JP2012133971A - 自動点滅回路を備えるled照明装置 - Google Patents

自動点滅回路を備えるled照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱分布の均一化と、回路のスリム化を図る。
【解決手段】整流回路2の出力側と直列に接続されるLED集合体10と、LED集合体10への通電を制御するLED駆動手段3と、周囲環境の照度を検出する照度検出手段51と、整流回路2で全波整流された入力電圧の電圧値を検出する入力電圧検出手段52と、照度検出手段51で検出された照度と、入力電圧検出手段52で検出された入力電圧とに基づいて、LED駆動手段3に通電する電流値を制限する入力制御手段53とを備え、入力制御手段53が、照度検出手段51で検出された照度が明るくなる程、又は入力電圧検出手段52で検出された入力電圧が高くなる程、LED駆動手段3の通電量を減少させるように電流値を制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、周囲の明るさに応じて照明等を点消灯させる自動点滅回路を備えるLED照明装置に関する。
近年、照明用の光源として、白熱電球や蛍光灯に比べ低消費電力で駆動可能な発光ダイオード(以下「LED」ともいう。)が注目されている。LEDは小型で耐衝撃性にも強く、球切れの心配がないといった利点がある。ところで、照明用途、例えば街路灯等として使用される場合は、夜間のみ点灯させて日中はOFFとするような点灯/消灯の自動切り替えを行うため、タイマによるON/OFF切り替えや、周囲の明るさを光検出素子で検出し、検出された明るさに応じてスイッチ素子をON/OFFする自動点滅器が使用されている。このような自動点滅器を照明装置に付加しようとすれば、従来高価になる問題があった。それは、従来の自動点滅器は、直流駆動のため、商用電源の交流で駆動するには、スイッチング電源などの電源回路が必要となり、回路構成のコストがかかるためである。 照明機器用の電源としては、家庭用電源など交流を電源として用いることが望まれる。例えば、図19に示す従来の自動点滅器を備えるLED照明装置においては、LED91を点灯する駆動電流を得るために、商用電源90をLED駆動電力に変換するLED用電源回路92(例えば定電流回路)と、自動点滅器93を駆動するための点滅器用電源回路94(例えばDC24V)とを備えている。この回路では、電源回路をLED駆動用と自動点滅器駆動用に2種類備える必要があり、回路コストが高くなる。また、電力変換に伴う損失も無視できない。これに対して、図20に示すようにLED駆動用と自動点滅器駆動用の電源回路95を共通化することも考えられるが、この場合でも電源回路が必要となる点においては代わりがなく、依然として回路構成の複雑化とコスト、寿命、電力効率等の問題が残る。
さらに一方で、交流電源を直流に変換するために、図21に示すように、ブリッジ回路で全波整流した後、平滑コンデンサで平滑することが行われている。図21に示す駆動回路では、交流電源71をブリッジ回路72で全波整流し、平滑コンデンサ73で平滑した後、定電流回路やスイッチング電源回路等の駆動回路74でLED群75を駆動している。この回路では、平滑のための平滑コンデンサ73に高耐圧、高容量の特性が要求されるため、アルミ電解コンデンサなど大型の素子が必要となる。また一般に電解コンデンサは周囲温度が高温の場合、寿命が短くなるという問題もある。さらにスイッチング電源に用いられるコイルにも同様に大型化や高温下での性能劣化といった問題がある。
特開2005−93728号公報
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、回路構成を簡素化し、安価で低消費電力な自動点滅回路を備えるLED照明装置を提供することにある。また他の目的としては、電解コンデンサを用いず、平滑化を不要とした自動点滅回路を備えるLED照明装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
以上の目的を達成するために、第1の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、LED駆動手段3への通電を、周囲環境の照度に応じて制御する自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、交流電源に接続可能で、該交流電源の交流電圧を整流した脈流電圧を得るための整流回路2と、前記整流回路2の出力側と直列に接続されるLED集合体10と、前記LED集合体10への通電を制御するLED駆動手段3と、周囲環境の照度を検出する照度検出手段51と、前記整流回路2で全波整流された入力電圧の電圧値を検出する入力電圧検出手段52と、前記照度検出手段51で検出された照度と、前記入力電圧検出手段52で検出された入力電圧とに基づいて、前記LED駆動手段3に通電する電流値を制限する入力制御手段53と、を備え、前記入力制御手段53が、前記照度検出手段51で検出された照度が明るくなる程、又は前記入力電圧検出手段52で検出された入力電圧が高くなる程、前記LED駆動手段3の通電量を減少させるように電流値を制御することができる。これにより、照度に基づいたON/OFF制御のみならず、全波整流する入力電圧の電圧値に基づいて、通電量を制御できるため、駆動素子への負荷を低減できる利点が得られる。またこの方式では、従来のように脈流電圧を降圧して直流電圧を生成しないため、平滑化のためのコンデンサが不要となり、装置の信頼性と長寿命化が図られる。
また、第2の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記LED集合体10が、整流回路2と接続される少なくとも一のLED素子を有する第一LED部11と、前記第一LED部11と接続される少なくとも一のLED素子を有する第二LED部12と、前記第二LED部12と接続される少なくとも一のLED素子を有する第三LED部13と、を備えており、前記自動点滅回路を備えるLED照明装置はさらに、前記第二LED部12と並列に接続され、前記第一LED部11への通電量を制限するための第一手段21と、前記第三LED部13と並列に接続され、前記第一LED部11及び前記第二LED部12への通電量を制限するための第二手段22と、前記第一手段21による前記第一LED部11への通電制限量を制御するための第一電流制御手段31と、前記第二手段22による前記第一LED部11及び第二LED部12への通電制限量を制御するための第二電流制御手段32と、前記第三LED部13と接続されるLED駆動手段3と、前記LED駆動手段3の通電量を制御するための駆動素子制御手段5と、を備えることができる。これにより、LED部を多段に接続した多段回路において、入力電圧が変化する際に、この変化に応じてLED駆動手段の電流量制御できるので、自動点滅回路をLED駆動手段の保護にも併用できる利点が得られる。
さらに、第3の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記第一LED部11が、複数のLED分割部16に分割されており、前記LED分割部16は、少なくとも前記第二LED部12の上流側及び/又は下流側、あるいは前記第三LED部13の上流側及び/又は下流側に接続することができる。これにより、入力電圧が低下しLED部がOFFとなった際に、バイパス制御手段に電圧が印加されて損失が生じる事態を、LED分割部によって電圧を担うことによって回避できる。
さらにまた、第4の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記入力制御手段53が、前記LED駆動手段3に通電する電流値を制限する電流制限量を、連続的に調整可能に構成できる。これにより、自動点滅回路は単なるON/OFF制御でなく、周囲照度の変化等に応じて徐々に電流量を制限して自動点滅を効かすように制御できる。
さらにまた、第5の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記入力電圧が、周期的に増減を繰り返す正弦波状の波形であり、前記入力制御手段53が、入力電圧の内、ピークの近傍に該当する領域から電流量の制限を開始するように構成できる。これにより、自動点滅回路は、例えば通常の入力電圧の裾の部分からカットしていく制限方式に比べ、ピーク部分通常は波形の中央から左右にカットしていくことで、ピーク近傍の電圧で点灯されるLED部を点灯させないようにして、LED部への負荷を軽減すると共に、点灯時間の減少を抑えることで自動点滅回路が機能する際のちらつきを抑制できる。
さらにまた、第6の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記駆動素子制御手段5を配置した制御ラインCLを備え、前記入力制御手段53が、前記制御ラインCL上であって、前記駆動素子制御手段5の前段において分岐された電流制限ラインLLに接続することができる。これにより、LED駆動手段の通電量が、周囲環境の照度のみならず、全波整流された入力電圧にも応じて調整され、特に入力電圧が高い状態ではLED駆動手段への通電量を制限してこれを保護できる。
さらにまた、第7の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記LED集合10を構成する複数のLED部同士が出力ラインOL上で直列に接続されており、前記制御ラインCL上に、前記第一電流制御手段31と、第二電流制御手段32とが直列に接続されており、前記制御ラインCLが、前記出力ラインOLの少なくとも一部と並列に接続されており、前記並列接続された出力ラインOLと制御ラインCLと間で、これらを橋渡しする縦断ラインCRが梯子状に接続される構成とできる。これにより、制御ラインと出力ラインとを梯子状に構成でき、交差する配線を無くし、また回路長を短くして、回路パターンを簡素化し、その分回路パターンの幅を広くとることができ、放熱性の点で有利となる。特に、街路灯では細長い形状のものが多いため、回路基板もこれに応じて細長い形状となることが多く、このような形状においても回路パターンを幅広く、回路長を短く設計できることは有利となる。
さらにまた、第8の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記制御ラインCLと別個に、前記駆動素子制御手段5を接続する第二制御ラインCL2を備えており、前記第二接続ラインと前記出力ラインOLとが並列に接続される構成とできる。これにより、LED駆動手段を制御する駆動素子制御手段5を、第一電流制御手段、第二電流制御手段を設けた制御ラインとは別の第二制御ラインに設けることで、自動点滅回路の動作時に、確実にLED駆動手段をOFFにできる利点が得られる。
さらにまた、第9の側面に係る自動点滅回路を備えるLED照明装置によれば、前記LED集合体10が、前記整流回路2で全波整流された入力電圧が上昇するに従って、又は周囲環境の照度が低下するに従って、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13の順に点灯され、入力電圧が低下するに従って、又は周囲環境の照度が上昇するに従って、第三LED部13、第二LED部12、第一LED部11の順に消灯されるよう構成できる。これにより、多段回路において自動点滅を適切に実行できる。また放熱の均一化を図ることができる。またLEDを集中させないことから、熱分布の均一化も図られ、放熱性の面でも有利となる。加えて、LED部の多段回路を、VCCから直に接続するのでなく、梯子状に接続して、LED部に配線する導線を減らすことができる。この結果、基板の幅を狭くすることができ、回路の小型化に寄与する。
さらにまた、第10の側面に係る自動点滅回路によれば、前記照度検出手段51をフォトトランジスタとすることができる。これにより、フォトIC等に比べ応答速度を向上でき、多段回路に適した自動点滅回路を実現できる。特に応答速度を高めることで、入力電圧が周期的に変化してもこれに追従した正確な自動点滅を実現できる。
さらにまた、第11の側面に係る自動点滅回路によれば、前記入力電圧検出手段52を、前記フォトトランジスタのコレクタ側に接続された抵抗器とできる。これにより、極めて簡素な回路構成により、照度変化と入力電圧変化の両方に対応した電流制御を実現できる。
実施の形態1に係るLED照明装置を示すブロック図である。 実施の形態2に係るLED照明装置を示すブロック図である。 実施例1に係るLED照明装置を示す回路図である。 交流電圧を整流した脈流電圧の波形を示すグラフである。 脈流電圧を図3の回路に入力した場合の電流波形を示すグラフである。 利用効率を重視した制御に基づく電流波形を示すグラフである。 図3の回路において入力電圧が低い領域での電流の流れを示す回路図である。 図3の回路において自動点滅回路によってLED集合体をOFFさせる際の電流の流れを示す回路図である。 実施例2に係るLED照明装置を示す回路図である。 実施例3に係るLED照明装置を示す回路図である。 実施例4に係るLED照明装置を示す回路図である。 LED分割部を設けないLED部にOFF時に印加される電圧を示す模式図である。 LED分割部を設けたLED部にOFF時に印加される電圧を示す模式図である。 図11の回路において自動点滅回路が作動してLED集合体をOFFとする際の電流の流れを示す回路図である。 実施例5に係るLED照明装置を示す回路図である。 LED照明装置を街路灯に適用した例を示す斜視図である。 自動点滅回路の動作時の電流波形を示すグラフである。 波高値を低下させて照度を抑える様子を示すグラフである。 従来の自動点滅器を備えるLED照明装置を示すブロック図である。 LED駆動用と自動点滅器駆動用の電源回路を共通化したブロック図である。 従来の平滑コンデンサを備えるLED駆動回路を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための自動点滅回路を備えるLED照明装置を例示するものであって、本発明は自動点滅回路を備えるLED照明装置を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
なお本明細書において「直列に接続される」とは、特に断りのない場合は、相対的に直列接続されておれば足り、直列接続が維持されている限り、間に他の部材を介在させることを阻害しない。間に他の部材を介在させず直接接続する場合は、原則として直接接続である旨を明言する。また本明細書においてアースとは、所謂グランドへの接地に限られず、仮想接地点を含むことはいうまでもない。例えば、照明装置の金属製ケースを仮想接地点として利用する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係るLED照明装置のブロック図を示す。この図に示すLED照明装置100は、交流電源APに接続されて、交流電圧を整流した脈流電圧を得るための整流回路2と、複数のLED部で構成されたLED集合体10とを、出力ラインOL上で各々直列に接続している。ここではLED部を3つ使用しており、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13を直列に接続して、LED集合体10を構成している。
また第二LED部12、第三LED部13には、各々両端に通電量を制御するための第一手段21、第二手段22が接続される。第一手段21、第二手段22は、それぞれLED部に対して並列に設けられているため、通電量を調整するバイパス経路を構成する。すなわち第一手段21、第二手段22によってバイパスされる電流量を調整できるので、結果的に各LED部の通電量を制御できる。図1の例では、第二LED部12と並列に第一手段21が接続され、第一バイパス経路BP1を形成する。また第三LED部13と並列に第二手段22が接続され、第二バイパス経路BP2を形成する。なお本明細書においては、出力ライン上に接続されたLED部等をバイパスするバイパス経路にも、出力電流が流れることがあるため、この意味で出力ラインに含めて使用する。
(電流制御手段)
また定電流駆動を行うため、定電流回路の制御用に電流制御手段が設けられる。この回路例では第一手段21、第二手段22と第一電流制御手段31、第二電流制御手段32で、一種の定電流回路が構成される。
電流制御手段は第一手段21、第二手段22と接続されており、第一手段21、第二手段22のON/OFFや電流量連続可変といった動作を制御する。具体的には、第一手段21の動作を制御する第一電流制御手段31と、第二手段22の動作を制御する第二電流制御手段32とが設けられる。第一電流制御手段31、第二電流制御手段32は、LEDの電流量をモニタし、その値に基づいて第一手段21、第二手段22の制御量を切り替える。また電流制御手段同士は、直列に接続される(詳細は後述)。
LED部は、複数のLED素子を直列及び/又は並列に接続したブロックである。LED素子は、表面実装型(SMD)や砲弾型のLEDが適宜利用できる。またSMDタイプのLED素子のパッケージは、用途に応じて外形を選択でき、平面視が矩形状のタイプ等が利用できる。さらに、複数のLED素子をパッケージ内で直列及び/又は並列に接続したLEDをLED部として使用することも可能であることは言うまでもない。
各LED部に含まれるLED素子の順方向電圧の加算値である小計順方向電圧は、直列接続されたLED素子の個数によって決まる。例えば順方向電圧3.6VのLED素子を6個使用する場合の小計順方向電圧は、3.6×6=21.6Vとなる。
このLED照明装置100は、電流検出手段で検出した電流値に基づいて各LED部に対する通電のON/定電流制御/OFFを切り替える。いいかえると、整流電圧の電圧値でなく、現実に通電される電流量に基づいた電流制御であるため、LED素子の順方向電圧のばらつきに左右されず、適切なタイミングで正確なLED部の切り替えが実現され、信頼性の高い安定した動作が見込まれる。なお電流値の検出には、電流検出手段等が利用できる。
具体的に図1の例では、第一電流制御手段31が第一LED部11の通電量に基づいて、第一手段21による第一LED部11への通電制限量を制御する。具体的には、第一手段21及び第二手段22がONの状態で、通電量が予め設定された第一基準電流値に達したとき、第一手段21は第一LED部11を定電流駆動する。その後入力電圧が上昇して、第一LED部11と第二LED部12を共に駆動できる電圧に達すると、第二LED部12に電流が流れ始め、さらにその電流値が第一基準電流値を超えると、第一手段21はOFFとなる。さらに第二電流制御手段32が第一LED部11及び第二LED部12の通電量に基づいて、第二手段22による第一LED部11及び第二LED部12への通電制限量を制御する。具体的には、通電量が予め設定された第二基準電流値に達すると、第二手段22は第一LED部11と第二LED部12を定電流駆動する。その後入力電圧が上昇して、第一LED部11と第二LED部12と第三LED部13とを共に駆動できる電圧に達すると、第三LED部13に電流が流れ始め、さらにその電流値が第二基準電流値を超えると、第二手段22はOFFとなる。最後にLED駆動手段3は、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13を定電流駆動させる。
ここで、第一基準電流値<第二基準電流値となるよう設定することで、第一LED部11から第二LED部12、第三LED部13への順で、ON/定電流制御/OFFを順次切り替えることができる。
以上のようにLED照明装置100は、家庭用電源などの交流電源を用いて、その交流を全波整流した後に得られる周期的に変化する脈流電圧に合わせて、直列に配置されたLED素子を適切な個数だけ点灯させるように構成した複数の定電流回路を備えており、各定電流回路を各々適切に動作させるように複数のLED電流検出回路を動作させることができる。
このLED照明装置100は、第1の電流値で第1LED部11を通電させ、第1の電流値よりも大きい第2の電流値で第1LED部11及び第2LED部12を通電させ、さらに第2の電流値よりも大きい第3の電流値で第1LED部11、第2LED部12、第3LED部13を通電させる。特に各LED部への通電量を定電流制御によって制限することで、電流量に応じてLED部のON/定電流制御/OFFを切り替えることができ、脈流電圧に対して効率よくLEDを点灯駆動できる。
なおLED部はそれぞれ、複数の発光ダイオード素子を相互に直列に接続して構成できる。これにより、脈流電圧を複数の発光ダイオード素子で効果的に分圧できる上、発光ダイオード素子毎の順方向電圧Vfや温度特性のばらつきをある程度吸収してブロック単位での制御を均一化できる。ただ、LED部の数や各LED部を構成する発光ダイオード素子数等は、要求される明るさや入力電圧等によって任意に設定でき、例えばLED部を一の発光ダイオード素子で構成したり、LED部の数を多くしてより細かな制御を行うこと、あるいは逆にLED部を2つのみとして制御をシンプルにすることも可能であることは言うまでもない。
(実施の形態2)
なお、上記構成ではLED部数を3としたが、LED部数は2とすることも、あるいは4以上とすることもできることは言うまでもない。例えば図1のLED照明装置において、さらに第四LED部を追加した例を、実施の形態2として図2に示す。この図に示すLED照明装置200は、出力ラインOLに、第四LED部14と、LED駆動手段3と、電流検出手段4とを直列に接続している。第四LED部14も他のLED部と同様、複数の発光ダイオードで構成されている。なお図2の例では、第四LED部14は、第三LED部13とLED駆動手段3との間に接続されているが、上述の通りこれらと直列接続されていればよく、接続順は適宜変更できる。また第四LED部14と並列に第三手段23が接続され、第三バイパス経路BP3を形成する。第三手段23は、第三電流制御手段33で制御される。さらにLED駆動手段3には駆動素子制御手段5が接続される。このようにLED部の接続数を更に増やすことで、より細かなLED部間の点灯切り替え制御が可能となり、LED利用効率を一層改善できる。また、LED部数は5以上に増やすこともでき、これによってさらに細かな点灯切り替え制御が可能となる。さらに図2の例では、各LED部がON/OFFされる切り替え動作を後述する図5に示すように、入力電流に対してほぼ均等に分割しているが、均等にする必要は必ずしも無く、異なる電流でLED部を切り替えてもよい(詳細は後述)。また出力ライン上に接続されたLED駆動手段3の通電量は、駆動素子制御手段5により制御される。なおLED部の印加電圧を入力電圧の最大値に一致させるよう設計する場合、あるいは入力電圧そのものの値がLED部の印加電圧と等しい場合は、LED駆動手段3や駆動素子制御手段5を設けなくともよい。
(自動点滅回路50)
さらに、LED集合体10と整流回路2との間に、自動点滅回路50を設けることができる。自動点滅回路50は、周囲環境の照度を検出する照度検出手段51と、整流回路2で全波整流された入力電圧の電圧値を検出する入力電圧検出手段52と、通電量を制限する入力制御手段53とを備えている。入力制御手段53は、照度検出手段51の出力信号と入力電圧検出手段52の出力信号とに基づいて、電流制限量を規定する。ここでは、照度と入力電圧の積によって、電流制限量を決定している。この構成によって、従来の照度に基づいたON/OFF制御のみならず、全波整流する入力電圧の電圧値にも基づく通電量の制御が実現できる。この結果、LED駆動手段3への負荷を低減できる利点が得られる。
特にこのLED照明装置100は、多段回路としてLED部にバイパス経路を設けているため、出力ラインOLに直列接続されたLED駆動手段に過度な負荷がかかり、損失が生じるという問題がある。すなわち、出力ラインOLの電流値が低下すると、自動的にバイパス経路が作動してLED部に電流が流れなくなるため、出力ラインOLに印加される入力電圧がLED駆動手段に印加されてしまう。このためLED駆動手段には高耐圧が要求される上、損失も大きくなって発熱に対する放熱対策も必要となる。多段回路でない通常のLED駆動回路であれば、電流を小さくしてもLED素子が直列接続されているため、その電圧が0Vになることはない。一方で本実施の形態に係る多段回路では、上述の通り各LED部がパイパス経路を有しているため、電流が低下するとバイパスされて0Vになってしまうという多段回路に特有の問題が生じる。この問題を、上記の自動点滅回路50を利用することで、出力ラインOLのLED駆動手段3をOFFにして、損失を低減できる利点が得られる。
またこの方式では、従来のように脈流電圧を降圧して直流電圧を生成しないため、平滑化のためのコンデンサが不要となり、装置の信頼性と長寿命化が図られる。一般的な定電流回路や抵抗のみの回路で用いるコンデンサの静電容量は、100〜300μF程度が必要となる。このような大容量は、現状では電解コンデンサでしか実現できず、かつサイズの大きなコンデンサとなる。サイズの大きなコンデンサをLED素子と同一の基板上に実装すると、LED素子からの配光をコンデンサが阻害する可能性がある上、コンパクトな設計を著しく阻害する。加えて電解コンデンサは一定の寿命があり、この寿命はLED素子の寿命に対して著しく短いため、製品寿命を電解コンデンサが決めてしまうこととなり、長寿命というLED素子本来の利点が生かせなくなる。例えば、容量の大きいアルミ電解コンデンサの寿命は一般に2万時間程度である。これに対し、照明用の光源としてLEDを使用する場合は、LED素子の寿命が4万時間程度であるため、電解コンデンサを使用する回路では、コンデンサの寿命が製品寿命に影響を及ぼすことになる。
これに対して、上述した多段回路では平滑化コンデンサを使用していない。また仮に使用するとしても、静電容量が10μF程度で足りるため、フィルムコンデンサなどの寿命の極めて長い部品で構成することが可能となる。このように静電容量が小さくて済む理由は、本来的に多段回路では低い入力電圧のときに、直列接続されたLED素子群の一部を点灯させるという発想で構成されているためである。いいかえると、ある程度低い電圧でもLED素子を駆動できるため、コンデンサで維持すべき電圧が低くても足りるからである。
このように、LED照明装置100は、交流駆動されるLED照明装置に関して、製品寿命をコンデンサで決定されることなく、波高率の最適化を図ることが可能となる。
(実施例1)
次に、図2の構成を半導体素子を用いて実現した具体的な回路の構成例を、実施例1として図3に示す。このLED照明装置300は、LED部同士を直列接続する出力ラインOLと、電流制御手段同士を直列接続する制御ラインCLとをほぼ平行に、並列に接続している。このように、複数のLED部と電流制御手段とを平行に接続することで回路構成を単純化でき、配線パターンを一層シンプルにすると共に、必要な導線数やパターン長も低減できる結果、これらを実装する回路基板の幅を狭くすることができ、回路の小型化に寄与する。
このLED照明装置300は、交流電源APに接続された整流回路2としてダイオードブリッジを用いている。また交流電源APと整流回路2との間には、過電流阻止のためのヒューズとサージ防護回路が設けられる。
(交流電源AP)
交流電源APは、100Vや200Vの商用電源が好適に利用できる。この商用電源の100V又は200Vは実効値であり、全波整流された整流波形の最大電圧は約141V又は282Vとなる。
(LED部)
各LED部は、相互に直列に接続すると共に、複数のブロックに分け、ブロック同士の境界からは端子を引き出して、第一手段21、第二手段22、第三手段23と接続している。図3の例では、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14の4つのグループでLED集合体10を構成している。
図3に示す各LED部11〜14は、一のLEDシンボルが複数のLEDチップを実装したLEDパッケージ1を表している。この例では、各LEDパッケージ1は、6個のLEDチップを実装している。第一LED部11は3個のLEDパッケージを使用しているため、計3個×4=12個のLEDパッケージで、LED集合体10としては計72個のLEDチップを使用している。各LED部の発光ダイオード接続数、あるいはLED部の接続数は、順方向電圧の加算値、すなわち直列接続されたLED素子の総数と、使用する電源電圧とで決定される。例えば商用電源を使用する場合は、各LED部のVfの合計である合計順方向電圧Vfallが、282V程度、またはそれ以下となるように設定される。
なおLED部及び後述するLED分割部16は、一以上の任意の数のLED素子を備えている。LED素子は、一個のLEDチップや、複数個のLEDチップを一パッケージに纏めたものを利用できる。この例では、図示する一のLED素子として、それぞれ6個のLEDチップを含むLEDパッケージ1を使用している。
なお図3の例では、4つのLED部のVfを同一となるように設計している。ただこの例に限られず、上述の通りLED部数を3以下、あるいは5以上としてもよい。LED部数を増やすことで、定電流制御の数を増やしてより細かなLED部間の点灯切り替え制御が可能となる。さらに各LED部のVfは同一としなくとも良い。
(第一〜第三手段)
第一手段、第二手段、第三手段は、各LED部に対応して、定電流駆動するための部材である。このような第一〜第三手段としては、トランジスタなどのスイッチング素子で構成される。特にFETは、ソース−ドレイン間飽和電圧がほぼゼロであるため、LED部への通電量を阻害することがなく好ましい。ただ、第一手段〜第三手段はFETに限定されるものでなく、バイポーラトランジス等でも構成できることはいうまでもない。
図3の例では、第一〜第三手段としてLED電流制御トランジスタを利用している。具体的には、第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14、電流制限手段3には、それぞれ第一〜第三手段として、第一LED電流制御トランジスタ21A、第二LED電流制御トランジスタ22A、第三LED電流制御トランジスタ23Aが接続される。各LED電流制御トランジスタは、その前段のLED部の電流量に応じて、ON状態や定電流制御が切り替わる。LED電流制御トランジスタがOFFになると、バイパス経路に電流が流れなくなって、LED部に通電される。すなわち、各第一〜第三手段によってバイパスされる電流量を調整できるので、結果的に各LED部の通電量を制御できることになる。図3の例では、第二LED部12と並列に第一手段21が接続され、第一バイパス経路BP1を形成する。また第三LED部13と並列に第二手段22が接続され、第二バイパス経路BP2を形成する。さらに第四LED部14と並列に第三手段22が接続され、第三バイパス経路BP3を形成する。さらにまたLED電流制限抵抗3Aと並列に第四手段が接続され、第四バイパス経路BP4を形成する。この第四手段は、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13及び第四LED部14への通電量を制御する。
ここで第一LED部11は、並列に接続されたバイパス経路や第一〜第三手段を設けていない。第二LED部12と並列に接続された第一手段11が、第一LED部11の電流量を制御するからである。また第四LED部14については、LED駆動手段3である第四LED電流制御トランジスタ24Aが電流制御を行う。
また図3の例では、LED電流制限抵抗3Aと並列に接続された第四手段を構成する第四LED電流制御トランジスタ24AをLED駆動手段3としている。このようにLED駆動手段3に並列に抵抗器を接続することで、電流量が大きくなる際に電流をバイパスして、LED駆動手段3への負荷を軽減できる利点が得られる。ただ、LED駆動手段はこのような並列接続を必須とせず、LED駆動手段単体で利用することも可能であることはいうまでもない。
図3の例では、LED電流制御トランジスタとして、FETを使用している。なお、第一LED電流制御トランジスタ21Aや第二LED電流制御トランジスタ22A、第三LED電流制御トランジスタ23Aを用いて、LED部単位でON/OFFの切り替えを制御する構成では、各段のLED電流制御トランジスタを構成するFET等の制御用半導体素子が各々LED部の両端に接続されているため、制御用半導体素子の耐圧はLED部の小計順方向電圧にて保護されることとなる。このため、耐圧の低い小型の半導体素子を使用できる利点が得られる。
図3の例では、LED駆動手段3は、抵抗器と、この抵抗器をバイパスするよう並列に接続されたFETとで構成されている。ただこの例に限られず、FETを直接出力ラインOL上に接続するよう構成することもできる。
(第一電流制御手段31、第二電流制御手段32、第三電流制御手段33)
第一電流制御手段31、第二電流制御手段32、第三電流制御手段33は、LED部と対応する第一〜第三手段が、適切なタイミングで定電流駆動を行うよう制御する部材である。第一〜第三電流制御手段も、トランジスタなどのスイッチング素子が利用できる。特にバイポーラトランジスタは、電流量の検出に好適に利用できる。この例では第一電流制御手段31は第一電流検出トランジスタ31A、第二電流制御手段32は第二電流検出トランジスタ32A、第三電流制御手段33は第三電流検出トランジスタ33Aで、駆動素子制御手段5は第四電流検出トランジスタ34Aで、各々構成される。なお電流制御手段も、バイポーラトランジスタに限定されるものでなく、コンパレータ、オペアンプ等でも構成可能であるのはいうまでもない。
図3の例では、電流制御手段を電流検出トランジスタで構成している。各電流検出トランジスタは、各々LED電流制御トランジスタの動作を制御する。すなわち、各電流検出トランジスタがON/定電流制御/OFFすることで、LED電流制御トランジスタをOFF/定電流制御/ONに切り替える。
(電流検出手段4)
一方、電流検出手段4は、複数のサブ電流検出手段で構成さる。図3の例では、4つのLED電流検出抵抗として、第一LED電流検出抵抗4A、第二LED電流検出抵抗4B、第三LED電流検出抵抗4C、第四LED電流検出抵抗4Dで構成される。これらは、LEDの保護抵抗としても機能する。このLED電流検出抵抗4A、4B、4C、4DでLED部を直列接続したLED集合体10に通電される電流を電圧降下などにより検出することによって、LED部を構成するLED素子の定電流駆動を行う。また定電流駆動を行うため、定電流回路の制御用に電流制御手段が設けられる。この回路例では第一手段21、第二手段22、第三手段23と第一電流制御手段31、第二電流制御手段32、第三電流制御手段33で、一種の定電流回路が構成される。
各LED電流検出抵抗の抵抗値は、各電流検出トランジスタのON/OFFをどの電流のタイミングで行うかを規定する。ここでは、第一電流検出トランジスタ31A、第二電流検出トランジスタ32A、第三電流検出トランジスタ33A、第四電流検出トランジスタ34Aの順でONされるよう、各LED電流検出抵抗の抵抗値が設定されている。
(基準電流値)
ここでは、第一電流検出トランジスタ31Aが第一LED電流制御トランジスタ21AをONからOFFに切り替える第一基準電流値を、第二電流検出トランジスタ32Aが第二LED電流制御トランジスタ22AをONからOFFに切り替える第二基準電流値よりも低く設定する。また第三電流検出トランジスタ33Aが第三LED電流制御トランジスタ23AをONからOFFに切り替える第三基準電流値を、第二基準電流値よりも高く設定する。さらに第四電流検出トランジスタ34Aが第四LED電流制御トランジスタ24AをONからOFFに切り替える第四基準電流値を、第三基準電流値よりも高く設定する。このように第一基準電流値<第二基準電流値<第三基準電流値<第四基準電流値となるよう設定することで、整流回路2で整流された入力電圧の上昇に伴い、第一LED部11から第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14、LED駆動手段3である第四LED電流制御トランジスタ24Aへの順で、ON/定電流制御/OFFを順次切り替えることができる。また入力電圧の下降時には、逆の順序でLEDが消灯される。
さらに各電流検出トランジスタのコレクタ端子には、各々トランジスタ負荷抵抗が接続される。具体的には、第一電流検出トランジスタ31Aのコレクタ端子には第一トランジスタ負荷抵抗36が、第二電流検出トランジスタ32Aのコレクタ端子には第二トランジスタ負荷抵抗37が、第三電流検出トランジスタ33Aのコレクタ端子には第三トランジスタ負荷抵抗38が、第四電流検出トランジスタ34Aのコレクタ端子には第四トランジスタ負荷抵抗39が、各々接続される。これらトランジスタ負荷抵抗36、37、38、39は、脈流電圧が第一LED部11の小計順方向電圧VfB1付近まで上昇するまでには、各LED電流制御トランジスタ21A、22A、23A、24AがONとなるように、その抵抗値が設定される。
(動作説明)
このLED照明装置300は、電源効率80%以上を維持しつつ、LED利用効率及び力率を改善し、しかも半導体素子を主体とする回路で構成できるので、LED利用環境下で小型、耐熱性に優れた装置を実現することができる。以下、図3の回路例において、図4の脈流電圧を入力する場合の第一〜第三電流制御手段及び第一〜第三手段の動作を、図5の電流波形を参照しながら説明する。LED集合体10に印加される入力電圧は、商用電源の交流を整流回路2で整流した図4の脈流電圧となる。ここで、1周期分の動作について検討する。まず電圧が0Vから第一LED部11の小計順方向電圧VfB1まで上昇する間は、第一LED部11によって電流は阻止される。したがって図5に示すように、電流が流れない区間が生じる。上述した順方向電圧3.6VのLED素子を8個使用する場合、小計順方向電圧VfB1は3.6×8=28.8Vとなるので、脈流電圧が0V〜28.8Vの間は通電しない。
次に脈流電圧が第一LED部11の小計順方向電圧VfB1付近まで上昇すると、図3の回路図における第一LED電流制御トランジスタ21A、第二LED電流制御トランジスタ22A、第三LED電流制御トランジスタ23Aは全てONとなっているので、第一バイパス経路BP1、第二バイパス経路BP2、第三バイパス経路BP3はすべて開通される。この結果、電流が第一LED部11→第一LED電流制御トランジスタ21A→第二LED電流制御トランジスタ22A→第三LED電流制御トランジスタ23A→第四LED電流制御トランジスタ24Aの経路で流れ始める。脈流電圧の上昇に伴って、第一LED部11を流れる電流も増えるので、図5に示すように電流量は徐々に増加する。さらに電流量の増加に伴い、第一LED部11から第一バイパス経路BP1、第二バイパス経路BP2、第三バイパス経路BP3を通じて第一LED電流検出抵抗4Aに流れる電流量も上昇する。
さらに脈流電圧が上がり、第一LED電流検出抵抗4Aで設定された電流に達すると、第一ベース抵抗41を通じてベース端子と接続された第一電流検出トランジスタ31AがONとなり、通電を開始する。脈流電圧の上昇と共に第一電流検出トランジスタ31Aのコレクタ電流が徐々に増加される結果、第一トランジスタ負荷抵抗36の電圧降下が大きくなり第一電流検出トランジスタのコレクタ電圧が下がる。このため、第一LED電流制御トランジスタ21Aのゲート電圧が低下して、ONからOFFに切り替わる。この結果、第一バイパス経路BP1が遮断されて第二LED部12への通電が開始される。この際、第一電流制御トランジスタ21AがONからOFFに切り替わる遷移期間、すなわち脈流電圧が第一LED部11と第二LED部12の小計順方向電圧VfB1+VfB2に達するまでの間は、第二LED部12は点灯されず、第一LED部11は定電流駆動される。この結果、図5におけるI−1のレベルとなる。
この状態で脈流電圧が上昇し続けて第一LED部11と第二LED部12の小計順方向電圧VfB1+VfB2に達すると、第二LED部12の点灯が開始され、図5に示すように電流値の上昇が再開される。そして徐々に電流が増加し、第二LED電流検出抵抗4Bに流れる電流量も上昇する結果、第二LED電流検出抵抗4Bで設定された電流値に達すると、第二電流検出トランジスタ32Aが動作を開始する。この結果、第二電流検出トランジスタ32Aのコレクタ電流が徐々に増加される結果、第二トランジスタ負荷抵抗37の電圧降下が増大する。これにより第二LED電流制御トランジスタ22Aのゲート電圧が低下して、ONからOFFに切り替わり、第二バイパス経路BP2が遮断されて第三LED部13への通電が開始される。この際、脈流電圧が第一LED部11〜第三LED部13の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3に達するまでの間は、第三LED部13は点灯されず、第一LED部11及び第二LED部12は定電流駆動される。この結果、図5におけるI−2のレベルとなる。
同様に第三LED部13に対しても、ON/OFFの切り替えと定電流駆動が行われる。すなわち、脈流電圧が第一LED部11〜第三LED部13の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3に達すると、第三LED部13の点灯が開始されて、図5に示すように電流値の上昇が再開される。そして第三LED電流検出抵抗4Cに流れる電流量が上昇し、第三LED電流検出抵抗4Cで設定された電流値に達すると、第三電流検出トランジスタ33Aが動作を開始する。そして第三電流検出トランジスタ33Aのコレクタ電流が徐々に増加され、第三トランジスタ負荷抵抗38の電圧降下が増大する。これにより第三LED電流制御トランジスタ23Aのゲート電圧が低下して、ONからOFFに切り替わり、第三バイパス経路BP3が遮断されて第四LED部14への通電が開始される。この際、脈流電圧が第一LED部11〜第四LED部14の電圧VfB1+VfB2+VfB3+Vf3Aに達するまでの間は、第四LED部14は点灯されず、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13は定電流駆動される。この結果、図5におけるI−3のレベルが実現される。
さらに第四LED部14に対しても、ON/OFFの切り替えと定電流駆動が行われる。すなわち、脈流電圧が第一LED部11〜第四LED部14の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3+VfB4に達すると、第四LED部14の点灯が開始されて、図5に示すように電流値の上昇が再開される。そして第四LED電流検出抵抗4Dに流れる電流量が上昇し、第四LED電流検出抵抗4Dで設定された電流値に達すると、第四電流検出トランジスタ34Aが動作を開始する。そして第四電流検出トランジスタ34Aのコレクタ電流が徐々に増加され、第四トランジスタ負荷抵抗39の電圧降下が増大する。これにより第四LED電流制御トランジスタ24Aのゲート電圧が低下して、ONからOFFに切り替わり、第四バイパス経路BP4が遮断されてLED電流制限抵抗3Aへの通電が集中する。この際、脈流電圧が第一LED部11〜LED電流制限抵抗3Aの電圧VfB1+VfB2+VfB3+Vf3Aに達するまでの間は、LED電流制限抵抗3Aは通電されず、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14は定電流駆動される。この結果、図5におけるI−4のレベルが実現される。
また脈流電圧が最大電圧となる付近では、すべてのLED電流制御トランジスタ21A、22A、23A、24Aは完全にOFFとなり、LED電流制限抵抗3AとLED電流検出抵抗を通して、すべてのLED集合体10に電流が流れる。これにより、最大電圧付近の電力を有効に利用できる。ただ、最終段の第四手段については必ずしもOFFさせる必要はなく、例えば第四LED電流制御トランジスタ24AをONさせたままでも、すべてのLEDに電流を通電できる。この場合、第四LED電流制御トランジスタ24AをOFFしないことで、入力電圧のピーク部分で定電流制御をかけて電流値を制限することも可能である。
なお脈流電圧が最大電圧141Vに達すると、電圧値が減少に転じ、上記と逆の動作パターンを示す。さらに脈流電圧が最小電圧である0Vに達した後は、再び上昇に転じるため、上記動作が繰り返される。
このように、LED電流検出抵抗と電流検出トランジスタの設定により、定電流駆動するレベルを自由に設定できる。また上記回路例では、コイルや大容量コンデンサを使用しないことで、小型、安価、軽量といった高性能なLED駆動装置を実現できる。さらに高周波スイッチングをしないことで、高調波ノイズの抑制も期待できる。
また、上記の方法では実際にLED部等に流れる電流量に応じた制御であるため、LED素子毎の特性のばらつき、特にVfの個体差に依存せず、正確な点灯制御が可能となる。さらに、制御自体は極めて簡単な回路構成で実現できるため、マイクロコンピュータのような高価な制御素子は不要で、半導体素子のみで構成可能であり、コストも安価に抑えることができる利点も得られる。
加えて、上記構成ではLED部の通電量を一定とせず、異なる定電流制御によって、電流値を変化させている。これにより、点灯時間の長いLED部の電流量を抑えて、長寿命化が図られる。具体的には、点灯時間が最も長くなる第一LED部の定電流制御量すなわち通電制御量を最も小さくし、点灯時間が最も短い第四LED部の通電制御量を最も大きくしている。この結果、第四LED部消灯時に第一LED部を点灯する際の電流値が小さくなるので、その発熱量(電流値×点灯時間)も抑制できる。すなわち、第四LED部と対比した場合の第一LED部の劣化を抑制できる。同様のことは第二LED部との関係においても言える。このように、定電流制御の電流量を一定とせず、点灯時間の長いLED部程低くなるように変化させることにより、発光ダイオード素子のライフ特性の不均一化を緩和して、より長期にわたって安定して使用可能な発光ダイオードの点灯制御が実現される。
(LED電流検出抵抗)
以上の例では、LED電流検出抵抗を各LED部等毎に個別に設けている。具体的には、図3に示すように、第一LED部11の電流検出を第一LED電流検出抵抗4Aで、第二LED部12の電流検出を第二LED電流検出抵抗4Bで、第三LED部13の電流検出を第三LED電流検出抵抗4Cで、第四LED部14の電流検出を第四LED電流検出抵抗4Dで、それぞれ行う。ただ、電流検出手段を構成するLED電流検出抵抗を各LED部等で共通としてもよい。すなわち、各電流制御手段が、共通の電流検出手段の電流量に基づいて制御を行うことにより、回路構成を簡素化できる。
上述の回路例では、LED集合体10を一本のラインで直列に接続している構成のため、各LED部毎に異なる電流値で定電流制御を行うことにより、電流波形を図5のグラフで示されるように階段状としている。一方、力率よりも利用効率を重視した制御の例を、図6の電圧波形に示す。この制御例では、各LED部の定電流制御を、図5の例よりも相互に近付けるよう、抵抗値などを設定しており、全体の電流量を大きくすることでより出力を高め、明るい照明光を得ることが可能となる。図6に示すLED電流波形として回路定数を構成した場合の実測値は、電源効率=90%、LED利用効率=53%、力率95%となり、図5と比較して力率が若干低下するものの、LED利用効率を改善できたことが確認された。このように、回路構成を同様としても回路定数を選択することで、要求される仕様に対応させた照明装置を構成できる。
(基準電流値)
ここでは、第一電流検出トランジスタ31Aが第一LED電流制御トランジスタ21AをONからOFFに切り替える第一基準電流値を、第二電流検出トランジスタ32Aが第二LED電流制御トランジスタ22AをONからOFFに切り替える第二基準電流値よりも低く設定する。また第三電流検出トランジスタ33Aが第三LED電流制御トランジスタ23AをONからOFFに切り替える第三基準電流値を、第二基準電流値よりも高く設定する。さらに第四電流検出トランジスタ34Aが第四LED電流制御トランジスタ24AをONからOFFに切り替える第四基準電流値を、第三基準電流値よりも高く設定する。このように第一基準電流値<第二基準電流値<第三基準電流値<第四基準電流値と設定することで、上述の通り第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13、LED駆動手段3(第四LED電流制御トランジスタ24A)への順で、OFFからONに切り替えると共に、ONからOFFの際は逆順となる。
さらに各電流検出トランジスタのコレクタ端子には、各々トランジスタ負荷抵抗が接続される。具体的には、第一電流検出トランジスタ31Aのコレクタ端子には第一トランジスタ負荷抵抗36が、第二電流検出トランジスタ32Aのコレクタ端子には第二トランジスタ負荷抵抗37が、第三電流検出トランジスタ33Aのコレクタ端子には第三トランジスタ負荷抵抗38が、第四電流検出トランジスタ34Aのコレクタ端子には第四トランジスタ負荷抵抗39が、各々接続される。これらトランジスタ負荷抵抗36、37、38、39は、脈流電圧が第一LED部11の小計順方向電圧VfB1付近まで上昇するまでには、各LED電流制御トランジスタ21A、22A、23A、24AがONとなるように、その抵抗値が設定される。
図3の回路を用いて図5の電流波形となるように制御する例を説明すると、商用電源の交流電圧が整流回路2で整流され、図4の脈流電圧となる。なお図3の回路例では、バイパスコンデンサを使用していない。電圧が0Vから第一LED部11の小計順方向電圧VfB1まで上昇する間は、第一LED部11によって電流は阻止され、電流は流れない。脈流電圧が小計順方向電圧VfB1付近まで上昇すると、図3の回路図における第一LED電流制御トランジスタ21A、第二LED電流制御トランジスタ22A、第三LED電流制御トランジスタ23A、第四LED電流制御トランジスタ24Aは全てONとなっているので、第一バイパス経路BP1、第二バイパス経路BP2、第三バイパス経路BP3、第四バイパス経路BP4はすべて開通され、電流は図7に矢印で示すように、第一LED部11→第一LED電流制御トランジスタ21A→第一LED電流検出抵抗4A→第二LED電流制御トランジスタ22A→第二LED電流検出抵抗4B→第三LED電流制御トランジスタ23A→第三LED電流検出抵抗4C→第四LED電流制御トランジスタ24A→第四LED電流検出抵抗4Dの経路で流れ始める。脈流電圧の上昇に伴って、第一LED部11を流れる電流が増加し、第一LED電流検出抵抗4Aに流れる電流量も上昇する。
さらに脈流電圧が上がり、第一LED電流検出抵抗4Aで設定された電流に達すると、第一ベース抵抗41Bを通じてベース端子と接続された第一電流検出トランジスタ31AがONとなり、通電を開始する。脈流電圧の上昇と共に第一電流検出トランジスタ31Aのコレクタ電流が徐々に増加される結果、第一トランジスタ負荷抵抗36Bから第一電流制御トランジスタ21Aに印加されていたゲート電圧が減少する。そしてしばらくの間は定電流動作が行われ、入力電圧が第一LED部11と第二LED部12とを同時に点灯可能な所定電圧に達すると、オーバーフローを生じてONからOFFに切り替わる。この結果、第一バイパス経路BP1が遮断されて第二LED部12への通電が開始される。この際、脈流電圧が第一LED部11と第二LED部12の小計順方向電圧VfB1+VfB2に達するまでの間は、第二LED部12は点灯されず、第一LED部11は定電流駆動される。
この状態で脈流電圧が上昇して第一LED部11と第2LED部12の小計順方向電圧VfB1+VfB2に達すると、第二LED部12の点灯が開始される。さらに第二LED電流検出抵抗4Bに通電される電流量も徐々に上昇する結果、第二ベース抵抗42Bで設定された電流値に達すると、第二電流検出トランジスタ32Aが動作を開始する。そして第二電流検出トランジスタ32Aのコレクタ電流が徐々に増加される結果、第二トランジスタ負荷抵抗37Bから第二LED電流制御トランジスタ22A側に分岐されていた電流が減少し、第二LED電流制御トランジスタ22Aのゲート電圧が低下して、ONから定電流駆動を経てOFFに切り替わり、第二バイパス経路BP2が遮断されて第三LED部13への通電が開始される。この際、脈流電圧が第一LED部11〜第三LED部13の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3に達するまでの間は、第三LED部13は点灯されず、第二LED部12は定電流駆動される。
同様に脈流電圧が第一LED部11〜第三LED部13の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3に達すると、第三LED部13の点灯が開始され、電流値の上昇が再開される。そして第三LED電流検出抵抗4Cに流れる電流量が上昇し、第三ベース抵抗43Bで設定された電流値に達すると、第三電流検出トランジスタ33Aが動作を開始する。そして第三電流検出トランジスタ33Aのコレクタ電流が徐々に増加され、第三トランジスタ負荷抵抗38Bから第三LED電流制御トランジスタ23Aに流れていた電流が第三電流検出トランジスタ33A側に分岐されて、第三LED電流制御トランジスタ23のゲート電圧が減少し、ONから定電流駆動を経てOFFに切り替わり、第三バイパス経路3が遮断されて第四LED部14への通電が開始される。この際、脈流電圧が第一LED部11〜第四LED部14の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3+VfB4に達するまでの間は、第四LED部14は点灯されず、第三LED部13は定電流駆動される。
そして脈流電圧が第一LED部11〜第四LED部14の小計順方向電圧VfB1+VfB2+VfB3+VfB4に達すると、第四LED部14の点灯が開始され、電流値の上昇が再開される。そして第四LED電流検出抵抗4Dに流れる電流量が上昇し、第四ベース抵抗44Bで設定された電流値に達すると、第四電流検出トランジスタ34Aが動作を開始する。そして第四電流検出トランジスタ34Aのコレクタ電流が徐々に増加され、第四トランジスタ負荷抵抗39Bから第四LED電流制御トランジスタ24Aに流れていた電流が第四電流検出トランジスタ34A側に分岐されて、第四LED電流制御トランジスタ24Aのゲート電圧が減少し、ONから定電流駆動を経てOFFに切り替わり、第四バイパス経路BP4がON状態のままLED電流制限抵抗3Aへの通電が継続される。
脈流電圧が最大電圧となる付近では、すべてのLED電流制御トランジスタ21A、22A、23A、24Aは完全にOFFとなり、第四LED電流検出抵抗4Dを通して、すべてのLEDに電流が流れる。これにより、最大電圧付近の電力を有効に利用できる。また脈流電圧が最大電圧141Vに達すると、電圧値が減少に転じ、上記と逆の動作が生じる。
この回路例では、各LED部及びLED駆動手段3を動作させる電流値を、各LED電流検出抵抗で個別に調整し易くできる。反面、LED電流検出抵抗を複数用いることによって、これらによる熱損失が増大する上、LED部がモジュールとして分断されてしまうデメリットがある。
一方でメリットとして、配線の交差が無く、立体配線が不要で回路構成が容易になる点が挙げられる。なお以上の回路では、第一手段21と、第一電流制御手段31と、第一電流検出手段4Aとで、第一LED部11の通電量に基づいて第一バイパス経路BP1のON/OFFを切り替える第一切り替え手段を構成し、また第二手段22と、第二電流制御手段32と、第二電流検出手段4Bとで、第一LED部11及び第二LED部12の通電量に基づいて第二バイパス経路BP2のON/OFFを切り替える第二切り替え手段を構成する。
以上の例では、いずれも第一LED部11から第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14の順にONに切り替え、さらに第四LED部14から第三LED部13、第二LED部12、第一LED部11の順にOFFに切り替えている。このため、各LED部の点灯時間が異なる。よって消灯期間の長い第四LED部等が目立たないよう、LED素子の配置は、LED部毎の塊とせず、分散させるように配置することが好ましい(具体例については後述)。例えば、行毎に第一LED部に属するLED素子、第二LED部に属するLED素子、第三LED部に属するLED素子、第四LED部に属するLED素子、さらに第一、第二、第三、第四、と、交互にLED素子を配置する。あるいは行単位でなく点単位で、左上から右に、第一LED部に属するLED素子、第二LED部に属するLED素子、第三LED部に属するLED素子、第四LED部に属するLED素子さらに第一、第二、第三、第四、と、順次右下に向かって一個ずつ、属するLED部の異なるLED素子を配置していく。また一個ずつに限らず、2個ずつ、3個以上ずつの単位としたり、周期的な配列でなくばらばらに配置する構成など、適宜LED部を分散させてLED素子を配置することにより、点灯時間の相違を目立たなくできる。これにより、商用電源の60Hz周期で点灯を繰り返しても、ユーザに点滅を意識させることなく、LED素子が連続点灯しているのと同様に利用できる。また、別途インバータ回路などを使用し、点灯周期を速くすることでも同様の効果が得られる。
(自動点滅回路50の詳細)
また図3のLED照明装置300は、整流回路2との間に、自動点滅回路50を設けている。図3の自動点滅回路50は、照度検出手段51としてフォトトランジスタと、入力電圧検出手段52として照度検出ベース抵抗と、入力制御手段53として入力電流制御トランジスタ53Aとを備えている。この自動点滅回路50は、駆動素子制御手段5(第四電流検出トランジスタ34A)を制御するための制御ラインCL上であって、駆動素子制御手段5の上流側に入力制御手段53を接続している。これにより、入力制御手段53をONさせて制御ラインCLを分岐して電流を流すことにより、駆動素子制御手段5を制御してLED駆動手段3を操作でき、出力ラインOLに接続されたLED部の電流を調整して自動点滅を実現している。具体的には、自動点滅回路50の作動させてLED集合体10を消灯する際には、図8において矢印で示すように電流を分岐させ、LED駆動手段3(第四LED電流制御トランジスタ24A)及び駆動素子制御手段5(第四電流検出トランジスタ34A)に通電されないように制限している。
(照度検出手段51)
照度検出手段51は、周囲環境の照度変化を検出可能な照度センサが利用できる。このような照度センサとしては、フォトトランジスタやフォトIC、フォトダイオードやCdS等が挙げられる。これらの素子は、一般に照度に応じて電流値が変化することで、照度を電気変化として検出する。中でもフォトトランジスタは、フォトICに比べ応答速度に優れており、好ましい。特に多段回路においては、μsオーダの応答速度が求められるため、ms程度のフォトICよりもフォトトランジスタが適している。フォトトランジスタは、コレクタ側を照度検出コレクタ抵抗55を介して整流回路2の+側と接続している。またエミッタ側を、照度検出エミッタ抵抗56及び高周波成分除去用コンデンサ57を介して接地している。
(入力電圧検出手段52)
入力電圧検出手段52は、入力電圧に応じた出力信号を発する素子であり、抵抗器が好適に利用できる。すなわち、全波整流されて印加される入力電圧の変化に応じて、入力電圧が低いときは、LED素子の順方向電圧に達しないため、LED照明装置300のLED部が点灯されない分、殆どの電流がバイパスされる結果、LED駆動手段3(第四LED電流制御トランジスタ24A)を過大な電流が流れることとなるが、この際に電流の一部を分岐させることによって、LED駆動手段3への負荷を軽減させる。図3に示す入力電圧検出手段52である照度検出ベース抵抗は、一端をフォトトランジスタのコレクタ側と、他端を、後述する入力電圧検出ベース抵抗58を介して接地している。
(入力制御手段53)
入力制御手段53は、照度検出手段51の出力信号と入力電圧検出手段52の出力信号とに基づいて、LED照明装置300の制御ラインCLを流れる電流を電流制限ラインLLで分岐し、出力ラインOL上のLED集合体の点灯を抑制する。ここでは、入力制御手段53を入力電流制御トランジスタ53Aとして、バイポーラトランジスタが使用される。入力電流制御トランジスタ53Aは、エミッタ側を接地し、コレクタ側を、電流制限ラインLLと接続している。電流制限ラインLLは、制御ラインCLを分岐している。またベース側は、入力電圧検出ベース抵抗58を介して接地している。さらにベース側には、フォトトランジスタのエミッタ側と、照度検出エミッタ抵抗56を介して接続すると共に、これを並列に、入力電圧検出手段52である入力電圧検出抵抗器52Aと接続している。この入力電流制御トランジスタ53Aは、フォトトランジスタの出力電流と、入力電圧検出抵抗器52Aを流れる出力電流によってそれぞれ生じる電圧降下が合算されて入力されることとなる。
この結果、単に照度変化のみに応じてLED部のLED駆動手段3の通電量を制限するのみならず、AC多段回路に特有の課題である、全波整流した入力電圧の電圧値の変動が大きく、LED駆動手段3に過大な負荷がかかることから、高耐圧の高価なスイッチング素子が必要とされていた問題の解消にも寄与する。すなわち、入力電圧の波高値に応じても、LED駆動手段3への通電量を制御できるため、自動点滅回路をLED駆動手段3への負荷低減にも利用できる。このような用途で自動点滅回路を利用する考えは従来存在せず、本技術はLED駆動手段の定格など、仕様を緩和できることから、回路構成コストの低減に寄与しうる。さらにこの構成では、整流された脈流電圧の平滑化も要しないため、平滑化のための電界コンデンサも不要とでき、LED照明装置の信頼性と長寿命化にも寄与しうる。
図3の例では、照度と入力電圧の積によって、電流制限量を決定している。これにより、単なる周囲環境の照度を検出してON/OFFするだけでなく、全波整流する入力電圧の電圧値にも基づいて通電量を制御でき、LED駆動手段3への負荷を低減できる。なお、自動点滅回路は、照明装置に組み込む他、外付けの形態とすることも可能であることはいうまでもない。
図17に、自動点滅回路を動作させた際の電流波形を示す。この例では、照度が高くなる程、入力制御手段53による電流制限量を大きくして、照度が低くなる程、電流制限量を小さくしている。例えばLED照明装置を街路灯に利用する場合、夕暮れの比較的明るい時間であれば、街路灯の点灯は不要又は少しの点灯で足りるため、電流制限量を大きく、いいかえると通電量を小さくする。この回路例では、電流量が増えるに従い、第一LED部11、第二LED部、第三LED部13、第四LED部14の順に点灯されるため、電流量を絞ると、第四LED部14、第三LED部13、第二LED部12、第一LED部11の順に消灯していく。この結果、図17に示すように山形の中央部分から欠け始め、電流制限量が大きくなる程、すなわち照度が高くなる程この欠落部分が左右に広がっていくように電流波形が変化する。図17の例では、一点鎖線が照度100ルクス、破線が150ルクス、実線が250ルクスにおける電流波形を示している。
このように、照度の上昇に伴って、欠落部分が中央部分から左右に広がるようにして電流を制限する構成によって、高照度時における点灯のちらつきを低減できる利点が得られる。すなわち、図18に示すように一般には波高値を全体的に低下させるようにして、いいかえると波形の左右から電流量を制限することが行われている。この方法では、照度が高くなる程、LEDの点灯時間が短くなり、ちらつきとしてユーザに認識される可能性がある。一方、電流波形の中間から欠けるように電流を制限すると、左右の電流波形が残る、換言すると点灯時間が相対的に長い状態となるため、左右から電流波形を絞る方式よりもちらつきを低減できるという効果が得られる。
以上の構成では、LED素子毎の使用時間がLED部毎に異なる。具体的には第一LED部11の点灯時間が最も長く、第四LED部14の点灯時間が最も短くなる。このため、使用頻度による素子寿命のばらつき抑制を考慮することもできる。上記回路構成ではLED部同士を直列接続しているため、LED部毎の電圧のコントロールが困難である。このため、使用頻度の高いLED部については接続するLED素子数を増やし、直列のみならず並列に接続することで、1素子あたりの電流量を小さくして、熱損失を抑えることができる。
(保護回路)
さらにLED照明装置には、保護回路を組み込むこともできる。保護回路は、LED照明装置内部の温度異常や電圧、電流上昇等を検出することで、LED集合体10の点灯を停止するように構成することで、異常時の安全を図る。図3のLED照明装置300では、保護回路として保護素子44及び保護スイッチング素子45を備える。保護スイッチング素子45にはバイポーラトランジスタ等が好適に使用される。この保護スイッチング素子45は、制御ラインCL上において、第四電流検出トランジスタ34Aの前段で、かつ電流制限ラインLLの後段に、コレクタ端子を接続している。一方保護素子44には、高温になると電気抵抗が上昇するPTCサーミスタ等が利用できる。ここでは、サーミスタはバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間に接続されている。これによって、LED照明装置内の温度が異常に上昇した際に、保護素子44の抵抗値も上昇して、保護スイッチング素子45がOFFからONに切り替わる。この結果、制御ラインCLを流れる電流は、図3において矢印で示すように第四電流検出トランジスタ34Aの前段で分流されるため、第四電流検出トランジスタ34AはONとならず、LED部の点灯がOFFされる。
(実施例2)
さらに、第一LED部11の点灯時間が長いことを利用し、第一LED部11で使用するLED素子数を増やすことで、点灯時間の長いLED素子数を多くし、点灯のばらつきを低減できる利点が得られる。このような例を実施例2として、図9に示す。この図に示すLED照明装置400では、第一LED部11を構成するLEDパッケージ数を6個とし、他の第二〜第四LED部で使用するLEDパッケージ数を2個としている。この結果、第一LED部11は他のLED部の3倍となって、第一LED部11のみでLED素子数の半数を構成し、点灯時間の長いLED素子を増やし、点灯時間の短いLED素子数を低減することによって、点灯のばらつきを目立たなくできる。
(実施例3)
以上の回路例は一例であって、本発明では種々の回路構成が適宜採用できる。特に、回路配線のパターンが交差しないよう配線パターンをより簡素化するために、出力ラインOLと信号ラインCLを梯子状に構成することが挙げられる。このような例を実施例3として図10に示す。
この図に示すLED照明装置500では、出力ラインOLについては、上記と同様、第一LED電流制御トランジスタ21B、第二LED電流制御トランジスタ22B、第三LED電流制御トランジスタ23B、第四LED電流制御トランジスタ24Bが直列に接続されている。一方、第一電流制御手段31を構成する第一電流検出トランジスタ31B、第二電流制御手段32を構成する第二電流検出トランジスタ32B、第三電流制御手段33を構成する第三電流検出トランジスタ33B、駆動素子制御手段5を構成する第四電流検出トランジスタ34Bとが、直列に接続されている。このように電流制御手段を直列接続することで、これらの間で配線が交差することを回避し、配線のパターンを簡素化できる。また配線パターンの簡素化によって、配線の幅を広く取ることができ、配線パターンの電気抵抗を低減できる。さらに放熱性の向上にも繋がる。
図10に示すLED照明装置500は、複数のLED部を直列接続した制御ラインCLと、これらのLED部を適切なタイミングでON/OFFしたり定電流制御を行うための電流制御手段同士を、直列接続する制御ラインCLとを略平行としている。さらに出力ラインOLと制御ラインCLと間で、これらを橋渡しする縦断ラインCRが梯子状に接続されている。
このようにして回路の配線パターンが交差しないよう簡素化できる。この結果、導線の線幅を広く取ることができ、抵抗値を低減し、また配線パターンを利用した放熱性も促進される利点が得られる。さらに回路長も短くできるので、回路パターンが簡素化され、この点においても放熱性の面で有利となる。特に、図16に示すようにLED照明装置500を街路灯に利用する場合は、街路灯の形状は細長いものが多いため、回路基板もこれに応じて細長い形状となることが多く、このような形状においても回路長を短く設計することで、その分回路パターンの幅を広くできることは有利となる。
加えて、LED部を一列に構成することで、基板の形状を細長くできるため、図16に示すように細長い形状の街路灯に適した照明装置を実現できる。図16の例においては、LED駆動装置を収納するケース部75と、このケース部75をポール等に装着する固定部76と、自動点滅器を内蔵したセンサ部77とを備えている。このように、ケース部の外形を細長くした街路灯においては、LED部を一列として直線状に配置する基板が好適に利用できる。
なお図10の例では、図3と異なり、LED駆動手段3である第四LED電流制御トランジスタ24Bを抵抗器と並列接続せず、第四バイパス経路を構成しない。この回路例では、上述の通り自動点滅回路50によって第四LED電流制御トランジスタ24Bへの負荷を低減できる。
(実施例4)
上述の通り、各LED部は、周期的にON/OFFを繰り返して点灯され、その点灯時間はLED部によって異なる。以上の例では、整流回路2で全波整流された入力電圧の上昇に伴い、第一LED部11、第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14の順に点灯し、入力電圧の降下に伴い、第四LED部14、第三LED部13、第二LED部12、第一LED部11の順に消灯する。このため、LED部の点灯時間が第一LED部11>第二LED部12>第三LED部13>第四LED部14となり、特定のLED部のみが点灯時間が長くなり、特定のLED部のみが点灯時間が短くなるという点灯むらが生じるおそれがある。特に、LED部を順に並べると、徐々に点灯、消灯のパターンを繰り返しているようになって、ユーザにこのようなパターンを知覚される可能性がある。そこで、より均一な点灯に近付けて、このような点灯パターンを知覚されないよう、分散させることが考えられる。このような例に係るLED照明装置600を、実施例4として図11に示す。
(LED分割部16)
ここでは、第一LED部11の点灯時間が、他のLED部よりも長いことを利用し、この第一LED部11を複数のLED分割部16に分割し、各LED分割部16を、第二LED部12、第三LED部13、第四LED部14と直接接続している。このように、点灯時間の最も長い第一LED部をLED分割部16に分割して、他のLED部の間に配置することにより、点灯時間のむらを抑制して均一な点灯に近付け、点灯時間の差をユーザに知覚させ難くすることが可能となる。加えて、LED素子の点灯による発熱を、最も点灯時間の長く発熱量の多い第一LED部を分散して配置することにより、均一に発散し易くできる利点も得られる。
さらに第一LEDブロックを複数に分割したLED分割部16を、各LED部に配置することによって、図10の回路例に比べ、損失を低減できる効果も得られる。すなわち、図10の例では、電流制御手段であるバイポーラトランジスタを複数、制御ラインCL上で直列に接続しており、かつ出力ラインOLに対して梯子状に接続してるため、図12に示すように、並列接続された制御ラインCLと出力ラインOLのブロックに対して等しい電圧が印加されることになる。LED部が点灯している状態、換言すると第一〜第三手段であるFETがOFFしている状態であれば問題はないが、入力電圧が徐々に降下し、FETがONに切り替わると、バイパス経路に電流が流れ、LED部を通電しなくなる結果、LED部による電圧降下が発生しなくなる。すなわち、出力ラインOLの電圧降下分が部分的に失われてしまう、いいかえるとバイパス回路での電圧降下分が失われてしまうため、制御ラインCLの電圧と一致させるために、出力ラインOLの他の部位に、新たに電圧が印加されることとなる。ここで制御ラインCLにおけるバイポーラトランジスタの電圧Vceを例えば4Vとすると、4V相当の電圧を出力ラインOLで消費する必要があり、図12においてはFETがこれを担う結果、LED部が消灯しているにも拘わらず、FETで電力が消費されることとなる。この損失は、各FETにおいて毎周期発生する。そこで、このようなFETの無駄な損失を低減するため、図13に示すようにLED分割部16を出力ラインOL上に配置する。この結果、LED分割部16が抵抗成分となって電圧を担う結果、FETでの電圧は0Vに近付けることができ、損失すなわち発熱の発生を回避できるという利点が得られる。
この問題は、多段回路でないLED素子を直列接続した回路や、多段回路であっても図3のように電流制御手段を並列に接続している回路では発生せず、図10のように共通の制御ラインCL上に直列に配置したことで生じる多段回路特有の問題である。そして図11のようにLED分割部16を、各バイパス経路の分岐点の前後に配置することによって、余分な部品を増やすことなく解消できる。また上述の通り発光パターンの分散、均一化、及び熱発散の均一化にも寄与でき、このような多段回路に対して有効となる。
(実施例5)
上述した図11の回路例では、電流制御手段を直列に接続した制御ラインCLが、出力ラインOLとグランドラインGLまで完全に平行に接続されている。この構成では、自動点滅回路50が作動してLED集合体10をOFFとする際は、図14の実線矢印で示す経路で電流が流れる。このとき、LED駆動手段3はOFFされており、LED集合体10に本来的には通電されない筈である。しかしながら、図14に示すようにLED分割部16をバイパス経路同士の間に設けた構成においては、LED駆動手段3を介さず、入力制御手段53を介して通電する経路が形成されるため、図14において破線で示す経路で微少電流が流れる、換言するとLED駆動手段3がOFFであるにも拘わらず、LED集合体10の内、LED分割部16が僅かに点灯するような状態となることがある。
そこで、このような事態を回避する回路例として、LED駆動手段3を確実にOFFできるようにしたLED照明装置700を、実施例5として図15に示す。この図に示すLED照明装置700は、図11とほぼ同じ構成としつつ、制御ラインCLを途中まで出力ラインOLと並列にしつつ、途中で出力ラインOLと共通化している。具体的には、最終段のLED分割部16の上流側において、制御ラインCLを出力ラインOLに接続している。この結果、制御ラインCLの電流は出力ラインOLと最終的に統合されて、LED駆動手段3に通電されることとなる。換言すると、バイパス経路の電流が、入力制御手段53に流れる経路を遮断している。
一方で、LED駆動手段3を制御するバイポーラトランジスタを、制御ラインCLとは個別の第二制御ラインCL2上に設けている。この結果、バイパス経路の電流が入力制御手段53に流れる経路が遮断されるので、電流制御手段53のON状態によらず、LED駆動手段3をOFFすることでLED集合体10の点灯を回避できる。
以上のような自動点滅回路を備えるLED照明装置は、LED素子を備えているため、LED素子とその駆動回路を同一の配線基板に配置することで、家庭用交流電源を投入して点灯可能な照明装置や照明器具として利用できる。
本発明の自動点滅回路を備えるLED照明装置は、照明装置、特に街路灯として好適に利用できる。
100、200、300、400、500、600、700…LED照明装置
1…LEDパッケージ
2…整流回路
3…LED駆動手段;3A…LED電流制限抵抗
4…電流検出手段;4A…第一LED電流検出抵抗;4B…第二LED電流検出抵抗
4C…第三LED電流検出抵抗;4D…第四LED電流検出抵抗
5…駆動素子制御手段
10…LED集合体
11…第一LED部
12…第二LED部
13…第三LED部
14…第四LED部
16…LED分割部
21…第一手段;21A、21B…第一LED電流制御トランジスタ
22…第二手段;22A、22B…第二LED電流制御トランジスタ
23…第三手段;23A、23B…第三LED電流制御トランジスタ
24A、24B…第四LED電流制御トランジスタ
31…第一電流制御手段;31A、31B…第一電流検出トランジスタ
32…第二電流制御手段;32A、32B…第二電流検出トランジスタ
33…第三電流制御手段;33A、33B…第三電流検出トランジスタ
34A、34B…第四電流検出トランジスタ
36、36B…第一トランジスタ負荷抵抗
37、37B…第二トランジスタ負荷抵抗
38、38B…第三トランジスタ負荷抵抗
39、39B…第四トランジスタ負荷抵抗
41、41B…第一ベース抵抗
42、42B…第二ベース抵抗
43、43B…第三ベース抵抗
44…保護素子
44B…第四ベース抵抗
45…保護スイッチング素子
50…自動点滅回路
51…照度検出手段
52…入力電圧検出手段;52A…入力電圧検出抵抗器
53…入力制御手段;53A…入力電流制御トランジスタ
55…照度検出コレクタ抵抗
56…照度検出エミッタ抵抗
57…高周波成分除去用コンデンサ
58…入力電圧検出ベース抵抗
71…交流電源
72…ブリッジ回路
73…平滑コンデンサ
74…駆動回路
75…ケース部
76…固定部
77…センサ部
90…商用電源
91…LED
92…LED用電源回路
93…自動点滅器
94…点滅器用電源回路
95…電源回路
AP…交流電源
BP1…第一バイパス経路;BP2…第二バイパス経路
BP3…第三バイパス経路;BP4…第四バイパス経路
OL…出力ライン;CL…制御ライン;CL2…第二制御ライン;CR…縦断ライン
LL…電流制限ライン;GL…グランドライン

Claims (11)

  1. LED駆動手段(3)への通電を、周囲環境の照度に応じて制御する自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    交流電源に接続可能で、該交流電源の交流電圧を整流した脈流電圧を得るための整流回路(2)と、
    前記整流回路(2)の出力側と直列に接続されるLED集合体(10)と、
    前記LED集合体(10)への通電を制御するLED駆動手段(3)と、
    周囲環境の照度を検出する照度検出手段(51)と、
    前記整流回路(2)で全波整流された入力電圧の電圧値を検出する入力電圧検出手段(52)と、
    前記照度検出手段(51)で検出された照度と、前記入力電圧検出手段(52)で検出された入力電圧とに基づいて、前記LED駆動手段(3)に通電する電流値を制限する入力制御手段(53)と、
    を備え、
    前記入力制御手段(53)が、
    前記照度検出手段(51)で検出された照度が明るくなる程、又は
    前記入力電圧検出手段(52)で検出された入力電圧が高くなる程、
    前記LED駆動手段(3)の通電量を減少させるように電流値を制御することを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  2. 請求項1に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記LED集合体(10)が、
    整流回路(2)と接続される少なくとも一のLED素子を有する第一LED部(11)と、
    前記第一LED部(11)と接続される少なくとも一のLED素子を有する第二LED部(12)と、
    前記第二LED部(12)と接続される少なくとも一のLED素子を有する第三LED部(13)と、
    を備えており、
    前記自動点滅回路を備えるLED照明装置はさらに、
    前記第二LED部(12)と並列に接続され、前記第一LED部(11)への通電量を制限するための第一手段(21)と、
    前記第三LED部(13)と並列に接続され、前記第一LED部(11)及び前記第二LED部(12)への通電量を制限するための第二手段(22)と、
    前記第一手段(21)による前記第一LED部(11)への通電制限量を制御するための第一電流制御手段(31)と、
    前記第二手段(22)による前記第一LED部(11)及び第二LED部(12)への通電制限量を制御するための第二電流制御手段(32)と、
    前記第三LED部(13)と接続されるLED駆動手段(3)と、
    前記LED駆動手段(3)の通電量を制御するための駆動素子制御手段(5)と、
    を備えてなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  3. 請求項2に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記第一LED部(11)が、複数のLED分割部(16)に分割されており、
    前記LED分割部(16)は、少なくとも前記第二LED部(12)の上流側及び/又は下流側、あるいは前記第三LED部(13)の上流側及び/又は下流側に接続されてなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記入力制御手段(53)が、前記LED駆動手段(3)に通電する電流値を制限する電流制限量を、連続的に調整可能に構成してなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記入力電圧が、周期的に増減を繰り返す正弦波状の波形であり、
    前記入力制御手段(53)が、入力電圧の内、ピークの近傍に該当する領域から電流量の制限を開始するように構成してなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、さらに、
    前記駆動素子制御手段(5)を配置した制御ライン(CL)を備え、
    前記入力制御手段(53)が、前記制御ライン(CL)上であって、前記駆動素子制御手段(5)の前段において分岐された電流制限ライン(LL)に接続されていることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  7. 請求項6に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記LED集合(10)を構成する複数のLED部同士が出力ライン(OL)上で直列に接続されており、
    前記制御ライン(CL)上に、前記第一電流制御手段(31)と、第二電流制御手段(32)とが直列に接続されており、
    前記制御ライン(CL)が、前記出力ライン(OL)の少なくとも一部と並列に接続されており、
    前記並列接続された出力ライン(OL)と制御ライン(CL)と間で、これらを橋渡しする縦断ライン(CR)が梯子状に接続されてなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  8. 請求項6又は7に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、さらに、
    前記制御ライン(CL)と別個に、前記駆動素子制御手段(5)を接続する第二制御ライン(CL2)を備えており、
    前記第二接続ラインと前記出力ライン(OL)とが並列に接続されてなることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  9. 請求項2から8のいずれか一に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記LED集合体(10)が、前記整流回路(2)で全波整流された入力電圧が上昇するに従って、又は周囲環境の照度が低下するに従って、第一LED部(11)、第二LED部(12)、第三LED部(13)の順に点灯され、
    入力電圧が低下するに従って、又は周囲環境の照度が上昇するに従って、第三LED部(13)、第二LED部(12)、第一LED部(11)の順に消灯されることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記照度検出手段(51)がフォトトランジスタであることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
  11. 請求項10に記載の自動点滅回路を備えるLED照明装置であって、
    前記入力電圧検出手段(52)が、前記フォトトランジスタのコレクタ側に接続された抵抗器であることを特徴とする自動点滅回路を備えるLED照明装置。
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