JP2012133844A - 光ディスク記録方法及び光ディスク記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光学ヘッド部を有する光ディスク記録装置におけるOPCを、算出される最適パワー値の精度を落とすことなく、短時間に実施できるようにする。
【解決手段】記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、第1の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレス(チャンネルchA用OPC開始アドレス)を決定する。次に、第1の記録パワー調整開始アドレスに記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、第2の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレス(チャンネルchB用OPC開始アドレス)として決定する。
【選択図】図3
【解決手段】記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、第1の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレス(チャンネルchA用OPC開始アドレス)を決定する。次に、第1の記録パワー調整開始アドレスに記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、第2の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレス(チャンネルchB用OPC開始アドレス)として決定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、光ディスク記録装置およびその光ディスク記録装置において使用される光ディスク記録方法に関し、特に、記録の最適パワーを導出するOPCを実行するためのディスクアドレスを決定する技術に関する。
一般に、書き込み可能な光ディスクに記録を行う光ディスク記録装置は、記録に先立ち、記録用レーザパワーを最適にするために、記録の最適パワーを調整により導出するステップ(以下、OPC:Optimum Power Calibrationと称する)を行う。光ディスクが書き換え可能なものである場合、光ディスク記録装置は、その光学ヘッドをディスク上に予め設けられた書き換え可能な領域であるパワー調整領域に移動させ、そこでOPCを実行する。
通常、OPCの際に使用するRUB(Recording Unit Block)数は、予め所定の数が決まっている。そしてOPCを開始するための光学ヘッドの移動先は、前記の所定RUB数が連続して確保できるのであればパワー調整領域内のどこでもよい。すなわち、OPCの開始アドレスは、パワー調整領域内の所定RUB数が連続して確保できる領域内であれば、どこに設定してもよい。ただしこれは、ただ一つの光学ヘッドのみを持つ光ディスク記録装置であることが前提である。
光ディスク記録装置では、書き込み処理が行われる前に、その書き込み時のレーザ発光パワーが最適とされる値となるように調整処理であるOPCを行う。このOPCの制御は、システムコントローラが行う。基本的なOPCシーケンスとは以下のとおりである。
(1)システムコントローラが指定したOPC開始アドレスより所定のRUB数だけOPC評価用のパワーでライトする。
(2)ライトした部分を読み出す。
(3)読み出したRF信号の振幅をもとにシステムコントローラは最適なライトパワーを演算する。そして、最適なライトパワーが見つかった場合を、OPCが収束したという。例えば特許文献1には、より容易にOPC収束値の安定性を向上させることができるようにする技術が記載されている。
(1)システムコントローラが指定したOPC開始アドレスより所定のRUB数だけOPC評価用のパワーでライトする。
(2)ライトした部分を読み出す。
(3)読み出したRF信号の振幅をもとにシステムコントローラは最適なライトパワーを演算する。そして、最適なライトパワーが見つかった場合を、OPCが収束したという。例えば特許文献1には、より容易にOPC収束値の安定性を向上させることができるようにする技術が記載されている。
一方で、記録・再生のビットレートを高速化するために、一台の光ディスク記録装置内に複数の光学ヘッドを配置し、一枚のディスクに対しこれらのヘッドを同時に動作させることが可能な光ディスク記録装置が提案されている。この場合は、各々のヘッドに対し、OPCの開始位置を従来のように単に「パワー調整領域内のどこか」と指定するだけでは問題が生じる。
2つの光学ヘッドを配置した光ディスク記録装置の構成例を図20に示す。図20(a)は、光ディスク装置を側面から見た側面図であり、図20(b)は上面から見た上面図である。図20(a)に示すように、台220に、光ディスク250を回転させるためのスピンドルモータ201が取り付けられており、スピンドルモータ201上に光ディスク250が装着されている。台220にはスレッド203が搭載された軸204も取り付けられており、スレッド203上に配置された光学ヘッド部210aの対物レンズ211aから光ディスク250に対して、レーザ光LBが照射される。図20(a)においては光学ヘッド部210aと対物レンズ211aのみ図示しているが、図の奥行き方向にもう一つの光学ヘッド部210bおよび対物レンズ211bも配置されているものとする。
光学ヘッド部210aと光学ヘッド部210bは、前述したように1つのスレッド203上に配置されている。スレッド203は2本よりなる軸204上に配置されており、図示せぬサーボ制御部によって駆動されることにより、軸204上を光ディスク250の半径方向にかつ光ディスク250と水平に移動する。また、後述のように、図20(b)に示す光学ヘッド部210a内の対物レンズ211aと光学ヘッド部210b内の対物レンズ211bは、スレッド203上を光ディスク250の半径方向にそれぞれが独立して移動する。なお、以下の説明では、光学ヘッド部210a側で扱われる信号の処理系統をチャンネルchA、光学ヘッド部210b側で扱われる信号の処理系統をチャンネルchBとする。
図21は、チャンネルchAの対物レンズ211aとチャンネルchBの対物レンズ211bの、スレッド203上での可動範囲を示す図である。対物レンズ211aと対物レンズ211bは、一点鎖線で示したスレッド203上の基準位置Rpを中心として、光ディスク250の半径方向に±N RUB分だけ、それぞれが独立して移動可能とされている。つまり、対物レンズ211aと対物レンズ211bは、最大で2N RUB分の距離だけ離れて動作可能である。対物レンズ211aと対物レンズ211bの可動範囲として示した“±N RUB”の“N”の値は、対物レンズ211aと対物レンズ211bを駆動する機構の仕様等により定まる値であり、例えば250等の値がとられる。Nが250である場合には、対物レンズ211aと対物レンズ211bとが互いに最も離れて動作した場合の対物レンズ211aと対物レンズ211bとの距離は、2N=2×250=500RUBとなる。
この2N RUBの領域を対象として、チャンネルchAとチャンネルchBが各々独立にOPCを実行する場合を考えてみる。図22は、チャンネルchAとチャンネルchBのそれぞれがOPCで使用する範囲の例を示したものである。ここでは、一回のOPCで使用するRUB数が6RUBである場合を例に挙げている。チャンネルchAとチャンネルchBが各々独立にOPCを実行するということは、OPCを開始するアドレスの選定も、チャンネルchAとチャンネルchBで別々に行われることを意味する。この場合、チャンネルごとにOPCの開始アドレスの選定を適切に制御しないと、チャンネルchAとチャンネルchBとで、OPCで使用する領域が重なってしまうという事態が発生しうる。
図22において、チャンネルchAでは、OPCの使用領域として一番左端のRUBから6RUBの範囲が割り当てられ、チャンネルchBでは、OPCの使用領域として、左端から3つ目のRUBから6RUBの範囲が割り当てられている。OPCは、前述したように、以下の3つの処理が行われる。
(1)所定パワーでのライト
(2)ライトした部分をリード
(3)リードしたRF情報をもとに最適記録パワーを算出
(1)所定パワーでのライト
(2)ライトした部分をリード
(3)リードしたRF情報をもとに最適記録パワーを算出
ところが、チャンネルchAのOPCの使用領域とチャンネルchBのOPCの使用領域が図22に示した例のように設定された場合は、一方のチャンネルによりライトされた箇所をもう一方のチャンネルが上書きしてしまう可能性がある。例えば、チャンネルchAがライトしたRUBを、チャンネルchAがリードし終わるまでの間にチャンネルchBが上書きしてしまう恐れがある。このような上書き操作は、図22に網掛けで示した図の左から3番目のRUBから右から3番目のRUBにおいて発生しうる。このような上書きが発生した場合は、チャンネルごとの最適記録パワーの算出が正しくできなくなってしまう。
この問題を避けるための案として、チャンネルchAのOPCが終了してからチャンネルchBのOPCを実行することが考えられる。この場合は、単一の光学ヘッドドライブを有する光学ディスクドライブ装置における手法と同様に、OPCの開始位置は「パワー調整領域内のどこか」に設定すればよい。ところが、この手法だと、光ディスク記録装置が複数の光学ヘッド部を有する場合は、すべての光学ヘッド部がOPCを完了するまでにかかる時間が、光学ヘッド部の数に比例して増大することになる。
OPCは、通常はスタートアップ中に実行される。スタートアップとは、ディスクを装着してからリードやライトが可能になるまでの間に行われる各種調整行程のことである。よって、OPC時間の増大は、そのままスタートアップ時間の増大につながる。スタートアップの時間が増大すると、ディスクを装着してからすぐにリードやライトを行いたくてもそれができなくなる。したがって、ドライブの使い勝手が悪化し、ユーザーに多大なるストレスを感じさせることになる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数の光学ヘッド部を有する光ディスク記録装置におけるOPC(記録パワーの調整)を、算出される最適パワー値の精度を落とすことなく、短時間に実施できるようにすることを目的とする。
本発明の光ディスク記録方法は、少なくとも第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部の2つの光学ヘッド部を有する光ディスク記録装置に適用される。その光ディスク記録装置において、まず、記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、第1の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレスを決定する。次に、第1の記録パワー調整開始アドレスに記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、第2の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレスとして決定するようにした。
また、本発明の光ディスク記録装置は、回転駆動部と、第1の光学ヘッド部と、第2の光学ヘッド部と、スレッドと、第1のサーボ制御部と、第2のサーボ制御部と、第1のシステムコントローラと、第2のシステムコントローラを備える構成とする。そして、各部の構成および機能を次のようにする。回転駆動部は、光ディスクを回転させる。第1の光学ヘッド部は、光ディスクにレーザ光を照射あるいは前記光ディスクからの戻り光を通過させる対物レンズを含む。第2の光学ヘッド部は、前記第1の光学ヘッド部に並列して配置される。スレッドは、前記第1の光学ヘッド部および前記第2の光学ヘッド部を搭載し、第1の光学ヘッド部および第2の光学ヘッド部を、光ディスクの半径方向に光ディスクに対して水平に移動させる。第1のサーボ制御部は、回転駆動部の制御を行うとともに、第1の光学ヘッド部の対物レンズのスレッド上での位置を制御する。第2のサーボ制御部は、第2の光学ヘッド部の対物レンズのスレッド上での位置を制御する。第1のシステムコントローラは、レーザ光の記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、第1の光学ヘッド部が記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレスを決定する。そして、決定した第1の記録パワー調整開始アドレスを第1のサーボ制御部に供給する。第2のシステムコントローラは、第1の記録パワー調整開始アドレスに、記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、第2の光学ヘッド部が前記記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレスとして決定する。そして、決定した第2の記録パワー調整開始アドレスを第2のサーボ制御部に供給する。
このようにしたことで、第2のシステムコントローラでは、第1の記録パワー調整開始アドレスに、記録パワー調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスからパワー調整作業が開始される。つまり、光学ヘッド部を複数有する光ディスク記録装置において、パワー調整に使用する領域が、第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部とで重なってしまうことがなくなる。
本発明によれば、パワー調整に使用する領域が、第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部とで重ならないため、第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部とが同時に記録パワー調整を実行することができるようになる。これにより、記録パワーの調整にかかる時間を短縮できる。さらに、パワー調整に使用する領域が、第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部とで重ならないため、光ディスク上の同一箇所を第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部が互いに上書きしてしまうこともなくなる。すなわち、最適パワー値の算出を精度良く行えるようになる。
以下、発明を実施するための形態について説明する。本発明は、記録・再生のビットレートを高速化するために、一台の光ディスク記録装置内に複数の光学ヘッドを配置し、これらのヘッドを一枚のディスクに対して同時に動作させることが可能な光ディスク記録装置に適用可能である。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(同一スレッド上に光学ヘッド部を2つ設けた構成の例)
2.変形例1(同一スレッド上に光学ヘッド部を4つ設けた構成の例)
3.変形例2(2つのスレッドに、それぞれ2つの光学ヘッド部を搭載した構成の例)
1.第1の実施の形態(同一スレッド上に光学ヘッド部を2つ設けた構成の例)
2.変形例1(同一スレッド上に光学ヘッド部を4つ設けた構成の例)
3.変形例2(2つのスレッドに、それぞれ2つの光学ヘッド部を搭載した構成の例)
<1.第1の実施の形態(同一スレッド上に光学ヘッド部を2つ設けた構成の例)>
[システムの全体構成例]
図1は、本発明の一実施形態としての、光ディスク記録装置10の構成例を示したものである。図1(a)および(b)に示した光ディスク記録装置10は、装着された光ディスク150に対してレーザ光を照射することにより情報の書き込みを行う。光ディスク150は、書き込み可能な光ディスクである。本実施の形態では、光ディスク150がブルーレイディスク(登録商標)である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等、他の規格のものに適用してもよい。
[システムの全体構成例]
図1は、本発明の一実施形態としての、光ディスク記録装置10の構成例を示したものである。図1(a)および(b)に示した光ディスク記録装置10は、装着された光ディスク150に対してレーザ光を照射することにより情報の書き込みを行う。光ディスク150は、書き込み可能な光ディスクである。本実施の形態では、光ディスク150がブルーレイディスク(登録商標)である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等、他の規格のものに適用してもよい。
図1(a)は、光ディスク記録装置10の側面図である。図1(a)に示すように、光ディスク記録装置10は、台120と、装着された光ディスク150を回転させるスピンドルモータ101(回転駆動部)と、光ディスク150にレーザ光を照射する光学ヘッド部110aとを備える。図1(a)においては光学ヘッド部110aを1つのみ図示してあるが、図の奥行き方向にももうひとつの光学ヘッド部110bが配置されているものとする。なお、図1(a)においては説明を簡単にするため、光学ヘッド部110aについてのみ説明を行う。
光学ヘッド部110aは対物レンズ121aを備えており、対物レンズ121aは、図示せぬレーザ光出力部から出力されたレーザ光を集光して光ディスク150に出射する。そして、対物レンズ121aを有する光学ヘッド部110aは、スレッド103上に搭載されている。スレッド103は、軸104上に移動可能な形態で取り付けられている。軸104は光ディスク150の半径と対応する長さを有している。そして、スレッド103が図示せぬサーボ制御部の制御に基づいて駆動されることにより、スレッド103に搭載された光学ヘッド部110aが、軸104上を光ディスク150の半径方向に移動する。このように構成された光ディスク記録装置10によれば、スピンドルモータ101aによって光ディスク150が回転されることで、光学ヘッド部110aから出力されるレーザ光が光ディスク150の円周上を照射する。また、スレッド103が軸104上を移動することにより、光ディスク150の内周から外周までのすべてのトラックがトレースされるようになる。
図1(b)は、光ディスク記録装置10の上面図である。図1(b)に示すように、スレッド103上には、光学ヘッド部110aと光学ヘッド部110bとが、光ディスク150の円周方向に並行に配置されている。図1(b)では、光学ヘッド部110aに含まれる対物レンズ121aと、光学ヘッド部110bに含まれる対物レンズ121bとを円形で示してあり、それぞれの対物レンズ121a(121b)から照射されるレーザ光のイメージを星形で示してある。スレッド103は、図1(a)を参照して説明したように、軸104上を、光ディスク150の半径方向に光ディスク150に対して水平に移動する。なお、対物レンズ121aと対物レンズ121bは、図21を参照して説明した従来例と同様に、スレッド103上をそれぞれが独立して移動可能に構成されている。すなわち、スレッド103上に一点鎖線で示した基準位置Rpを中心として、光ディスク150の半径方向に±N RUB分だけ、それぞれが独立して移動可能とされている。つまり、対物レンズ121aと対物レンズ121bは、最大で2N RUB分の距離だけ離れて動作可能である。
図2は、光学ヘッド部110aおよび光学ヘッド部110bと、これらを制御する制御部130aと制御部130bの詳細を示したブロック図である。以下の説明においても、光学ヘッド部110a側で扱われる信号の処理系統をチャンネルchA、光学ヘッド部110b側で扱われる信号の処理系統をチャンネルchBとする。まず、チャンネルchA側から、その構成を光学ヘッド部110a、制御部130aの順に説明する。
光学ヘッド部110aは、光学系111aと、レーザ光出力部112aと、光検出部113aと、レンズ位置制御部114aとを備える。光学系111aは、対物レンズ121a(図2では図示略)や、ビームスプリッタ、ミラー等で構成される。そして、レーザ光出力部112aから出力されたレーザ光を対物レンズに集光して光ディスク150(図示略)に照射するとともに、光ディスク150からの戻り光を光検出部113aに入力させる。レーザ光出力部112aはレーザダイオード等で構成され、制御部130aから供給されたデジタルデータを光信号(レーザ光)に変換して光学系111aに出力する。このレーザ光が光学系111aを通して光ディスク150に照射されることにより、光ディスク150にデータが書き込まれる。また、レーザ光出力部112aは、リードパワーに調整されたレーザ光を光学系111aに出力する。リードパワーとは、光ディスク150に記録されている情報を読み出すときの発光パワーであり、その強さは制御部130aのシステムコントローラ131aによって制御される。
光検出部113aは、リードパワーに調整されたレーザ光の光ディスク150からの戻り光を光信号として抽出し、それを電気信号に変換して制御部130aのデータプロセッサ132aに供給する。これにより、光ディスク150に記録されたデータが光ディスク記録装置10に読み出される。レンズ位置制御部114aは、対物レンズ121aの位置を制御するアクチュエータである。レンズ位置制御部114aによって対物レンズ121aの位置が制御されることにより、光ディスク150に照射されるレーザ光の照射位置が調整される。
次に、制御部130aの構成について説明する。制御部130aは、システムコントローラ131aと、データプロセッサ132aと、サーボ制御部133aとを含む。システムコントローラは131a、光ディスク記録装置10内の各部の動作を制御する。システムコントローラ131aは、CPU(Central Processing Unit)141、ROM(Read Only Memory)142、およびRAM(Random Access Memory)143を有する。CPU141が、ROM142に記憶されているプログラム、またはRAM143にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行することにより、光ディスク記録装置10内の各部の動作を制御する。RAM143にはまた、CPU141が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
データプロセッサ132aは、システムコントローラ131aに制御されて、光ディスク150より読み出された情報や光ディスク150に書き込む情報を処理対象とする情報処理を行う。サーボ制御部133aは、システムコントローラ131aの制御に基づき、スピンドルモータ101(図1参照)の回転駆動を制御する。また、サーボ制御部133aは、システムコントローラ131aの制御に基づいてアクチュエータ制御信号を生成して、レンズ位置制御部114aに供給する。さらに、データプロセッサ132aは、システムコントローラ131aに制御されて、スレッド103の位置制御も行う。
チャンネルchB側の光学ヘッド部110bと制御部130bも、チャンネルchA側のそれと同様の機能を有する。このため、詳細な説明は省略する。ただし、スピンドルモータ101はドライブ内に一つしかないので、スピンドルモータ101を制御するための仕組み(サーボ制御部の機能)はチャンネルchA側のみにある。すなわち、チャンネルchB側には存在しない。また、サーボ制御部の機能のうちスレッド103を移動させるしくみも、チャンネルchA側のみに持つ。また、チャンネルchAのシステムコントローラ131aとチャンネルchBのシステムコントローラ131bとは、例えば双方向シリアル通信等のチャンネル間通信手段160により接続されている。
[OPC開始アドレス決定方法の説明]
このように構成された光ディスク記録装置10では、書き込み処理が行われる前に、その書き込み時のレーザ発光パワーが最適とされる値となるように調整処理であるOPCを行う。このOPCの制御は、システムコントローラ131aおよび131bが行う。OPCシーケンスの基本的な流れは以下のとおりである。
(1)システムコントローラ131a(131b)が指定したOPC開始アドレスより所定のRUB数だけ、OPC評価用に調整されたパワーで光ディスク150をライトする。
(2)ライトした部分を読み出す。
(3)読み出したRF(Radio Frequency)信号の振幅をもとに、システムコントローラ131a(131b)が最適なライトパワーを演算する。最適なライトパワーが見つかった場合を、OPCが収束したという。
このように構成された光ディスク記録装置10では、書き込み処理が行われる前に、その書き込み時のレーザ発光パワーが最適とされる値となるように調整処理であるOPCを行う。このOPCの制御は、システムコントローラ131aおよび131bが行う。OPCシーケンスの基本的な流れは以下のとおりである。
(1)システムコントローラ131a(131b)が指定したOPC開始アドレスより所定のRUB数だけ、OPC評価用に調整されたパワーで光ディスク150をライトする。
(2)ライトした部分を読み出す。
(3)読み出したRF(Radio Frequency)信号の振幅をもとに、システムコントローラ131a(131b)が最適なライトパワーを演算する。最適なライトパワーが見つかった場合を、OPCが収束したという。
OPCの実行に必要なパワーの設定は、システムコントローラ131a(131b)が光学ヘッド部110a(110b)に対して行う。OPCの実行に必要な記録開始タイミングやパワー切り替えタイミングを指示する指令信号や、書き込み用のデータ等は、データプロセッサ132a(132b)より供給される。なお、この書き込みデータは、実際に光ディスク150に書き込まれる信号に相当し、図示しないライトストラテジー回路(WS)を通して、光学ヘッド部110a(110b)内のレーザ光出力部112aに供給される。OPCの実行に必要な再生RF信号の振幅評価機能はデータプロセッサ132a(132b)に実装されている。そして、データプロセッサ132a(132b)からのタイミングを受けて、システムコントローラ131a(131b)が、評価された振幅データを適切なタイミングで取得するように各部を制御する。システムコントローラ131a(131b)は、このように取得したデータに対して処理を行い、OPCの収束判断や収束値の計算等のOPCの全体シーケンスの制御実行を行う。なお、前述したように、チャンネルchAの対物レンズ121aとチャンネルchBの対物レンズ121bは、ともに半径方向に一定量だけ独立して可動である。つまり最大で2N RUBぶんの距離だけ両対物レンズは離れて動作可能である。また、一回のOPCに必要なRUB数(=パワー調整時使用領域の範囲)を6RUBとする。
次に、図3のシーケンス図を参照して、光学ヘッド部が2つである本実施の形態によるOPC開始アドレスの決定方法について説明する。まず、チャンネルchAのシステムコントローラ131aが、チャンネルchA用OPC開始アドレス(第1の記録パワー調整開始アドレス)を決定する(ステップA1)。OPC開始アドレスは、パワー調整領域として確保された領域の中から、乱数として生成された値を選択することにより決定される。ブルーレイディスクでは、パワー調整領域はディスクの内周側の所定位置に規定されており、2048RUBぶんが連続して確保されている。このときのパワー調整領域内のアドレスは、RUB単位で0〜2047となる。OPCに必要なRUB数を6RUBとすると、チャンネルchAがOPC開始アドレスとして用いることができるのは、0〜2042(=2047−6+1)の範囲のどこかとなる。
続いて、チャンネルchAのシステムコントローラ131aは、チャンネルchBに対して、チャンネル間通信手段160を通してOPC開始コマンドとチャンネルchA用OPC開始アドレスとを送る(ステップA2)。そして、チャンネルchAのシステムコントローラ131aは、OPCでの使用可能領域における最小RUBminRと、最大RUBmaxRとを決定する(ステップA3)。OPCでの使用可能領域(記録パワー調整時使用可能領域)としては、チャンネルchA用OPC開始アドレスを中心とした±NRUBの範囲が選択される。図1(b)に示したように、チャンネルchAの対物レンズ121aとチャンネルchBの対物レンズ121bは、基準位置Rpを中心として±NRUBの範囲を移動可能である。したがって、このように決定した使用可能領域内であれば、対物レンズ121aと対物レンズ121bとが同時に動作することが可能となる。OPCが万が一収束できず再度やり直す場合(以下、リトライと称する)のやり直し用のリトライ開始アドレスも、この使用可能領域内から選択される。
図4は、チャンネルchAにおけるOPCでの使用可能領域(以下、OPCエリアと称する)Arの例を示したものである。図4には、パワー調整領域PArの中のアドレス0〜2042RUBの範囲の中から、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを中心とした±NRUBの範囲が、OPCエリアArとして選択された様子が示されている。
なお、OPC開始アドレスSAd_Aは乱数に基づいて決定されるため、OPC開始アドレスSAd_Aを中心に決定されたOPCエリアArが、パワー調整領域PArからはみだしてしまうことも起こりうる。図5および図6は、このような場合のOPCエリアArの決定方法を示したものである。
図5は、OPCエリアArがパワー調整領域PArの下限(アドレス0(RUB))より下にはみ出てしまう場合の例を示したものである。このようなケースは、OPC開始アドレスSAd_Aがアドレス0付近に設定された場合に発生しうる。この場合は、アドレス0より下にはみ出てしまうRUB分を折り返して、OPC開始アドレスSAd_A+NRUBの位置の上に再配置することを行う。これにより、トータルで、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A±NRUBの範囲と同じ面積(=2N+1RUB)を連続して確保できるようになる。
図6は、OPCエリアArがパワー調整領域PArの上限(アドレス2047(RUB))より上にはみ出てしまう場合の例を示したものである。このようなケースは、OPC開始アドレスSAd_Aがアドレス2047付近に設定された場合に発生しうる。この場合は、アドレス2047より上にはみ出てしまうRUB分を折り返して、OPC開始アドレスSAd_A−NRUBの位置の下に再配置することを行う。これにより、トータルで、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A±NRUBの範囲と同じ面積(=2N+1RUB)を連続して確保できるようになる。このようにしてOPCエリアArが決定されることで、OPCエリアにおける最小RUBminRと最大RUBmaxRも、図7に示すように自動的に決定される。
再び図3のシーケンス図に戻って説明を続ける。チャンネルchAでは、ステップA3でOPCエリア最小RUBminRとOPCエリア最大RUBmaxRを決定した後、OPCシーケンスを開始する(ステップA4)。すなわち、ステップA1で算出したチャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_AよりOPCを開始する。そして、OPCシーケンスが終了すると(ステップA5)、OPCが収束したか否かを判断する(ステップA6)。OPCが収束したと判断した場合にはOPCは完了となる。OPCが収束していないと判断した場合には、リトライ用アドレスが算出され(ステップA7)、ステップA4に戻って処理が続けられる。リトライ用アドレスの算出処理については、図8および図9を参照して後述する。
一方のチャンネルchBのシステムコントローラ131bは、まず、チャンネルchA側から送信されたOPC開始コマンドと、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aとを受け取る(ステップB1)。次に、受信したチャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aに基づいて、OPCエリア最小RUBminRと、OPCエリア最大RUBmaxRの算出を行う(ステップB2)。すなわち、ステップA3で説明した手順と同じ手順で、OPCエリアArを算出する。チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aの値は一つであり、同じ値に基づいて同じ計算を行うため、OPCエリアArにおける最小RUBminRと最大RUBmaxRの値も、当然ステップA3で算出したものと同じ値となる。
このように、OPCエリアをチャンネルchA側とチャンネルchB側の両方で計算するようにすることにより、チャンネル間通信手段160(図2参照)での通信回数を削減することができる。なお、チャンネル間通信手段160によるシステムコントローラ131a(131b)のオーバヘッドが気にならないのであれば、ステップA3でチャンネルchAが算出したOPCエリア最小RUBminRとOPCエリア最大RUBmaxRの値を、チャンネルchBに送ってもよい。そして、チャンネルchB側のステップB2を省略してもよい。
続いて、チャンネルchB用システムコントローラ131bは、チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B(第2の記録パワー調整開始アドレス)を決定する(ステップB3)。チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bの算出は、下記の式1を用いて行う。
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6(RUB)…(式1)
すなわち、チャンネルchBの開始アドレスSAd_Bを、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aから一回のOPC動作に必要な6RUBだけ後ろにずらすことを行っている。これにより、従来の例として図22に示したような、両チャンネルのOPC動作領域が重なり干渉しあうという問題が起きることがなくなる
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6(RUB)…(式1)
すなわち、チャンネルchBの開始アドレスSAd_Bを、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aから一回のOPC動作に必要な6RUBだけ後ろにずらすことを行っている。これにより、従来の例として図22に示したような、両チャンネルのOPC動作領域が重なり干渉しあうという問題が起きることがなくなる
ただし、チャンネルchB用OPC終了アドレスEAd_Bが、OPCエリア最大RUBmaxRより大きな値となる場合は、チャンネルchBはOPC動作中にOPCエリアArからはみ出してしまうことになる。したがって、チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bを再計算する必要がある。チャンネルchB用OPC終了アドレスEAd_Bは、チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bに5RUBを足すことで求めることができる。
つまり、
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR
となる場合は、下記の式2を使用してチャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bを再計算する必要がある。
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A−6(RUB)…(式2)
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR
となる場合は、下記の式2を使用してチャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bを再計算する必要がある。
チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A−6(RUB)…(式2)
続いて、チャンネルchB用システムコントローラ131bは、チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_BよりOPCを開始する(ステップB4)。そして、OPCシーケンスが終了すると(ステップB5)、OPCが収束したか否かを判断する(ステップB6)。OPCが収束したと判断した場合には、OPCは完了となる。OPCが収束していないと判断した場合には、リトライ用アドレスが算出され(ステップB7)、ステップB4に戻って処理が続けられる。
[リトライ用アドレス決定方法の説明]
次に、図3のステップA7とステップB7で行うリトライ用アドレスの算出方法について説明する。一般にOPCが収束せずにリトライする場合、原因として、前回OPCで使用した範囲内にディスクの欠陥(ディフェクトとも呼ばれる)が有る可能性が高い。このため、リトライ用アドレス(以下、リトライ開始アドレスと称する)は、前回使用したアドレスと異なるものを使用することが行われる。
次に、図3のステップA7とステップB7で行うリトライ用アドレスの算出方法について説明する。一般にOPCが収束せずにリトライする場合、原因として、前回OPCで使用した範囲内にディスクの欠陥(ディフェクトとも呼ばれる)が有る可能性が高い。このため、リトライ用アドレス(以下、リトライ開始アドレスと称する)は、前回使用したアドレスと異なるものを使用することが行われる。
図8は、リトライ開始アドレスとして設定しうるアドレスの例を示したものである。図8において、チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aとして選択されうるアドレスを粗いドット模様で示し、チャンネルchB用のリトライ開始アドレスRAd_Bとして選択されうるアドレスを細かいドット模様で示している。チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aは、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを基準とした12RUBの固まりのそれぞれにおける、OPC開始アドレスSAd_Aと対応する位置に設定されうる。すなわち、OPC開始アドレスSAd_Aに12の倍数を加算した位置あるいは、12の倍数を減算した位置に設定される。ここでの“12”という値は、チャンネルchAでOPCに使用するRUB数6と、チャンネルchBでOPCに使用するRUB数6とを足した値である。
リトライ開始アドレスRAd_Aは、以下の手順で算出できる。
(手順−1)OPC開始アドレスSAd_A以上、OPCエリア最大RUBmaxR未満の範囲に含まれる12RUBの固まりの数Pと、OPCエリア最小RUBminR以上OPC開始アドレスSAd_A未満の範囲に含まれる12RUBの固まりの数Qとを求める。(以下、OPC開始アドレスSAd_A以上、OPCエリア最大RUBmaxR未満の範囲を「OPC開始アドレスSAd_Aの上側」と称し、OPCエリア最小RUBminR以上OPC開始アドレスSAd_A未満の範囲を「OPC開始アドレスSAd_Aの下側」と称する)
(手順−2)(手順−1)で算出した固まり数PとQにより定まる範囲内で乱数を生成する。
(手順−3)(手順−2)で生成した乱数に基づき、リトライ開始アドレスRAd_Aを決定する。
(手順−1)OPC開始アドレスSAd_A以上、OPCエリア最大RUBmaxR未満の範囲に含まれる12RUBの固まりの数Pと、OPCエリア最小RUBminR以上OPC開始アドレスSAd_A未満の範囲に含まれる12RUBの固まりの数Qとを求める。(以下、OPC開始アドレスSAd_A以上、OPCエリア最大RUBmaxR未満の範囲を「OPC開始アドレスSAd_Aの上側」と称し、OPCエリア最小RUBminR以上OPC開始アドレスSAd_A未満の範囲を「OPC開始アドレスSAd_Aの下側」と称する)
(手順−2)(手順−1)で算出した固まり数PとQにより定まる範囲内で乱数を生成する。
(手順−3)(手順−2)で生成した乱数に基づき、リトライ開始アドレスRAd_Aを決定する。
まず、(手順−1)として示した手順のうち、OPC開始アドレスSAd_Aの下側における12RUBの固まり数Qを算出する。固まり数Qを算出するにあたって、まず、OPC開始アドレスSAd_Aの下側においてリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスについて考えてみる。下記式3は、OPC開始アドレスSAd_Aの下側においてリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスを算出するための式である。
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A−12j…(式3)
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A−12j…(式3)
変数jは、OPC開始アドレスSAd_Aの下側における、特定の位置(アドレス)を指定するための変数であり、0以上の自然数を代入可能である。図8に示すように、変数j=0の場合は、式3の算出結果がイコールOPC開始アドレスSAd_Aとなる。また、変数jの最大値は、12RUBの固まりの最大数、つまり固まり数Qとイコールとなる。すなわち(手順−1)では、OPAエリアAr内(OPC開始アドレスSAd_Aの下側と上側)において変数jが取り得る最大の値(=固まり数Q)を求めることを行っている。OPC開始アドレスSAd_Aの下側における12RUBの固まり数Qは、以下の式4で算出できる。
12RUBの固まり数Q=(OPC開始アドレスSAd_A−OPCエリア最小RUBminR)/12…(式4)
12RUBの固まり数Q=(OPC開始アドレスSAd_A−OPCエリア最小RUBminR)/12…(式4)
次に、OPC開始アドレスSAd_Aの上側における12RUBの固まり数Pを算出する。ここでも、OPC開始アドレスSAd_Aの下側における手法と同様に、まずOPC開始アドレスSAd_Aの上側においてリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスについて考える。OPC開始アドレスSAd_Aの上側においてリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスは、下記式5によって求めることができる。
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A+12i…(式5)
変数iは、OPC開始アドレスSAd_Aの上側における、特定のアドレスを指定するための変数であり、0以上の自然数が代入される。図8に示すように、変数i=0の場合は、式5の算出結果がイコールOPC開始アドレスSAd_Aとなる。また、変数iの最大値は、固まり数P−1と等しくなる。OPC開始アドレスSAd_Aの上側における12RUBの固まり数Pは、以下の式6で算出できる。
12RUBの固まり数P=(OPCエリア最大RUBmaxR−OPC開始アドレスSAd_A)/12…(式6)
なお、本実施の形態では、12RUBの固まり数の算出をOPC開始アドレスSAd_Aの下側、上側の順に行うようにしているが、この順番に限定されるものではない。上側から先に算出するようにしてもよい。
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A+12i…(式5)
変数iは、OPC開始アドレスSAd_Aの上側における、特定のアドレスを指定するための変数であり、0以上の自然数が代入される。図8に示すように、変数i=0の場合は、式5の算出結果がイコールOPC開始アドレスSAd_Aとなる。また、変数iの最大値は、固まり数P−1と等しくなる。OPC開始アドレスSAd_Aの上側における12RUBの固まり数Pは、以下の式6で算出できる。
12RUBの固まり数P=(OPCエリア最大RUBmaxR−OPC開始アドレスSAd_A)/12…(式6)
なお、本実施の形態では、12RUBの固まり数の算出をOPC開始アドレスSAd_Aの下側、上側の順に行うようにしているが、この順番に限定されるものではない。上側から先に算出するようにしてもよい。
続いて、(手順−2)に示したように、固まり数PとQにより定まる範囲内で乱数を生成する。この乱数は、リトライ開始アドレスRAd_Aを決定するための乱数である。乱数kは、−Q≦k≦P−1の範囲で生成する。そして、(手順−3)として示したように、生成された乱数を用いて下記の式7を使用してリトライ開始アドレスRAd_Aを決定する。
リトライ開始アドレスRAd_A=OPC開始アドレスSAd_A+12k…(式7)
リトライ開始アドレスRAd_A=OPC開始アドレスSAd_A+12k…(式7)
次に、このようにして算出したチャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aに基づいて、チャンネルchB用のリトライ開始アドレスRAd_Bを算出する。リトライ開始アドレスRAd_Bは、まず−Q≦k≦P−1の範囲で乱数を生成し、その乱数を下記の式8に代入することにより算出できる。
リトライ開始アドレスRAd_B=OPC開始アドレスSAd_A+12k+6…(式8)
すなわち、チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aに対して6RUBずれた位置を、リトライ開始アドレスRAd_Bに決定することを行っている。なお、乱数kは、チャンネルchA側とチャンネルchB側でそれぞれのシステムコントローラ131a(131b)が独自に生成するため、チャンネルchAとチャンネルchBとで、乱数kの値が異なる場合もある。
リトライ開始アドレスRAd_B=OPC開始アドレスSAd_A+12k+6…(式8)
すなわち、チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aに対して6RUBずれた位置を、リトライ開始アドレスRAd_Bに決定することを行っている。なお、乱数kは、チャンネルchA側とチャンネルchB側でそれぞれのシステムコントローラ131a(131b)が独自に生成するため、チャンネルchAとチャンネルchBとで、乱数kの値が異なる場合もある。
上述した実施の形態によれば、チャンネルchB用OPC開始アドレスSAd_Bが、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aに対して一回のOPC動作に必要なRUB数(本実施の形態では6RUB)分だけ後にずれて設定される。これにより、チャンネルchAとチャンネルchBの両チャンネルにおいてOPCに使用する領域が重なり干渉しあうことがなくなる。したがって、チャンネルchAのシステムコントローラ131aとチャンネルchBのシステムコントローラ131bとが同時にOPCを実行することが可能となるため、スタートアップの時間短縮を実現できる。
また、上述した実施の形態によれば、チャンネルchAリトライ開始アドレスRAd_Aは、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを基準に12RUB毎のアドレスから決定される。また、チャンネルchBリトライ開始アドレスRAd_Bは、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを基準とした12+6RUB毎のアドレスから決定される。なおかつ、これらのリトライ開始アドレスRAd_AとRAd_Bは、両対物レンズ121a(121b)の可動範囲内、すなわちOPCエリア最小RUBminRからOPCエリア最大RUBmaxRまでの間から選ばれることになる。これにより、両チャンネルが同時にOPCリトライをしても、互いのチャンネルのOPC動作が干渉しあうことがなくなる。したがって、チャンネルchAとチャンネルchBとで同時にリトライを始めることが可能であり、リトライを含むOPCシーケンスの更なる時間短縮が実現できる。
また、上述した実施の形態によれば、リトライ開始アドレスを両チャンネルの各々のシステムコントローラ131a(131b)が独立に決定できる。すなわち、チャンネル間通信手段160を用いて互いに相手のリトライ開始アドレスをいちいち確認する作業をはぶくことができる。つまり、このような確認作業を行った場合に比べて通信により生じるオーバヘッドを、それぞれのチャンネルにおいて削減することができるため、リトライを含むOPCシーケンスの時間短縮が実現できる。
<2.変形例1(同一スレッド上に光学ヘッド部を4つ設けた構成の例)>
次に、光学ヘッド部の数が4つの場合について説明する。基本的にはこれまで説明してきた光学ヘッド数が2の場合と同様の考え方である。なお、以下では光学ヘッド部が4つの場合を例に挙げるが、搭載した光学ヘッド部が4個以外の他の個数である場合にも適用可能である。
次に、光学ヘッド部の数が4つの場合について説明する。基本的にはこれまで説明してきた光学ヘッド数が2の場合と同様の考え方である。なお、以下では光学ヘッド部が4つの場合を例に挙げるが、搭載した光学ヘッド部が4個以外の他の個数である場合にも適用可能である。
図9は、本実施の形態における光ディスク記録装置10αの構成例を示したものである。図9において図1と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。図9に示すように、スレッド103上に、チャンネルchA用の光学ヘッド部110a〜チャンネルchD用の光学ヘッド部110dの4つの光学ヘッド部が搭載されている。
図10は、チャンネルchA〜チャンネルchDの各制御部130a〜130dの構成例を示したものである。図10において図2と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。図10に示すように、チャンネルchAのシステムコントローラ131aと、その他のチャンネルのシステムコントローラ131b〜131dとが、チャンネル間通信手段160により接続されている。また、光ディスク記録装置10αに一つしかないスレッド103(図9参照)およびスピンドルモータ101(図示略)の制御は、チャンネルchAの制御部130aのサーボ制御部133aが行う。そして、各制御部内のサーボ制御部133b〜133dが、それぞれのチャンネルの光学ヘッド部110b〜110d内の対物レンズ121a〜121d(図9参照)の、スレッド103上での位置を制御する。
図11は、対物レンズ121a〜121dのスレッド103上での可動範囲を示した図である。上述した実施の形態や、従来例として図21を参照して説明したものと同様に、対物レンズ121a〜121dのそれぞれは、スレッド103上をそれぞれが独立して移動可能に構成されている。すなわち、スレッド103上に一点鎖線で示した基準位置Rpを中心として、光ディスク150の半径方向に±N RUB分だけ、それぞれが独立して移動可能とされている。つまり、対物レンズ121a〜121dは、互いに最大で2N RUB分の距離だけ離れて動作可能である。
次に、図12のシーケンス図を参照して、光学ヘッド部が4つである本実施の形態におけるOPC開始アドレスの決定方法について説明する。図12において図3と対応する箇所には同一の符号を付してある。図12に示したチャンネルchAにおけるステップA1〜ステップA7のステップと、チャンネルchBのステップB1〜ステップB7のステップは、図3に示したものとまったく同一であるため、説明は省略する。図12に示したチャンネルchCにおける手順およびチャンネルchDにおける手順も、図3および図12に示したチャンネルchBでの手順とほぼ同一である。これらに示した手順と異なっているのは、チャンネルchCにおけるステップC3αおよびステップC7αと、チャンネルchDにおけるステップD3αおよびステップD7αの内容である。
ステップC3αおよびステップD3αでは、それぞれのチャンネルにおけるOPC開始アドレスを算出している。OPC開始アドレスは、前述した式1において、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aに加算する“6”の部分を、“6x(6×x)”と改めた下記式9を用いて算出することができる。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6x(RUB)…(式9)
なお、上記の式9においては、チャンネル名を示す“B”や“C”の記号が入る箇所を“X”と示している。“X”には、OPC開始アドレス計算の基準となるチャンネルchA以外の、チャンネルchB〜チャンネルchDのチャンネル名に対応する記号が入りうる。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6x(RUB)…(式9)
なお、上記の式9においては、チャンネル名を示す“B”や“C”の記号が入る箇所を“X”と示している。“X”には、OPC開始アドレス計算の基準となるチャンネルchA以外の、チャンネルchB〜チャンネルchDのチャンネル名に対応する記号が入りうる。
上記式9で、OPC開始アドレスSAd_Aに加算される“6”に乗算される変数xには、図13(a)に示すように、1〜3までの値が入る。つまり、チャンネルchAを1つ目のチャンネルとし、チャンネルchXをn番目のチャンネルとした場合の、(n−1)の値が入る。例えば、チャンネルchCを3番目のチャンネルとすると、x=(3−1)=2の値が入り、チャンネルchDを4番目のチャンネルとすると、x=(4−1)=3の値が入る。
したがって、例えばチャンネルchCにおけるOPC開始アドレスSAd_Cは、図13(a)に示すようにx=2であるため、
チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6×2(RUB)
の式で算出することができる。
また、チャンネルchDにおけるOPC開始アドレスSAd_Dは、図13(a)に示すようにx=3であるため、
チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6×3(RUB)
の式で算出することができる。
チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6×2(RUB)
の式で算出することができる。
また、チャンネルchDにおけるOPC開始アドレスSAd_Dは、図13(a)に示すようにx=3であるため、
チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+6×3(RUB)
の式で算出することができる。
ただし、前述した実施の形態と同様に、
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR
となる場合は、下記の式10を使用してチャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xを再計算する必要がある。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A−6x(RUB)…(式10)
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR
となる場合は、下記の式10を使用してチャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xを再計算する必要がある。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A−6x(RUB)…(式10)
このようにして、各チャンネルにおけるOPC開始アドレスSAd_Xを算出することで、チャンネルchA用OPC開始アドレスを基準に、6RUBごとにチャンネルchX(本実施の形態では、B〜D)用のOPC開始アドレスが得られることになる。
なお、本実施の形態では光学ヘッド部が4つの場合を例に挙げているが、光学ヘッド部が4つ以上の場合にも適用可能である。この場合は、図13(b)に示すように、チャンネルの数に応じたxの値を選択して式9に代入することにより、本実施の形態と同様にOPC開始アドレスを算出できる。
図12に戻って、シーケンス図の説明を行う。図12のステップC7αとステップD7αでは、chX用のOPCリトライ開始アドレスRAd_Xを算出している。chX用のOPCリトライ開始アドレスRAd_Xは、前述した実施の形態と同様に、チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aの値を元に算出することができる。チャンネルchA用のリトライ開始アドレスRAd_Aは、上述した(手順−1)〜(手順−3)によって算出することができる。ただし、各手順で用いる式が、光学ヘッド部が2つの場合(=最初の実施の形態)と4つ(3以上)の場合(=変形例1)とで異なってくる。
まず、(手順−1)から説明する。(手順−1)では、OPAエリア内の(6M)RUBの固まり数を、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aの下側、上側の順に算出する。ここでの“M”は、光学ヘッド部の数(=チャンネルchの数)を示す。つまり、本実施の形態では光学ヘッド部が4つの場合を例に挙げているため、Mには4が入る。チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aの下側における、リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスは、下記の式11で算出することができる。
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A−(6M)j…(式11)
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A−(6M)j…(式11)
上記式11において、変数jについてはすでに定義した通りであり、0以上の自然数が代入される。図14に示すように、変数j=0の場合は、式11の算出結果がイコールOPC開始アドレスSAd_Aとなる。また、変数jの最大値は、OPC開始アドレスSAd_Aの下側における(6M)RUBの固まりの最大数、つまり固まり数Qとイコールとなる。固まり数Qは、下記の式12で求めることができる。
(6M)RUBの固まり数Q=(OPC開始アドレスSAd_A−OPCエリア最小RUBminR)/(6M)…(式12)
(6M)RUBの固まり数Q=(OPC開始アドレスSAd_A−OPCエリア最小RUBminR)/(6M)…(式12)
次に、OPC開始アドレスSAd_Aの上側における(6M)RUBの固まり数Pを算出する。固まり数Pの算出に先立って、まずOPC開始アドレスSAd_Aの上側におけるリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスについて考える。OPC開始アドレスSAd_Aの上側においてリトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレスは、下記の式12で算出できる。
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A+(6M)i…(式13)
リトライ開始アドレスRAd_Aとして設定しうるアドレス=OPC開始アドレスSAd_A+(6M)i…(式13)
変数iについてもすでに定義した通りであり、0以上の自然数が代入される。図14に示すように、変数i=0の場合は、式13の算出結果がイコールOPC開始アドレスSAd_Aとなる。また、変数iの最大値は、固まり数P−1と等しくなる。固まり数Pは、下記の式14で求めることができる。
(6M)RUBの固まり数P=(OPCエリア最大RUBmaxR−OPC開始アドレスSAd_A)/(6M)…(式14)
(6M)RUBの固まり数P=(OPCエリア最大RUBmaxR−OPC開始アドレスSAd_A)/(6M)…(式14)
続いて、(手順−2)に示したように、固まり数PとQにより定まる範囲内で乱数を生成する。具体的には、乱数kを、−Q≦k≦P−1の範囲で生成する。そして、下記の式15を用いて、リトライ開始アドレスRAd_Aを決定する(手順−3)。
リトライ開始アドレスRAd_A=OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k…(式15)
リトライ開始アドレスRAd_A=OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k…(式15)
他のチャンネルchX用のリトライ開始アドレスRAd_Xは、下記の式16を用いて求めることができる。
chXリトライ開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスRAd_A+(6M)k+6x…(式16)
つまり、“チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k”によって算出されるチャンネルchA用リトライ開始アドレスRAd_Aに対して、(6x)RUBだけずれた位置を、チャンネルchX用のリトライ開始アドレスRAd_Xとしている。なお、乱数kはチャンネルchXのシステムコントローラが独自に生成するため、各々のチャンネルchの一部または全部において、乱数kの値が異なる場合もありうる。
chXリトライ開始アドレスSAd_X=チャンネルchA用OPC開始アドレスRAd_A+(6M)k+6x…(式16)
つまり、“チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k”によって算出されるチャンネルchA用リトライ開始アドレスRAd_Aに対して、(6x)RUBだけずれた位置を、チャンネルchX用のリトライ開始アドレスRAd_Xとしている。なお、乱数kはチャンネルchXのシステムコントローラが独自に生成するため、各々のチャンネルchの一部または全部において、乱数kの値が異なる場合もありうる。
上記式16における変数xは、図13(a)および(b)に示した変数xと同一である。つまり、チャンネルchXの“X”がとる値によって変化する。例えば、チャンネルchBであればx=1であるため、式16に“x=1”を代入した以下の式で求めることができる。
chBリトライ開始アドレスRAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k+(6×1)
また、チャンネルchCであれば、図13(a)および(b)に示すようにx=2であるため、式16に“x=2”を代入した以下の式で求めることができる。
chCリトライ開始アドレスRAd_C=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k+(6×2)
chBリトライ開始アドレスRAd_B=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k+(6×1)
また、チャンネルchCであれば、図13(a)および(b)に示すようにx=2であるため、式16に“x=2”を代入した以下の式で求めることができる。
chCリトライ開始アドレスRAd_C=チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_A+(6M)k+(6×2)
このように、本発明の変形例1によれば、チャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを基準に、チャンネルchAリトライ開始アドレスは(6M)RUBごとのアドレスから決定される。そしてチャンネルchX用のリトライ開始アドレスは、(6M+6x)RUBごとのアドレスから決定される。なおかつ、これらのリトライ開始アドレスは、対物レンズ121a〜121dの可動範囲内、すなわちOPCエリアの最小RUBminR〜最大RUBmaxRの間から選ばれることになる。これにより、各チャンネルが同時にOPCリトライをしても、互いのチャンネルのOPC動作に干渉することはない。また、各チャンネルで独立にリトライ開始アドレスを決定できるので、チャンネル間通信を用いる必要はなくなり、オーバヘッドを軽減できるという効果が得られる。
<3.変形例2(2つのスレッドに、それぞれ2つの光学ヘッド部を搭載した構成の例)>
次に、変形例1と同様に光学ヘッド部の数が複数であるが、それらが複数のスレッド上に分散して同数ずつ配置される場合の例について説明する。以下の説明では、スレッドが2つであり、それぞれのスレッド上に光学ヘッド部が2つずつ配置された例を挙げるが、これに限定されるものではない。たとえば、スレッドに搭載する光学ヘッド部が他の個数である場合にも適用可能である。
次に、変形例1と同様に光学ヘッド部の数が複数であるが、それらが複数のスレッド上に分散して同数ずつ配置される場合の例について説明する。以下の説明では、スレッドが2つであり、それぞれのスレッド上に光学ヘッド部が2つずつ配置された例を挙げるが、これに限定されるものではない。たとえば、スレッドに搭載する光学ヘッド部が他の個数である場合にも適用可能である。
図15に、スレッドが2つであり、それぞれのスレッド上に光学ヘッド部が2つずつ配置された場合の例を示す。図15(a)は、光ディスク記録装置10βの側面図であり、図15(b)は上面図である。図15において、図1や図9と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。図9に示した構成との違いは、スレッドが、スレッド103−1とスレッド103−2の2つになった点である。図15(b)に示すように、スレッド103−1上に光学ヘッド部110aと光学ヘッド部110bとが配置され、スレッド103−2上に光学ヘッド部110cと光学ヘッド部110cとが配置されている。そして、スレッド103−1は軸104−1上を光ディスク150の盤面と水平の方向に移動し、スレッド103−2は軸104−2上を光ディスク150の盤面と水平の方向に移動する。図15(a)は側面図であるため、光学ヘッド部110aと光学ヘッド部110cのみを図示しているが、光学ヘッド部110aの奥には光学ヘッド部110bが、光学ヘッド部110cの奥には光学ヘッド部110dが配置されているものとする。
図16は、光学ヘッド部110a〜光学ヘッド部110dと、これらを制御する制御部130a〜制御部130dの詳細を示したブロック図である。図16において、図2や図10と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。スレッド103−1の軸104−1上での位置の制御(スレッド制御信号の供給)は、チャンネルchA用の制御部130aのサーボ制御部133aが行う。また、スレッド103−2の軸104−2上での位置の制御は、チャンネルchC用の制御部130cのサーボ制御部133cが行う。チャンネル間通信手段160は、同じスレッド103−1上に配置されたシステムコントローラ131aと131bの間および、同じスレッド103−2上に配置されたシステムコントローラ131cと131cの間に設けられる。また、異なるスレッド間を接続するために、スレッド103−1上のシステムコントローラ131aとスレッド103−2上のシステムコントローラ131cとの間にも設けられる。
なお、本実施の形態では光学ヘッド部の個数Mが4である場合を例に挙げたが、Mがいくつであろうと同様の構成になる。図17は、チャンネル数がチャンネルchA〜chZまでのM個ある場合の、チャンネル間通信の経路を示したものである。チャンネルchA〜チャンネルchZまでのチャンネルのうち、チャンネルchA〜チャンネルchYを扱う各光学ヘッド部がひとつのスレッド上に搭載され、チャンネルchY+1〜チャンネルchZまでがもう一方のスレッドに搭載されているものとする。(Y=1/2Z)同一スレッド上に搭載された各光学ヘッド部に対応する各システムコントローラは、それぞれを、マスターとなるチャンネルのシステムコントローラと接続する。マスターとなるチャンネルは、図17に示した例ではチャンネルchAとチャンネルchY+1となる。マスターとなるチャンネルchAとチャンネルchY+1間も、チャンネル間通信手段160により接続する。また、マスターとなるチャンネルchAのシステムコントローラとチャンネルchY+1のシステムコントローラは、自分が載るスレッドの動作制御をも受け持つ。なお、同一スレッド上に搭載された各対物レンズの可動範囲は、図1や図11に示す量と同じである。
次に、図18のシーケンス図を参照して、本実施の形態によるスレッドが複数ある場合の各チャンネル用のOPC開始アドレスの決定方法について説明する。図18において図12に対応する箇所には同一の符号を付してある。図12に示した各ステップとの違いは、マスターであるチャンネルchCにおける、ステップC2β1とステップC2β2である。ステップC2β1では、チャンネルchCのシステムコントローラ131c(図16参照)が、OPCエリア最小RUBminRと最大RUBmaxRとを決める。本実施の形態では、このOPCエリア最小RUBminRとOPCエリア最大RUBmaxRとが、チャンネルchCのシステムコントローラ131c自身が制御するスレッド103−2(図16参照)用に独自に決定される。つまり、OPCエリア最小RUBminRとOPCエリア最大RUBmaxRにより定まるチャンネルchC用のOPCエリアが決定される。以下、チャンネルchC用のOPCエリアを、チャンネルchC側OPCエリアArC(第2の記録パワー調整時使用可能領域)と称する。
一方、チャンネルchAのシステムコントローラ131aでも、図18のステップA3で、OPCエリア最小RUBminRとOPCエリア最大RUBmaxRとが決定される。これらの値により定まるチャンネルchA用のOPCエリアのことは、チャンネルchA側OPCエリアArAと称する。チャンネルchCのシステムコントローラ131cでは、ステップC1で受け取ったチャンネルchA用OPC開始アドレスSAd_Aを元にして、チャンネルchAにおけるOPCエリアArAの最小RUBminRと最大RUBmaxRとを知ることができる。
この情報を元にすれば、チャンネルchCのシステムコントローラ131cが、チャンネルchA側OPCエリアArAと重ならないようにチャンネルchC側OPCエリアArCを決定することができる。このようにしてチャンネルchC側OPCエリアArCを決定すれば、チャンネルchC側では、同一のスレッド上に搭載された各光学ヘッド部110cと110d(図15参照)に対してのみ、OPC開始アドレスとリトライ開始アドレスを割り振ればよくなる。
図19は、チャンネルchC側OPCエリアArCの決定例を示したものである。図19において、チャンネルchA側OPCエリアArAは細かい斜線で示し、チャンネルchC側OPCエリアArCは粗い斜線で示している。既に述べたように、チャンネルchCのシステムコントローラ131cは、チャンネルchA側のOPCエリア最小RUBminR_AとOPCエリア最大RUBmaxR_Aを知ることができる。これらの情報に基づき、チャンネルchCのシステムコントローラ131cは、チャンネルchA側のOPCエリア最大RUBmaxR_Aの次のRUBを、チャンネルchC側のOPCエリア最小RUBminR_Cとする。そして、OPCエリア最小RUBminR_CからN RUB後にあるRUBを、チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_Cとする。さらに、チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_CからN RUB後にあるRUBを、チャンネルchC側のOPCエリア最大RUBmaxR_Cとする。このようにすれば、チャンネルchA側OPCエリアArAと重ならないように、チャンネルchC側OPCエリアArCを決定できる。
なお、このようにして決定したチャンネルchC側OPCエリアArCにおいては、その上端(OPCエリア最大RUBmaxR_C)が、パワー調整領域PArの上限(アドレス2042(RUB))をはみ出してしまう場合も起こりうる。この場合は、チャンネルchA側OPCエリアArAの下側に、チャンネルchC側OPCエリアArCを確保すればよい。下側に確保しようとしても、パワー調整領域PArの下限(アドレス0(RUB))から下へはみ出してしまう場合は、パワー調整領域PArの大きさに対するチャンネルchA側OPCエリアArAの大きさ及びチャンネルchC側OPCエリアArCの大きさが大きすぎることを意味する。このような場合には、変形例1として説明した手法と同様の手法で、チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_XおよびチャンネルchX用リトライ開始アドレスRAd_Xを決定すればよい。OPC開始アドレスSAd_Xの決定方法として変形例1で説明した手法と変形例2で説明した手法のいずれの手法を適用するかは、パワー調整領域PArの大きさと、その光ディスク記録装置で採用するスレッド上の対物レンズの可動範囲とに基づいて決定すればよい。
チャンネルchC側OPCエリアArCが決定すれば、その範囲内で、同一スレッド上で制御される他のチャンネル用のOPC開始アドレスSAdを決定すればよい。各チャンネルにおけるOPC開始アドレスSAdは、前述した式9で「チャンネルchA」を「チャンネルchC」におきかえたものを使用することで、算出可能である。つまり、下記の式を使用して算出することができる。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_C+6x(RUB)
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_C+6x(RUB)
ただし、
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR_C
となる場合は、チャンネルchX用のOPC開始アドレスSAd_Xが、チャンネルchC側OPCエリアArCの上端よりはみ出してしまう。この場合は、前述した各実施の形態と同様に、チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xを再計算する必要がある。チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xは、前述した式10において「チャンネルchA」を「チャンネルchC」におきかえた下記の式を使用して算出することができる。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_C−6x(RUB)
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X+5(RUB)>OPCエリア最大RUBmaxR_C
となる場合は、チャンネルchX用のOPC開始アドレスSAd_Xが、チャンネルchC側OPCエリアArCの上端よりはみ出してしまう。この場合は、前述した各実施の形態と同様に、チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xを再計算する必要がある。チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_Xは、前述した式10において「チャンネルchA」を「チャンネルchC」におきかえた下記の式を使用して算出することができる。
チャンネルchX用OPC開始アドレスSAd_X=チャンネルchC用OPC開始アドレスSAd_C−6x(RUB)
チャンネルchC側OPCエリアArCにおける各チャンネルchXのリトライ開始アドレスRAd_Xは、前述した式12,14,15において「チャンネルchA」を「チャンネルchC」におきかえたもので算出することができる。すなわち、まず、おきかえを行った式12を用いて、チャンネルchC用OPC開始アドレスの下側での6M(RUB)の固まり数Qを求める。次に、おきかえを行った式14を用いて、チャンネルchC用OPC開始アドレスの上側での6M(RUB)の固まり数Pを求める。そして、求まった固まり数PとQを用いて、乱数kを−Q≦k≦P−1の範囲で生成する。最後に、おきかえを行った式15を用いて、チャンネルchXにおけるリトライ開始アドレスRAd_Xを算出する。
このように、変形例2として説明した本実施の形態によれば、上述した各実施の形態により得られる効果と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施の形態によれば、チャンネルchC側OPCエリアArCが、チャンネルchA側OPCエリアArAと重ならないように決定される。これにより、チャンネルchC側のスレッドでは、チャンネルchA側OPCエリアArAを考慮することなく、各チャンネルのOPC開始アドレスSAd_Xとリトライ開始アドレスRAd_Xを決定することができるようになる。したがって、スレッドが1つである場合におけるOPCに比べて、パワー調整領域PArを広く使うことができるようになる。パワー調整領域PArを広く使えるということは、同じアドレスに対する重ね書きの頻度を減らせることを意味する。同じアドレスに対する重ね書きの回数が多くなるほど記録膜の劣化が早まり、書き込んだ信号を正常に読み出せなく確率が上がる。したがって、同じ光ディスク150でOPCを繰り返し行うことを考えると、重ね書きの頻度が減ることは大きなメリットとなる。
なお、変形例2として説明した本実施の形態においても、変形例1として説明した手法と同一の手法によって、各チャンネルchXのOPC開始アドレスとリトライ開始アドレスRAd_Xを決定するようにしてもよい。
10,10α,10β…光ディスク記録装置、101,101a…スピンドルモータ、103,103−1,103−2…スレッド、104,104−1,104−2…軸、110a〜110d…光学ヘッド部、111a…光学系、112a…レーザ光出力部、113a…光検出部、114a…レンズ位置制御部、120…台、121a,121b…対物レンズ、130a〜130d…制御部、131a〜131c…システムコントローラ、132a…データプロセッサ、133a〜133c…サーボ制御部、141…CPU、142…ROM、143…RAM、150…光ディスク、160…チャンネル間通信手段、201…スピンドルモータ、203…スレッド、204…軸、210a,210b…光学ヘッド部、211a,211b…対物レンズ、220…台、250…光ディスク、Ar,ArA,ArC…OPCエリア、minR…OPCエリア最小RUB、maxR…OPCエリア最大RUB、PAr…パワー調整領域、RAd_A…チャンネルchA用リトライ開始アドレス、RAd_B…チャンネルchB用リトライ開始アドレス、RAd_C…チャンネルchC用リトライ開始アドレス、RAd_D…チャンネルchD用リトライ開始アドレス、Rp…基準位置、SAd_A…チャンネルchA用OPC開始アドレス、SAd_B…チャンネルchB用OPC開始アドレス、SAd_C…チャンネルchC用OPC開始アドレス、SAd_D…チャンネルchD用OPC開始アドレス
Claims (10)
- 少なくとも第1の光学ヘッド部と第2の光学ヘッド部の2つの光学ヘッド部を有する光ディスク記録装置において、記録パワーの調整時に前記光ディスクに書き込みおよび読み出しを行う場合のディスクアドレスを決定する光ディスク記録方法であって、
前記記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、前記第1の光学ヘッド部が前記記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレスを決定するステップと、
前記第1の記録パワー調整開始アドレスに、前記記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、前記第2の光学ヘッド部が前記記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレスとして決定するステップとを含む
光ディスク記録方法。 - 前記第1の光学ヘッド部内の対物レンズおよび前記第2の光学ヘッド部内の対物レンズは、基準位置を中心に±N RUBの範囲で互いに独立して可動可能であり、
前記第1の記録パワー調整開始アドレスを中心とした前記+N RUBの範囲が、前記記録パワーの調整時に使用可能な領域である記録パワー調整時使用可能領域として設定される
請求項1記載の光ディスク記録方法。 - 前記第2の記録パワー調整開始アドレスに、前記パワー調整時使用領域の範囲から1を減算した値を加算して得られるアドレスが、前記記録パワー調整時使用可能領域の上限のアドレスより大きい場合には、前記第2の記録パワー調整開始アドレスとして、前記第1の記録パワー調整開始アドレスから前記パワー調整時使用領域の範囲を減算して得られるアドレスが選択される
請求項2記載の光ディスク記録方法。 - 前記記録パワー調整が収束せずに前記記録パワー調整作業を再び開始する場合に前記記録パワー調整を再開するアドレスであるリトライ開始アドレスが、前記第1の光学ヘッド部においては、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを基準として、前記パワー調整時使用領域の範囲に前記光学ヘッド部の個数を乗算して求められる第1の範囲を加算または減算して得られるアドレス群の中から決定され、前記第2の光学ヘッド部においては、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを基準として、前記第1の範囲に前記パワー調整時使用領域を加算した第2の範囲を加算または減算して得られるアドレス群の中から決定される
請求項3記載の光ディスク記録方法。 - (光ディスク記録装置)
光ディスクを回転させる回転駆動部と、
前記光ディスクにレーザ光を照射あるいは前記光ディスクからの戻り光を通過させる対物レンズを含む第1の光学ヘッド部と、
前記第1の光学ヘッド部に並列して配置される第2の光学ヘッド部と、
前記第1の光学ヘッド部および前記第2の光学ヘッド部が搭載され、前記第1の光学ヘッド部および前記第2の光学ヘッド部を、前記光ディスクの半径方向に前記光ディスクに対して水平に移動させるスレッドと、
前記回転駆動部の制御を行うとともに、前記第1の光学ヘッド部の対物レンズの前記スレッド上での位置を制御する第1のサーボ制御部と、
前記第2の光学ヘッド部の対物レンズの前記スレッド上での位置を制御する第2のサーボ制御部と、
前記レーザ光の記録パワーの調整用の領域として予め設けられたパワー調整領域の中から、前記第1の光学ヘッド部が前記記録パワーの調整を開始するアドレスである第1の記録パワー調整開始アドレスを決定し、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを前記第1のサーボ制御部に供給する第1のシステムコントローラと、
前記第1の記録パワー調整開始アドレスに、前記記録パワーの調整時に使用するパワー調整時使用領域の範囲を加算したアドレスを、前記第2の光学ヘッド部が前記記録パワーの調整を開始するアドレスである第2の記録パワー調整開始アドレスとして決定し、前記第2の記録パワー調整開始アドレスを前記第2のサーボ制御部に供給する第2のシステムコントローラとを備えた
光ディスク記録装置。 - 前記第1の光学ヘッド部内の対物レンズおよび前記第2の光学ヘッド部内の対物レンズは、基準位置を中心に±N RUBの範囲で互いに独立して可動可能であり、
前記第1のシステムコントローラは、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを中心とした±N RUBの範囲を、前記記録パワー調整時に使用可能な領域である記録パワー調整時使用可能領域として設定する
請求項5記載の光ディスク記録装置。 - 前記第2のシステムコントローラは、前記第2の記録パワー調整開始アドレスに、前記パワー調整時使用領域の範囲から1を減算した値を加算して得られるアドレスが、前記記録パワー調整時使用可能領域の上限のアドレスより大きい場合には、前記第2の記録パワー調整開始アドレスとして、前記第1の記録パワー調整開始アドレスから前記パワー調整時使用領域の範囲を減算して得られるアドレスを選択する
請求項6記載の光ディスク記録装置。 - 前記第1のシステムコントローラは、前記記録パワー調整が収束せずに前記記録パワー調整作業を再び開始する場合に前記記録パワー調整を再開するアドレスであるリトライ開始アドレスを、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを基準として、前記パワー調整時使用領域の範囲に前記光学ヘッド部の個数を乗算して求められる第1の範囲を加算または減算して得られるアドレス群の中から決定し、前記第2のシステムコントローラは、前記第1の記録パワー調整開始アドレスを基準として、前記第1の範囲に前記パワー調整時使用領域を加算した第2の範囲を加算または減算して得られるアドレス群の中から決定する
請求項7記載の光ディスク記録装置。 - 前記第1のシステムコントローラと前記第2のシステムコントローラとは通信手段により接続されており、
前記第2のシステムコントローラは、前記通信手段を介して前記第1のシステムコントローラから送信された前記第1の記録パワー調整開始アドレスに基づいて、前記第2の記録パワー調整開始アドレスを算出する
請求項8記載の光ディスク記録装置。 - 前記スレッドは、前記第1の光学ヘッド部を搭載した第1のスレッドと、前記第2の光学ヘッド部を搭載した第2のスレッドとで構成され、前記第2のシステムコントローラは、前記通信手段を介して前記第1のシステムコントローラから送信された前記第1の記録パワー調整開始アドレスに基づいて、前記記録パワー調整時使用可能領域とはその範囲が異なる第2の記録パワー調整時使用可能領域を算出する
請求項9記載の光ディスク記録装置。
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