JP2012133518A - パワーエレクトロニクス機器シミュレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デバッグ用のシミュレータの内部に、CPUコアや各リソースでの所定の処理を模擬した場合に、この処理に要する所要時間の最大値相当の周期を有するタイムベースを設け、CPUコアや各リソースでの処理を模擬する場合にはこのタイムベースと同期して各部の模擬を行う。
【選択図】 図5
Description
この電車の車両用ドアの制御装置においては、各車両のドアは、運転台から指令を受けて一斉に開閉を行うようになっている。
つまり、電車の運行サービスが行われているときには、車両が駅に到着すると、例えば車掌が運転台で開操作を行うことにより各車両のドアが一斉に開状態となって人が乗降することができ、逆に閉操作を行うことにより各車両のドアが一斉に閉状態となる。このとき、ドアを閉じるための閉操作をした場合に、ドアに物や人等といった物体が挟まった場合には、車掌が開閉操作を行ったり或いは物体が挟まっていることを検知したことを受けて自動制御により開閉操作を行ったりしている。
ところで、電車の車両用ドアのようなパワーエレクトロニクス機器の自動制御は、例えば図7に示すような制御ブロックとなっている。
ここで、制御装置1の機能の中で主なものは、速度制御(ASR)と電流制御(ACR)であって、これらは、ソフトウェアとして実装される場合やハードウェアとして実装される場合など様々である。
通信インタフェース26或いは図示しない外部ワイヤ信号から上位装置からの動作指令を受けて、前記各種出力信号をもとに前記運転指令信号を生成するとともに、各種センサなどの出力信号を、前記通信インタフェース26を介して上位装置に通知するようになっている。
このようなパワーエレクトロニクス機器においては、ソフトウェアが占める割合は、年々肥大化してきている。このソフトウェアのデバッグは実機を用いて行ったり、或いは、実機側の動作を模擬するシミュレーション用CPUをデバッグ対象の制御用CPUに接続したりすること等により行われている(例えば、特許文献2参照)。
また、上述のようなパワーエレクトロニクス機器における自動制御のソフトウェアでは、複数のタスクをマルチタスクで実現しており、例えば、自動販売機などのイベントドリブン系の自動制御とは異なっている。
そのため、パワーエレクトロニクス機器のソフトウェアのデバッグを行う方法として、例えば、CPUメーカ等が提供しているシミュレータを用い、このシミュレータによりパワーエレクトロニクス機器の制御装置を模擬することによって、この制御装置に搭載されるソフトウェアのデバッグを行うことも考えられるが、このCPUメーカが提供するシミュレータは、複数のタスクをマルチタスクで実現することはできない。また、このシミュレータを構成するCPU内部のタイマやシリアルポートなどといったリソースに時間的制約などの考えがないため、このシミュレータを使用してマルチタスクで動作するパワーエレクトロニクス機器の制御装置を模擬することは困難である。
設定手段で設定された前記タイムベースに同期して前記CPUコア及びリソースの模擬を行うことを特徴としている。
ここでは、パワーエレクトロニクス機器として図8に示すドア制御装置を適用した場合の、シミュレータについて説明する。なお、ドア制御装置に限るものではなくその他のパワーエレクトロニクス機器であっても適用することができる。
図1は、図8に示すドア制御装置の制御装置1の構成図である。
図2に示すように、CPU31は、CPUコア41、ROM42、RAM43、パラレルシリアル変換を行うUART(シリアル)44、IOポート45、DMA(Direct Memory Access)46、A/D変換器47、タイマ48を備えており、CPUコア41の他に、メモリやタイマ、IOポートなどの各種リソースを備えている。
ここで、図2で説明したように、最近のマイクロコンピュータは、CPUコア41の他にいくつかのリソースを内蔵している。そのため、実機であるマイクロコンピュータの動作を、パーソナルコンピュータからなるシミュレータ上で模擬しながら、前記実機であるマイクロコンピュータを制御するためのソフトウェアのデバッグを実行するには、1つのスレッドに1つのリソースを割り当ててシミュレータを構築する必要がある。例えば図2の場合には、UART44やIOポート45などは、1つのスレッドに割り当てる必要がある。
図3に示すように、例えば、タスク名称L0:電流制御を行うACRの制御実行部の割込みレベルは“1”、タスク名称L1:速度制御を行うASRの制御実行部およびリニアモータ12の位置検出を行う位置検出部の割込みレベルは“2”、タスク名称L2:受信割込み処理を行うタスクの割込みレベルは“3”、タスク名称LP:パラメータ変換などを行うタスクの割込みレベルは“4”として設定される。
図4に示すように、優先順位の最も高いTask1は、その実行周期250μs毎にタスクフラグが設定されてタスクが実行される。Task2は、その実行周期2ms毎にタスクフラグが設定されるが、優先順位がより高いTask1が実行されていない期間に実行される。すなわち図4に示すように、Task2は2ms毎に実行されるが、Task1が実行されていない期間に、複数回に分割されて実行される。同様に、Task3は、その実行周期10ms毎にタスクフラグが設定されるが、優先順位がより高いTask1およびTask2が実行されていない期間に実行される。すなわち図4に示すように、Task3は10ms毎に実行されるが、Task1およびTask2の非実行期間に、複数回に分割して実行される。つまり、図4に示すように、実行周期10msのうちの初期および終了前に実行され、Task1およびTask2が実行される中間時点では実行されない。
すなわち、パワーエレクトロニクス機器の制御装置1のCPU31は、RISCタイプが多く1クロックで実行できるが、RISCタイプのCPU31を用いた処理を実現するためには、パイプライン処理などによる高速化を行う必要がある。しかしながら、パーソナルコンピュータなどで構成されるシミュレータでは、パイプラインの模擬を行うことは
困難であるためパイプラインなしで命令が実行されると解釈させることになる。
たとえば、タイマのリソースはフリーランでカウントアップしているが、リソースとしてのタイマの中の経過時間とCPUコア41での経過時間とは異なるため、例えばタイマのタイマ値に応じて割込みを行う構成とした場合には想定していないタイミングで割込みが実行される可能性があり、的確にデバッグを行うことができない。
図5は、本実施形態におけるシミュレータ50の一例を示すブロック図である。
このシミュレータ50は、図5に示すように、図1に示すドア制御装置のCPU31の動作を模擬するマイコン動作模擬部51と、CPU31に接続される各種機器の動作を模擬するH/W模擬部52と、デバッグ用のプログラムをもとにマイコン動作模擬部51に対する命令設定動作を模擬する命令セット模擬部53と、タイムベース生成部54と、を備える。
このため、シミュレータ上で模擬したCPUコア41やリソース各部では、指定された所定の処理が終了した場合であっても、タイムベースに同期したタイミングでその次の処理を実行することになる。
ここで、上記実施の形態において、図5のマイコン動作模擬部51がマイコン動作模擬手段に対応し、タイムベース生成部54がタイムベース生成手段に対応している。
41 CPUコア
44 UART
45 IOポート
48 タイマ
50 シミュレータ
51 マイコン動作模擬部
54 タイムベース生成部
Claims (2)
- マイクロコンピュータを使用してパワーエレクトロニクス機器の自動制御を行う制御装置を模擬するパワーエレクトロニクス機器シミュレータであって、
前記マイクロコンピュータを構成するCPUコア及びその周辺のハード的なリソースを模擬するマイコン動作模擬手段と、
前記マイコン動作模擬手段で模擬される前記CPUコア及びリソースにおける所定の処理を実行するために必要な処理時間に応じたタイムベースを生成するタイムベース生成手段と、を備え、
前記マイコン動作模擬手段は、前記タイムベース設定手段で設定された前記タイムベースに同期して前記CPUコア及びリソースの模擬を行うことを特徴とするパワーエレクトロニクス機器シミュレータ。 - 前記タイムベースは、前記マイコン動作模擬手段により模擬される前記CPUコア及びリソースでの前記処理時間のうちの最大値相当に設定されることを特徴とする請求項1記載のパワーエレクトロニクス機器シミュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010284185A JP2012133518A (ja) | 2010-12-21 | 2010-12-21 | パワーエレクトロニクス機器シミュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010284185A JP2012133518A (ja) | 2010-12-21 | 2010-12-21 | パワーエレクトロニクス機器シミュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012133518A true JP2012133518A (ja) | 2012-07-12 |
Family
ID=46649059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010284185A Pending JP2012133518A (ja) | 2010-12-21 | 2010-12-21 | パワーエレクトロニクス機器シミュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012133518A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10106288B2 (en) | 2013-07-01 | 2018-10-23 | Suntory Beverage & Food Limited | Container |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04360262A (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-14 | Fujitsu Ltd | 並列シミュレーション手法及び装置 |
JPH0628319A (ja) * | 1992-07-08 | 1994-02-04 | Kofu Nippon Denki Kk | 論理シミュレータ |
JPH11327956A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-11-30 | Oki Electric Ind Co Ltd | ソフトウェアデバッグ装置 |
JP2007207158A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Fujitsu Ltd | サイクルシミュレーション方法、サイクルシミュレーションプログラム、該プログラムを記録した記録媒体、およびサイクルシミュレータ |
-
2010
- 2010-12-21 JP JP2010284185A patent/JP2012133518A/ja active Pending
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