバ3とが同一のサーバによって構成され、コメント情報とコマンド情報の両方を送信するようにしてもよい。
また、図1における端末装置4の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりコマンドの処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…動画配信サーバ, 2…コメント配信サーバ, 3…コマンド配信サーバ, 4…端末装置, 401…受信部, 402…コマンド情報変換部, 410…定義記憶部, 420…コマンド情報記憶部, 430…コマンド情報更新部, 440…差分情報記憶部, 450…関連変数管理部, 460…差分情報更新部, 461…バージョン比較部, 462…動画再生時間判定部

Claims (5)

  1. 動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したコマンド情報と前記再生時間情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が前記コマンド情報を受信した後に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新するコマンド情報更新手段と、
    出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行するコマンド実行手段と、
    を有することを特徴とする端末装置。
  2. 前記コマンド情報更新手段は、前記更新が必要となったコマンド情報を更新する場合に、前記新たに受信されたコマンド情報に対応づけられた再生時間情報によって指定される再生時間以降の再生時間となっている再生時間情報のコマンド情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  3. 前記コマンド情報のいずれかには、スクリプトを実行させるスクリプト情報が含まれており、当該スクリプトは、コマンド情報によって実行される結果を前記出力装置に出力させる命令を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端末装置。
  4. 動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの後に前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新する更新ステップと、
    出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行する実効ステップと、
    を有するコマンド情報管理方法。
  5. 動画配信サーバから動画データを受信する際に、前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報と、をコマンド配信サーバから受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの後に前記動画データに対応するコマンド情報と当該コマンド情報に対応付けられる再生時間情報とを新たに受信した場合に、新たに受信されたコマンド情報及び再生時間情報を前記記憶手段に追加して記憶させ、前記記憶手段に既に記憶されている前記コマンド情報のうち、前記新たに受信されたコマンド情報を追加したことによって更新が必要となったコマンド情報を更新する更新ステップと、
    出力装置に再生される動画データの再生時間に従って、前記記憶手段に記憶された前記再生時間情報に対応する前記コマンド情報に応じた処理を実行する実効ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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