JP2012134586A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両周囲の画像を表示する際に、輝度の高い被写体の影響により、スミアが発生した場合でも、表示画像におけるスミアの影響を低減することができる車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】自車両の周囲を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、前記撮像手段で撮像された自車両周囲の画像を表示する表示手段と、を有する車両周辺監視装置において、前記撮像手段は、CCD型の固体撮像素子であり、入射した光の強度が飽和した場合に、該入射した光の強度が飽和した受光素子から、列方向の所定の一方向のみにスミアが発生するが、列方向の他方向および行方向にはスミアが発生しないようになっており、前記CCD型の固体撮像素子は、前記CCD型の固体撮像素子で撮像された撮像画面上において、前記スミアの発生方向が、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上の角度となるように配置されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両周辺監視装置に関するものである。
従来、車両に設置されたCCD型の固体撮像素子を備えた撮像装置で、車両周囲を撮像し、得られた撮像画像を、車室内の表示装置に表示する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−89716号公報
しかしながら、従来技術のように、CCD型の固体撮像素子を備える撮像装置を用いた場合には、撮像画像中に輝度の高い被写体が存在する場合に、スミアが発生してしまい、撮像画像中にスミアの発生による白飛びが生じてしまい、表示画像が見え難くなってしまう場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、自車両周囲の画像を表示する際に、輝度の高い被写体の影響により、スミアが発生した場合でも、表示画像におけるスミアの影響を低減することにある。
本発明は、自車両の周囲を撮像する撮像手段として、スミアの発生方向が一方向に抑えられたCCD型の固体撮像素子を用い、かつ、該CCD型の固体撮像素子により撮像される撮像画面上において、スミアの発生方向が、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上の角度となるように、該CCD型の固体撮像素子を配置することで、上記課題を解決する。
本発明によれば、スミアの発生方向が、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上の角度を有するように、CCD型の固体撮像素子を配置するため、撮像画面中のスミアの発生領域を、車両周辺の監視のために用いる領域の範囲外とすることができ、これにより、車両周辺監視用の表示画像に対するスミアの影響を低減することができる。
図1は、本実施形態に係る車両周辺監視システムの構成図である。 図2は、本実施形態の車載カメラの設置位置および撮像エリアの一例を示す図である。 図3は、合成俯瞰画像の一例を示す図である。 図4(a)は、車載カメラの位置、仮想視点の位置及び撮像エリアを示す図、図4(b)は、視点変換前の撮像画像を示す図、図4(c)は、視点変換された合成俯瞰画像を示す図である。 図5は、境界画像の一例を示す図である。 図6は、監視画像の表示例を示す図である。 図7は、本実施形態で用いるCCD型の固体撮像素子を構成する受光素子の配列を示す図である。 図8は、CCD型の固体撮像素子のスミア現象について説明するための図である。 図9は、本実施形態で用いる、第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子における、スミア現象について説明するための図である。 図10は、本実施形態で用いる、第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子を、スミアの発生方向が車両上下方向上側となるように配置した場合における、スミア現象について説明するための図である。 図11は、本実施形態に係る車載カメラを用いた場合において、スミア現象が発生した際における、監視画像の表示状態を示す図である。 図12は、本実施形態に係る車載カメラを用いない場合において、スミア現象が発生した際における、監視画像の表示状態を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両周辺監視システム100のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両周辺監視システム100は、制御装置10、自車両の外部に固定された4つの車載カメラ1a〜1d、イグニッションスイッチ2、撮像スイッチ3、リバースポジションスイッチ4、画像切替スイッチ5、およびディスプレイ6を備えている。これらの各装置はCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、相互に情報の授受を行うことができる。
図1に示すように、制御装置10は、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROM12に格納されたプログラムを実行する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備えている。
そして、制御装置10は、車両周辺を監視するための監視画像を生成し、生成した監視画像をディスプレイ6に表示させるために、撮像画像取得機能と、画像変換機能と、表示制御機能とを備えている。制御装置10は、上記各機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行することができる。
以下に、画像表示装置100の制御装置10が実現する各機能についてそれぞれ説明する。
まず、制御装置10の撮像画像取得機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、イグニッションスイッチ2に入力操作がされると、車載カメラ1a〜1dに所定周期で車両周囲を撮像させる。ユーザが撮像スイッチ3をオン操作した場合、あるいはリバースポジョションスイッチ4がオン信号を出力した(シフト位置としてリバースが選択された)場合に、図7に示すように、2分割されたディスプレイ3の画面Mの左側には監視画像Sが表示され、右側には車載カメラ1の撮像画像Pが表示される。なお、詳細は後述する。
図2は、車載カメラ1a〜1dを車両に取り付ける場合の配置例を示す図である。車載カメラ1a〜1dは、車両の外部の異なる位置に各々設置され、車両周囲の4方向の画像をそれぞれ撮像する。例えば、図2に示すように、フロントグリル近傍などの車両前方の所定位置に設置された車載カメラ1aは、車両前方の所定撮像エリアSP1の画像(以下、フロントビュー画像という)を撮像する。左サイドミラーなどの車両左側方の所定位置に設置され車載カメラ1bは、車両左側方の所定撮像エリアSP2の画像(以下、左サイドビュー画像という)を撮像する。ルーフスポイラーなどの車両後方の所定位置に設置された車載カメラ1cは、車両後方の所定撮像エリアSP3の画像(以下、リアビュー画像という)を撮像する。右サイドミラーなどの車両右側方の所定位置に設置された車載カメラ1dは、車両右側方の所定撮像エリアSP4の画像(以下、右サイドビュー画像という)を撮像する。これら4台の車載カメラ1a〜1dは所定周期で撮像画像を画像表示装置100へ送出する。制御装置10は、車載カメラ1a〜1dから撮像画像をそれぞれ取得する。なお、車載カメラ1a〜1dの具体的な構成については、後述する。
次に、制御装置10の画像変換機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、取得した各車載カメラ1a〜1dの撮像画像に基づいて、自車両上方の仮想視点から自車両および自車両周囲を見下ろした俯瞰画像に変換するとともに、これらを繋ぎ合わせて、一つの合成俯瞰画像を生成する。具体的には、制御装置10は、異なる位置の車載カメラ1a〜1dによって取得された各撮像画像を、各撮像画像の画素アドレスと合成俯瞰画像におけるアドレスとの対応関係を示す変換テーブルを参照して、合成俯瞰画像の座標へ変換する。そして、制御装置10は、座標変換された各撮像画像を繋ぎ合せ、自車両および自車両周囲の様子を示す一つの合成俯瞰画像を生成する。
図3は合成俯瞰画像Kの一例を示す図である。図3に示す合成俯瞰画像Kは、図2に示す車載カメラ1a〜1dによって撮像されたフロントビュー画像、左サイドビュー画像、リアビュー画像、右サイドビュー画像を視点変換して得た俯瞰画像A1、A2、A3およびA4を繋ぎ合せたものである。また、図3に示す合成俯瞰画像Kに示す斜線部分は自車両が存在する部分である。この部分には、上空の仮想視点から見た車両の画像を重畳することにより、あたかも上方の仮想視点から自車両および自車両周囲を見下ろした合成俯瞰画像Kを生成することができる。
本実施形態においては、この合成俯瞰画像Kを生成する具体的な手法としては、たとえば、図4(a)の車載カメラ1cの設置位置を視点としてエリアSPを撮像した撮像画像(図4(b))を、図4(a)に示す上空の仮想視点Qで撮像した俯瞰画像(図4(c))に変換する方法が挙げられる。この俯瞰画像は、エリアSPを車両中央の真上の仮想視点Qから自車両および自車両周囲を見下ろした画像である。ちなみに、変換前後の撮像画像(図4(b))の座標値と俯瞰画像(図4(c))の座標値の対応関係は、車載カメラ1cのレンズの特性および取り付け角度により一意に変換テーブル131において定義することができる。また、本方法においては、図4(c)に示す俯瞰画像を生成する際には、図4(b)に示す車載カメラ1cにより撮像された撮像画像のうちの一部、より具体的には、撮像画像の下側部分の一部のみを用いて、図4(c)に示す俯瞰画像の生成を行なう。
続いて、制御装置10の表示制御機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、上述した合成俯瞰画像Kを構成する、各俯瞰画像A1、A2、A3およびA4の境界領域Rを示す境界領域画像Lを合成俯瞰画像Kに重畳した監視画像Sを生成し、生成した監視画像Sをディスプレイ6を介して所定の態様で表示させる。
図5は、合成俯瞰画像Kに重畳する境界領域画像Lの一例を示す図である。境界領域画像Lは、合成俯瞰画像Kを構成する複数の撮像画像の各境界領域Rを含む。制御装置10は、車載カメラ1a〜1dの位置、各車載カメラ1a〜1dの撮像範囲、仮想視点の位置、合成俯瞰画像Kの表示範囲に応じて、1または2以上の境界領域画像Lを予め記憶している。この境界領域画像Lを複数記憶している理由は、例えば車両が壁などに接触してしまって、車載カメラ1の取付位置が出荷時より、ずれてしまった場合に、監視画像における境界領域画像Lの位置がずれて表示されてしまうことを防止するために、境界領域画像Lを変更することで、ずれを防止する、いわゆるキャリブレーションを実行できるようにするためである。
また、図5に示す車両画像Vは、監視画像における自車両の位置を車両乗員に認識させるため、仮想視点から見下ろした車両の平面図であるCG(コンピュータグラフィックス)画像である。この車両画像Vは、境界領域画像Lの一部として記憶してもよいし、境界領域画像Lとは別個の画像データとして記憶することもできる。
本実施形態の制御装置10は、異なる位置で撮像された撮像画像を座標変換し、これらを繋ぎ合せて一つの合成俯瞰画像Kを生成するため、異なる撮像画像から合成された領域同士の境界(図3に示す俯瞰画像A1、A2、A3、A4の各領域の境界)では映像の歪みの程度が大きくなり、映像の連続性が損なわれるという問題がある。特に、各合成俯瞰画像Kを構成する各俯瞰画像A1,A2,A3,A4の繋ぎ目に路上の立体物が映るような場合には、画像の不連続性から立体物の認識が難しくなる。
この点を解決するために、本実施形態の制御装置10は、撮像画像から合成された俯瞰画像A1,A2,A3,A4の境界領域Rを示す境界領域画像Lを合成俯瞰画像Kに重畳し、監視画像Sとして表示する。このように、境界領域画像Lを合成俯瞰画像Kに重畳させて示すことにより、合成俯瞰画像Kが複数の撮像画像から構成されていること、および、境界領域R付近において画像として正確性に欠けることとを乗員に認識させることができる。
そして、本実施形態の制御装置10は、このような境界領域Rを示す境界領域画像Lと、車両画像Vとを、合成俯瞰画像Kに重畳させて監視画像Sを生成し、生成した監視画像Sを車載のディスプレイ6に表示させる。
図6に、本実施形態の監視画像Sの表示例を示す。本実施形態では、図6に示すように、2分割されたディスプレイ6の画面Mの左側には監視画像Sが表示され、右側には車載カメラ1aまたは1cの撮像画像Pが表示されている。なお、図6中においては、撮像画像Pとして、車載カメラ1aの撮像画像が表示されている例を示している。
図6に示す撮像画像Pは、車載カメラ1aまたは1cのいずれかのカメラで撮像された画像、すなわち、フロントビュー画像、リアビュー画像であり、リバースポジションスイッチ4がオン、すなわちシフト位置がリバースである場合には、車両後方に設置された車載カメラ1cで撮像されたリアビュー画像が表示され、リバースポジションスイッチ4がオフである場合には、車両前方に設置された車載カメラ1aで撮像されたフロントビュー画像が表示される。なお、画面Mの表示レイアウトは特に限定されず、任意に設定することができる。また、画像切替スイッチ5をオン操作することで、画面Mの左側に表示される画像を切り替えることができる。たとえば、車載カメラ1bで撮像された左サイドビュー画像から、運転者の死角となる助手席側(左側通行では車両左側)の前輪付近の撮像画像を切り出し(サイドモニタ画像という)、この不図示のサイドモニタ画像と監視画像Sとを画像切替スイッチ5のオン操作で切り替えるように構成することができる。なお、図6において、左側の表示領域に表示する画像は、経路案内画像などから切り替わる際には、まず、監視画像Sが表示されるようになっている。そして、この場合において、ユーザが操作する画像切替スイッチ5のオン操作がされると、サイドモニタ画像に切り替わり、再度、画像切替スイッチ5をオン操作すると、監視画像Sに切り替わるようになっている。
次いで、本実施形態における車載カメラ1a〜1dについて説明する。本実施形態では、車載カメラ1a〜1dとして、CCD型の固体撮像素子を備えるものを使用する。図7は、本実施形態で用いるCCD型の固体撮像素子を構成する受光素子20の配列を示す図である。図7に示すように、本実施形態で用いるCCD型の固体撮像素子は、行列状に配置された複数の受光素子20を備えており、各受光素子20に入射した光の量を電荷量に変換する光電変換を行い、これにより得られた電気信号を読み出すことにより、撮像画像を得ることができる素子である。なお、図7においては、受光素子20が、18×14個(i=0〜17、j=0〜13)であるような構成を例示したが、受光素子20の数は特に限定されない。
次いで、CCD型の固体撮像素子に特有の現象であるスミア現象について、説明する。図8は、CCD型の固体撮像素子のスミア現象について説明するための図である。図8に示すように、CCD型の固体撮像素子において、たとえば、(i=15,j=4)の受光素子20aにおいて、高輝度被写体からの光を受光し、その結果、受光素子により受光可能な光の強度を超えてしまった場合に、この受光素子20aの信号強度が飽和してしまい、該受光素子20aにおける信号強度が最大値となり、得られる撮像画面上では、白色として検出されることとなる。これに加えて、このように受光可能な光の強度を超えてしまった受光素子20aの影響により、この受光素子20aと同じ列に位置する受光素子、具体的には、(i=15,j=0〜3,5〜13)の受光素子についても、信号強度が最大値となってしまい、得られる撮像画面上では、同様に、白色として検出されることとなる。そのため、結果として、得られる撮像画面上においては、(i=15,j=0〜13)の受光素子に対応する位置に、筋状の白飛び部分が発生することとなる。これが、CCD型の固体撮像素子のスミア現象である。なお、図8においては、(i=15,j=4)の受光素子20a、すなわち、高輝度被写体からの光を受光した受光素子を、黒色で塗りつぶして示し、スミア現象により、白飛びが生じる受光素子を、灰色で塗りつぶして示した。
そして、このようなスミア現象は、主として、次の2つの原因により、発生するものに分けることができる。
すなわち、第1に、受光素子20aの信号強度が飽和することで、同じ列に位置する受光素子に、受光素子20aで光電変換された電荷が溢れてしまい、これにより、同じ列に位置する受光素子においても、信号強度が飽和してしまうことにより、引き起こされるスミア現象(以下、第1のスミア現象とする。)。
第2に、同じ列に位置する受光素子で蓄積された電荷を、電気信号に変換するために、列方向に逐次転送する際に、受光素子20aで光電変換された電荷が、上乗せされてしまい、これにより、同じ列に位置する受光素子においても、信号強度が飽和してしまうことにより、引き起こされるスミア現象(以下、第2のスミア現象とする。)。
そして、これらの第1および第2のスミア現象のうち、第1のスミア現象(すなわち、受光素子20aで光電変換された電荷が溢れてしまうことによるスミア現象)については、たとえば、受光素子20aで光電変換された電荷が溢れ出る前に、露光の終了が可能な構成とすることにより、防止することができる。そして、この場合には、図9に示すように、(i=15,j=0〜3)の受光素子については、スミア現象は発生せず、これらの受光素子においては、撮像画面上で、白飛びが発生することを防止することができる。本実施形態では、車載カメラ1a〜1dを構成するCCD型の固体撮像素子を、このような第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子を備えるものを使用する。すなわち、本実施形態では、CCD型の固体撮像素子として、第1のスミア現象が防止され、(i=15,j=4)の受光素子20aの信号強度が飽和した場合には、同じ列に位置し、かつ、受光素子20aより下側に位置する、(i=15,j=0〜3)の受光素子においては、スミア現象が発生せず、同じ列に位置し、かつ、受光素子20aより下側に位置する、(i=15,j=5〜13)の受光素子のみにおいて、スミア現象が発生するものを用いる。なお、このような第1のスミア現象が防止されたようなCCD型の固体撮像素子としては、たとえば、高速CCD等の短い時間での撮像制御が可能なものを用いることができるが、特に限定されない。
また、このような第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子においては、同じ列に位置する受光素子で蓄積された電荷を、列方向に逐次転送する際における転送方向は、通常決まっているものであり、そのため、このようなCCD型の固体撮像素子を、正方向で使用した場合には、図9に示すように、スミア現象の発生方向は、撮像画像の下側方向に向かうものとなる。
これに対して、このような第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子を、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向下向きの方向、すなわち、自車両が水平位置にある場合に、自車両から地面に向かう方向と、反対側の方向となるように、該CCD型の固体撮像素子を配置する。具体的には、第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子を、上下逆方向、すなわち、180°回転させた状態で配置する。図10に、本実施形態における、第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子の配置例を示す。なお、図10においては、図9の場合と比較して、180°回転させた状態となっており、また、図10においては、上述した図8、図9と同じ位置において高輝度被写体が撮像された場合における、スミア現象の発生態様を示している。図10に示す場合においては、図9の場合と比較して、180°回転させた状態となっているため、高輝度被写体からの光を受光する受光素子20aが、(i=2,j=9)の受光素子となり、スミア現象が発生する受光素子が、(i=2,j=10〜13)の受光素子となる。
本実施形態で用いる車載カメラ1a〜1dおよびこれを構成するCCD型の固体撮像素子は、以上のように構成されている。
上述のように本実施形態では、車載カメラ1a〜1dとして、第1のスミア現象が防止されCCD型の固体撮像素子を用い、かつ、このようなCCD型の固体撮像素子を、上下逆方向、すなわち、180°回転させて、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向上向きの方向となるように配置している。そのため、たとえば、図6に示すディスプレイ6の画面Mにおいて、図11に示すように、ディスプレイ6の画面Mの右側に表示されている、車載カメラ1aの撮像画像(フロントビュー画像)において、スミアが発生した場合でも、スミアの発生方向を撮像画像の上側方向とすることができ、スミアの発生領域を、俯瞰画像での使用領域範囲外とすることができる。そして、その結果として、本実施形態においては、ディスプレイ6の画面Mの左側に表示される監視画像S中において、車載カメラ1aの撮像画像で発生したスミアの影響が出てしまうことを有効に防止することができる。なお、図11中においては、理解を容易とするために、画面Mの右側に表示されている、車載カメラ1aの撮像画像に、受光素子の配置パターンおよび俯瞰画像での使用領域を併せて示したが、実際の撮像画像には、これらは表示されることはない(後述する、図12においても同様。)。
一方で、図12に示すように、車載カメラ1a〜1dを構成するCCD型の固体撮像素子として、上述した第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子を用いているものの、このようなCCD型の固体撮像素子を、正方向で用い、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向上向きの方向となるように配置した場合には、スミアの発生領域が、俯瞰画像での使用領域の範囲内となってしまう。そして、その結果、ディスプレイ6の画面Mの左側に表示される監視画像S中において、車載カメラ1aの撮像画像で発生したスミアの影響が出てしまうこととなる。また、特に図示していないが、車載カメラ1a〜1dを構成するCCD型の固体撮像素子として、第1のスミア現象が防止されたCCD型の固体撮像素子以外の、CCD型の固体撮像素子を用いた場合にも、同様の現象が発生することとなる。これに対して、本実施形態によれば、第1のスミア現象が防止されCCD型の固体撮像素子を用い、かつ、このようなCCD型の固体撮像素子を、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向上向きの方向となるように配置することで、このような問題を有効に解決できるものである。
また、本実施形態によれば、スミアの発生方向を撮像画像の上側方向とすることができため、たとえば、車載カメラ1cにより撮像されたリアビュー画像中において、スミア現象が発生した場合でも、スミアが上側に向かって発生することとなるため、白線認識や後方車両認識を行なう際に必要となる、撮像画像のうち比較的下側の部分に、スミアが発生することを防止することができる。そして、これにより、本実施形態によれば、車載カメラ1cにより撮像されたリアビュー画像による、白線認識や後方車両認識を行なう際における、スミアの影響を低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、車載カメラ1a〜1dとして、第1のスミア現象が防止されCCD型の固体撮像素子を用い、かつ、このようなCCD型の固体撮像素子を、上下逆方向、すなわち、180°回転させて使用するものであるため、CCD型の固体撮像素子で撮像された画像を変換する際に、上下反転させるような処理を行なえばよいだけであるため、その後の画像処理が簡便なものとすることができる。
なお、上述した実施形態において、車載カメラ1a〜1dは本発明の撮像手段に、ディスプレイ6は本発明の表示手段に、制御装置10の画像変換機能は本発明の画像変換手段に、それぞれ相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述した実施形態では、第1のスミア現象が防止されCCD型の固体撮像素子を、180°回転させて使用し、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向上向きの方向となるようにしたが、このような構成に特に限定されず、少なくとも、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上回転させて配置させ、スミア現象が発生する方向が、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上の角度を有するような構成とすればよい。また、この場合においては、左側に90°以上回転させて配置してもよいし、あるいは、右側に90°以上回転させて配置してもよい。
100…車両周辺監視システム
1a〜1d…車載カメラ
10…制御装置
2…イグニションスイッチ
3…撮像スイッチ
4…リバースポジションスイッチ
5…画像切替スイッチ
6…ディスプレイ
P…撮像画像
S…監視画像
R…境界領域
V…自車両

Claims (4)

  1. 自車両の周囲を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された自車両周囲の画像を表示する表示手段と、を有する車両周辺監視装置において、
    前記撮像手段は、行列配置された複数の受光素子により入射する光を受光するCCD型の固体撮像素子であり、
    前記CCD型の固体撮像素子は、前記受光素子に入射した光の強度が飽和した場合に、該入射した光の強度が飽和した受光素子から、列方向の所定の一方向のみにスミアが発生するが、列方向の他方向および行方向にはスミアが発生しないようになっており、
    前記CCD型の固体撮像素子は、前記CCD型の固体撮像素子で撮像された撮像画面上において、前記スミアの発生方向が、自車両の上下方向下向きの方向に対して、90°以上の角度となるように配置されていることを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 請求項1に記載の車両周辺監視装置において、
    前記CCD型の固体撮像素子は、前記CCD型の固体撮像素子で撮像された撮像画面上において、前記スミアの発生方向が、自車両の上下方向上向きの方向となるように配置されていることを特徴とする車両周辺監視装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両周辺監視装置において、
    前記撮像手段により撮像された撮像画像を自車両上方から見下ろした俯瞰画像に変換する画像変換手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記俯瞰画像と、前記撮像手段により撮像された撮像画像と、を同時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
  4. 請求項3に記載の車両周辺監視装置において、
    前記撮像手段を複数備えるとともに、
    前記画像変換手段は、前記複数の撮像手段により撮像された複数の撮像画像に基づいて、前記複数の撮像画像を自車両上方から見下ろした画像に視点変換するとともに繋ぎ合せて合成俯瞰画像を生成し、
    前記表示手段は、前記合成俯瞰画像と、前記複数の撮像手段のうちの1つの撮像手段により撮像された撮像画像と、を同時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
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